42816 戦前日本共産党史考

 (最新見直し2005.11.13日)

 「戦後党史論」をここまで手がけてきたが、「戦前党史論」は他の人に任そうと思ってきた。「戦前共産主義運動は非合法地下運動を余儀なくされてきたので、資料の蒐集が困難」とされている中での作業である為か、れんだいこの眼にかなうものは見当たらない。やっぱり一貫性を持たすためにれんだいこ史観に基づく戦前編もやっておきたいと思うようになった。

 その一つの理由は、僭越ながら既成のそれらが止むを得ない学究的な体裁の為か、あるいは近時の著作権思想の影響によってであろうが、我々の大衆的理解を妨げる文体であり、無理矢理読んでみてもなお依然として流れが掴めないと思う理由による。もう一つの理由は、それより何よりやはり観点の違いがあり、れんだいこなりの捉え方を打ち出してみたかったことにある。

 とはいえ、これも大変な作業である。筆写一つにしてもどなたかパートナー求むというところが本音である。こうやって書き付けておけばアクセスがあるかも知れないしね。実際、こういう共同作業をしてみたい。


 
とりあえず前作業として、加藤哲郎氏の諸研究(「第一次共産党のモスクワ報告書・上下1922年の日本共産党綱領上下「非常時共産党」の真実「『三二年テーゼ』と山本正美の周辺」)と、社労党・町田勝氏の「日本社会主義運動史」「戦前日本共産党略史」等々の労作を下敷きにしていきたいと思う。未だ咀嚼できていないので個所によってはほぼ全文転載しておき、折々にれんだい流で整理し直していきたい。 

 2003.5.17日再編集 れんだいこ拝



 本サイトより以前は、大正天皇考】、明治維新の研究参照 
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             幸徳秋水】、【大杉栄
4281611 幕末期 幕末の民衆闘争
4281612 明治期 明治維新後の民衆闘争史
4281613 明治期 自由民権運動
4281614 明治期 日本社会主義運動の前史、平民社活動史
4281615 明治末期 大逆事件(幸徳秋水事件)への流れ
4281616 大正期 大正ルネサンス運動その陽と陰
4281661 大正期 戦前日共史(前史一)アナ・ボル両派のイニシアチブ争い
4281662 大正期 戦前日共史(前史二)日本共産党の創立前までの流れ
4281671 大正期 戦前日共史(一)党創立考(創立時の動き)
補足・党創立異聞、君主制取扱い議論考
4281672 戦前日共史(二)第一次共産党事件
4281673 戦前日共史(三)関東大震災事件(大杉栄事件)
4281674 戦前日共史(四)第一次日共解党される
4281675 戦前日共史(五)福本イズムの席捲、第二次共産党再建される
4281676 戦前日共史(六)第二次日共と大弾圧考
4281677 戦前日共史(七)不屈の再建史考
4281681 戦前日共史(八)宮顕の党中央潜入と「スパイ摘発闘争」の実態考
4281682 戦前日共史(九)「小畑中央委員査問リンチ致死事件概要」
4281683 戦前日共史(十)袴田執行部時代
4281684 戦前日共史(11)獄中共産党時代
4281685 戦前日共史(補足)虎ノ門事件考
戦前日共史(補足)福本イズム考
戦前日共史(補足)田中清玄考
戦前日共史(補足)小林多喜二考
戦前日共史(補足)スパイM考
戦前日共史(補足)スパイ三船留吉考
戦前日共史(補足)「日本の共産主義者への手紙」考
4281686 戦前日共史(補足)戦前党綱領及びテーゼの変遷
日本資本主義分析(戦前篇:講座派VS労農派)論争
4281691 日系中国共産党員の活動考
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4281696 日本型「社民」の形成過程考
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(私論.私見)


 先進西欧資本主義列強の世界植民地化の流れに、バスに乗り遅れるなと後追いした日本資本主義は、富国強兵政策をとることによって、体内的には、勤労大衆の生活水準の劣悪を招き、対外的には隣接諸民族の犠牲の上に大概進出を強行せしめた。この二つの面に必然的に生起する反抗を抑圧するための軍事的警察的権力機構を生み出した。これを軍事的警察的天皇制と云う。一見、ロシアツアーリズムの如く見え、かかる事情により日本革命はロシア10月革命式暴力革命論を呼び込むこととなった。民主的な政治構造の欠如が運動をして急進主義的ならしめた。ボルシェヴィズムの指導に身をゆだねることになった。