(10月) |
明治34年10月1日 |
本席、宅二間に六間の菓子拵える小屋いろいろ入れる物建てたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあまあ思うよ/\言うよう/\してやってくれ/\。さあ許そ/\/\。 |
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明治34年10月3日 |
水口、部内御殿場出張所何の事なく少し北へこけましたにつき、段々事情運びこの度造築致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうもなあ不思議やと思うやない。こらどうもならん。どうしょうと思うてなるものやない。でけるものやない。又しょうまいと思うてもなって来る。こら不思議と思う。そら思うやない。不思議はない。一つのもの持たにゃならん。さあ皆々力添え/\、力添えばどういう事もでける。これはこうと決まり、どうも不思議と、必ず心に掛けるな、気に掛けるな。よう思案してくれ。 |
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明治34年10月12日 |
諸井ろく、名古屋へ奉公に出したき儀願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ子供/\という。まあ一つの事情には、どうしてこうしてというは親の理。又一つ所々、又一つ見習いとも言う。見習いというものは、皆なそれぞれ所々、皆な見習いはせにゃならん。見習いは人の心と言う。人の心兼ねて日々心を兼ねて働くと云う。皆な精神治まる台。何も知らいでは勝手はっちゃ知らん。そこで後々働く事いかん。そこで皆な艱難の事情は、人に満足与えるという理、満足与える理なくばならん。満足与えるは理。そこで艱難十分の心なら、何時なりと委せおこう/\。 |
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明治34年10月13日 |
教校教室二棟でき上りにつき、後へ事務室二十間に五間物を建築致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ前々に皆な事情以て尋ねるからは、事情の理はすっきり諭したる。建家/\という、二箇所は十分許しあればこそ、でき見て楽しみ。又後一つ尋ねる。尋ねば、事情は許さんではない/\。これはどうでもなけにゃならんから、許す。なれど、でけ上がりたら移さにゃならん。これだけしてどれだけして、という事は許されん。許されんというは、どういうもの。よう聞き分け。この道というは、不自由勝難儀仕勝、何言うも彼言うもあろうまい。この道の初め三十八年あと勤め場所/\という。段々世界という。今一時やない。年限数えば、三十八年あとから段々精神定めて通り来た者、何人あるか数えてみよ。調べてみよ。こゝまで作り上げるは容易やない。何か小さいものから、何も要らん/\と言うて、それからでけたる道。その理で作り上げるは、どんな事でもでけるなれど、人間心でしょうと言うた処が、神がじいとすれば、でけん/\で。これだけこうしてと言うは、ならん。皆な不自由勝というは、前々諭したる。よう思案してみよ。まだまだでけ上がりたるもの何もない。さあ月々祭典という。さあ雨が降れば畳上げる/\。そらそらと言わんならん。
さあ中に錦を着ずして、外に錦を着ては通られん。日々暗がりではならん、暗がりでは通れん。夜の暗がりは通れるなれど、昼の暗がりは通れん。これをよう聞き分け。でけ上がりたら移そ/\。皆な半端という処からするやろ。これをしっかり聞き分け。 |
教員室と付属建物だけ建てさして頂きます願い。
さあさぁならんものだけは、こらどうもならん。一日の日もなしには居られん。どうでもこうでもせにゃならん。せにゃならんが、よう思案せにゃならん。さあ一時建家の処は許そ。公然許そ。さあ移さんならんで/\。 |
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明治34年10月14日 |
前日永尾よしゑの身上のお指図に古き事情という処なり、中の事情という処もありましたが、その古き事情と仰せられますは如何の処でありますや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかな事情も尋ねにゃならん。どんな事情も尋ねにゃならん。何遍諭せど、どうもならん。大方分かれど、埋っておくも同じ事、何と尋ねたとて、一つ/\諭しあれど、とんとどうもならん。又十のものなら六つという。ようよぅよう/\六つにも行かん。よう聞き分けにゃならん。古き/\と言うて、事情諭し掛けたる。中という、見難くい事情もあれば、中に鮮やかもある。又古き事情にもよろまい。どういう者もある。何かよう聞き分けにゃならん。古きというはおら年限何年なると言うても、理がなくばどうもならん。古き事情にも功なくば同じ事。この理悟らにゃならん。よう聞き分け。何かの事もどうしてこうしてと、あらあら改めてこういう事に運びましたというは、受け取る/\。古き事情どういう事と、分からにゃ分からんと答せにゃならん。分からんから尋ねるのやろ。皆々一つ/\の理を改めて、尋ねてくれにゃならん。 |
押して、古き事情と仰せ下されますは鳴物の事でありますや、教祖の処に居て下されます老女達の事でありますや願い。
さあさぁどういう事も古き数々ある。皆な改め掛けた理から改めにゃならん。どうもどうもあれもこれも映りあって、道理に一つ理を拵えるから分からん。そこで十のもの十ながら分からんも同じ事。よう聞き分け。鳴物一条という。鳴物一条から一つ理聞き分け。前々より諭したる。まあ初め/\それぞれ道理からよく聞き分けて、よう思案せい。思案すれば、成る程と分からにゃならん。どうでもこうでも分かり掛けたる理あるけど、情に流れる事はならん、情に流れる心は要らん。情に流れるようでは、どんな道が見えるやら知れんで。情に流れるような道ではないで。 |
平野楢蔵より又押して、先達て桝井伊三郎と私と運びました事でありますかと願い。
さあもう何も彼も分からせん。どれ一つ定まったと答あらせん。定まったらどれはどうと答せにゃならん。答もせず情に流れるから、どうもならん。そこで、情に流れなと言うてある。情に流れては、分かりあって分からん。さあさぁ事情激しいで。これより激しいで。さあさぁ分かりてあれど、それを運んで、これだけこういう事に運んだと、一度もあらせん。しさがし喰べさがし供えて居るようでは受け取れん。さあさぁ情に流れんようにせにゃならん。人間心の情に流れてはならん/\。情に流れんようしっかり治め。しっかり治めてしっかりせにゃならん。情に流れてはならんぞよ/\。 |
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明治34年10月15日 |
芦津分教会長井筒五三郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる/\事情/\、さあ身上/\いかな事、どういう事尋ねる/\。尋ねる/\事情、さあまあ一時の処、どうと一つないが、身上という、又世界という、さあ案じるやろ/\。案じてはならん/\。ようしいかり心というものに、一つ用意という理拵えてくれ。皆な身上案じる事先に立つ/\。道というものに、よう思案してみよ。掛かりというもの、どういう処から掛かりたやら、こういう処から掛かりたやら、年限後というは、困難日通りたる。又一つ所々、名高という、世界に一つ不思議という。元々という、心寄り合うた一つ固まりという。この理聞き分けにゃならん。
身の処、どういう処違う、何が間違うたると思う。間違うたると言う。間違うたる者寄っては、コウノウあらせん/\。そんなら、身上どうしたものと思う。よう聞き分け。どんな事(が)でけようが、どんな事になろうが、この道の元という理から聞き分けてみよ。皆な惣々心に治め。理は末代という、末代(の)理(を)拵えるという。末代の理(を)拵える(に)は、並大抵で成ったやない。身上という、よう聞き分け。身を苦しみさし、不自由さし、こんな道は世上にあろまい。身上に何の変わりなくば、何も言う事はない。よう思案してみよ。(身に)掛かりて来れば何が間違い/\と思う。よう聞き分けて、ほんに(成る程)と心に楽しみ組み立て、心一致(の)、一つ理あればこそ世界という。この心(を)楽しみ(てくれ)。成っても成らいでも、一つの理(を)積み立てたら、末代という理(である)。皆な(この理を)治め。早いという遅いという。早いという遅いという。明日という日は皆な分からせん/\。どんなにしたとて分からんなれど、理によって夜が明けば/\楽しみという。よう聞き分け。一時どうとはない。一寸大層なれど、しいかり心に理結んでくれ/\。成っても成らいでもと言う。又候と定め。心しいかり大丈夫と定めてくれ。 |
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明治34年10月17日 |
本部のおつとめに出る事につき沢田善助、南治三郎、仲田楢吉三名の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、人々と言うてそれぞれ事情、段々それぞれの処からあちら見る、こちら見る。見る処から一つ、まあまぁ道理という道なら、こうと段々話し合い、日々日を遅れるだけ。どうもならなんだ。日々こうしてどうしてこれだけ/\と言う。今日一日の日から許す/\。又後々の処精々道尽さし運ばし、年限の道から段々の理、一日の日も早く明らかと言うて、これも一寸聞かしておこう。 |
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明治34年10月17日 |
今村五平63才、身上願い(水口分教会役員)。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあ身上障る事情尋ねる。さあいかなる事も段々さあさぁどうもならんと思うであろう/\。さあさぁ一時の処、身上大層。又大層なら大層のよう、心の楽しみさゝにゃならん。長らえて/\この道段々通り、いかなる事も運び尽した。それぞれの処、どういう事であろうと、一時思うやろう。なれどよう聞き分け。十分尽した理、受け取りある。理は末代の理に受け取りたる。この心の理楽しましてくれ/\。尽した理は尽し損にはならせん。これよう聞き分け。理は末代。一代と言えば頼りないもの。理は将来末代である。しっかり聞き分け。一時どうとはない/\。これ楽しませ/\。満足を早く与えてくれるよう。 |
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明治34年10月18日 |
永尾よしゑ、身上お指図につき運び方致しその上身上治まらざる故、一度医師に見せること本席へ申し上げし処、前々お指図角々今一度親様へ御願い申し上げとのことにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうでもこうでも分からにゃ尋ね。前々にも諭してある。どうも心でどうこう悟り分からぬ。書取というものは、書き抜けあれど、書き添えはない。書取通り万事赴くなら深き指図。これはこうそれはそう、順序の道諭しある。なれど、どうもならん。一々一つ/\、段々一つ皆な答えて、どうしたら宜しい、こうしたら宜しいと、これを一つ/\答えるがよい。何よの処幾重の処又一つ悟り。大概聞き違いある。心で濁り差してはどうもならん。又、聞き取る事情こうした限りには、席に満足与えにゃなろまい。さあさぁ書取出して、しっかり読み切れ。 |
島村菊太郎より前の書取一枚程申し上げる処へ。
さあさぁこれはこう、それはそう、どうなったこうなった、一つ/\の理を定めて答えるがよい。 |
平野楢蔵より角目押して願い。
読み上げてから。
さあさぁ話し掛ける/\。さあさぁもう段々に指図してある。十分/\日柄待って指図まで。指図してある。追々それぞれ古き者あれがこう、放っておけん。出さにゃならん。日々さああれとこれとこれとあれと、どうこうあれば理指図する。又一つ第一中に筆の中に、一度の話しにも聞かさずにおいては、指図は何の為の指図である。皆な応法の中の理、一つよい/\仮名の理なら何時にても治まる。惣々の理は第一一つ、二人の事情は一言も述べてない。これはどういうものか。分からねばすっきり分からぬように為して了う。さあさぁこれどうするか。指図あれど区域を立てゝ、こういう道理に運んだと申し上げた事が、いつあったか。さあさぁそうでないもの仮名なもの、勝手の運びどうもならん。以前何年以前伏せ込んだ理、真に心に分からんとは言えようまい。又不服な理と思うなら、ならにゃならんと言うたて、言葉書取と言うものは違う事ある。それでは心胆心に分かろまい。一つの理このまゝとなる。
さあさぁ書取というものは筆に誤りある。正物というものは間違いはありゃせん。この理分からにゃ分からんと言え。さあさぁこゝまで言うて一つ答もなきは、篤と談示をするがよい。日を送るがよい。 |
桝井伊三郎、高井猶吉、平野楢蔵話しの中に。
さあさぁ分かり掛けた/\。籖をして出るは同じ理。区域が分からねば皆な一つの理。これは不服なら不服と言え。これはこうなると言う理やろう。さあさぁ分かってある/\。心にあって口で述べんから分からん。分からんから日が延びる/\。日が延びるから、段々何よの事も一時の事に取り決まる事でけん。さあさぁならにゃならんと、この場で答えるがよい。
さあさぁこれ前々くどう書かし/\正物という、正物に違うものない。正物と、妙な怪体な指図と思うやろう。正物という、正物なら分かるやろう。筆取は誤りある。多く皆な一つの運びこうという理に赴かんというは、正物何のための正物。何遍返やしても、正物に間違う事はない。 |
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明治34年10月19日 |
湖東支教会長佐治登喜治良妻くに41才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という。いかな一つ事情、ならん/\/\、どうでもいかん。どういう事であろう、思う一つ事情、事情から事情を尋ねる。尋ねるには又一つ、一寸指図にも及ぶ。よく事情聞き分けにゃならんで。さあさぁ身の処迫り、切なみどういう事、何が違う/\、どういう事であろうとそら日々事情であろ。何も皆んなそれぞれ理が集まりてよう/\と言うであろ。又一日も早くなあという中に、一つ何もなくばなあと一つ思う。言うやろ。よう聞き分けにゃならん。どんな事も世上世界という。どんな事情もあろ。一時であったらどうや、一時であったらどうや。この一つ理聞き分け/\。一時どうではない。なれど、身上大層一時どうとはない。こゝで聞き分け。成る一つ成らん一つ、聞き分けにゃならん。この道という、容易でない。中々で出けて来たる中に、もうであろうか、日待ってるという中に、こんな事と思う。思うてはならん。よう聞き分け。理は末代。末代という、この一つ理聞き分け。世上の理見ていかな事、一時であったらなあと、この理聞き分け。一時聞き分けて、早く順序道運んでくれるよう。 |
押して
さあさぁ尋ね返やす/\。尋ね返やす事は皆んな十分諭したる。尋ね返やすまで。十分運び切る。心治まったる中に、こんな事と思わんよう、何でもどうでもという理は、末代という理を楽しんでくれるよう。これ一寸諭しおこう。 |
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明治34年10月22日 |
高井猶吉、山沢為造本日より東分教会へ出張する願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情これという、あれこれ/\又それぞれという事情、さあさぁまあまぁ一度/\もう一度/\事情、心おきのう/\事情、さあさあ許そ/\/\。 |
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明治34年10月23日 |
上次田寅吉妻クマヱ44才、身上願い(桜井分教会部内五条支教会所)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という/\、いかなる事であろう、どうしてこうして思えども/\、身上になあいかなる。皆なそれぞれ寄り合うて、段々と諭する中に、身上に一つ理ない。ならん。ならんから尋ねる。尋ねるから又一つ事情諭しおこう。身上という、事情余程大層なれど、一つよう事情聞き取りてくれ。一時に一つ一時理長らえての理と言うてあろう/\。よう聞き分け。一時どうとはない。なれど余程大層。この道の理楽しみ。人間という一代と思えば頼りない。一代と言うたら頼りないもの。さあさぁよう聞き分け。何でも彼でもと思うた日あろう。どうなりこうなりあらあらの楽しみの中に、身上不足なるが、又一つ事情よく聞き分け。これ一つ身上ならん中の理タンノウ。又一つ理治めてくれるよう/\。 |
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