明治34年9月

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.1.3日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治34年9月分お指図」を確認する。


 (9月)
 明治34年9月11日(陰暦7月29日)
 荒木シカ31才を増野正兵衞後妻に貰いたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情以て尋ねる事情、一つ大抵あらあら諭したる。余儀なく事情尋ねる。段々運ぶ処一つの理を以て十分の理である。万事の理前以て尋ねある。余儀なく事情は、皆な心の理に委せよう/\。
 明治34年9月16日
 撫養、部内周東支教会前年より又近頃火難あり御陰にて御助けありしも、後の心得のため事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はどうも何ともどうも事情によって一つの理を尋ねる。いかな事でもあろうと皆な思う。皆なそれぞれ元々から一つ定め、皆な成る程という順序やなあという処から、名称下りたる。いかにもなあどうも不思議やなあと尋ねる。皆な不思議/\から、いかな理も遁れる処一つ/\思案は台である。いかな事も聞き分けて、しいかり聞き分けて、皆々一つの理に基づく、と一つ指図及ぶ。
 明治34年9月17日
 西村喜之助、次男喜代蔵1才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、たゞ一つ小人と言うやろ。小人に何の事情一つ、これ有る無いは分かってあろう。後重なりて事情、重なって何であろ。事情日々一つ堪いられん事情であろ。この一つ事情どうせえこうせえ、どうせにゃならんこうせにゃならんとは、こら言えん。なれど、前々に事情前々に事情、又前々に事情、皆な指図に一つ/\諭しおいたる。一々数え、又分からん処尋ね合い/\、ほんにそうであるか/\、これよう思案して、万事一つに留まる順序諭してある。この一つ事情しいかり改めて聞き分け。小人の処何言うも一つ/\一時どうとはない。なれど小人に大層。これ一寸諭しおこう。
 押して
 さあさぁ何か心に掛かる事は、心に掛かる事は、どうであろうと、それぞれ中に相談話し合い、何か事情何かどうと理が出る。古き指図に諭してある。これよう聞き分けてくれ/\。
 明治34年9月18日
 前川たけ、前日身上につき前お指図に古き顔に直してやろと御言葉、又心だけやで、との事もありますが、是は教祖のお守り下さる方と同様との事でありますか、御供包みさして貰いますかとの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何か一寸指図(が)ある。その指図は容易ならん指図(である)。(たけは)もう十分年も年、年限も十分。余程長い年限である。そこで身上から尋ねる。尋ねるから、まあ暫くなりと、たとえ一日なりと満足(を)与えば、ほんに(成る程)と言う(であろう)。一時尋ねる事情(という)、事情は皆なコウノウから何より(も先に)与える(という)。コウノウなく(ば)与えん。もう年限は古い古い。尋ねる指図(は)教祖の所(へ)暫くの処、互い/\結び込んでやるがよい/\。こうして一つ諭したら、何よ分かる(であろう)。この処へ寄ったら、どんな者でも教祖の間へと思う。中々そうやない。皆な理を改めたる者(が)、教祖の間へ行て守りという。さあ芯はあれど未だ定めてない。日が来んなれど、どうでも運びせにゃならん。そこで、月替わり三人(という)。月替わりである。何人替わり/\と言うて(も)、たゞわや/\ではならん。三人である。又替わる。その間は何すると思う。年取りたら、今日は気分悪いと思えば休む。気分悪いと思えば休む。そら(その時は)どういう事するなら(皆替わって勤めねばならぬ)。又御供包み/\という。これも朝から晩まで詰めてはでけん。若き者のようには詰められん。そこで三人(という)。掃除番(も)替わりて三人(という)。掃除番一寸改めにゃならん。段々理を諭したる。けれど定まりない。又、諭したる。それ守りという、芯はあれど、どうしょうと言わん。一寸したら芯の役(はどうなるであろうという)。あと空き手という。何も用がないという。皆な若い/\ような、わや/\(の心)ではならん。もう十分日が詰んである/\。なれど、こうと改める事でけん。一つ改め掛けたら皆な改める。これよく聞き分けてくれるよう。
 明治34年9月18日
 土佐卯之助、前より分教会へ行くと立て合うて、妻まさ身上障りにつき身上から事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも心得ん/\。どういう事であろう。心得んと言う。心得んから尋ねる。尋ねるから又事情指図、どういう指図。まあ一ぱしはやれやれと思えど、たゞどうも道の処なあと思う。余儀なく事情の場合という。今一時取り決まりてどう、取り決まりてこう、心あれどとんと分かろまい。又名々兼務/\という中に、どうも不思議/\と思う事判然心得ん。身の処なあと思うは理なれど、遠い処/\と言うも、前こちらへと心移した処から治め。こちらへこうして、向こいと思わにゃならん。又余儀なく兼務して居る。その処、又次という。人という処もある。その心へすうきり委せて、結構と思うた処から委せ。そこで、後の処急ぐと、あちらこちらという。まあいずれ時来たら治まる。遙か心持ってそれから定め。身上案じてはいかん。案じる事要らん案じて居てはならん。
 明治34年9月21日
 大県分教会長増井幾太郎妻みつえ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ事情理堪えられんと言う。一つ事情いかな事であると思う。身上迫る。何の事情で迫る。この事情ならん事情願いの事情、それは互い/\事情であるから、一時も早く心合わせて運ぶは道の理。又一人事情どうなろうか知らん、こうなろうか知らんと言う。なかなか事情大層、一時どうとはないなれど、何が間違うてどう、何が違うてこう、そらあろうまい。言うに非ず、皆な精神集まって台でけてある。一人事情どうこうあろまい。一つ台でけてある。これ一つ聞き分け。内々事情、精神定め掛けて、一日という理から成りたるもの。成るも一つ成らんも一つ。成る事情も十分成らん事情も十分、精神定めて、成っても成らいでもという精神定めて台と言う。皆な精神定めてでけてある。台という、それから皆な台という理聞き分け。一人成ってどう成らいでどう、道はこういう事情であろうまい。小さい事情。道は末代という理聞き分け。あちらにもこちらにも精神の固まりは台。末代これ楽しめば又と言う。一時迫りた時、そらどうと言う。一時どうと理ない。なれど、大層/\事情は、どうと更に思うな/\。この理よう聞き分けてくれるよう。
 明治34年9月23日
 政田甚五郎52才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上という一ついかな事であろう、一つ尋ねる事情、尋ねる事情には又一つ指図という理を、これ一寸しておこう。よっく聞き分け。さあさぁ長い間/\に、あれこれどんな日もあったやろ。こんな事と思た中、これ道の中、又年限追うてやれやれと思う中に、身上あゝと言うは、余儀なく事情尋ねる。尋ねば指図及ぶ。よう聞き分け。身上不足なるとは思うな。身上不足なるとは思うな。まだまだ先長くと定め。道の上ならこそ、道の上ならこそと、心定めよ。よう聞き分け。人間という、たゞ一代切りと思たら、頼りない。人間一代切りとは必ず思うな。そこで一つ理がある。皆な生まれ更わり、出更わりという理聞き分け。親が子となり子が親となり、どんな事もほんになあ、よく似いたるか/\。この一つ姓ありて現わしたる。この理聞き分けて楽しめ。こんな事ぐらいとしいかり定め。とても/\及んでからはどうもならん。日々不自由と思わず、心改め、しいかり踏ん張れ。しいかり踏ん張れば、まだまだ長いで、まだまだ長いで。
 明治34年9月25日
 上田与三郎四女こいと17才、身上願い(奈良支教会役員)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上/\という、身上事情いかな事であろうと尋ねる。何がどう何がこうという事情には、何もあろまい。なれどよう聞き分けにゃならん。一寸事情諭しおこう。まあまぁどんと定め心持って所立ち越して入り込んだ事情、又台という事情しいかりせにゃならん。又内々子供不足何か治め方、又内々事情もあろうか。分からんから事情運び、何どうすれど鮮やかならんから尋ねる事情は、そこい/\誰々又誰、所々所には又理もあろ。万事しいかり聞き添いせにゃならん。又先々は内々台であるから、その台とんとふわふわしたもの。ふわふわではならん。皆な世上理を固めるには、それぞれ理以て事情、世上の理は皆な元にある。元からしいかり力添いるは理。その力抜けてはならん。一つ台拵いたら、台しいかりせにゃならん。ふわふわではどうもならん。そこで、これまではこう、これからはこう、と理は世上にある。世上固まりて、あちらにもどう、こちらにもこう、と皆なでけてある。こちらはどうもなあ、どうもなあやない。皆な同じ理治めたる。なれど、台ふわふわではどうもならん。ふわふわでは世界固まるか。皆な固まるから、今日も賑やかであったなあ、今日も結構であったなあ、と言う。これ台にある。この心聞き分け。皆な同じ家内。さあ身上一寸には行かん/\。なれど、案じる事要らん。内々事情治めてる者も、ほんにそうやなあと言えば、身上鮮やかなもの。これ一寸諭しおこう。
 押して願い。 (台という処御諭し下されましたが、担任は息子にでも変えたものでありますかと願い)
 さあさぁ尋ねにゃ分からせん。若い者じいとして居て世界固めらるか。固められん理は世界にある。皆な若き者しいかり働かにゃならん。たゞじいとして居ては、世界鮮やか花咲こう道理はない。これしいかり聞き分け。
 明治34年9月26日
 東、部内青葉出張所事情願い(同担任菊地猪四郎不都合有之為に分教会長上原出張の上段々諭せども聞き入れなきにつき、その親教会谿郷支教会長松本を事務取扱人に兼務させ、仙台市本材木町百一番地へ移転の事御許し願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも心得ん事情であろ/\。心得ん事情は二度三度理を諭し、いかな心の理もどうもあたえん事情なら、日々取り扱えでけんという処の事情であろ。道にあって道を外れば、道とは言えん。言えん一つ限りは、順序運んで一日尋ねる。尋ねるから指図。遠く所どういう事一々分かり兼ねるやろ。どうも見難くい。成らん処事情は、成るようの理に委せよ/\/\。
 明治34年9月27日
 過日より永尾よしゑ、身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる一条/\、さあ身上一ついかなる事/\、長らえて/\よいかと思えば又なあ/\、段々日遅れ/\の処々、どうでもこうでも尋ねにゃ分からん。何よの事も尋ねにゃ分からん。身上一つとして諭し掛ける/\。いかな事もしっかり筆に留め/\。いかな日も詰んで来た/\。どんな事も詰んで来た。うっかりしては居られん。日柄十分詰んで来た/\。たゞ身上と言うて出て来る/\。尋ねてくれと言う願うてくれと言う。どういう所からも来る。この身上一つ一時尋ねにゃならん。事情忙わしいな/\。今日は詰んであると言えばそのまゝ。世界の者遠い所は一時にしてやらにゃならん、運んでやらにゃならん。忙わしいて日々第一ようよう尋ねる一つ理、いかな事も聞き分け/\。これまでとんとどうもならん。ふわふわしたもの。これから万事何かの事も取り決まり/\、(教祖)存命(の理については)どういう事も諭したる。どういう事も(存命の理に心を)結ばにゃならん/\。道として順序(を)よく聞き分けて(くれ)。年限数えば、古い長い何年後(の)道は分かりあれど、発端(の)道(の)始め掛け(を聞き分けよ)。どういう処(も)こういう処(も)、道の順序一つから(成り立っている)。(今は)万事事情も世界(の)理も、世界何ようも世界(の理で通りている)。この事情聞き分けにゃならん。しっかり聞き分け。あらあら一寸/\の話しほんの匂いがけのようなもの。内々である/\。とんと分からん。しっかり改め。順序諭しおく。よう聞き分け。席身上と言うて願うた/\。どんな指図こういう指図とそんな諭してはならん。誰が見ても聞いても、皆なほんにそうやなあと諭せにゃならん。皆な勝手/\ではならん。これからどうでもこうでも、何でも彼でもしっかり改め。ほんにそうやなあという処諭し掛けるによって、一点打って印し掛け。

 さあさぁようしっかり聞き分けてくれ。どんな事も聞き分けにゃならん。幸々の席を以て話し、又写したものは大いに違う事もあろう。実際は、あらあら見たんと同じ事。正物に一つの理違う事あろまい。時々事情話したい諭したいなれど、どうもならん。席始めた順序話し掛ける。

 さあさぁよう聞き分け。存命の間というものは、何も楽しみなくして通りた道(である)。(この理を)諭し掛ける。艱難苦労(の理が)分かりなくてはならん。大きな者(は)余儀なく(の)事情で身をかくれた。処々(の者心分からず)、どうでも残念/\で暮れた。又、一つ理よう/\残したる事情、一人残したる者に日々入り込んで働かし/\、思えば思う。はっと思えばはっと。神というものはどうせこうせは言わん。なれど、成って来るは一つの道、身上というはよいかと思えば又々日々の処切なみの処は、道という処から聞き分けば分かる。皆んな寄り合うて居る中に、女一人子供二人、これ容易で通れん。陰から引き廻すから、どうでもこうでも成るが道/\。これ聞き分け。身上の処案じた分にゃならん。諭し掛けたる事情、刻限と言うて諭せん/\。これからあらあら説き切る理にあたわにゃ直ぐ答え/\。皆な立ち寄って究めにゃならん。聞きながら聞き流しではならん。年々の処月々という、月の祭り祭典大祭という。月々勤める道という処から出たこの道、屋敷この屋敷へ入り来る這入り来る年限見て分かる。この一つ理聞き分け。もう待ち兼ねて誰と/\という人まで指図せにゃならんようになりたる。月々祭典つとめという。古い者居る、又中途の者居る。誰ならん彼ならん、彼ならんとは言えようまい/\。この一つ理聞き分けにゃならん。皆々揃うて男女という。何役何役あらあら分かり、あれでほんに陰からしてるも同じ事、表と言うて仕切った事はない。大き成れば大き成る。ふわふわした事ではどうも一つ諭す事できん。一つ切り諭しおく。よう聞き分け。皆な同じ事。鳴物事情/\、皆な揃うて同じ事情。古き者出さにゃならん。皆な楽しんで、もう日が来にゃならん、という古き事情。又前々以て、鳴物一条指図した理ある。皆な初め雛形と言えば、余程であろう/\。中に一つ雛形の内に、又内々ある。誰々、前一日前からちゃんと定めてと、伝えてある。その日になりてから、どうこうと言う。そんな事ではならん。今の処あらあら後何してるやろう。分からん。これを取り決まる/\。幾度という。一度には出られやせん。前日ちゃんと決まりして、何人決まりして出れば皆な嬉しい心であろう。その日来てあちらへ添い、こちらへ添え、とんと不安な者誰々二つの理ある。誰と誰と言わいでも分かりある。この中の区域/\分かりてありて、押せ/\では分かりない。これ決まり最初控え、又中に一人出たいと言えば出たらよし、今日は出よまいと言えばそれでもよし、これはこれまで書取に出してある。調べてみれば分かる。その中に諭したる事ある。席という/\席に着いたる人という区域、分かるか分からんか。分からにゃ分からんと言え。理という理が分かろうまい。こらこうと答えするまで。返事待つで/\。
 一人と一人という処、どういう処でありますや。
 さあさぁ分からん/\。分からねば分かるまで諭しおこう。又、分かりても、どの理どういう理と答えるまで諭す。答えて真に分かりたら、筆に留め。席と言うてある。何年以前貰い受け、地所の処、ぢば分かるか分からんか。尚行なう処分かろまい。親という子という、この理分からん。この理すっきり分からん。つとめ/\皆な今日は出ようと思えば出たらよいで。出よまいと思えば、出やにゃよし、俺も/\わしも/\ではならん。前一名定めたる。後二人/\、これ等は皆中に一つ理にこの区域有るものか無いものか。これ一つよく聞き分けてくれ。
 あと二つ小梅とまさゑとでありますか。
 さあさぁ改める/\。すっきり改める。これ等は、出ようと言えば出たらよい。出よまいと思えばよし。どうでもこうでも一つ台つとめ。又後々子供聞き分け。伏せ込んだら後嗣いだるも同じ事、二人出ようと言うたら出るがよい。出よまいと言うたら出やんがよし。この道理分かりたら分かりたと答するがよい。この理分からにゃ何遍でも尋ね返やせ。こらこれ前より言うたる。明日は誰々名出して定めるまで。今日はわし出して貰おと言うは、そのうち決めて出すがよい。この理分かりてない。これも同じ理。席と言うて伏せ込んだる理も、同じよう取り計らわにゃならん。宵の日にちゃんと決めまして出るように致します、と申し上げさあさぁもうこれ聞き分けにゃならん。もうこうして仕切りて一致できたら、大いに守るが道。聞き分けずと、そんな事と聞き流ししては、とんと分かり難ない。

 さあさぁ、まあ一つあらあら分かりたら分かる。女一人で子供二人掛けて行くは容易やない。これに添う者いついつまでと思うた中に余儀なく事情。又後見難くい。こんな事して、せいでもよい/\と言うやろうなれど思案してみよ。来る者に来るなとは言えん。又頼んでも来るものやない。これよう聞き分け。あらそうと見遁してならん。見遁しては越すに越せん。越すに越せん事ありてはならん。この理よう聞き分け。聞き損いありてはならん。あちらから来るこちらから来る。来る事来なと言わるか言えんか。今日はどう明日はどう、北も南も同じ事。これ違うか違わんか。言うたらよい。
 梅谷四郎兵衞より違いませんと答あり。
 さあさぁ又々それぞれ談示をして、ほんにそうであった、それではならん、と言えば、道名々一個として出て来る者、断り言わるか言えんか。これ分かりたら、何よりも明かいもの、広いもの。
 高井猶吉より一同相談して申し上げますと。
 さあさぁあらかた諭したる。一時取り立て、ほんにそうである、取り纏まれば、一つ理に申し立てるがよい。
  明治34年9月27日
 石井治太郎妻志げ47才、身上願い(越後村松出張所担任)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上/\どうも一時心得ん。段々日は経てど、一つ理がない。いかな事であろう思う処、成らんから尋ねる。尋ねば又指図に及ぶ。いかな事情もよく聞き取れ。これまで長らえて道となって、一つ理運び/\道尽した理は、しいかり受け取ってある程に。尽し損にならん程に。何したんと、必ず思うやない。十分受け取ってある。尽した理は、日々心受け取ってあれば、身上の処なあと、又一つ心に起きるやろ。よう聞き分け。人間は一代と思うから、身上事情あれば頼りないと思う。一つ身上いかな事情、何も知らず/\理であったなれど、道というこの理末代理である。すれば、よう聞き分け。短い/\と思う。短いと思てはならん。長いという、長い心持たにゃならん。長いという(て願う)心の中に、身上(の)自由(はどうか)なあと思う処(を)取り直し(てくれ)。末代という理は、これよりない程に。皆な生まれ更わり/\と言う。よう聞き分け。この理(が)分かれば、日々苦し(みの)中に楽しみ(が)あろ。身上悩む。身上悩む処、世上眺め。世上眺めば、いかな理もある。どんな理も世上にある。この理聞いて心にタンノウ。内々どうであろうという中に、何のタンノウはでけん。なれど、世上にてタンノウ。成らん中のタンノウは前生因縁のサンゲえである。身上の処大層(という)。一時でないなれど、満足与えて楽しみつけてやれ。運び損にならん程に尽し損にならん程に。末代の理に受け取ってある程に。これしいかり聞かせ。
 明治34年9月28日
 昨日永尾よしゑ身上のお指図より、これからおつとめの処、真柱夫人より毎月25日の日に一二三の決まりかたして貰いまして出て貰います願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかな一つ取り締まり、取り決まり取り締まりは、もう直きにそういう一つ理結んで来る/\。万事の処つとめ始まりある/\。何よ世話役という分からん/\。一寸雛形先に一寸出してある。初めは、分からん処から、ほんにあらい処から合わせ、たゞこれ鳴物は台である/\。この理分かりたか/\。雛形ある。初めから一つ、十人なら十人、九人なら九人、一時に理はない。まだどんな事でも一時に理はないもの。何も紋型ない処から、並大抵やなかった。容易やない。今のように帰って直ぐに習うと思えば、習う事もできなんだ。そこ分からん。暗がりという処から始め掛けたる。その時どうでもこうでもなかった。手合わせて順序の道通られん、ならん/\から一寸始め。まだ人は要る。その時分その時という。その時は、何時どういう処から引っ張りに来るとも分からん。名々思うてみよ。分かる。又話しの中に、所々名々名称下ろしたるも、皆な苦しみ通りたる。まだその元なかった時自由通り来たる。これしっかり聞き分け。その道理分かりたら、何よの事もほんにそうや/\という理、皆分かりて来る。この道理聞き分けにゃならん。
 分かりましたからその通り運ばして貰います。
 さあさぁ前々に諭したる処、つとめというはどうである。今日は何人出る、出る。これを分かりてある。元々という一つ理分かりてある。分かりてなくば、遠慮気兼は要らん。鮮やか尋ねば鮮やか指図する。指図以てすれば気兼はない。鳴物始め掛けたる。その場その時人はなかった/\。出しとうても出せん、出ようと思うても出られん。こゝらから聞き分け。つとめ軽いように思うた分にゃならんで。そこで、よう聞き分けにゃならんで。
 明治34年9月28日
 梅谷とみゑ、修行のため世界へ奉公に暫時出す願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ子供/\という。まあ何かの事もどういう事も世上の理はためになる。随分人の中へ出れば、上の事も下の事も分かる。理なくば添わん。たゞ親のねきに居たばかりでは、何も知らず/\、一つの理分からん。世上の理辛い理分かりてこそ、精神結んだる理も分かる。そこで事情いつ何時なりと心に委せよ/\/\。




(私論.私見)