【ネオ・シオニズム考その1】 (別章)「シオンの議定書」考

 更新日/2022(平成31.5.1栄和/令和4).8.21日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 戦後日本を悪くした児玉、中曽根、ナベツネ、小泉ラインの行状から浮かび上がるのは、「シオンの議定書」文中の「操り政府の大統領その他要職にある者に関する件(くだり)」である。連中の人物、識見、政策は、まさに記述通りではないか。そういう関心から「シオンの議定書」を解析してみることにする。

 2004年現在の小泉政権のやる事為すことが奇妙に思えて仕方ない。郵政その他の民営化は日本国体溶融政策に思えて仕方ない。その小泉政権を囃し立て提灯し続ける世の識者、マスコミの腐敗。れんだいこは、これらを個別検証していく作業はもう止めた。あまりにも馬鹿馬鹿し過ぎるから。むしろかって素読した程度の「シオンの議定書」を読み直したほうが良いと思えてきた。

 そうした折もおり、2004.9.1日、四天王延孝・氏著、太田龍・氏解説の「シオン長老の議定書」(成甲書房)が出版された。いずれこの方面の知識も得ておかねばならないので買い求めた。読了してみて、議定書に習熟しておくことは左翼の責務と思った。しかし、徒な批判は却って意味をなさない。むしろ教えられ考えさせられることが多い。その上で、我々はこれとどう思想的に論理的に理論的に実践的に対決するのか、このことこそが問われているのではなかろうか。

 こうして結局、この問題に向わねばならないことになった。そういう廻り合わせだったのだろう。恐らく、わが人生の頭脳活動が道半ばに辿り着いたということであろう。れんだいこの余命が後幾ばかりか分からないが、物言わずんば腹膨るる性分故に言及していくことにする。或る者はしたり顔してこれを偽書と云う。そう思いたい者は読むべからず。思いたい者をどうこうしようというほどれんだいこは世話焼きではない。

 「シオンの議定書」を廻る位置づけが混迷を極めている。本当のところはれんだいこにも分からない。それはともかく、れんだいこは、「シオンの議定書」が偽書であろうがなかろうが、その内容に滅法興味を覚えている。対話してみるに値する興味深い観点が随所に見られ、いわば悪知恵の宝庫になっている。それを偽書云々で費やしてみたり良し悪しのおざなり論評でお茶を濁すのは勿体ない。むしろ、「シオンの議定書」に論述されている観点の精査に向ってみたいと思う。以下、研究に着手する。

 2004.9.14日 れんだいこ拝


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目次
コード 項目
「シオンの議定書」とはいかなる書か、訳出にあたってのれんだいこメモ
「シオンの議定書」の真贋考
ロスチャイルド考
「シオンの議定書」テーゼの構成考
「シオンの議定書」本文1(プロトコール1からプロトコール9)
「シオンの議定書」本文2(プロトコール10からプロトコール19)
「シオンの議定書」本文3(プロトコール20からプロトコール24)
「シオンの議定書」英訳文対照文1
「シオンの議定書」英訳文対照文2
「シオンの議定書」英訳文対照文3
別章【シオンの議定書テーマ別文
別訳「シオンの議定書」考
「シオンの議定書の『悪の論理』その賢(かし)こ馬鹿」考
マルクス「共産主義者の宣言」と「シオンの議定書」との関係考
ネオ・シオニズム系社会主義とサヨマルクス主義の歴史的通底考
サンヘドリン(「シオン長老団」の別名)考
左派運動から見ての問題の記述箇所考
別章【愛宕北山氏のユダヤ問題論考
別章【陰謀論考
「シオンの議定書」に対するヒトラーの言説、「ヒトラーのユダヤ人論」考
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