【明治36年】お指図2

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.1.13日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治36年お指図9-12月分」、明治36年期日不明のお指図を確認する。


 (9月)
 明治36年9月18日
 奈良支教会、担任変更願い(新担任、春野喜市)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ皆々の者それぞれこれこれ道という理という。何よの事も一つ/\心だけようよぅ一つ道を定めてこうと。精神という、将来の心にもあろう。一時尋ねる処余儀なく事情であろう。余儀なく仕切りての処どうでもこうでも精神を定め。一日の日定め。楽しめば楽しむ理ある。一つ楽しんですれば一粒万倍にも返す理である。それとこれと精神もある。成っても成らいでも、どうでもそれぞれの理なくばならん。先々の場所もあろう/\。尋ねる処は余儀なく又一つ理多くの中、何でも精神なけりゃならん。一つよう聞き分け。陰からでも尽せば、一粒万倍という。又名々もこうと精神。あの人はこうやどうや、それは要らん。一人限り、皆なそれぞれ一時速やかの理、治め方は願通りに許しおく/\。後々しっかり/\、後々しっかり/\。
 明治36年9月18日
 日本橋分教会長中台庄之助妻たけ出直し後、役員の治め方前会長十年祭執行につき、増野正兵衞出張心得の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、遠く年限幾年難しい。さあさぁ前々は何も彼も放って了うて余程道を尽し、よう働いた者である。誰彼とも言わん。心に諭す。それぞれ心を映しての話は、ようこれ筆に詳しく書き取りてくれにゃならん。中と/\まちまちでは中の道、一つ理歎く。所々の理よう/\道も発達の中、一つ理これもこうしてどうして、道のようよぅ運ぶ理を聞き分けてくれ/\。どうも一時の処事情どうこう片寄り/\、日々の処一つの理はありながら、流れて了うたも同じ事、歎かわし/\。さあさぁ十年以来跡形のない処聞き分け。道という一つの理、心の立った。さあさぁ十年以来聞き分けてくれ/\。何よの事も打ち寄って一つ、人という代わりという。さあさぁこれとそれとやれ/\この者や。もう事情一つ理によって行かにゃならん。これ皆々心察してくれ/\。さあ一時の処どうやろうこうやろう、皆々の心であろう。さあさぁ経って了うて過ぎてからどうもならん。道という理という、歎くも聞き分け/\。さあさぁこれ十年先と思えば長い、日経って了えば短いもの。一つ難しい。後々一つ事情、それぞれ道というものはなくばならん。心という理という。これやどれや、一つどうでも一粒万倍の理諭しおこう。

 さあ道という、道というものは難しいようで何でもない。これ(を)思うて困難の場所をも通る(よう)。聞き分け(は)理の道(という)。さあさぁ道という、理というを定め。ほんにそうでなけにゃならんと言う(の)は、道の心である(という)。何よの事も治めてくれ/\。これ元台にある。所々国々(に)それそれ、元という。これよく聞き分けてくれにゃならん。又治まらにゃならん。道の理この理(を)治め。どうでも(道の理を)運んで事情万事の理に治め。万事の処に象(かたど)り、何よの事(も)どうであろうこうであろうと古き物(を)調べてこう(であろう)とする(の)は、天の理の道であろう。さあさあ万事の(処に)不都合の中(の)なきようよぅ、それぞれ運んでこうと真実の理を映してくれ。後々治めにゃならん。成らん時の理ほど篤い理に思う(よう)。万事の処真実の心を治めてやってくれにゃならん。
 押して第二、勘蔵の処御知らせ下されますや。
 さあさぁ話の理というものは、もう一つ分からん/\。よう聞き分け/\。後々過ぎた者は、これは是非もなし/\。なれど、過ぎた者に心を差し入ってくれにゃならん。中にそれこれ中に何人ある。先々のその精神の心を見定めて、これと言うて治めて掛からにゃならん。一旦こうしたどうしたという理を立てた分にゃ治まりゃせん/\。古き中に道の古き者ある。その者心を寄せて運べば、難しい者も治まるものや。
 明治36年9月25日
 安井藤市妻はる32才、身上願い(甲賀部内蒲生支教会長妻)。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、身上事情一つ理尋ねる。尋ねるには皆なそれぞれという。どうもならんこうもならん、いかなる事と思う。段々心一つ理尋ねる。どうあろう、いかな指図と思う。一つ心を以て尋ねる。一つ理身上に掛かる。いかなる理いかなる事、さあ道のためと思えども、一つ理同じ処、身上がこうなりてどうと思う。尋ねるであろう。先なる理尋ねるから、一つ順序諭しおこう。いかなる事と思う身上どうこうとは、この道は難し道と思う。なれど、そうやない。年限の日通りたる。さあよく聞き分けにゃ分からんで。さあさぁ身上に掛かる。何でやろうと、何も思うやない。道という理分かりたなら、将来末代の理も同じ事。よう聞き分けにゃならん。身上不足なりてなあと思うな。他にも何処にも世界にも多く出してある。成る程真の心治めたら信徒と言うやろう。信者と言うやろう。中の理元である所、所で元と言うたる。この理聞き分け。さあ人間というは、生まれ更わりもある。道があればこそ、この中の道と言う。さあ一つよう聞き分け。成っても成らいでも一つ。ようこの理聞き分け。身上に掛かる。世界からどうこう言うなれど、一時どうとはない。先々思う処成っても成らいでも/\と、心さえしっかり聞き分け。怪しう思うてはならん。道というものは、怪しきものやない。怪しき思うたら怪しうなる。さあ一つ名称中にできたものや。この理聞き分け。楽しみなものや。この理しっかり聞き取りてくれるよう。
 明治36年9月26日
 村田豊吉33才、大縣部内沢の井平二郎妹りと20才縁談願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一つ一条、さあさぁ事情こうという、どうという心、心さえ互い/\の心、親々心事情、時々心理という。さあさぁそのまゝ/\、直ぐと運んでやるがよい/\。
 (10月)
 明治36年10月14日
 永尾徳松次女久子15才、5月15日より身の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ身の内という事情、いかなる事と思う処、どうもならんどうもいかん思う処、ならん事情から余儀なく事情一つ尋ねるであろう。尋ねるから、又事情諭す。どういう事も諭す。よく聞き取りてくれにゃならん。この道元々どこそこどうでもいかん、どういう事であろう思う。長々の理の処で、それこれあろう。何たる事であると、思うやろう。さあよく聞き分け。道から一つこれまで幾多の道もあった。又どうなると思うた事もありた。何でも一つ心、理は一つと、年限通りた中であろう。年限の中それぞれどうこう。なれど一つ心どうもならん。一人これよう聞き分け。どうもならん身上事情、余程大層事情である。なれど一時どうとはない。が、大層。どういう事もこういう事も、皆なそれぞれ何ようの事もよう聞き分け。通るだけの道は通らにゃならん。身上に掛かる。皆なそれぞれ時々事情諭したる。さあこの理を聞き分けてくれ。どうでもこうでも、成るも因縁成らんも因縁。成らん成る、この理により事情どうなりと一つ取り直し、成っても成らいでもどう成りてもと、世界一つ諭す中の理籠もりある。この理一つ聞き分けてくれ。さあさぁしっかり聞き分けてくれ。
 明治36年10月15日
 撫養分教会土佐卯之助の娘タツノ19才、富松の次男猶造21才と縁談の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条、さあさぁ尋ねる処/\、今一時の処、どうしてこうして要らん。いかなる事も事情諭しおくによって、さあさぁ聞き取れ。縁談という。一時処別々の事情に急く事要らん。急いた分にゃならん。暫くの処じっと/\。急けば身上という、身上に掛かる。さあよう聞き分け。長くの事情、いかなる事情、一つ心という、理という、長く楽しみ。又々事情/\急く事要らん/\。急いた分にゃならん。これだけ諭したら、いかなる事も分かるやろう。
 押して、しばらくじっとする願い。
 なあ急く事要らん/\。急いた分にゃ何もならん。急いてはどうもならん。時という、旬という。年限の相当と、又もうこれなあ何十になあ、もう何もという日を待て/\。
 明治36年10月17日
 西初太郎伜末一18才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情は余儀なく事情尋ねる。さあ身上一つ理尋ねる。さあさぁもうどうこうと思う一つ理であろう。中に一つ身上不足なる。いかなる事と思う。日々理であろう。心に事情耐えられん事情である。なれど、一つ心を取り直してくれにゃならん。又々前々事情、いかなる事情一つ/\理ありても、中々又候と思う。さあさぁいかなる事情と思うやない/\。身上は一寸大層/\。一つ理十分の心を休まして、いかなる事も休まして、心に掛からぬよう。十分/\一つ心を休ませ。安心の心を治めさして、十分心を安心さしてくれにゃならん。十分という。心を休めさして、治めさしてくれ。身上大層なれど、一時どうとはない。決して心に思わぬよう。十分でという指図のありたと言うて、事情治め。安心させ、安心させ。
 明治36年10月20日
 島ケ原分教会長後任選定願い。
 さあさぁさぁ段々尋ねる事情/\、尋ねる事情はこれ段々皆々心から取りては一つ理余儀なく余儀なくであろう。又一つ段々それぞれ中という理これまで数年来の事情、どうでもならん事情でありた。さあ一日送り又送り/\/\/\日を送りて来た。日なあ何たる事であるという。心はやまやまの理であろう。堪えられん事情であろう。そこで皆々の精神どうしてこうしてと思えども、一先ずの処は暗闇同様であった。一人の心澄まん。あゝ何たる事となあ。なれど、これより明らかな道をつけて、それぞれ頼もし/\という一つ精神を定めて、もう何年経ちたら、これ万劫末代の理を作り取るも精神一つの道である。古き事情にも知らしてある。願う処の理は、暫く/\順序の理よう聞き分け。一つしっかり/\と改め。事情一つ理一つの心、何よの事もよう聞き分け。一つ理ありた。さあすっきり一つ改めてこうと言えば、さあ神の日々守護という。案じる事要らん。精神一つの道が付く程に。しっかりと頼むで/\。
 (11月)
 明治36年11月3日(陰暦9月14日)
 梅谷四郎兵衞、陽暦10月28日の夜より脳が病め左のあばらが甚だ痛み苦しきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情心得ん。いかなる事であろう。さあさぁ皆々それぞれ内々他にもそれぞれどういう事であろう思う処、身上事情こんな事どういうものであろう。いついつ一つ事情、身上に掛かる処、いかなる事と、どういう事思う処/\、よく一つ事情聞き分け。年来の理思う、いかなる理思う。因縁一つ年限年来/\心一つ、一時心事情一つよく思やんをしてみよ。一時身上が迫る。どうもならん。どうもならん身上事情、これそれ他にどういう処も皆々ある。そこで見てどう聞いてどう、一つ聞き分け。よう一つ取り直し、何が違う彼が違う。違うか違わぬか一つ。さあ万事の処理一つそれぞれ同じ理である。さあよく聞き分け。身上から迫れば、どんな事もこんな事も思い出し、こういう指図あれば、一つ取り直し、聞き直し、一つよく聞き分け。年来の理を聞き分け。一つ理心に治まれば案じる事要らん。案じた分にゃならん。身上さあ案じる事要らんで。さあ何かの事もまだまだという。何がどうこれがどう、楽しみは十分の心に治め。そこでよう聞き分け。他に事情思う。身上は案じる事要らんで。さあ案じた分にゃならんで。
 明治36年11月19日
 本席、居宅の玄関前へ北塀の処廊路門建築願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々追々、さあ一日の日というもの大変事情思う。二年三年追々日を送り、年限事情という。どうしてこうして事情は、思うように運んでやるがよい/\。さあ許そ/\。
 (12月)
 明治36年12月5日
 上原佐助娘ふさ19才、身上願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあさぁどうも身上もう何と身上、身上に掛かる処、それぞれも心に掛かるやろう。さあさぁよく何かの処も心中の一つ思案して、さあさぁ掛かるものと、身の内の苦しみと、それぞれ他に外々の処、これ身上事情心に事情心である。一つ事情もう定まった事情、一つ諭するによって、よう聞き分け。又候/\又々身上家内中それぞれもう思い/\の日を送りて来た。よう思やんしてみよ。皆々一つの心の理道の理楽しむ一つ、これ思案せい。年々の中一時のそれそれの理もあろう。又成り来たる理一代通らにゃどうもならん。そこで心という、皆々それぞれも二つ三つ一つ心を合わせ、道ならこそという。それぞれ一つの理よう聞き取りてくれ。どうなろうこうなろう、これ皆な一つの心と成りて心の中の心と言う。さあそこでよく聞き分け。成って/\から一つ理と言うてもどうもならん。そこで、それぞれ心をよう取り治め。ほんにそうやと一代も長く皆々心を持ってくれ。そこでそれぞれ心を治まりたら、治まりとなる。どういう事も指図の中に籠もりあるで。身上の処一時案じる事要らん。これだけ一寸諭しおこう。
 明治36年12月22日
 諸井国三郎64才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる/\/\。尋ねる事情/\、さあさぁどうなりてこうなりてどうもならん/\。ならんから一つ尋ねる。尋ねるから又一つ事情理諭する。いかなる事も聞き分けくれにゃ分かり難ないで。身上に一つ事情心に思う。心一つ事情何よの事も身上に掛かりてからどうもならん。堪えるに堪えられん身上の苦しみ、一つの理の苦しみ心に掛かりて、何よ事思う事情よく聞き分け。年限これ一つ/\指折り数えて、一つ心を休めてくれにゃならん。年々年限/\、道筋/\身上一つ十分の理、そこで一つ思い/\の日を通る。多くの中に事情一つどうもならん。そこで理又一つ、又さのみ思うたこれ事情理、道筋の理である。成っても成らいでも何よの事もどういう理、この心の治めたる。そこで暫く思う中に、又ころりと間違う。これどうもならん。

 さあさぁ国始め一つ道の理の台(の理)を諭しおこう。この道の中(で)はこうなってもどうなっても、これ三才の子供という心になってくれにゃならん。この理(を)一日の中に事情(の上に)、早く事情(を)諭してやってくれ。さあ又楽しみなくして通れるものやない。さあ苦しみも暫く(の間である)という。そこでよう聞き分け。今年に出けねば来年、来年でできねば又来年(という)。年々重なりたら楽しみと言う。年が重なる程楽しみ(という)。この理(を)よく聞き分け。この理(を)早く伝えてくれ。一時身上大層という、さあ心(の)道という、これ楽しみという、楽しみ/\の道を造り上げた道、いつになりても万劫末代と言う。一つ心一人の名は消えやせんと(いう)。皆々心にも同じ事、理一つ諭しおいたる。よく聞き分け。さあさぁ身の処早く一つ、さあ休ませ/\。どうなってもこうなっても、成るも因縁成らんも因縁なら是非はない、と言えば、どうもならん。身上案じる事は要ろうまい/\。
 明治36年12月24日
 本部、やしき土持ち御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ屋敷の土持ちほうと始め掛け。始め掛けたらどういう事情見えるとも分からん。何ようどういう事尋ねにゃ分からん/\。皆々の心も集まりてみれば、又一つ事情いつからこうどう事情、さあさぁいつなりとも始め掛けるがよい。さあさぁ事情心という、世界からこうというなくばならん。心のよう一日の日も千日に向かうという事、まだあるかいなあと、世界に一つ理を定めさゝにゃならん。
 明治36年12月24日
 上原佐助娘ふさ、先日のお指図に従い備中笠岡の方へ引き取り川合家を立てさせたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情いかなる事、皆なそれぞれどういう事こういう事心に尋ねる。事情尋ねるから、万事何かの心、さあ身の事情、何も思うないもの、それぞれ皆々中の理である。一つ心の理休めて、休まるようの理を運んでやるがよかろう。
 押して、年内余日も無之、事務御休み後佐助参り取り決め致したき儀願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、出越す事情こう思う事情、皆々寄せて、これがよかろうどうがよかろうと、心々の理に運んでやるがよい。鮮やか事情を運んでやるがよかろう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治36年12月25日
 松本鶴蔵45才、身上障りにつき願い(西宮部内川辺出張所長)。
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情尋ねる/\。さあどうも身上に迫るから、ならんから尋ねる。尋ねるから又一つ、事情理を諭すによって、よく聞き取らにゃ分かり難ないで。さあ何故なるやろうと思う。この道という、一つ理尽す。又身上にこういう事では世界からならんと思う理、いかなる事情も聞き分けにゃならん。この道という、よう聞き分け。人一つ一つ理治まるものやない。何度の心運ぶ一つ理よって一つの処、この道元紋型ない一つの処、一つ又理、事情一つ聞き分け。身上不足なりて、タンノウできやせんが、聞き分け。所々中の/\一つ理ある。助けにゃならん助からにゃならんが、日々の処である。なれど順序も鮮やかという。この理聞き取れ。どうこう日々段々日を送る。よく聞き取らにゃ分からんで。成ってから一つ理、これどう思う心、どうもならん。これ十分に治め、定めさしてくれ。心に一つ理諭す理、この理順序早く伝えてくれ。さあさぁ人間という、一代と言うたら頼りなきもの。この道という、これ生まれ更わりまで諭してある。日々の処が楽しみの処である。さあ身上よう聞き分け。何であると思う。この道という、所に名称という、これ一つ末代の理である程に。一つ理治め、諭してくれ。一時どう、余程大層。タンノウさしてくれ。よう聞き分けさしてくれるよう。
 明治36年頃
 清水虎次郎45才、願い。
 さあさぁ願う処、聞き分けせねば分からん。分かり難なえ。身上の処、一寸の事は一寸行く。大望の事は大層事だけ。長らくの不自由の処少しでも緩るぐ。一つタンノウいう処聞き分け。身の内の借りもの一条を、理を聞き分け。何程迫る処一条を聞き分け。先の内なる処、家内の処、何も皆な家内分からず、何処が悪い、それぞれ世話をする、早く思案する。聞き分け。身の内誠一つ不足なりたる処、事の不自由する。分からず。澄んだる水流して前生分からす。先一つサンゲ。内々の家内の処、一人の煩い皆の煩いと思うて、いかなるさんげ。一応成る程と大層でも、速やか道付かんではない。理と理にて迫る理に適わず、理と理とで分からずで理に迫る。不自由となる。理に適わず、理を理で分けて、身の内天然自然理。天の理というは誠一つ定まる。身の内助けるというは、元人間拵えた神。不足貸してない。皆な銘々心より、胸三寸より千筋道があるのやで。皆な胸三寸より道ができるのやで。行く行かざる道を身の内より拵え、善の道も悪の道も、理分からず、道一つ分からず。誠の道は弱いようで強い道やで。これ分からん。




(私論.私見)