【明治38年】お指図2

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治38年お指図9-12月分」、明治38年の期日不明のお指図を確認する。


 (9月)
 明治38年9月4日
 教祖二十年祭につき、お神楽道具御面一切、船場分教会より献納願い出につき願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、もう殆んど日柄ない/\。さあまあ一つこれから心十分の処十分心、さあさぁ願い通り/\許しおこう/\。まあこれから一つ一寸諭しおかんならん事もある。まあ(明治20年陰暦正月26日、教祖が現身を隠された)一つ事情(は)、何たる事と思うやろう。思うやない。年限の内(に正月26日を待つと)、月も日も定めておいた。不思議の台にせんならん。そこでどう思やんをしても、一つ分からん。又どういう事と言うたら、もう年明けりゃ二十年祭、と、皆々の心もなけにゃならん中に、いかなる事も心に治めておかにゃならん。たゞ一時どうこうではならん。又一寸言うておく。そこで年明けたら二十年祭、年限から見れば事情なれど、どうしてくれこうしてくれ、言わん。これ一寸言うておく。皆々の心、これからどういう事もこういう事も、皆々の心にある。年限遅れる事情、どうでも早くと言うたて、行かせんで/\。
 これまでのお神楽道具御面修繕願い(修繕を為し常に用うる事の願い)。
 さあさぁそれはどうでも日々一つ事情一つ理、こうどう思やんもあるで/\あろう。十分そこい/\委せおくによって、心おきのうするがよい/\。
 明治38年9月7日
 鈴木半次郎長男平作20才、鈴木三吉長女つる19才結婚願い(水口部内嶽東支教会長鈴木半次郎、同教会役員鈴木三吉)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ縁談一条一つ事情理尋ねる。尋ねるには、皆々それそれどうでもこうでも、この一日の日の願う一つ理将来。将来と言えば、理末代の理とも言うで。一つ尋ねる事情、将来の心の理が治まれば、何時なりと許そ/\、さあ許しおこう。
 (10月)
  明治38年10月14日
 西支教会高田邦三郎、這回閉店家事改革の儀につきお指図願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は一つ事情、さあさぁ思い日々余儀なく一つ事情、どういう事であったろうと思う。日々の心一つ事情願えば、一つ事情諭するによって、よく聞き分けにゃ分からん。これまであっちこっち一つ道、道に一つ事情諭さにゃならん。さあ人間一つ事情人間の心に治め、将来の宝と言う。これ皆な借りもの/\。人間一つ事情というは、生まれ更わり一つ、因縁一つ事情、成ると思うて成らん、成らんと思うて成るが因縁。この理一つ心に治め。将来心に定めるなら、長く一つ事情、楽しみ一つの事情と諭しおこう。
 明治38年10月22日
 吉成森蔵52才、身上願い。
  さあさぁさぁ尋ねる事情/\、身上一条、さあ一つ事情理尋ねる。一時どうという事はない。なれど、事情余程の事情、将来の心楽しみの心の事情諭しおくによって、十分理よう聞き分けにゃ分からんで。さあさぁ長らえての間、道のため、ようよぅの日という。楽しみ一つの中であろう。身上に一つ掛かりて、いかなる事情である。日々の理一つ心を取り直し、身上に不足成る程と一つ理である。又暫くと言う。成っても成らいでもという心あればこそ、今日まで通り来た道という。身上に掛かり、どうこう何年経ちても同じ事。よう思やんせい。将来末代の理。人間一代と言うからいろいろの心の理もある。将来末代の理に結び込んである。決して尽し損にならん程に/\。この理よく聞かしてくれるよう。
 明治38年10月22日
 松本伊之助55才身上願い(兵神分教会役員)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ事情尋ねる。事情いかな事であろうかと思う処、日々これはどういう事であろうと思い/\、日は経ってあろ、と日々心であろ。よう聞き分け。事情諭しおこう。よく聞き分けにゃ分かり難ないで。よう思やんしてみよ。銘々身上で自由ならんと言う。これは日々諭す中の理であろ。これ聞き分け。一時どうではない。なれど大層。よう聞き分けて、こんな事と更々思うやない。前々より長の道すがら尽した理は失おうにも失わらせん。これこんな事では人が何と思うやろ。そこでよう聞き分けて、事情治めてくれ。尽した理は、取ろにも取らゝせん。剥がそにも剥がさらせん。よう聞き分け。こんな事人がなあというは、更に持たず。尽した理は将来末代の理。これ順序聞き分け。身上こんな事ではなあという心持たず、よう聞き分けて、これだけ一つ治めてくれるようと、諭しおこう。
 明治38年10月29日
 岡本久三郎妻ならゑ48才、身上願い(奈良支教会役員妻)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ事情尋ねる。尋ねるには中々一つもうであろうか、もうよかろうか/\と思い/\、日が経って、ならん処から順序追うて尋ねるのやろ。よう聞き分けて、諭してやってくれ。何でなると些か心に持たんよう、思わぬよう。この道というは、なかなかの道通りあろ。これは十分受け取ってある。よう聞き分け。人間というは一代切りと思てはならん。事情末代の理。尽した理はいつになっても治まる程に。まだまだというは日々であろ。中に身上不足なりて、こんな事と思う、思う心些か持たず。成ろうと言うて成るものやない。成ろうまいと思うても成って来る。この理聞き分けて、今までゝあったらどうなる。取りよ。この理聞き分け。十分尽した理は、将来末代の理に治まりて、結構と一つ分かりてみよ。事情諭しおかにゃならん。こんな事と更に持つやない。この理聞き分けてくれ。
 (11月)
 明治38年11月6日
 渡辺福松43才、身上願い(山名部内福島支教会理事飯坂出張所担任)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ事情尋ねる事情、さあさぁまあ一寸した事ならば、そのまゝなれど、どうしてもいかん、どうしてもなあ、こうしてもなあ思うから、尋ねる。尋ねるからは、一つ諭しおこう。よっく聞き取って、よく諭してくれ。この身上という、どういう事であろ、どういう理であろ、と思うは心であろ。この理はどういう理、道に一つ理があれば道の理も分かる。どういう事も分かる。さあこの道長い間の道すがら、どういう事もこういう事も十分通り来たる処、皆な受け取ってある。そんなら身上という、どうしたらよかろと又思う。よう聞き分け。成ろと言うて成らるものやない。成ろまいと言うて成って来る。この理は、この理は、皆な諭すやろ。この理聞き分けて、いついつ尽し運んだ理もある。この理は将来末代の理である。よう聞き分けてタンノウ。身上に不足ありて何のタンノウ、そらでけやせん。なれど、理を聞き分けて、ならん処のタンノウは、前生因縁のサンゲえであるで。さあよう聞き分け。一時どうではない。尽し運んだ理は、捨てるやない。神が捨てるやない。さあ一代切りと思たら頼りない。理は末代。この理聞き分け。さあ道という、尽し運んだ理は、皆受け取ってある。この道に、難儀さそう不自由さそう理は、何処にあるか。尽した理は皆な受け取ってある。さあ一時どうではない。なれど余程大層。よう聞き分けてタンノウ諭してくれるよう。
 明治38年11月29日
 上田楢太郎23才、梅谷とみゑ19才結婚願い。
 さあさぁ縁談一条、一つ理を尋ねる。縁談という一つ事情、さあ中々の中に一つそれぞれ中とも言う。これでよかろ/\と、皆々心一つ事情、よく聞き分けにゃ分からん。縁談にして、こうという一つ思う処、指図にこうと一つ思う処、道の理治まりなくばならん。そこで、一つこうと思う。よくよく良いと言う。十分の理。縁談に指図長いと思うは、又外々の事情、又々理。内は未だ一つ事情まだまだの事情、そこで一つ事情、内々には、こうと一つあれもこれも定まりてない。皆々の心の理から以て、一つ理なくばならん。縁談一つ、中の中治まれば一つ理。中にこうという、さあさぁこれでという事情思うは日々の事情、皆々惣々の理と、こうしてやってくれにゃならん。そこで、縁談一つの理も添って来る。この順序の理運んで一つ理という。
 押して、ちゃんと運んで治める処願い。
 さあさぁ治まりという、治まる中に、よく前々に十分運んでくれにゃならん。皆々内々の中第一の中、今の処年はそこい/\の理、又これからこう、どれからどう、一時は道の理こうと思う。十分の理心に溶け難くい。心はまだまだ談じ合ってくれにゃならん。ついついの日から遅れる/\。一寸話しておこう。さあ真柱も道に立ち寄っての理、まだまだどうこうという。又一つ事情、中の中早く治めねば道の理が遅れる。後の理を十分治めて尋ねるがよい、との事と、諭しておこう。
 明治38年11月29日
 治道支教会長矢追楢蔵37才、三浦よし27才結婚の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条一つ理尋ねる。遠いと思う。遠い理に近い理、一つ事情縁談一条の理、一つ心寄せるなれど、遠い所でも近い、結んでこうという事情、心と心運んで来る一つ理、急いで運ぶがよかろう。さあさぁ許そ/\、許しおこう。
 (12月)
 明治38年12月2日
 加藤文右衞門長男文二郎九月より足の障りにつき、親共お指図頂きたきため上和致し願い。 (日本橋分教会役員)
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ身上という、尋ねる事情いかな事であろうと思う。さあさぁ事情よう聞き分けにゃ分かり難ないで。さあ身上不足になって、これはどういうものと思う。何程頼めど、どれだけどうものと思う。何頼めども、どれだけどうこれだけこうしても、一時身上速やかならん。余儀なく心の理で尋ねるであろう。よく聞き分けにゃ分かり難ないで。さあ人間という、身の内という、身上は借り物。あちら人にも諭して居るであろう。名々心に治めをつけにゃならん。成っても成らいでも、これ因縁という。前生一つ持ち越し。又身上不足なって何の楽しみはできるものやない。さあ成らん中のタンノウがサンゲ。これ前生因縁のサンゲである。さあさぁ何程裕福に暮らしても、身上不足なって楽しみがあるか。これで治まりがつくかつかんか、よう思案してみよ。又一つ、さあどうなってもこうなっても思う中に、これ一つ聞き分け。親という子という中に、親は子に、必ず難儀さそう不自由さそうという親は有るか無いか、よう思やんしてみよ。さあ人間は借りものたった一つの心我がもの。この理聞き分け。成る程という一つ理が、日々のうちに持ってくれにゃならん。これまでどうして来たこうして来たというは、浅き心である。身上叶わずして、どうこう言うても、どうなるか。この理よう聞き分けにゃ分からん。何よの事も、この一条の理にある。さあ身上大層、余程大層。この理しっかり聞き分けたら、まず暫くとも言うと、指図しておこう。
 明治38年12月4日
 本席後台所にて増野正兵衞の持参せし教祖二十年祭場の絵図面につき、教長、梅谷四郎兵衞、増野正兵衞、山中彦七、飯降政甚等居合わせし者種々協議の折俄かのお指図(時は午前十時半)。
 今度は、内々は皆な大きな心に成れ。何がのうなっても構わん。大きな心に成ってくれ。この事を、待って/\待ち兼ねて居た。後は大きな事に成る。何も心に掛ける事要らん。皆々心配せい/\。心配は楽しみの種、一粒万倍という事は、もう疾うから諭しおいたる程に。
 明治38年12月5日
 上田与三郎53才、身上願い(奈良支教会役員)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上という一つ事情理を尋ねる。尋ねるには、容易ならん事やないから尋ねる。さあこれまで長い間身上不足なりて、これは容易ならんから、尋ねる。どうなるとは諭し難くい。この理聞き分け。道の中道のためこれまで尽す中に、身上こんな事と思うは理なれど、よう聞き分けて、取り替え。よう聞き分け。この道、人間は一代と思うから、何たると思う事が出る。これまで聞いて居る、又諭す理から、一つよう思い直し、一時に理が失うて了う者もある。これどうしてなりとも屈めてなりとも、道成り立たそという。さあ身上不足なりて、タンノウはそらでけやせん。なれど、よう聞き分けて、タンノウは前生因縁のサンゲえという。よう聞き分けば、ついつい楽になる日もある、と諭しおこう。この理一寸諭しおこう。
 明治38年12月11日
 教祖二十年祭は明年陰暦正月25日翌日大祭執行願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、皆々心寄った一つの話、皆々一つ事情、それはその通りに、願い通り/\許しおこう/\。
 本部大裏北の川より北へ南向きにて二十間四方の祭場、三間に四間の仮祭壇建築願い。
 さあさぁまあまぁ一寸は大層のようなもの。もう程のうこれ追々殆んど日が近づいて来た。皆々心掛かりであろう/\。なれど、又一つ二十年祭というは、一寸容易でできたんやあろうまい。年限を数えてみよ。皆々楽しんでやってくれ。皆々談示一つの理皆な治まれば、何か順序の理に、皆な委せおこう/\。
 二十年祭には、参拝人一般へ御神酒及び餅御供与える事願い。
 さあさぁまあまぁ心だけ/\は十分に、心だけは十分に与えてくれ/\。あたゑは十分の心、皆々心それぞれ戻るで/\。多くの人戻るから、満足より国の土産はない程に。その心持って、日々の処通りてくれ。あちらどう、こちらどう、なかなか人で/\人でならん程、人が出る程に。年限まあ経って前年十年祭という、年明けたら二十年祭という。世界の理と打ち合わしたら、皆々疾うから、言わず語らず心にあるやろう。よう聞き分け。追々道開く程に、付ける程に。国々では、どうやこうやと不足たら/\。その難しい処から、今に道をつけて見せるで。皆な勇んでくれ/\。追々始まる。すっきり八方へ映してある。どんな事聞いたとて、おめ恐れはない程に。
 信徒一般一戸毎に白米一合宛与える事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、もう些かなもので、どうこうと満足/\と言うて、一時に運び難ない。皆々こうと一つの心に治まりたら委せおこう、と言うたる。
 大字三島へ一戸につき一人ずつ陰暦二十日に招待する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、これも一寸心だけは、してやらにゃならん。心だけ許しおこう。
 教祖二十年祭各直轄分教会に於ても陰暦2月中にその定日を選びて教会長の裁可を仰ぎ執行願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、もう何から何まで、一時の事なら早々であろう。どうしたらこうしたらと、一時纏まりた理は、許そと言うたる。一時順序十分の理立ったる。皆々心の理が第一。一時の処、もう十分の道つけたるによって、しっかり聞き分け。何かの処、万事の理は、一つに許しおこう。
 明治38年12月13日
 柿谷達太郎48才、身上願い(高知部内幡多支教会長)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ事情身上いかな事であろうと、余儀なく処から尋ねる。尋ねるからは、一寸順序の理、何か指図しておくが、何か事情よう聞き分けさゝにゃならん。さあこの道という、結構と言うであろ/\。働く中結構でありて、中に名々身上と言えば、心ころりと変わる。よう聞き分けて、定め込んでくれ。身上どういう事でこうなるという。名々も人に伝える理と、名々一つ諭す理と、心に治まれば、鮮やか治まるであろ。なれど、名々何でこういう事になると思えば、いろいろ沸く。どういう事も治めてくれ/\。又どういう事を治めたらよいと思うやろ。よう聞き分け。人間と言うというは、一代と思うからどうむならん。人間生まれ更わり、この理聞き分け。名々尽した理はなくならせん。尽した理は、日々皆な受け取ったる。この楽しみ諭してくれ。これではと思わず、身上不足なりて、そらタンノウはでけやせん/\。なれど、この理聞き分けてタンノウ。ならん中タンノウは、前生因縁のサンゲえという。これよう聞き分け。案じてはならん。案じる事要らんで。
 明治38年12月30日
 松木幾太郎31才、身上願い(高知部内愛新支教会会計課)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ事情、尋ねる事情、些かなるまでのようと思うなれど、どうもいかん/\と、事情一つ尋ねるであろう。尋ねるから順序一つ理諭しおこう。さあどういう事こういう事、身上に不足なってどう思う。事情治まりなく、順序の理心にあって一つ事情どうでもならんから、一つ尋ねる。一つ心の理であろう。それは人間心である。よう聞き分けにゃ分からんで。一度こう一つ心の理どうこう治まりつかん。身上は余程大層の事情なれど、一時どうとはない。よく聞き分け。日々どうこう、これでと、十分という心定めて、よく聞き分け。さあ身上不足なりて、タンノウでけやせん。なれどタンノウ前生因縁のサンゲである。さあ名々これまで尽した理受け取りある。楽しましてやれ/\。この理一代と言う、思うない。さあ内々の処も楽しましてやれ。これだけ順序諭しおくから、皆なその中に籠もりある程に。
 明治38年12月31日
 上田楢太郎梅谷とみゑ結婚につき、順々運んで尋ね出よとの事につき、内々の処も運び為し御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前一時事情尋ねる理一つ事情、さあさぁいかなる事情いかなる事情、縁談一条、これまで事情縁談一条の理、急いて一つ理ない。待って一つ事情、縁談一つ事情余程事情、これ一つ又候話し一つ。急いて急かん。又一つ、急いたて行かん。一寸事情は抑えておく。




(私論.私見)