2005.9.11総選挙、自民内ゲバ考、民主政権取り王手考その1、選挙公示前の動き

 (最新見直し2005.10.12日)

 これより以前は、

れんだいこの為になる選挙分析
遅かりしも今ようやく小泉政権瓦解考
れんだいこ概略「衆院解散史」

 これより以降は、

2005.9.11総選挙、自民内ゲバ考、民主政権取り王手考その2、選挙戦突入
選挙結果の総評

 (れんだいこのショートメッセージ)
 れんだいこは、先の衆院解散は違憲違法であり無効にすべしと提言しているが、所詮田舎からの遠吠えなのか何の影響力も与えていない。与野党問わず遵法精神に基づこうとするものはなく徒に政争に向おうとしている。これが我が日本の政治の貧困だ。そうこうするうち政局はどんどん総選挙に傾いている。仕方ないのでこれを検証していくことにする。

 他方で、今からでも遅くない誰か「違憲解散」訴訟に持ち込んでくれと思う。それにしても、法律家がン万人居る中でこういう珍事態がなし崩し的に進むのはおかしなことではある。以降、れんだいこは、この国の法律家の弁論に信を置かないことにする。

 ところで、マスコミ各社は一斉に小泉政権支持率上昇を報じている。滑稽なことだが、9.11選挙になればその虚報が剥がれる。そうなると何食わぬ顔で又別の記事を書いていけしゃあしゃあと生き抜くのだろう。誠に厚顔の至りではある。これから暫く小泉政権発の大本営発表に付き合わされそうだが、そうはいかのキンタマで、れんだいこが真実情報を世に送り出す。どちらが恥を掻くか、それが見物だろう。

 2005.8.12日 れんだいこ拝


(私論.私見) 政情予言士れんだいこの「2005.9.11総選挙の見通し」について
 小泉政権は、「2005.9.11総選挙」に向けて無茶苦茶な陣頭指揮している。恐らく、ブッシュ派要人が官邸に居座ってシナリオを書いているのだろう。れんだいこが告げておくが、いくら猿智恵を廻らしても日本人民大衆は常にその裏をかくだろう。我々は既に小ネズミのお騒がせ愉快犯的資質を見破っている。後は、それに相応しいジ・エンドをお見舞いするだけのことである。

 以下に掲げる造反派は時勢の勢いを借りて見事当選するだろう。全員と云いたいがそこまでは保証しかねる。反対に、優柔不断した者、郵政民営化法案に賛成した者は厳しい選挙戦に洗われるであろう。この部分から民主党の大漁当選が始まるだろう。

 小泉はいずれにしても既に終わっている。最後の悪あがき醜態により己の気質に従って政界修羅場を求めているだけのことである。この異常性格者は今後どう始末されるのかは分からないが、相応しい末期を迎えるであろう。よって、多少なりとも智恵の有る者は気づかねばならない。いつまでも小泉側に擦り寄っておけば御身安泰とは思うなよ。潮の流れを嗅ぎ分けねばならない。追従もほどほどにが次善策である。物事には必ず揺り戻しが有るからな。

 こたび刺客などというトンデモ表現で狩り出されその気になった者よ、もうお前たちには今後が無い。地方であろうが政界での芽は潰れたと思え。自業自得というものだろう。政治を甘く見てはいけない。

 20005.8.13日 れんだいこ拝

【A級造反派(反対派)選挙区事情1(2005.8.20日現在)】
議員名 派閥 選挙区 当選回数 比例区 公認事情  対立候補状況
山下貴史 亀井派 北海道10区 比例・北海道  橋本聖子(参院議員)は断念飯島夕雁(青ヶ島村教育長)。民主は小平忠正。
野呂田芳成 橋本派 秋田2区 7、参1  小野貴樹(松下政経塾福主査)。民主は佐々木重人。
津島恭一 橋本派 青森4区 比例・東北 ×  離党を迫られ、これに応じて無所属で青森4区出馬。対抗馬は、木村太郎(3)民主は小平忠正。
小泉龍司 橋本派 埼玉11区  新井悦二(県議)民主は八木昭次。
小林興起 亀井派 東京10区 ×  小池百合子(4、比例近畿ブロック、環境相)。民主は鮫島宗明。
八代英太 橋本派 東京12区 3、参3、 比例・東京 ×  引退を迫られている。自民公認候補がいない東京20区(東村山、清瀬市など)への転出も打診されている。解散以降、党執行部や都連から「12区以外なら公認もあり得る」という説得が続き、出馬をやめれば、長男か長女を別の選挙区で公認するとも言われたとのこと。対抗馬は、公明前職の太田昭宏
堀内光雄 堀内派 山梨2区    長崎幸太郎(36、財務省主計局主計官)。民主は坂口岳洋。
保坂武 橋本派 山梨3区

 小野次郎(52、首相秘書官)。

綿貫民輔(78) 橋本派 富山3区 12  萩山教厳(73、前衆院議員元防衛庁副長官(比例北陸信越ブロック)。民主は後藤斎。
村井仁 橋本派 長野2区 比例・北陸信越
松宮勲 亀井派 福井1区  稲田朋美(弁護士)民主は笹木竜三。
野田聖子 無派閥 岐阜1区  佐藤ゆかり(44、外資エコノミスト)。民主は柴橋正直。
藤井孝男 橋本派 岐阜4区 4、参3、  金子一義(6)。民主は熊谷正慶。
古屋圭司 亀井派 岐阜5区  和仁隆明(自民党本部職員)。民主は阿知波吉信。
城内実 森派 静岡7区  片山さつき・国際局開発機関課長(大卒のキャリア官僚で、財務省初の女性主計官として防衛関係予算を担当)。民主は阿部卓也。
青山丘 亀井派 愛知7区 比例・東海  鈴木淳司(1)民主は小林憲司。
小西理 橋本派 滋賀2区 比例・近畿  藤井泰宏(自治省秘書官)。民主は田島一成。
田中英夫 堀内派 京都4区  中川泰宏(JA京都会長)民主は北神圭朗。
左藤章 堀内派 大阪2区  川条志嘉(元松下政経塾塾生)。民主は荻原仁。
中野寛成 大阪8区 10
森岡正宏 橋本派 奈良1区 比例・近畿

 鍵田忠兵衛(48、前奈良市長)。民主は馬淵澄夫。

滝実 橋本派 奈良2区 比例・近畿  高市早苗(44、3、元衆院議員)。前回衆院選の奈良1区で落選しているが、奈良2区にくら替えして出馬するよう打診。民主は中村哲治。
川上義博 亀井派 鳥取2区  赤沢亮正(日本郵政公社郵便事業開発部長)。民主は山内おさむ。
亀井久興 河野派 島根2区 4、参2 比例・中国 ×  竹下亘(2)。民主は小室寿明。
熊代昭彦 無派閥 岡山2区  萩原誠司(岡山市長)。8.13日、立候補表明した。民主は津村啓介。
平沼赳夫 亀井派 岡山3区  阿部俊子(46、前東京医科歯科大大学院助教授、日本看護協会副会長)。民主は中村徹夫。
亀井静香 亀井派 広島6区  堀江貴文(ライブドア社長)。佐藤公治。
能勢和子 亀井派 比例・中国
山口俊一 徳島2区  七条明(4)。民主は高井美穂。
自見庄三郎 山崎派 福岡10区 元郵政相
 西川京子(2、比例九州ブロック)。自民党本部は、西川氏を同ブロックに重複立候補させ、名簿1位で処遇する。西川氏は当初は反対派と見られていながら、衆院採決で賛成に回った経緯がある。民主は城井崇。
武田良太 亀井派 福岡11区  山本幸三(3、元衆院議員)。民主は稲富修二。
今村雅弘 橋本派 佐賀2区  土屋千昭(郵政公社職員)。民主は大串博志。
保利耕輔 橋本派 佐賀3区

 広津素子(52、唐津市出身の公認会計士)。

衛藤晟一 亀井派 大分1区 比例・九州  佐藤錬(1、比例九州ブロック)。民主は吉良州司。
江藤拓 亀井派 宮崎2区  上杉光弘(元参院議員)。
古川禎久 橋本派 宮崎3区  持水哲志(元経産省課長)。
松下忠洋 橋本派 鹿児島3区 比例・九州  宮路和明(5)民主は野間健。
森山裕 橋本派 鹿児島5区 1、参1  米正剛(弁護士)。

(私論.私見) 【造反派対刺客勝敗予想】

 厄介なことに、小ネズミは、今ジレンマに陥っている。マスコミを大々的に活用したことと、刺客騒動を起こした為に選挙への異常関心が巻き起こっている。空前の投票率が予想され、素人はマスコミの影響により小ネズミ派勝利、玄人筋は造反派への雪崩打つ支持投票を予想している。さて、結果相成るか、あなたの眼力は。 
  
造反組 ○○戦○○勝○○敗 刺客組 ○○戦○○勝○○敗
 上記成績優秀者は政治アナリスセンスが良い。どなたかネット・ゴングを頼む。

 2005.8.16日 れんだいこ 

【A級造反派(反対派)完オチ情報】
能勢和子  8.11日、亀井派で比例・中国代表2期目の能勢和子氏が、出馬断念を正式表明するとの情報が読売サイドから流された。
村井仁  8.17日、出馬断念声明。
八代英太

 8.18日、出馬断念声明。

熊代昭彦
 8.19日、出馬断念声明。

【逆刺客情報】
斎藤勁(つよし) 参院議員 神奈川11区 小泉純一郎首相
鈴木宗男(57) 元衆院議員 北海道12区 武部勤幹事長(64)  出馬検討中。これまで7区(釧路、根室など)から出馬する可能性が高いとみられていたが、小泉首相の“忠犬”武部を撃ちに出る模様。

【A級造反派(反対派)選挙区事情2】
 2005.8.12日現在、小泉首相の「A級造反派(反対派)非公認指令」に対し、自民党の地方組織は反発を強めている。「造反組」の前議員37人を抱える自民党の26都道府県連のうち14府県連が前議員を支援または公認申請する方針に傾きつつあり、執行部同調派広がらずの気配を見せている。いずれも反対した前議員を党本部に公認申請する。党本部は受け付けない方針を示しており、党本部の懸命な巻き返しによる地方県連とのせめぎあいが始まっている。

 造反組支援県連は次の通り。岐阜(野田)、山梨(堀内、保坂)、長野()、静岡()、滋賀()、京都(田中)、大阪()、広島(亀井)、岡山()、徳島()、佐賀()、大分()、宮崎()、鹿児島(松下、森山)。 

 造反組を支援しないことを明らかにしたのは7都県連(北海道、東京、愛知、青森)、態度未定は秋田、奈良などの5道府県連となっている。
 8.23日、新聞各社は、造反派支援は7支部、党本部公認候補支援は10支部であることを報じた。造反派支援は、岡山3区、山梨、岐阜、静岡、徳島、佐賀、大分の7県連で11名を支援する。、党本部公認候補支援は、北海道、青森、埼玉、東京、富山、福井、滋賀、奈良、鳥取、島根で11名。岐阜県連は、4区の造反派藤井元運輸相と金子前行革担当相の重複公認。秋田、京都、大阪、広島、宮崎、鹿児島の7府県連は、造反派の処遇について態度を決めていない。全体的に依然として波乱含み。

【B級造反派(棄権・欠席派)選挙区事情】
北村直人 堀内派 北海道7区
小渕優子 橋本派 群馬5区 弁明書提出をただ一人拒否
梶山弘志 無派閥 茨城4区
中村正三郎 森派 比例・南関東
近藤基彦 堀内派 新潟2区
望月義夫 堀内派 静岡4区
斉藤斗志二 橋本派 比例・東海 (外国出張の欠席届)
柳本卓治 亀井派 比例・近畿
佐藤信二 橋本派 参1、比例・中国
福井照 堀内派 高知1区
渡辺具能 山崎派 福岡4区
古賀誠 堀内派 福岡7区
野田毅 山崎派 比例・九州 11
徳田虎雄 無所属 鹿児島2区 (病気療養中)

【C級造反派(寝返り)選挙区事情】
津島雄二 橋本派 青森1区 10
秋葉賢也 無派閥 宮城2区
萩野浩基 橋本派 参1、比例・東北
二田孝治 亀井派 比例・東北
実川幸夫 堀内派 千葉13区
永岡洋治 亀井派 茨城7区
笹川尭 橋本派 群馬2区
山口泰明 橋本派 埼玉10区
増田敏男 堀内派 埼玉12区
菅原一秀 無派閥 東京9区
平沢勝栄 山崎派 東京17区
井上信治 無派閥 東京25区
佐田玄一郎 橋本派 比例・北関東
中野清 亀井派 比例・北関東
植竹繁雄 堀内派 比例・北関東
渡辺博道 橋本派 比例・南関東
桜井郁三 河野派 比例・南関東
鴨下一郎 橋本派 比例・東京
小坂憲次 橋本派 長野1区
宮下一郎 森派 長野5区
木村隆秀 橋本派 比例・東海
上川陽子 堀内派 比例・東海
稲葉大和 山崎派 新潟3区
岩崎忠夫 橋本派 比例・北陸信越
伊吹文明 亀井派 京都1区
田村憲久 橋本派 三重4区
谷公一 亀井派 兵庫5区
宇野治 亀井派 比例・近畿
寺田稔 堀内派 広島5区
竹下亘 橋本派 島根2区
平井卓也 堀内派 香川1区
加藤勝信 橋本派 比例・中国
岡本芳郎 橋本派 比例・四国
坂本哲志 山崎派 熊本3区
北村誠吾 堀内派 長崎4区
仲村正治 橋本派 比例・九州
三原朝彦 橋本派 比例・九州
西川京子 亀井派 比例・九州
西銘恒三郎 橋本派 沖縄4区

【政界引退、出馬情報】
 政界引退組は次の通り。
 【自民】増田 敏男(76、埼玉12)、植竹 繁雄(74、比例北関東)、中村正三郎(71、比例南関東、元法相)、武藤嘉文(78、岐阜3区、元外相)、橋本龍太郎(68、岡山4区、元首相)、佐藤信二(73、比例中国、元通産相)、小里貞利(75、鹿児島4)、能勢和子(65、比例中国)、村井仁(68、比例北信越)、熊代昭彦(65、岡山2()。【民主】佐々木秀典(71、比例北海道)、伊藤忠治(71、比例東海)、【公明】河上覃雄(59、比例南関東)、河合正智(61、比例東海)、山名靖英(61、比例近畿)、【共産】山口富男(51、比例東京)、【自由連合】徳田虎雄(67、鹿児島2)。

 8.29日、森田一・元運輸相が都内の小里グループ事務所で記者会見し、比例名簿に登載されなかったことから引退を表明。

 政界再挑戦組は次の通り。辻元清美・元衆院議員(45、大阪10区)、鈴木宗男・元衆院議員(57、北海道12区)。


【小泉首相お膝元選挙区の痴態】
 小泉首相のお膝元選挙区である神奈川11区で、小泉選対本部長が未だ決まらないという醜態が演ぜられている。首相は前回衆院選で、一度も地元入りせずに自己最高の17万票を獲得した。だが今回は、系列県議がへそを曲げ、まだ選対本部長も決まっていない。

 小泉選対の本部長が決まらないのは、親子二代にわたって小泉首相の選挙対策本部長を務めた自民党の竹内英明・神奈川県議が、首相の行動に感情を害したからだ。今年6月の横須賀市長選で、竹内氏は元自民市議を応援したが、首相はわざわざ地元入りして、旧自治省出身の前副市長をてこ入れした。結果は、前副市長が7000票を切るきん差で当選した。

 竹内氏は「(市長選で)反小泉のつもりはなかったが、けんかを売られた。今回は、選対本部長は受けない。小泉に対する気持ちはもう冷めた」と語っている。


【小泉首相、重複立候補方針から一転、小選挙区単独出馬に切り替える】
 8.13日、小泉首相は、比例代表南関東ブロックと衆議院神奈川11区との重複立候補方針を打ち出していたが、小選挙区単独出馬に切り替えた。南関東ブロック名簿1位登載が検討されていたが、重複立候補すると、公選法による規制で、総選挙中、政党ポスターに総理の名前や写真が入れられなくなる等の事情から小選挙区出馬オンリーにした。
 (私論.私見) 小泉首相の万一落選の憂き目について

 しかしこうなると万一落選のした場合の失職の恐れが出てきた。お膝元の選対本部長が決まらないことや、民主党から出馬する斎藤勁(つよし)元参院議員という強敵を考えると、非常に興味深いことになった。

【民主党岡田代表の単独政権論】

 2005.8.11日、民主党の岡田克也代表は、政権戦略委員会(委員長・岡田代表)を開き、民主党としてあくまで単独政権を目指し、選挙中も選挙後も、自民党の反対派とは連携しないことを確認。枝野幸男同委事務局長は会合後、記者団に「小泉純一郎首相を間にはさんで反対側の人と組むことはあり得ない。民営化に反対する理由が180度違うからだ」と強調した。

 党本部で記者団に対し、連合の笹森清会長が自民党の郵政民営化関連法案反対派への選挙支援を検討する考えを示したことに関し、「自民党のコップの中の争いに口を出すつもりはない。法案に反対した人たちと手を組むことはない」と述べ、自民党の反対派とは連携しない考えを示した。岡田氏は「堂々と民主党の政策を掲げて、単独政権を目指す」と強調した(2005.8.11日付産経新聞)。

(私論.私見) 与党の造反派無視戦略について

 日共は逸早くこたびは民主も造反派無視戦略を打ち出した。一体これは誰に聞かせようとしているのだろう。れんだいこには官邸向け放送にしか聞こえない。そうやって表向きの小泉政治批判とは別に裏では補完したがっている様子が透けて見えてくる。これは誰かが指揮しているのだろう。れんだいこはそこに大仕掛けな指揮を見て取る。

 2005.8.13日 れんだいこ拝


Re:れんだいこのカンテラ時評その79 れんだいこ 2005/08/13
 【造反派エライやっちゃ連の講を結ぼう】

 2005.8.13日、郵政民営化反対派のリーダーで元衆院議長の綿貫民輔氏(78)は、地元の富山県高岡市で後援会の役員会に出席し次のように述べた。

 「自民党と戦うつもりはない。自民党はハイジャックされている。早く(ハイジャック犯を)追い出し日本を背負う自民党にしたい」。
 「(衆院解散に踏み切った小泉純一郎首相)政治の手法が間違っている。衆議院、参議院を家来だと思っている悪い織田信長で、延暦寺を焼き打ちしたかのよう。改革、改革と近代的なことを言いながら刺客を送る脅迫まがいの選挙だ」
 「無所属での出馬かもしれないが、どうやって戦うかはお任せください」。
 
 れんだいこは、綿貫氏の上述見解を支持する。但し、次のように補足訂正したい。小泉首相を「ハイジャック犯」と見据え、その追い出しを責務とすると述べているがまま正しい。より正確には、「お騒がせ愉快犯」にして、現代世界最強権力の「虎の威を借る狐」であろう。且つ稀代の「首絞め癖サイコパス首相」であろう。

 今、小ネズミのやっている悪行を見よ。新橋芸者小はんを絞殺した同じ手口で造反派議員の首絞めに手を染めている。絞まれば絞まるほど恍惚しつつ更に締め上げる異常性格を満展開している。恐らく、公示日前頃にはその狂態の異常さがより際立ち、それと共に日本人民大衆の多くが「そこまでやるか」とあきれ返り始めるだろう。

 綿貫氏の「悪い織田信長論」は不正確だ。小ネズミは自らを織田信長やガリレオに例えて愉快犯しているが何の織田信長であろうか。信長の楽市楽座制は日本の近代的統一に資した合理主義的政策であり、米英ユ同盟への身売りを策したものではない。むしろ、宣教師との問答を見よ。信長は、異教の教えに和して同ぜず、むしろ独自の世界観で思想問答し得た稀有な逸材である。小ネズミが自らを織田信長になぞらえるなどとは臍でお茶を沸かす類の不快な話でしかない。ガリレオの例も同じく不快な愉快犯言説であろう。

 「刺客を送る脅迫まがいの選挙論」もまだパンチが足りない。今こそ木村愛二氏の「小泉首相の資質人格訴訟」を取り上げ、氏が疑惑している小泉履歴を検証せねばならない。この問題に関するマスコミの封殺は不作為犯に値しよう。

 それによれば、小ネズミはレイプ魔であり家庭内暴力常習犯であり首絞め性交癖殺人犯である。その手口が遺憾なく発揮されているのが小泉政治であり、次第にエスカレート暴走しつつある。今我々は、この相関関係を問わなければなるまい。

 「どうやって戦うかはお任せください」とあるが、丁度折も折今、徳島では阿波踊りの最中である。「踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らにゃ損ソン」との唄声囃しで掛け合いしている頃だろう。

 れんだいこは、造反派を「エライやっちゃ」と見立て、これにエールする全国勝手連を組織したい。造反派の義挙に立ち向かう一切の与野党勢力の不義を撃ちたい。このフィルターを通せば、政治の真相が見えてこよう。

 民主岡田の対応も変調だ。日共志位の対応は論外だ。社民の土井が何のカンバセ有りてかまたぞろしゃしゃり出ようとしている。れんだいこはこれら一切の反動を認めない。造反派を支援し、造反派こそ明日の日本を築く有能士と認め、彼らと丁々発止の問答で政治を遂行していく日本を創りたいと思う。この観点に立てない自称左派弁論士は、汝の不明を恥じねばならない。

 いずれにせよ、我々は、ネオシオニズムご一統により被せられようとしている罠から抜け出さねばならない。手始めに小ネズミご一統を放逐し、彼らお気に入りの本国へ強制送還せねばならない。仕掛けられているシナリオ壊しこそ喫急課題と思う。日本人民大衆は、「エライやっちゃエライやっちゃ」の掛け声で、小ネズミ愉快犯を打ち倒す愉快な術を心得ていると信ずる。

 2005.8.13日 れんだいこ拝

Re:れんだいこのカンテラ時評その80 れんだいこ 2005/08/15
 【小泉帝政という今年夏のオカルト現象考】

 今や小泉首相は帝政化への構造改革に遮二無二突っ走っている。しかしなぁ、この21世紀初頭に左様なアナクロニズムを敷こうとする感性は愉快犯の行為でしかない。これを支持する自称インテリ連中が居るとはあぁ氷嚢が氷嚢が。

 小ネズミ迎合で造反派討伐を面白おかしく報じている第四権力マスコミの愚昧さがおぞましい。病膏肓、骨の髄までの御用精神を見せており、これではジャーナル精神は育つべくもないか。テレビキャスターも評論家もアホ丸出しのおべんちゃらしてらぁ。

 正体見たりというところか。れんだいこは暇が無いのでノートしていないが、どなたか誰がどういう発言しているのかチェックしてくれないか。後日、歴史法廷で人民裁判してやらないと気がすまないから。

 市井レベルでは「されて嫌なことはしないこと」、政争レベルでは「いくら権力を握っても、やって良い事といけないことを弁えること」が公理である。皆、一応はこの基準を踏まえてきた。小ネズミ愉快犯は、そのどちらも蹂躙することに無常の喜びを感ずるのだろう、後先考えずにしたい放題のアドレナリン分泌してらぁ。

 しかし、それはレイプ癖サイコパス故の特有の仕業ではないのか。明らかなこのことに目をつぶり、公認貰って刺客気取りしている汝よ、誰それよ、僅か9.11日までのはしゃぎに過ぎぬのに鳴いてみようとは、愚かというも哀れなり。

 2005.8.14日 れんだいこ拝

【造反派が「国民新党」旗揚げ】
 2005.8.17日、綿貫民輔・元衆院議長が東京・永田町の憲政記念館で記者会見し、党助成法で規定されている政党要件を満たす前議員5人を確保した上で新党「国民新党」を結成したことを発表した。代表には綿貫民輔・元衆院議長、幹事長には亀井久興・元国土庁長官がそれぞれ就任した。

 新党の顔ぶれは、綿貫、亀井両氏と、亀井静香・元政調会長、長谷川憲正参院議員ら造反派4名と、民主党を離党した馳せ参じた田村秀昭参院議員(比例選出)の計5名。綿貫氏は記者会見で小泉首相の政治手法や、郵政民営化を批判したうえで、「密室で決めた政策を行うことがないように先兵として、新しい政党で頑張りたい」と語った。他の造反派は様子見している。

 8.25日、元日本証券経済研究所主任研究員の女性エコノミストの紺谷典子氏(60)が副代表兼政策委員長に就任した。衆院選には立候補しない。紺谷氏は記者会見で「郵政民営化にもともと反対。(小泉)改革はちっとも成果が出てない」と批判した。


【小沢一郎の憂国発言】
 「『弱者切り捨て』の小泉政治」、「造反議員 今こそ自民と決別の時」「民主が温かい政治実行」

 衆院が8日解散された。まったく大義のない小泉純一郎首相1人の権力遊びであり、完全に解散権を濫用したものだ。衆院で可決された法案が参院で否決されたからといって、衆院を解散するということだけでも筋違いも甚だしいが、自民党総裁でありながら、党内対立を収拾する責任を果たさず、「逆らう者は公認しない」などと恫喝している。

 たった一人のならず者に、自民党全体が善良な子羊のように支配されている。造反組は「議会制民主主義の危機」「ヒトラー以上だ」とまで批判していたのに、「解散」「非公認」を突き付けられてシュンとしている。

 一体、何のために造反したのか? 小泉自民党と毅然と決別して、国民に対して自分たちのメツセージを訴えればいいではないか。あまりにも情けない。

 国民もマスコミも首相の開き直りのパフォーマンスに拍手喝采を送っている。悲しむべき現状というしかない。小泉政治が自分たちの現在、子供たちの将来に本当にためになるのか、ムードに流されず中身をじっくり考えるべきであり、報道するべきだ。

 首相は郵政法案の参院審議で「絶対に法案修正しない」「逆らう者は切って捨てる」という姿勢を通していた。これは、小泉政治の「弱者切り捨て」という特徴がよく表れている。

 企業でも競争力がなければ負けても仕方ない。都市が繁栄して農村が寂れても仕方ない。個人でもごく一部の勝ち組が潤って、大多数の負け組がひどい目にあっても仕方ない、という考え方だ。

 小泉政治とは「改革」という名の下で、徹底した弱肉強食の世の中を作ろうとしている。まさに冷酷非情な心の持ち主。人間として温かい心がないのが、最大の問題点といえる。

 ただ、「ワンフレーズ・ポリティクス」といわれる、国民へのアピールは確かにうまい。決して中身はなく、あいまいだが、正しいことをしている雰囲気を作り出す能力は突出している。

 小泉政治を批判する以上、われわれ民主党はきちんとした中身を持ち、簡潔な言葉で有権者に訴えなければならない。総選挙は短期決戦。詳細なマニフェストもいいが、「国民の幸せのため、政権を獲ったらこれをやる」という政策や方針を明確に訴えなければならない。

 民主党が小泉自民党と決定的に違うのは、国民に対して温かく思いやりがある改革を行っていくこと。改革によって弱者を切り捨てるのではなく、自ら創意・工夫をこらし、努力するものにチャンスを与えると同時に社会全体で助け合い支え合っていく政治を行うことだ。政権交代を成し遂げて、それを実行していきたい。

【新党大地】
 2005.8.18日、鈴木元衆院議員が新党大地を結成。「心友」と呼ぶ歌手の松山千春さんが命名した。多原香里、秋元正博氏が比例選でで立候補する。

 多原香里さんは、母親が北海道ウタリ協会員。道教育大岩見沢校を経て、国連人権高等弁務官事務所で先住民の権利に関する研修を受け、現在は仏国立社会科学高等研究院に在籍している。秋元正博さんは、レークプラシッド冬季五輪(1980年)のスキージャンプ代表選手。

Re:れんだいこのカンテラ時評その83 れんだいこ 2005/08/19
 【政界闇試合に突入気配】

 小ネズミの暴走は止まらない。衆院違憲解散を手始めに造反派非公認指令、対立候補としてくノ一落下傘候補の送り込み、地方県連が造反派を支持するやその意向を無視して中央候補の押し付け、造反派の立候補取り下げ工作等々に直接関与し、レイプ愉快犯し続けている。

 この御仁の癖からするとまもなく息切れし失速し始めるだろう。飽きっぽさについて、純ちゃんは子供の頃からそうだったと云われ始めるだろう。そう思わないと信じられないわ。

 これに対して、政界には思わぬ産物が産み落とされつつある。国民新党、新党大地の二党が誕生し、今後勢いを増しそうである。これをリバウンドと云う。

 以上の状況から何をどう推測すべきだろうか。決定的なことは、小泉のメディア戦略が却って選挙への異常関心を生み出したことである。これを瓢箪からこまと云う。れんだいこは、この現象は小泉派の誤算と考えている。いわゆる従来の棄権層が大挙して投票に向うことになるだろう。そういう訳で、とにかくまたとない面白い選挙になってきた。

 果たして、連中の票は、1・小泉擁護に向うか、2・造反派支援に向うか、3・政権交代を期して民主党に向うかのいずれかだろう。4・公明、共産、社民各党はどうなるか。

 れんだいこが感ずるに、異変を起こす可能性が強い。小泉の愉快犯に対して愉快に迎え撃つ可能性が強い。そういう意味もあって選挙予想が面白い。

 2005.8.19日 れんだいこ拝

Re:れんだいこのカンテラ時評その84 れんだいこ 2005/08/19
 【2005.9.11総選挙予想ネット・ゴング】

 久しぶりにネット・ゴングをやることにする。れんだいこにはスキルが無いのでつくってくれや(おっちゃんお願い)。

 2005.9.11総選挙  ホームへ 

 こたびの衆院解散について
○、首相権限逸脱で違憲と思う。
○、首相権限範囲で合法と思う。

 造反派の議席予想
○、大健闘 ○、まずまず ○、苦戦 ○、落選相次ぐ

 小泉政権の帰趨
○、自公が過半数を制し小泉政権信任される 
○、自公が過半数を割り込み小泉政権退陣する

 民主党の議席予想
○、大幅増  ○、増 ○、微増 ○、微減 ○、減 ○、大幅減

 公明党の議席予想
○、大幅増  ○、増 ○、微増 ○、微減 ○、減 ○、大幅減

 共産党の議席予想
○、大幅増  ○、増 ○、微増 ○、微減 ○、減 ○、大幅減

 社民党の議席予想
○、大幅増  ○、増 ○、微増 ○、微減 ○、減 ○、大幅減

 国民新党の議席予想
○、旋風巻き起こす  ○、振るわず

 新党大地の議席予想
○、旋風巻き起こす  ○、振るわず

 郵政民営化法案についてあなたの意見は
○、賛成  ○、反対 ○、分からない

 郵政民営化法案を急ぐことについてのあなたの意見は
○、急ぐべし ○、急がなくて良い ○、分からない

 政界大変動あるかないか
○、ある ○、ない ○、分からない

 ご協力ありがとうございました。
 投票を行わずに投票状況のみご覧になるには  ○

 こんな調子のどうだろう。

 2005.8.19日 れんだいこ拝

【マスコミのせめてもの良識水準】
 「2005.8.21日付毎日新聞社説:視点 解散・総選挙  石原進(論説委員)」がマスコミ見解として秀逸であるように思われるので転載しておく。

 これはマジックの世界ではないのか。「古い自民党をぶっ壊して、新しい自民党をつくる」。小泉純一郎首相の掛け声とともに、女性官僚など話題性のある「刺客」が続々と登場してきた。さながら帽子の中からハトが飛び出す手品を見ているようだ。

 小泉首相は今回の解散を郵政民営化の是非を問う「郵政解散」だと強調している。自民党内の郵政民営化反対派を抵抗勢力、郵政民営化賛成派を改革勢力に色分けし、民主党など野党も「抵抗勢力」だと決めつけて一気に勝負をつける作戦とみられる。

 「賛成か反対かを国民にはっきり問いたい」と「刺客」を郵政民営化反対派の選挙区にどっと送り込む戦術で、総選挙を「郵政選挙」一色に塗り込めようとしているようだ。小泉マジックで「郵政の風」を吹かせたいのか。

 しかし、少子高齢化時代の社会保障のあり方や在日米軍の再編、自衛隊のイラク派遣問題、停滞したアジア外交など課題が山積している。国民の関心が高い年金や介護問題は、多くの課題を抱えたままだ。衆院解散で廃案となった障害者自立支援法案の行方を心配する人もいる。沖縄では在日米軍の再編が全県的な関心事だ。拉致問題も忘れてはならない。それぞれが郵政民営化にもまして選挙の重要なテーマである。.

 小泉首相は「郵政民営化ができないで、どんな大改革ができるのか」と主張するが、首相の言う「大改革」とはどんな改革なのか。

 大改革であるはずの財政改革の大方針だった国債発行30兆円枠を取っ払い、批判を受けた小泉首相は「この程度の約束は守れなくても大したことはない」と言ってのけた。国と地方合わせた債務残高は1000兆円に達する。本気で財政改革をやろうというなら、あの時「殺されても30兆円枠は守る」と言うべきだった。首相には「30兆円枠を守れなくて、どんな大改革ができるのか」を聞きたい。

 小泉首相が再三口にする「官から民へ」「民間にできることは民間に」といった言葉は、小泉マジックのキーワードだ。抽象的なスローガンを繰り返すことで問題を単純化し、その裏にある本質をぼかしてしまう。あの道路公団民営化が「官から民へ」の成功例だというなら、どこがどう改善されたかを具体的に語ってほしい。

 郵政民営化の旗を掲げた「仁義なき戦い」の刺客作戦は、世間の目を引きつけるという点では有効な選挙戦術かもしれない。

 だが、その手法が多くの重要な政治課題を問うべき選挙のあり方としてふさわしいかは大いに疑問だ。定着しつつある各党のマニフェスト(政権公約)選挙の動きに逆行する流れのように見える。

 「刺客」に目を奪われ、惑わされてはならない。日本の将来にとってより重要な課題は何かをそれぞれが考える選挙にしたい。


【新党日本】
 8.19日、造反派の第3グループが新党日本(にっぽん)を結成した。田中氏は「合言葉は信じられる日本へ」などとする結党宣言を発表。「『都市型新党』と伝えられているが、私たちは地方の現場を見据えて、国民を守り、日本を救い、霞が関を変える」と述べ、中央集権打破、地方主権の立場を強調した。

 代表・田中康夫長野県知事、代表代行・小林興起、副代表・青山丘と滝実、幹事長・荒井広幸参院議員の5名が決起した。先に結党された綿貫、亀井氏らの国民新党との連携が注目される。

 但し、公職選挙法上「政党」として認められるには、(1)・衆参両院の国会議員が5人以上(衆院解散時は前職も含む)。(2)・直近の衆参両院の国政選で2%以上の票を獲得のいずれかを満たすのが条件である。政党の公認候補なら選挙で使えるポスターは掲示場以外に1000枚まで可能だが、政治団体候補は掲示場だけ。選挙用はがきの上限も政党候補の5万5000枚に対し、政治団体候補は3万5000枚という制限が有る。

 新党日本は、衆参両院の国会議員が4人しかいないため、政党要件を満たすべく5人目の国会議員を探しているが作業は難航している。9月11日の投票まで3週間となり「最後の1人」を欠いたままの政治団体として見切り発車した。

 これで、国民新党、新党大地に続く三番目の新党日本が誕生したことになる。造反派派の衆院議員37、参院議員22の動向は、無所属、国民新党、鴻池元防災担当相らの「勉強会」、新党日本という四分かれすることになった。

 8.22日の産経新聞「新党日本、浮動票獲得どこまで 小沢氏の別動隊の声も」が注目すべき記事を掲載している。れんだいこ風にこれを意訳すれば次のようになる。代表となった田中康夫長野県知事は、民主党の小沢一郎副代表と親密な関係にあり、「新党日本に小沢氏の影が見られ、結果的に小沢氏の別動隊になる」との見方すら出ている。田中氏は小沢氏との関係を隠さず、8.21日の会見でも「小沢氏は私が大変尊敬する政治家だ。その思いは変わらない」と明言した。

 8.22日、「自民党三重県大樹(特定郵便局長OBや家族の組織)支部」は、新党「日本」が政党要件を満たし、比例代表・東海ブロックに新党日本」副代表に就任した造反派の前職の青山丘・氏を立てた場合、支援する方針を決めた

 8.23日、津島恭一・前自民党衆院議員が国民新党に加入し、8.24日、国民新党(綿貫民輔代表)入りしていた長谷川憲正参院議員が新党日本に鞍替えし、新党日本が「政党要件」を満たした。

【政界再編成含み】
 8.23日の毎日新聞は、民主党の小沢一郎副代表が22日夜、TBSの報道番組に出演し、選挙後の国民新党などとの連携について「小泉内閣がだめだという人を拒む必要はない」と述べ、政権交代に向けた選択肢として排除すべきではないとの認識を示した、ことを報道している。選挙後の政界再編成が浮上してきたことになる。

Re:れんだいこのカンテラ時評その86 れんだいこ 2005/08/22
 【売り出し中の中堅マスコミ人知性の頽廃を憂う】

 2005.8.22日付毎日新聞発信箱の山田孝男記者の「小泉首相と『星の時間』」(http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/)は、「売り出し中の中堅マスコミ人知性の頽廃」を晒しているのでこれに苦言コメントしておく。

 山田記者は、ワーテルローの戦いに触れて、仏軍総崩れの原因を「グルーシーの判断ミスによるためらい」に求め、「徹底的にやるべきだった」と暗喩し、間接的に目下進められている小泉政権の暴挙にエールしている。よほど時代がかった言葉が好きなのだろう、「総選挙という大会戦の陣頭に立ち、『刺客』を放って非情の追撃に固執する小泉首相」などと賛辞的に述べ、小泉を大仰に持ち上げている。

 先の衆院の違憲違法解散に対しても次のように弁護している。「参院の法案否決を理由とする衆院解散は、憲法のタテマエ上は筋違いだが、政党ごとに衆参両院議員が一体化し、参院が『第2衆院』化している実態に照らせば、暴挙とも言えない」。

 この論法も食うに食えない噴飯ものである。「憲法のタテマエ上は筋違い」なる表現は悪質なレトリックである。「憲法上は筋違い」と端的に述べるところを「タテマエ」という文言を挿入することにより筋違い性を曖昧にしている。挙句は、「実態に照らせば、暴挙とも言えない」と弁護している。

 こういう論法は小泉も多用している。要するに何にでも応用でき、結論を思うように操ることが出来る。学有る者には禁じ手話法であるが、今時のマスコミ人士はこういうものを好むらしい。本来ならこう記すべきである。「衆院解散は違憲違法であるが、特段の異議が為されず、事態がここまで進んだ以上総選挙決着も致し方ないというべきか」。

 小ネズミの違憲違法解散を免罪する論は御用性丸出しの悪知恵だろう。この手合いは何もこの御仁だけに限らないので特段厳しく指弾しようとは思わないが、お粗末なことではある。れんだいこが指弾し続けている宮顕ー不破ラインの論法もこの種のオン・パレードであるが、してみれば胡散臭い連中の好む話法という事になる。

 末尾でも問題の有る書き方をしている。「首相が『星の時間』をつかんだ真の改革者として再浮上するのか、政治闘争狂いの秩序破壊者として歴史の波間に消えるのか」と設定しているが、問題である。

 小泉を「『星の時間』をつかんだ真の改革者」として設定すること自体が馬鹿げている。普通には、「小泉政権が信任され長期政権化するのか波間に消えるのか」の問題であり、それ以上に脚色する必要が無いところである。

 普通には「長期政権化」と書くべきところを「『星の時間』をつかんだ真の改革者」などと歯の浮くようなお世辞で持ち上げている。「政治闘争狂いの秩序破壊者」とも記しているので、本人は公平に書いているつもりであろうが、全体のトーンが記者の御用提灯性の良く分かる書きぶりである。岩見隆夫の片手で角栄を持ち上げ、他方でくさす流儀をそのまま真似している同門生というべきか。

 2005.8.22日 れんだいこ拝

【小泉政権の「女性重視戦略」考】
 2005衆院選での小泉政権の「女性重視戦略」をどう評すべきか。小池百合子環境相(53)、片山さつき氏(46、財務省課長)、猪口邦子氏(53、上智大教授)、藤野真紀子氏(55、料理研究家)、佐藤ゆかり氏(44、野田氏の上智大の後輩でエコノミスト)らが起用されている。自民党の小選挙区公認候補予定者288人(21日現在)の中で女性は21人。このうち9人が郵政法案反対派の対立候補として擁立した「刺客」だ。

 比例代表は全ブロックで名簿登載1位に「女性枠」を設け、「刺客」の当選が保証されている。小泉首相は、「刺客」と評されていることに対して、「刺客なんて一度も言ってないよ。むしろ改革のマドンナだな」と述べた。

【財界が小泉政権支持を改めて打ち出す】
 8.24日、経団連は、今回の衆院選挙で改めて小泉政権支持を打ち出した。「郵政民営化は、官から民への流れを実現するのに不可欠」(幹部)とし、小泉構造改革実現のために自民党支持を改めて確認した。

Re:れんだいこのカンテラ時評その89 れんだいこ 2005/08/28
 【8月末までの小泉政権打倒呼びかけ不発責任について】

 2005.4.26日、れんだいこは、たすけあい党党首としても、この日5年目に入った小ネズミ政権の「遅くとも本年8月うちの打倒」を誓約した。これを呪詛してでもやりぬくことを決意した。その期限が遂に来たが、小ネズミは元気に遊説している。明日にでも倒れなければ、れんだいこの不明を恥じねばならぬ。安易な呼びかけは信用問題になることを深く肝に銘じて慎もうと思う。

 しかし、れんだいこの予言が当たらないのが解せないので追跡してみる。れんだいこの呼びかけには一定の根拠はあった。呼びかけの時点で、小ネズミ政権の痴呆的売国政治の実態が次々と明るみになり不満が充満し始める気配を見せていた。その後の郵政民営化法案ゴリ押し国会は政権存亡の危機を現出させた。

 衆院採決時の造反派発生による際どい可決、その後参院での闇雲な強権発動、にも関わらず参院での予想を上回る大量造反票発生の一連のドラマは、小ネズミ政権に対する不信任であった。小ネズミ首相の政治姿勢と感覚が真っ当なら、内閣総辞職を余儀なくされていた筈である。

 しかし、小ネズミは国政私物化を気にせず、この危機をいとも容易く切り抜けた。その要因を探ってみたい。最大要因は、野党及び造反派が小ネズミの治外法権的暴挙を見過ごしたことであろう。その他大勢は、小ネズミ政権の衆院解散策動に対して、憲政の常道に悖るとして許すべきではなかったのに許してしまった。その理由は、「衆院可決、参院否決、衆院解散」に踏み切る首相専権論に対して抗弁理論を持ち得なかったことにある。

 特に社共は、日頃護憲を云うのだからして、身を挺してでも目の前で進行中の憲法規定の蹂躙を許すべきではなかった。それを許したということは、政治的識見の大いなる貧困という以外に無い。この頭のワルサ、万年野党ボケによる戦さ下手が野党に共通の致命傷となっているように思われる。

 しかし、「首相専権論」による衆院解散を許した真因は、最大野党民主党の対応の変調さにあったのではなかろうか。この時、民主党は、内閣不信任案を出してお膳立てしている。岡田執行部は、何故、衆院解散を企む小ネズミへの助け舟になるような内閣不信任案を出してのか、れんだいこには未だ解せない。にも拘わらず、小ネズミは結果的には内閣不信任案には目もくれず一瀉千里に解散手続きに入っている。あまり問題にされていないが、岡田の奇妙な動き、小ネズミの二重の憲法蹂躙が刻印されている。

 この倒閣絶好機会を失ったことにより、一挙に総選挙騒動に突入した。商業新聞マスコミは、各社連動して早々に小ネズミ政権への支持率の上昇を報じ、「首相専権による衆院解散の違憲性」を問う機会を奪った。続いて刺客騒動選挙報道に明け暮れ始めた。

 現代マスメディアの影響力は強く、今や政局を左右している。小ネズミ政権は、現代マスメディアを支配する勢力により延命されているように思われる。そういう意味で、日本人民大衆運動は一刻も早く自前のメディアを創り出さねばならない。

 それらの理由によって、れんだいこの予想は外れ、時流に従って選挙騒動に注視していかざるを得なくなった。しかし、問題が先送りされただけの感がある。延命策として打ち出した衆院解散が、小ネズミ政権の命取りになるばかりか、キズを更に深めて磐石体制とも思えた政権与党としての自民党の基盤を致命的にもぎ取る可能性が強い。自民党をぶっ潰すは小ネズミの公約第一号であり結構なことでは有るが、滑稽なことでも有る。

 造反派が結成した国民党と日本党、ムネオの大地党の三党がブームを生み出し予想外に健闘する可能性が強い。この二党ないし三党が共同すればなお面白いが、残念なことにそういう策士はいないようである。真紀子の動きも注目される。この流れでの政界再編成が注目される。

 民主党は安定的に票も議席も伸ばすだろう。その分、自民党は大いに苦戦し取りこぼすだろう。特に小ネズミ取り巻き派の売国奴勢力、落下傘くの一部隊、忍者は軒並みに残骸を晒すであろう。しかし、野党の分裂選挙により助け起こされ、且つ長年選挙地盤を耕している功労によって一定の議席は守るであろう。他方、公明、共産、社民は軒並み苦戦と見る。

 特に公明の斜陽化が注目される。同党はこれまで中道政党としてキャスチングボートを握ってきたが、今やタカ派系自民政権と癒着し、イラクへの自衛隊派兵の際にも水先案内人を勤めてきた。宗教政党の階級的役割を露にさせ、中道政党論が間に合わせの衣装であったことを示した。仮に公明党が後退すると、成長の限界と見て取ることが出来よう。

 それにしても解せないのは、民主党岡田執行部の動きである。れんだいこは、早くも岡田執行部の変調さを指摘しておきたい。彼らは改憲勢力であり、同党の若手の多くは自民党タカ派のそれをも上回る改憲理論を引っさげている。自民党タカ派との連合が為されたなら、憲法改正も一気に可能となる。

 そういう意味で、民主党の躍進を手放しでは喜べない。ならば、そうさせない為の策略が要るということになる。今は、岡田、管、鳩山、小沢、羽田、横路の寄り合いで舵取りしているからよいが、護憲派勢力を強める必要がある。いっそのこと改憲派は自民党へ、護憲派は逆に自民党から民主党へ取引して、党名もくっくり違うものになれば良い。

 以上、倒閣期限延長宣言の弁とする。

 ところで、れんだいこは、こたびの選挙に就いて次の戦略戦術を提起しようと思う。
 その1、造反派の選挙区では造反派を支援する。
 その2、造反派のいない選挙区では、自民対民主の接戦区では民主を支持する。特に民     主党内護憲派を支援する。
 その3、自民絶対優位区では、「政権与党を目指す護憲派」を基準に候補を物色する。
 その4、該当者がいない場合には田中角栄、れんだいこ等々任意な名前を書き込む。
 その5、比例区では、民主、国民、日本、大地のいずれかが○。自民、公明、共産は      ×。社民は△。

 この戦法を口コミさせて欲しい。残念ながら、既成党派の腐敗に取って代わる護憲系新党派の登場がない。待てど暮らせどあまりないようだと「たすけあい党」が出張らざるを得ない。れんだいこの趣味ではないのだが、時勢が要求するなら仕方ない。いずれにせよ、次期国政選挙までには人民大衆の輿望を担う党派の登場を促進させたい。

 2005.8.28日 れんだいこ拝

 これより以降は、

2005.9.11総選挙、自民内ゲバ考、民主政権取り王手考その2




(私論.私見)