(5月) |
明治40年5月4日 |
梶本ミキヱ先達ては結構にお授けを頂きましたが、一週間程以前より身上余程激しくなりまして食事もしませず、と申し上げ。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情もいかなる事情、どうもなあどういう事であろうなあ思い/\の日、余程長い日は経ってあろう。こうであろう/\と思えども行かん。段々事情という、思い掛けない順序事情というは、来るまで分かり難くい。さあさぁ身上不足と言う。たゞ、たすけたまへ、と言うは、皆な人々信心、心の理よく聞き分け。順序の理知らしてやろう。これを聞きて皆なこうという理、真に成る程と治まれば治まる。よう聞き分け。身上不足なったる願いと又一時サンゲの願いとは異なる理諭す。十分親兄弟聞き分けて、一つ心の理合わせ、因縁為す事の理聞き分けにゃならん。たゞ一人の不足仇と見ては分からん。人々それぞれ心から、たゞ一つ、みことう、と呼び出せば治まって来る理、聞き分け。為す因縁というは、しょうと思うても成って来るものやない。これ成らんと思うても成って来る。この理聞き分け。これがいかんどれがいかん、たゞ身上悩んで居る者いかんと言うは何にも分からん。皆な一人の煩いやない。一人の煩いは家内の煩いと、一つ理治めてみるがよい。今日一日真の柱留守である。こういう順序あったと、又真柱に伝えば、芯の理に心なくばならんという。この順序諭しおこう。 |
教長お帰りになりましたら、この事申し上げ。
さあさぁ十分/\の理、諭したるで。十分理諭したる。 |
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明治40年5月8日(陰暦3月26日) |
7日午後11時半頃より本席身上御障り、8日午前1時俄かに激しく相成りしにつき、一統出席後刻限の御話し。
ウヽヽヽさあさぁ/\、ウヽヽヽさあさぁさぁウヽヽヽ/\さあさぁ/\明日はこれ月次祭と言う。そこい/\皆戻り来たる。明日は/\どうでもこうでも、明日からどうでもこうでも仮家普請急ぐ/\。東西何ぼう、南北何ぼう計り掛け/\。急ぐで/\。何でも彼でも、さあさぁさぁ、何間何尺しっかり計り取れ/\。割り方/\、明日からはやらにゃならん。一時もう時間待って居られんによって、今晩に行て話をして来い。 |
今夜に申し上げます、と申し上ぐ。
さあさぁ早う/\/\、もう早う急がにゃならん。もう一日の日待って/\身上が速やかならん。速やかにしたら、いつの事になるとも分からん。そこで一時も早くどうでもこうでも計り掛けた/\。北から南へ何ぼう、西から東へ何ぼう、これからこれへどうなる。なかなか日々行かんから、急いて掛かる。これを早く話しをして来い。 |
教長の方へ申し上げます。
さあさぁどうでもこうでもやり掛け。そこでこのな、日々働く身上の苦しさを見て、一時にできるかできんか。早く/\掛かってくれ。身上すっとしたら、いつの事やと言う。それではどうもならん。今夜は仕切って出たるのやで。 |
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明治40年5月8日(陰暦3月26日) |
午前2時、明日、屋敷の間数差して申し上げます。
さあさぁさぁこの間中/\/\、一寸にをい掛け/\、匂い掛けから十分心に成って十分の理諭す。所々手を打って居るぐらいである。又これ言い掛けたら、三箇年の模様五箇年の普請の掛かり、どうでもこうでも、一日も忘れん心皆持ってくれ。一日も忘れんという心皆持ってくれ。何処から何処までも皆なその心持ってくれ。もう長らえての身の処、席も良いかと思えば又候、この日を待って居たのやで/\。その心残らずの心を合わせてくれ/\。もう又暫くの処、そこで暫くは休まして保養、気の晴れる心も持ってやってくれにゃならん。春中/\と言うて楽しんだ。もう仕舞になる。一日の日もゆとりもなかった。その心さえ治まったら身上も治まる。すれば、あちらこちら楽しみもさゝにゃならん。さあさぁそこで明日日何尺何間、こうして建家何処にどう、彼処にこう、何間何尺四方差したなら、一軒の建家動かさいでもできる。仮普請どうでもこうでも一日も休まん心を持ってくれ。 |
明治40年5月8日(陰暦3月26日)夜12時過ぎ。 昨夜刻限に屋敷の東西南北何間何尺計れとの事でありますから、今朝間数計り御両名へ申し上げし処、仰せには大図面引けとの事故、奥村へ申しつけてありますが、尚御身上速やかなりませんのは、他に何か御聴かし下さる事ありますか、教長始め一同揃うて居りますと申し上ぐ。
ウヽヽヽ。さあさぁさぁウヽヽヽ。さあさぁなああら/\の話し取り決まり、もう地割りするように成ったら、これで十分である。又どういうものか身上がなあ、これも一つ思わにゃならん。この度皆々正月からこちらへずうとその日/\戦うて、どうでもこうでもその日戦うて来た。身上切なみある。何彼の事も知らしおいたるが。さあさぁどうでまあこれから一つ始め掛けたら。なれど、一時にこう言うて行くものやない。他に一つ中に又一つ、もうこうしたら神の思惑、神の屋敷、神の世界、これから順序以て何処が邪魔になると言うたら、はい/\、これをこう直せと言うたら、はい/\。さあさぁ(神は人間の)心に(とって)無理な事(は)一寸も言わせん。(年限)長らえて/\(の中に)古い事から山々の話し(を)伝えてある。あらあら分かりたる(であろう)。(今度は)どうでも一つ、仕切り根性、仕切り力、仕切り智慧、仕切りの道(を)、どうでもこうでも踏まさにゃならん。これ(を)皆な承知してくれて居るやろう。
道は(中途)半端で(は)どうもならん。(教祖は)余儀なく一つ、これは第一どうも話すに話せん理で、出返りて了うた。なれど、付け掛けた道の事である。何処から何処(まで)へ(も)世界中はずうと(道をつけると)皆々(聞いているであろう)。全国(に道のつくの)は皆ないつの事やろうと思うて居た(であろう)。(しかし今日は)隅から隅まで(道が)付いてあるであろう。まあまぁどうなろうか知らんと(案じながら)、あちらへ隠れこちらへ逃げ、あちらこちら追い廻され(て通って来た)。(しかし今日は)話し通り(に成った)や程に。まあ何にも案じる事(は)要らん。しっかり心に治め(て)居よ/\。二十六日夜定まったという声を、打ち揃うてどうぞゝゝゝゝ。さあさぁどうか/\皆なこれだけ寄って居る者、こゝがこうというは神も十分の望み、思惑まだこうというは、皆な答えるがよい。 |
押して、分かりまして御座ります、と申し上ぐ。
さあさぁそんなら話し通り、さあさぁ話し通り、さあさぁもう何にも案じる事要らん。案じた分にゃならん。一つも案じる事要らん。皆な水盛りがしてある。できん事せいと、無理な事一つも言わん。 |
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明治40年5月9日(陰暦3月27日) |
午前5時半、夜前のお指図読み上げ後、刻限の御話し。
図面引いてくれ/\。紙で引くねで/\。一遍や二遍や三遍では行かんねで。三年の間にちゃんと決まるねで。些細な事なら直きにできる。中々今度のは一寸には行かん。三箇年掛かってするのやで。三年掛かってようよぅ木の音もすれば、職人の音もするねで。これからはまる三年掛かってくれ。急いてはいかん/\。絵図引き掛けても一寸に行かん。こうして話し仕掛けたら無理な事せいとは言わん。心配は要らんで/\。心配は要らん。心配は一つも要らん。さあさぁ十分/\あちらからも賑んやかな。こちらからも大きな声するで。今日から三箇年の模様である。さあさぁ安心/\、安心せえ。さあさぁこうして道はずうとこうして綺麗なもの。そうした処席がまだや/\。こうして席は席だけの事ある。これも一寸つぎて/\、つぎての模様もでき掛けたるでき掛けたる。これで暫く/\、ざっと普請もでき掛けたる。つぎて/\、これも一寸/\。これがこうこれだけ一寸間に合うように成ったなあ/\。そこまで、どねになったて案じる事要らん/\。さあこれだけこうして今日一日話しする事、一寸も違わんように。何から何まで心おきのう運んでくれにゃならんねで。これだけ頼んでおく/\。 |
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明治40年5月13日(陰暦4月2日) |
午前1時より本席身上御障り俄かに激しく相成りし故、教長初め本部員一同出席後2時刻限の御話し。
ウヽヽヽ、さあさぁ/\/\/\ウヽヽヽ/\、さあさぁ/\今度/\やり掛けたで。出掛けた、出掛けた、やり掛けた。さあさぁもうできたできた。さあさぁまあまぁあらあらの処できた。どちらからやりましょう。何処からなっとやれ/\。さあさぁ今度の普請、何処からどうしましょう(と思う)。建家(については)、予て(から)言うてある。建家(は)甘露台を一つ芯として掛かり出す(よう)。あちらこちら(の)建物/\(も)大き建物(も)小さい建物(も)取り除け(て)。これ(を)芯として計り出す(よう)。今晩はこれだけの話し諭しおこう。余程席も疲れて居るによって、又日々順序運ばさにゃならんが暇が要る。これだけ一寸話しておく。 |
しばらくして
ウヽヽヽ、さあさぁもう一声伝えておこう。こうして話し仕掛けたら、何時話しするとも分からん。これ必ず身上案じる事要らん。案じた分にゃならん/\。案じる事要らん。案じる事ない程に。これから夜々に話しを仕掛ける。大きな事は容易やない程に。話し掛けにゃ分からん。何よの事も順序の話しせにゃ何よの事も暇が要る。さあ何時どういう話しするとも分からん。しっかり聞き分け。この度は、どうでもこうでも、やり掛けた事はやる。楽しんでやってくれ/\。建家の処方角分かろまい。彼処へ持って行ってどうやろう、何処へ持って行ってこうやろう、何と一つ/\分かりて来る。その所何も心配は要らん。今夜掛かり一寸知らしておく。大き心に成って十分心を治めて働け。遙かなあ、何処から見ても遙かなものや。国々所々日々の処皆な順序働いて来るによって、これだけ一寸楽しみの話し聞かしておかにゃならん。 |
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明治40年5月17日(陰暦4月6日) |
12時過ぎより本席身上激しく障りの処3時に到り俄かに激しく相成り、教長初め一同揃うて居ります、何か御聴かし下さる事ありますか、と願いに対するお指図。
ウヽヽヽ、さあさぁ/\/\ウヽヽヽ、さあさぁ毎夜/\の話し毎夜/\の話し掛け一条/\、さあさぁもうこれ一寸一回は一寸一回、話し結ばにゃなろうまい。一寸一回まあまぁ、さあさぁ前々より指図紋型ない処難し、一寸印し打ったる。段々の話しも運び、どれだけどうこれだけこう、皆々談じ合い、それいかんあれいかん、それはよいこれはよい。一回の初めとして一つ理始め掛け。いついつまで待って居た分にゃならん。さあさぁもう話しというものは一度より二度、二度より三度の理重なれば、話しは着くやろう。いついつまでこうして居た分にゃ、席はどうもならん。昼は/\と言うて働く。十分身も使う。時々それぞれの理も運ぶ。これではどうも遅れる。そこで今晩この話し台として、一回設けてみるがよい。いよいよ考えつかんという処、又尋ぬれば話しもせにゃならん。そこまでの話し諭したら、十分の理悟るであろう。 |
しばらくして
さあさぁもう一声/\聞かしておくによって、どうでもこれ大望の事、仮家と言えど大望の処、そこで早うから用意せにゃならん。心というもの、じっと落ち着けて掛かれば危なげはない。俄かに掛かれば十分の事できん。十分というは前からするが十分。そこで一回設けてあらあらの話し決まってくれ。幾度やっても心得んと言えば、尋ねるがよい。そこまでは一つ働かにゃなろうまい。ウヽヽヽ、さあさぁ/\/\/\(教祖は)長い/\長い年限の中(で)もうどうもならんから身をかくれたのや。ずうとかくれたのやない/\。かくれたなりで(は)あろうまい。前々より古き話しも伝え(てあるので)、古き事も分かりてあるやろう。何よの中の話し(もこの存命の理の上からの話し手である)。さあさぁ皆なよう思案をして掛かれば危ない事はない。(教祖は)影は見えぬけど、働きの理が見えてある。これは誰の言葉と思うやない。二十年以前にかくれた者やで。なれど、日々働いて居る。案じる事(は)要らんで。勇んで掛かれば十分働く。心配掛けるのやない程に/\。さあさぁもう十分の道がある程に/\。 |
本席のこの指図にも拘わらず、なかなかに修整されることはなかった。
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明治40年5月20日(陰暦4月9日) |
午前1時より本席身上御障りにつき、教長初め一同出席午前3時20分刻限の御話し。
ハアヽヽヽヽ、さあさぁ/\、ウヽヽヽ、さあさぁ今晩/\、さあさぁ今晩の話し、中にない。身の切なみから段々話し掛ける/\。さあさぁなあ、ようよぅ、さあさぁようよぅ、さあさぁ長らえて/\の道すがら道すがら、さあさぁ道すがら/\どういう事も皆な道すがらで通り来たるばかりや。昔の話しやあろうまい。遠くの話しやあろうまい。皆な心の治めて通って来たる。長い年限/\、さあさぁ所々へ皆な印しを打ったる。印しできたる。さあさぁ印しから段々日々にこれ一枚/\の本を繰るように成ったる。これどういう事と思う。二十五六年以前あとの年限、思案をしてみよ。どちらにもこちらにも何もなかったであろう。さあさぁほっと心に思い/\知り、これから心に始め、これ長い年限の中である。遠き所にも印しあろう。さあさぁまあ思案半ば/\/\である。まだまだ思案半ばである。一つ事を見分けてくれにゃならん。見分け聞き分けする中に、又一つには台ともならにゃならん。さあさぁ今晩/\という、今晩実を定めてくれ。実を定めて心を治め。ウヽヽヽ。もうこれ前々より仕掛けた話し、どうでも仕遂げにゃならん。さあさぁ三年/\と言い掛けたる理、どうでもこうでもやってくれ/\。何でもやってくれにゃならん。さあさぁあらあらの取り決まり、あらあらの場所差し渡しの処、何ぼう/\どれだけ/\分かってある。ようよぅ会議一遍の会議設けた処掴まえ処ない、捉まえ処ない。会議一回二回三回の会議ではどうもならん。元より理諭したる。さあ三年と言うたる。三年の間に思やんも付かにゃならん。又付くであろう。こうして付け掛けた道の事や。細い道にした処が付けてある。そこで一つ仮家建ち、年限難しいと思うやない。会議も引き続き三回四回五回六回の会議も設けてみよ。どのくらいのもの持って行たらうつるか、このくらいのもの持って行たら似合うや。これ分かるやろう。そこで道の理という処の会議遂げにゃならん。(かんろう台という)これ台として建家一条計り出す(よう)。どのくらいのもの(を)どう(建てたら良いか)、何処から何処まで(は)何間はっちゃない。何処から何処まで取ったら何間はっちゃない、という処を計り(て)みよ。邪魔になるものは取って了え。置いてよいものはそのまゝ。どうでやり掛けたら、一度や二度や三度で治まる事(は)でけやせん。さあさぁ(かんろ台を)これ芯とする。芯(となるかんろ台の理)が知らしたる。芯の台(は)動かすにも動かさりゃせん。どっちからでも踏ん張ったる(ものである)。これは何間何尺ある。これだけ除けたら何ぼうしかない。これから地取して行けば、どれからどうなる。この宅一つこう直す。この建物は一つこうやる。一つ/\言うて貰うてでける事では詰まらん。どんと心を治めんから、何処へどうしてよいやら方角も分からせん。邪魔になる建家取り除け。それから心を定め。建家だけは十分地所ある。これから地取りすればでけるやろう。さあさぁ皆々よう聞き分けにゃならん。最初の掛かりも同じ事や。紋型ない処からできて来たる。又一つ/\心で通りて来たる。皆なこれよう思案してみよ。ようよう近づいたる。段々の諭し掛けたる一条、難しいと思うやない。何も案じる事要らん。成るものとできるものと、思案定めてみよ。もう十分、十分/\の理に諭してあるで。仮名な事や。 |
平野楢蔵が、恐れ入りますが御願い申し上げます、と言うや否や。
もうえゝ/\、分かってある/\。身も苦しかろう/\。身を助ける心に成れ。どうでもこうでももう適わん/\という処、二度三度通したる。何でも彼でもこの度は台に成ってくれ。身の処案じる事要らん。身上の切なみもう二三日である。なれど、名々から出りゃ仕様がない。出たらどうなるとも分からん。必ず出るのやない/\。そこで居坐れ/\。いつまでも居坐らにゃならん。これより楽しみはありゃしょうまい。 |
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明治40年5月21日(陰暦4月10日) |
午前2時半、刻限御話し。
ウヽヽヽ、さあさぁ/\ウヽヽヽ、さあさぁさぁ、又々今晩/\、又今晩、ウヽヽヽ。さあさぁどういう話し仕掛けるなら、前々古い話し、今一時の処理一つ何も順序から諭さにゃならん。皆々寄り合うた中である。古き事ほのかから一つ話し仕掛けた。今一時どういう事(であるというなら)どういう事なら旬と言う。旬が来たから皆な待ち兼ねて(神殿普請を)楽しんでくれにゃならん。二十年あとゝ言えば、(神の目には)これだけの事(が)見えてあったのやなれど、目には見えなかった。(それ故)旬を外さず(普請を)してくれ。(旬を)外してはならん。旬を外してはできやせん。今の事こうあー、あーこう、楽しいなあ、楽しいなあと、日々の処通りくれにゃならん。二十年以前見えてあったれど、目に見えてなかった。一時はどうしょうや知らんと思うたなあ、さあさぁさぁ二十年/\前の事を心に思うて楽しんでくれ。目に見えて来た。これより楽しみはありゃしょうまい/\。さあさぁさぁ詰んで/\詰み切りたる順序送りて来た。そらと言うたらこう、こうと言うたらそりゃ、さあと言うたらあすこにある。こうと言うたら彼処にある。これは心に止める事できようまい。なれど、順序の理通りて一つ治めてくれ。話し通りにさえすれば案じる事要らん。これだけ、又一つ今晩の順序に諭しおこう。 |
しばらくして
さあさぁもう一声/\、これまあ順序(の理)から諭する。(この普請は)まあまぁこれまでの(つとめ場所の普請の)始まり(と)も同じ事(である)。小さい事から言い掛ける。皆なたゞこの道というは、始まりは四十五六年以前のものは一坪から始め掛けた。これが一つ始まり(となった)。その一坪から掛かりてこう(しょう)と言う(て今日の道になった)。神に上に一つ話し(をする)。神が一つ答えば人間が話す。人間が答えば神が話す。(こうして普請ができあがった)。これは古き筆先にもちょと知らしたる。一坪から(の)始まり(である)。一坪ぐらい何でもないと言うやろう。掛かりはそんなもの(である)。それを引き受けると言うた者は(誰かと云えば)席が言うた。皆なその心に成れ。一坪から始め掛かり(どうなりとして仕上げますと)言うて来てできた。(その間には)難儀の道も通り、どんな道も通り、難儀の道からできて来たる(のである)。
(今は)皆な所々(に)一つ/\の印し(が)できたる。(それに反してその当時は)これかと言うもの、こうと言うもの(は)、一つもなかったもの(である)。ほのか/\/\(の道であった)と言う。(その中を)二十五六年前より通り来たる(のである)。あちらこちら(と引き寄せ連れ通る)その中に又一つ苦労の道あった。そりゃ言うまでやない。皆な心に保って来たる(であろう)。(これを心に治めて)これから(誠真実の心を)大き(く)積もれば(成って来る)。一つこれ(を)あらあら心に治めるよう。何間何尺心に積もって、持って行てみよ。普請の掛かりは、小さいければ大きする、大きければ小そうする。低ければ高くする、高ければ低うする。一つの苦労もせにゃならん。皆々承知してくれるよう/\。承知してくれたらどんな事もできる。できる/\。 |
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明治40年5月30日(陰暦4月19日) |
正午12時半、本席中食膳の時身上御障り俄かに激しく、教長初め一同出席直ちに刻限の御諭し。
ウヽヽヽ、さあさぁさぁ皆々揃うて居るな/\。さあさぁ外々の事やない。一時/\諭しおいたる処、順序の道をしっかり聞き取ってくれ。さあさぁ(今度の普請は)どうでちょとに行かん。ちょとに行かんが、心で今は行かん(と思うては)尚いかん(ことになる)。(ちょとに行かん)なれど、どうでも精神という道(が)なくばならん。皆な精神からできて来る。この道(の)元草生えの中から言えば、しんどの仕損というは教祖や。何も楽しみなしに、一日の日の遊山もせずに越したはしんどの仕損(である)。なれど、年限の間にほのかのように説いたる事が今の処にちょと見えてある。皆な掛かりというは、ふわふわしたるものなれど、年限追うて組み上げたる。これから見れば案じは一つもない。心の案じ(が)あってはならん。今日の日(を)待ち兼ねて/\(何を措いてでもと心を定めて)せにゃならん。話しある。身上迫れば何でももう何とか話し聞けるか、話しあろうか、どうしたものや。思い/\で待って居るようではならん。皆な説と言う。名々こりゃどうやありゃこうや。どゝの詰まり尋ねて出るがよい。そこでちょと今日は何でも彼でも諭さにゃならん。三枚五枚の絵図引き掛け/\。説から皆々考をつけ。三枚五枚引き掛け。そこでどうせい、こゝはこうせいと、しっかりした指図に及ぶ。この説/\、この説/\と説の図面引いてみよ/\。さあさぁどうじゃ/\。何でもない事や。思えば心寄せる。引いたからとて無駄と言うではない。この切なみの程余程応えるで。さあさぁそうしてあらあらの図面三枚五枚の中から、これどうあれこうとこれから一つ纏まる。又一つ絵図又引き、三箇年という。そこからまだ思案ある。どうするやろうと思う。ちゃんとできの成る中まで、皆な思案の中からできて来るのやで。 |
押して、一統協議の結果、教堂は二十四間に三十間、御祭祀の処北向き、この事如何でありますや。
さあさぁまあまぁ引いてみよ/\。引かにゃ分からん。何ぼ/\何間何尺と言えばよいようなもの。皆々の心寄せてつゞまった処一日の日や。これだけ聞き分けてくれにゃならん。 |
押して、教祖の処は東向きでありますか、と申し上げ。
さあさぁまあまぁ向き、建家の高さ、どれだけのものという処、一時諭し難くい。大半こうしてどうして、三年四年五年の説を立てゝみるがよい。そこから、一つ指図をするによって。 |
しばらくして
さあさぁさぁさぁ。さあさぁなあ、さあさぁ一日の日を待って諭し掛けたる/\。数々諭し掛ける。大半/\の処、当分の中に早く/\取り締まり/\、あらあらの取り締まりしておかにゃならん。もう掛かり掛けたらそれから急がし忙わし、どうでもこうでも忙わしてならん。一時放っておけんによって、これだけの図面引いたら、直ぐに持って来るがよい。 |
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明治40年5月30日(陰暦4月19日) |
午後3時、お指図。
さあさあこうしてどんどん話している間は何にも知らん知らん。心抜いてしもうて神の心と入れ替えて、神が入り込んでどんどん話する。席の心何も知らん。 |
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本席身上又激しく迫り、教長初め一同出席刻限の御諭し。
ウヽヽヽ、さあさぁさぁさぁ、ウヽヽヽ、さあさぁ、なあ話し掛けたる/\/\。仮家一条/\。何で一日の日になってから急く。急かにゃならん日が出て来る/\/\。返して/\、くどう/\/\諭すによって、必ず怪しう思うてくれな/\。長い年限の中には、いかなる事もある。今日の日待ち兼ね、待ち兼ね。ウヽヽヽ。さあもうこれでなら得心やろ/\。ウヽヽヽ。さあ何から何までできてある/\。できてあるで。さあさぁさぁ、なあ、ウヽヽヽ。さあさぁこうしてどんどん話して居る間は、何にも知らん/\。心抜いて了うて神の心と入れ替えて、神が入り込んでどんどん話しする。席の心何も知らん。神がじっと退く。又身が迫る。どうであろう/\、話し通り纏まろか/\と思う。思う心、この心ならん。事情そうでなけにゃならん/\。そうでなけにゃならん。さあさぁどうも話しする処のうては、どうでもこうでも思う事できやせん。何程苦しうても何程切のうても、まだまだもちっと踏ん張ってやらにゃならん。踏ん張ってやらにゃなろうまい/\。さあさぁ段々こうして身上長らくなれば、どうもなあと思うは無理やない/\。辛抱せえ/\/\。踏ん張れ/\/\。 |
段々運ばして頂きますから御身上速やか成し下されませ、と平野楢蔵より申し上ぐ。
さあさぁもう話し十分伝えたるによって、遅れてもできる。できるに決したる。掛かってくれ/\。どういう事あるこういう事ある中に、できるは不思議である程に。 |
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明治40年5月30日(陰暦4月19日) |
午後10時、本席御身上又々激しく相成り、刻限の御諭し。
ウヽヽヽ、ウヽヽヽ、さあさぁ/\/\続き/\、さあさぁ日の続き、ウヽヽヽ。さあさぁ一寸一枚二枚三枚、それぞれ一寸図面始め掛け。一寸一言此処なあ何処なあ。さあさぁ一つ印しできたる。三年の内にしようか、今の内にしようか。今の内にしよう。三年の内にする方がよかろうか、今の内にする方がよかろうか。三年の内にしよう。それでは頼りない頼りない。どうか出来るだけの道は付けてある。成らんという、そりゃあろうまい。まだ一段の処仮家と言うたる。今度はまだ年限先々の年限、今という心になれば、どんな事も随分できる。さあさぁ始め掛けたなあ/\。たっぷり/\やで。さあさぁ西と東ずうと真っ直ぐに/\ずうと。さあさぁあちらの不足取り込み/\、こちらの不足取り込み/\、真っ直ぐ/\。大望の事やなれど、長い年限の間、先の年限今という心になれば、どんな事もできる。
さあさぁ(明治21年、教会本部が設立し)教会と言うて建家始め掛けたる。(そして)今の在り形のようなもの(ができて来た)。ほんの美しい成って(でき上る)。(しかし)ほんま(の姿)と言うたら、かんろ台はすっかり雨打たしのものや。そう言うた処が、一時には行かん。(しかし神の指図通りに)纏まる心(を以て)掛かり掛けたら(できて来る)。心(を)いつまでもしっかり結んでくれ。一坪四方というは前々にも話したる。一坪四方からできて来たる。南北何間西東何ぼう、一寸行かんが、人数に譬えてみよ。二軒三軒の家内ほどはっちゃなかったもの。今は何でもないやろうと言うたら、それだけの事やらにゃならん。今はもう少し道も付いたるやろう、という精神さえ持ったならできる。これだけという何間何尺定め/\。こうした処、教長真柱住家、あらあらの地面引き掛けて、それから又事情。 |
真っ直ぐという処運ばして頂きますから、本席身上救けて頂きたしと願い。
さあさぁもう席は日々不自由して居る。堪えられん処、一寸見たらずつなそうに見える。心というものどんと定まったるによって、傍から案じてくれてはいかん。どんな事ができたて、神というものは何処へも行かせん。 |
本席の御身上の処いかようにも運ばして頂きますから、身上の処踏ん張って下されたしと願い。
さあさぁあらあら、これでという処付いたなら、身上の処もこれでというようになるで。 |
しばらくして
又図面そこえ/\引いて、おっとりこれだけ/\、定木定まったら。仮定木定めてくれ。どうせん事にはいかん。一寸大層/\。最初掛かりから四十四五年。この事見れば、今は勇んで跳び上がってするようなもの。一寸困難、困難の筈や。人が知らんから困難。困難の道なくばならん。その時見て先になったらこう成る。何処から何処までこれだけなあ/\、追々にできたるその時から話しある。往還の道や。秋了うたら楽しんで。この秋やろうか/\、秋を合図に出て来る。もうやろうかどうやろうか言い/\随いて来たるは今の道や。これさえ忘れねば案じる事要らん。よう聞き分けて勇んでくれ/\。勇んで掛かれば神が勇む。神が勇めば何処までも世界勇ます。 |
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明治40年5月30日 |
午後12時半、本席又々身上迫り、一同出席の上前のお指図読み上げて後の、刻限のお指図なり。
こんな事して居てはどうもならん。いつまでもこんな事ではならんが、どうもならん。今度もうなあ/\、ウヽヽヽ。さあさぁもう一言留める。一言で談示皆な掛かるよう話しておく。さあさぁあらあらの処やしき取り決まりた。あらあら建家もう一仕切りあらあら図面治まったる。今度これだけと言う。そうして月次祭と言うたら、中に又帰ったる者にどうこうの話どうこうの話しも聞かしてやってくれ。皆々の処の中、そうして後又遠く所談示もせにゃならん。話しもせにゃならん。遠い所、どうであろうと待って居る処もあるによって、それぞれ一段一仕切り皆なの中に見立てゝあるから、人は一人二人にふやし、それはいつという限りなしに取り締まってくれ。どうでもこうでも皆な取り締まりて居る中に、待って居る処ちょい/\運んでやってくれ。これが一締まり止めの話であるで。これ皆な談示の理に治まる。何よの事も、変わらん心以て運んでやってくれるよう。 |
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明治40年5月31日(陰暦4月20日) |
午前6時、本席御身上激しく苦痛につき、教長初め本部員一同出席の上刻限の御諭し。
ウヽヽヽ、さあさぁさぁちょと話し/\/\/\(をする)、ウヽヽヽ。さあさぁどういう(話の)続きかと思い/\思う一条(であろう)。普請(の)仮家建(については)、あらあら伝え(て)一仕切りと言うたる。(それにしても本席の身上が)又一つ(すっきりしない)という(のは)、どういう事(であろう)と思う。身上明日(にも危ないの)かなあ/\と思う(ほどである)。尚も(働いて貰いたい)なあと、こりゃ思う(であろう)。さあさぁ(人間伊蔵としても)これも身の悩んで居る処/\(の)、ちょとも(快くならないのは)なあ(どういうことであろうと思う)。もう長らえての中や。昨日より(も)今日(は更に悪くなって)どうなろうと思う処(であろう)。明らか(に)諭すによって、(伊蔵に)身上の安心をさしてくれ/\。ウヽヽヽ、
さあさぁ(幾ら指図をしても皆は)どうでも答もする事(も)できず、どういう事も成らず(に迷っている)。(それは最初に)一から伝えて(いるように)一つ理(を運ばぬからである)。どういう事なら順序(の理を)早く一つ(皆に)知らしてくれ。世界の(誤解を招く)事まで道(の者は)分かって居る/\(であろう)。(本席の)身の切なみの処、世界の処(に誤解をまねかぬよう)これだけ諭したら分かるやろう。前に一つ運んで(くれたように)、こうやという事もどうやという事も(分かるよう)、(それを)運んで(こそ)満足(であろう)。 |
一寸して
さあさぁもう一時(も)早う(運ぶように)して、(本席に)満足を与えてくれにゃならん。よう考えてみよ。前に一つ運んで(医者に見せているが)、このまゝで(放っておいて)はどうもなあ。尚も(どうもならん)なあ。 |
医者の処で御座りますか、と申し上げ。
さあさぁ早う/\。早いがよいで/\。早う呼びにやれ/\。 |
しばらくして
さあさぁこゝ取り除け/\/\。こゝ取り除け。(これは本席の前に夜具の凭れがありますもの取り除け) |
医師好村の外に今一人でも呼びましょうか、と申し上げ。
さあさぁ前に掛かり(の医者が)があるによって、それを呼んで、一人で行かにゃその者の心にある。この数多い(事情の)中に、そんな事まで尋ねてどうするか。息というもの(は)、引く息突く息(の)戦いの中(に)仕舞になったら、そのまゝ仕舞やがなあ。日も長いので(本席は)もう退屈して居るによって、退屈せぬよう満足(を)与えてやってくれ。どうでも、満足より(一日の)日を取る処(が)ない。 |
しばらくして
さあさぁ万事の処、何かの処取り計ろうてくれるよう/\。さあさぁ指図の順序悪いによって、小首を傾げる心になる。必ず小首を傾げるやない。これまでくどい/\(理)の話し(を)伝えたる。長い年限の間(に)ほのかに聞いて居る事(を)頼りにして(通りてくれ)。(教祖存命の)実を分かれば、それより(他に案じを)思う事(は)ない(であろう)。それより(以上の)頼り(は)あろうまい。これだけ一つ忘れるなよ/\。 |
やゝしばらくして
まだまだ語りたい事ある言いたい事ある。なれども、どうも詰まり切って/\どうもならん。言葉下だしようない。なれど、これだけこのくらいになって言わんならん事ある/\。何程あるとも分からん。これから暫くの処、何かの処あら/\道つけたる。そうしたら付く。皆なの者そちらもこちらも待って居る/\。待って居る処これも早く。さあさぁ普請というは仮家、仮家によって仮家の積もりで掛かってくれ。十分と思えばできんではない。仮家の積もりで掛かってくれ。ちょと一言説いたる、甘露台の(地)場という、今は学び(で)して居る。(かんろ台は)地から上へ抜けてあるもの(である)。(今は)建家の中へ学び(で据え)さしたる。(本来は)甘露台は雨受けのもの(である)。この話しは聞いて居る者もあれば、一寸も聞かん者もある。(それで)ちょと筆の中へ(書き)込んでおかにゃならん。そうやさかいに仮家普請仮家普請と言う。 |
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(6月) |
明治40年6月3日(陰暦4月23日) |
午前1時より本席身上御障り少々相増しゝ処、今朝8時頃より激しく相成り九時に到り苦痛激甚に付、教長初め一同出席の上刻限の御諭し。
ウヽヽヽヽヽ、さあさぁ一寸一言言うておかんならん事がある/\。さあさぁまあ段々仮家普請おっとり大半何間何尺、大半の決まりある。皆なの者段々運ぶなら一つの理も治まって来る。あれだけのものどうでもせんならんと言う。その精神は十分。今一時の処建家、あれより大きせよと言うてもせにゃならんが、大きいは要らん。何間何尺纏まったる上から二分通り皆な縮めてくれ。定めの図面引いてこれで一つ治まれば、何よの事も治まる。一つ理を以てこれまでの処運びは容易でできたものやない。 |
恐れ入りますが申し上げます、初め教堂二十四間に三十間の図面引かして頂きましたが、それより縮めて二十六間に二十間と致しました、その縮めた図より二分通り縮めますか伺い。
さあさぁ皆な何間何尺図面引いて纏まったと言う。それから二分通り縮めておけ。何処から見てもようできたなあと、それで十分形付いたる。 |
教祖殿の方も縮めますのでありますかと伺い。
神様御引き後、今御諭しありし事本席へ申し上げるや否や、御諭し。
大き建物(を)望むのやない。そりゃその筈や。大き建物(と云っても)肝心の所(ぢば)に大きもの(が)あるか。大きものありゃしょうまい。これから思案してみよ。肝心の所(のぢば、かんろ台の理を)皆な知って居るやろう。よう考えてみよ。これで分かってあるやろう。小さいものと思うやない。 |
しばらくして
さあさぁさぁこれだけ一つ承知してくれたら、心おきのう何から何までの処治めてくれ。今日の日は十分指図に及んだる。 |
又しばらくして
もう日もあろうまい/\。相当に皆の処へ大半これだけのものであると、帰った者だけ、これだけのもの大半事情に定まったという処、速やかに聞かしてくれ。 |
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明治40年6月4日(陰暦4月24日) |
午前1時より本席御身上御障りの処午前4時に到り苦痛激しく相成り、教長初め本部員一同出席午後4時半刻限の御諭し。
ウヽヽヽヽ、ウヽヽヽヽ、さあさぁさぁ、ウヽヽヽヽ、さあさぁ、二十年祭/\と言うて、段々道始め掛け。それから又三十年祭という話し始める。二十年祭二十年の間、三十年祭三十年の間、もう年限は足らん。二十年の間は二十年祭、三十年の間は三十年祭、いずれも同じ事である/\言うた処、後八年よりない/\。もうこれで楽々にできる。これで安心をしてくれ/\。 |
かんろ台の方は四方正面という事聞かして頂き居りますが、北の上段の間は人間で分かりませぬから、どういう事になりますや。
もう仮家建てという台を出したる。一つ(かんろ台の)芯は動かす事(が)できん。後(の模様)という。こうして後の処(については)決まった建家(を今どうと指図はできぬ)。又将来の図面(を)引く事もできん。又話しもできん。一つ建て方(が)違うによって。(四方正面という)これ(は)未だ/\行かん。ちょとには行かん。それは一つ理に背くによって、取らん方がよい。ちょとも取らん方がよい。今改めただけどうでもやらにゃならん。どうでもできる。何にも心配は要らん。心配は一つも要らん。 |
恐れ入りますが上段の間どういう事と申し上げ。
まあまぁ高う/\と言うけれど、高うは要らん。通常とは高うせんならん。高う積み上げいでもよい。積み上げてはいかん。さあ仮家と言うても本普請しよったなあ、と世界では言うも道理や。 |
上段の間ろく地にさして頂きましたものでありますや。
まあ今の処(の)建物(の)、かんろ台は芯(である)。大き広くは要らん。つとめさえできりゃそれでよい。一人の者でも上へ/\上げて満足さしてやれ。上に広う取ってすぼっとしてあってはいかん。下の方押せ/\ではどうもならん。上の方は広くは要らん。 |
北の上段の間順送りにさして頂きましたものか、外でゝも祀らして頂きますか願い。
さあそれはどうなと言うようにしておけ。かんろ台というは、調子の違わんようにしておけ。あれが(助けの)台で、あれから始まったものや。 |
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明治40年6月4日(陰暦4月24日) |
午後11時、本席御身上御障りにつき、教長初め宿直本部員一同出席の上、12時、刻限の御諭し。
ウヽヽヽ、さあさぁさぁ、ウヽヽヽ、さあさぁさぁさぁ、今日一日の日なあ、頼もしい頼もしい。あれもできたこれもできた、できたという事で、これと言うて仕切った事何も見えようまい/\。又一つ(月次祭には)皆々帰る。帰った者に話しする(よう)話しする(に)は、西も東も北も南も一寸も違わぬよう、隅から隅まで、八方一寸も違わぬよう順序の理(を)諭してくれ。それから(取り)掛かるなら日々頼もしい(理になる)。これだけすっきり話しておかにゃならん。
あちら(は)どうやこちら(は)どうやと、話し/\(が)そもそもでは、暇が要ってどうもならん。そこで、(神が)言うた話し(が)一つと言うたら一つ、二つと言うたら二つ、三つと言うたら三つ、一つ理(に)これ一寸も違わぬよう順序計るなら、日々頼もしい(理になる)。八方(に)拡がる(道になる)。どんなものも豊か豊か(の守護を頂けるようになる)。(神殿普請を)日々思うて居たなあ/\(と)、何処でどう言うともなくして皆な言うようになる。そうしたら一列にどういう事(が)できて来るとも分からん。これを見えん先から言うておく。これまで(も)見えぬ先から言うておいた事(が)見えて来たるやろう。これ話しの止めにしておく。前々くどう/指図で)話(を)した事(を心に)治め、よう聞いておいてくれよ。しっかりと言い付けてくれよ。ウヽヽヽ。 |
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明治40年6月5日(陰暦4月25日) |
午前1時半より本席身上御障り激しくにつき、教長初め宿直本部員一同出席の上刻限の御諭し。
ウヽヽヽヽ、ウヽヽヽヽ、さあさぁさぁさぁ、ウヽヽヽ、さあさぁさぁ夜々、さあさぁ夜々々、さあさぁさあさぁさぁ、どうでそれはえらいえらい、十年を百日に足らず日で、話止めて了う。十年掛かる話し、百日で止めて了う。話しつゞまる、話容易でいかん/\。十年の働き百日でさしたる。これから見て何かの事皆々心に治めて、奮発せにゃならん。これをくどう/\に頼みおく。さあさぁもう安心をしてくれ。これまで長らえての中、内々の中の事情とんとどうもならなんだ。なれど、治めた理中から治めて了うた。もうこれからというは、どうでもこうでも治めた理十分に治まって来る。これが誠の神の道であろう。これだけ言葉の端に残しおかにゃならん。さあさぁ重々に伝えて来た話し、何から何まで伝えて了う。これからの伝えは順序の楽しみを渡す処、一時容易では行かん。それは一寸には行かん。これだけ何かの処通り難くい処ある。付け掛けたる道は長らえての事はない。ついついに結んである。どうでもこうでも又一つ事情どちらからどうせ、こちらからこうせい、今日は一寸しておく。今日はお前出てくれ。そうしたら堅いものや。皆なつぎて/\。長らくの道は日も遅れ来たるから、何かの処心配もせにゃならん。どうであろうこうであろうと、細々話しもせにゃならん。順序の遅れて来たる処、これ詳しく話しておく。これで一寸順序すっきり止めおいておく。 |
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明治40年6月5日(陰暦4月25日) |
本席身上昨夜より苦痛止まざるにつき、教長初め本部員一同親神様に御用の外は身上御楽に成し下されと祈願して本席の前へ出席の上午前8時半刻限の御諭し。
ウヽヽヽヽ、さあさぁさぁさぁさぁ、ウヽヽヽ、さあさぁもう一言/\、ウヽヽヽさあさぁもう一言というは、どういう事と言う。さあ/\誰にも言わず彼にも言わず、皆なあ中の中であって一つ事情大いに困難の場合/\と言うは、どういう事であろう思う中の道がつかん/\。この道付かん。どうしたらよかろうこうしたらよかろう。ウヽウヽさあさぁさぁ後々前々一つ事情に一寸尋ねる。事情であって諭したる処もある。一寸の事情にいかんと言うたる。中に一つ事情これだけの事どういう事であろう。大半どうであろう皆な思うて居る。思うて居る筈や。これも鮮やか/\の話し付ける。鮮やか/\事情付けるなあ。さあさぁ一つ別段にどうこうと、心を荒立てるやないで。心荒立てゝはいかん。どうでもこうでも、ひそかにして心を宥め荒立てるやない。道は今大事の処である。 |
しばらくして
さあさぁ何も彼もの話し一条、事情出掛けたら、どうでもこうでも治めにゃならん。何でこう成る彼でこう成る、この心は一つも持つのやない。どうでも道という理から心を定めてくれ/\。皆なあちらこちら皆な一つの中である。ほっと思う、何と思う心ではどうもならん。そういう心ではいかん。この半ばに一つ事情を治めてくれにゃならん。惣々の中であるによって、ほっと思う心は違う。一つ事中の一つ思いの理を晴らしてやってくれよ。 |
分かりまして御座ります、この事十分運ばして頂きます、と申し上げ。
さあさぁ何時どういう話するとも分からん。そこで、身上もうやろうか/\。なれどどうもいかん。身上速やかなれば、五つのもの二つはっちゃ纏まらん。それではどうもならん。そこで、身の障りからすれば、どうでも何でも皆な思うて心というもの一時に運ぶから、万事運びの理できて来るのや。又これを言葉の中に、段々身上がこれではと、人にとっては心というもの忘れようにも忘れられやせん。昨日より今日、又一つ歩いてみれば歩きようなあ、どうも日々の心勇む処やない。心いずんでどうもならん。これも一寸話せにゃならん。長々の年限である。年である。若き者とは違うによって、その心で順序見て、養いというもの運んでやってくれにゃならん。一つ片付けば一つ、二つ片付けば二つ、身上軽き/\、夜分なあ夜分勇めばよい。席順序の上は、人の心はどうでもいずむ心ばかりや。もう明日はなあなぁと思う心、十分満足を与えてやってくれよ/\。 |
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明治40年6月5日(陰暦4月25日) |
午後2時、本席身上苦痛激しくにつき、教長初め本部員一同出席の上刻限の御諭し。
さあさぁさぁさぁ、さあさぁさぁ又候/\、同じ事を/\今度という今度はもうなかなかの思惑。十分理纏まったるによって、もう話し掛ける/\。前々同じ事返してある。これが第一。あちらでどう、こちらでこう、言葉という理をほかってはどうもならん。そこで言葉の理纏まる。先々の先の先まで定まったる言葉、これが第一道の宝やで。宝まで諭したる処、これやり遂げにゃならん。所々は暫し一つの宝が分かったと、これだけくどう/\言うておく。偉いものやと世界から一つ、これは諭し一つの理で、心から供えてくれる日があるによって、しっかりと聞き取ってくれ。さあさぁ日々もうこの苦しい中から、どうでもこうでも諭し掛けた道は諭さにゃならん。昨日より今日どうこう思う処、思うは理なれど、どうでもしん一つ心の事情から、皆々の心に一つ理映してくれにゃならん事である。これをよう取損いあってはならんから、これを取損いないようにしてくれ。 |
恐れ入りますがしんと仰せ下さる処、本部員だけ定めたものでありますか、真柱に運んで理を定めて貰うたものでありますや。
さぁさぁもうどうでもこうでも理というもの一つである。殊に一つ理十年、十年掛かる事を百日に足らずして纏めるは、尚第一の事。そこで、何遍も同じような事くどう/\返しておくのや。成らん事せいと言うのやない。成るだけの事、それからそれへと理が治まって来るによって、これをしっかり聞き取っておけ。さあさぁもう何から何まで万事の処、委細承知したという処、皆な揃うて一言述べに来い/\。 |
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十年掛かる話し、百日で止めてしまう。話しつづまる。話し容易でいかんいかん。十年の働き百日でさしたる。これから見て何かの事皆々心に治めて、奮発せにゃならん。これをくどうくどうに頼みおく。 |
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明治40年6月5日(陰暦4月25日) |
午後3時、前のお指図につき会議中又々御身上苦痛激しく成られ、教長初め一同出席後刻限の御諭し。
ウヽヽヽ、さあさぁさぁさぁ、話し々話しはもう幾度/\十分幾度の話し詰め切ったる。さあ皆の者これだけこうしたら十分であろう。身上がなあなぁ又候、身上まだ治まらん/\。身上切なみ又どうであろう/\と言うだけでは、一足凭れと言う。一つ道理である。一足凭れと言うたら、どういう事に取るか。さあさぁ一言(ひとこと)諭しは二言(ふたこと)に取り、二言諭しは三言(みこと)に取る。そうすれば切なみの処三日のものなら二日と言う、二日のものなら一日と言う。これを早く決めてくれ/\。もう日々皆の者どうであろうか/\、もうかいなあなぁと言うて、あちらこちら越したる。これが気に掛かる気に掛かる。そこで、これなら大半こうという処定め。指図のうても、有っても無うても、こうと定木を定めてくれ/\。一年二年三年はまだどうでもならん。ちゃんと印打ったる。疲れ切って了うたら、容易やないで/\。さあさぁ早う/\。 |
別席の方も普請の方も大半決まりもつき、尚種々とお指図の上より教長の方へ相談に伺う会議も致し居りました。御身上の程も激しいので伺いました次第でありますから、御身上御苦痛の処暫時御助け下されたしと申し上ぐ
(御引き後教長に向いて小声にて)。
今日で三日や/\。どうもならん/\。寝る事できん。喉が続かん/\。 |
教長より、どうも御困り下されますなあ。
もう、それでも、暫くは踏ん張ってやらにゃならんなあ/\。どうやろうかのう。 |
教長より、そうですとも、踏ん張って貰わにゃいきません。
今度は、待った/\。どうでもこうでも、もちっと/\踏ん張らさにゃいかんでいかんで。どんな鎖も付け/\。いかんじゃない/\。どうも困る。それさえ越したら、そりゃどうでも成る。何も案じる事要らん。 |
教長より、是非お踏ん張りの程願います。続いて一同より御願い申し上ぐ(手を打ってお喜びの上御言葉)。
さあさぁこれや/\結構/\。アヽおい/\、アハヽヽヽヽやれやれ、嬉しい/\。(本席両手で一列撫でて仰向けて両手を合わせて拝みなさる) |
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明治40年6月5日(陰暦4月25日) |
午後10時20分、本席身上苦痛又々激しく相成り、教長初め本部員一同出席の後教長と受け答え。
さあさぁさぁ一寸一声尋ねる。今度は諭すやない。尋ねるのや。この間中より段々の詰んで/\詰み切ったる。これで速やか成るか成らんか。皆なこれで一つ心に成って居るか。 |
教長より、皆な一つ心に成りて居りますと答。
結構/\。そんなら、皆なの処へ/\、伝えるか/\。 |
教長より、皆々へ伝える事に成って居りますと答。
しばらくしての御諭し。
さあさぁそうした処で、又話しもう一つする。これ、どうでもこうでも急いて掛からにゃならん。もう毎日/\こういう事ではどうも日々、今日で四日五日というものはすっきり休んである。これが第一一つどうもならん。話し掛けるにも、元を勇んで掛からねば。そこで通常、席が身の障りと言う。どういう事、一時の心に受け取る者もあれば、受け取れん者もある。それではどうもならん。中々という中に、案じというものせにゃならん。さあ明日は月の祭典/\、明日朝早天に席を運ばす。こうして一つ話しを掛かれば、席がいついつ、席がなかった、そういうもの、道の心配はこゝにある。さあ些かでも繋ぐで。明日は早天に一席出すがよい。 |
教長より、それは有り難う御座ります、と御受けあり。 |
明治40年6月6日(陰暦4月26日) |
午前4時半、本席苦痛激しくにつき、教長始め一同出席す。
同じく五時頃教長より何か御知らせ下さる事ありますや、皆々揃うて居りますから、と御願い申し上げらる。
口が語る事できん/\。ウワヽヽヽヽ、(本席御手にて百日と字をお書きになり、) |
教長より、皆々心配致して居りますから、何かお指図下されます事御座りますなら御聴かせ下されませ(本席御手にて胸を撫で) 教長より、切なみ御座りますなあ、と申し上げらる、教長よりの御願、真之亮がいくら切なみを受けましても宜しう御座りますから、お爺いの切なみの処御救け下されませ、又寿命縮めましても宜しう御座りますから、一先ず御踏み留め下されませと御願い。
しんどいわよう/\/\。理は半端ではないでよう。もう二箇年の間見難くい。一寸楽しまし、一寸昨夜からじいと。理は半端やないで、身は半端やで。寒ぶい/\。 |
教長より本席の御身を御撫で下され。
同午前六時頃。
アーーーハーーーナーーーウーーーウアーーーウーーーウーーーヤエーーーウーーアーーーアーーー。 |
教長と飯降政甚との御手を御握り遊ばし。
皆々よい/\。えらかったわよ/\。えらかったわよ/\。一寸一服せい/\。えらかった/\。(本席より教長へ御挨拶遊ばされ、この挨拶本席の御言葉、有り難う/\、十分満足してます。それに対して教長より御挨拶遊ばされました。本席手を合わせ下され、いろいろ仕方遊ばさる。) |
教長より、子供の処私引き受けて居りますから、御安心下されませと申し上ぐ(本席は御うなずき遊ばされたり。)
授け一点の順序やで。手伝いやで/\。最初は不細工やで/\。日々代わりさせるのやで。当分は不細工なものや。段々十分に成る。 |
教長より、ナライトに勤めさせるのでありますや。(御うなずき遊ばさる。) 教長より、一席運ばせるのでありますか、と御尋ねになれば(指三本御出し下さる。) 教長より、三人でありますか、と申し下されば(御うなずき遊ばされ) 教長より、ナライト呼び寄せましょうか、と申し上げ下されば。
呼び取りてもよい。呼び取らいでも同じ事や。(とお言葉あり。)今日から十分の授けを渡す。詳しい事要らん。あしきはらいの授けや。今日からは十分授ける。後は前の型通りや。 |
教長より、只今より運ばせるのでありますか、と御尋ね下されば。
夜が初まり/\。晩でよい。今日はこれにて。踏ん張って来たのう/\。えらかったのう/\。一同大きに御苦労。(と御挨拶下されて)肩の荷が降りた。よかった/\。これで一日の役が済んだなあ/\。今日は幾日やなあ。 |
教長より、26日と御答え下さる。
あは/\/\/\。あヽヽヽヽ。今日は二十六日や。今日は元初まり一日の日であるで。なれども、もう一寸の処がなあ/\。それで又時を転じ変える/\/\。今日の日/\/\あは/\。(本席御手にて丸く仕方を遊ばされ、その内の中点三つ打たれたり。) |
教長より、三軒の事で御座りますかと(御うなずき遊ばされ)
何が有ってものうても、三軒のものや。それはこうどれはこうと分ける事要らせんのや。住んで居る者のものや。今日はこれで措く。(教長初め一同へ御挨拶下され、目を見詰め御うなずき) |
教長初め一同引き取り後又出席の上
もうこれで結構や。後はもう一日。もう結構。今日は二十六日。きっしょうや。十分の満足や。後は一人でもよい。皆々揃うて。あはヽヽヽヽ。同じ事やよってに、皆な一緒に。これからは、何日向こうになる。これで満足や。不足なしや。 |
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明治40年6月6日(陰暦4月26日) |
午後10時、本席御身上激しくにつき、教長初め本部員一同出席の上、教長より御苦しう御座いますか、と申し上げ下さる(本席より御苦労で御座りますと申されて後)
席は半端と思うな。介錯してやってくれ。明日朝席は一席ぐらい運ばしてくれ。当分は不細工なものや。なれど半季ぐらいの事や。今日の型通りにして明日朝九人運ばして、それを運べたら、又三人五人ふやして、二席ぐらいにして運ばしてくれ。事情の処は、願い通り速やか許す、と、それでよい。後はそれでよい。わしも食事喰べられんので、又、喰べられるように成ったら運ばして貰うから、喰べられんから、そう思うて貰わんならん。今晩はそれだけや。まことに/\。 |
教長初め一同手を打ち下さる。(本席よりやすんで貰うてくれと仰せらる。) |
明治40年6月7日(陰暦4月27日) |
午前2時(大声にて)
お-い/\。よ-い/\そりゃ行け/\。よい/\、今よいよい。そりゃ/\、うむ/\/\。そりゃ、よいよい。そりゃ/\、わう/\。よろづよの世界一列、(これは手踊り地歌の節にて) |
教長御出席、教長よりずつのう御座りますか(本席より)
教長より、一先ず踏ん張って下さるよう願います。
どうでもこうでも踏み留めようと思えば、甘露台へ願を掛けてくれ。(御手を合わせらる。)本席にはこの時合掌ありて後神の事してみにゃどうもならん。 |
教長より皆揃うて御願いにかんろ台へ参ります(本席より)
教長初め一同かんろ台へ御願いに御出で下され、あとの言葉
教長より只今かんろ台へ願掛けて来ました(本席より)
有り難う。精神有り難う。良うなってもどうなっても、有り難う/\。これで/\有り難う有り難う。皆なの所へも落ちなく届けて貰いたい。どうか、もしもの事あれば、半端と思うやろう。これは前々にも言うておいたる。(教祖が)百十五才定命(を)、二十五年縮め(た)る事(を)思うてみよ。昨日の運び(が)済んで、今日の運び(が)滞りなく済んだら、案じる事(は)要らん。 |
教長より、皆の者心配して居りますから、一先ず踏ん張って下されますよう。
さあさぁ一年なりとと思うは、席の望みである。なれど、いついつまでも切りはない。これが、一つ精神、皆々精神受け取りて居る。案じる事要らんで。 |
教長より、もう一先ず踏ん張って下され度し、と申し上げ下されば。
さあさぁもう一寸/\。(席の言葉)有り難う、有り難う/\。もうこれで結構/\。 |
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明治40年6月7日(陰暦4月27日) |
午前9時、教長より、各分支教会長も帰り居りますし、本部員一同かんろ台へ今夜十時より十二下り本勤め致しまして本席御身上を速やかになって下さるよう願い上げます。
それは十分で、十分の十分であるが、長らえて踏ん張るというように行かん。ついついの事情に踏ん張らしたる。そうして今度は、一日の日否や直きに出る道に成ってあった。席から見れば幸い五年十年望む処、どうもそういう事に一寸でき難ない。その心で居てくれ。どうしょう、少し踏ん張るとした処、達者でやる事できんで。これだけ言うておく。まあこれだけ一点打って印してくれ。後は身が堪えられんから、できんと言うのや。もうよいから、あっちへ行ってくれ。 |
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明治40年6月9日(陰暦4月29日) |
午前9時、昨日分支教会長普請の事につき会議を開き、本席の御身上も普請の上から御苦しみ下さる事でありますから、部下教会長一同わらじの紐を解かず一身を粉にしても働かさして頂き、毎月少しずつでも集まりたるだけ本部へ納めさして頂く事に決め申しました、と御返事申し上ぐ。
一寸一言/\(諭そう)、どういう事(を)聞かすなら、これまで(道の)初まりから段々年限追うて(通り来て)ある。この道(を)皆な思案してみよ。(神の言う事は)一寸も違わんで。十分の道(を)与え(て通り来)たる。もう一仕切りの処(の)辛抱(である)。大抵/\(の処まで)、それぞれの者(が)これでならと思う処(まで)、理(が)治まったる。(教祖が身を隠されて以来)二十年の間の事(を)思うてみよ。今度仮家普請と言うて(打ち出したが)、それだけの与ゑは十分に与えたる。こんな事は軽い事やで。何も心の心配は一つも要らん。心の理(が)治まったれば、案じる事(は)要らん。どうでもできるという事(を)、これだけ皆なに聞かしおこう。これでなけりゃいかん、これでなけにゃならん。二十年の間ほんの聞いただけにて、目に見ゆる事なしに来た。二十年の間(に)言うておいたる事(が)出て来たる(のである)。道の者(は)皆な見て知って居るやろう。これだけ一寸知らし(て)おこう/\。皆々惣々思案なくばならん。皆々力なくばならん。この理(を)皆なしっかり伝えておこう。 |
教長より有り難う御座ります、と申し上げになる(しばらくして)
もう(席は)十分の満足をして居る。席は満足をして居る/\。又今一時席の身上の処(が)差し迫り(て)、どうであろうこうであろうと、困難の中で皆な心を合わせ、もう一度十年何でも彼でもというはなかなかの精神(である)。その精神というは、神の自由(の理を)受け取りたる精神(である)。何も皆な(本席の)身上は成っても成らいでも案じてくれる事(は)要らん。篤(とく)と心を鎮め。皆々心勇んでくれ/\。 |
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