29章 別章【れんだいこの日本左派運動に対する提言綴り】

 更新日/2023(平成31.5.1栄和改元/栄和5)年.2.13日

 (れんだいこのショートメッセージ)

 ここまで、筆者なりの戦後学生運動史を検証してきた。印象として、戦前も戦後のそれも、いろんな要因があるだろうが総じて自滅したと云う感慨が湧く。ここら辺りで、戦後学生運動史検証の纏めとして処方箋を提示しようと思う。これを仮に「れんだいこ提言」と命名する。理論は理論として止まるべきではなく、実践を生まねばならないと思うからである。付言すれば、理論が理論として止まるほうが良い場合は、理論が拙い場合に於いてである。(全貌はまだ分からないが)オウム真理教の例の如く半端理論のまま先走って実践処方箋を出せばろくなことにならないのは自明であろう。この場合に限って理論は理論に止めておくのが賢明であろう。理論訂正の為の処方箋が出されて後に実践に入るのが良かろう。

 既に指摘したが、我々はまず第一に「汝自身を知らねばならない」。日本左派運動が歴史的に位置している足下を正しく知り、旧の中から受け継ぐべきものを受け継ぎ、新たなる創造と発展を期さねばならない。その為に「何を分別すべきか。為すべきか、為さざるべきか」、これを問うのが肝心である。この水路からのみ正しい処方箋が生まれるのではなかろうか。

 そういう思いから以下、数々の提言をしていくこととする。いずれも、もつれにもつれた糸を解きほぐし、どう再出発すべきかの観点からの処方箋である。この観点抜きの絡まったままの左派運動はいずれ歴史博物館の標本にはなるだろうが、実践的には下降線を辿る以外になかろう。

 「れんだいこの日本左派運動に対する提言」は、次の諸内容で構成される。

 2008.1.13日、2008.9.16日再編集 れんだいこ拝


目次
命題1  汝自身を知れ
命題2  運動自身の中に目指すものを地場具現せよ、その逆は不可
命題3  ネオシオニズムに対するそもそもの無知から出藍せよ
命題4  戦後日本左派運動の陥穽考
命題5
 れんだいこ史観とは、れんだいこの認識変遷史メモ
 法螺と戯言氏との対話考
 自由のための「不定期便」氏のれんだいこの60年安保闘争論好評価考
 れんだいこ史観その2
命題6  政治運動を事業と捉える目線を獲得し理論を再構築しよう
 諸国協和的民族主義運動を創造し満展開せよ
 在地土着型国體社会主義を目指せ
 自由自主自律型の左派運動を創造せよ
 戦後憲法秩序をプレ社会主義と確認し護持成育せしめよ
 市場性社会主義経済論を創造せよ
 統一戦線論を否定し、共同戦線論に転換せよ
 民主集中制論を否定し、機関運営主義権限分権制論に転換せよ
 暴力革命論、プロレタリア独裁論を正しく理解せよ
 暴力主義を否定し競り合い運動に転換せよ
10  日共式穏和主義反対運動の欺瞞性を弾劾せよ
11  戦後ハト派政治の総帥田中角栄政治を再興せよ
12  徳球対宮顕、逆転倒錯評価を許すな
13  日共の国際ユダ邪親和的本質こそ疑惑せよ
14  伊藤律の浦島太郎節を傾聴せよ
15  「組める相手と組み、組めざる相手と組むな」の公理を確立せよ
16  マルクス主義的階級闘争論の一辺倒から抜け出せ
17  学生運動の可能性と限界考
18  れんだいこの第一次ブント論
19  民主連合政府樹立運動について
20  元日共系全学連委員長・田熊和貴講演の愚劣考
 新左翼運動考
 れんだいこの日本左派運動に対する提言一括綴




(私論.私見)

れんだいこの日本左派運動に対する提言
提言3  反ネオシオニズムの諸国共存共栄型民族主義運動を新創造せよ
提言4  日本歴史の歩みを評価し、在地土着型社会主義を目指せ
提言5  自由自主自律型の左派運動を創造せよ
提言6  戦後憲法秩序=プレ社会主義論により護持成育せしめよ
提言7  市場性社会主義経済論を創造せよ
提言8  統一戦線論を否定し、共同戦線論に転換せよ
提言9  党中央拝跪型民主集中制論から出藍せよ
提言10  暴力革命論、プロレタリア独裁論を正しく理解せよ
提言11  革命の青写真を持て
提言12  日共式穏和主義反対運動の欺瞞性、反動性を弾劾せよ
提言13  日共のネオシオニズム奴隷的本質こそ疑惑せよ
提言14  徳球対宮顕の逆転倒錯評価を許すな
提言15  伊藤律の浦島太郎節を傾聴せよ
提言16  自民党内ハト派政治を再評価せよ
提言17  角栄政治を再興せよ
提言18  組める相手と組み、組めざる相手と組むな
提言19  マルクス主義的階級闘争論の閉塞から抜け出せ
提言20  学生運動の可能性と限界考
提言21  第一次ブント称揚論
提言22  民主連合政権運動の再構築へ向かえ
提言23  著作権論の変調理解、即ち強権著作権論と闘え
提言24  天皇制問題考
提言25  左派運動総評として軍師と史家を持て!
ブック下巻(後書き)
参考文献