明治34年8月

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.1.3日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治34年8月分お指図」を確認する。


 (8月)
 明治34年8月10日(陰暦6月26日)
 鴻田忠三郎74才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一つ事情心得ん、いかな事であろと一つ尋ねる/\。尋ねにゃなろまい/\。尋ねるから一つ理をしいかり諭す。一時一つ理を聞き分けて十分タンノウさすがよい。タンノウすればよい。さあこれまで道すがら、どういう理こういう理も通り、重々通りた理に一つ与ゑという一つ理を諭しおく。よく聞き分けて皆々の者もよう聞き分けて楽しまにゃならん。よう聞き分け。一代やない、一代と思てはなろまい、末代という。もう後々十分継いである。尚々後々という、十分結んである。後々十分結んである。十分の理に結んであるによって、主にも聞かして十分タンノウ。さあ一時ではない。なれど通りてある処からそれぞれ聞き分けてタンノウしてくれにゃならん。もう一時長い/\。長い年限の間、長い年限の間に一つ、もうどうであろうという日もあったやろ。又兄弟/\それぞれ一つ不足もなく、これ十分タンノウしてくれにゃなろまい。誰言うのやない。よう聞き分けてタンノウしてくれ。一時やない。もうそれはどうこれはこうと、存命の間に十分タンノウすれば重々末代の理である。後々十分結んであると諭してくれ。十分タンノウするであろ。
 明治34年8月13日(陰暦6月29日)
 教校本館と講堂二棟新築する願い。
  さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる事情は尋ねにゃなろまい。何かの事も尋ねる。尋ねるからは、指図する。指図する限りは、指図通りさえ守りて居れば、どんな事もこんな事も思うように成るが指図。これ第一しっかり聞き分けて、踏み留めにゃならん。まあ一時の処、前鮮やか許したる処は、頼もしい嬉しい鮮やかなものである。又後々の処もせにゃならん。なれど、よく理を聞き分けてせにゃならん/\。どういう処聞き分けるなら、追々という、一時と言うてする処、一時の処だけどうなりこうなり心あろ。よう思案してみよ。又後々なけにゃならん。なれど、後々という二箇所許したる。これ十分仕上げて、又後々続いて/\差し掛かった処と言う。今年で行かねば来年、来年で行かねば又々と言う。これ諭しておいたる処、よう聞き分け。後々の処は仕上げたらという心。又治まるか治まらんか、皆な惣々寄せ、又内々役々移すによって、よう聞き分けにゃならん。どういう処治めるなら頼もしいと言う者半分、又なあと言う者半分、半分/\追々と言う。追々すれば、どんな事も十分となる。談じた処談じ替えて、世界にほんにそうやなあと言うは道。いつ、いつの間にでけたると言う。これ第一にあるによって、皆なその心を持ってくれにゃならん。
 押して、石灰の都合もありますから、コンクリ-トの所だけ続いて掛からして頂きたい、と申し上げ。
 さあさぁ尋ねる処/\、少々のものはどうこう言うまでやない。これ聞き分けにゃならん。あちらにも一寸、こちらにも一寸、そんなものは心に掛けて居ては、大きい事できるか。どんな事もこんな事も一つ治まりてできる。時という、旬という、天然と云うたる理を、聞き分けにゃなるまい。
 押して、前々御許し下されし教室二箇所を仕上げたる上にて、あと/\と御願いする事でありますや。
 さあさぁ尋ねる処はなけにゃならん。あれだけ仕掛けて暫くと言うのやない。又掛かりたら出けて来る。なれど、十分したら零れる。十分にして、いついつ治まるか。これ聞き分けにゃならん。半ばというは先の楽しみやで。出け上がりたら楽しみ。こゝよう聞き分け。暫く十分一つ、これでもう十分と言う。成ったら早く移して楽しみ。これも半ばやなあ/\と、世界から持たさにゃならん。
 山中彦七、板倉槌三郎、明日より兵庫県始め三丹地方へ出張する願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁあちらもこちらも時という、道を以て改める事、運んでやるがよい。心という事情、速やか許しおくによって、心おきのう/\行くがよい。
 明治34年8月14日
 井筒とよ手痛み、息女たねのぼせ、同ふみ歯痛み三人共身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上という心得んなあ、思う処段々長らえ長らえ、又一時どうも身上に一つ段々の中に、又一つ心得んと言う。身上に堪えられん事情ではあろうまい。なれど/\一つ/\の事情又尋ねるからは、一つ道理諭す。ようしっかり聞き分け。それぞれも聞き分け。長らえての間の道筋/\、年数えば余程長い年限、道は広き事情、元々何でもない処から、ようよぅまあこれでという処通りたる。余儀なく処からかくれ、これから理を諭す。よう聞き分け。皆々この道は急えたて行くものやない。急えたて行かん。長らえての道、楽しみ/\、一つ/\積む、又々積む。段々世界からこう成る。こう成れば一つ案じなきもの。よう思やんせにゃならん。これだけこうどれだけどう、有っても無うてもよい。なれど、長らえての道楽しみ。天然/\出けて来るは道。万事心配りてくれ。又、万事どんな事も元へ掛かる。元へ掛かれば皆な役々あろう。又談示あろう。これ天然という心以て留まる。身上案じる事要らん。まだまだ一つ、十分これでこそという処まで、踏ん張らにゃならん/\。案じてはならん。案じはすっきり要らん。日々の処急えたていかん/\。又急かんといてもいかん。中という、世上穏やか/\案じない。これ一つの理に治め。万事この理に止まると言う。
 明治34年8月15日
 本席、遠州浜名湖へ御遊びに御出で下さる事を、山名分教会より招待につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は十分の理である/\。皆な心というものは、長らえての間、事情もまあまぁ鮮やか運び、信徒も満足与え、それより暫く事情。暑さ休みというは、それは十分受け取る/\。事情はそれぞれ同じ事、身上鮮やか出てこそ満足という。一日出る日まで、身上に一つ委せおく/\。それまで、満足の理に運んだと、言うて居るがよい。
 本月18日より御出まし下さる事願い。
 さあさぁ尋ねる処は、それぞれに委せおこう/\。
 明治34年8月16日
 高室清助36才、身上願い(山名部内台北教会長)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん事情/\いかな事と思う。どうでもいかん、どうでもならん。長らえてなら、名々心煩うやろ/\。煩うやない。一言諭す。よう力添えてやってくれ。この道と、どれだけの発明な者でもつくものやない。皆な天然追うて道出て来る。長らえての間/\、遠く厭わず、何でもと言うて通りたる処から、身上どうと名々又皆々あろ。よう聞き分けて、満足与えてくれ/\。近い所/\はどうでもなる、遠い所中々。事情身上から指図及んだ理は末代/\。人間一代と思えば、何たると思う。そうやない/\。身上の処又候と更に持たず、一日の日も万日に及ぶと、しいかり心定めるよう、諭してくれるよう。
 明治34年8月17日
 前川たけ64才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に掛かる。一時どうと事情あろまい。一つ楽しみの心聞かすがよい。まあまぁ長らえて、道筋長らえ経ち越したる。前々一つ過ぎて、又後々と思う。もう道という。まあ名々等はいついつまでも、なあなぁ思い/\日暮らしたる。もう明日日どうなるとも、もう十分理諭す。もう一日なりとも、もう身上鮮やかなればなあ、身上さえなあなぁ、鮮やかなったらなあ。さあ古き顔に直してやろ/\。こら心だけやで。なれど、心に楽しまさにゃならん。
 明治34年8月17日
 深谷徳次郎、小人景三5才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人に又候/\/\段々これまでの処と言う。皆なそれぞれ事情、何かどうでもという心なくば、何かの事思うよう成ろまい。それからそれぞれ中寄り合うた中/\、こうと言うたら思惑通りと言う。又どうとあり、又分かり/\段々事情尋ねにゃならん。事情によって指図及んだる。指図通り守れば、事情は勇んで事情と言う。もう思惑通り通りたる。又変わりて小人になあと言う。よう聞き分けにゃ分からん。何よの事も掛かる/\。名々に掛かれば十分の理と/\、名々に掛かれば十分という心なくばならん。十分/\皆な惣々分かり/\、あちらも分かりこちらも分かり立って来る。これまでもあって分からん。さあ身上から指図。指図通りすれば暫くと言う。一日の日も楽しんで居る。又という、親の心定め。集まる/\、善き事もどんな事も集まる。この道心々なく、道やない。内々こんな事と更に思うやない。親という心定めてみよ。元というはどんな事も治め。小さい事ではならん、小さい事ではならん。成る事成らん事あろ。どこそこあってはなろまい/\。又半ばで粗相あってはなろまい。神の守護ありゃこそ、まあ今日も目出度い/\、皆な鮮やかと言う。目の前に現われたる。これ証拠、内々どんな事あろうが、こんな事あろうが、心に掛けて居てはならん。親という心定め。一時ではない。身上迫り/\、もう余程迫り、なれど、精神定めて掛かりた時の事思うてみよ。これ聞き分けにゃならんで。




(私論.私見)