(1月) |
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(2月) |
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(3月) |
明治38年3月4日 |
初席相済後、居宅ノ台所ニテ教長様初メ梅谷山中飯降氏モおりし処へ増野氏二十年祭祭場の絵図面を□閣下様へ御伺イ、夫レへ協議之折柄にわかに刻限の御指図。
今度ハ内々皆な大きい心になれ。何がのふなつてもかまわん。大きな心ニなつて、この事待ちて/\待ちかねていた。あとわ大きな事ニなる。何も心ニかける事いらん。皆なへ心配をせい/\。
心配は楽しみの種となるほどに。一粒万倍とゆう事ハ、もふ遠から/\諭しおいたるほどに。 |
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明治38年3月5日 |
清水由松34才、増野イネ19才縁談御許しの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条事情一つ理尋ねる。さあさぁ皆々心と言う、どうでも一つ事情と言う、理と言うであろう。まあ、こちらからもどちらからも、これ一つ理治まり、それぞれの中の理多き中の理、これからと言う。一つ/\尋ねる処、事情許そ/\。十分理運んでくれ。一時も早くと言う。さあさぁ許しおこう許しおこう、さあ許しおこう。 |
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明治38年3月14日 |
増野正兵衞、身上耳の悩み願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ心の理一つ尋ねる。尋ねるには、皆々一つ事情、前々理諭しおくによって、一つよう聞き分けにゃ分からん。どういう事でこうなる、こうなると思う処、尋ねる。一つ事情鮮やか諭しおこう。心に皆々ほんにそうである、と心に定め、一つ定めてくれ。身上なあ、と思う。身上、これからという心持ってくれにゃならん。身上に不足なりて、楽しみありゃせん。楽しみは、心に屈託ないが楽しみ、心になあ速やかゞ楽しと言う。事情諭するによりて、皆々中の一つ理、皆々寄り合うた中の一つ理、日々勤めて居る。見分け聞き分けてくれにゃ、分からん/\。善い事するは当たり前である/\。又々一つ、一寸心よう聞き分けてくれ聞き分けてくれ。一人でいかん、二人でいかん、三人一つ理立ち寄りて、さあさあ一つ心を休めるが十分の理、と諭しおこう。 |
押して、屈託するようの時は、二三名相談して行なう事でありますや。
さあさぁ心に一つ理思い、さあさぁ皆々一つ話を談じ、一人でいかん、二人でいかん、三名と言う。一つ鮮やかの理、日々通りてくれるように、と諭しおこう。 |
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明治38年3月30日 |
乾キシ31才、身上願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、身上一つ事情、さあさぁ一時さあさぁならん/\、一時どんならん事情日々の処、さあさぁ尋ねる事情一つ理、どういう事を諭する。身上には何もこれまでの処夫婦の中の理十分の理一つこれまで。又多くの中とも言うであろう。身上にどういう事あろうこういう事あろう。何でもどうでもと思う処、言うまでの理。これ事情よく聞き分けにゃ分からん。さあさぁ何でも彼でも助からにゃならん助けにゃならんが、一つ理。中に一つどうも一時という、身上/\は迫り/\迫り切ったる事情、何とも一つ諭しようがない。なれど、一つ事情これまでの処、思い/\の日通り来たる。言うに言えん、諭すに諭せん理ある。又々事情ただ一つ心思案をして、何でもこれから一つ理取り直し、よう理聞き分け。教理の中順序の中諭する中に籠もりある。これよく聞き分けてくれ。皆々心はすっきりと成っても成らいでも一つ、どうでもこうでもという心を定め。一時の処という、一つ事情ならん/\。大層/\。そこでよく事情聞き分けてくれ。これ何たる事という心持たず、皆々それぞれの心を十分繋ぎ合うてくれるよう。 |
押して、役員の内も十分精神を定めさして頂きますと。
さあさぁ尋ね返やす処/\、重ね/\の事情、どうでもこうでも、一時と言えば、どうでもこうでも、何とも分かり難ない。この事情よく聞き分け。どんな事もこんな事も世上にある。世上の理諭するであろう。銘々も諭する理ある。銘々もなあという精神を定めでくれるよう。 |
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(4月) |
明治38年4月16日 |
越智久八38才、花房きよ29才結婚願い(高知部内愛豫支教会長)。
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条事情理尋ねる。さあさぁ前々事情一つ理余儀なくと言うであろう。又後一つ理、こうという一つ理皆々中の理、一つ心寄り合うて一つ事情、皆々心の理に一つ理治まれば、又内々理も治まるであろう。事情一つ理願い通り/\許そ/\、さあ許しおこう。 |
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明治38年4月18日 |
船場、部内横一出張所敷地建家名義切り換え願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、皆々心の中大変の理であろう。なれども、これ一つ事情聞き分け。心に安心の理、さあさぁ今一時という、どういうものであろう、こういうものであろう、と、心皆々の理思う。なれども、元という一つ事情という、一時処、どうしてやろう、こうしてやろう、一つ道の理ある。心に寄り合うた中の理と言う。皆々の心の一つ、待つ一つの理の事情、願い通り/\許そ許そ、さあ許しおこう。 |
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明治38年4月25日 |
山田作治郎妻とめ38才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、余儀なく事情であろ。さあさぁ一人の者は、どうも一つ分からんように成ったる。これはどういう事であろうと思う、そら思うやない。この一つ間違いというものは、成ろと言うて成らるものやない。成ろまいと言うて成る。これよう聞き分けにゃならん。さあ、前々よりも長らくでありて、もう道というは、長らえてもう十分と思う処より通りたるもの。これどうしてこうしてと思うて、これまで道通り来たる中、一時半端で、一つ失うたであろ。後一つであろ。もう十分なら、何も思う事あろうまい。なれど、身上に分からんようになるは、よう聞き分けにゃならん。心の理が煩うて居るから煩う。どうしょうこうしょう、とは行こまい。皆んな聞き分けて、心の大切/\分かり難ない。身上案じる事あろ。身上案じるばかりやない。気が案じる。それではならん。あらこう、あらどう、逆らわずして居れば、遂に治まる程に。案じる事要らん。 |
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(5月) |
明治38年5月3日 |
中西殷三17才、身上願い(敷島分教会理事兼紀陽支教会長)。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上という一つ理を尋ねる。尋ねるからは、いかな心もよく聞き分けて、よう思やんせにゃならん。どういう思案せにゃならんかと思う。思案というは、もう身上鮮やかならんと言う。しいかり聞き分け/\。この道というは、容易やなかったやろ/\。年限数えば、余程の年限。これまで何でもと言うて運んで今日の日、どうでもこうでもという。どうでも行かんこうでも行かん。心一つ聞き分け。たゞ一つの理を諭しよ。よう聞き分け。中の中というものは、皆な持ち合い/\、安定行けば皆のもの、悪く行けば皆なのもの。この一つ理この一つ心。中というは、何処も皆な同じ事。一つ善くば皆な善い、一つ悪けりゃ皆な悪い。身の内と事情と、皆な留まった理。又一つ、知りながら鮮やか行かんから、そう身上不足ありてタンノウ出けやせん。これだけこうして居る、これだけどうして居る。ならん中タンノウする理。この道というは、一代と思たら頼りない。この道は末代の理である。よく聞き分け。身上不足タンノウ勤めてくれにゃならん。タンノウは前生因縁のサンゲえである程に。しいかり心定めて、これからという精神持ってくれるよう。 |
押して、分教会一方へ寄せて勤めましたら宜し御座りますかと願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうしたらよかろこうしたらよかろ、この順序、それはどうしたらよかろと尋ね返やす。そらどうしたらよかろこうしたらよかろ、とは言わん/\。身は借りもの。こうしたらと、身上理と試してみたらよい。よう聞き分けてくれ。 |
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明治38年5月6日 |
お指図。
これまで運び方のほんの学びである。一寸橋かけたと同様である。そこで事情によってまあ年限まって一ツ理。応法一つ、ほんの学びつけかけた。 |
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明治38年5月11日 |
本席、身上御障りにて声出ずにつき願いに対する指図。
さあさぁなあ、尋ねる/\。何から尋ねる。どういう処から尋ねる。さあ身上いかな事情と言う。どうも一日の日も勤まらんという道理になる。いかな事であろう、一つ尋ねる。皆々出てる者ある。又帰る者もある。なれど、一日の日そこえ/\に人が揃うたら、話せにゃならん事つかえてある。どういう事諭すなら、よう聞き分け。年来に聞きたる事も、一時の処になったる。又筆に取ったる処にも、知らしおいたる事もある。又、時々順序にも理を諭したる。よう聞き分け。さあさぁこれ皆な席の声が止まる。声が出ん。話そうにも話せん。なれど、こうと言えば自由自在見せてある。
何かの事も、皆々心に思案(が)あっても、纏まる事(が)ないからどうもならん。その日になってから(では)、取り返やしができん。一日の日に順席の理(は)取り返やしできん。そういう事(が)ありてはなろうまい。こういう事(を)しょうと言うて(も)成るものやない。又、しょうまいと言うても、成って来ればどうもならん。国の一つ事情も、道の事情も同じ理(である)。一日の日を以て尋ねた順序の理の指図(に)、こういう事(が)あったと、皆々(の)心に十分含んでくれ。皆な何でも彼でもという心(が)あっても、どれだけ(熱心に)しても、理がなくばどうもならん。一日の日がある。越し難くい、(水も)飲むに飲まれん(ような苦しい事があっても)、行き付かにゃならんで。これよう思案定めて、一つの心に治めてくれ。聞いて(居ながら)心に治まってなくば、一日の日が通り難くい。又一つ、何から何まで皆々談じ(をしてくれ)。皆々(の)心に、どれがよかろう、これがよかろうと、一つ理を治めば、何も言う事(は)ない。神の道(を)望み(ながら)、神直ぐ(の)一つの道に、横道(を)通るからどうもならん。さあ身に障りあろうが、一日の日も厭わず、席勤めさすが道の理。言葉下だすは容易やない。年を繰って一つ理を改めてみよ。七十余の者、思うようできるかできんか。この理聞き分けにゃならん。さあ一日の日も無駄な話し聞かさんよう。たゞ楽しみ一つ理を聞かさにゃならんが、一つの理であろう。 |
しばらくして
さあさぁもう一声/\、さあさぁまあこれ皆々、何人あれども、あちらこちら、今日の日揃うまい/\。真柱が聞きて、一つ理こうと言うはこう。帰らん者あれど、決まってこうと言えば、何人寄るも同じ事、事情時々追々諭すから、よう聞き分けて、こうしたと決まったら、横へ寄ろにも寄られん。横へ歪んだ事、一つもできん。歪めば、歪んで了うで。これだけ諭しおこう。 |
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明治38年5月16日 |
過日のお指図より一同相談致しまして、教長へも申し上げ、そのお指図の中に横道という事に於て一方へ御運び致しましたが、その外に相談足りませぬ処ありてはなりませぬから、尚横道という処をお指図下されたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情、一つの心得の事情から、一つ分からんという事情、尋ね返やせば一つ理を諭そ。よく聞き分け。この道というは、一つ理という。皆んな一つの理である。一つの理というは一つの心(という)。一つの心ならこそ、これまでの道という。これから先はなかなかの道、容易ならん道である。容易ならんと言えば、どうなろうと思う。よっく聞き分けにゃならんで。これまで(末梢的な)外の事に(捉われ)て、あちらこちら(が)取り混ぜのようになったる。それを横道と言うのやで。これまで通り来たる年限(を)数えてみよ。(談じをして)取り決まってから計りてみよ。皆んなこれまでしっかり(心を揃え心を定めて)、これでよかろ/\という(の)は道の理(という)。(独立運動を始めた)それからこちらへ(の)年限数えてみよ。これまで何もならん事(を)して(い)るから(どうも)ならん(のである)。(独立認可は)もうであろうか、もうであろうか(と)、三年五年と、何ぼ待っても成らん。(人間思案を頼りにしているから)それは言うまで(もないことである)。それを力にしては、横道と言う(の)で(ある)。神の道は(神一条)直ぐ(の道である)。一つの道は神の道(である)。これまで通りた事は、取り返やしは出けやせん。神が案じてやるわい。皆な一手一つの心なら、一手の守護(を)するわい。成らん処(を)助けてやるは神、親であるわい。これ聞き分け。 |
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明治38年5月18日 |
5.18日、お指図。
あちらこちら、取りまぜたことをゆうたる、これを横道というのやい。 |
本席のこの指図にも拘わらず、なかなかに修整されることはなかった。
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(6月) |
明治38年6月6日(陰暦5月4日) |
永尾たつゑ18才、深谷金次郎24才縁談事情願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、縁談一つ事情一条、一つ理尋ねる。尋ねるから一つ事情諭しおこう。さあさぁ縁談一つ事情不思議な処一つ理、さあさぁまあ一時どうしてこうして、一つどう、一つ事情にては一時事情、こうして渡す事難し。なれども、宝でも差し上げましょう/\。一つ事情一つ理一つ心残しおいたる。これでこそと、さあさぁ事情一つ事情容易である。さあ心と心、互い/\それぞれ心と心の理なれば、一つ理とも皆々の指図にもしてある。大略事情済んで、一つどうしてこうして事情安心なる。一つ理どうしてこうして心の理であろう。一つ事情皆々中、それぞれという。又、事情跡目一つ理こうしてという、一つ真を運んで、事情あれど、こそこそと言えば、一つ理急く事要らん。一年半二年、あれでこそ、あれでこそと言うは、十分の理とも言う。これだけ一寸話しておこう。 |
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明治38年6月27日 |
山沢為造、居宅建築につき地所前のお指図により東北の方仰せ下され、よって願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ建家住家/\/\、建家住家一つ事情、さあさぁ前々事情指図、東北随分北寄り、一寸諭したる。それぞれ見比べ、こうという事情、よく一つ事情考えて、指図通りにすれば、間違いはありゃせん。さあさぁ事情願い通り/\、事情許しおこう/\。住家建家は待ち兼ねて居るわい。 |
桁行四間半梁行三間半両庇東へ下ろし一間半に四間半桁行四間半に梁行三間半東へ庇両便所二箇所井戸一箇所西北へ古家東北の方へ建てる事願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁどれだけどうしてやれ、これだけこうしてやれと、指図はせん/\。それぞれの取扱いもの、談じてやってくれ/\。心だけ受け取る/\。 |
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(7月) |
明治38年7月4日 |
増井とみゑ、身上障り願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一条事情一つ、一寸余儀なき事であろう。長らえて/\の日を待って/\、十分日を待つであろう。もうであろうか/\と、日々に心事情という。さあ一つ理尋ねるであろう。尋ねるから、又順序理を諭しおこう。ようこれ聞き分けにゃ分からん。道の上心だけ運ぶ尽す一つ理長らえての年限、心にどうこう掛かる。それは人間心であろう。長らえて/\有る無い心という。どうこう又年限の内という、一つ理という。又他に一つ事情聞き分けにゃ分からん。年限という理容易やない。年限という、年限を通りて今日の日にいかなる事と思う。一時どう成るこう成る。これよう聞き分けにゃならん。さあ助けにゃならんが神、助からにゃならんが精神。そこで、よう考えてみよ。さあ日々世界の処事情いろいろ、これ一つ心に持って、よう聞き分けにゃ分からん。何たる事も思うやない。ただ一日の日一日の心理治め。心という、よう聞き分けにゃならん。これだけの事情諭しおこう。案じる事要らん、案じた分にゃならん。これ一寸諭しおこう。 |
押して、分教会に掛かりし事か、本人身上に掛かりし事でありますかと願い。
さあ尋ねる処/\、まあ事情という、身に掛かる。何でこう成る、一時成らんという一つ理掛かりあろう。何でこう成る。どういう事違う。道の上に一時、元は一つ理、長らえての事情、事情の理、道の上成る成らんの一つ理、一時の理にて迫る。発散させん。これよう聞き分けにゃ分からん。道の上の理に障りと思うやない。これ何よの心いついつまで親に凭れては、精神の理治まらせん。一度聞きたら将来の理、これ神というものは見通し、難儀さそうという親が有るか無いか、よう聞き分け。しっかり聞き分けたら、何よの事も鮮やかというものである。 |
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(8月) |
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