【戦後右翼の源流としてのA級戦犯釈放組考A級戦犯釈放組考】 |
東京裁判に於ける級戦犯の容疑者は第一次裁判で裁かれた東條英機ら28名の他に22名ほどおり二次三次が予定されていたが、一次裁判の長期化とこの間の国際情勢の変化で連合国側の熱意が急速に薄れ、一次組から漏れた他の容疑者は裁判を受けることなく釈放された。この時、GHQのウィロビーがエージェント契約と引き換えの釈放甘言で誘い、配下にしていった形跡がある。 22名とは、青木一男、安倍源基、阿部信行、天羽英二、鮎川義介、安藤紀三郎、石原広一郎、岩村通世、岸信介、葛生能世、児玉誉士夫、後藤文夫、笹川良一、正力松太郎、須磨弥吉郎、高橋三吉、多田駿、谷正之、寺島健、梨本宮守正王、西尾寿造、本多熊太郎、真崎甚三郎、里見甫。このうち岸信介、正力松太郎、児玉誉士夫、笹川良一らがよく知られている。 |
巣鴨拘置所在監中の児玉誉士夫が昭和二十三年六月占領軍に提出した供述書に曰く。かつての国家主義者の中からこそ真の親米派が生まれてくる、と。
更新 平成18年10月30日00時15分 |
平成十八年(二〇〇六年)十月二十九日(日)(第一千八百四十八回) 今こそ、心ある日本民族有志は、いわゆる日本の「右翼」についての、根本的本質的分析と検証を開始しなければならない。筆者は、昭和四十八年に、「皇道思想の原則批判」、と言う論文を書いた。この論文は、拙著「日本原住民史序説」(昭和五十六年、新泉社)に収録されて居る。前出論文の冒頭に児玉誉士夫の「われ敗れたり」、と言う著作からの引用がある。なお、この著作は、一九四八年六月十五日付け、A級戦犯容疑者として巣鴨拘置所に収監されて居た児玉誉士夫が、連合軍司令部カーペンター法務局長に提出した供述書、である。ちなみに、児玉は、このあと不起訴処分で、釈放されて居る。 児玉誉士夫、曰く。……日本の右翼は本質的に左翼と対抗して生まれたものであって…過去の国家主義者のなかから反米主義者が出現することは断じてないのである。むしろ、かつての国家主義者、すなわち、天皇と国家にあくまで忠実であったもの中からこそ、真の親米派は生まれでることを自分は確信するものである。……以下略(『日本原住民史序説』百九十八頁)。 児玉の「われ敗れたり」と言う著作が、今、なんらかのかたちで流通して居るかどうかは分らない。しかし、この件はシーグレープの「黄金の戦士たち」(二〇〇三年、未邦訳)の中に、しっかりと記述されて居る。児玉のこの本はきわめて重要である。今、改めて、日本民族有志は、これを検証する必要があるだろう。これを検証する上の基準の一つは、渡部悌治著「ユダヤは日本に何をしたか」(成甲書房、二〇〇三年二月、初版私家版の原題は〈攘夷の流れ〉)、である。更に、国際政経学会の機関誌「国際秘密力の研究」(昭和十一〜十五年、全六冊)、「月刊猶太研究」(昭和十六〜二十年、全三十六冊)。 国際政経学会の理論的中核、愛宕北山先生は、「猶太(ユダヤ)と世界戦争」(昭和十八年)の中で、日支事変、大東亜戦争中、「日本主義者」と自称する人々の中に、濃厚な親ユダヤ主義、ユダヤの手先、と見られるような傾向が存在する、とたびたび、警告された。敗戦と共に、これらの親ユダヤ主義ないしは、ユダヤに対して原則的に対決することなき、日本主義者(つまり右翼)は、あっと言う間に、熱烈な親米主義者に変身した。ユダヤと対決することなき「右翼」。彼らは、必然的に、ユダヤイルミナティ、米国(イルミナティ)占領軍の手先と成るしかないのである。(了) 必読参考文献 (1)太田龍著「ユダヤ問題入門」(平成五年、絶版)〔若干在庫あり、日本義塾出版部で取り扱い中〕 (2)愛宕北山著「猶太(ユダヤ)と世界戦争」(昭和十八年) (3)渡部悌治著「ユダヤは日本に何をしたか」(成甲書房) (4)太田龍著「日本原住民史序説」(一九八一年、新泉社) |
今、児玉誉士夫の「われ敗れたり」(昭和二十四年)を熟読検証すべき時。 更新 平成18年11月03日20時12分 |
平成十八年(二〇〇六年)十一月三日(金)(第一千八百五十三回) シーグレーブの「黄金の戦士たち」(未邦訳)には、A級戦犯容疑者として巣鴨拘置所に収監中の児玉誉士夫の、米国占領軍に対するこ口供書(一九四八年)が、単行本「われ敗れたり」、として出版されたのは、一九五一年、としてある。しかし、この「一九五一年」は、「われ敗れたり」の英語版が出版された年である。その日本語版は、一九四九年=昭和二十四年に出版されて居る。一九四九年=昭和二十四年とは、れっきとした、米軍占領期であり、日本人のすべての言論は、米国(イルミナティサタニスト世界権力)の、世界史上もっとも残酷、残虐、狡猾、犯罪的な検閲、そして洗脳、心理戦争下、に置かれて居た。従って、この児玉誉士夫の著作「われ敗れたり」が米国(イルミナティ)占領軍の、日本民族皆殺し侵略戦争の、その戦争=占領目的に合致し、それを推進するものとして、敵国占領軍によって認可された、売国奴的性格の著作であることは、多言を要しない。従って、今、我々日本民族有志は、改めてこの問題の児玉誉士夫著「われ敗れたり」を、入念に検討検証する必要に迫られて居るのである。 児玉誉士夫は、そこで、第二次世界大戦後、日本の主敵は共産主義である。この共産主義と戦い抜くことこそ、日本の右翼、日本の民族派の神聖な任務である。と言った風に論旨を展開する。この児玉の論理の根本的前提を俎上に乗せなければならない。そのためにも、ここで、太田龍著「ユダヤの謀略―世界革命運動の秘密」(一九九五年刊、絶版、日本義塾出版部に若干在庫あり)を、熟読しなければならない。(了) 【参考文献】 (1)児玉誉士夫著「われ敗れたり」(昭和二十四年、六月刊)(この本は、古本も殆んどないが、運が良ければ、まれに見付かることもある) (2)太田龍著「ユダヤの謀略―世界革命運動の秘密」 (3)鬼塚英昭著「二十世紀のファウスト」(私家版、平成十七年十二月刊) 申込みは左記へ〒874-0835 大分県別府市実相寺町一の四、Bの二 鬼塚英昭 電話:0977(66)4164 一冊四千円、送料三百四十円 |