JASRAC訴訟その1、カラオケ訴訟考 |
更新日/2020(平成31→5.1日より栄和改元/栄和2).2.13日
(れんだいこのショートメッセージ) |
社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と音楽の使用者との間で、著作権を巡る紛争、訴訟が多発している。JASRACは、スナックの場合、「店舗客席の面積に応じて5坪当たり毎月3千500円から50坪まで1万5千円」、生演奏の場合、「客席が30席までの店舗での演奏(月60時間以内)で月額1万3000円、あるいは5分までの曲で1曲90円」という高額の使用料規定を設けている。 「JASRACの金銭暴力」により、カラオケ店、旅館のカラオケサービスが苦境に陥っている、と云う。考えてみれば、数十台ある訳だから、一台ずつ料金取られたら全体でバカでかくなる。実際には何らかの折り合いつけているのだろうが、まともに払っている店があるとすれば素晴らしいという他無い。このせち辛い世の中で、大枚の金を払っている経営者のマジメな感覚が美しい。と思ってみたが、その分利用者に料金負担押し付けられているんだわな。何やら馬鹿らしくなってきたぞ。とにかく人前で歌を歌うとカネが要る時代になったということだな。そういう時代をJASRACが創ろうとしているんだな。 ところで、今の時代、スナックの閉店が相次いでいる。中にはJASRACへの届出忘れの経営者も多いだろう。れんだいこは、気がついた頃に大枚の金を請求されるのではなかろうかと危ぶむ。JASRACが、閉鎖店舗は自動的に停止するというのなら、それはそれで苦しいやり取りの中を漕いでいる現業店にヒルの如くに食らいついている様子が浮き彫りになろう。 2006.4.20日 れんだいこ拝 |
目録
JASRACのカラオケ:訴訟その歴史1 | |
ファッションパブらりるれろ訴訟事件 | |
クラブキャッツアイ訴訟事件 | |
カラオケルーム訴訟事件 |
(私論.私見)
毎日新聞 2014年02月14日 地方版
日本音楽著作権協会は13日、北上市青柳町にあるスナックの女性経営者を相手取り、カラオケの使用差し止めなどの仮処分を盛岡地裁花巻支部に申し立てた。
同協会仙台支部によると、この経営者は2003年からスナックを営業し、カラオケ機器を使用している。09年に同協会と音楽著作物の利用許諾契約を結んだが、著作物使用料を払わず、督促にも応じていない。同協会は今年1月に契約を解除し、現在は無許諾利用の状態。使用料などの未払い額は計約73万円という。
県内では1993年から差し止め申し立てが6件あり、いずれも和解が成立した。【和泉清充】