古き者 親という。子は何人ありても親は一人。為(な)したる事は どうでも立てねばならん。
親がありて子というは、親が賢(かしこ)うても、子は鈍(どん)な者 出ける(できる)やら知れん。子は、親が鈍な者やと言う者があるなれども、何ぼ(なんぼ)鈍な親でも、親があればこそ。年が寄れば 鈍な者や。鈍な者でも 親というもの大切なものや。‥
親というものは どれだけ鈍な者でも、親がありて子や。子は何ぼ(なんぼ)賢うても 親を立てるは一つの理や。これだけの理を聞かし置こう。
おさしづ 明治22.10.14
親は親。何も案ぜる事は要らん。どういう事も治まれば皆治まる。親小人同じ事情。
おさしづ 明治22.10.22 (2件目)
元というはをやという。をやという理は可愛い理に育てば(育てれば)、どんな所も育つ。親と成りて育つるは可愛という理を以(もっ)て育てるよう。これだけ一寸(ちょっと)諭し置こう。
おさしづ 明治22.11.27
親という理に子という理、救けにゃならんが親の理。可愛い一条、‥
おさしづ 明治23.8.7
さあ/\人間というは神の子供という。親子きょうだい同んなじ(同じ)中といえども、皆一名一人の心の理を以(もっ)て生(うま)れて居る。何ぼ(なんぼ)どうしようこうしようと言うた處(ところ)が、心の理がある。何ぼ親子きょうだいでも。
おさしづ 明治23.8.9
古き者に親が尽して子が尽す当り前、子が尽して親が何でもという心の理がある。
おさしづ 明治23.10.1
十分(じゅうぶん)子が成人する。親々の理 子にある。子に真実誠あれば理がある。古い者は親ともいう。
おさしづ 明治24.1.8 (4件目)
親の理は神の理、‥
おさしづ 明治24.3.25
めん/\の子供の親あって子、‥
おさしづ 明治24.5.13
いかなるもいんねん、ほこりもいんねん、難儀するもいんねん、暮らすもいんねん、それ/\(それぞれ)のいんねん。親の理に分からんは知らず/\の理であろうまい。‥
いんねん事情、いんねん事情なら通らねばならん。いんねんというは そう/\どうむ(どうも)ならん。曇りの中でも暮らさにゃならん。それ/\親から明らか事情持たねばならん。これだけ諭するによって、しいかり(しっかり)聞き分け。
おさしづ 明治24.5.20 (3件目)
事情どういう事を聞き、今の不自由を思わずして、他の處(ところ)、世界万事(ばんじ)の中、一つの理が難儀不自由。親一つの理を以(もっ)てすれば、治まらん事はない。よく聞き取ってくれ。
おさしづ 明治24年7月
子供という、親という、親は辛抱(しんぼう)して、この物は数無い物や、残してやろ、と言うが親の理。上と言えば上、兄と言えば兄、親と言えば親の理。しっかり聞いてくれ。
おさしづ 明治24.11.15 夜1時
勝手良い理に寄って 勝手の悪き理は寄り難(に)くい理であろう。勝手の良き理は置かん。この道では選り喰い(よりぐい)同様、親という理分からねば何も分からん。
おさしづ 明治25.10.15
心の尽し方、親孝行の理も同じ事、皆随(みな/つ)いて来る。
おさしづ 明治26.5.17 夜
どうでもこうでも伝う理、親という代、そのあと伝わにゃならん。尋ねるまでのもの。真実の理を見た限り、親のあと子が伝う。心無き者どうしようと言うて成るものやない。元々の理を伝わにゃならん。
おさしづ 明治26.6.21
親が分からにゃ、子が皆分からん。
おさしづ 明治27.3.15
親は子を思うは一つの理、子は親思うは理。この理聞き分け。何でもぢば、という理が集まりて道という。
おさしづ 明治28.3.10
第一心 一人心、親という理思う。神という理思う。思うは鮮やか。思うは神の理、親の理忘れる事なら道とは言わん。‥生涯さしづは生涯 親の理 神の理、その理 知らねばならん。
おさしづ 明治28.6.24
一戸の内に諭しても分かるやろ。水も同じ事。汲(く)めば飲める。
親があって子という。子は何人あれど皆(みな)可愛いもの。なれど、どんならにゃ ならんように片付ける。中に出直す者もある。我が子であってまゝ(まま)にならん。出すにも出せん、切るにも切られん。あんな者は何處へなっとと(原文まま)思えど、真の理は切れるか。この理から取ってみよ。
おさしづ 明治31.3.30
親ありて子、親ありて子。思やん(思案)せい。結構思えど、心に掛かれば どうもならん。理の煩(わずら)わんようにせにゃならん。
おさしづ 明治32.9.23
親の後は子である。親に子が無けねば、貰(もろ)てなりと末代(まつだい)という。よう聞き分け。心が悔(く)やめば、切り(限り)が無い、果てが無い。‥
これが間違いと思たら、間違う。聞き違えば違う。さあ/\心配する事要らんで。親は一代 理は末代、神は末代。理は違わん。この理 聞き分けてくれ。
おさしづ 明治33.4.3 (3件目)
何も彼も皆いんねん同志(同士)、いんねんという。親子の理、いんねん理 聞き分け。
おさしづ 明治34.3.11
皆(みな)夫婦と成るもいんねん(因縁)、親子となるもいんねん。どうでもこうでもいんねん無くして成らるものやない。夫婦親子と成り、その中よう聞き分けにゃならん。‥
堪いられん(耐えられん)處(ところ)から親といういんねんという處から、どういう處も治め。一人の理ではない。‥
道という。扶け合い(たすけあい)というは、それ/\(それぞれ)諭す。又(また)いんねんの中というは、尚々(なおなお)の事。いんねん、それは やり損(ぞこ)のうてはならん、運び損のうてはならん。‥
夫婦親子というは深い中(仲)、それには又きょうだい/\ある。この理 何か結び合い/\、この心定め。成る理は言うまで。何かいんねん為す(なす)中なら、どうという一時急く事、人という心寄せ/\、心寄せるなら又(また)世界もほんになあ道と言う。早く順序定め。急く/\。
おさしづ 明治34.3.26 補遺
親の言う事は、道の上の心と思わにゃ理やない。道の理やで。これさえ聞き分けたらば、腹立ちゃせん。たゞ(ただ)ぬっと大きなって、子の間はというものは、どういう事も知りゃせん。さあ/\欲というものに切り(限り)は無い/\。いんねん(因縁)が悪かったらどうするか。門に立って一度のものも乞うや。不自由の理 聞き分け。不自由の理 聞き分けたら、何も腹立ちゃせん。
おさしづ 明治35.3.14
親孝心(おやこうしん/親孝行)、又(また)家業第一。これ何處(どこ)へ行(いっ)ても難は無い。
おさしづ 明治35.7.13
親という子という、子の煩(わずら)いは 親の煩い、親の煩いは 子の煩い。これしっかり聞き分け/\。
おさしづ 明治35.9.21
親と成り子と成るは、いんねん事情から成りたもの。親を孝行せず、親という理忘れ、親に不幸すれば、今度の世は 何になるとも分かり難ない/\。この話 理 伝えて置こう。
おさしづ 明治40.4.9
をやの心 殺して通る者。勝手な道を歩む者。なれど、一度は許す、二度は救ける、三度は許さん。
教祖直々の御言葉 明治18.3.14 松村榮治郎