【明治35年】お指図2

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.1.13日

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 (9月)
 明治35年9月2日
 植田平一郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に掛かる。事情という、いかなる事情あろう。皆なそれぞれ思う。これよう事情諭するによって、皆なそれぞれ聞き分けてくれにゃならん。一人煩う中の煩い、なれど煩いやない。煩う事情聞き分け。一人煩い中の煩い、皆々心に思う。いかなる事掛かる、身上の処どういう事と思うが、一時どうとはない。又ありてはなろうまい。皆々心によく聞き分けてくれ。さああちらでも部下、こちらでも部下/\/\と言う。それぞれ親の理、これそもそもの心の道通る。よう聞き分け。それぞれ道の固まり、どうでもこうでもできてある。よう聞き分け。又身の処どうであろうと思う。身の処もしもという事あってはならんで。又今日まであゝと思うたる。一年で行かにゃ二年、二年で行かにゃ三年五年という、将来の心定めてくれ。重荷負うて走らりゃせん。これ持ってはどうもこれ通る事できん。さあ、そこでよう聞き分け。一寸一服というは、一年という二年という、楽々に通れると、この一つ心々皆々の心も十分に治まる。さあよく聞き分け。さああちらもこちらもまだまだ踏ん張らにゃならん。さあ身上案じる事要らん。通り難くい処、まだまだ先々楽しみの道もあるで。心にタンノウを与えてやってくれるがよい。
 明治35年9月6日
 永尾よしゑ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる処には容易ならん事情、身上から尋ねる。尋ねるから諭しおこう。一つ心よくよく事情聞き取りくれ/\。一度はよい、二度はよい、三度はよい。年の中という、有る日もある、又なくばならん。皆々の者丹精を尽し、年限を通りたる。おぢばやというは、よう思案してみよ。それぞれの処には何よの事も治まりたる。さああちらからも寄り来る、こちらからも寄り来る。皆な寄り合うて居る中、初めというものは、一寸には行くものやない。年限という、その中に名々もどうなろうや知らん、こうなろうや知らん。これ一寸の話しの台である。さあやしきの中に住家という。一同どうでもこうでも伏せ込んだ中は、容易やあろうまい。世界から、あんな事常時や/\と言う。長らく子親に掛かるという理聞き分け。子に掛かれば親という。子の煩いは親の煩い、親の煩いは子の煩い、一つにはどうなろうや知らんと思うが、名々思うた処が何もなりゃせん。又皆々の心の中にもある。善い事は善けれど、何の事じゃいなあ、親に掛かりたならこの身の障り、これ分からんなんだなあと。障りというものは、じっくりしてある。掛かり掛けたら一日の日も休まさん。これ年を数えてみよ。若き者やあろうまい。神の守護はなけにゃ働きできやせん。何よの事も治まる。一時は親、一時の理で日が照らしたる。この心なくばならんが。よう聞き分け。
 押して、三名の姉弟へも申しまして。
  さあさぁ人の事と思うたら人の事、我が事と思うたら我が事。よう聞き分け。さあさあ一寸御苦労やと礼も言うには言われんなあと、難しい中の理は言うには言われん。理を運ぶは真実。これを聞き分けにゃならん。これを聞き取りてくれにゃならん。
 押して、『親ありて子あり』と仰せ下さるは、本席の御身上に掛かります処をあちこちと掛かります処、身上御助け願います。
 さあさぁ大事の処やで/\。よう聞き分け/\。長い間親障り、耳は聞こえん。のぼせる。一日の日も、これでも働きというものはさしてある。よう聞き分け。ばったり床については、今一時大事の処やで。世界から悪気一つの処で立ち切りたる立ち切りたる。悪気、世界である。この道は三年五年のように思うて居る。世界を思うてみよ。この道は容易ならん処から付け掛けたる道、これを失わぬよう。他に一つの心を煩わさぬよう。これ一つ取り込んで、あんな事ではなあとこんな事ではなあ、遠く所百里二百里から寄り合うたる中、兄弟という中、又々中には妬み合いはどうもならん。そりゃありゃしょうまい。どう、あこまで心を合わせ頼もしい道を作りてくれ。あれでこそ真の道であると、世界に映さにゃならん。これまあよく聞き取りて、皆々の心胸に手を置いて思案してくれ。よう聞き分けてくれるよう。
 明治35年9月12日
 敷島分教会、教堂の東の方へ掘り抜き井戸一箇所願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、皆々の心にこうなら良かろうどうが良かろうと、皆の心に思うが一つの理なれど、水というものはなか/\十分にならぬもの。許さんとは言わん。許しはする。なれど、皆々の心よう思案をして、皆なの心にこれならという理治まれば、さあ許しおこう/\。
 明治35年9月12日
 前田銀次郎40才、瀧沢しま31才縁談願い(水口分教会部内嶽東支教会理事前田)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる縁談の理というものは、尋ねるまでのもの。これまでに十分諭したる。縁談一条の理は、道の上の理から銘々行こうという、又貰おという心が寄りて、皆々の心もこれでと言う中に、夫婦という二人の心に、道の上の理さい治まりあれば、十分なれど、その時どうやったこうやったという事はないもの。この理皆々の心に運び合いさい十分なら、縁談一条は、これまでに道の上に諭しおいたる理治まるなら、さあさぁ何時なりと/\許しおこう/\。
 明治35年9月15日
 藤江半之丞67才、身上願い(河原町部内大垣支教会長)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一ついかなる事と思う。さあ尋ねる事情、段々皆なそれぞれいかなる処、何話々何話の理も諭す。身上判然速やかならん。日々の事情一つ尋ねる。一つこれ事情聞き取らにゃ分かり難ない。これまでの間、長い間、いかなる事日月幾年経ちたる。後々の理、そりゃまああらあらの理と言えば、皆も楽の理であろう。一つ/\の心合う。身上に掛かりたる。さあもうこれ一代切りと思えば、頼りないもの。なれど、この理は将来末代という心を諭してやってくれ。又名々も心を治めてくれ。これいかなる事も諭しおく。又身上苦しむ。何ぞやろうと思う。よう聞き分け。尽し損やない程に。これ身の処、一時どうとはない程に。心に満足を与えてやれ。しっかり聞き取れ。しっかり聞き分け。
 明治35年9月17日
 堀内与蔵54才、身上願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、どうも心得ん。心得んから尋ねる。尋ねるから一つ時々理を以て諭したる。どうも心得ん。どうこう日々の処、この事でほんのなあと思うてはならん。これは思う一つ心はどうもならん。十分/\運んだ理、運んだ理を、よう聞き分け。どうやこうや、何処どうじゃ/\と言う。事というものは、日が経てば仕様いゝもの。なれど、一寸こういう際に、一寸難しい。又何よの事も関係に及ぶ。皆なそれぞれ心にあるであろう。一寸たゞ何事も聞き分けてくれにゃならん。どういう事と言えば、人は何でも構わぬ、我が身さえと思う。何よの事、どういう事、何も彼も強いもの、これ心を痛むから思う。この一つの理聞き分け。一時の処は一つ心さえ治まる。心さえ治まれば随分治まる/\。
 明治35年9月18日
 増井幾太郎娘マスヘ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ一条ならん/\理尋ねる。尋ねるから一つ理諭するによって、何よの処/\よく聞き分け。内の中それぞれの中、どの事情よく聞き分け。さあさぁ何故こうなる/\、又なあなぁと思うやろう。思う心違うで。人間心よく聞き分け。道という理から聞き分け。道というは通りよいもの(であるが)、又通り難くいもの(である)。何よの心(が)道の心(に)治まりあれど、後々(の通り方)という。これどうもならん。さあさあよう聞き分け。又候(またぞうろう)/\(どうも)なあと思う。なれど聞き分け。日々の処、世上一つ諭す理、いついつになりてもこれ一代二代三代やない。末代の理よう聞き分け。(この道は)一寸にはできたものやない。これだけ諭す中の内に、一つなあ心に悟りを開いてくれにゃならん。世上の中の理(と)、内々(の)心の理(と)、これよう聞き分け。難儀さそうという親はない、不自由さそうという親はない。(しかし)一時の処(は)何処にどうじゃ、彼処にこうじゃ(ということができる)。その理(は)遁れるに遁れ(られ)んという。又隠すにも隠されん(という)。埋(うず)むにも埋まれん(という)。これだけ諭したら分かるやろう。まあまぁ大掃除である。これ一つよう聞き分け。こうなりたらまるで(どうも)ならん/\(で)。これ(一つ)よう聞き分けてくれ。さあさぁこれさえ耳に入りたら一人一代の理通り来たるも同じ事。ならん/\長い短いの処よう聞き分け。一つ処に世上の中、それぞれ中の国遁れようまい。これだけ諭したら、真実の心でこれは遁れるのやで/\/\。
 押して、短い長いと仰せ下されますは、マスヘの身上でありますや願い。
 さあさぁ身もこれ一つ聞き分けにゃならん。後々という、又候心にあろうとも一つ道である。皆々心々という、道という心(を治めるのが大切である)。又何でなるやろうと思うたら、これ尽した理に曇りを掛けるようなもの(である)。これよう聞き分けにゃならんで。
 押して、後々という処はどういう事でと申し上げ。
 さあさぁ後々の処、もう年々の用、後々の理を以て尋ねるがよい。皆々内々の中、一つ理を以て尋ねるがよい。尋ねたらこゝ一つ理は諭しおこう。
 明治35年9月21日
 森田友平51才、身上願い(南紀部内神原布教所担任)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という、一つならんから事情尋ねる。よいかと思えば、又候後悪い。又候何たる事と日々の理。さあさぁ諭しおこう。内の中それそれの中、又支教会々長という。どうでもこうでも一つの理、これよう聞き分け。所々始め掛けたる。それぞれならん/\の理。さあ始めて一つの理は容易ならん理である。よう聞き分け。又候こんな事ではなあと思う。一つ煩いはこれ皆々の煩い。皆々の煩いは道の煩い。尋ねる処余程身上大層。一つの理こうと先の理、先の理は元と言う。これさえ聞き分けるなら暫くと言う。こうなる親とも子ともこの理始め。親という子という、子の煩いは親の煩い、親の煩いは子の煩い。これしっかり聞き分け/\。大層。皆々の心から、一つの理聞き分けてくれるよう。
 (10月)
 明治35年10月7日
 諸井政一、身上9月29日一時迫り切り又それより日々と送れるにつき分教会役員一同揃うて願い。
 さあさぁ段々尋ねる事情、身上の理尋ねる事情、さあさぁもういかな指図も前々に諭しおいたる。又一時鮮やかならん/\中に、なあとてもなあと言う。一つ身上から何か諭しおく。聞き分けにゃ分かり難ない。身上長らえてなあ/\残らず、時々折々皆な思うやろう/\。思う処に一つ諭しおくによって、よく聞き分けにゃならん。どういう事であろうこういう事であろう、と思うは理であろう。よう聞き分けにゃならん。どういう理聞き分けるなら、何よりと言うは、皆な多く立ち寄る理は道の理から成り立ったるもの。何ぼ遠く所でも運ぶ理は、道の理から何でもない事であろうまい。是非なく皆な心合わせてすれば、何よ分かる。どんな事も自由と言うたる。自由というは、何程の金銭積み立てたと言うて成るものやない。この心から先運ぶなら、何が成らんやない。何よう一時越したる。もう一時暫く/\なれど、大層追々というは、何程の楽しみとも分からん。どんな事も皆な世上見てどういう事も、こういうタンノウ治め。一夜の間にもどういう事、こういう事もある。この理から聞き分けば分かる。たゞどうなるも心繋ぎ/\日を楽しんで行くなら、どんな難しい処でも連れて通る。よう聞き分けにゃ分かり難ない。道は末代、理は末代、この理持ってくれ。いかな指図も籠もりある。どんな事も、世上の理見てタンノウ治めてくれるよう。まあ一まずと一寸言うておこう。
 明治35年10月11日
 中和分教会、担任植田平一郎出直しにつき伜楢松に変更願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、前々の事情一つと言うやろ。さあさぁ事情は余儀なくと言うやろ、思うやろ。後続いて事情尋ねる/\事情、前々こうのうという見えてある所に見えてあるやろ。事情願い通り心一日の日一つの理、将来一つの理。さあさぁ事情願い通り/\許そ/\、さあ許しおこう。
 明治35年10月13日
 湖東分教会長佐治登喜治良娘つたゑ21才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上さあ事情いかな事と尋ねる事情、さあさぁどうでもいかん/\。これ一つ事情を尋ねるからは、事情を諭そ。よく聞き分けにゃ分かり難ない。さあ子供の煩いは親の煩い同じ事、よう聞き分けにゃならんで。何で煩い何でこねなる。一寸の事なら何でもない。まあ良かったと言う。なれど、長らえてどうでもいかんというは、どんな事も思う。よう聞き分け。何でなると更に思うやない。この一つ理聞き分けるなら、どんな順序も分かる。身上から付いた理もあれば、たゞ言葉で付いた理もある。身上から付いた理は、どんな事も遂げにゃならん、遂げさゝにゃならん。よう聞き分け。どんな事も世上の事見て取り直し、段々いろいろある。難しい事も、生らん年もある。どんな事も通り抜けてくれるよう。どんな怖わいなあという事もある。これも年限の内と思わにゃならん。よう聞き分け。案じて居ては切りはない。大き心持って通れば、何でもない。どうして通ろや知らんというような事もある。何でも彼でも身上に掛かりて来れば、いかな事と思う。何のほこりと思う。ほこりはない。又長く勤めて居る処にほっと身上に掛かれば、つい思う。一通り勤めは又々理、歳々理あれば年々の理もある。この心持ってくれるよう。身上一寸大層なれど、何の事もない。年々歳々と言う。この心持ってくれば、又暫く/\、これ聞き分けてくれるよう。
 養子貰って分家さしたらと思いますが、如何でありますかと願い。
  さあさぁそれはこれ年限という、もう年もなあという、思う心もあろ。皆んな心一つ/\分かる。何も急く事要らん/\。良い日持ってもう楽々なあ、これでよいなあ、この心なくばならん。この道年は何ぼになる、そら更に持ってはならん。早う楽しんで了うてはならん。長う持って、先々長く楽しみの心、この心持ってくれにゃならん。
 (11月)
 明治35年11月19日
 東分教会上原佐助家族共三島事務所へ引き越したく、ついては分教会の方は担任そのまゝにして役員代わりて泊まり万不都合なきよう勤める事に決定致し役員だけ揃うて共に御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情段々事情、それぞれ皆々中という心という理を集まりて、その中前々どうやろうなあという理を集まりて、どうやろうなあという理もあった。年限数えてみればどんな事もあった。なれど、そうやなあそうやなあと言う。さあさぁ事情第一に治めてやろ/\。又後々皆々後皆な精神/\の理を以て運べば、どんな頼もしいと言うてる日もある。さあさぁ遠い所やない。一度言うたら二度という。皆々理ある。皆々心治めばどんな理もある。後々皆々の心精神の理によって、どんな花も咲くと言うておこう。さあ事情許しおこう/\。
 明治35年11月21日
 教会事情願済みし後に御諭し。
 さあさぁ一寸一言聞かしおこう/\。さあさぁ一寸一言、改めにゃならん。さあさあどういう事という、たゞ改める。これまで前々より始まりという。事情/\分からん。どういう処、一日の日、我も/\段々道という。授け一条一つ理改め。これから一日の日と言えば、ようよぅ三名、三名と思う。多分、日々の声という。段々盛んという。今日は何名/\、何十名/\、一つ理である。段々の理改め、日々の理改め。ようよぅの理しっかり改め。取次は三名、書取は一名なけにゃならん。銘々三名の中から、三名の仮席一名理を外れるような事では、何と思うか。何でも三名立ち並んで渡さにゃならん。我々はそれしたら三名という理どういう事、これより中にそれぞれ中の理、一日の日はならん処なろうまい。これもならん/\。一つの理を改め。一日/\三名と言う。取次何でも彼でも二名立ち並んで。これを崩してくれては変わる。思い/\何席の何でも改め。三名役あろう。三名働きてくれ。三名の理に一つ理運ぶ。これどうもならん。よく聞き分けてくれ。又書取大事の処である。後先抜けては分からん。それこれはどうと、真柱しっかり言い付け/\。思惑の理を以て、三名五名なあ、その場の理は銘々の心にどうなるか。取次三名より取次ならん。何でも彼でも、尚も一つ理改めてくれ。書取誰という。真柱という。中に控えという。なれども、これはどうもならん。残念の理、身を崩して腐らかして了うた。これ一つの理は、取り返やしはできん。今日時の間には合わん。後という、何度毎々、この一つ理を改め。何よの理今日から許す/\。これどうせいこれこうせい、しっかり聞き取りておけ。さあさぁ心一寸話したら、理に一つ心に嵌まらにゃ尋ね/\、尋ねるがよい。又一つ心治まればそれでよい。
 (12月)
 明治35年12月3日
 永尾よしゑ、八木支教会部内飯倉出張所整理出張の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情/\、さあ日々の処遠く所、あちらもこちらからも心一つ、何よの事も理という。時々一つ理という。さあさぁまあよく皆々事情に一つ理諭す。どうでもこうでも前々道伝え。心だけ事情容易やあろうまい。身上速やかなれば運ぶがよかろう。それぞれから段々十分ならんから理というもの、男女にはよらん。先々遠くから皆々の者も、どうこう心に含んでやってくれ。皆々それぞれ事情、身上さえ速やかなれば行くがよい、行きてやるがよい。
 明治35年12月17日
 教会事情願い後へ刻限。
  さあさぁさぁひそかに一言言い聞かす/\。さあさぁこれもう段々と身上事情という。一日の日今日の日、又どういう、段々どれから身上理障り、尋ねるから指図あろう。どうも一つ理分からん。十分/\事情、さあいかなると思う。席事情一つ事情諭しおくから、しっかり筆に取れ。段々事情いかなる事情重なり重なり/\、理一つ迫り、いかなる事という。不思議どんな事もこんな事も成る成らん、成らん/\聞き分け/\てくれ。一つ理さあ聞き分けにゃならん。日々第一理、身上事情運ばにゃならん。事情一つ理聞き分け。一日二日三日四日五日十日半月三十日もうこれ何といかなる事情、よく一年の中にても、よく度の中にてもよう一つ第一理あろう。よう聞き分け。どんな事もこんな事も日々に照り渡る。理に曇り掛けるで。日照る照らんの理聞き取れ。さあさぁもうこれ身上障り一つ、日々障りであろう。第一曇り、鏡に曇り掛けて、磨く事せずして日々曇り、聞き分け。分からぬが何とも言われぬ日が来るで。さあさぁ差し詰まる日まで日暮らし、道という道の関わる/\日なくば、何とするか。さあどうなあ、これどれなあと言うても、こうなったら身上どうこうどうするか、日々の日心に掛かればこそ、必ずや思う中の道理十分で、掛からにゃなろうまい。さあさぁ用いるか、用いらんか。言葉も用いらん指図は要らんもの。後の指図もせんと言うた日あろう。さあさぁどうこう程のう休み日と言うてある。休み日幾日/\と指を数えて、世界の楽しんで居る者、何人もあろう。幾日あるという中に、休まんならん日がついたら、何と言うか。どう言うや。さあさぁ一つ障りや、改め。集会や、改め。どう、日々よい/\と言えど、中に一つ事情という。立てゝ立たにゃ、幾度重なるから、これが度重なるから、日々の働きでき難くなるという。
 明治35年12月20日
 桝井伊三郎長男安松26才と日本橋分教会加藤嘉兵衞次女きよ25才と縁談につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情、縁談事情、一つ理尋ねる。尋ねるには、皆々それぞれという、心という、人一つ、又々事情一つ改めてこうと言う。皆なそれそれの心、それぞれの理運ぶがよい。又々篤と理改め。順序一つ、夫婦の中、親子の中、この一つ心さえ行き合えば、願いの通りに委せおこう/\。




(私論.私見)