「不足に思う日はない。皆、良い日やで。皆の心の勇む日が、一番良い日やで」 |
「やさしい心になりなされや。人を助けなされや。癖、性分を取りなされや」 |
「早いが早いにならん。遅いが襲いにならん」 |
「悪風に向こうたら、つまずくやらこけるやら知れんから、ジッとしていよ。又、止んでからボチボチ行けば、行けんことはないで」 |
「欲しい人にもろてもろたら、もっと結構やないか」 |
「禍(わざわい)は、下から起こるんやで。上からは起こらん。下々の者が持ち寄って起こすんやで」。 |
「嬢(いと)や望と云い寄るは高慢。困っている人に施してやってくれ。ものをやるにも紙に包んで渡してくれ。裸ゼニを投げてやるような、そんな人を見下げる心はいかんで。どんな者でも可愛い神の子や」。 |
「枯れ木に肥やってもあかん。生身の身体(からだ)を大切にせよ。金の心棒でも油ささんことにはあかん」。 |
「朝、起されるのと、人を起すのとでは、大きく徳、不徳に分かれるで」。 |