42816 | 戦前日本共産党史考 |
(最新見直し2005.11.13日)
「戦後党史論」をここまで手がけてきたが、「戦前党史論」は他の人に任そうと思ってきた。「戦前共産主義運動は非合法地下運動を余儀なくされてきたので、資料の蒐集が困難」とされている中での作業である為か、れんだいこの眼にかなうものは見当たらない。やっぱり一貫性を持たすためにれんだいこ史観に基づく戦前編もやっておきたいと思うようになった。 |
(私論.私見)
先進西欧資本主義列強の世界植民地化の流れに、バスに乗り遅れるなと後追いした日本資本主義は、富国強兵政策をとることによって、体内的には、勤労大衆の生活水準の劣悪を招き、対外的には隣接諸民族の犠牲の上に大概進出を強行せしめた。この二つの面に必然的に生起する反抗を抑圧するための軍事的警察的権力機構を生み出した。これを軍事的警察的天皇制と云う。一見、ロシアツアーリズムの如く見え、かかる事情により日本革命はロシア10月革命式暴力革命論を呼び込むこととなった。民主的な政治構造の欠如が運動をして急進主義的ならしめた。ボルシェヴィズムの指導に身をゆだねることになった。