2021週刊文春-五輪組織委員会の著作権バトル考

 (最新見直し2010.02.04日)

 (れんだいこのショートメッセージ)

 2010.5.10日 れんだいこ拝


 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK280」の「 赤かぶ 日時 2021 年 4 月 03 日 」投稿「「週刊文春」はなぜ五輪組織委員会の「発売中止、回収」要求を拒否するのか――「週刊文春」編集長よりご説明します(週刊文春)」。
 報道の通り、「週刊文春」編集部は、4月1日、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長名で、「週刊文春」4月8日号及び3月31日配信「文春オンライン」が報じた開会式の演出案を巡る記事について抗議と雑誌の発売中止と回収などの要求を受けました。組織委員会が対象としているのは、「週刊文春」4月8日号の記事「白鵬、海老蔵、後援者...森・菅・小池の五輪開会式“口利きリスト”」(本件記事)、及び3月31日に文春オンラインに「スクープ速報」として配信した「『AKIRA』主人公のバイクが...渡辺直美も絶賛した「MIKIKO チーム開会式案」の全貌」(本件ネット記事)の2つです。組織委員会の要求は以下の通りです。
1.本件記事が掲載されている週刊文春4月8日号を直ちに回収し、今後の販売を中止すること
2. 本件ネット記事を直ちに削除すること
3. 保有している内部資料を直ちに廃棄し、今後、その内容を一切公表しないこと
 「週刊文春」はこれらの要求に応じることはできません。その理由は以下の通りです。

 まず、東京オリンピックは、日本国民の多額の税金が投入される公共性、公益性の高いイベントです。日本で開催されるこのイベントが、適切に運営されているのか否かを検証、報道することは報道機関の責務です。組織委員会は抗議文で次のように述べています。
 〈開閉会式の制作に携わる限定された人員のみがこれにアクセスすることが認められた極めて機密性の高い組織委員会の営業秘密であり、世界中の多くの方に開会式の当日に楽しんでご覧いただくものです。万一、開会式の演出内容が事前に公表された場合、たとえそれが企画の検討段階のものであったとしても、開会式演出の価値は大きく毀損されます。加えて、組織委員会は、様々な代替案を考案するなど、多大な作業、時間及び費用が掛かることになります〉

 開会式の演出内容が、企画の検討段階であったとしても事前に公表された場合、演出の価値は大きく毀損されるとあります。しかし、出演者を侮辱するような企画案を開会式の責任者である佐々木宏氏が提案していたことは、小誌の報道で初めて明るみに出ました。この報道を受けて、橋本会長は、「ショックを受けた。容姿を侮辱するような発言や企画の提案は絶対にあってはならない」と述べ、佐々木氏の辞任を認めました。開会式演出の価値を大きく毀損させているのは、佐々木氏であり、その人物を責任者に起用した組織委員会ではないでしょうか。

 「週刊文春」では3月18日発売号から、2019年6月から開会式の責任者だった演出振付家・MIKIKO氏が、電通出身の佐々木氏を推す電通の代表取締役らによって演出チームから外されていく経緯などを報じてきました。2020年5月に責任者が佐々木氏に交代し、MIKIKO氏が演出チームから排除され、演出の内容はMIKIKO氏チームの案と別物になっています。排除の過程で葬り去られてしまったMIKIKO氏の案はIOCからも高い評価を受けていました。この提案がどのようなものであったのか、その骨子を報じることは、広く国民の知る権利に応えるものです。

 侮辱演出案や政治家の“口利き”など不適切な運営が行われ、巨額の税金が浪費された疑いがある開会式の内情を報道することには高い公共性、公益性があります。著作権法違反や業務妨害にあたるものでないことは明らかです。

 小誌の報道に対して、極めて異例の「雑誌の発売中止、回収」を求める組織委員会の姿勢は、税金が投入されている公共性の高い組織のあり方として、異常なものと考えています。もし、内部文書を基に組織の問題を報じることが、「著作権法違反」や「業務妨害」にあたるということになれば、今後、内部告発や組織の不正を報じることは不可能になります。

 小誌は、こうした不当な要求に応じることはできません。

 東京オリンピックは、誰のためにあるのか。組織委員会や電通、政治家など利益を得る一部の人々のために、オリンピックがあるのではないか。「週刊文春」は、組織委員会の要求を拒否し、今後もオリンピックが適切に運営されているのか、取材、検証、報道を続けてまいります。

 「週刊文春」編集長 加藤 晃彦
 東京五輪組織委員会の「週刊文春 発売中止及び回収」要求に対する「週刊文春」編集部のコメント
 https://bunshun.jp/articles/-/44573
 4/2(金) 14:48 「週刊文春」編集部 週刊文春

 記事は、演出家のMIKIKO氏が開会式責任者から排除されていく過程で、葬り去られてしまった開会式案などを報じています。侮辱演出案や政治家の“口利き”など不適切な運営が行われ、巨額の税金が浪費された疑いがある開会式の内情を報じることには高い公共性、公益性があります。著作権法違反や業務妨害にあたるものでないことは明らかです。

 小誌に対して、極めて異例の「雑誌の発売中止、回収」を求める組織委員会の姿勢は、税金が投入されている公共性の高い組織のあり方として、異常なものと考えています。小誌は、こうした不当な要求に応じることなく、今後も取材、報道を続けていきます。

 「週刊文春」編集部
 五輪組織委が文春報道に「極めて遺憾」コメント全文
 https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/news/202104010001298.html
 2021年4月1日22時17分 日刊スポーツ

 五輪のモニュメント。後方は新国立競技場(2020年3月20日撮影)

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は1日、この日発売の週刊文春と前日3月31日の文春オンラインに掲載された東京大会の開閉会式関連記事を受け、掲載誌の回収とオンライン記事の全面削除などを求めた。演出内容や一部の画像が掲載されている。これに対し、以下の通りコメントを出した(原文まま)。
 4月1日発売の週刊文春、及び、昨日3月31日に文春オンラインに掲載された東京2020大会開閉会式関連の記事内容につきまして、同メディアは、開閉会式制作チームのメンバーだったMIKIKO氏のチームがIOCにプレゼンした280頁に及ぶ内部資料(昨年4月6日付)を入手したとして、資料に記載の演出内容に言及し、また、一部の画像を掲載しており、東京2020組織委員会としては極めて遺憾です。

本大会の開会式の演出内容は、開閉会式の制作に携わる限定された人員のみがこれにアクセスすることが認められた極めて機密性の高い組織委員会の秘密情報であり、世界中の多くの方に開会式の当日に楽しんでご覧いただくものです。

開会式の演出内容が事前に公表された場合、たとえそれが企画の検討段階のものであったとしても、開会式演出の価値は大きく毀損されます。加えて、組織委員会には、様々な代替案を考案するなど、多大な作業、時間及び費用が掛かることになります。このように開閉会式の内容を広く公表しようとする行為については、組織委員会の秘密情報を意図的に拡散し、組織委員会の業務を妨害するものであり、株式会社文藝春秋に対しては、書面で厳重に抗議を行うとともに善処を求めました。

この内部資料の一部の画像を本件記事に掲載して販売すること及びオンラインに掲載することは、著作権を侵害するものです。同社に対しては、当該の掲載誌の回収、オンライン記事の全面削除、及び、資料を直ちに廃棄し、今後その内容を一切公表しないことを求めています。

営業秘密を不正に開示する者には、不正競争防止法違反の罪及び業務妨害罪が成立しうるものであり、組織委員会としては、今回の事態を重く受けとめ、所管の警察に相談をしつつ、守秘義務違反を含め、徹底的な内部調査に着手しました。開閉会式の業務受託会社である株式会社電通に対しても、同様の徹底調査と報告を要請しました。さらに、制作チームの当時のクリエイティブディレクターなど、内容を知りうる全ての関係者には、あらためて守秘義務の遵守徹底を求めてまいります。

組織委員会としては、開閉会式が世界中の多くの方に楽しんでいただけるものとなるよう、引き続き真摯に取り組んでまいります。
 『AKIRA』主人公のバイクが… 渡辺直美も絶賛した「MIKIKOチーム開会式案」の全貌
 https://bunshun.jp/articles/-/44482
 2021/03/31 「週刊文春」編集部 文春オンライン 週刊文春 2021年4月8日号

 東京五輪開会式の執行責任者だった振付演出家・MIKIKO氏(43)。彼女が責任者を降ろされたことで、日の目を見ることなく、“なかったこと”にされたMIKIKOチームの開会式案の全貌が判明した。MIKIKO氏が責任者を外される直前にIOC側にプレゼンし、称賛を受けた約280ページに及ぶ資料を「週刊文春」は入手した。


 MIKIKO氏

 プレゼン資料は昨年4月6日付。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、開催延期が正式決定した直後のものだ。

「IOC側は『よくここまで準備してくれた』と大喜びでした。コロナに関するメッセージを盛り込む必要はあるが、現状の企画書に手を加えれば大丈夫。殆どの関係者がそう考えていました」(組織委員会幹部)

 ところが、その約1カ月後の昨年5月11日、MIKIKO氏は電通の代表取締役から責任者の交代を通告される。後任に就いたのが、佐々木宏氏(66)だった。

 だが、その佐々木氏も、タレントの渡辺直美の容姿を侮辱する演出案を披露したことを理由に3月18日、辞任を表明する。


辞任した佐々木宏氏 ©共同通信社

 これを受け、組織委員会の橋本聖子会長は「大会まであと4カ月に迫る中で、一から作り上げるのは困難。佐々木チームの案をベースとして、新たなものを作り上げるのがベスト」などと述べていた。

「MIKIKOチームの案が日の目を見ることは事実上、ゼロになりました。ただ、多くの関係者が『彼女の案は素晴らしかったのに』と惜しんでいる。実際、渡辺直美さんもYouTubeで『その演出がマジ鳥肌! かっこいいし、最高の演出だった』などと絶賛していました」(組織委員会関係者)

 そのMIKIKOチームの案はどんなものだったのか。
 赤いバイクが駆け抜けるシーンで幕を開け……MIKIKOチーム案の概要

 プレゼン資料によれば、セレモニーは、会場を一台の赤いバイクが颯爽と駆け抜けるシーンで幕を開ける。漫画家・大友克洋氏が2020年東京五輪を“予言”した作品として話題となった『AKIRA』の主人公が乗っているバイクだ。プロジェクションマッピングを駆使し、東京の街が次々と浮かび上がっていく。三浦大知、菅原小春ら世界に名立たるダンサーが花を添え、会場には大友氏が描き下ろした『2020年のネオ東京』が映し出される。
 最後の聖火ランナーが火を灯す(プレゼン資料より)

 MIKIKO氏に取材を申し込んだところ、以下のような回答があった。

 「公式コメントを出すことができ、自分の中でも区切りがつけられたと思っています。私が喋ることができるのはあのコメントが全てです」

 3月31日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」及び4月1日(木)発売の「週刊文春」では、MIKIKOチーム案の全貌のほか、森喜朗氏や菅義偉首相、小池百合子都知事らが開会式出演を強く求めた著名人や支援者、“恋ダンス”を手掛けたMIKIKO氏の知られざる人物像、佐々木氏が小誌に明かしていた予算の裏側などについて、詳報している。

 週刊新潮が創刊されたのが1956年、その3年後の1959年、週刊文春と週刊現代(講談社)が出ている。1977年、田中が週刊文春編集長に就く。週刊文春が週刊新潮の部数をようやく上回ったのは、花田が編集長を務めていた88年。2012年、新谷が編集長に就任する。

 1969年には、週刊現代元編集長と記者たちを引き抜いて週刊ポスト(小学館)が創刊された。当時はすでに新聞社系の週刊誌、週刊朝日、週刊読売、サンデー毎日などは、出版社系週刊誌の競争相手ではなかった。 文春は文藝春秋の弟分。ポストは一番遅れて創刊されたため、話題をつくり知名度を上げていかなければと考えたのだろう。文字通り湯水のごとくカネを使って、スクープをものにしていた。当時吹き荒れていた「プロ野球の黒い霧」スキャンダルではキーマンの永易将之(西鉄ライオンズ=当時)の手記を取るために、彼を九州から東京までタクシーに乗せて連れてきたという話も業界の大きな話題になった。 女優が自らのSEX遍歴を赤裸々に語る「衝撃の告白」も大きな話題を呼んだ。当時の部数でいえば、現代とポストが上位争いをして、次に新潮、文春という順ではなかったか。 新潮は、沖縄返還時の日米間の密約公電を報じた毎日新聞・西山太吉記者と“情を通じ”て、当該の機密文書を渡した外務省女性事務官との不倫をスクープしたり、共産党の宮本顕治委員長を批判したナンバー2袴田里見副委員長の手記を掲載したりと、超ド級のスクープを放ち、同業者の度肝を抜いた。 現代とポストがスクープを日々競い合っていた。 新潮と文春は、フリーの記者は抱えずに(フリーの記者も社員化していた)、編集部員が取材からまとめまでをやっていた。 現代、ポストは、編集部員のほかに多くの専属記者を抱えていた。多いときは80人ぐらいいたのではないか。その多くは、学生運動や安保闘争にのめり込み、大学を退学、中退した者たちであった。 編集者と記者数人が班となり、編集者が取材テーマを記者に投げ、彼らが取材先に飛んで、それをデータ原稿にまとめる。データを読み込んだ編集者がレジメをつくり、アンカーマンというまとめ屋に頼むというシステムである。編集者が原稿を書くことはほとんどなかった。
「噂の真相」(以後「噂真」)という月刊誌を岡留安則が編集長となって創刊したのは1979年。初めは出版界などマスコミの噂話を載せていた業界誌だったが、そのうち、大手週刊誌ではやれないさまざまな情報が「噂真」に流れ始めた。 1999年、当時の東京高検検事長で将来の検事総長間違いないといわれていた則定衛の女性スキャンダルをものにし、朝日新聞が、「噂真」によればと一面で報じた。則定は辞任するが、歴史は繰り返す、今回の黒川弘務のケースとよく似ている。 岡留は、2004年、「噂真」が絶頂の時に休刊を決断する。


 名編集者といわれた新潮社の斎藤十一が写真週刊誌FOCUSを創刊したのは1981年。続いてFRIDAYが講談社から出され、文春からEmma、小学館からTOUCHが出て、写真
週刊誌ブームが起きる。特にFRIDAYは芸能人たちのスキャンダルを得意とし、いくつもの張り込み班を組織して、カネも人も大量につぎ込み、毎週のように隠し撮り写真を掲載して部数を伸ばした。FOCUSも負けじと隠し撮りに力を入れFF戦争といわれた。だが、ビートたけし軍団がFRIDAYの編集部を襲い、副編集長にケガを負わせる障害事件が起き、写真週刊誌の取材に対する批判が巻き起こった。 それを機に、写真誌は急激に部数を落とし、当時500万部といわれていた写真誌も次々に休刊してしまった。現在、FRIDAYとFLASHだけが残っているが、両誌合わせても約14万部である。
 

 1989年、リクルート事件の責任をとって竹下登首相が辞任した後を受けて、宇野宗佑が首相に就任した。宇野夫妻が笑顔で映るテレビを見て、以前、宇野から「30万円でオレの女になれ」といわれた神楽坂の元芸者が激怒する。「こんな人間が首相なんて許せない」と、新聞社に宇野との愛人関係を暴露したいと電話するのだが、朝日新聞や読売新聞は、彼女の話を聞いてくれなかった。 ようやく毎日新聞が、「それならサンデー毎日がいい」と、編集部に回し、当時の鳥越俊太郎編集長がやると決断した。発売後、外国の新聞が取り上げ、大スキャンダルになり、宇野はわずか69日で辞任に追い込まれてしまった。
文春の名を知らしめた「疑惑の銃弾」(1984年)という連載があった。夫が妻を殺して保険金を受け取ろうとしたのではないかというロス疑惑であった。結局、男は逮捕されたが、妻殺しでは一審有罪、二審で逆転無罪となった。くだんの男は、その後、報道機関を名誉棄損で訴え、多くのところはカネを払って和解した。

 その後もスクープを連発し、、さらに勢いが加速する。現代のベートーベンと絶賛されていた「聴力を失った作曲家」が実は健常者でゴーストライターまでいたことを暴くなど日本中を騒がせる話題を次々と提供。ベッキーの不倫や甘利明元経済再生担当大臣の金銭スキャンダルなどのスクープを放ち、「文春砲」という言葉が定着したのが、題名に掲げられた16年。20年には、森友学園問題で決裁文書の改ざんに関与させられ、自殺した財務省職員の妻の告発でも世間をゆるがせた。





 文春砲。

 3月18日発売3月26日号は、相澤冬樹大阪日日新聞記者(元NHK記者)の「妻は佐川元理
財局長と国を提訴へ 森友自殺<財務省>職員遺書全文公開『すべて佐川局長の指示で
す』」を掲載し、森友学園問題は逃げ切ったと思っていた安倍晋三首相と妻・昭恵の心胆を
寒からしめた。

 5月21日発売5月28日号では、「現場スクープ撮 黒川弘務検事長は接待賭けマージャン常
習犯 5月1日、産経記者の自宅で“3密”6時間半」を掲載した。発売前日の文春オンラインで
概要の速報を流すと、黒川は発売と同時に即、辞任した。

 新型コロナウイルス感染への対策でも、ミスを重ねる安倍政権は、文春のスクープと相ま
って、ついに支持率が一時20%台へと急落し、政権存続も危ぶまれる事態に追い込まれた。

 1997年をピークに、週刊誌の部数も下がり続け、現代、ポスト、新潮は実売20万部前後、
文春も30万部を切っている。ネットの発達により、週刊誌がスクープした記事も、アッという間
にネット上で拡散してしまうため、スクープ=部数増とはいかなくなった。

 2012年4月に週刊文春編集長に就いた新谷学は、「うちはスクープに絞る」と宣言した。以
前、私がエルネオスという月刊誌で、新谷編集長をインタビューしたことがある。そこで彼は
こういっている。「文春は少なくともロス疑惑報道の頃からスクープ、スキャンダルがわれわ
れの最大の武器であるというところについては、今に至るまで大きく変わっていません。それ
が結果的に文春の特徴を際立たせる結果になって、あっと驚くスクープが時には飛び出す
雑誌であるという存在が注目を浴びていると思うんです。どういうターゲットを選ぶかというこ
とに関しては、思いついたものをやっているだけですよ。例えば宮崎さん(謙介元衆議院議
員)という人の育休不倫がありましたけど、あの人はもともと女性の噂が多い人ではあった
んです。ただ小物ですよね。ところが育休宣言をしたことによって、俄然、脚光を浴びた。 い
ったいどんな人間なんだ。この人には女の話がいろいろあったから、もう一回きちんと調べた
らおもしろいかもしれないとデスクと話して、取材を始めたら間もなくして現場から、地元の京
都で不倫をしているという話が上がってきました。すぐ張り込めと指示したら、三日で撮れた
んです」。

 黒川弘務東京高検検事長の「賭け麻雀」スクープは、文春によれば、文春オンラインにあ
る情報提供サイト「文春リークス」に、産経新聞の人間が情報を寄せ、それをもとに取材を始
め、現場を特定して写真を撮ったという。 新谷編集長の志を継いで現在の加藤晃彦編集長
もその路線を突っ走っている。




 



(私論.私見)