別章【物語り戦後学生運動史】

 更新日/2017.4.6日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 2008年現在、学生運動の灯はほぼ潰えている。仄聞するところ、中核派系の学生による法政大での闘争が聞こえる程度である。何でこのようなことになってしまったのだろうか。政治運動のみならず、政治評論さえ消えている。まともな言及に出会ったためしがない。この状況を打開する為に何をすれば良いのか、筆者はこういう関心から戦後学生運動史論を纏めることにした。

 れんだいこの学生運動論は、去る日の1999.12.1日より2000.2.5日にわたっての「さざなみ通信」投稿文の「戦後学生運動1、60年安保闘争まで」、「戦後学生運動2、60年安保闘争以降」、「戦後学生運動3、余話」で始まった。これは、「新日和見主義事件」解析の前提としての作業であった。その後、学生運動そのものを更に検証する為に「詳論戦後学生運動史論」を書き上げた。それが余りに長大資料的になり過ぎたので「概論戦後学生運動史論」を書き上げた。どちらも時系列的に検証している。

 これで良しとしたかったのだが、時期を相前後させてでもその時代の枢要な動きを纏め、学生運動に関わる範囲の政治運動全体の流れと純粋学生運動の動きに分けてコメントする方法も有益ではないかと気づいた。この観点から三部作目として「物語り戦後学生運動史」を書き上げることにした。その際、事件性よりも思想性を重視して流れを掴むように心掛けた。こうして、筆者の戦後学生運動史論三部作が完了した。

 でき上がってみると、「物語り戦後学生運動史」で一般的知識を深め、次に「概論戦後学生運動史論」、更に「詳論戦後学生運動史論」へと読み進めばより詳しくなろう。特徴として、戦後左派運動に於ける徳球系と宮顕系の根深い対立、新左翼の有能性と限界について留意して書き上げている。これにより左派運動の再生方途を処方箋したつもりである。後は、読者の反響を期待するばかりである。

 2008.9.17日 れんだいこ拝


別章【詳論戦後学生運動史論】
別章【概略戦後学生運動史論
はじめに(「対話物語り戦後学生運動史」上宰事由)
れんだいこの戦後学生運動区分論

 目次

 区分  期間  概要
1章 1期 終戦直後−1949  全学連結成とその発展
2章 2期その1 1950−1953  共産党の「50年分裂」
3章 2期その2 1951−1953  「50年分裂」期の学生運動
4章 3期 1954−1955  六全協期の学生運動
5章 4期その1 1956  反日共系全学連の登場
6章 4期その2 1957  革共同登場
7章 5期その1 1958  ブント登場
8章 5期その2 1959  新左翼系全学連の発展
9章 5期その3 1960  60年安保闘争
10章 6期その1 60年安保闘争直後  ブントの大混乱
11章 6期その2 1961  マル学同全学連の確立
12章 6期その3 1962−1963  全学連の三方向分裂固定化
13章 6期その4 1964  新三派連合結成、民青系全学連の誕生
14章 7期その1 1965−1966  全学連の転回点到来
15章 7期その2 1967  激動の7ヶ月
16章 8期その1 1968  全共闘運動の盛り上がり
17章 8期その2 1969  全国全共闘結成と内部溶解の兆し
18章 9期その1 1970  70年安保闘争とその後
19章 9期その2 1971−1975  70年代前半期の諸闘争
24章  【連合赤軍考概略
25章  【党派間ゲバルト考概略
26章  【よど号赤軍派考概略】 
27章  【日本赤軍考概略
28章  三里塚闘争概略
29章  新日和見主義事件考
20章 9期その3 1976−1979  70年代後半期の諸闘争
21章 10期その1 19780年代  1980年代の諸闘争
22章 10期その2 1990年代  1990年代の諸闘争
23章 10期その3 2000年代  2000年代の諸闘争
30章 別章【戦後学生運動補足、論評、余話、寸評
31章 別章【れんだいこの日本左派運動に対する提言
れんだいこの日本左派運動に対する提言一括綴り
旧版1戦後学生運動史概観、戦後学生運動1、60年安保闘争まで
旧版2戦後学生運動史概観、60年安保闘争以降
情報ストック
インターネットサイト
参考文献




(私論.私見)