上田ナライト事情お指図 上田嘉治郎、上田ナライト

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「上田ナライト事情お指図」考をものしておく。

 2007.11.30日 れんだいこ拝


【上田ナライト事情お指図抄】
 「おさしづに啓示された理の研究第6部/身上・事情」の「上田ナライト事情 ―天啓継承の問題―」参照。
  「扉を開いての働き、一代ではあろうまい。後々続いて又代という。後々代、それ無くばなろうまい」(22.5.22)
 明治二十二年十一月三十日(陰暦十一月八日)午前九時半(22.11.30)
 上田ナライト身上願い(これまで一身暮らし(独身生活)という事をお聞かし下れしが、やはり一身暮らしで越すものでありましようや、夫を持って越すものでありましようや、如何の願い)
 「さあさぁ実際/\、元より一つの話し、元々の話しというは、よう聞き取れ。前々話し伝え、一身一人の暮らしという。いついつまでも十分、いかなる道も通した。一つの道からどう成ろうと、日々一つの思やん。前々理を伝えたる処、まあ一身暮らしで神の守りと聞いたが、今の一時でどういう理であろうと思うやろう。実々思案すれば、分からんやあろまい。理に変わりた理はあろまい。一身暮らしという理を諭してある。前々より話してあるを、事情が変わりたなあと思う心を出さんよう」。
 「一身暮らしならば、一身暮らしの理は与えよう。一身一人のあたゑはいついつどうでもこうでも与える。なれども心の理を改めて、こうと思うなら、又それだけのあたゑは渡そう」。
 「これからは先が長い。一身暮らしのあたゑはどういう事やろと思うやろう。影は見えん、姿は見えんと思うやろ。なれども一身暮らしの理は、立てゝ貰いたい」。
 「さあさぁ親にさづけ渡すで/\。さあさぁ受け取れ/\。さづけ渡そう」

 「さあ/\さづけ/\、かんろうだいのさづけを渡そう。心おき無う受け取れ。かんろうだいのさづけ渡そう」

 桝井伊三郎より、かんろうだいとはどういう御手にやと御尋ねすれば、さあさぁ雛形通り/\/\。(575)

 明治二十三年三月六日(陰暦正月十六日)午前九時(23.3.6)
 上田ナライト心いずむにつき、暫く本人の言う通りにして置いて宜しきや、又十分話しを聞かしたもので御座りますや伺い
 「さあさぁ日々の処いずむ。一つの心というは、心の理でいずむ。どういう理でいずむと思うやろう。これまで話しを聞いて、幾年何年の理も聞いてある。楽しみやろう。前々生涯の理も諭しある。そば/\の心、はた/\の理、神一条の道は心に分かり有って分かり無い。内々の事情という。今暫くの処じいとさしておくがよい。もう今の間に勇んで出て来る日がある。この理をよう聞き分けておけ」(627)
 明治二十四年四月二十日(24.4.20)
 上田ナライト身上事情願い。
 「さあさぁ尋ねる/\/\。尋ねる事は一つもあらせん。尋ねるまでのもの。この道いつ頃からの道、思やん。神はどうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。理を聞いて成し来たる道。何でいずんで居る。何が間違う。人々心めん/\の心、何程やろうと思ても嫌と言えばどうもならん。日々やろうまいと言うても、尽す理によって、与える一つ理が変わる。どうでも忘れられん。これ一つからどうでも退かん。誰がどうする、あれがどうする、何程尽してもどうもならん。多くの中誰々と治め難くい。ようこそという理は治まる。何程どうしてやりたいと思えど間違う。思い詰めたる理、代々一代経ち来たる危うき一つ、それより洗い替えよく分け。この道という、これ変わりた道とは言えまい。一つ/\理を諭して、理を治めて、いつ/\まで艱難の道通れと言うやない。それ/\深き中いんねんの理を寄せて働き。これよう聞き取りて、諭しくれねばならん」(1028)
 「言葉一つの理とおいうは、生涯の理に治めてくれにゃなろうまい」(25、2.18)
 明治二十五年二月十八日夜(25.2.18)
 永尾よしゑ前おさしづより中山会長出席の上御願い。
 「さあ/\/\/\/\/\/\、だん/\/\聞き取れよ/\。さあ/\事情々々事情々々、さあ/\いかなる事情、さあ/\身の内/\という事情、誰にあるとも分からん/\。誰にあるとも分かろうまい。身上々々身上に事情もだん/\あるであるで。さあ/\事情から一つ、さあ/\始め掛ける/\。さあ/\/\もう/\どんな事もこんな事も一時一つさしづをするで。さあ/\一時一つのさしづ/\、さしづもだん/\のさしづ、返やし/\くどう/\さしづ、これまで/\一寸よく聞き分け。どういう事さしづするやら知れん。待ち兼ねたさしづやで/\。待ち兼ねた事情から始め掛ける。いかなるも分かる、第一一つ事情身の内軽きと思えば軽き、さしづから基づかにゃなろうまい。一つのさしづは身上からだん/\さしづ。そんな事ほのかに聞いたるだけの話や。どんな運び方も尽し方もあると思うやろ。一つの理は聞き分けてくれにゃならん。どういう事治めるなら、存命一つほのかに聞いたる。前々の処よりくどう/\聞いて、今一時事情話するというは、俺はそんな事は聞かん、知らんと言う。まあ一寸身上仮宅という、一つさしづ。休息所という、これ存命中さしづ。どんな事情も話一条で世界仮家建ち、何処々々一時取り払い、あれは取れん、あれも放って置く事出けん、という事情より諭し掛けるから、休息所という。存命の事情から心を静めて聞け。一時々々休息所から、一つ守りという事情から定めて掛かる。あれも残しこれも残し、取りたら勝手がよいと尋ねたら、存命よりさしづの理によりて残したる休息所、よく聞き分け。さしづばかりではとんと分かり難ないやろう。よう聞き分け。存命中には一人暮らしと言うて貰い受けたる身がある。さあ/\よく聞き分け。無くば無く、知らにゃ知らんの事情ではどうもならん。ちゃんと一つの理が治まれば、万事治まる。そんな事と思うようでは分からん。さあ尋ね掛け」。

 押して、上田ナライトの事情にて御座いますや願い。

 「さあ/\話し掛けたら分かるやろ。休息所と言うて、これまでだん/\何心でなくよく聞き取れ。存命中楽しみ治まりたる休息所、三名々々の守りと言うて暮らしたる計り難ない。言葉一つの理というは、生涯の理に治めてくれにゃなろうまい。さあ/\三名々々という。三名の守りが要ると言い言い/\、成らん/\の道のため言い遺し、話し掛けの処残し置き、第一の理に一つ治めたる処より聞き分け。初めより作りた十二下りという。十二下りというは元々に言うて止め一つ残したる。これ道/\聞き分けるなら聞き分けられん事あろうまい。三名と言うたる。一代一人暮らしと言うたは誰から言うたか/\。存命中言葉の理生涯これ治めてくれるなら一つ事情。さあ/\夜々という、昼は昼とて夜という、変な事と皆思うやろ。聞くよ聞くよ治めるなら、どんな事でも治めるで。どうも一時言うたる事情、よう/\一寸始まり掛けたる。これまで楽しんだる事情果たしてくれにゃならん。難しい事を言うやない。そこで守りと言えば、又一人付き添いと思うやろう。守りに守りは要らん。目に見えぬ存命中さしづ一つの理であるわいヽヽヽヽ」。

 押して、二名三名の処伺い。

 「さあ/\尋ねる/\、三名と言うた。存命中にさえ三名の事情治め難くい。第一一人暮らしと言うたる。守りというは一人暮らし、夫婦連れではどうもならん。一人の事情聞き分け治めたる。そこで暫くの処万事の処、これから改めて運ぶなら、後後日々という」

 押して、会長へ御受け申し上げなられ

 「さあ/\理が治まれば又一つ話し掛ける。一寸守りという。存命中話し掛ける。年限の事情刻限の事情から話し掛ける。夜昼離れずと言えば、一日の日柄生涯と言えば運び難ない。一つは代わり/\、それ/\心得の事情を以て代わりという。守りと言うてどうして居る。休息所日々綺麗にして、日々の給仕、これどうでも存命中の心で行かにゃならん。古く/\結ぼれ、互い/\の事情の理が分かり来たによって、諭すという」

 押して、給仕は日々三度ずつ致しますもので御座りますや。
 「さあ/\心々、心やで。心を受け取るのやで。一度の処を二度三度運べばそれだけ理が日々増すという。これ日々楽しんでくれにゃならん」

 暫くして

 「さあ/\もう/\話が詰んで/\どうもならなんだ。追々話する程に。道が付けば一度の席に聞き分けねば分かり難ない。存命中同然の道を運ぶなら、世界映す又々映す。さあ/\勇もう/\/\/\。さあ/\一人の事情も定まり、宵の間は灯りの一つの処は二つも点け、心ある者話もして暮らして貰いたい。一日の日が了えばそれ切り、風呂場の処もすっきり洗い、綺麗にして焚いて居る心、皆それ/\一つの心に頼み置こう」(1350)。

 明治二十五年六月三日(25.6.3)
 五月三十一日のおさしづに「二つ三つ出すによって」とあるより一同相談の上願い。第一、本席他より招待の節一同相談の上、中山会長へ申し上げ順序正しくする事。
 「さあ/\一度二度、事情だん/\諭し置いたる一つの事情、よう聞き分けて、それそれ談示ともいう。遠く所へ出越す処、心も治まれば、又一つ後々の理を諭さにゃならん。どういふ理を諭すなら、これよう聞き分け。何年以来という、年は何年経ったという。日々ともいうであろ。多くの中にはいろ/\ある。今日という今日にもあろ。明日にもあろ。よう聞いて置かんならん。一日の事情という、又日々という。日々の中にいろ/\の心という。一つは世界という中にいろ/\。一日と言えば、朝結構という中に、明日という。寄り来る中にいろ/\だん/\ある。どれだけの中と言えば治めにゃならん。いつ/\まで危なきでは、先々案じるやろ。今日は曇り無き、明日は分かろうまい。十分運んで、十分と言えば楽しみ。身に不足あれば案ぜにゃなろうまい。万事一つの心が第一。綺麗の中からむさくろしい理は聞かさんよう、見せんよう。理は鏡やしきやで。日々諭し置いたる。どうも曇りありては晴れやかとは言わん。しっかり聞き取りてくれ。日々の席を休めばどうであろ。勤まった日は夕景安楽という。明日日どうも日々の処聞き分け。しいかりと皆聞き分けて、皆聞き分け。難しい道のように思う。楽しみの道やで。一度許し置こうと言えば、怖わき危なき無いという。これよく聞き取らにゃならん」。

 第二、本席に対し日々の扱いに付何か不都合ありますや伺い。
 「さあ/\尋ね掛けるであろ。理も分かるであろう。尋ね掛けたら理を諭そう。鮮やか理を諭そう。一日の日は怖わき恐ろし諭したる。どんな事情世界という、諭したる。よう聞き分け。幾人居る家内、何人住む。日々楽しみ、心の楽しみ、日々御礼一つの理を聞き分け。家内子供は、付き添いは当り前、間に足る足らんは目に見て分かるやろ。これ聞き分」

 第三、上田ナライト教祖の守り事情の願い。
 「さあ/\七度事情の諭をしよう/\。何度運んで何度事情、七度事情の理に諭そう。今の処ではとんと分かろまい。どういうものと思う。十分内々、何度の尋ね暫く止め置くと言うたる。七度々々の諭、どういうものであの者何程の者であろ。なれど存命一つ定め置いたる事情ある。それより七度事情、鮮やか諭し、いんねん事情。人の事は分からせん。自分の事は尚更分からん。これ一つ諭すによって」。

 第四、村田長平大裏に入れてあるのが宜しくないので、本席身上障るのでありますや。
 「さあ/\心を尋ねる/\、皆心に掛かる。日々掛かる事情あろう。何処へ行たとて同じ事。暫くの処、あのまゝじっと諭して置くがよい。何っ処へ行たとていかせんで。どういう事言う、あゝいう事言う。そんな事ぐらいやないで。まあ暫くそのまま、じっとさして置くがよい」(1456)

 明治二十五年七月十六日(25.7.16)
 上田ナライト身上の処願い。
 「さあ/\尋ねる処/\、幾重も尋ねる/\、幾重の事も尋ねる。さあ日々の処にて難しい事運び、思い前より伝えてある。諭すれど心間違いどうもならん。これだけ運ぶが尽すが、日限通りどうもならん。何が攻める来ると心で思う通りになる。一日の日勤めさしたる心になれば、何も言う事が無い。めん/\心で拵えば何ぼ言うて聞かした処がどうもならん。前々諭したる。一時思い立ちたる処、日々どうであろう、よう聞き分け。何が来る何出る。日々言う事思う事、心で思えば鬼も蛇もいつという、長くという。心で思うだけの理であろう。何かほうと打ち忘れ、いついつという理が無い。心治まろまい。よう聞き分け。頑是無き理であろうまい。頑是無き者ではあろうまい。一時どうもならん。めん/\心で思う理口で出る。何程言うて聞かしても、これまで重々諭し何度諭したる。人間と/\の理も運んであろう。皆めん/\恨み、どれだけのもの遣ろと言うても、逃げて了えばどうもならん。これだけ一つ諭し置こう。楽しみ無くばどうもならん」。

 「どうなろか知らん/\。めん/\拵えていずんでならん。楽しみ無くばいずむより無き。よう/\道始まり、先の道を楽しんで、やれ/\身上不足無き者、外へ誰どう、事情に事情拵えるのや。よう聞き、十分伝えてくれるよう」(1500)

 明治二十七年七月二十八日(27.7.28)
 上田ナライト気の間違いの如くなりしにつき願い。
 「さあ/\まあ/\一寸には治まらん。幾重これまで一寸見える。後へ代わりであろう、そうであろう。一寸ではどういう事やろう。皆んなこれまでの古い理では、おかしい事言い、憑きものであろうかと言うた事何ぼあったや知れん。たゞ/\ようようの治まりは一つの事情と言う。席と定めた事情は、心に映してある。他に一つの心と言う、一人限り一人の事情を以て暫く長らく間、何ぼうの事とも分からん。親子の中の理を以て一人暮らし、一時の事情に治まらん。代わりの者と言うたる処行こうまいが。たゞ一度の話にて事情速やか。それさえ帰りて、気の間違いでない程に。一寸知れん。たゞ、又入り込まん。何処へ入り込むやら知れんと言うたる。三才子供の事情、言葉の分かり掛けも同じ事。心休ますよう。一日二日じっと見て居るがよい」

 同時、押して園原へ連れて帰らして頂く事願い。

 「さあ/\一寸なあ、一日二日又々戻りて、さて、今夜は迎いに来たという理を、運んでやってくれるがよい」(2121)。

 明治二十八年五月二十二日 朝(28.5.22)
 「第二、本部会計一手の事情。
 「さあ/\それは/\よく/\の理を集めてくれた。それは十分待って居たわい/\。遅れてあるから、こういう事になったのやわい/\。それはよう集めてくれた/\。さあ/\許そう/\」。

 第三、本席の宅を政甚の名前に切り換える願い。

 「さあ/\尋ねる処/\、一やしき/\幾重の棟数、一やしき/\幾重の棟数々々、どうしたさかいに誰の物と言うやない。なれど、世上世界の理もある。又人間には一名一人の理のあるもの。それから聞き分け。一時尋ねる処、どうせいこうせいとは言わん。どちらへした処が同じ事、中にそれ/\合う合わんという理はどんならん。こうというは理である。席という万事の処聞かせ置いて、事情一寸暫くの処、扉を開いての働き、一代ではあろうまい。後々続いて又代という。後々代、それ無くばなろうまい。一時一つどうという、堅き理を諭するにはこうならこう。今日の日は子供に一つの事情、一寸一日二日三日が早い。治まったら早くするがよい」。

 続いて御諭し。

 「もうこれ程無うの旬の日が来たるから、早く見分け聞き分け。こうと言えば理を運んでくれ/\。一年の間どんな苦労を見せたやら分からせん」。

 第四、梶本、まさゑの事情願い。

 「さあ/\さしづ/\、前々の掛かり一つ縁談皆諭したる。誰々との縁は無い。あちら伝えこちら伝え、やれ嬉しいと理が合えば、十分の縁と知らしてある/\。それが生涯の縁と言う。一時尋ねる処、将来の理に治まらねば治まろうまい。このやしき十分と思うた中に、どういうものと思うやろ。無理という理は治まらんと言う。一つ話の理になるやろ。神様のさしづならばと言うても、後々事情拵えば止めるに止められん。こういう事になれば、ほどいて了うてやれ。あゝいう風になりても後後は親切やい、成程という。夫婦の中切れたという。夫婦の縁は無くとも互い/\兄弟という縁は結んでくれ。鏡やしき、これまで夫婦の中罪の絶えも無き日を送りた。なれど、十分なら運ぶがよかろう、と諭したる。なれど、よかろうと思うた理が悪くなる。不承々々の理は治まらん。すっきりするがよい/\。ぢばならこそなあという。親切やい、互い/\これが第一である。こうと言えばそうするがよかろう」。

 第五、上田ナライトの事情。

 「さあ/\これも/\埋れたる/\。埋れたるも埋れさしたのや。こういう道であると、二度三度も運んでくれるがよいで」。

 第六、山中忠七居宅の事情

 「さあ/\尋ねる処/\、もうこれ先々の日は分かりてある。知れてある。そこで綺麗な所気楽な所拵えてやってくれ。前々の掛かり、掛かりの道という。これ喰べたいと言えば喰べさし、飲みたいと言えば飲まし、寝る事出来りゃよい。日々の日、大抵気楽にしてやってくれるがよい」。(2279)

 明治二十八年十月十一日(28.10.11)
 同時、上田ナライトの事情。
 「さあ/\尋ねる処/\、尋ねてくれねば分からせん。一名の女/\、何程の理何程の者、どれたけの理と思う。何遍のさしづ繰り返えし/\諭す処、これまでの事情とんと分かり難ない。よう聞き分け。育てば育つ。前々の理に諭してある。育て方皆んな頼む/\。女一人貰う理は他に無いで。他に貰い替えはならんわい/\。年限経てばつい/\分かりてある。何でも彼でも伝わる理を拵えて置かねばならん。神のさしづという。皆同じ事を諭すのや。なれど、一つの理に治まる処を聞き分け。これだけ諭せば分かる。又後々続く理を拵えて置かねばならん。続かんような事ではこの道遅らすか、曇らすかの道より見えやせんで/\。人という、どれだけの者と言うやなし、皆同じ人間である。なれど、事情の理から見れば、疑う理はあろうまい。よう聞き分け。入り込んで話をすれば、人が替わりてあるだけやで。理は同じ一つの理である。これよう聞き分けてくれ」

 同時、上田ナライト内々の治め方願い。
 「さあ/\まあ/\軽く言うてまあ当分という。治め掛けたら治まる。まあ/\遊びがてらというような事情と治めてくれ。十分治まりたら、往のうと言うても往ならせん。これだけ諭し置こう」。

 「何でも彼でも伝わる理を拵えて置かねばならん。神のさしづという。皆同じ事を諭すのや」。
 「又後々続く理を拵えて置かねばならん。続かんような事では、この道遅らすか曇らすかの道より見えやせんで/\」。(以上28.10.11)
 明治二十八年十一月六日(28.11.6)
 増野正兵衞前おさしづに基づき願い。
 「さあ/\尋ね掛ける処/\、前々以て皆知らしたる。どうなるこうなる知らしたる。皆心得、心得まで皆諭したる。万事の事情諭し置く。悠るりと書き取りて思やんしてくれ。この道元々ありて変わらん。どういう理、名義見えん。諭し掛ける理見えてある。見えてあるは中、内々中一つ芯ありて又ありて三つ治めたる。三つ理どういう事と思う。分からん先から諭したる。疑う事出けん。おら聞いて来たと言えまい。何でも彼でも治めくれ。どういう理、いつ/\続く理諭す。余儀無くさしづ皆一つの理に留まる。留まれば日々の事情、日々の事情は年々事情になる。よう聞き分け。日々尽して居るは受け取る。その中一つ理ありて育てば育つ、育たねば育たん。この理いつ/\にも出てある/\。大望出掛ける。禍は下から。その理聞き分け。出掛けたら堅い処でも砕ける。よう聞き分け。嘘やない。どうしたらよかろう。今日の日疑う理あろうまい。又々の理添えるからいろんな事添う。皆澄み切りた理は集める。濁りた理は寄れん。ひながたあるで/\。嘘やない言うたる道出てある。どういう事成るも神の働き、神の働き諭す。台一つ/\書き取りたる。読み返やすも同じ事。間違た事言わん。それ/\談じようて、真の心に善いひながた出さにゃどむならん。ひながた聞き分け。めん/\脱いでも構わん。出そと思てならん。刻限で諭したい。なれど、刻限諭されんから、あちらへ障り付く。だん/\尋ねば一寸諭す。又席諭す理、ひながた通り成りてはあろうまい。育てば育つ、この理難しい。禍は下から。この理聞き分け見分けてくれ。いつ/\も出てある。詳しく出してある。旬待てども外れる。旬外れるから取り返やしならんようになる。よく定めてあの者/\どういうものと思わず、よう聞き分けて皆楽しみ。どうしたいどうしたらというは、鏡やしきとは言わん。長いさしづ、さしづの理一段区い切りて又一段、悟り無いほんに取り違うて居たかと言う。諭す理は遠い近い言わん。理の無いもの無いもの、こら言わいでも分かる。小さいとこから説き掛ける。よう聞き分け。年明けば十年祭ある。どういう大き事と大半分かる。これも諭す。その日/\皆それ/\運んで居る。運んで居る中、それ/\あたゑ年分皆あたゑ、要らんといえどあたゑが楽しみ。同じ働く者、働く者は見てやらにゃならん。これとは言えん。男女言わん。男ばかりやない、女にもある。どういう重い役持たすや分からん。女でも世上一つ集まる。親持って中途から滑り落ちて居る。今日でどうむならん。この理聞き分け。遠い所やない。皆分かる。軽い者軽い理運び、重い者重い理運び、刻限と思えどどうむならん。古き/\古きばかりではならん。よう聞き分け。皆諭しようて、ほんにと通らにゃならん、と諭し置こう。又席変わりてと諭し置こう。¥」。

 三つの理、押して上田ナライトに段々運びつけて帰りて貰いますようにと願い。
 「さあ/\尋ねる処、一人の処、存命中しいかり貰い受けたる。なれど、これどうむならん。治まり心にほうと思うた理、ほんに一つ捌けんから、そこで一度戻り、又間あけて又一つ呼び、運び方は事情として、それは心日々治まり、これやれ/\見えてある。後々聞き分けてくれ。秋という理、これで皆心に浮かむ。育てば育つ、これ台として聞き分けてくれ」。(2362.2363.2364)

 明治二十九年五月二十一日(29.5.21)
 押して、安心と仰せ下さるは飯降まさゑの事情でありますや。
 「さあ/\皆んな掛かり掛けたら一つ、思い掛けたら一つ、いつまでも放って置いてはなろまい。何処へ放って了えという訳にも行こうまいし、内外隔ては無い。刻限は定められんなれど、皆引き寄せて了う」。

 押して、上田ナライトの事情でありますや。
 「さあ/\何ぼ急げども急ぐ程いずむ。いずむ処はいずむ理、事情というものは、治まり掛けたら治まる。騒々しいから治まらん。怪しい処まで行かにゃ治まらん。又又追々に話を伝えば、自由という理治まるやらも分からん」。(2677.2678

 ◆本部の人々がおさしづ通りナライト様の理を立てず、そのため何度か家へ帰られたり心を迷わされいずまれたとき、
 「道のため一つの理を授けた者が邪魔になるように思て居ては、どんな事出けるやら知れんで」(32.6.29)
 ◆本籍の出直しを暗示されたおさしづ

 「存命より一名暮らしと言うた理、なか/\の理であるで。又人足社、又入り込むという。この理聞いて居る。人足代々続いて又々という。切れてはならん。今一時の処勤めて居る。なれど、よう聞き分け。いつまでと思うたら違う。又後々役目何でも彼でもさしづ、さしづ役無くばならん。たゞ人間は一花咲いても理が無い。俺しようと言うても、言葉出るものやない。この理よく聞き分けにゃならん」(32.7.24)

 ◆ナライト様はさしづ役の控え

 「控え後へ一つ繋がにゃならん・・・・後々控え無くては楽しみあるか。この一つの道理、 刻限話仕難くかった。連れ帰ったる者のため、身上障りの中、勤めさしたる理聞き分け。うっかりして居られん/\。取り締まりた理分からん。多く中、連れ戻りたる中、速やかたんのうの理を以て、頼もしいや結構やと、国々へ帰る理思てくれ。」(33.3.21)

 ◆本席の代理としてさづけを渡す準備を急き込まれたさしづ
 明治三十四年六月十七日
 教祖御休息所掃除は、若井はる西田コト月交替か、日々交替か押して願

 「人足社、どうでも始める。一寸初め、一寸気の間違い、何ぞ憑きものとも言う。一人容易で出来やせんで。年限通らにゃ出来やせんで。世上へ出す事出来ようまい。これをよう聞き分け」。

 (30.6.3)明治三十年六月三日
 安堵村飯田岩治郎事情願(事情は神様下がると言うに付将来治め方に付願)
 「人足という、あちらこちら古い事情にて、あちらへちょい/\して置いた。前々の道と、道と/\の理を聞き分け。聞き分けにゃ、分からん。話、あちらこちらちょい/\聞いて居る。聞いて居る中に、一寸何才なる者が、この者いつ/\まで貰い受けたる中に、そのまゝ捨て置いたる。これ分かるか分からんか。所々で一寸々々言葉下ろしてある。すっかり貰い受けたる事情聞き分け。事情皆埋もれたる。年限経つ、見て居るようなもの。
 (30.6.22)明治三十九年六月二十二日

 上田ナライト中南の方へ移住に付誰か付き添いの処願

 さあ/\なあまあ一寸一日の日を以て一つ尋ねる処、前々事情諭しある。許すでもなく許さんでもなく、応法と言うた一つ理。一寸には行かせん。これまで運び方の、ほんの学びである/\。一寸橋掛けたも同様である。そこで、事情によって、まあ年限待って一つ理、応法一つ、ほんの学び付け掛けた事情は、とても/\の理、年限の事情暫くと言うて置く/\。とても/\未だあすこで一つ遂げる事仕難くい仕難くい。一家一つ棟を建てゝ家族移り込んでからやないと、いかん/\。

 しばらくして

 さあ/\一寸一声、一言諭し置こう。学びという、学び一つ勤め、学びはほんの一つ事情始め。どうせんならんこうせんならん勤めの理、そこで未だ/\行かせん。行かせんによって、話を伝えるがよい/\。

 押して、上田ナライトに申し上げますと

 さあ/\主という、心という理治まりゃせん。どうでもこうでも、さあ/\余程何よの処難し。席は十分であれど、あいた処である。幸いのもの。道が付いてあれど、一時の処、そこまではとても/\一寸に治まらせん。治め難くい。どうしてこうして事情、さしづ通りの一時に治め難くいから、何よの事も一時に治め難くい。これ一寸諭し置こう。(4607)

 (30.9.26)明治三十年九月二十六日 夜園原村上田たき身上願
 「さあ/\尋ねる事情/\、身上から事情尋ねる。身上一ついかなる事情いかなる事、尋ねる事情、もうこれ何でも彼でも一寸の事情に、一つ何でも彼でも話々の理の通り、一人事情々々存命中言葉一つの理諭したる。日々遅れ、月々遅れ、年々遅れたる。何でも彼でも急いで早くと思えど、どうもならん事情から遅れ/\てある。後後長らえて続く事情ばかり、もう過ぎたるものは何と思うてもなろまい。急いではならん。皆んな/\心一つの理、間違い/\どうもならん/\の事情、存命の間一つの楽しみ見せにゃならん。もうであろうか/\、思い/\長い間待ち兼ねたやろう。他所事やないで。遠くの事やないで。皆んな頼むで/\」

 押して、上田ナライトの事情でありますや願

 「さあ/\尋ねるまでやない。急いでならんから諭す。送れるから皆先々までも遅れる。他人事のように思って居たら違う。存命中一つ理は皆知らんやない。続き話し/\、皆んな心繋いで早くと言えば早く、内々やしき早く迎え、早く呼べ。満足早くの事情という」(2821)

 (32.6.27)明治三十二年六月二十七日
 第三、上田ナライトの事情願(おぢばへ連れ帰る事)
 「さあ/\皆これまで/\、時々に戻りてそれ/\まあ/\当分と言うて、順序運び掛けたる。前々心にこれはっと思た一日の日がある。この理がどうも解けんから、戻ろうと思えども戻る事出けん。心に、はぁと思うから戻れん。よう聞き分け。存命中から一つの理を授けたる処、めん/\身に何一つの粗相も無く、今日までという。六年以前、これはと思た一つの理から、明らか事情に治めて早く運んでくれ。道のため一つの理を授けたる者が、邪魔になるように思て居ては、どんな事出けるやら知れんで。どうにもこうにもならん、というような事情になってからには、どんならんで。早く一つの道を運べ/」(3279)
 ◆本部の人々がおさしづ通りナライト様の理を立てず、そのため何度か家へ帰られたり心を迷わされいずまれたとき、
 「道のため一つの理を授けた者が邪魔になるように思て居ては、どんな事出けるやら知れんで」(32.6.29)

 ◆本籍の出直しを暗示されたおさしづ

 「存命より一名暮らしと言うた理、なか/\の理であるで。又人足社、又入り込むという。この理聞いて居る。人足代々続いて又々という。切れてはならん。今一時の処勤めて居る。なれど、よう聞き分け。いつまでと思うたら違う。又後々役目何でも彼でもさしづ、さしづ役無くばならん。たゞ人間は一花咲いても理が無い。俺しようと言うても、言葉出るものやない。この理よく聞き分けにゃならん」(32.7.24)

 (32.7.24)明治三十二年七月二十四日
 園原上田ナライトの運び方の事につき願い。
 「さあ/\尋ねる/\、だん/\尋ねる。一度やない二度やない。時々を以て急ぐ急ぐという。古い事情と言うて急ぐ。いつまで見て居た処が同じ事、仕切りて順序運ぶ/\。どうでもこうでも存命話し掛けたる。時によりて遅れる。その場運ばにゃならんは残したる理、人間心と思たら違う。元は気違いかいなあ、というような事から追々及ぼしたる、何ぼう及ぼしたる処、その時人という、何ぼどうしてやろ、こうしてやろ、と思うても、どうも顔も見せん、そこへも来ん。どうもならん。道という、その理治めて居れば、どうでもこうでも成りて来れば理、よう聞き分け。中に一つ聞き分け/\。治め方に一つ事情、運び方に一つ事情、怖め恐れしてはならん。人間の運びと見てはならん。神の心人間心とは違い、何でも彼でも出て来にゃならん。よう聞き分け。はあと思た理からいずんだ。いずんだ処何でも彼でも発散さゝにゃならん/\。言葉の理から成ったれば、何でも彼でも承知さゝにゃならん。気の間違いと思うような処から始まったる。誰も天理王命と知った者無い。元は憑きものか知らんという処から出けて来た。人は知らんから思う。何か順序暇が要ってならん。言葉一つで始まったる。善き事も悪い事も日さえ経ったらどうや。それではならん。道にありて心寄りて来れば寄りて来る道無くばならん。来なと言うても来る。又来いと言うても出て来ん。来なと言うても来る。道は心という理ありて寄る。これ聞き分け。存命より一名暮らしと言うた理、なか/\の理であるで。又、人足社、又、入り込むという。この理聞いて居る。人足代々続いて又々という。切れてはならん。今一時の処勤めて居る。なれど、よう聞き分け。いつまでと思うたら違う。又後々役目何でも彼でもさしづ、さしづ役無くばならん。たゞ人間は一花咲いても理が無い。俺しようと言うても、言葉出るものやない。この理よく聞き分けにゃならん」

 押して、上田嘉治郎存命の時にこの家毀って了て家内中引き越して貰うたなら、ナライトも治まるやろか、と御話もありた、との事なれど、やしきにいんねんあると教祖より聞かして貰うて居りますから、如何であろうかと尋ねに付、心得のため願い。

 「さあ/\尋ねる処/\、さあ/\もうこれ万事の処という。一名暮らしと言うたる。年限を繰りてみよ。人足社と言うて貰い受けたで、と言うたは、もう何年経つか。よう聞き分け。治めてやらにゃならん。話す/\だん/\十分引き合い掛け合い/\伝え/\、どうでもこうでも治める程に/\」

 又押して、あとの処どういう都合に運ばして貰いますが宜しう御座りますや、心得のため願い。

 さあ/\尋ねる処/\、まあどうも談示一寸付こまい。二度三度でも治め付こうまい/\。なれど、どうでもこうでもそれ/\家内の心、傍々若き処も治まれば、何時にても/\。

 又、前の事情万事詳しく申し上げ願

 さあ/\だん/\尋ね返やす処、たゞ一人と思たら違う。親々順序一日と言うた日ある。貰い受けた一人暮らしという日がある。その理及ぼさにゃならん。後々理無くばならん。いつまでもと思たらならん。さしづ変えるで/\。おい俺しようと言うた処がいかん。今代わりしようと言うていかん。一つの言葉で分かる。何でも彼でも年限から成り立ったもの。何でも彼でも、皆んなの心に解きほどきてくれにゃならん。(3279.3281.3282)

 ◆ナライト様はさしづ役の控え

 「控え後へ一つ繋がにゃならん・・・・後々控え無くては楽しみあるか。この一つの道理、 刻限話仕難くかった。連れ帰ったる者のため、身上障りの中、勤めさしたる理聞き分け。うっかりして居られん/\。取り締まりた理分からん。多く中、連れ戻りたる中、速やかたんのうの理を以て、頼もしいや結構やと、国々へ帰る理思てくれ。」(33.3.21)

 (33.3.21) 明治三十三年三月二十一日

 本席御身上御障りに付かんろだいへ本席の身上速やか快復次第お伺い申して、そのおさしづ通り、何か運ばして貰いますからと御願してありますが、その事今日まで延行相成り右事情の願い。

 さあ/\尋ね掛ける/\。さあ/\尋ね掛ける。前々から一寸身上に、一寸障りを掛け、それから尋ねにゃ分かろまい/\。身上に一寸障り、障りは、神の自由で付けたる障り。身上の障りありても、その重い勤めさしたる。早く諭したい事情ある。さあ/\身上不足あれば、成る事成ろまい/\。一日の日もこれ一つ理を欠かさず、時々十分勤めさしたるは、神の自由さしたる。明日はどうやろうかこうやろうか、思う処ずつなみ知らず勤める処、皆んな惣々に心無くばならん。心で勤めさしたる。勤まらなんだら、幾万の者に申し訳無い。帰って来てる者が、もう十日なる二十日なる三十日なると指を繰って言うようでは、世界響くか響かんか、聞き分け。道という理しっかり定めてくれ。諭したる処もう控えという理出るからには、よう聞き分け。控え後へ一つ繋がにゃならん。この一つの道理、刻限話仕難くかった。連れ帰ったる者のため、身上障りの中、勤めさしたる理聞き分け。うっかりして居られん/\。取り締まりた理分からん。多く中、連れ戻りたる中、速やかたんのうの理を以て、頼もしいや結構やと、国々へ帰る理思てくれ。一時話し掛けたる。どうでもこうでも早く取り締まらにゃならん/\。これ十分聞き分け。

 押して、控えと仰せ下されますは、上田ナライトの運び方の事でありますや願い。

 さあ何かの事、善急いで掛からにゃならん。運ばにゃならん。又一つ/\の道理から、よう考えてみよ。後々控え無くては楽しみあるか。そらと言うたら直ぐと出るは、控えである。これ、よう聞き分けてくれにゃならん。(3752.3753)

 (33.3.21)明治三十三年三月二十一日

 上田ナライト建物の願い(上田たきの身上障りから神様へ御願い申せしそのおさしづに、上田ナライト仕切りて引き寄せるよう運べと仰せ下されしに付、詰員一同相談の上本部長へ申し上げ、建物北の大裏の石屋の仕事場のそばあたりへ建てという事でありますから御許し願い)

 さあ/\尋ねる事情/\、だん/\事情、一つ/\の事情を、だん/\それから、皆々事情以て、一時こうと順序始め掛けたる。待ち兼ねた/\。成っても成らいでも、そのまゝ心運ぶ処、待ち兼ねた。一つどうするこうする。重々諭して、十分の道運んで順序という。これこゝまでと言う。成っても成らいでも一名暮らしと諭したる。これ運ぶ処、十分受け取ったる。尋ねる処一寸仮家という。建てる処、十分運ぶ処、辺所の処は不都合、そこで席退いたらそうやなあどうやなあと、心に浮かますによって、その理に留まって了う。

 家内中共引き越しますのでありますや如何願

 さあ/\尋ねる処/\、あら/\の理を以て、どうかこうか伝え。そんならそうしょうか、どうしょうかと、前運ぶ理受け取って、理伝えてそんならという処から、一日の日を尋ね出るがよい。

 押して、ナライトヘ十分運びまして、その上もう一度御願い申します事でありますや

 さあ/\尋ねる/\。十分に尋ねにゃならん。もう踏み損うてならん。これまで仕切りた理分からなんだ。重々諭す理である。そこで、しっかり聞き分けて、しっかり運んでくれるがよい。

 (33.4.3) 明治三十三年四月三日

 上田ナライト運び方に付願(園原上田ナライト運び方に付先方の心聞いてこうという処を聞いて、その上尋ねてまあ一度尋ねとの事に付、先方には家内一同寄せて貰い度く、たとえどんな苦労あるとも結構でありますからとの事でありますが、又後の家屋敷の処如何致しまして宜しきや、先方の御話してありますから、この辺御願いの上の事と申し置きましたが如何と願)

 さあ/\尋ねる事情/\、さあだん/\事情々々、長い事情よう/\の日/\。それ何ぼでもどうも仕切りた事情運び難くい/\。だん/\言葉通り浮かましたる浮かましたる。運び掛けたらだん/\運び順序出来にゃならん。成って一つ治まりという。又内々後々どうして置いたらよかろう、こうして置いたらよかろう。治まろまい/\。後が有ったさかいにどう、無いさかいにどうとはない。たゞ治まるが台。そら台。どうはよいこうはよい、又内々一つ心があるによって委せ置こう。どうしたらよい、こうしたらよいと言わん。後々早く取り捌いて運びするがよい。

 押して、仰せの通り先き様の心にこうとおっしゃる通りに運ばして貰います

 さあ/\心に委せ置こう/\。(3762)

 ◆本席の代理としてさづけを渡す準備を急き込まれたさしづ
 明治三十四年六月十七日
 教祖御休息所掃除は、若井はる西田コト月交替か、日々交替か押して願
い。

 「人足社、どうでも始める。一寸初め、一寸気の間違い、何ぞ憑きものとも言う。一人容易で出来やせんで。年限通らにゃ出来やせんで。世上へ出す事出来ようまい。これをよう聞き分け」。

 (34.6.14)明治三十四年六月十四日

 六月一日より本席御身障りに付七日間御休みに相成る、よって種々相談の結果、本部員一同神様へ御願い申し上げしには、御身上速やか御成り下さればおさしづを頂き、おさしづによってどのような事も運びますと御願いに付、如何の事でありますや願

 さあ/\/\だん/\どういう事情も重なり、いかなる事情も重なり、重なるからどうもならん。重なりて/\重なりて、もうやろうか/\と良い事待つ。良い事待つは道理あろ。道理の中に道理取り違いありては、どうもならん。これ一つ、しっかり聞き分け。だん/\話し掛ける。一時に話し尽す事出けん。一つ/\の理しっかり伝えて、心にしっかり聞き分けてくれ/\。何でも無い事と思へば何でも無い。神何処に居ると思う。明らかなる剥いた話をする。この道というは、年限数えば長い年限、年限困難ありて、もうどうなろうか知らん/\という道通りて来た。もう一時の処にては、一寸世界の道から始め掛け。世界の道はどうなりと出ける。出ける筈や。出けるように持って掛かるから出ける。この道紋型無い処から、知らず知らず惣々通り、もう何処からなりとも、彼処からどうなりても、付け所無い処からだん/\通りて出来た道。そこで今日まで組み立てゝ来た通り、よい/\道通り難くい中道理ある。この道理聞き分けにゃならん。皆んな道は一つ。一つより無い。無い筈や。皆道から出けたもの、道から出けたものなら違わん、という事、前々諭し置いたる。皆承知せにゃならん。

 一列は年限の道の上の理の兄弟である。道の上に兄弟の理が分からいではどうもならん。兄弟に年限あれば立てるは道、立てる道は言わいでも立てにゃならん。善い事知って居る。知って居れば、皆それ/\の心に持って研究して、どうであるこうであると、この精神上定めて貰いたい。ちょいちょい許したる事出けて来る。来る。許さん限り出けん。皆こうして下され、どうして下され、これもこうしてくれと言えば、親が許そうと言うたら明らかなもの。これ一つ皆感じてくれ。だん/\一時に説き尽す事出来ん。国々という理を以て、遠い所又近い所からも、道運ぶ処、この理に見計ろうてやらにゃならん。年限々々無くば、ざあとしたもの。年限の内/\苦労という道知らんか。知らいでは道とは言えんで。

 さあ/\こうして理を説き掛けたなら、どうでもこうでも説き切らにゃならん。まあ一つ、内々事情やしき以内、この一寸話し掛ける。話し掛けるから、取り計ろうて、皆々治めてくれにゃならん。よう聞き分け。これまでの処もう十年あと/\、何か証拠々々無かった。難儀苦労困難から、どうせいと言うた処が、ならんから、ほんの一寸路銀渡したようなもの。そこでどうなりこうなりの日を送りて来た。やしき連れ帰る中/\、成程と言うて来るから日が経つ。どうやろかこうやろかと言うような事では、何しょうと言うた処が、出来ん/\。中に、年限の内に古い者、一代かと思えば二代、余程年取れたらなあという者、楽しみ付けてやらにゃならん。長い年限、そんならどれだけ働きあるか/\。残らず道具良い道具ばかりでも働き出来ん。良い道具悪しき道具合わせて出ける。日々働きから分かりて来る。よう聞き分け。どういう者もこういう者も、皆んな持ち合いという理聞き分け。持ち合いという理分からいではならん。    何程高い所へ留まりた処が、実が無くば腹淋ぶしうなる。持って来るこの理聞き分け。高い所へじっと坐って居た処が、取り扱う者無ければ、どうする事も出来ようまい。これより皆んなそれ/\小首傾け、どうやらにゃならん、こうやらにゃならん、と急いで取り計ろうてやってくれ。あら/\の話では取り計らう事出来ん。日々守りと言う、又掃除と言うたる。その理だん/\篤としっかり心取り計ろうてやってくれ。又日々煮炊場々々々、古き/\下な道具。年限という、下な道具あればこそ、上の道具分かる。これ早うして、今日と言うたら今日、今日教祖守りという。日々であろう。貰い受けたる人足社と言うたる。年限じっといずみ居る。時々見習い、しんの台、教祖しんに付いた理。神の人足社と言うて貰い受けたる。席言うてだん/\諭したる。一日よい二日よい、もう幾日なる/\。道分かり難ない。道一寸見えたる。早く思やんして、取り計ろうてやってくれ。又守り掃き掃除、人々は幾人でも無いではない。なれど、押せ/\では皆勝手が出る。一度二度は越せる。それではどうもならん。そこで人と言う、若井はる、コト、これを又交替々々、月替わり/\/\、承知したか。又一つ、道理では分からん。今の処一寸四名一時後より三名交替。最初一名残し、日々月々見習い、これ一寸楽しみ、十分楽しましてやってくれ。

 一人残して交替と申しますは、松村さくかと相談の処へ

 違う/\。後から来た者ある。一人残せ/\。手替わり/\、手替わりさすがよい。

 押して、井筒とよでありますか、と申し上げ

 手替わりあれば、一寸勝手覚える。日々一つ経ったら、十分覚える。そうしてみよ。皆勝手分かる。未だ、一つあるで/\。さあ/\/\未だ一つあると言うは、どうでもこうでも一つ用いらにゃならんで。月日祭典々々祭典という。そこで一つ勤め/\というは、役員と言うたる。本部員というたる。本部員は人間の付けたもの。臨時見習いと言うて一寸説いたる。本部員というは、世上の理取って付けたる。これ違うか違わんか。違えば違うと言うて見よ。一寸路銀と言うて渡したる。誰と/\本部員と言うて許したる。許さしょまいがな。これ返答してみよ。

 皆々相談して御願いに出ます、と申し上げ

 さあ/\違う/\。違えば違うと一言答えるがよい/\。さあ/\違う事/\、承知が出けにゃ言うたらよい。遠慮は要らん。遠慮は先になって枷になる。道の曇りになる。一寸退かす/\。一寸退かすで。

 しばらくしてから

 さあ/\改める/\。改め掛けたら、すっきり改める。さあ/\この掛かりというものは、楽しましたる。時々言い聞かしたる。刻限にも聞かしたる、楽しましたる。そこで、どうなるやろ、こうなるやろうと、楽しましたる。どうして忘れて居た。忘れて居たというは理や。その心あれば明らか。たゞ一つ/\勝手ばかりではならん。百姓々々鍬の芯と言うたる。それは楽しんでせい/\。皆我が事になると言うたる。日々勤め/\と言うたる。今の処、日々は行こうまい。今十分どうもならんからほんの路銀を渡したる。行かにゃならん。怖わい所危ない所を楽しみ通りたる。手替わり/\、それもどれもと行こうまい。同じようには行こうまい/\。一度出たらなあ/\と、その心あればこそ立って来たる。年限までは未だ/\、年限は長い/\。年限楽しみ無けにゃならん。未だ行けん/\。皆それ??見立てゝやれ。月々手替わり出ける者楽しみ、教祖存命言われた事に、満足与える事出来ん。とかく満足々々は道の肥/\、又けたいな事やなあと言う者中に思やしょうまいが/\。なれど、人間勝手で言うやない。教祖存命、身をかくした処から聞き分け。ほんにそうやなあ、出さにゃならん。日々うとっと思うまい。人間心で成程入り込んでの話通りや/\。心に嵌まりたか/\。なあ百姓の中からからけ無いとも言えん。百姓下の中からでも勤めて居る。先々ほんにそうやなあと見せてある。年限経って一年に二度三度そこえ/\出してやってみよ。どれだけ満足するとも分からん。満足は楽しみの花が咲く程に。十分の実がのると、諭して置く。

 一同の中で話して居る処へ

 さあ/\/\その話というは、後々で悠っくりと出ける。席諭したる。席の身早く聞き取りて、それ/\心合わせて、成程と一点の心分かりたらよし、こりゃどうそりゃこうと、一つ/\不足あれば、不足の理答えるがよい。そりゃ一時に成ろまい。さあ/\未だ/\急いだ事ある。母一つ重々勤め、一時すっきり隠れ、一代勤めて置いたる。この人はもう早く、一時万事早く取り立てゝやってくれ。取り立てゝやってくれるがよい。

 仲田楢吉の事かいなあと、話して居る処へ

 さあ/\だん/\一代を尽し切り、教祖存命日々勤め、よう/\かくれ、それから一つ代替わりて、尚も進んで来る。これ一つの理に早く取り立てゝやってくれ/\。誰かと思えば、名民蔵々々、親二人早く暮れて了た。さあ/\大西々々々々、親から尽し、二代目替えて尽す理/\、早く理/\/\。

 又々当分一つ順序々々、皆役と言うてして居る。一時早く/\。 

 準員に願う事に運ばして貰います、と願

 さあ/\一寸は見習いから始め掛け/\。もう一時早く諭さんならん事、直きに出る/\。さあ/\こうして一つ/\理を洗い切ったら、どんな事も用いってくれにゃならん。こうすれば、皆談示の上言うて出てくれ。そうすれば、どんな解きほどきもする程に/\。めったにほどかんと言やせん。どんなほどきもする程に。

 篠森準員にする事御許し下されますか、と願

 さあ/\それは心までに許して置こう。しっかりどうこう言わん。そりゃ取り扱いだけしてやれ。すれば満足であろ。真にどうと言えん。ならんと言わん。そりゃ無理やと言わん。言うたら皆の心困る。真からどう、又こうしてやってくれ、どうしてやってくれというは、皆の心から養うてやってくれ。これだけ聞いたら分かるやろ。

 職人本部にて宿泊させず酒も飲まさぬ其代りとして、一人に付金三銭ずつやる事にきめましたが、御許し下されますや願

 さあ/\そらもうこうした事、こうしたらどうと尋ねる。そらどうしてやれ、こうしてやれとは言わん。そら喜ぶ者半分、なあと思う者半分、半分々々なら、それで治めて置くがよかろ/\。

 本部の会計から本部員家内一人一日十銭ずつ手当として、それを積んで本部員中難儀な者生じたる節手当にする事御許し下されますか、と願

 さあ/\どんな事も、心に浮かぶ事は言わにゃならん。心に浮かんで道理に適う適わん。たゞ救けるというは、望む/\。救けるというより一つ道は無い。救ける事なら、どんな事でもならんと言わん。そら、十分受け取って置く/\。

 本部に十年以上尽した者に、借家建て貸す事願

 さあ/\まあ心に/\ほっと心に出るは余の者の話やない。入り込んでのさしづ。そこで皆んな成程感じるは理。そこで、門内ではならん、門の外で、これは何処でもだんない。さあと言うたら直きに取り払うて了う/\。そこで、ざあとして置けば、何処でも構わん/\。

 二間半に両庇、四畳半と六畳とに押入付のものを並べてさして貰います、と願

 さあ/\もう何も十分の事は要らん。これ無い処から、苦労して価を出して人の家借りて居るは、日々の処見難くてならん/\。今日来た者やあろまい。古く/\身代売り払て道のためと思やこそ/\、国々運ぶ者数々ある。安楽は未だ/\である。二十年三十年間同じよう通りたとて、理が無くば何もなろまい。十年の者でも、二十年三十年に向かう理もある。これ聞き分け。皆来る者優しい言葉掛けてくれ/\。道には言葉掛けてくれば、第一々々やしきには優しい言葉第一。何も知らん者、道はこんなものかと思てはならん/\。年取れたる又若き者も言葉第一。愛想という事、又一つやしきに愛想無うては、道とは言わん。男という女という男女に限り無い/\。言葉は道の肥、言葉たんのうは道の肥/\。皆見習え/\。強うするは道。早く道洗うて/\、知らん者に言うて聞かせ/\。十年あとにはこんな道やない。艱難苦労の固まりの道という。上に立つ者から言うて聞かせ/\。遠慮気兼は要らん。遠慮気兼はほこりのもとやで。いつ/\まで艱難通るやない。理が世界にある。たんのう楽します道もある。第一言葉愛想、満足は言葉に限る。たゞ言葉と言うた処が、第一人に愛想たんのう知らずしては、道失うて了う/\。見習え/\。上から言葉掛けて優しいは道。事見習え。何を見習う。これ聞き分けて、皆々惣々治め。これ一列口説き/\の話である程に。返やし/\の話である程に。(4008.4011)

 (34.6.17)明治三十四年六月十七日

 教祖御休息所掃除は、若井はる西田コト月交替か、日々交替か押して願い。

 さあ/\尋ねにゃ分からん/\。あら/\は分かりある。さあ/\これまで拭き掃除して居る。よう思やんしてみよ。何のためか。これ/\容易で何かの理、それそれ分からにゃならん。一つの理取り分けるから諭し切らにゃならん。いつまで親に抱かれて居てはならん。何でも彼でも、年限数えてみよ。善い事どうなる、どうなろうという日もあったであろう。古きの理、どうでも/\心を運び来たる日から、成り立つ者ある。今では何もならんように思う。ならんでないで。

 さあ/\ちゃんと調べてみよ。月々交替にするがよい。用の無い者居やせんで/\。用の無い者無いで。皆それ/\双方の用がある。

 さあ/\古い者から交替として、改め出る者。交替なるが道理である。人間心でしたもの、一つもありゃせんで。人間心で出来たもの、何にも無い。

 押して、松村さくの事尋ね、

 さあ/\未だそんな事言うて居るか。何を尋ねるのや。総計の月々交替、皆同じ交替やで。何故付き添わにゃならんで。

 押して、桝井伊三郎の尋ね、

 さあ/\これは分かりてある/\。さあ/\よう聞き分けにゃならん。誰と/\月月に残さにゃならん。これは皆勝手の理である。隔ては一つも無いで。明らかにして、皆楽しまそうと言う/\。そこ、よう聞き分けにゃならん。

 押して、はる、コト月替りとして、とよを残して見習いでありますや

 さあ/\早々分かりたか/\。交替々々皆楽しませば、三十日を一月と言うであろう。もう何ぼう日経ったら交替、結構々々中にもしんどい日もあろう。楽しみ付けてやらにゃならん。年限という理の味わい皆知らん。人間心を持って居る。道とは言わりゃせん。

 さあ/\芯は分かりて居る/\。一時こうと言うて出来難ない/\。一人残して一寸見習いと言う。前々後から入った者、大抵見習い出来てある。一つ三十日一日の日も勤めてくれるよう、言い聞かしてくれるよう。

 さあ/\惣々分かりた/\。そうして三十日経ちたら、皆分かりて来る。そうすれば、三十日々々々交替すれば、分かるであろう。

 鍬の芯村田幸助とも聞いて居りますが、山中栄蔵とも聞いて居りますが、如何でありますや願い。 

 さあ幸助は早くから付けてある。存命から付けてある。後々控え無ければならん。

 上田ナライトの見習いは、御休息所の方か本席の方へか。

 さあ/\なあ日々詰めて居れば十分なれど、どうもならん/\。いずんで年限は遅れて/\ある。今日席が当分悪い/\。日が遅れ来た。日々急いで/\、年限経ち、遅れて来た。見習い/\これは言うまでやない。今改めたなら、聞き損いとも言う。存命の間にをやと親とに貰い受けたる。休息所々々々、守りの芯と言うたであろう。よう分かりたか/\。一日の日から日々どうで出来ようまい。見習いとも言うたる。もういつ/\どうもならんで。なれど、どんな日もありて、立ち遅れた。どういう事、世界から一日今と言うたら今という心に、取り運ぶように運んでやってくれにゃならん。

 さあ/\よう聞き分け。教祖存命一つ/\鮮やか理。どんとどうもならん/\日が重なり来て、早々年限を縮め、これから一つの理も聞き分けにゃならん/\。どうかこうか日々細道を変えて、どうなりこうなり日々働いたもの。日々付けた道、どうでも入り込み働かして居ればこそ、日々どんな理も働いて居りゃ出来て来た。この理分からにゃ、どんな日見えるやら分からんで。どんな暗闇を見ようとまゝやで。これをしっかり聞き分けてくれ。

 さあ/\何時直ぐそのまゝよかったなあと、後で世上へ一つ十分に満足与える台を拵える。さあ/\よう聞き分けくれにゃならん。人足社、どうでも始める。一寸初め、一寸気の間違い、何ぞ憑きものとも言う。一人容易で出来やせんで。年限通らにゃ出来やせんで。世上へ出す事出来ようまい。これをよう聞き分け。

(4022)

 明治三十五年八月四日
 上田ナライト昨夜より腹痛につき願い。
 「これより席というさづけという、又さしづという、又勤めにゃならん、勤めさゝにゃならん。もういずみ切った処心晴らすはどうzいう事。もう一人の心速やか晴れにゃならん。もう後々もうあれだけ一人暮らして、年取れさしたる処、容易やない/\。もうこの元々というは、どうにもこうにもならん処から立って来たる。もう一人の処、十分運び切ってくれにゃならん。もうならん/\で一つ減り二つ減り、減って/\減って了たらどうなるか。もうだん/\拵えるには暇が要る。それでは皆の者気の毒や。前々にも諭したる。もう百年も生まれ子も同じ事/\、心持ってくれにゃならん。もう席始まれば、席度毎に運んで、見習いの心無くばならん」。
 (35.8.4) 明治三十五年八月四日

 上田ナライト昨夜より腹痛につき願い。

 さあ/\/\尋ねる事情/\、尋ねる事情にも一つだん/\事情、さあ身上の処へ掛かる処、いかなる事と思うやろ。さあ/\どうもこうも何でもどうも言えん。話にも伝えられん事情々々、よく聞き分けにゃならん。もういずみ切って/\どうもならん。いずみ切って、もう一人という、一つの理、何程急げどもどうもならん。いずみ切って身上さしづという。言わずでも他にさしづ無けにゃならん。尋ねるからさしづ。もう一人々々だん/\急いで/\。なれど、とんといずみ切ってどうもならん。いずみ切って居れば、どういう理、皆々思う。たゞ一人の処聞き分け。道と世界と一つの理立て合い、これ聞き分け。めん/\年限伝うた理、どうでもこうでも立てにゃならん/\、立てさゝにゃならん。立てさゝにゃならんが、よう聞き分け。もう一箇月何ぼう日、もうだん/\日が近づいてある。又半季の掛かりという。皆聞き分けにゃならん。もう僅か/\、これより席というさづけという、又さしづという、又勤めにゃならん、勤めさゝにゃならん。もういずみ切った処心晴らすはどういう事。もう一人の心速やか晴れにゃならん。もう後々もうあれだけ一人暮らして、年取れさしたる処、容易やない/\。もうこの元々というは、どうにもこうにもならん処から立って来たる。もう一人の処、十分運び切ってくれにゃならん。もうならん/\で一つ減り二つ減り、減って/\減って了たらどうなるか。もうだん/\拵えるには暇が要る。それでは皆の者気の毒や。前々にも諭したる。もう百年も生まれ子も同じ事/\、心持ってくれにゃならん。もう席始まれば、席度毎に運んで、見習いの心無くばならん。又一つ十分々々運ばにゃならん。運び切ってくれ。一人になってからどうもならん。年限いずみ/\、いずめば道盛んとは言えまい。心も盛んは道の盛ん。もう楽しみの心十分持ってくれにゃならん。こゝから一言聞き分け。席始まる、聞き習い見習いという理ある。その事情よく聞き分け。いずみいずんではならん。席一日の日という、何ぼ切なみでもどうでもこうでも勤めさしたる。もう後々定め掛けてくれにゃならん。長い心ではならん。長い心で油断はつい遅れ易いものである。心に夜の目も合わんというは、一日の日も長い。これより治まりたら心治まるやろ。これだけ諭し置くによって、身上の処案じる事要らん。一人の者あゝと言うようではならん。よう思やんしてくれ。一人暮らし容易やない。人間に一人暮らしという理聞き分けてくれ。貰い受けたる理あればこそ、一日の日通りたる。もうどうや知らん/\ではならん。一つ理治まらにゃならん/\理ある。人間心というは、とんといずましたる理から心に掛かりたる。これよく聞き分け。もうどうや知らん/\と言うてはならん。もうなってからどうもならんで。これをよく聞き分けてくれ。

押して、事務始まりましたら、見習として御席へ出て下さるように、本人に伝える事でありますか、と申し上げ

 さあ/\皆尋ねにゃ分からん。最初から一つ同席は行こまい。一間隔て仕切りて、それ/\心と/\付き添いて、どうやでこうやでと、心に得心さしてくれるがよい。(4454)

 明治三十五年八月四日
 上田ナライト昨夜より腹痛につき願い。
 「これより席というさづけという、又さしづという、又勤めにゃならん、勤めさゝにゃならん。もういずみ切った処心晴らすはどうzいう事。もう一人の心速やか晴れにゃならん。もう後々もうあれだけ一人暮らして、年取れさしたる処、容易やない/\。もうこの元々というは、どうにもこうにもならん処から立って来たる。もう一人の処、十分運び切ってくれにゃならん。もうならん/\で一つ減り二つ減り、減って/\減って了たらどうなるか。もうだん/\拵えるには暇が要る。それでは皆の者気の毒や。前々にも諭したる。もう百年も生まれ子も同じ事/\、心持ってくれにゃならん。もう席始まれば、席度毎に運んで、見習いの心無くばならん」。




(私論.私見)