詳論戦後学生運動史論

 更新日/2024(平成31.5.1栄和改元/栄和6)年.1.26日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 この論考は、1999年12.1日より2000.2.5日にわたっての「さざなみ通信」投稿文、「新日和見主義事件」の項での「戦後学生運動史概観」の「戦後学生運動1、60年安保闘争まで」、「戦後学生運動2、60年安保闘争以降」、「戦後学生運動3、余話」を見直し加筆訂正した。心すべきは、学生運動史を総合的に綴ったものがないと云うことである。仮にあったとしても記述が歪んでおり、学んで為にならない。そういう意味で、れんだいこが客観評論を心がけた。もっとも、れんだいこの私論も加えている。しかし、時事関係は正確に記述したつもりである。市井のそれは時事関係の事実性を問うところに私見が入っており、そのままでは使えないものが多過ぎる。敢えてそうコメントさせていただく。

 以下の文章につき、党及び関係書店発行各書の他いずれも最近古書屋で手に入れた「戦後日本共産党史」(小山弘健.芳賀書店)、「現代の青年運動」(藤原春雄.新興出版社)、「宮本顕治倒るる日」(水島毅.全貌社)、「過激派の形成とその背景」(山室章.日本経営者団体連盟)、「戦後革命運動論争史」(小林良彰著)、第一次ブント関係書等々を参照した。

 2008.8月、大獄秀夫氏の「新左翼の遺産」(東京大学出版会、2007.3.5日初版)を手に入れ、新たな情報、資料を挿入した。但し、れんだいこ観点の下に編集した。

 インターネットサイトでは、「マルチメディア国際共産趣味者連合」、「現代古文書研究会」、「宮地氏の共産党、社会主義問題を考える」、「国際共産趣味ネット」、「遊撃インターネット」、「情況から言葉へ 、学生運動」等を参照させていただいた。新たに「自由のための不定期便」氏の仮名「学生運動考」が登場した。これも学ばせていただいた。

 同志社大学学友会残務整理委員会が、「同志社の栞」(編集人・水野裕之、正文堂、 2005.2.1日初版)を発行した。これを読み進めるのに、戦後学生運動の息吹と流れが見えてくる。同書より得た知識を元に従来の「れんだいこの学生運動論」を書き換えることにする。(と勢い読んでみたが、大した事はなかったな、これは悪意ではない許せ)

 れんだいこの学生運動史論は、戦後学生運動を質的識別し、戦後直後から1970年代前半までを9期に分けることにする。大東亜戦争に狩り出された者が戦史を残そうとする衝動に似て、れんだいこは、僅かではあったが垣間見た学生運動史を遺そうと思う。現在、基本知識を「戦後政治史検証」、やや詳しいものとして「戦後学生運動史論」、更に個別論考として「新日和見主義事件解析」、「第一次ブント運動考」等々の三段構えにしている。

 引用文については、読む易くするを第一義にする観点から現代仮名遣い、洋数字に改めた。なお、れんだいこ文法に従い適宜句読点も挿入した。又、引用の際原文が長い場合には概要「」文を設け、内容を変えない範囲で簡略にした。膨大な資料集の中から必要と思われる事項を抜き出し、これを一文に纏めることにする。「見立て」能力が問われるが、出来映えは如何だろうか。良くも悪しくもれんだいこ史観で挑んでみた。が、残念ながら未完のまま野晒しにしている。なぜなら難しいんだわ。

 2005.6.22日、2009.2.17日再編集 れんだいこ拝


 関連サイト
戦後政治史検証 宮本顕治論 新日和見主義事件解析
第一次ブント運動考 党派運動の再生の為に 左派運動の総点検考
マルクス主義出藍考 別章【物語り戦後学生運動論 別章【概論戦後学生運動史

 目次
はじめに(「対話物語り戦後学生運動史」上宰
事由)
れんだいこの戦後学生運動区分論
第1期 1945~ 戦後初期から(日共単一系)全学連結成とその
発展
第2期その1 1950 共産党の「50年分裂」と(日共単一系)学生運動
補足/早大細胞の意見書
第2期その2 1951~ 党中央「50年分裂」期の(日共単一系)学生運動
補足「東大と早稲田の50年期分裂時代の分派
構図の差異考
Re補足「東大国際派内査問事件(戸塚、不破査
問事件)
(原サイト「不破考」)
補足/全学連.立命館地下室リンチ事件
補足/早稲田一九五〇年・史料と証言 
別冊・資料その1
補足/早稲田一九五〇年・史料と証言 
別冊・資料その2
補足/所感派の奪権闘争と破産考
第3期 1954~ 「六全協」の衝撃、日共単一系全学連の組織的
崩壊
補足/小島弘氏証言/仮題「あの頃」
第4期その1 1956 全学連の再建期、反日共系全学連の誕生
別章【砂川闘争
第4期その2の1 1956 「トロツキズム運動の誕生過程考」
第4期その2の2 1956 トロツキズム運動の革共同生成過程、分裂過
程考
第4期その3 1957 新左翼運動の揺籃
別章【第一次ブント運動考
第5期その1 1958 新左翼系=ブント・革共同系全学連の自律
補足「黒寛・大川スパイ事件
第5期その2 1959 新左翼系=ブント・革共同系全学連の発展
補足「革共同の第二次分裂考
第5期その3 1960 「60年安保闘争」、ブント系全学連の満展開と民青同系の分離
60年安保闘争前後余話、樺美智子死因考
Re補足「60年安保闘争考
第6期その1 1960 安保闘争総括をめぐって大混乱発生
第6期その2 1961 マル学同系全学連の確立と対抗的新潮流
の発生
補足「日本共産党第8回党大会について」
第6期その3 1962 全学連の三方向分裂固定化
1963 革共同第三次分裂、唐牛問題事件
補足「唐牛問題(「歪んだ青春-全学連闘士のその後」)考」
補足「革共同の第三次分裂考」
第6期その4 1964 新三派連合結成、民青系全学連の誕生
補足「4.17スト問題について」
第7期その1 1965 べ平連、反戦青年委員会結成される
第7期その2 1966 全学連の転回点到来
第7期その3 1967 ベトナム反戦闘争と学生運動の激化
第8期その1前期 1968 全共闘運動の盛り上がり期(1)
第8期その1後期 1968 全共闘運動の盛り上がり期(2)
第8期その2前期 1969 東大闘争クライマックスとその顛末
第8期その2中期 1969 東大闘争後の展開
第8期その2後期 1969 圧巻の全国全共闘結成と内部溶解の兆し
補足「1967.10.8日前夜のリンチテロ」考
補足「佐々淳行氏の『東大落城』考
補足「全共闘と三島由紀夫の討論会考」
第9期その1 1970 「70年安保闘争」とその後
補足別章【全共闘運動考
補足「民主連合政府樹立運動について」
補足「統一戦線と共同戦線の識別考
補足「ブントが目指し潰えた過程考」
第9期その2 1971 「70年安保闘争」後の流動
補足「土田警視庁警務部長邸・爆破事件
第9期その3 1972-75 70年代前半の学生運動
第9期その4 1976-79 70年代後半の学生運動
補足 別章【新日和見主義事件解析
第10期その1 80年代の学生運動
第10期その2 90年代の学生運動
第10期その3 2000年代の学生運動
第10期その4 2010年代の学生運動
第10期その5 2020年代の学生運動
補足別章 党派間ゲバルト考】【党派間ゲバルト考概略
補足別章 三里塚闘争考】【三里塚闘争概略
補足別章 早大学生運動史考
補足別章 東大学生運動史考
インターネットサイト
参考文献
情報ストック




(私論.私見)