第21回参院選 第21参院選選挙結果の総評

 (最新見直し2007.7.26日)

 関連サイト「れんだいこの為になる選挙分析

 (れんだいこのショートメッセージ)
 第21回参院選挙が2007.7.29日と決まった。自公対民主連合の政権盗り大手戦争の感が有り滅法面白い。しか
し、れんだいこは敢えて冷ややかである。何となれば、先の松岡農相変死事件に対して、既成党派のどこも議員の誰一人として調査を呼びかけていないからである。時の現役大臣の変死に対してかくも無関心な政治屋野郎の政争に乗せられる手は無い。

 今からでも遅くない。どこの政党か議員でも良い。それはそうと松岡農相自殺?事件のその後の捜査はどうなっているのか疑問を投ぜよ。さすれば、れんだいこはれんだいこ党を率いて馳せ参ずる。それが自民党ならそれも結構だ。それほど重大視するのがれんだいこ史観である。

 この認識を共有できない政治貴族の政争ゲームに加担するつもりは無い。天木氏よ、あなたでも良い、とにかく疑問を提起してくれ。あなたの命が狙われた時、自殺でもないのに自殺処理されたらかなわんでせうが。他人事ではないはずだ。それにしても元警視庁長官の亀井がこれを云わないのが解せない。お前ならとことん情報を寄せることが出来ように。捜査の仕方が明らかにオカシイのではないのか。この問題が解決しない限り、れんだいこの22回参院選は投票に行くかどうかも分からない。

 2007.6.23日 れんだいこ拝


Re:れんだいこのカンテラ時評310 れんだいこ 2007/07/13
 【第21回参議院議員通常選挙に当たってれんだいこ党の方針】

 2007.7.12日、第21回参議院議員通常選挙が公示された。投票日は当初7.22日であったが1週間延期され7.29日となった。18日間の選挙戦となるこたびの選挙戦の焦点を、れんだいこ史観で確認しておく。

 安部政権は前々任の森、前任の小泉と三代続けての旧岸−福田派の系列であり、自民党内のタカ派の系譜にある。こたびの参院選は、安倍政権が発足以来初の国政選挙となる。相次ぐ閣僚失脚、年金記録不備漏洩問題などの逆風下にあるが、自民党結党以来の党是である憲法改正を堂々と掲げて選挙戦に挑んでいる。かなりイデオロギッシュな攻めの選挙選に打って出ていることになるが、これを逆から見れば、左派がなめられきっている証しでもある。

 与党が過半数を維持するには、自公両党で64議席が必要となる。公明党が全員当選で13議席を獲得するとすれば、自民党は51議席獲得が責任数値になる。この責任数値を割り込めば安部政権は揺らぎ、民主党の同調部分を誘い込んでの員数合わせを余儀なくされる。与党大敗の場合は政権瓦解は無論、政界再編成が予想される。

 これに対して、野党陣営の足並みはどうであろうか。民主党は悲願の与野党逆転に向かう。小沢党首は、負ければ政界引退を公言しており、いわば背水の陣を敷いて挑んでいる。国民新党、新党大地が民主党連合を組み、いわば与党内に於ける公明党に匹敵する役割を果たしている。

 これを思えば、旧社共は全く稚拙であり、犯罪的な対応に終始している。これに代わる新左翼を登場させる以外に政治が良くならない。旧社共は、目下の政局が自民党内のタカ派とハト派の命運をかけた決戦であることを一顧だにせず、この期に及んでも手前の党利党略を優先している。憲法改正阻止共同戦線を組むことを欲せず、護憲の旗印をあたかも商品の如く取り扱い、単なる票取りに利用している。責任政党として与党となって政局に当たることを欲せず万年野党の批判政党としての延命に逃げ込んで恥じない。

 旧社共は、そういう特質として、執行部の責任数値を打ち出して選挙戦に臨むという作風を持たない。万年執行部のぬるま湯に浸っている。選挙の渦中は「護憲の本家」だの「確かな野党論」で我こそが一番と手前みそを競い合い、負ければ捲土重来論で事なかれする。時が今憲法改正問題と云う政治的一大事件に遭遇しているという時局にも拘らず、相変わらずの無能対応に終始しており、ひたすら現有議席の確保に汲々するというテイタラクを見せている。

 本来なら、社共こそは、憲法改正阻止共同戦線を打ち出す義務がある。社共を核として民主党、国民新党、新党大地、日本新党その他の護憲部分と合従連衡し、その為に汗をかかねばならぬところである。ところが実際には、我が党こそが一番の護憲政党、確かな野党論なる論法で相変わらずの排除の論理に染まっており分裂選挙を画策している。我々はこの愚劣を責めねばならない。

 社共のこうしたテイタラクに堪らず、天木氏らの憲法9条ネットが立ち上がっている。この党はどこまで進撃できるだろうか。れんだいこが思うに、彼らも本来は憲法改正阻止共同戦線を打ち出すべきであり、社共が為さぬなら代わって各党との政策協定に向かうべきである。その他の左派政党、市民政党、大衆団体に連合を呼びかけるべきである。その折衝経緯を記録に残し広報すべきである。残念ながら、恐らく何もしていない。社共的我が党こそ一番なる論法の三番手に甘んじている。この辺りに限界が感ぜられる。

 以上を総評として、以下、れんだいこが目下の政治情況を分析しておく。日本は1980年以降徐々にではあるが、そして小泉政権以来急激にではあるが親ネオ・シオニズムの虜囚にされており、国家が溶解せしめられつつある。政治家や政党がその手先として立ち働いており、如何ともし難い状況にある。本来は、こういう風潮に対する判断を問うのが選挙の意味であろうが、選挙民はそれぞれの小利権を物差しにして判断しているので、国家的危機には関心を示さない。そういう訳で、いとも容易くネオ・シオニズムが日本を席巻篭絡しつつある。

 今から思えば、1970年代までの戦後日本は、政権与党を自民党内ハト派が牛耳ることにより、世界史上稀なる在地土着型社会主義とも云える善政を敷いてきた。これを指揮鼓舞したのは田中−大平同盟であった。田中−大平同盟は、没イデオロギー的であつたが、実践的に為したことを見ればプレ社会主義政策であった。今これが全戦線にわたって、売国奴系タカ派の手により破壊されつつある。

 1970年代半ば、世界を裏支配するネオ・シオニズムがロッキード事件を仕掛け、田中−大平同盟は以降次第に逼塞せしめられてきた。ここまでを仮に「昔の自民党」と云うことにする。これに代わって登場したのが親ネオ・シオニズム系タカ派の中曽根であり、以来こちらが主流化して小泉−安倍へと至っている。これを仮に「今の自民党」と云うことにする。

 こたびの選挙に於ける「小沢対安倍」の闘いの背景には、「昔の自民党」と「今の自民党」の非和解的な絶対的対立と云う怨念がある。この間、「昔の自民党」勢力が次第に駆逐されており、危機を強めた「昔の自民党」勢力が大同団結して夢よもう一度と挑んでいるのが「小沢対安倍」の闘いの裏史実である。「昔の自民党」のプリンス小沢は、今を措いて以外に勝利の可能性は無いと悲愴な決意で臨んでいる。この政治情況を掴まないと政局が見えてこない。

 しかしながら、ネオ・シオニズム派の狡知は長けている。彼らは政権与党にのみ食い込んでいるのではない。親ネオ・シオニズム系は今や与野党を問わず政界を汚染している。昨今の公明党の親ネオ・シオニズム傾斜は度し難く、総帥池田大作の馬脚を表わした格好である。民主党もその内部に(鳩山)−岡田−前原系ラインという自民党よりなお酷い親ネオ・シオニズム走狗を抱えている。日共−社民は、ネオ・シオニズムが敷いたテキストの中で正義を弁じることが許容されており、不満吸収の緩衝材としての役割を果たしている。野党間の分裂を策すことで、裏から自公体制を補完する役割を引き受けている。

 れんだいこは、日共−社民が自公の別働隊的裏補完的役割を果たしているとなぜ断じるのか。それは、与党内で公明党が果たしている役割と比較して考えればよい。公明党は、政権与党入りを固守する為に何をなすべきかを心得ている。自民党と政策協定を結び、巧みに支援と票の分かち合いをしている。政治−政権の重責を真面目に考えれば、公明党の対応こそが当たり前の手法であろう。これを思えば、日共−社民は本来なら公明党を見習い、公明党が与党内で果たしているような動きを野党内でするのが当然であるところ、確信犯的に孤高の正義城に引きこもり棲み分けを策している。

 これによって、野党は分裂を余儀なくされている。政権与党の強い方が団結しており、弱い方の野党が分裂していて勝てる訳が無い。これは子供でも分かる話であろう。しかしながら、これは偶然の稚拙ではない。意図的に為されている策略であり、その為に党中央に居座っていると窺うべきであろう。そこまで推断しない者も胡散臭いと嗅ぎ分けるべきである。

 その結果、全ての始まりである政権交代が為しえない。左派共同戦線は無論のこと野党共同戦線が生まれない。こういう不幸な状態を見据えて、れんだいこは早くより左派共同戦線の構築による左派共同派の代表の国会送り込みの必要を示唆している。一刻も早く法案提出権を得る人数までの国会議員を育て、攻勢的な政治に挑まねばならない。最近6.15共同闘争が始まっているが、一刻も早くうねりを創り出すべきである。この受け皿が出来ない限り日本政治の未来は無い。 

 我々が、日本政界に仕掛けられたこの構図を打破しない限り、我々の期待する政治変革は進まない。目下は、日本をネオ・シオニズムに隅々まで売り渡す逆行政治改革ばかりが進められている。商業新聞は、そのトップはなべてネオ・シオニズムに身も心も売り渡しており、そういう訳で平気で売国提灯記事ばかり報ずる。そういう事前検閲制が敷かれていることを知るべきだ。従って、各種情報は情報としてしか意味を為さない。判断はこちらでやるという精神で臨まない限り洗脳されるばかりである。

 以上を踏まえて、れんだいこ党は、次のような戦略を採ることになる。自公は親ネオ・シオニズム系買弁派に乗っ取られており、これ以上政権を預けることはできない。民主もかなりの部分が同様であるが、1970年代の田中−大平同盟の薫陶を受けたハト派が主流を為しており、目下はこれに期待する以外に無い。国民新党も然りで、思ったよりもハト派的であり、その分魅力がある。民主党、国民新党、大地党、日本新党は政権を視野に入れている分、評価点を高くすべきであろう。万年野党ほど詰まらぬものはなかろう。

 よって、議員選出選挙区の場合、民主の護憲派なら無条件に支持、民主のタカ派なら民主、社民、その他の順で選考する。要は、よりましな代表を送り込まなければならないのだ。政党選出比例区の場合、小沢執行部信任で民主党、次に国民新党、次に社民党、憲法9条ネットも考慮に値する。共産党には、宮顕−不破−志位の反動派を党中央から追い出すためにも徹底的な敗北を強いる必要がある。それが下部党員を幸せにする唯一の方法でもある。宮顕−不破−志位派は何と50年もこの党を反動的に牛耳っている。

 いずれにせよ、自ら投票しなければならない。それから選挙速報を見入ることにする。一杯飲みながらのこれが実に楽しい。投票せずの観戦ほど詰まらぬものはない。

 とはいえ、こたびの選挙に対して、れんだいこは冷淡である。なぜなら、既に何度も述べているが、先の松岡農相変死事件に対して、与野党ともどもが議員の誰一人もが冷淡であり過ぎるからである。ひょっとして、連中は、議会制民主主義という政治トリックの中で戯れる政治貴族でしかなく、各々が役者の如く役割を果たしているだけのことでしかないと思うからである。そういう手合いの劇場に関心を持つのは馬鹿げていると思うからである。

 そういう訳で、この選挙戦に於いて、ところで松岡農相変死事件のその後はどうなっているのか、現場検証はどうなっているのか、報道されないのはオカシイデハナイカと声を上げる党派ないしは議員を期待する。我々の時代の目の前で起こった政治事件に対して鈍感な政治には用はない。松岡農相変死事件は余りにも奇怪に報道を閉ざされており、逆に事件の奇怪さを浮きだたせつつある。

 2007.7.13日 れんだいこ拝

【2007.7.29日参議院選立候補政党の立候補者数分析】
選挙前勢力 改選数 候補者
(女性)
選挙区
改選数
選挙区立候補者
(現、元、新)
比例区
改選数
比例区立候補者数
(現、元、新)
非改選数
(選、比)
自民党 110 64 83
(13)
43 48
(30、0、18)
21 35
(13、2、20)
46
(33、13)
公明党 23 12 22
(04)

(5、0、0)
17
(7、0、10)
11
(3、8)
与党 133 76 105 48 53 28 52 57
民主党 81 32 80
(19)
21 45
(16、0、29)
11 35
(8、1、26)
49
(30、19)
国民新党 23
(07)

(1、0、8)
14
(0、1、13)

(1、1)
新党日本
(00)

(0、0、0)

(0、0、3)

(0、1)
社民党 23
(06)
14
(0、0、14)

(1、0、8)

(1、2)
野共同1 92 37 129 22 70 15 61 55
共産党 63
(22)
46
(0、3、43)
17
(2、1、14)

(0、4)
野共同2 101 43 192 23 116 19 78 59
9条ネット 10
女性 12 12
維新新風
共生
その他諸派 17 17
無所属 34
(05)
34
(1、3、30)

(4、0)
合計 240
(欠2)
119 377
(91)
73 218 48 159 121
(73、48、欠2)

【新聞各社の選挙特集】

 毎日参院選特集朝日参院選特集、読売参院選特集日経参院選特集、産経参院選特集


【選挙区事情見どころ考】
 各選挙区事情見どころを確認する。民主党各候補者の護憲度を硬派、準硬派、護憲派の順に記す。未記載は態度保留ないしは改憲派に近いということになる。
選挙区 定数  見どころ
北海道  定数2に、自民現職の元道議・伊達、民主現職の元衆院議員秘書・小川、共産、社民、新党大地その他の8名が争っている。
 (民主の小川氏は護憲準硬派)(新党大地の多原氏は護憲派)
 (予想)民主と新党大地で2議席取る勢いを見せている。(自民0、民主1)(大地1)
 (結果)民主・小川1018597、自民・伊達757463、次・大地・多原621497(自民1、民主1)
青森  自民現職の元総務副大臣・山崎、民主新人の平山、共産の高柳、社民の渡辺の4名が争っている。
 (予想)(民主で、自民0、民主2)
 (結果)民主・平山305642、次・自民・山崎248782(自民1、民主2)
岩手  自民新人の元三菱商事社員・千田、民主現職の党県副代表・平野、共産、社民の4名で争っている。
 (予想)野党分裂に関わらず小沢党首の地元の貫禄か民主優勢。(民主で、自民0、民主3)
 (結果)民主・平野437814、次・自民・千田176096(自民1、民主3)
宮城  自民現職の元防衛政務官・愛知、民主現職の元党副代表・岡崎、共産、社民の4名で争う。
 (民主の岡崎氏は護憲硬派)
 (予想)(分け合い、自民1、民主4)
 (結果)民主・岡崎549183、自民359099、次・共産・加藤71689(自民2、民主4)
秋田  自民現職の元外務副大臣・金田、無所属の元アナウンサー・松浦の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (無所属の松浦氏は護憲派)
 (予想)(民主系無所属で、自民1、民主5)
 (結果)民主・松浦319631、次・自民・金田276694(自民2、民主4)(民主系無所属1)
山形
 自民−公明連合新人の元天童市議・篠原と民主−国民新党連合新人の元農水省職員・舟山の一騎打ちで伯仲している。共産がお邪魔虫。
 (民主の舟山氏は護憲派)
 (予想)民主追い上げ中。(民主で、自民1、民主6)
 (結果)民主・舟山371071、次・自民・篠原238515(自民2、民主5)
福島  自民新人の弁護士・森、民主新人の元伊達市議・金子、共産の宮本、社民の小川の4名で争う。
 (民主の金子氏は護憲派)
 (予想)(分け合い、自民2、民主7)
 (結果)民主・金子503423、自民・森372857、次・共産・宮本78237(自民3、民主6)
新潟  2議席を廻って、自民新人の元衆院議員秘書・塚田、民主共に現職の黒岩と森が争う。田中真紀子衆議院議員が森を応援しており、民主が2議席取れるかどうかが注目されている。
 (予想)(民主2で、自民2、民主9)
 (結果)自民・塚田403497、民主・森355901、次・民主・黒岩344424(自民4、民主7)
栃木  これまで2人区だったが定数1になった為、現職同士の自民と民主が争う。自民は、農水副大臣の国井、民主は党県代表代行の谷。共産がお邪魔虫。
 (民主の谷氏は護憲準硬派)
 (予想)(民主で、自民2、民主10)
 (結果)民主・谷484900、次・自民・国井372930(自民4、民主8)
群馬  これまで2人区だったが定数1になった為、自民−公明党連合と民主−国民新党連合が争う。自民連合は党参政審副会長の山本、民主連合は国民新党の福祉団体代表・福田。共産がお邪魔虫。
 (民主連合の福田氏は護憲硬派)
 (予想)自民優勢。(自民で、自民3、民主10)
 (結果)自民・山本・530114、次・国民新・福田230663(自民5、民主8)
千葉  定数3に、自民新人の元県議・石井、歯科医師の白須賀の2名、民主新人の元衆院議員・長浜、元県議・加賀谷の2名、共産新人の党県常任委員・浅野、社民新人の元中学教諭・青木、国民新党新人の私立大兼任講師・岩渕、無所属の本間の8名が競っている。
 (民主の加賀谷氏は護憲硬派)
 (予想)(自民1、民主2で分け合い、自民4、民主12)
 (結果)民主・長浜666241、自民・石井541701、民主・加賀谷477402、次・自民・白須賀387395(自民6、民主10)
茨城  自民新人の党県幹事長・長谷川と民主新人の党県副代表・藤田で分け合う。
 (民主の藤田氏は護憲派)
 (予想)(民主で、自民4、民主13)
 (結果)民主・藤田540174、自民・長谷川427297、次・無所属・石津114358(自民7、民主11)
埼玉  自民新人の慶大教授・古川、公明現職の元外務省職員・高野、民主現職の元県議・山根、元電通社員の行田、共産の綾部、社民の松沢、国民新党の沢田の7名が争う。
 (民主の行田氏は護憲準硬派、山根氏は護憲派)
 (予想)(自民1、民主2で分け合い、自民5、民主15)(公明0.5)
 (結果)民主・行田745517、自民・古川684270、民主・山根665063、次・公明・高野623723(自民8、民主13)
東京  5議席を廻って各党派が鎬を削る。自民は、現職の元経産副大臣・保坂、新人の元アナウンサー・丸川の2名、民主は現職の元通産省職員・鈴木、新人の元都議・大河原の2名、公明は現職の党都代表・山口、共産は新人の元衆院議員秘書・田村、社民は新人の弁護士・杉浦、国民新党は新人の政治評論家・中村が並ぶ。これにドクター・中松、東条、黒川、川田等々が挑んでおりさすがの大選挙区となっている。

 7.16日、自民新人の丸川が、住民票未登録により選挙人名簿に名前がなく、投票権が無かったことが判明した。一昨年の衆院選や4月の統一地方選も投票していないことまで発覚した。同候補を擁立した自民党のお粗末さが浮き彫りになり、心理的影響が懸念されている。自民が敗北した場合はその功労者という事になろう。

 (民主の大河原氏は護憲硬派、鈴木氏は護憲派。無所属の川田氏も護憲硬派)
 (予想)(自民1、民主2、公明1、無所属の川田で、自民6、民主17)(公明1.5)(無所属1)
 (結果)民主・大河原1087743、公明・山口・794936、民主・鈴木780662、自民・丸川691367、無所属・川田683629、次・自民・保坂651484(自民9、民主15)(公明1)(無所属1)
神奈川  定数3に、自民現職の1に対し、民主2名、公明現職1、共産前職、社民、国民新党、新風の8名が争っている。
 (民主の牧山氏は護憲準硬派、水戸氏は護憲派)
 (予想)(自民1、民主1、公明1で分け合い、自民7、民主18)(公明2.5)
 (結果)民主・牧山1010866、自民・小林895752、民主・水戸781533、次・公明・松691842(自民10、民主17)
静岡  自民新人の元県議・牧野、民主現職の元菊川町議・榛葉、共産の平賀、無所属の木部、土田の5名が争う。
 (民主の榛葉氏は護憲派)
 (予想)(分け合い、自民8、民主19)
 (結果)民主・榛葉823184、自民・牧野・549375、次・無所属・木部150306(自民11、民主18)
山梨  自民新人の不動産会社社長・入倉、民主新人の元テレビ局記者・米長の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主の米長氏は護憲硬派)
 (予想)民主追い上げ中。(民主で、自民8、民主20) 
 (結果)民主・米長242586、次・自民・入倉162746(自民11、民主29)
長野  自民現職の元県議長・吉田、民主現職の党常任幹事・羽田、共産の中野、社民の中川の4名が争う。
 (予想)(民主で、自民8、民主21)
 (結果)民主・羽田538690、自民・吉田301635、次・共産・194407(自民12、民主20)
岐阜  無所属元職(自民党、元運輸相)の藤井、民主現職の党県常任顧問・平田、共産の加藤の3名が争う。
 (予想)(分け合い、自民9、民主22)
 (結果)無所属・藤井466008、民主・平田445489、次・共産・加藤99301(自民12、民主21)(自民系無所属1)
愛知  3議席を廻って、自民現職の官房副長官・鈴木、公明党現職の元厚生省職員・山本に対して、民主が共に現職の中京女大学長・谷岡、元日銀調査役・大塚の2名が挑む。共産、社民も議席を目指している。現職4名の誰が落ちるのかに関心が寄せられている。
 (民主の谷岡氏は護憲硬派)
 (予想)(自民1、民主2で分け合い、自民10、民主24)(公明3)
 (結果)民主・大塚880856、自民・鈴木734153、民主・谷岡720777、次・公明・山本587268(自民13、民主23)
富山  自民現職の〈元〉財務政務官・野上、無所属(民主・社民推薦)の医師・森田の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主・社民推薦の森田氏は護憲硬派)
 (予想)(民主系無所属で、自民10、民主25)
 (結果)無所属・森田291714、次・自民・野上265882(自民13、民主23)(民主系無所属2)
福井  自民現職の元国交副大臣・松村、民主新人の元衆院議員・若泉の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主の若泉氏は護憲派)
 (予想)(民主で自民10、民主26)
 (結果)自民・松村193617、次・民主・若泉190644(自民14、民主23)
石川  自民新人の元県議長・矢田と民主新人の元衆院議員・一川の一騎打ち。共産がお邪魔虫。その他無所属の浜崎の4名で争う。
 (民主の一川氏は護憲派)
 (予想)(民主で自民10、民主27)
 (結果)民主・一川272366、次・自民・矢田268185(自民14、民主24)
滋賀  自民現職の元財務政務官・山下、民主新人の元県議・徳永志の一騎打ち。共産がお邪魔虫。民主優勢。
 (民主の徳永氏は護憲派)
 (予想)民主追い上げ中。 (民主で、自民10、民主28)
 (結果)民主・徳永325365、次・自民・山下263067(自民14、民主25)
京都  自民新人の元府議・西田、民主現職の元通産省研究官・松井、共産新人の成宮、新風新人の大城戸の4名が争う。
 (予想)(分け合い、自民11、民主29)
 (結果)民主・松井・501979、自民・西田362274、次・共産・成宮275285(自民15、民主26)
大阪  自民現職の元外務副大臣・谷川、公明現職の党府代表・白浜、民主新人の医師・梅村、共産の宮本、社民の服部、国民新党の白石、その他無所属の元衆院議員・林、上田、大谷の9名で争う。
 (予想)(自民1、民主1、公明1で分け合い、自民11、民主30)(公明4)
 (結果)民主・梅村・1281502、公明・白浜836903、自民・谷川732175、次・共産・宮本585620(自民16、民主27)(公明2)
奈良  自民新人の元県会議長・松井に対し、民主新人の元衆院議員・中村が挑んでいる。共産がお邪魔虫。先の郵政対決の際に造反し、刺客候補・高市早苗・内閣府特命担当相に敗れた滝実(比例で復活当選、日本新党離党)が民主候補を支援。これに対し、郵政選挙を主導した自民の武部勤前幹事長が自民候補の出陣式に駆けつけ火花を散らした。さながら代理戦争となっている。
 (予想)民主追い上げ中。(民主で、自民11、民主31)
 (結果)民主・中村359584、次・自民・松井252768(自民16、民主28)
三重  自民新人の元〉医療品会社員・小野崎耕平、民主現職の高橋千秋の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主の高橋氏は護憲派)
 (予想)民主優勢。(民主で、自民11、民主32)
 (結果)民主・高橋527935、次・自民・小野崎293208(自民16、民主29)
和歌山  自民現職の首相補佐官・世耕と民主新人のNGO運営委員・阪口の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主の坂口氏は護憲派)
 (予想)(民主で、自民11、民主33)
 (結果)自民・世耕256577、次・民主・阪口187545(自民17、民主29)
兵庫  自民現職の〈元〉防災担当相・鴻池、民主現職の党県代表・辻、共産、9条ネットの原、無所属の西田の5名が争う。
 (民主の辻氏は護憲準硬派)(9条ネットの原氏は護憲硬派)
 (予想)(分け合い、自民11、民主34)
 (結果)民主・辻・1086682、自民・鴻池・860568、次・共産・堀内267772(自民18、民主30)
岡山  参院自民党の実力者・片山虎之助に対して民主新人の元県議・姫井由美子が立ち向かっている。共産がお邪魔虫。民主は、「岡山で勝てば、全国で勝てる」と重視しており、小沢代表の第一声は岡山選挙区から始まった。片山は、先の郵政対決で地元の次期首相の呼び声のあっ平沼を切捨てたしこりを引きずっており予想されたしっぺ返しにあっている。「姫の虎退治」が受け、トラがヒメイを上げている格好で勝敗不明。
 (民主の姫井氏は護憲派)
 (予想)民主追い上げ中。(民主で自民11、民主35)
 (結果)民主・姫井454485、次・自民・片山403783(自民18、民主31)
広島  自民現職の防災担当相・溝手、無所属現職の元農水政務官・福本、民主新人の元衆院議員・佐藤、共産の藤本、無所属の河野、吉長の6名が争う。
 (無所属の河野氏は護憲派)
 (予想)(分け合い、自民12、民主36)
 (結果)民主・佐藤5700823、自民・溝手・389881、次・無所属・河野199222(自民19、民主32)
山口  自民現職の内閣府副大臣・林、民主新人の市民団体代表・戸倉の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主の戸倉氏は護憲硬派)
 (予想)自民優勢。(自民で、自民13、民主38)(自民20、民主35)
 (結果)自民・林419947、次・民主・戸倉267670(自民20、民主32)
島根  自民現職の党副幹事長・景山に民主−国民新党連合の元衆院議員秘書・亀井(亀井久興国民新党幹事長の長女)が立ち向かい伯仲している。共産がお邪魔虫。
 (予想)(民主で、自民12、民主37)(国民新党1)
 (結果)国民新党・亀井217707、次・自民・景山186622(自民20、民主32)(国民新党1)
鳥取  自民現職の元農水副大臣・常田に民主の元自民党衆院議員・川上が立ち向かう。共産がお邪魔虫。
 (民主の川上氏は護憲硬派)
 (予想)(民主で、自民12、民主38)
 (結果)民主・川上・168380、次・自民・常田135233(自民20、民主33)
香川  自民現職の元環境庁長官・真鍋と民主新人の温泉施設会社長・植松が一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主の植松氏は護憲準硬派)
 (予想)(民主で、自民13、民主39)
 (結果)民主・植松257548、次・自民・真鍋194804(自民20、民主34)
愛媛  自民党現職の元建設相・関谷に、元Jリーガー・友近が民主、社民、国民新党推薦の野党統一無所属候補として挑んでいる。
 (予想)(民主で、自民13、民主40)
 (結果)無所属・友近378813、次・自民・関谷318304(自民20、民主34)(民主系無所属3)
徳島  自民現職の建材会社長・北岡に民主新人の元住友金属社員・中谷が挑んでいる。共産がお邪魔虫。
 (徳島の中谷氏は護憲派)
 (予想)民主優勢。 (民主で、自民13、民主41)
 (結果)民主・中谷206457、次・自民・北岡150306(自民20、民主35)
高知  自民現職の党参院災特委長・田村、民主新人の元高知市議・武内の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主の竹内氏は護憲準硬派)
 (予想)(自民で、自民14、民主41)
 (結果)民主・竹内166220、次・自民・田村154104(自民20、民主36)
福岡  自民現職の経済産業政務官・松山、民主現職の岩本に、共産、社民、新風、共生の6名が争っている。
 (予想)(分け合い、自民15、民主42)
 (結果)民主・岩本1003170、自民・松山791152、次・共産・185713(自民21、民主37)
大分
 自民、国民新党、社民党、共産党、無所属の5名が乱立している。大分では2000年の衆院選以来、民主、社民、連合による選挙協力「大分方式」が続いていたが、民主、社民、国民新党の調整がつかず分裂した。どういう票が出るか選挙結果が注目される。
 (予想)(民主系無所属で、自民15、民主43)
 (結果)自民・磯崎199523、次・民主系無所属・矢野170645(自民22、民主37)
佐賀  自民新人の元副知事・川上と民主新人の元日銀調査役・川崎が一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (佐賀の川崎氏は護憲派)
 (予想)(民主で、自民15、民主44)
 (結果)民主・川崎210452、次・川上189212(自民22、民主38)
長崎  自民新人の元国見高校長・小嶺 、民主新人の元県議・大久保が一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (予想)(民主で、自民15、民主45)
 (結果)民主・大久保352953、次・自民・小嶺331147(自民22、民主39)
熊本  松岡・前農相の変死事件が、3選を狙う自民党現職にマイナスとなっており予断を許さない。自民−公明党連合の元農水副大臣・三浦と民主−国民新党連合の元衆院議員・松野の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主の松野氏は護憲派)
 (予想)(民主で、自民15、民主46)
 (結果)民主・松野440742、次・自民・三浦432686(自民22、民主40)
鹿児島  自民現職の参院農水委員長・加治屋、民主新人の元連合県事務長・皆吉の一騎打ち。共産がお邪魔虫。
 (民主の皆吉氏は護憲硬派)
 (予想)(民主で、自民15、民主47)
 (結果)自民・加治屋・402541、次・民主・皆吉399877(自民23、民主40)
沖縄  自民現職の元内閣府政務官・西銘に元職の沖縄社大党役員・糸数が全国唯一共産を含む野党統一候補として立ち向かう。全野党統一の試金石として注目されている。
 (沖縄社大党の糸数氏は護憲派)
 (予想)(民主で、自民15、民主48)
 (結果)民主系無所属・糸数376460、次・自民・西銘249136(自民23、民主40)(民主系無所属4)
 (選挙区の見どころ)

 1、北海道が民主と新党大地で2議席独占するか。
 2、新潟の2議席を民主が独占するか。田中真紀子の森へのてこ入れは成功するのか。
 3、埼玉で民主が2議席取れるか。この場合、公明党が落選する。
 4、東京で民主2議席取れるか。自民、公明が各1とすると最後の1議席を川田龍平が取れるか。
 5、愛知で民主が2議席取れるか。この場合、公明党が落選する。
 6、富山で民主・社民推薦の森田が当選するか。
 7、参院幹事長・片山が岡山で落選するか。
 8、参院自民党会長の青木のお膝元の島根で民主−国民新党連合の亀井が当選するのか。
 9、大分で自民、国民新党、社民党、共産党、民主系無所属の誰が当選するのか。
 10、沖縄で全国唯一共産を含む野党統一候補の糸数の勝ちっぷりがどうなるか。
 11、1人区29選挙区の自民対民主の勝敗がどう出るか。
 12、共産党のお邪魔虫路線はどう判断されるか。
 13、公明党は初めて敗北するのか。
 14、社民党はどうなるのか。
 15、国民新党はどこまで躍進するのか。
 16、9条ネットは議席を取れるか。

(私論.私見) 注目選挙区考

 上記選挙区事情を通覧して判明することは、数少ない民主の護憲派に対して、日共が自民と挟み撃ちで潰しに掛かっていることが見て取れる。これが不破式議会主義の本質であろう。唯一の例外は沖縄の糸数候補という事になる。日共的対応をしない社民が民主と政策協定を結んで支援する方法は無かったのか。実際にはそのようになっているのであろうが、計略が無さ過ぎる。

 2007.7.16日 れんだいこ拝

比例区
 比例区は改選数48議席を、自由民社党35、公明党17、民主党35、共産党17、社民党9、国民新党14、新党日本3、維新新党・新風3、9条ネット9、共生新党5、女性党12で争う。

 民主党は前回参院選で過去最多の19議席を獲得し比例第一党となったが、今回は更に議席を上積みして20の大台に乗せる勢いを見せている。仮に22とする。自民党は、橋本首相が退陣に追い込まれた1998年の参院選時の14議席を下回る可能性もある。仮に12とする。以下仮に、公明党6、共産党2、社民党2、国民新党3、9条ネット1と予想する。

【注目比例区立候補者考】
 自民党の当選顔ぶれ予想。
舛添 要一 党参院政審会長
橋本 聖子 元スケート選手
中山 恭子 首相補佐官
山田 俊男 元JA全中役員
尾辻 秀久 元厚労相 日本遺族会
佐藤 信秋 元国交事務次官 全国建設業協会
武見 敬三 厚労副大臣 日本医師会
佐藤 正久 元陸上自衛官
衛藤 晟一 元衆院議員 郵政造反組
10 川口 順子 元外相
11 丸山 和也 弁護士
12 上野 公成 元官房副長官
 他に義家弘介、山東昭子らが考えられ仮に12名とする。

 公明党の当選顔ぶれ予想。
山本 香苗 元外務省職員
山本 博司 元電算会社員
木庭 健太郎 党参院幹事長
遠山 清彦 党青年局長
渡辺 孝男 脳神経外科医
加藤 修一 元環境副大臣
 他に魚住裕一郎、草川昭三らが考えられ仮に7名とする。

 民主党の当選顔ぶれ予想。
吉川 沙織 情報労連役員
相原 久美子 自治労中執委員
藤原 正司 元電力総連役員
池口 修次 自動車総連顧問
神本 美恵子 元日教組役員
川合 孝典 ゼンセン職員
轟木 利治 基幹労連役員
風間 直樹 元新潟県議、立正佼成会推薦
大島 九州男 元直方市議、立正佼成会推薦
10 藤谷 光信 浄土真宗僧侶
11 横峯 良郎 ゴルフ学校主宰
12 尾辻 かな子 元大阪府議、同性愛者公表
13 西岡 武夫 元文相、長崎基盤
14 石井 一 元自治相、兵庫基盤
15 ツルネン・マルテイ  元湯河原町議、神奈川基盤
16 長崎 慶一 元プロ野球選手
17 高竹 和明 元JC会頭
 他に元衆院議員・青木愛大石尚子、木下厚、今野東、玉置一弥、樽井良和、広野允士、室井邦彦、山本孝史らが控えている。斉藤 勁藤原良信三輪信昭、山崎摩耶らも考えられ仮に22名とする。

 国民新党の顔ぶれ予想。元衆議院・宮本一三、熊代昭彦、津島恭一、青山丘、小林興起、自見庄三郎 、弁護士・伊東秀子らが考えられ仮に5名とする。
 共産党の当選顔ぶれ予想。
井上 哲士 元赤旗記者
紙 智子 党中央委員
 他に山下芳生、春名直章谷川智行らが考えられ、仮に3名とする。

 社民党の当選顔ぶれ予想。
又市 征治 党幹事長
山内 徳信 元沖縄県出納長
上原 公子 元国立市長
 他に、金子哲夫らが考えられ、仮に2名とする。

 9条ネットの当選顔ぶれ予想。
天木 直人 元レバノン大使
成島 忠夫 不動産会社長
 他に、ZAKI、栗原君子らが考えられ、仮に1名とする。

【各党新議席概略予想(2007.7.23日付け)】
選挙前勢力 改選数 選挙区
改選数
選挙区
新議席
比例区
改選数
比例区
新議席
新議席 非改選数 選挙後勢力
自民党 110 64 43 16 21 12 28 46 74
公明党 23 12 11 11 22
無所属
与党 133 76 48 27 28 19 39 57 96
民主党 81 32 21 48 11 22 69 49 118
国民新党
新党大地
新党日本
社民党
9条ネット
無所属
野共同1 95 37 22 50 15 30 79 55 134
共産党
野共同2 101 43 23 41 19 32 82 59 141
女性
維新新風
共生
その他諸派
無所属
合計 240 119 73 73 48 48 121 121 242

 2007年の第21回参院選(29日投開票)が終盤戦に突入し、自民党の大惨敗、民主の大戦果となり、自公与党の過半数割れが現実味を帯びてきた。新聞各紙の調査結果を参考にれんだいこが予想すると、自民党は、64→28、公明党は12→11、民主党は32→69、国民新党2→6、共産党5→3、社民党3→2、9条ネット1ということになる。

 与党が非改選の58議席を合わせて過半数(122)を得るには64議席以上が必要となる。公明党の獲得議席を11と仮定すると、自民党は53議席必要となるが絶望的だ。安倍首相は責任ラインを明確にせず、「参院選は政権選択の選挙ではない」と居直っている。だが、44議席の橋本首相(1998年)、36議席の宇野首相(1989年度)により退陣した先例も有り、居座りが許されるかどうかという党内問題が発生し、退陣に追い込まれる可能性が濃厚となる。更に、
連立の組み直し、政界再編に突入するのが必至で流動化しそうである。

 2007.7.25日 れんだいこ拝
Re:れんだいこのカンテラ時評312 れんだいこ 2007/07/24
 【第21回参院選考】

 いよいよ後数日の選挙戦になった第21回参院選の構図が見えて参りました。よほどの手品でもない限り、民主党の大登竜、自民惨敗、公明失速、共産ジリ貧、社民善戦、国民新党健闘ということになるのでせうか。れんだいこは、都知事選の予想失敗も有るので、これぐらいの大枠予想にしておきます。

 れんだいこは、選挙区は決めているのだが、比例区が決まらない。民主党、国民新党、9条ネット、社民党のどれにしようか迷っております。

 2007.7.24日 れんだいこ拝

【候補者の護憲改憲度チェック】
 候補者の護憲改憲度チェックが為されている。「毎日新聞の候補者アンケート」を下に「2007.07.27 民主党候補者の護憲度 田尻孝二 (生協役員)」が民主党候補の護憲度チェックをしている。これを転載したいが著作権を主張される場合があるので、リンクにとどめておく。

【各党の参院選最後の声明】
 各党は、29日の参院選投票日に当たり党声明などを発表した(「産経ウェブ・各党が声明発表」)。各党首の「最後の訴え」も併記しておく(「毎日ウェブ・各党首の最後の訴え」)。
自民党  改革を加速し、将来の国民負担増を最小化しつつ活力ある未来を実現するのか、大きな政府と経済停滞に逆行するのか、今回の選挙はわが国の命運を決すると言っても過言ではない。国民の皆さんにご理解とご支援をお願いしたい。
安倍晋三

 反省すべき点は反省をし、自民党を新しい政党に変えていく努力をもっとしなければいけない。改革実行力があるのは自民党だ。私たちは経済を成長させ、年金財政、介護、福祉という社会保障制度を守る。この選挙は改革を進めていくのか、逆行してしまうのか。それを決める選挙だ。

公明党   子どもたち、働く人の未来、確かな社会保障の未来のため、責任を持って政策を実現する。実現力では、どの党にも負けない。無責任な政策の野党に任せれば、日本は混乱、停滞する。改革断行の力を与えてほしい。

太田昭宏

 今、日本はきわどいところにある。景気を回復させたのは公明党あってのことだ。長期展望のない民主党に任せて景気を腰折れさせてはならない。児童手当を拡充したのも公明党だ。庶民の生活が分からない民主党に託してはならない。今からの1票が日本の、公明党の勝利につながる。

民主党  民主党は国民との約束を必ず果たす。国民の生活を第一とする改革は民主党にしかできない。日本を「まともな国」にする最大の機会を逃すなら、安倍自公政権は、ますます国民の生活とこの国を駄目にする。
小沢一郎

 この島根県で勝利することは、我々が過半数を獲得できることとイコールだ。同時に今日の安倍政権の体質に見られるように、国民の生活を軽視した、国民一人一人の意見を軽視した、国家主義的な、権力主義的な政治の打破につながる。私自身も政治生命をかけてこの戦いに臨んでいる。

共産党  共産党こそが安倍・自公政権の暮らしと平和を壊す暴走政治と正面から対決する「たしかな野党」であることが明瞭(めいりょう)になった。政治とカネ問題での疑惑隠し、閣僚の相次ぐ暴言など、この政権には日本の政治を担う資格がない。
志位和夫

 年金問題、増税、「政治とカネ」の問題があり、憲法を変えて戦争する国を作るという自民、公明の政治には愛想が尽きたというのが国民の思いだ。この内閣の政治モラルは最低だ。子供たちに道徳を語る資格はない。消費税増税には絶対反対、貧困と戦争から国民の命を守るのが共産党だ。

社民党  雇用と年金と税制をこれ以上悪化させないための選挙だ。強行採決で議会制民主主義を破壊し、引き続き居座り続けようとする安倍政権にノーを突きつけよう。憲法9条を守り抜くため議席を伸ばしていただかなければならない。
福島瑞穂

 安倍政治に不信任を突き付ける選挙と位置付けてきた。国会では内閣不信任決議案を可決できなかったが、あす一緒に不信任案を可決しよう。不信任の理由は、人の命と暮らしを壊している、憲法9条を変えようとしているからだ。わたしたちは命を、暮らしを守る、9条を体を張って改正させない。

国民新党  今回の選挙は「この国の在り方」を国民に問うものだ。間違った政治の流れを変え「競争と共生のバランス」を取り戻すことを強く訴えた。「ぶれず」「こびず」「おごらず」、国民のため国政に邁進(まいしん)することを誓う。
綿貫民輔

 「悪い政治の流れを変えなければならない」「競争と共生のバランスのある国家、夢のある日本を造りたい」と主張してきた。行く先々で「国民新党頑張れ、自民党は何だ」という声が高まり、輪の広がりを肌に感じている。筋を通す政党、ぶれず、こびず、おごらず、魂の入った国民新党だ。

新党日本  年金、食品、耐震、介護と「偽装国家」状態な政官業の利権談合社会を擁護する政党や政治家であってはならない。しがらみ、なれ合いとは無縁の新党日本とともに「信じられる日本」への選択を有権者が行うことを願う。
田中康夫

 大きな組織や大きなお金の都合で動く政治を続けるのか、きちんと生きている人間の希望を実現する政治にするのか。与党も野党も大きな組織や大きなお金に左右され、腰砕けの政策が続いてきた。できることしかやらないなどと言っているから、霞が関に牛耳られる既得権益の政治になる。そういう政治を改めねばならない。


 この後は「第21参院選選挙結果の総評」に続く。関連サイト「れんだいこの為になる選挙分析



(私論.私見)