東京軍事裁判考 |
更新日/2022(平成31.5.1日栄和改元/栄和4).6.30日
(れんだいこのショートメッセージ) | ||
2002年秋口、米国大統領小ブッシュの対イラク戦争政策が本格化しつつある。その「悪の枢軸退治」論理を見るとき、第二次世界大戦時の連合国対枢軸国の論理の焼き直しであり、非常に野蛮な論旨がファナティックなまでに展開されている。日本がこの論理を受け入れるとき、こそばゆいものがあるのが真っ当な歴史観であろうが、そういう声は聞こえない。歴史は移り変わり日本はかっての枢軸国から連合国へと転身し、小ブッシュの配下で「悪の枢軸退治」に向かおうとしている。要領が良いのか恥知らずなのか。 ふと思った。現代史のカラクリを解くためには、かっての東京裁判(およびドイツに対するニュルンベルク裁判)の解明が不可欠ではなかろうか。サヨ族は安易に連合国論理に依拠しているが、どこか違う。あの時何が裁かれ、それが如何にご都合主義の「勝者の裁き」であったことか。今無自覚に「勝者の論理」に従うことが日本の取るべき道であろうか。そういうことに気づいたので、遅ればせながら本サイトを設けることにする。 小ブッシュの「悪の枢軸退治―聖戦論理」は考察に値する。紛れもなく強大国の一方的論理であり、自身はフリーハンド相手には数々の自粛を強制するものである。それが世界に平和をもたらすものであれば一考に値しようが、真実は戦争仕掛け人の利益に即応した利権狙いの美名であったとすれば恐ろしすぎる詭弁ではないか。小ブッシュのらしさは臆面もなくあけすけにこれを声高にするところにある。もし我々がこれに抗議為しえないとすれば人民運動の窒息であり、国際法の学問的死でもあろう。マスコミはこぞって小ブッシュの聖戦論理のお先棒を担いでいるが、今に始まったことではないのでもはや批判を控えることにする。 東京裁判で、戦争犯罪人として立たせられた28名の被告に対して無罪を宣告したパール博士は後刻次のように云った。
パール博士の指摘は的確であった。現在、次のように云われている。
要するに、東京裁判は「俺達に歯向かう者はこうなるという見せしめ裁判であった」のだろう、このことに核心があるように思われる。その限りにおいて、被告側の弁明はそも聞き届けられない。東条以下A級戦犯はその辱めの刑に概ね気丈に耐えたように思われる。これは大東亜戦争をどう見るか以前の話で、我々が民族として確認しておくべきことではなかろうか。この裁判によって一部戦史解明が為された事は副次効果であって、それもかなりご都合主義的に断罪されているのではなかろうか。東京裁判に対する視座をかく据えたい。 この視座は、小ブッシュ一族によって嬲(なぶ)り殺しにされようとしている「悪の枢軸国家」に対して持ち合わせねばならない大和民族の目線ではなかろうか。目下の小泉―川口外交のお粗末さは目を覆いたくなるほどに「アメ帝お上の云うことは何でもその通り」の追随なるが故に、れんだいこはこの観点を強く打ち出したい。我々にはそういう歴史的責務があるのではなかろうか。 付言すれば、かっての戦争を戦勝国側のそれに依拠せず我々の手で国内的に総括するという作業は為されていない。社共運動がこういう実践的なところに手をつけず、口をパクパク職業的反対弁舌屋稼業を宜しくやってきた歴史があるのみである。実は、社共運動は新左翼系のそれも含めて思想的には、第一次、第二次世界大戦の勝者/国際ユダ邪が狡猾に拵えている数々のテキストの延長上で口パク運動しているだけなのではなかろうか、こう言いたくもなる。 2002.10.8日 れんだいこ拝 |
関連サイト | 【大東亜戦争を問う】 | 【靖国神社問題について】 |
【愛宕北山氏のユダヤ問題論考】 | 【CIA謀略機関考】 |