明治36年年】お指図

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.1.13日

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 (1月)
 (2月)
 明治36年2月11日
 畑林為七54才、眼の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に掛かりていかなものと皆々思う/\。一日の日尋ねる事情は余儀なく事情である。皆な道の中の理幾重中皆々籠もりあるであろ。さあ身上に掛かる処、いかなものいかな事と思う。そら思うやない/\。よう聞き分け。この道は大抵で出けた道やない。これまで一日の日にとってどうなろうと思うた日もあろう。この事思えばどんな事も楽しんで永く心持って急いてはならん。年限思わにゃならん。年限の中に、どんな事もこんな事も思う事あろ。そら、思うてはならん。一代と思うてはならん。いかな事も思うて、どんな事も取り直せ。道の初めはどんな事も分からん。道これまでとんと分かりて分からん。皆ならん中から出て来るは理と言う。皆な心永く心持ってくれ。身上から尋ねたら、こういう指図ありたと。急えてはならん。生まれ更わり、生まれ更わり/\まで聞き分けて楽しんでくれるなら、長く事であろ。長く理であろ。運んだ理のこうのうは、末代の理と思うてくれ。身上案じる事要らん。目は台と言う。根と言う。どんな事も急えてはならん、急えてはいかん。道は永く心繋ぎ、永く心持って楽しんでくれるよう。身上は案じる事要らん、すっきり案じてはならん。
 明治36年2月24日
 教長、今般郡山分教会役員及び部下信徒中出直しせし功労者の招魂祭執行につき、御参りの願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は何よの事も尋ねにゃ分からん。さあさぁ心という理を以て納得なる理以て、皆々それぞれの中という。心という中に、日々理という、道というも、何よの事どうでもこうでも改めにゃ分からん。改め一つ心運んで、一日事情一つ事情、どうでも何でも帰る理勤めてやらにゃなろうまい。事情は許す/\。
 明治36年2月25日
 豊田山御墓所の道路石段、今般本席より寄進につき心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁこうと言えばこうとせにゃならんと、心までに委せおくによって、心おきなく許しおくによって、何時なりと掛かるがよい/\。
 明治36年2月
 土佐まさ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つ事情いかなる事であろうか尋ねる処/\、もう前々にも事情順序指図いついつの指図にもしてあるなれど、身上に掛かればどういう事であろうと思う/\処、まあ事情によりてよう聞き分け。身上堪いられん/\と思う処、よう聞き分け。一時案じる事要らん、案じてはならん。これまで一度ならず二度ならず何度言葉同じ事、変わりた事あろうまい。変わりた理はない。この道は皆な思案してみよ。悪い/\と言えばサンゲえせにゃならん。これはこれまで道すがらに皆な治まりたる。なれど、こうなればどうなろう、これまでこうして居るのにこうと思う。思う心違う。一度であったらならん。もう軽く/\と言う。掛かれば話し聞く/\事情である。何も思う事要らん/\。道付いたる。身上不足なるからいろ/\沸かす。沸かしてはならん。皆な道を通るなら同じ事。何代経ったて同じ事。この一つ心定め、心定め。こんな事と、すうきり思う事要らんで。
 以前に三年という御言葉もありますが、その事の運び方でもありますかと願い。
 さあさぁ内々の処に、それは日に/\よってこうもなあなぁ思う理/\あろ。又日柄年限という。結んだ理は出て来る。もうどうでも出て来る程に。
 (3月)
 明治36年3月7日
 松村善兵衞妻こま36才、身上願い(敷島部内岡支教会長妻)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、さあ余儀なく事情であろう/\。さあさあ尋ねる事情には、一つならんから尋ねる。尋ねるから、一つ事情を諭しおこう。身上段々身上から一日の処言うまでやない。内々事情にならん/\事情、又一つ長らえての中/\の思う事情の処、長らえての事情、よう聞き分け/\。段々事情/\身上の処、こうなれば思う。一つ理である。よう聞き分けてくれにゃ分からん。一日/\と一つの理というは、容易ならん理である/\。一時の処どうこう中一つ心。なれども、よう聞き分けにゃならん。前々ようよぅ世界の中に道事情、多くの中にある事情、一つ助けたい/\、又救からにゃならん精神である。思う一つ心。さあ一時どうとはない。なれど、余程大層。思う処、世界に思い開き、何と思う。心に一つ諭しおくから、一つ治めてくれるよう。又一つ順序諭しおこう。
 明治36年3月12日
 片岡留吉四16才、身上願い(南紀支教会部内有井布教所担任)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上と言う。さあ理を尋ねる。さあさぁ尋ねるからは皆々心と言うものあろ。よく聞き分けにゃ分からんで。さあどうせにゃならんこうせにゃならんとは指図の上に諭せんで。たゞ心次第と一つ諭したる理聞き分け。どうでもいかんこうでもいかんは理であろ。中に道のためと言う心あってこれまでの道通り来たる中にどう言うものであろ。道運べども身上心得んなあと日々思う中、こんな事と思う。この理些か持たず、身の内借りもの聞き分けて、又先々までも諭す。借りものと言うは身上に理がありてならんが借りもの。一時まだどうとはないなれど、長い日の間にしいかり心に踏み止め。一時ではないなれど余程大層。よう聞き分け。こゝまで尽した中にこんな事ではなあ、世上に何と思う。それでは折角道尽した理無になる。道があったこそなあと言う心持ってくれ。人間かりもの聞き分け。又それぞれの中元々と言う親あろ。その親の心にしいかり聞き分けて、ほんに借りものと言う。日々の中沢山あったて、何程日々裕福でも、身に不足ありて楽しみはあろまい。これ聞き分けにゃならん。又傍々からもしいかり諭せにゃならん。身上一時どうとはないなれど、余程大層。人間は一代やない。一代と思うてはならん。理は末代と言う。この理聞き分けて、しいかりこの心楽しんでくれるよう。
 明治36年3月13日
 中村定次郎39才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ事情段々事情重なる/\。又候という、一つよう聞き分け。さあこれまでの間、長らくの間人に言われ他にもあろう。これ運ぶ道あろう。その道という、善き道いかなる末代の理。何と心あいて出来たもの。その中に又一つ身上に不足。又候/\いかな事と思う。思うた分にゃならん。後々という、末代/\の一つ道という。よう聞き分け。勧めて成るものやない。行けと言うて成るものやない。皆なそれぞれ何よ多くの中の理にある。いかなる事もよう聞き分け。又一つよう聞き分け。尽す運ぶ心一つ尽す処へ見てしたものも、紋型のない処から出来た理を、聞き分け。一つこれ一時どうとはない。なれど、大層とも言う。この一つの理、よく聞き分けてくれ/\。
 明治36年3月15日
 南海分教会長畑林為七、九州及び中国地方部内巡教出張願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は一度はどうでもと思う処、さあさぁ段々と一つ、どういう事こういう事、どうでも思うように成らなんだ/\。これより通れるで/\。十分これから通れる心、今日と言えば今日、明日と言えば明日、心に十分委せおこう/\。
 明治36年3月21日
 本席、身上昨年秋の大祭頃より御障りあり、その節教長へ御願い申し、かんろ台へ願いを掛けば直ぐと快く相成られしにつき、指図を仰ぎたしと本席へ申し上げば、多くの信者に運び済ました上と仰せ下されしよりその儘に相成り、又四五日以前より御障りにつき一同打ち揃い願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねにゃなろうまい。又一日の日、何でもどうでも尋ねにゃならん。尋ねるから一言の理諭さにゃならん。どういう事諭すなら、前々より伝えたる。情に流れなよ/\、情に流れてはならん、と前々より度々諭したる。いかな事も聞き分けて、日々悪い事下ださん。悪い事諭してない。何よの事聞き分けてくれ。これまでどうしてなりとこうしてなりと、どういう事も運びこういう事も運び、中にこういう者入れてはならんと、入れてはいかんと皆々の者思う。情に流れなよ/\と度々諭す。諭したる中に世上の理に流れる。いかな事もよう聞き分けて、又候皆々の処改め、よく取り直して改めてくれ/\。改め付いたら日々の理である。これ第一改める心ないかよ、ないかよ。残念な事やわいなあ/\。さあさぁもうこうしてどうしてと、ずつない道は通り難くい。しんどい道は通り難くいと。楽な道は通りよい。情に流れるは通りよい。言葉下だすは容易やない。この道は、席の言葉下だすと思うな。天より諭す。さあさぁ心一つ理に取り直して、真の心にこういう事どういう事と、心に結び込んでくれ。一日の日の心に一つ理定めてくれ。いかな事も改めてくれ。さあさぁこれこれよう聞き分け。くどう/\話し伝えたる。

 (この道は)智者や学者でできた道やない。情に流れ/\(なよ)。さあさぁ楽々(に)定約(を)結んで(は)、あれ見よ(というようになってしまう)。(許可されるのは)もうかい/\(と待っているが)、成ってもよし成らいでもよし。(この道は)一つ(より)心紋型ない処からできた道(である)。(皆々)よく心(を)結んで(くれ)。成らん時にはどうせにゃならんと言う(の)やない。(大切なことは)そら心(の置き処)にある。これ聞き分け。どれだけの機械(が)ある(という)。これだけの機械(が)ある(という)。機械(が)ありても人がなかったら機械(は)動かぬ。これ心に持ってくれ。よう聞き分け。何処にどういう粗相ありた、こういう粗相ありたて(案じることはない)。(足)元からどういう事も改めてくればよい。

 筆に取りた切りというは、それ仕舞のものである。さあさぁしっかり日々の処に運んで居る中に声止まり、日々の勤めも出来ん。なれど神が使えば、どういう言葉も下だす。どういう声も出すで。この事聞き分け/\。さあさぁよう思案してこうしてあれど、心の中多く兄弟多分できてある。その兄弟しっかり心合わせ心取り替えて、こういう事改めた、と。なれど真はこういう事である程に。これから定めて皆々の処へ談じて、取り決まりてくれにゃならん。さあさぁ段々話し伝えた理にあたわにゃ、答するがよい。答すればどんな事も話す。皆々の中にこうと一人でもあれば、理として尋ねるがよい。ほんにそうであると言えば、皆々の中へ伝えて、満足与えるは一日の日である。
 押して、独立の上は教会信徒の数に対し、その他教資金の事につき相談の上取り決め致しましたが、その事を御知らせ下さるのでありますや願い。
 さあさぁ心得ぬ事あれば尋ね。尋ねたら又一つ理諭す。これは世上の応法と言う。応法と言えば応法と言う。なれど、筆に取りた限りは応法とは言えん。皆なそれぞれあちらから妬み合い、こちらから妬み合い、妬まれるは仇と言う、反対と言う。筆に取りたら応法とは言えん。応法というは心にある。何ぼう彼ぼうとは言えん。元元の理は心次第と言う。応法というも、筆に取りた限りには、これより堅きものはない。これ反対に取りては応法の理にゃならん。皆々これまで真実の心に曇り有るか無いか。折角の道何処にあるか。よく聞き取りてみよ。これから思案をしてみりゃ、どんな事も分かるやろう/\。さあさぁそうして皆な談じ合うて、心で取り消して了わにゃならんで。心に取り消して了え。さあさぁ早く/\、一日も早く、一時も早く、席も勤めさゝにゃならん。道の理というは、遠く所から厭わず出て来る。どういう所から出て来るか。一つ理、どういう事運ぶか。さあさぁ今日から席運ばすが、疲れて居るから、多分の事は行こうまい。ぼつぼつ切れんように運ばすと。
 明治36年3月30日
 西松太郎妻うの、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ理尋ねる。長らえて/\身上に心得ぬ。尋ねる事情何ぼうどう話し聞けど身上心得ぬ。どういう事であろう、日々心の理。さあ尋ねる事情余儀なく事情尋ねる。尋ねるから又一つ順序の道諭しおこう。よく聞き分けにゃならんで。さあ名々も思案をしてみよ。難儀さそう不自由さそうという親はない。さあよく聞き分け。助けたいと思う中に、身上さあなあ、日々の理、助からにゃならんと思う。又中に深き理諭しおこう。さあこの道というは年限の道である。よく聞き取れ。一日の日も思案に思案をすれば、どうなろうや知らん、こうなろうや知らんという心ありた。さあどうという、日々これからと言う、何であろう。身上の迫る一時の処、よく聞き分け。成っても成らいでも、さあ人間というものは、一代と思えば頼りなきものなれど、人間というものは、生まれ更わりの理がある。善き種蒔いたら善き実がのる。この一つの理よく聞き分け。こんな事と更に思うやない。成っても成らいでもと、この理聞き分け。越すに越せん。遁るに遁れん。一代と言うたら心細い。世上にはこれだけの道を通りて、あれではなあと言う。心を、さあ一つ、よく治めてくれるよう。
 3.31日、お指図。
 元々の理は心次第と言う。応法というも、筆に取りた限りには、これより堅きものはない。これに反対に取りては応法の理にゃならん。皆々これまで真実の心に曇りあるかないか。折角の道何処にあるか。
 (4月)
 (5月)
 明治36年5月11日
 清水由松妻みつ26才、身上願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあ身上/\、さあ尋ねる/\。さあさぁなあ身上いかなる身上と思う。あちらこうどう思う処、日々身上いかなる事であろう。何かどういう、一代やない、二代という。これ一つよう思やんせい。もう一代二代目によう一つ楽しみ出してある。真にこれでもう日々の楽しみある。楽しみ中に又身上に不足なる。又日々の事情よく聞き分け。段々中段々の事情の中ようよぅと言えば身上に掛かる。これどういう事こういう事。ようこれなあ、こんな事で、日々事情である。どういう事も日々一つ/\の事、又長らえての道筋の中一日やあろうまい。身上から聞き取り心を治めてくれ。身上大層、大層のようなれど、一時どうとはない。これようタンノウしてくれにゃならん。なれど、身上不足なりて日々心病んで日々タンノウできようまいが。よう思案せい。一つやない二つやない。これ道という、理という。外々聞き分け。一寸はなろうまい。一時事情、これようタンノウ一つ心を治めてくれ。成るも成らんも一つ道理。これ一つタンノウしてくれにゃならん。
 押して、梅谷四郎兵衞より内々の処運んで居りますが、どういう処でありますかと願い。
 さあさぁさぁ皆々日々一つ中であろうまい。皆々それぞれの中である。案じて居た分にゃ切りはない。案じて居た日にゃ切りはない。一つやない、二つやない。道というものは、いついつまでの道である。一つ心治めて日々心に尋ねてみよ。越せんやない。いかな事も楽しみ一つある。身上が不足なれば、いかな事も思う。こんな事ではなあ、と、更々思うやない。日々古き道一寸話しておく。タンノウをしてくれ。これ第一。この道というは、三十年以来四十年以来の道聞き分けば、どんなタンノウもできる。いついつまでの理に成る程に。いついつまでの話に成る程に。よく聞き分け。
 又押して、楽しみ一つあると仰せ下されますは、清水与之助でありますかと願い。
 さあさぁ急いで戻り居る/\。種という、理という、月という、日という、何処へも外へは何も出るやない。今一時に何を尋ねても、そりゃ分かろまい。この一つ理聞き分けてタンノウしてくれるよう。
 明治36年5月20日(陰暦4月24日)
 本席、居宅の南東の屋敷続き先達て買い上げの地所へ、本日より石垣を築きたく願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる処の事情は許しおこう/\。ざっとして/\自由許しおこう。これ一寸一言何か諭す。しっかり聞き分け。筆に一点打って誌し掛け。悠っくりと話し掛けるによって、一時しっかり聞き取れ。さあ毎夜/\の話、さあさあほのかにも聞いて居るやろう。又ほのかの事情、前々にも諭してある。一日や二日三日の事情、どうなる/\。これ四五日と言うてあろう/\。何かの事もよく聞き分け。どんな(ことも)不承(で)、何かの理も何かの事も、いずむようの心(では)、これまでの処(の)艱難(の理が分からず)日々の処で何かの事(も)難しい。(諭したいのは)世界の順序という道である。さあこれからの理というものは、細き心に(ては)皆々細き心の道になる。(それでは)あゝどうもならん、広い順序(の道の)一つ、一日の(日の)処に、(そんな細い心で)心病んで(居ては)道とは言えようまい。段々の継目も欠け(て)細くなりたらどうするか。今度太くになるまでの処(までには)、傍々もなかなか容易の事ではないで。継目も分からず、ぬう/\と行けば何も言う事はない。どういう処にこれより括(くくり)り付けるか。これ小さき心に細き道という処になりて了うたら、どうするか。これよう聞き分け。何も彼も何よの事も取り結び/\(しているが)、日々に思う心は皆な違う/\(ている)。なれど皆々そういう心の者ばかりでもないが、余儀なく世界順序の情に流れ/\て了うから、どうもならん。誰にも分かる仮名な理で諭しおこう。何ぼ広く田地田畑あればとて、蒔かん種は生えん。種なしに作れるか。種蒔かずに取れようまい。隅から隅まで蒔き下ろす。蒔き下ろすで実がのる。一粒万倍に返やす。この理聞き分け。時々段々世界も淋むしかろう、道淋むしかろう。一つ心を定め。心一つ道早くに頼む。急ぎおく。
 押して、明日は取次も多分帰りますから談じましてと申し上げし折から。
 さあさぁもう程のう帰る。遠く所はなろうまい。何人寄っても、そもそもではならん。帰るまで、十人あるなら三人でもよいと、道に適えば十人ともよいと言うは、道理である/\。理に適わんようの事は何人居ても同じ事、これくどう/\の理に諭しおこう。
 明治36年5月23日(陰暦4月27日)
 事情願い結了後の御諭し。
 さあさぁ一言/\/\、さあさぁ一言一寸話し掛ける。前以て一言一時事情、いかなる事どんな事、どんな事もさあ一つ聞き容れにゃならん。もうこれ順席どういう事、よう聞き分けにゃ分からん。あれ見よ。遠く所遙々道運ぶ。一人やあろうまい。用いるか用いらぬか。何がための理に取るか。よう聞き分けてくれ。さあさぁまあまあ話という。段々事情これ諭すれどなあ、さあすっかり取り替え/\。元々の処道の道理であろう。さあさぁ心に定めてくれ/\。所々名称名を下ろし、段々の道も伝えたる。皆々どう事情この理を聞き分けてくれにゃならん。さあさぁ事情一つこれいかなる事も段々と諭しおいたる。一つ聞き取りて、ころりと一つ理早く定めて順序の理に取り替え/\。勇む心というは道である。そこで早く皆皆心に合わせて満足を与えにゃならん。明らか速やかと一つの道に急ぐ、と言う。
 明治36年5月27日
 葭内久吉儀今度小東こたまを貰い受けたく縁談事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談という一つの理尋ねる。尋ねるには皆々それぞれいかなる理集まる。これという一つ理と言うたる。運ぶ処、事情という一つ理、まあまあ一時事情急く事要らん。十分/\の理一つ理治め。行こうと言う一日の日、二日三日三十日と言う。これよう一つ理を治め。十分/\の理を以て治めてやるがよかろう。
 押して、お指図によりますと、この度の処は、見合わしましてと。
 さあさぁ後日時を以て心と言う。休まる理はある程に/\。
 5.28日、お指図。
 さあさあまあいろいろの話し、元が分からんから、元をあらわする。元表わせば、皆々これまで、艱難した理と云う、一つ心を持ってくれにゃならん。子供の成人待っていたほどに、よくよく前々りも諭したる。さあさあすぐすぐ行って来るが良い。どんな事も話ししてくるが良い。隠し包みは、すっきり要らんで/\。
 明治36年5月29日
 天理教別派独立請願書以前内務省へ提出致しましたが、宗教局では不完全なる故今少し完全なるもの差し出せとの事につき、今回教典を十章に製し、更に出しましたにつき、直ちに実行の事に御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる。段々尋ねる処/\、もうこれまでに段々いろいろの事して、どうして、どうなりとこうなりとして皆なやる事、まあまぁ一寸の事情は余程の事情、大きい事であろう。又この際一日の日という。一日の日というは、これまでほのかの理に諭したる。一日の日があると諭したる。心に案じて心沈んで了うてはならん。(事の成否は)心一つ(が)元という、台という。どうでもこうでも(神一条の理に)立ち切るという(ことが大切である)。もう(独立は)適(かな)わんかいなあと(いう中を)、隅から隅まで涙を流し(て通り切りてくれ)。涙を流す(処に)は(事の成る)一日の日(がある)と言うたる。もう出すものは出すがよい。もう皆々(の)心という、心を一手に定めるなら、これ天から順序の道を明らか定める日(が)ある。案じる事(は)要らん程に/\。どうでもこうでも(事の成就する)一日の日(が)ある。余程(難しい)事情(も)止むであろう。こんな事もう峠という日(が)なくばならん。そこで(これから)どうでも掛かる峠という。さあさぁ勇んでくれ/\。始まりた/\/\。勇め/\。(それでなければ天の)理というもの(は)ありゃせん/\、何もありゃせん。一日の日が暗くなりてからどうなるか。一つさあさぁ始まりた/\。心をどんと勇んでくれ/\。
 教典提出致しますと申し上げ。
 さあさぁ出すものは出したがよい/\。まあまぁ出したからとて/\何も分からん者ばかりや。こんな所にこれだけの事(が)あったかと、これだけの事(を)よう(歯を)喰い縛り(て辛抱し)たなあ、と言う日がある程に。
 大斗之地之命を大日□命に改称願い。
 さあさぁ今の処、まあこれ一寸道理より諭せば黒札同様。黒札というようなもの。何も言う事ない。明るい日がある。十分、心だけ十分計りてみよ。その上一つ天の理より外はありゃせん。
 それではそういう事にさして頂きますと申し上げ。
  さあさぁどうなりとして一つ見るがよい。何か一つ心というはなくばならん。皆々分からん者ばかりや。皆々分からん者ばかり寄りて居る/\。さあさぁ今の処は皆々心余程据えておかにゃならん。やれこれが道かいなあと言う。その代わり、末代の日も同じ心を定めてくれにゃならん。皆々心一つに成ってくれにゃならん。内らは尚も心を定め。皆々国々他には言うまで。同じ心一つ内らにどうこうありてはならん。道に曇りありては助ける事できん。どんな事もこんな事も、皆なそれぞれの心の一つ理に治めてくれにゃならん。
 衆議院への天理教会禁止解散請願書の件につき願い。「衆議院へ天理教会禁止解散請願書出廻り来たり、よって奈良県代議士木本、平井の両名より昨夜12時15分電報来たりしにつき御願い」。
 さあさぁまあいろいろの話し(も)、元が分からんから元を顕わする(節である)。元顕わせば(明らかとなる)。皆々これまで艱難した理という一つ心を持ってくれにゃならん。子供の成人(を)待って居た程に。よくよく前々よりも諭したる。さあさぁ直ぐ/\行って来るがよい。どんな事も話して来るがよい。隠し包みは、すっきり要らんで要らんで。
 (6月)
 明治36年6月2日
 木下善五郎28才、身上願い(旭日部内織田出張所長)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上と言ういかなる事であろう。そこで前々一つ今一時こうと言うて尋ねる理、さあさぁ前々代々と言うであろう。代々ほのかの事情に、こんな事になるという事は分かろまい。それぞれどういう事になるこういう事になるという事は分かろまい。又道の理に、前々代々の理少しも分からん。古き道の理一つ事情台と言う。さあさぁ一時どうこうはあろうまい。なれど余程大層である。代々一つ理いかなる事と思う。内々何かの理治め。長らえてと言う。そこで一日の日成る程、これだけ信徒信者。ほんにこれでこそ/\、ほんに道ならこそ、道に添うたらこそという理を治め。身上の処どうなりてもこうなりてもと一つタンノウ。一つ理にタンノウなくばならん。一時一つ理に諭しおく。道の理はどういう事であろうと、それぞれよう精神上の理を治め。さあ一つ理掛かる一つ台と言う。十分/\の理である。これ一つよう聞き分けて、一つ理タンノウしてくれるよう/\。
 明治36年6月9日
 北出宇平治61才、身上願い(奈良部内萩出張所担任)。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、身上という一つ理尋ねる。余程一つ事情であろう。さあ尋ねるから一つ理諭するによって、よく聞き取りてくれにゃならん。さあ段々との中大抵の年限の尽したる処、一つ事情一つようよぅと思うたら身上に掛かる。さあ心理思えば頼りなきものと思う。なれど、そうやない。一つ順序の理諭しおくによって、一つタンノウ聞き分けてくれ。さあ一時どうとはないが、身上余程大層の理であるによって、一つよう聞き分けて諭してくれにゃならん。人間というは、一代という理なれば頼りなきものや。なれど、一つよう聞き分け、これと/\こうしたら一つ理という。大抵やあろうまい。ようよぅと言えば、身上の理よう一つ聞き分け。よいかと思えば、こうなれども、よう心を取り直してたんのうしてくれ。長い間尽した理は十分に受け取りたる。身上こうなれば、明日はどうやろうこうやろう思う中、一代と言えば頼りないが、末代所の理の台である程に。この理を聞き分けて、一つ理を諭してくれるよう。
 明治36年6月13日
 本部西の方元足達の屋敷仮に板囲いを造り境界へ一つ石並べ、元稲田忠七の屋敷跡西側へ石垣塀築き、川筋石垣を直し土管入れる願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情は皆々それぞれまあこれだけ拡がったらこうと言う。まだまだの理はあるのやで。さあそこで追々と急く事要らん。年々歳々天然に大き成りたものは、いつになりても動かんで。無理をして年限の来んのにすれば、遂に離れて了う。そこで、まあまぁ真の心はまあまぁ追々、そこで急ぐ事要らん。これだけこうこぅと思うなれど、急く事は一つも要らん/\。これだけ及んでこうと皆々の心に思う。又、こゝまでこうして来たのに、こういう事どういう事であろうと思うは理、なれども、思う事はどうでもこうでも及ぼすで。道も大きく成り、心も大きく成り、世界の心が大きく成りて、これはどうしてもこうしても建てにゃならんと、観念は世界にさすで。さあさぁ今尋ねる事は、そこはどうなりと、そこへ委せおく/\。
 尚、城作次の敷地跡東へ塀を築く願い。
 さあさぁ囲い/\囲いはせにゃならん。何時なりと掛かるがよい。許しおこう/\。
 明治36年6月27日
 永尾よしゑ、昨日朝より腹痛致し一時おたすけ頂きし処、昨夜二時頃より再び痛み今朝に至り漸く治まりしは如何なるや願い。
 さあさぁさぁ尋ねる処/\、身上一つさあいかなる事と思う。どういう事と思う。尋ねるから一つ指図と言う。又一つ心身上一つ理、どういう障りと言う。これまでにない障り、これ順序の理一つ諭しおこう。身上の処皆なそれぞれという、どうしてこうして身上速やかならねば、どうする事もできようまい。そこで心という道という理という、日々それぞれ何事も中という理、そこで心という理澄まし、身上一寸澄まして指図毎夜/\これまで、又それぞれの心に聞きても居るやろう。筆にも取りてある。見て聞き分け。鮮やか運べたるもある。未だ鮮やかならん事情もある。これ又何かの処も諭しおく。これ世界の理見れば何から何よの事もある。よく聞き分け。この中という理取り様ありて、取り様違うからどうもならん。指図も取り様でよう聞き分け。あれ指図という理何処から出ると思うか。誰がすると思うか。ようよぅの理残しおいたる。日々順序の道という、世界という、この事情から皆々それぞれの処寄せてくれにゃならん。この一つの理よく聞き分けてくれにゃならん。身上の処案じる事もない。又々一つ、何よの処も筆に取りて聞き取るから、指図と言う。どういうこういうあった。又々理尋ねるから、一つ心も案じさゝにゃならん。さあさぁこの道という、心の働きと言う。身上案じる事要らん/\。
 (7月)
 (8月)
 明治36年8月25日
 岡本亀助36才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上いかなる事であろう。後々見れば長々という。年限見れば余程通り来たる。段々の道、通り来たる道、聞き分け/\。これ細こうに聞かそ。よう聞き分け。しっかり聞き分け。身上に掛かりていかな事と言う。又傍にも思う。国を隔て所を隔て、段々通り来たる中、身上どういう事であろうと、真実の事であろう。さあ一時ではないなれど、余程大層。これを聞き分け。道をなあ、こんな事でなあ、これを持ってはなろうまい。これで皆なの中、知らん中から、道を開き/\、どうも堪いられんなれど、知らず/\の中から、所告げ、聞くに聞かれん、堪いるに堪いられん。よう聞き分け。一時難儀さそう不自由さそうという親はあろまい。これよう聞き分けて、艱難聞き分け。成っても成らいでも、どうなってもこうなってもという理、聞き分け。口説きはない。これまで長らえて道は、十分受け取りたる。そんなら道どうと言う。道の中、因縁聞き分け。年限の中聞き分け。身上こうなっては堪いられん。タンノウでけん/\。なれどタンノウ諭す。これまで道運びたる。道というは、将来末代と言う。所から、親からも、聞き分け。一時どうとはないなれど、余程大層/\。世界の処から聞き分け。一夜の間からどんな事もある。その処から聞き分け。神の目には皆な子供。因縁為す事開いて了わにゃならん。今度/\まで持ち越してはならん。身上不足成りて満足でけやせんなれど、道は皆な寄り合うて互い/\運ぶ理は、道よりない程に。これをよう聞き分け。




(私論.私見)