別章【田中角栄語録、逸話】

 更新日/2024(平成31.5.1栄和元/栄和6).4.25日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 角栄の肉声見識が恋しくなった。2012年目下の政治家の発言は悪ガキの軽佻浮薄なものでしかなく、かっての角栄節を知る者には堪えられない。角栄語録については「田中角栄の思想、人となり」、「議会政治家の申し子としての角栄」、「田中角栄演説」その他でも取り上げているが、ここでは、田中角栄語録を項目別に採録する。角栄の実像の一端に迫ることが出来ればとの思いから記した。

 角栄その人の実像を知らぬまま「角栄元凶説」が根強く流布されており、れんだいこは本サイトでその盲を啓くことにする。「或る人」かく語りき。
 「『誰それがこう言った』、『あの人のこういう見方は正しいと思う』、『それは何々の本によるところですね』といった薀蓄をひけらかすことが得意な人がいる。しかし、悲しいかな、自分の言葉がない。世の中には他人様の噂話、伝聞をいつもポケットに入れ、それを放出することで一日の生活が回っているアホがいる。自分の言葉がないのは寂しいことである」。
 
 小林吉弥は著書「田中角栄新名語録」()の中で次のように述べている。
 「そうした中で知ったのは、田中の人生を透徹した名言の数々だった。決して他人からの借り物ではない、自らの叩き上げ人生から汲み上げた言うなら『実学』からの至言というべきもので、一言、一言が説得力を持ち、若かった筆者の胸に突き刺さったことは言うまでもなかったのである。こうした田中の言葉の説得力が、その抜群な政治力の一方で、これまた強大無比と言われたその人脈をつくり上げたことは言をまたない。『人間学博士』の言葉の前に、誰もが参ってしまったということである。永田町には、『困ったときの角頼み』という言葉もあった。単にカネなど物資面での支援だけではなく、田中の言葉の知恵を借り、窮地を脱することができた国会議員も多々いたのである」。
 
 以下の角栄の言葉は全て自分で験し味わった上での角栄の生身の言葉である。心して聞け。最近、後藤謙次著「田中角栄に訊け!」(プレジデント社、2011.12.30日初版)を手にした。角栄の在りし日の肉声がたっぷりと収録されている。これを採りいれて書き直すことにする。

 2004.11.30日、2012.5.25日再編集 れんだいこ拝
 田中角栄の政治語録を採り上げる。今のところ順不同であるが、噛締めて味わいたい。下手にマルクス、レーニンに被れるよりよほど値打ちがあるのではないかと思っている。一般に誤解されているが角栄は無学なのではない。大学を出なかったと云うだけで、例えば二宮金次郎(尊徳)、松下幸之助のように土着的な日本思想を背景にした実学を真剣に学んでおり、そこから思想を汲みだしている。マックスウェーバーが激賞するところの真に英明な政治哲学者であったと評し遇するべきではなかろうか。この理合いが分からない自称インテリが多過ぎて困る。


 目次
処世語録
指導者(リーダーシップ)論
演説要領
選挙、世論語録
政治語録
政策語録
ロッキード事件語録
お金系語録
左派取り込み語録
中間地帯論
官僚論
マスコミ評語録
履歴語録
慧眼的人物評
田中角栄逸話
角栄映像
田中角栄研究著作本
インターネットサイト




(私論.私見)

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