(1月) |
明治40年1月16日 |
平野楢蔵、60日程以前より身上不足につき願い。
さぁさぁ尋ねる事情/\身上から事情尋ねる。いかな事であろうと思う処、どうでもいかん/\と思うから尋ねる。尋ねるから一言事情話しておく。さぁさぁ身上一つ辛い/\、一つどうも辛い。誰がどうしてやろう彼がこうしてやろう、どうも分かり難ない。さぁさぁ一人の身上一つ事情の台という。皆々撫でさすりは言うまでやない。どうこう一つ心得から事情、さぁさぁ長らえての道筋と言う。どういう事こういう事皆々それぞれの心の理にあろう。身上に一つ事情掛かれば、どうしょうこうしょうと思うても、どうもならん。一つ心の思惑の理立て替え。もうこれからというものは、名々事情に一つ又多くの中も一つ、何処から見てもほんに偉いものやなあ、ほんに大きなものやなあ言うて居る。何でもと思う心なくば何にもできるものやない。もうこれからというは、名々も何年もおいて貰おうと思えば、皆々皆なの心に委せるのやで/\。されば一つ心の理外さん心に治めてくれ治めてくれ。さぁさぁ身上はまだまだやで。さあこれから一つ心に篤と治めてくれ。名々はもう生まれ更わりたようになれ。すれば、さぁさぁ身上何も案じる事要らん。案じた分にゃならん。これからというは年限を楽しむ心。 |
談合中又御話し。
さぁさぁ心は今日生まれた人の心に替えて了え。生まれ児には思わくない。さあさあこの事情から年限はまだまだ。 |
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明治40年1月20日 |
平野楢蔵、先日のお指図の中角目の処普請につき願い。
さぁさぁ尋ねる事情/\、さあいかなる事情尋ねる。又一つ理も尋ねにゃ分からん分からん。何よの事思うところ、又身上に掛かる。事情尋ねにゃ分からん/\。尋ねるから一つ諭するによって、皆々心によく分かるであろう。さあ心の理から何よの事も一つ理。いかなる事も聞き分けにゃ分からん。成る程と言えば身上も治まる。よう聞き分け。さぁさぁまあこれまでの処何でもと思うところ十分理、他にいかなるところも届いて居る。又一つ理ある。前々事情諭しおいたる事情、生まれ児小児一つ心になれ。生まれ児の心には何も欲しい物はない。生まれ三才、又ちょと一つ心分かろうまい。さぁさぁ生まれ児は持たせば持ち、持たさにゃ持たん。この理しっかり聞き分け。
何よの事も、道というものは通りよいようで通り難くい。(しかし)通りよいようにすれば通れる。(通りよいようにするということは)どういうものである(と思う)。通りよいよう(に通れる)一つ理(を)諭す。さぁさぁ生まれ児(の)一つ理(を)諭す。通りよいよう(通れる)一つ理(を)諭す。さぁさぁ生まれ児(の)一つ理諭するによって、よく聞き分けにゃ分からん。何かの処(の)飾り(という)。内の飾りはすっきり要らん。道の飾り心の飾り理の飾りは、どうでもせにゃならん。破れ着物(を)着て働け。どうこう(という)何よの処の飾りは一つも要らん。生まれ三才と言うであろう。又一つ理もこれから聞き分けてくれ。これから一つ何よの事も可愛いから一つ理(を)諭するのやで。破れ着物を着て(働けといわれることは)、ほんに計り難ないと思うやない。しっかり心を治めてくれ。破れ着物で(働いてくれ)。これまでのような目に見ての飾りはすっきり要らん。
年限を切っておく。三才になれば言葉も分かる(ようになる)。こうしてくれどうしてくれ、さあこうであると(いうことが分かるようになる)。この理(を)名々の心に治め(てくれ)。何程楽しんでも、一時に楽しんでは暫くのものや。何にもならんで/\。さぁさぁもう飾り/\(という)。目に見て楽しむ飾り(は)暫く/\(控えてくれ)。そんならこうして行こうどうして行こう(と思案して)、何よの処も、事情(を)すっきり聞き分けてくれ。 |
押して、生まれ児と仰せ下さるは中和、島ケ原の処も委せるものでありますか。
さぁさぁこれよう聞き分けにゃ分からんで。さぁさぁ飾り/\一つ理、暫くじっと治め/\。他に何よの事暫くの処じっと治め。綺麗な処目に見て楽しむ処は要らん。ごむさい処ばかりやで/\。これから/\三年という日を切っておく。 |
押して、役員の処皆綿服に改め一意専心に部下の方にも整理を着ける事。
さぁさぁこれから/\心に一つ理(を)持ってくれるよう。こうという答通りの理(を)外さぬよう。春になればどう(しなければならぬ)、秋になればこう(しなければならぬという)、この心(は)すっきり要らん。草の中でもごもくの中でも構わん、と、どんと一つ心を定め(てくれ)。世界には綺麗な花もある。綺麗な所もある。一つの心を立て替え(てくれ)。ころりと一つ理を立て替え(てくれ)。さぁさぁこれからであるぞ/\。 |
又押して、東京の方へ治め方行く事いかゞせしものにや。
尋ねる処/\、心に掛かる処は放っておけん/\。身上の一つ理尋ねる/\。これでならなあと思う。行て成る程/\言えば、これだけ/\。ちょいと諭しおこう。 |
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明治40年1月20日 |
上田楢太郎25才、梶本ミチ19才結婚願い。
さぁさぁ尋ねる事情/\、縁談/\事情尋ねる処、さあさぁ事情縁談一つ理、濃く処も尚も濃く、運ぶ理の処は、事情さあさぁ許そ/\、さあ許しおこう。 |
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明治40年1月26日 |
宮田サト及び次女ハナ身上願い(芦津分教会役員宮田善蔵妻サト四年以前より身上不足、尚主人善蔵本月二十三日出直し致し、次女ハナ父の病気中又々病発し目下危篤、かくの如く一家揃うての事は、何か御知らせ下さるものか願い)。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情にも余儀なく事であろう/\。さあさぁ思い外という、どういう事であろう。皆々心にもとんと一つ心分かろうまい分かろうまい。今一時の処事情一つ身上何たる事であろうと思う。さあさぁ年来の内順序の道これだけという、通りたる。又これではなあと思う心、思いたる一つ理治まりてあれど、治まりたる中に一つ濁りある。一つ事情よく聞かにゃ分からん。一時どうこう一つ理治まりてある。なれども一つ心から一つ心に煩う。煩うはどういうものである。前々深き心一つの理、中に一つ理。又心という、持って入りて持って出る心持ってくれにゃならん。皆々の側から見れば、又候という。自分一つ心は果たすなれど、他に一つ順序の心外れる。さあさぁあのくらいの中に、あれだけのものがなあ、と取るに取られん一つの理一つの心。これ皆々中の一時、心に治めたら将来という。これより遠く高きはあろうまい。これ一つ順序の理に運んでやってくれ/\。一つ後に一つ事情、又後に一つ事情、この心成っても成らいでも、これだけ一つどうでもという心の理運んでくれ。さあさぁその理さえ治まれば、まず暫くという、楽しみも一つ見せにゃなろうまい。 |
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(2月) |
明治40年2月9日 |
堺支教会南野好松母くに及び小児、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ事情いかな事と思う/\。一つどうでもいかん/\と思うから、一つ事情運んで指図と言う。これ一つよう聞き分けにゃ分からんで。さあ道の上と言うであろう。余程の中に身上いかな事であろう。一つ心という、よう聞き分け。さあさぁ尽した理、皆々これだけ十分受け取りある程に。この一つ心いついつになっても失わぬようしてくれにゃならん。尽した理、将来まで十分に受け取ってある。中と言う、身上どうと必ず思うやない。助けにゃならん、助からにゃならんが一つ理。なれど理と心と言う。又いかな事情でも助けてやらにゃならん、助けて貰わにゃならんが言うまでなれど、中にとんと計り難ない。さあさぁこんな事と更に思うやない。これよう聞き分け。世上という理見分け聞き分け。こんな事なあと更々思うやない。身上は余程の事情に及んで。なれど、一時どうとはない。よう思案せい。又一つ小児いかな事という、助けてやらにゃならん、助けて貰わにゃならん中に、一つ因縁一つ事情、身の内さあさぁ我が身と思うやない借りもの。さあさぁ身上しっかり聞き分け。一時どうとはない程に。さあさあよう聞き分けてくれ。 |
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明治40年2月10日 |
芦津分教会役員宮田佐蔵29才、井筒ふみ24才、結婚願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ縁談一条一つ理尋ねる。さあさぁ尋ねるから事情一つ、さあさぁ縁談という縁談事情、さあさぁどうしてこうしてそれからそれ、こうしてどうしてと一つ理ある。長らえての理繋ぎ合うたる中の理であろう。いついつまでも一つ理結ぼう/\、さあさぁ結んでやろう。 |
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明治40年2月21日 |
旭日支教会、移転願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあこちらあちらと言う。ならんとは言わん。一言諭してこれから一つと言う。変わるには余儀なく始まり一つ心と言う。一つの心譬えられん。世界見て何と言う。これから一つ改め替えて、何事するにも運ぶにも、何人一つの理結んでくれ。どれだけ安心取り損うても、一つの理に運べばこれが天の理。道である。事情変わっても、今日一日の日尋ねた事情忘れんよう。変わる事情は許しおこう/\。 |
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明治40年2月26日 |
湖東、部内名古屋支教会長近藤嘉七中山重吉の次男寅次郎20才、養嗣子に貰い受けたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条一つ理尋ねる事情十分/\の事情、道という事情、将来と言えば末代の心理ある。事情それぞれの心治まれば、いつなりと何時なりと事情許そ/\、さあさぁ許しおこう。 |
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(3月) |
明治40年3月4日 |
梶本ミキヱ25才の処へ福塚信四郎三男秀雄27才なる者養子に貰い受けたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ縁談という、一つ理を尋ねる。さあ縁談一条理は指図しておく。何よ順序聞き分け。一つ理という、さあ心と/\の理さえ何よの事も治まれば、何かの事情も同じ事。何か心得ん/\これ一つ事情と十分発散。どちらも日を切って何か治めおく。何か事情委せ置こう。これ一つよく聞き取ってくれ。 |
身上治まれば直きと取り決めさして頂きます、と申し上げ。
さあさぁ尋ねる処/\、何よの事も理が治まらねば、尋ねにゃ治まらせん。よう聞き分けて一つ理を治まれば、何でもどうでも発散。一つ事情これ何か事情鮮やか成った事情、これよく心にして治めるがよい。 |
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<百日のお指図> |
明治40年3月13日(陰暦正月29日) |
午前8時30分、平野楢蔵とお話しありし時、俄かに刻限の話し。
一万二千足らんと聞いた。そんな事でこの道どうなるぞ。これでは(神が)働けるか働けんか(考えてみよ)。さあしっかりせい。教祖にこの道(を)譲りて貰ろたのに、難儀さそうと言うて譲りて貰うたのやない(と)、言うて居た日(が)あるのに、何と呆けて居る。さあさぁ今日はどういう話し(を)仕掛けるかも分からん。さあ(神の指図を)皆な用いるか/\。用いらねば(その結果現れて来る事について)世界へどうして詫するか/\。(道の継ぎ目を)これ知りて居るか。(今日までの)年限(を)数えてみよ/\。いつまでこんな事で通る(の)か。道は皆な継目(が)あるで/\。継目(を)知りて居るか/\。(継ぎ目のあることを)知らずに何と呆けて居る/\。皆んな(道の理の)取損いして居る/\。教祖という道(を)内から潰して居る。(この道は)世界の道(の理で)で立ってあるか/\。学問で立つと思うか。さあさぁ世界の機械は何時なりとある。何時なりと買えるで。神の機械(は今に云うて今に)あるか。あらしょまい。神の機械は、年限の理(の)続く(理の者)が神の機械である。これ一時に聞き分けて今日に返事して来い。さあ手の空いた者席運べ/\。今の席四席連れて来い。さあさぁ決まるもの決まりて来い/\。早くこういう決まりして来たと言うて来い。 |
御運び後11時頃上原佐助、飯降政甚と話し合い居る時俄かに。
昼からもう四席出して了え/\。早う片付けにゃどうもならん。さあさぁ早く言うてやれ。 |
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明治40年3月13日 |
午後8時頃、上田ナライトの普請の事情、尚増野正兵衞会計の事情話しの時に俄かに御話し。
さあさぁ年限追うて、年限数えてみよ。四十年以来と言えば、余程古い事であろう。一度足らん事を台にするはどういうもの。残念でならん/\。残念やわい。そんな事言う場席ではあろうまい/\。聞かす場席ではあろうまい。残念聞いてくれ/\。いつも何事も聞かした事はない。物の上がりはっちゃ聞かさせん。そんな事でどうなるか/\。さあ前々話し一寸説いたる。この家明け渡そうかと言うた日がある。道理運ばす/\。何からどういう事現われるとも分からん。そんな事でどうするか。神に嘘を言うような事で、万事の取締りと言えるか。足らん事三年五年の後、年々の喰い込みと言うたが、言わにゃ言わんと言うてみよ。席一人やない。外に二人三人聞いて居た者ある。証拠人ある。この残念どうして解くか/\。さあ真柱呼んで来い。 |
増野自ら、甚だ不都合なる事申し上げて誠に相済まず、と御詫び申し上げる。
さあさぁ説いたる日変わらねども違わねども、席の場へ出て来て年々これだけ喰い込みと言うたやないか/\。よう聞き分け。そんな事でどうなるか。この南という理を知って居るか。畳んで了え/\。二十年以来になるで/\。この地所という境内という、二十年以来というは田の中楽しみ、席引き立て/\できた。神の残念神の残念、残念なわい/\。裏は藪で取り絡み、人家も取り払い、先祖代々続いた処の藪も取り払い取り除け、この一つの理というものは、これよう聞き分けにゃならん。杖柱にして一人育てゝ来て、年限経てば/\見えてあろう。そりゃ一人どころやない、皆んな心で成り立ちたのやなれど、中に一つの理というものあって、世界の道理適う処あって成り立つ。これ一つ、よく聞き分けにゃなろうまい。 |
平野より、増野酒を呑んで御心配な事申し上げて相済まずと御詫び致し、将来慎みます、と申し上げ。
神の自由現わした事分かろうまい/\。三日前より夜も横に寝られん程苦しみ、日日の食事も尋ねてみよ聞いてみよ。万人の子供楽しんで帰る者、今日か明日かと待って居る事分からんから、順序運んだもの。この順序聞き分けにゃ分からんで。さあそぁ言うた事は取り返やそうにも取り返やされん。なれど、一つの理誤りした事はどうもならん。この際これからは、どんな事も中に一人も洩れないようにして、どういう事も皆んな一つの心に成って、これからという一つ台として。皆んな困って居るはつなぎに困って居る/\。困って居るは、そのつなぎに困って居る。皆々今まで通りた理に困って居る/\。つなぎに困って居る/\。一つぼつぼつという、ぼつぼつなら何でもない事。二十年祭と言うて、ようよぅ仮式場という。それも思いの外世上に一つの理が治まり、よう/\成り立って今までない事言うて、中に日々重なりて来て、世界何よの事も同じ事、全国大層日々心が治まった。これも全く二十年祭の節である。掛かりは一つ大きい心に成れ/\と言うた日がある。どうしたらよかろうこうしたらよかろう、小さい心では、にっちもさっちもどうにもならん日に及ぶで。どうしたらよかろうこうしたらよかろう、数々の事はない。些かならん処の涙寄せてするようでは、受け取れん。三十年祭という長いように思う。もう僅かはっちゃない。これ聞かしておく。そこで楽しんで、多く何人居れど、一条の心に成ってすれば、たとい一つ理取損いあったて、何事もほんに取損いと言えば、そもそもに割れる心はあらしょうまい。さあさぁ今日の節にちょと楽しみな事匂い掛けておくによって、三十年祭には大きい小さい言わん。ほんの学び雛形なりとも一寸して貰いたい。匂い掛けておく。一寸二年三年匂い掛けたなら、どういう事に成るとも、どういう理増すとも分からん。これを一寸の節に匂うとこう。 |
教長御出席になりし上の御話し。
ウヽヽヽヽヽさあさぁ一寸一言説くで。さあさぁなあ遠からずの内やない/\。前々以て大層な物買えと言うたのやない。一本買うてくれと言うた日ある/\。そんなら快うわしが買うと言うた日ある。買うと言うたによって抑えてある。一本買うたらまだまだ買うで/\。一本や二本やない。買うと言うたら余計に買うで/\。有っても無うても、どうでも買わにゃならん。何処にもないと/\思うやろ。なれど、席が見てある。買うと言うたら売ってくれ。売ると言うてくれ。有る物買うね/\で。明らかに見えてある。席に買わせ/\。買う/\。席が買う/\。買わにゃどうもならん/\。明日日に買え/\。約束せい/\。今夜売るか/\。席の楽しみに買わすねで/\。三本や五本やないで。さあさぁこんな事言うたら、何を言うてるかと思うやろう。一本から始まり、後へ何本やら分からせん。有る物知って居る。買うたとて、何処へも持って行くのやない。買うたら早く楽しみの道を取り締まりてくれ。取り締まりくれにゃならんわい。さあさぁ売りゃ売るとなっと何となっと、答がなくばなろうまい/\。 |
教長が前の刻限に買うて渡すと仰せられしと申し上げ。
さあさぁ一本買え。席はもっと買う。三本や五本やない。楽しみに買うのや。 |
押して
さあさぁもうこれ始まりたら始まる。子供に心配さしてどうなる。国を隔てゝ戻りて来る。皆、道のため楽しんで帰りて来る。神一つの理あればこそ、戻りて来る。心配ばかりして居ては、見て居られんわい/\。皆んな嘘やあろうまい。よう聞き分け。疾うから説いてある。土持々々と言うたる。日々どんな中にも厭わず、国に一つの事情の中も厭わず、心楽しんで来る。一荷の土どういう事に成るとも、何ぼのこうのうに成るとも分からん。一つ心に成って、これをしっかり。心配すれば切りがない。心配は人に聞かしてあんまり良いものやないで。これをしっかり聞き分け。いつもの話しも同じ事。さあさぁもうよいか/\。得心したか。不服なら不服と言うてくれ。道変わりてから、何もならんで。 |
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明治40年3月22日(陰暦2月9日) |
上田ナライト、建物の屋敷どの辺という処願い。
さあさぁ事情一つ以て尋ねる処、さあさぁもう待ち兼ねて/\十分待ち兼ねて居る。どういう事待ち兼ねて居るなら、前々事情順序心に数えてみよ。大祭という、多分多分の子供帰って来る事情楽しみ、一つ満足の理を与えたる処、どういう処なら、一つ身上と言う。万事の処、喰わず飲まず二晩寝ずでも、日限働かしてあるで。これを皆なの心に治めてくれ。何よの処神の自由、日々食事喰わずに働かれるか。人間業で出けるか。年を数えば働きでけるか。これをよう聞き分け。皆々この心あれば、どういう事も何不自由でも案じる事ありゃせん。自由知らんから皆の心に案じが沸いて出る。神の自由は人間の思わくところりと違う。何よ十分の道立ち切ってある。あちらで結ぼれこちらで結ぼれたる事は、ぼつぼつほどきに廻りて居る事知らん知らん。何よの事どうなるこうなると思てはならん。皆な何を思て始め掛けたる。さあさあ今日一日尋ね出る処、いついつまで万事これをその心に治め。案じる事要らん。これから先はこれまでの道を通ろうと思うても、神は連れて通さん。皆な印しを打って組んで行くようなもの。心が違ったら、何よの事も喰い違って合わせんで。何事も出けやせんで。これを一つ心得にゃならん。そこから道理話し掛ける。どういう事始め掛けるなら、重々話しの台、さあさぁ裏は鍛冶屋表は大工、これは一つの台やで。これを聞き分けにゃ分からん。後々つなぎ切れ目あってはならん。あれも寄せこれも寄せ、つなぎは神の見込みを以て繋ぐ。どういうつなぎなら、後々替わり/\。つなぎなくばどうでもこうでも裏と表は立たん。どういう事なら、席の言葉出す事聞き分けるなら、神の自由聞き分け出けるやろ。いかな一つ話しも聞き分けにゃならん。さあさぁ表裏と言うたる。屋敷表ありて裏がある。これ一つの道理聞き分け。さあさぁ尋ねる処、後々つなぎ。地所何処へ持って行く所ない。南より持って行く所はない。 |
押して願い。
どういう所なら、空いた所席順序の事情些かと言う。広い狭いはない。一寸した所いつまでも広かったら、何もならせん。これを聞き分け。 |
何間の建物でありますか、押して願い。
さあさぁ建物は今一時広くは要らん。当分の処つなぎ/\、つなぎの間に余程年限なくばならん。一時に年限経つ事でけようまい。皆なの心に惣々の心なくばならん。よう聞き分けて、十分の心なくばならん。 |
材木一本教長より買い入れあと三本五本は席が買うと仰せ下されましたのが、どういう木でありますか願い。
さあさぁその話し掛けたる。席が、予て明けても暮れても、教祖の処、日々胸につかえてある。少々の物では、実際の普請に間に合わん。たゞ席の心の養いである。これ一つ鮮やかな心に成って、左にあれば右にある。右にあれば左にある。これ、心に治まったら、席はいついつまでも勇む。勇まさにゃならん。前々話し、後へ返る話しではあれど、一時成らん事せいとは言わん。ほんの楽しみあれば障りはない。楽しみから、心を積んでくれ。 |
教長より一本買う事情願い。
さあさぁ又々外の話し、内の山にもある。十分の木もある。あれを二本でも三本でも五本でも十本でも構わん。今度教祖の普請に掛かる。内にある処、席に譲る譲ると言葉あれば、日々濁らず日々働く。これをしっかり聞き分け。 |
つなぎの処、青年なり外々にありますか願い。
さあさぁなあもう日々になあ、働いて居る内に、苦なしに働いて居る者もある。日々の処にどうもなあと心に働いて居る者もある。当分の処見立てゝ、三十日だけでも養いの心育てゝやってくれ/\。十分の事は要らん。それに十分の事してはならん。千切れるなあという者繋いでやってくれ/\。これは十分の理である。さあさぁさぁさぁさぁどうで屋敷というものは、一時にどうしょうとできるものやない。時を以てすれば治まる。要らんような処から、要る事ある。へばり付けに来る者ある。時来たならへばり付く、時待たねばへばり付かん。これを一寸話しの匂い掛けておこう。 |
しばらくしての御言葉。
もう一声/\さあさぁ、さあさぁなあ一寸話し掛ける。前々一寸話し掛けたる。遠からず/\一寸仮家普請と言い掛けたる。これをどうでも心に持ってくれにゃならん。何よの事聞き分けにゃならん。成らん中から無理にと言うては成るものやない。無理にと言えば、咲いたる花の根をむしるようなもの(である)。成るよう行くようの話(を)、皆な勇んですれば、色も出る、薫りも出る。いついつ(も)萎(しぼ)れるような事ではならん。年限(の道)から(思案して)見れば、辛い事もあれば勇む事もある。一寸楽しみまでの話にしておく。仮普請と言うて、さあさぁ話し伝えておけ/\。先に実がなる花である程に。これだけ一寸匂わしておこう。 |
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明治40年3月26日 |
藤江□太郎27才、宇野猶人妹きん26才結婚願い(河原町部内大垣支教会長藤江、支教会役員宇野)。
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一つ一条一つ理尋ねる。尋ねるには、皆な心という理寄って、これと/\重々と言うであろう。さあ道という、日々心の理一つ心である。順序理は、順序理に一つ許そ/\、さあ許しおこう。 |
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(4月) |
明治40年4月2日(陰暦2月20日) |
午前1時半、上田ナライトの普請南の方へと仰せ下されましたが、いずれの処へと申し上げ。
ウヽヽヽさあさぁさぁ尋ねる。尋ねるから話せにゃならん。どれだけ放っておいてどうと言う。これだけ放っておいて、おこうと言う。どうもならん。さあさぁなけにゃならんもの、その何たるものか、心という理よう噛み分けてみよ。何処へどうしょう彼処へこうしょう、どうする。何を働く。何のために働く。この一つの心、よう聞き分けにゃ分からん。 |
押して、地所の処。
ウヽヽヽ地所の処は南々々々、さあさぁ南々々々、天より話したる。それぞれ伝えたる。これさえ違いなくすれば、言う事ない。そりゃどうせこうせ、言葉に濁り打つ。濁り/\濁りて分からんようになる。 |
どの所にてと。
さあさぁ今の処どうしょうこうしょうと言うた処が、どれだけの地所、そりゃ空いたる所、ほんの一寸の始め掛けたる。分かりたやろう。さあさぁもう空いたるは少しの所にて、ほんの仮家/\。狭ばいなあと言う一寸仮家。一時どうこう学び/\と言う。こうしたら、どうでもこうでもこれだけ一寸せにゃならん。さあよう聞き分け。五日延ばし十日二十日三十日、これべったり日が暮れたらどうする。日の暮れん先から掛からん事には、どうもならん。何も忙わしあちらも忙わしいこちらも忙わしい。忙わしいと言うて、放って置けんという理何があるか。心に嵌まったら、しっかりと言うて聞かせ。日も転じ掛けられんという順序の理、一個人に取りては、行くと行くまいとは勝手である。これをよく聞き分けにゃならんで。 |
押して、地所空いてある増野の南の方。
さあさぁ明日日たといどれだけのもの一寸のものでも、三尺の図面引き掛け。さあ神の言うようにせよ。又放っておいたてだんない事もある。放っておけん事、これよう思案してみよ。三日休んだら、三日の困りが見えやせんか。見えるやろう。 |
押して、明日奥村呼びて絵図面を作り本席へ申し上げます。
ウヽヽヽさあさぁ明日はどうでもこうでも図面引いて、これだけのものかんろ台へ行てはっきりと理申し上げ。悪い事せえと思うたら了見違う。後へ/\のつなぎ、どうでもこうでもせにゃならん。どうこう月日が変わったらどうもならん。今日行っても半端やなあ。おれもどうやった。幾度後戻り、どうもならん。取り返やしつかんようになったらどうするか。これも出あれも出/\/\、何も手つかえ、彼も手つかえ。皆々心によう思やんせい。日が遅れてからどうもならん。これを後々のための話しに一寸しておく。 |
同午前8時、上田ナライトの普請の事につき、お指図読み上げての後にて刻限。
今日までには、どんな日もあったやろう。二十年以前の事はお前達も知って居るやろ。今日の日はしっかり聞いておかにゃならん。(神の話は)皆な掴まえ(処の)ないような事と思うやろ。(しかし)掴まえ(処の)ないような処から見えて来るのや。皆な知って居る(であろう)。知って居るやろうなあ。皆な良い日もあれば悪い日もある。なれど、固まって来たら強いものや。出世は若い時にせにゃならん。年寄りての出世は先は短い。今日の事は、俄かに言い掛けてどうするかと思うやろう。何も俄かに言い掛けたのやない。(お前たちが)放っておいたのや。(しかし)一時に(どうせこうせと)言うた処がどうもならん。一つ/\固め(てくれ)。固めたら強い/\(ものとなる)。一つ/\固め(てくれ)、一つ/\組み上げ(てくれ)。組み上げたら強いものやで。後は陽気ぐらし(という)。心程強いものはない。心程弱いものはない/\。これだけ聞き取ったら十分働き働き。働き見え掛けたら、あんな事何を言うやらというような処から、皆な成って来た。屋敷の中には、(教祖は)存命のように十分働いて居る。(教祖は)陰から働いて居る。元大工して居た者や/\。(その者に)月日入り込んで自由(の理でもって)働くで/\。(本席に入り込んで)自由(の)働き(を)さしてあると言う。心からどんな事あったて、何も案じる事要らん。しっかり聞いておけ/\。東西南北計って来い。何尺何寸あると見て来い。今日は妙な日や/\。何なっと皆んなに一杯拵えて呑ませ/\。呑んでくれ/\。さあさぁ起こすで/\。皆な寄って抑えて居るようなもの。手を離したら何でもない何でもない。 |
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明治40年4月3日(陰暦2月21日) |
午前2時過、屋敷取り除けの事申し上げ後の御話し。(居合わせし者桝井伊三郎、板倉槌三郎、島村菊太郎、飯降政甚の四名)
ウヽヽヽさあさぁさぁウヽヽヽ、まあこんな事わいと思うやろう。待って居た。これどんな事、何故こうなる。どうも、運び追い延ばし、見遁し、取り違いあり、見て居るに見て居られん。これ第一の処身の障りどうでもこうでも一つ理を治めならん/\。それもそうあろうこれもこうあろうと、心というもの沸いてある。さあさぁ皆々一時どうせいこうせい、こりゃならん。又々今一時の処、言わん先に何よの理何よの事もせにゃならん。すれば、そういう事こういう事、皆々道から道治まるもの。どうしてもこうしても、皆々働けない。これどうもならん。これ皆々の心からできたもの。その心がいかんのや。大望の者は、大望に扱えば大望に光る。何たる事じゃなと思うようでは、皆々光りゃせん。これよう考えてみよ。一時にどうせいこうせいと言わいでも、せにゃならんのや。皆々当たり障りのないように、外々の事と違う。皆な知って居る。知って居る中に、どうもならん。もう年限/\年限も話し掛けたる。これ否でも応でもどうでもこうでも、年限の話し匂い掛けたる。この匂い曇り払う。何から何まですっきりやるで/\。何にも皆な言うまで。これ容易ならん言葉や。さあさぁよう聞き取りて取り締まり/\取り締まりて了え。さあさぁ日々勇んで掛かれば、どんな事でもできるなれど、あちらで心配こちらで心配、どうであろうこうであろうと思う。何よの事も一年掛かり三年掛かり、五年掛かりても、ろくな事できやせん。そんな事ではどうもならん。皆々一つ心に万事一つの心から勇んで掛かれば、神が自由。何から何まで一時に見ゆる程に。さあさあ身上もこれから暫くじっとさすで。日々可哀そうなもの。寝るに寝られん。これは辛いであろう。まあ傍々も困る。身上は暫くじっとさゝにゃならん。さあさぁまあまぁこれから先々鳴物黒衣を着て、楽しんでやろう/\/\。やるでやるで。黒衣楽しんだ/\。鳴物/\、鳴物出りゃ行こう/\。行くで。行こう。わしもお前も行こう。あっちでもや、こっちでもや。行こう/\。鳴物/\、琴、三味線。わしも出よう/\。これ世界の話し、世界の人気皆なの心で楽しむ。ウヽヽヽ。 |
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明治40年4月4日(陰暦2月22日) |
午後11時40分、刻限御話し。
さあさぁさぁさぁこの間うち、さあさぁ長らえて/\十分のこれ話し掛けたる。さあさぁ十分の事話し、どうやらこうやら思惑の処、こう言うたであろう。これからはこれ第一。神の話し台と言う。何から何まで。この道又長らえての身の障り、一日二日四日五日経てばどうであろう。いかなる者もどうであろう。日々身の処/\一言も述べる事できようまい/\。一時の処一寸防ぎ、これもう待つ/\、さあさあ何が防ぎと言う。さあ何から何までの処いついつくどう/\話し掛けたる。どうでもこうでも治めてくれにゃならん。一つ心治めるなら自由自在である。これから先の話しや。どうでも一つ心治めてくれ。どんな者でも何でも自由である。今夜の話しておくによって、しっかりと皆々心を合わせ。すれば、これからは十分である。さあこれだけ神が頼みおくによって、しっかり聞き取りてくれ。ウーー。 |
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明治40年4月5日(陰暦2月23日) |
昨夜の刻限申し上げ、尚外に御聞かし下さる事ありますれば御聞かし下されたしと願い。
さあさぁまあ話し掛けたら大きな話やで。大きい話し聞いて、大きい事は皆な承知して掛かって居るやろう。中程というものは難しいようなもの。一寸には行かん事やが、大きい事は大きいして掛かれば行くもの。又どんと話し仕掛けるやろうと思う。言い掛けたら仕遂げにゃならん。出けて来にゃならん。出けて来る。皆何やろうと思う。年限という、三十年祭/\、これもう十分の日は八分まで経って了た。三年向こうからは、どうでもこうでもやって貰わにゃならん。やってみよ/\。できる程に/\。何でもない。あちらこちらどうして行こうこうして行こう思やんもある。思やんの中一寸匂い掛けてみよ。心配する事要らん、心配あらせん。これはこれと皆な派分けるから、心配せにゃならん。そこでよく聞き分け。どうでもこうでも十分働く心を持ってくれ。何処からどういう働きでけるやら知れん。でけて来る。これだけ一寸話しておこう。 |
押して、三年すれば掛からして貰うて宜しう御座りますか。
さあさぁどうでもこうでも何も大きな立派な事する事要らん。今の式場に一寸大きものでよい。どれだけ要ると、元の台括るからできん。台括らんとしてみよ。独りできる。 |
押して、皆な心一手にして心一杯働きますから、本席の御身上御ゆるみ下されませ、と申し上げ。
さあさぁ尋ねる処/\、いかな事も皆案じあるから尋ねる。尋ねるから一寸話しておかにゃならん事ある。これまで遠く早う/\、一年二年三年段々延びる事ばかり。ようよぅと言う。これ一つ何も仕切ってしたて、行こうまい。まだ暫くの処、どちらこちら日は余程あるによって、その心で居てくれ。 |
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明治40年4月6日(陰暦2月24日) |
昨夜のお指図読み上げ、派を分けるという事お尋ね申し上げます。
さあさぁ派を分けるという、派を分けるというは、どういう事と思う。さあさぁこうせん事には行かん、どうせん事には行かん、維持が立たんと言うは、派がころっと違う。どんな事もこんな事も、一つの心より始まったもの。一手一つが道理に適うなれど、それが行かんから、これも仕切りどれも仕切り、仕切りするからどちらも行かん。どちらも難しいなる。一条の道に派を分けるから行き難くい(のである)。どんな事も一つから始まったもの(である)。一つから行け。あちら(とか)こちら(とか)それぞれ一つ派を分けるからいかんのや。まだまだ分ける事(までには)いこうまい。(神が)一つきっしりして結んだ(本席の)一つ理(は)、(人間世界を)始め出した一つ理(と)、教祖存命(中に)一つ(教え)出した理と(によるものであって)、(それ故本席のお指図は)この一つ天理の理と違うまい。数年来伏せ込んだ理、どうでも動かす事でけん。これ一つ言葉に出しておこう。 |
学校の方でありますか、と願い。
さあさぁ分かった/\。そんな事ではいかん。一寸三年という言葉出したる。大き心にをい掛けた。これ一つ多人数の中ですっきり述べてくれ。何も不自由する事要らん。案じる事要らん。 |
しばらくして
もう一日二日、席もどうしょうという事行かんなれど、一時働かさにゃならん。さあ席がなけりゃ、何を思うたて何を取り締まったて、締めを取る事でけやせん。さあさぁもう一日二日待って居る者もある。皆などうこう一寸/\、一日二日の処タンノウさしてくれ/\。すれば、十分タンノウさすによって、これだけ一寸説いておこう。 |
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明治40年4月7日(陰暦2月2日) |
午前1時50分、昨日の運び方、明日になれば松村も帰りますから、談じまして一手一つに運び方致しますが、何か他に御聞かせ下されたしと申し上げ。
さあさぁ一人やそこらの事、後からどう言うこう言う事あるか。今までそういう事して居るから道遅れる。遅れるから濁る。何が一人二人やどうこう理があるか。さあさぁそんな一人やそこらでできた道か。皆な違うて居る/\/\。さあさぁ神の言う事一言違わず一条に、二十人の中に三人でも五人でもあれば、他に何が言う事ある。出てる者不足や。その不足帰って来て、何も不足言う事ありゃせん。いつになってもどうもならん。時を遅れる。誰が留守や、彼が留守や。ウヽウヽヽ。 |
教長御出席の上。
さあさぁ皆々一人も不足あろうまい/\。不足なけりゃ一言。さあさぁぅこの間中より容易ならん道を通りて居るのやで/\/\。これを又一言どうこうと、一時も早く皆々心に映してくれにゃならん。さあさぁこの間から段々書取りしたる。それを一つ/\一時にどうじゃこうじゃ。ウヽヽヽヽ。さあさぁ深い話し、皆なしたのやで/\。さあさぁどうや/\、急く/\/\/\、一時も急く/\/\。 |
すぐ運びさして頂きますと申し上げ、尚又段々延び/\の処おことわり申し上げ。
さあさぁ一時に運んで/\、運んだ言葉を、こちらへ言うて来い/\/\。 |
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明治40年4月7日(陰暦2月25日) |
午前2時半、本部の会計と学校の会計と一つにと申し上げ。
何も誰に大層掛けるのやない。皆な喜んでするのや。それに、どうであろうこうであろうと、余計にして居るのや。それだけしっかりと皆々に頼んで置くで。さあさぁ学校みたいなものは何処にも沢山あるで。これ皆なよんどころなく情に流れ来た。情に流れて居ては、ぶっ潰して了うのも同じ事。かえって末の者程分かって居る。さあさぁすっきり心配のないようにしてやろう。心配や難儀や苦労(のある事を)、神が始めるか。これから一つ理(を聞き)取ってみよ。何処に不足(が)あるか。そんな事(を)するから、心配や難儀拵える(のである)。そこで、よう思案してみよ。人をえらい目に合わする神が有るか無いか(考えてみよ)。人間でもそんな者(は)ありゃしょまい。これすっきり改めてくれ。改めさえすれば、どんな事も案じる事(は)要らん程に。皆々間違うから、皆な間違いができるのや。そこで、これなあと思うた。このぢばに、世界から鏡屋敷と言うて、遠くから成る程と寄って来る処、察してみよ。それに、どうしょうこうしょうと取り違いあるから、屋敷の中に取り違いできる。これさえ成る程というようにすれば、結構なものであろう。これですっきりしたか/\。しんどかったな。これでもう楽や。よい。 |
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明治40年4月7日(陰暦2月25日) |
午前9時半頃、夜前のお指図読み上げの後、学校の方の領収証も本部の名義で出すという事を教長御認可になりました、と申し上げ。
強い/\/\/\。そうなけにゃならん/\。二派三派に派を分けるから、どうもならん。できた/\ようできた。これから一つも違わぬようやらにゃならん。何も案じる事要らん。それとこれとあれとこれと、派を分けるからいかん/\。いかん事好んでするから、仕舞には何も彼もすっきりと行かん事見えてあったのや。これを喰い止めてやったのや。皆々これをちゃんと決めさえすれば、これから先はいついつまでも結構なものである。 |
しばらくして
いつまで経ったて一つ味に一つ鍋。時によってあちらへ持ち行き、こちらへ持ち行きするから冷めるようなもの。日々の事である。一つ鍋やで。一つ鍋にするのやで。これはこうあれはどうと、部分けするは神が嫌いやで。そんな事定めては働きができるか。物を売りに来たら買う。買うたら払うたらよい。それだけのものや。多分多分成るだけの心で運ぶなら、尽きる事ありゃせん。これだけしっかり聞いておかにゃならん。これ細々の処からぼつぼつ、ほんになあと言う日今に見えてある。 |
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明治40年4月7日(陰暦2月25日) |
午後9時30分、多人数の中へ匂いがけと仰せ下さる故、明日は分教会長も帰りますが不参の者へは手紙を出して呼び寄せ話致します、と申し上ぐ。
匂いの事早いほうがよいで。急いでやってくれ。急いでやってくれにゃならん。急いでやっても良い加減になる。残らず/\遠い所、悠っくりして居ては遅れる。この人に匂いを掛けんならんと思えば、道の辻で会うても掛けてくれ。これからこれが仕事や。さあさぁ変な話を聞かさるやろう。これやなけにゃならん。さあこれまであちらでもこちらでも、どうやろうこうやろうと、心というもの散々になってあった。なれど、これからこう成ったと、一つに成った事仕切りて言うてくれ。もう三十年祭は八年よりない。どうでもこうでも三箇年前から匂いを掛けて丁度よい。隅から隅まで心おきのうやってくれ。ころっと風を変え、直接やと言うてくれ。早く話して聞かせ。これが話のだめの話。今後どうしてくれ、こうしてくれ、これよりありゃせん。これ了うたら、三四年か五六年は皆々働いてくれにゃならんで。働いたら働いただけのコウノウ皆々ある。ほんになあと、もう変わったなあと言うて、これから楽しんでくれ。 |
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明治40年4月8日(陰暦2月26日) |
午前6時、未だ御身上すっきり致しませんが、何か運ぶべき事ありますか、と申し上げ。
手遅れ/\。だめの諭と言うたる道は、先になりても立つ。内々や。何時どういう事出来るとも分からん。人間というは死すると言う。生まれ更わり。何年居たとて同じ事/\。もうこれ暫くの処、どういう事も幾年間なる。何年したらどうなる。皆力を付けてある/\。皆々よく差し入ってくれ/\。そうして内々の処、こうして三軒棟を並べてある。一軒の方/\立ってない/\。立たんとすれば楽しみもない。これも第一長らえての道、余程大望な事である。治まりないと言えば、有るも無きも同じ事。 |
押して、三軒棟あって一軒立ってないという処、此辺如何の事でありますかと願い。
西に余分/\、余分は一人あるわい。一人こちらへ/\。それが気に合わんとすれば、今限りやで/\。ウヽヽヽヽ。もう立て合いの日の立て合い/\、日の立て合いは正月二十六日、二月二十六日、これ日の立て合いや。さあさぁ何かの事も自由と言うてある。自由。 |
きぬゑをまさゑの方へ納める事、教長へ申し上げて運び方致しますと申し上げ、政甚より申し上げ。
さあさぁ十分を見て、三年とも言えば三日とも言う。三日とも言えば三十日とも言う。三十日とも言えば三年とも言う。さあさぁやろ/\/\。やった/\/\/\。あヽヽヽヽ。急いでやってくれ/\。三日とも三年とも言う。あちらこちら決めて了う。継目のう治まったら、これから/\元の通り、いつも/\の通り、世界もずっと治まって来ると言う。 |
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明治40年4月8日(陰暦2月26日) |
午前8時半、まさゑの事につき、十年来以前川久保との縁談の事につき、お指図の内に理の発散出来ん事ある故、理の発散すれば宜しと申して居りますと、政甚より勝手に願い。
さあさぁそういう心が間違うたる。そんな事ではならん。縁談尋ねる。成る事もあれば成らん事もある。通る事に前々の事言うた処成らん。成らんが、事情よう聞き分け。どんな事も発散。真柱、控え柱と言うたる。教祖存命より伝えたる控え柱さえも、どうもならん。雛形あるやろう。そんな事いついつまで心に畳み込んで居ては諭しようがない。十分心を治めて、ほんに成る程と言えば、不孝/\取り消してやる、と伝えてくれ。成らんもの/\、成らんものは、とても/\もう一度の指図できん。とても/\指図尋ねるに到らんものである。 |
よく運ばして貰いますから、本席の身上御助け下されたしと願い。
縁談結んだ事、十年も経てど、未だどうやこうやと心に思て居ては、間違うた心であろう。子供一人二人あれども、あちら離れこちら離れする事ある。一生一代と言うて結んだ理であろうが。どういう道もあろう。これ聞き分けてくれ。聞き分けにゃ、道という道はありゃせん。 |
仕切りて運ばして頂きますと、飯降政甚より申し上げ。
長らくの間心配掛けましたが、運びをつけますから御許し下されたしと申し上げ。
心ほどかにゃならん。十年二十年親に苦労掛けて居たんや/\。どうこうはいかん。十分成った事でもいかん事ある。十分結んだ処がいかんというは、因縁と言う。因縁というは心の道、と言うたる。心の道と言うたるで。 |
本人これへ連れて出ましたが。
強ってどうせいとは言わん/\。心というものある/\。強ってどうせいと言うた処が治まらせん。心さえ治まったら、何かの事もどんな事でもいかな事でも曇りというものない。どうも取損いあってはならん/\。今日の日何と思うか。僅かの日延ばし、何から何まで心を治め、心を治めて一日の日切ってある。これ何と思て居る。そういう事ではならん。よう聞き分け。前にこうやったこうあった、これ、ほどけん/\というは、指図はできん。どういう事も、皆な遠く所にも近い所にも皆ある。事情尋ねる。尋ねるは治まる。治まらんというは、十分と思ては十分治まらん。十分与ゑあっても、どうもならん。早くこれを又一つ心に治めて、どうでもこうでも、今日の日は、何とか彼とか満足与えてくれ。与えてくれにゃならん。これよく聞き取って諭してやれ/\。一人兄弟拾うたと思てやれ/\。 |
しばらくして
もう一寸には、解けと言うたらどちらやらと言う。治まる。治まれば遠からず楽しみある/\。一代これも思うて苦労したと思うてくれ/\。聞き分けて諭してくれ。怖わい事も恐れる事も一人もあらせんで。これだけ諭したら十分であろ。金銭で買わりゃせんで。ウヽヽヽヽ。 |
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明治40年4月8日 |
一同一先ず引き取り、しばらくして飯降より姉まさゑの処、理の取違いの処は御詫び申し上げ。
すっきり真から治まりゃ、じっと自分の心に浮かんだなら、十分にしてやってくれしてやってくれ。早う運んで一時も心を休ましてくれ/\。それより頼りも楽しみもありゃせんのやで。皆んな結構な事ある事知らん。こんな結構な所、何処へ行たとてありゃせん。働いて通りてみよ。働いて通る心に成ってみよ。どんな事あったてこんな事あったて、こんな暮らし一日も真似はできやせん。それを知らんからころりと違う/\。独り大きい成ったように思うのが違うで。そうやない程に/\。これよう聞き分け。将来末代のために成る程に。さあさぁもうよしや。 |
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明治40年4月9日(陰暦2月27日) |
午前1時、刻限。
さあさぁさぁ毎晩/\の事にどうもならん。今日の日大抵の事知らしたで。どうも半端、心にタンノウできん。どういう事いかん。今日まで何にも言わずして越して来た。どう語るも言葉、同じ言葉やで。さあさぁもう道はどうなりこうなり治まる/\。一つ/\/\これ一つもう一段の処、これ一つ一寸又事情、今日までは、これさえ了うたらなあ、待って居る待って居る。今日の祭了うてもなあ、祭了うても、又かいな。早く踏み留めてくれ/\。もう一日二日、余程大事な処である程に/\。どちらからでも大事やで。 |
内々の処でありますか、と申し上げ。
さあさぁ内々の処判然と言えば判然、不足と言えば不足。どうもならん。ウヽヽヽ。 |
明日は運び方きっとつけますから御許し下され度し、と申し上げ。
さあさぁ内々の事情という、もう内々の事情何も難し事ないで。どうもならん/\どうもならん。難しい事無理にどうせいと言うたて成ろうまい。成らん事無理に言うたとて成ろうまい。さあさぁまあそれはじっとして、第一待って/\待ち焦がれて居る。一日の日どうでも元一つ第一待つ。遁るに遁れられん。遁れられんというは、これどうもならん。 |
古き縁談の事情お指図(まさゑの古き縁談の事)。
幾度の間/\事情と言う。そりゃ一人の事情である/\。一人の事情は成ってもその向き、成らいでもその向き。十分得心して十分満足さして通れば、いついつまで名々の事になる。それぞれの事なれども、これどうもならん。可哀相なものや、暗がりの道/\何度も通らにゃならん。これが可哀わい/\。親と成り子と成るは、因縁事情から成りたもの。親を孝行せず、親という理忘れ、親に不孝すれば、今度の世は何になるとも分かり難ない/\。この話し理伝えておこう。ようよぅ一時の処、もう遠き所ならばどうなりとして一言なりというは、真の心である。内々の処十分言葉を聞き、順序中々の中に一つこの心と言う。よう皆々察してみてやってくれ。親が満足できるかできんか、これよう一つ聞き分けてやってくれ。もうこれ十日以上身の障り、どうでもならん。もう明日よいか/\、もうなあ皆々待って居る。一つ/\洗うて来てある。これからその心でさえ居たら、この道は十分である。今一時困る処待つ。子供という、遠く理楽しんで来たる。今一時の処通る事できん。どうも一時が難しいてならん。さあさぁ内々事情、これはもう小さいもの/\。そういう事難しい言うは勝手や。これ何でもない、成る程と、一時の処十分の理諭してある処、結構と思えば何ぼうでも結構。この一つ理、古い事は何も言うまでや。この一つ事思うてみよ。そんな事尽すなら、道を一分なりと尽してみよ。自分の徳はどのくらいか。 |
明日は飯降の姉弟皆々理を治め、尚本人連れて御詫びに出ます、と申し上げ。
要らんと言うなら、要らんにしておけ。十分のもの与えてやるのに、要らんと言えば、これから先どうする。これから一つ話してくれ。分かったやろう。 |
子の処も半端であります、修行のためにまさゑ三箇年御暇を貰うてくれと申し居りますが、如何の事で。
あんな者出してどうなるぞ/\。そういう根性提げて居るによって、どうもならん/\。出るのならすっきり出て了え。心残りないようにして出てくれ。これだけ言うておく。何と心も、腐るからきついものや。可哀相な者、そんな不孝の者程可愛わいゝ。何と腐ったもの。どうせいでも結構暮らさしたる。これを知りつゝする事なら、是非あろうまい。さあ出るなら出てくれ。心から留まるなら、どうなりと。これ一つ、言葉の括りの仕舞であるで。 |
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明治40年4月9日 |
午前3時、又々御身上迫り、内々一統心を定め、サンゲは致し居りますから、御許しの程願い上げます。
さあさぁさぁできるサンゲ(なら早くサンゲ)をするがよい。(心)残(りのす)るサンゲはするまでのもの(でサンゲになっていない)。サンゲという(のは)、将来(生涯?)(いつまで経っても)思い返さんのがサンゲ(である)。将来(生涯?)(に)それが治まるなれば、何にも言う事(は)ない。長い間や。内々の処に取っては小さいものや。小さいものなれど、別に他に事情余程の喰い違いある。又一つどうもならん。待ち兼ねて/\/\居るわい。一日に三人なりと片付けて行かねば、日の照る所ない/\。ウヽヽヽ。さあさぁさぁもう一声/\/\、定めたか/\。 |
定めましてござります
さあさぁそれ又雛形、一点打って。台違うで。さあさぁたとえば一席と言う。一席と言うたら、三々九人である。三々九人の処、元の三人一席に取り直してなりと、三人なりと、明日から運ばすで/\。 |
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明治40年4月9日(陰暦2月27日) |
午後9時半、内々姉弟一統前お指図より理の取違いの処段々サンゲ致し、この度の親神様の御自由を見せて頂き恐れ入り、心身に取りきわめ、今後本席へは孝心の道を供え、安心して頂きます、又姉まさゑは今朝より少々身に患いを受けて居りますから、尚々できる限りのサンゲ致します、又平野楢蔵にも段々御諭し貰い居ります事で、と政甚より申し上げるや直ちに。
さあさぁこれまでの処皆な取違い/\、取違いがころっと心に治まりて、成る程と治まれば、身の処何よの事も許してやろう。なれど、もう一度という理許すに許されんによって、これをしっかり。そうして三軒あちらの物でもなし、こちらの物でもなし、誰の物でもなし、皆な仲好く中の者の理の物である。これも誰の物彼の物じっとして居る者の物、少ない者大きい者、大きい者は少ない者に持って行ってやれ。これが神の道。これがろっくであろう。理によって不自由せにゃならん。珍しい道や。世界の鏡に改めて了え。さあさぁこれ何から何まで、もう変わりた事である。できん事できるが神の道、人間という、身の内借りものというは皆な聞いて居る。聞いて居る理がなかったら、聞かんも同じ事。これよく聞き分け。さあさぁ何処から何処まで、三軒の理知らん者ありゃせん。三軒の理さえ心に治まりたなら、道は一条。これよう心に治めてくれ。 |
しばらくして
さあさぁ自由/\、自由して見せる。自由というはどういう事、長らえて身の処、今日/\万々どうであろう。一つ/\尋ねる処、安心さしたるなれど、こうと伝えたる事話し通り伝え、理というものは、これ忘れんようせにゃならん/\。何度の理を、押して治めさしておくで。 |
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明治40年4月10日(陰暦2月28日) |
午前1時、お指図。明日席運ぶと仰せ下されますが、多人数待って居りませず、尚御身上すぐれずありますから、御休み下されたしと、平野楢蔵より申し上げし処へ、しばらくしての御言葉。
さあさぁ一寸、まあ一寸、一つ/\どうにもこうにもならん事ある。さあ十分それそれ尚皆々運んでやってくれ。これで十分満足と言う。一つ満足の中にまだなあというは、十のものなら九つまで済んで、一つあれば満足できん/\。この間内々三人一つ事情、三年という。三年一つ事情、この事説くに説かれん。これ一つどうもいかん、まだいかん。ついつい又候皆々大勢の中、成るもの成ったは無理と言う。一人の罪は何ぼの罪とも分からん。どうせいともこうせいとも言わん。心だけのものであって、人間心としてこの心尋ねてやってくれ。我が思う通りにしてやれ。してやらいでも成って来る。これ一つだけ結ぼれ、サンゲした/\サンゲしたと言うて、皆んなの中へ騙してるようなもの。 |
道の事でありますか、内の事でありますかと申し上げ。
三軒の内や/\、一人サンゲでけたらせん。突き延ばすようなもの。一両日の間に運んでやれ/\。どうせいこうせいは言わん/\。この間うちより皆々に厄介掛けて、よう聞き分け。十のものなら九つまで治まって、後一つそれが曇りとなったる。曇りとなれば、何したのやら分からせん。何を聞いて居るのやら分からせん。よう思案してみよ。 |
明日運ばして頂きますと、平野楢蔵より申し上げ。
もう何時やら分からんような身になったる。身に一つ口に言うた処が、心に使わん理どうもならん。皆々を騙し親を騙す。その心も同じ事や。もうこれだけ言うたら、これだけ言うて心に感じなけねば、名々の思う通りせい。すれば、誰にも怨むるものは一つもありゃせん。 |
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明治40年4月10日(陰暦2月28日)午前1時
さあさあもう一言々、余分一人をこちらへ治めるという。これ深き因縁々。さあ甘露台という理なんと思うているか、その明りで照ってある。この世へ出た人間というは何ほどの理というや分かせんで、これをよく伝えとやってくれ。この理納まれば何よの事も皆な分かる。 |
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明治40年4月10日(陰暦2月28日) |
午後5時半、段々と御諭を受けまして、理の取違いより遂に人を恨みました事も、真の心よりサンゲ申し居り、本人まさゑもこれに居ります。今後は如何なる精神も取り決めさして頂くと申し居ります、と申し上げ。
さあさぁさぁ悠っくり筆を執り、あちらこちら理を諭す。神というものは付き合いよいものゝ、人の心程難しいものはない。もうこれ年限というものは長い年限。ようよぅの理に及んだる。神は悪い事一つも言わせん。皆な可愛から一つ/\理以て深い理諭する。よう聞き分けてくれ。これまでの処どうしてこうしてどういう事あろう、思い/\の年限経った。これから先は思うようにしょうと言うても成るものやない。この道というは、もう言うまでのものである。金銭ずくで求められやせん。国々所々あちらこちら遠き所より運び来る。又日々稼ぎという、皆な働いてる人の事を思え。金銭稼ぎ、朝晩まで働いたとて、何ぼうのあたゑあるか、よう思案せい。これまでに経ち越したもの、後戻りしょうと言うてなるものやない。親から/\親から、親が子に悪い事何一つとして教えるか教えんか、よう聞き分け。神の屋敷に住んで居る者悪い事何言うものか。まして悪い事神が何言うか。こうして今までの処/\詫々と言えば、日々仲好くできるか/\。指図通りにすれば今までの処許す。何年経ったらどう、幾年経ったらどう、未だ/\六七年七八年まだまだある。又それから先長い道と言うたる。これをよう聞き分けてくれにゃならん。三軒三棟を一つの心に治めるなら、その心楽しんでくれ。一言押して話しに伝えておこう。 |
しばらくして
さあさぁもう一言/\、余分一人をこちらへ納めるという、これ深き因縁/\。さあかんろ台という理(は)何と思うて居るか。(世界は)その明かりで照ってある。この世へ(生まれ)出た人間という(の)は、何程の理(がある)というや分からせんで。これをよく伝えてやってくれ。この理(が)治まれば、何よの事も皆な分かる。又々ついでを以て諭す。教祖(の)子供(の)中(のこと)に(ついて)、よく聞き分け。(中に)聞き分けのできん者(が)あったやろう。(その人の心も)、さあさぁ決まって決まらん(ことであった)。(そして)年限追うて年取りて、年寄りて(からも)、一つ理を結ぶため(にいろいろ難儀をした)。それより未だ(その理が)伝わったる。(この屋敷には)その結構(の理を)見せてある。その中に理の治まらん者は、ほこりの屋形と残しおいたる。皆なこれから取り持って道という理(を思案し)、ひながた(を)見て(思案し)、明らかに一つ(の)理(を)聞かしてやってくれ。 |
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明治40年4月10日 |
午後8時半、本人もまさゑもお指図の理を定め、西のきぬゑを貰い受ける事決心致しまして御座ります、と申し上げ。
さあさぁそれでなけにゃならん/\。言うた言葉は末代の理に一つ治め。どちらこちら一つ理雛形と治めてくれ。さあさぁ何も言う事要らん。席もこれで安心。もう何にも言う事要らん。十分/\やれ/\/\。 |
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明治40年4月11日(陰暦2月29日) |
午後4時半、昨日を以てお指図の処も大抵運び方づきしよう思いますが、本席の御身上まだ速やかなりませんが、何か道の上御知らせ下さる事ありますか願い。
さあさぁさぁ段々と前々以て事情諭したる処、それぞれあらあら取り決まり、又事情さあさぁ内々一つ事情はそこい/\の事情、これで取り決まり、そんなら明日からどうしょうと皆々待ち居る。それに昨日より今日は身上重い。どうなろうとそれぞれ段々の処話し十分伝えたる。十分に守ってくれる。そんなら身上/\と言う。立て合い/\、立て合いの中それぞれの取り決まり、皆々それぞれ思うようである。これから違わぬ心が思うよう。これよく心に皆な治め。席はどう言うも一日未だ悪い処、皆々想像する。そりゃそうやない。長々の疲れと言う。その中に自由さして見せたる。これまで分かるやろう。さあ一寸には行かんなれども、別にどうこうはない。案じる事要らん、案じてはならん。未だ/\半端の中である。まだまだ神がどうでもこうでも連れて通らにゃならん。そこで案じる事要らん。なれど一寸速やか、一日二日は行かん。よう一つ理聞き取れ。若い者なら夜を日に次いで通る。五日十日はどうでも行けるなれども、若い者の二つ三つも倍になったる。十日半月の事、三十日四十日にも向かう。これだけ一寸諭しおくによって、皆々その心を持ってくれ。 |
同日続いて梶本ミキヱが身上の障りにつき、三日三夜の御願申し上げ、その後にてお指図を仰ぐ事、教長へ申し上げし処、本席の御身上もまだ速やかならず、殊に個人の事故との事も申され、又お爺いが身上速やかになったら御願い申せとの事であります、と申し上げ。
さあさぁもう尋ねるやろう/\。一寸尋ねる処話し伝えておこう。よう聞き分けにゃならん。まだ諭し掛けやで。どういう理であるなら、皆々心が困る/\。皆な理で心困る。心病んで果たする、身を病んで果たする。事情一時一寸には行かん。夢であったろうというようには行かんなれども、案じる事要らん/\。遠い所へやるという事必ず思うな。何人あったて不自由さゝんで。これだけ一寸諭しおこう。 |
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明治40年4月12日(陰暦2月30日) |
朝7時頃、昨夜より又々身上御障りの処、今朝俄かに激しく相成りしにつき、教長初め本部員一同揃って御伺いに出でし時に(初め御手を振りなされて)
よせ/\/\。治まったら/\、席暫く/\、楽しましたるだけや/\/\。日々の様子を見よ、様子を見よ。 |
きぬゑを南の方へ貰い受ける事、今夜仕切って運びを付ける事致します、と申し上げ。
さあさぁそりゃ十分や/\/\。何も彼もそれでよい/\。席十分休ましたる。昨日より今日、今日より晩、皆なの心を持たにゃなろうまいぞよ。 |
信者の処しばらく返すよう致しますから、本席御身上十分御休み下さるよう、と申し上げ。
さあさぁ席もこゝなあ、思うからなあ、人間心だけ/\。どういう事ならずつなみ幾つ何十になってある/\。皆なそれぞれそれで日々の処、今日なあまだやまだ今日もなあと思う処、一寸満足さしてやらにゃ行こうまい。これまでこうして大望して貰い、何程の人と思われ、大望の事人も言うて居る。その後まあなあと思う。席の心人間の心どれだけ撫で擦りだけでは、頼りない。得心の行くよう思えば、思うよう行かん。やめるにやめられん/\。これだけ席の心である。どうや/\分かったか。 |
身の行いの処、三軒の後継ぎはあと継ぐよう、行いの処もしっかり運ばして頂きます、と申し上げ。
さあそれはまあ言うまでやない。沢山土俵に入れて積まにゃならん程のものや。突く息引く息/\、苦しむ処の心を、よう人間が言うて聞かした処が、どうも悟りつかん。 |
本席御自分に左の御手にて右の御手を抑え、御自身に脈を抑え示されしより、医師の手続きでありますか、と申し上げ。
掛かり、席の気を休めてやれ/\。席に入り込んだら神やで。なれど、入り込まん時は人間やで。これを早うなあ/\。 |
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明治40年4月13日(陰暦3月1日)朝6時半 |
御話し、本席身上御障り厳しくにつき、平野楢蔵より御身上切のう御座りますか皆こちらへ呼びますと申し上げ、しばらくしてから御諭し。
さあさぁまあまぁ、段々といろいろと長らえて、道もどうやらこうやら道をして道を付け、あちらこちら結ぼれ/\来た。あらあらほどけ、一寸これで道も安心と思う。もう明日はどうであろう/\と思う。明くればどうであろう、段々身の処どうなろうと皆な思う処、さあさぁ又えらい事言い掛ける。小さい事は言わん。小さい事は皆なできても知れたもの。大きい事は七分できても大きいもの。これは一寸話しの掛かりや。さあさぁもう何でも彼でもどうでもこうでも話し掛ける。仮家普請これ第一。どうでもこうでも、まあまぁ大半/\屋敷の割り方/\。さあ今日は一寸これだけ話し掛けておこう。 |
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明治40年4月14日(陰暦3月2日) |
午前9時半、昨朝のお指図読み上げし後の刻限。
さあさぁ一寸/\/\、さあさぁ段々話し掛け/\。何から何まで話し掛け。いずれ/\段々言うまで。年限来たら、どうでもこうでも言わにゃならん。今度/\三十年祭の中という、いかな事情どういう事から始め掛けた、聞き掛けた。これはそれぞれもう殆ど三箇年模様、五箇年から掛からにゃならん。この心一つ皆々聞いてくれにゃならん。成っても成らいでもやろうと言うたらせにゃならん。一つ心これだけ話し掛けたら、どうでもやらにゃならん。これだけ一つ事情諭し掛けておこう。これから皆々外の事は言わん。大半世界隅から隅まで、一条の道始め掛けたる。一寸見え掛けたる。こらどうと思う。こらどうもならんと言えば道理、それぞれの理なれど、成って来る。ぢばの仕切って割り方から始めにゃならん。どうでもこうでも三箇年五箇年、どうでもこうでも始め掛けにゃならん。さあさぁ変わった事や。いつの事のように思うて居たなれど、皆な心一致して何でもと道一条の心に成ってやる事なら、出ける程に。心配は掛けやせん/\。もう小さい事からぼつぼつ掛かったなら、堅いもの/\。これ、小さい事堅いものとはどういう事なら、多人数の心という、心と心と積んだるもの、一厘積んで二厘三厘と言えば、三つの理に違わんという、順序の理諭しおこう。さあさぁこれはどうでもこうでも、皆々の心に仕切って働いてくれ/\。 |
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明治40年4月14日(陰暦3月2日) |
午後8時半、今朝刻限の中にぢばに割り方と仰せ下されましたが、いかがの事に致しまして宜しきや願い。
さあさぁまあ皆々心を鎮めてよく聞き取ってくれ。まあこれまでというは、できた事もあるできん事もある。そりゃその筈や。年限の中始め掛けた道である。こうして言い掛けた始め掛けた。どうでもこうでも、この道に及んでくれ。地の割り方やしきの決め方第一。一つ初まり今日から明日からと言うのやない。三箇年模様中五箇年から普請に掛かる。木の音もする、槌の音もする。職人も沢山しっかり掛からにゃならん。そこまで三箇年の模様、どうでもこうでもと言う。そんなら、どれだけどうせんならんこれだけこうせんならん、と言うのやないなれど、必ず思うてくれにゃならん。前々にも話し掛けたる。多人数の中些か小さいものから、これより取る処はない。これ掛かるなら踏み損い落度はない。皆々心を合わせ、いよいよ心を合わせて掛かってくれ。なれど、一時にどうとはできようまい。しっかり内々の中の中、皆な心を合わせ、そんならどうと今日から心を定めた、と願うて出よ。それまでの処はじっと見て居るによって。 |
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明治40年4月15日(陰暦3月3日) |
午前2時、昨夜のお指図を教長に申し上げし処、教長の仰せには我の心は親神様御承知故、皆な一同精神を定めて御願いせよとの事につき、一同お指図通り守ります願い。
さあさぁさぁやれ/\/\、さあさぁやれやれえらかった/\。一仕切り/\/\、もうこれで十分堅まった/\。堅まった事は今一つ尋ね返やす処/\、どうでもこうでも年限と言うてある。年限来てある。心おきのう皆々揃うて、皆々心に何から何まで一日も早く運びを付けてくれるよう。後はどうでもこうでもしっかり引き受け/\。さあさぁ/\/\年限/\/\年限待った/\。二十年/\二十年の間なあ。さあさぁもう二十年間というものは、夜とも昼とも分からん日あった。楽しんだ日あった。否でも応でも経って来る年限、心の理に随いて来れば一つ道理、中程で中程であゝなあと言う者はそれ仕舞い。どうでもこうでもと思う者はいつの間にやら年限経って来た。もう年限経って一つ理改め変え。一つ理これより楽しいなあと心おきのう一つ事情。さあさぁもう明日日からしっかりにをい掛けるがよい。一日も早く、遠い所に皆手を打って待って居る所、幾所/\あるとも分からん。これ一寸言うておく。何も心配する事要らん。神が働くで。心配する事一つも要らん。二十年以来というもの考えてみよ。世界深き理、順序通りたる理、あちらにも田の中こちらにも山の中、その事情の中にどうなってある。あちら見ても偉い事やなあ、こちら見ても偉い事やなあと成って来たる。これから向こは、何にも案じる事は要らん/\。しっかりと聞き取れ/\。 |
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明治40年4月22日 |
梶本国治郎22才、お授けお指図。
さあさぁ段々の席、段々の席、返やし/\の席をして、さあ一日の日は生涯の心、一つの理を以て席とす。さあこれまで段々返やし/\の席の順序一つの理、一つの心、いついつ事情、又一日一席事情、生涯の事情、生涯の心、いついつ事情、さあこれより先永く事情、先永あい事情に、助け一条のため、コウノウの理、さあさぁ神水の水として授けおこう。さあさぁ授けよう。 |
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