別章【日本赤軍考概略】 |
(最新見直し2008.9.12日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
連合赤軍問題、党派間ゲバルト問題の次として日本赤軍問題に言及しておかねばならない。ここでは、日本赤軍運動の功罪面と重信メッセージについて概略考察する。詳論は「日本赤軍考」に記す。 2008.9.12日 れんだいこ拝 |
日本赤軍史は、詳論「日本赤軍史」に記す。筆者は、その史的意義はその活動軌跡にあるのではない、不首尾に終わった失敗軌跡の史的総括にこそあると考えている。日本赤軍を評する視座をそのように据えねばならないのではなかろうか。思うに、日本赤軍は、根源的にはマルクス主義の、直接的には第一次ブントの急進主義運動を定向進化させていった第二次ブントの更なる理論的純化の末にもたらされた世界同時革命運動に殉じた。この経験から学ぶとすれば、その貴重な体験を通じて獲得した「世界同時革命運動の虚妄」であろう。 物事は純化させねば正体が分からない。そういう意味で、日本赤軍が世界同時革命運動の理論と実践を純正に遂行することによって、その理論の虚妄をはっきりさせたことにより逆に、我々は、日本赤軍運動の経験を踏まえて如何なる革命運動の道を敷き直すのかと云う問いを残した。筆者は、日本赤軍の史的意義はここにあると考える。この貴重な経験を受肉化することこそが戦士達に対する誠意ではなかろうか。ここが肝腎なところなのに議論されていないのではなかろうか。 筆者は、その回答として、土着性在地主義的社会主義運動の確立を迫るべし、且つ国際主義と連動連結するような土着性在地主義的社会主義運動でなければならない、とする見解を用意している。これが、日本赤軍史がもたらした果実なのではなかろうか。 |
(私論.私見)