(4月) |
明治34年4月2日 |
敷島分教会長山田伊八郎長男倉之助19才に山中彦七次女光栄19才を貰い受ける縁談事情願い。
さあ尋ねる事情/\、尋ねる事情、縁談という一つ理を尋ねる/\。一つ縁談の理一つ理諭し置く。さあさぁ縁談という、親々又人々事情、これで十分やなあ思う。心の日、一日の日は将来の心の理さい治まりあれば、指図貰たら治まると言う。これ聞き分け。十分の縁談、運び方一つ。それどちらも/\、縁談因縁/\、さあさぁ結ぼ/\。 |
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明治34年4月3日(陰暦2月15日) |
増野正兵衞及び春野たか身上の願い。
さあさぁ尋ねる/\。尋ねにゃ分からせん/\。さあさぁまあこれよう一つ詳しい前々諭したる。続き話する、詳しい話しする。名々聞き取って、十分心繋いでやらにゃならん。十分計りてやらにゃならん。どういう理因縁聞き分け。因縁の中から出けた。元国から立ってという理は、前々話したる。角目/\分かれど、日々の処分からん。年取れた者諭したる。こらどうでも成る。なれど、伯父甥という。親兄弟も同じ事、深い中。すれば遠く所から因縁以て寄せる。たゞ銘々若き/\だけ話し諭して、これまでと十分立て替えやろ。名々芯という同じ心以て子を親が始末して、又子が親を始末するが道理である。繋いでしてあるが、名々親子同様、何処へもするのやない、彼処へもするのやない。名々皆な身につく。タンノウして年取れたる者どうでもなる。この理分からん。年取れたる中、言葉優しくタンノウさすが台。又日々暮し方何も分からせん/\。名々聞き取って又宅分けにゃならん/\。何よの事十分/\してやるがよい。大層言わず/\、名々同じ事や/\というは、神が守護すれば神が話しする。神の話しする事にどうやろかこうやろかではならん。しっかり同じ子供に同じ暮らし方する程にと、名々も楽になる。名々言わず語らず働きて居る。同じ一つ心煩い/\、その心定めて、どうやこうやと、しっかり楽しみ付けてやるがよい。 |
押して、増野方取り締まる者無之跡を貰い受ける願い(年取りた婦人を置きましても宜しきや願い)。
さあさぁ又一つ順序理で尋ねる。尋ねるは、一つ順序指図しよう。内々今は理を寄りたる。一つ分けば二つと言う。すれば、しのぎと言う。又内々心に掛かる。それは理は委せおこう。どうせいこうせい言わん。委せおこう。どうしたさかいにいかん、こうしたさかいにいかんと言わん。委せおこう。これ一つ聞いておけ。 |
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明治34年4月15日 |
川勘五郎33才、願い(島ケ原分教会金亀支教会長)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身に堪えられん事情尋ねる。遠く所、早業を以て真の理を聞かす事出来難ない。一時指図難しい。一つには諭し難くい。身上に迫れば何からやらと言う。道の上から、何でも、何でもないものは何でもない。もう大層大望一つ。この道恐ろしい怖わい楽しみ堪えられん。この一つ万事事情に掛かって尋ねる。尋ねるから事情も諭しおく。この道天然自然という、一時どうしてこうしてと思えども、とんと間違うてならん。又これでこそ思う理である。実という穏やか。人がどう言うこう言うても、天が見通し。見通しが肝心である。一つの心を治めって来る。一時身上迫り大層と言う。大き心を持って、万事に間に合う者は何処へでも間に合う。毒にも薬にも成らん者は、成らん。一時早く心を順序急がしい中に、身上切なみ。名々聞き取って、どうでも天然自然の道を通り抜けて往還。始めて何処に知らん。それぞれ心から国々から理が下りたる。実の精神からの理下りたる中、怖わい恐ろしい楽しみの理。火の中でも越せるという心を定めてくれ。 |
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明治34年4月11日 |
宮森与三郎妻ヒサ、眼の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々に事情にも一つ、一寸理を諭しおいたる理もある。又内々に一人身上、又身上事情いかな事と思う。思うから尋ねる。尋ねるだけの理の諭しもなければならん。尋ねたら諭す。理を聞き分け。今というものは、とんと事情もあれこれ掛かる。事情困難の理/\、段々事情取り運び、あらあら理治めたる/\。あらあら理治めてこれでと言う。又中に一つどうにもこうにもならん事情、これ第一情ないなあ思た日ある。これ解いて、これまで知らず/\、善き事はよいが、なれど、内々名々掛かる。こんな事と思た理、見えん処現われて、治まれば身上に掛かる。この理聞き分け。第一に掛かる理は一つ。為す事情もある。一つは因縁事情ある。因縁という、一度に事情あればさっぱりと言う。なれど、年々歳々掛かるという理聞き分け。第一成らん事情、困難事情の処から聞き分け。これ夫婦中に楽しんでくれ。暫くという中に、又しても/\と思た。ようようという曇り、あちらこちら一寸ある。これ鮮やか立てゝやらにゃならん。又一寸治めてやらにゃならん。身上事情なくばついついに持って運ばれん。身上事情から運ぶは、互い/\助け合いと言う、尽し合いと言う。さあさぁよう聞き分け。一度の理なら、案じにゃならん/\。大きものは持って歩く事でけん。軽いものなら、何処へでも持って歩ける。これからタンノウ治め。案じる事要らん。 |
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明治34年4月12日 |
高井猶吉、山沢為造東分教会へ本月陰暦27日より出張する願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、それはもう何年と言うて、一つ日を切りて、これは旬と言う。尋ねる処、それはどちらも心に委せおこう。それは、行けとも行きなとも言わん。さあと言えばさあ、それは心に委せおこう。 |
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明治34年4月15日 |
堺支教会担任出直しにつき、当分高井猶吉整理員御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情、尋ねる事情には一つ余儀なく一つの心、それぞれ集まり、暫くと言えば、事情一つの心扱う。十分保護してやるがよい。事情は許そ/\。 |
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明治34年4月15日 |
桜井分教会長富松猶次郎長男直七23才、富松清作妹なおゑ18才縁談願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条一つの理尋ねる/\。一つの理を諭しおく。後それぞれ夫婦と言えば一つの理、互い/\これでと言う、親一つこれでと言う。一日の日将来、夫婦も将来。この心を運ぶなら許す/\。 |
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明治34年4月16日 |
一派独立の件につき、内務省へ出願の件につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ前に事情一つ、どういう事にもこういう事にもよかろうと思う事、早々直ぐにもと言う。じっとならん事ある。又候これも一つ事情、どうせいともこうせいとも言えん。又打ちやっておくにもいかん。又、どれだけ急いたていかん。もう行こうかどうなる、もうどうなりとなりそうなものや。今度は、今日でこれは何ぼの数とも分からん。いろんな物何も数々ある。一寸出す。これはどうもならんなあと言う者もある。今度こそという者多分できてある/\。この心皆々治め。順序思わにゃならん。こら成るとも成らんとも分からん。満足して一時立ち返るとも、又どういう理に立ち返るとも分からん。時という、旬という、天然という理(が)なくばならん。成ると言うても成らん。又成らんと言うても成る。どんな反対(が)あっても成る。これはこれまで(にも)あったやろう。精神という理(を)定めてくれにゃならん。今内務というは一つ道理である。一つ理は大きい理である。これ心の意味に含んでおくがよい。又世上から旬を外さんようというは、これも一つ親切の処に取らにゃならん。二度三度という心は、定めてくれにゃならん。どうでもこうでもという日なくばならん/\。この大望の一つ道、世界鮮やかならんという。前から同じ一つ理に他所は成って、うちは成らん。何でもないものは何でもない。小さいものは直きに成る。大き道。この道理聞き分け。小さき真似しては小そうてならん。今日一日尋ねる心というものは、それぞれの道すがらの理許そ/\。 |
出願につき捺印の処、六、七名の事に願い。
さあさぁこれはもうどうなりと。のうてもそのまゝ、有ってもそのまゝ。これは皆々の談示の理委せておこう。道すがらやで/\。 |
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明治34年4月16日 |
教校新築につき四間に十八間教場二棟御許しの儀願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、何よの事も尋ねにゃ分からん。さあさぁ子供仕込む処/\、道の上の理、さあさぁまあ子供仕込む処、一時の処成るよう行くようにしておくがよい。どれだけこれだけ仕切った事は要らん。無理にして、あちらも弱りこちらも弱り、弱る事してはならん。そこで、狭い所でも大事ない/\。道の上の子供仕込む処、通常一つの理を持って居た分にゃならん。この趣意からどうでもこうでも成って来る。一時に運んではならん。怖わい恐ろしい道から出るか、働きから出るか。聞き分け。皆なそれぞれ一つ心、子供一つの心、子供仕込む聞き分け。あちらも柱、こちらも柱なくばならん。段々芽吹く理なくばならん。子供仕込むだけ十分の働きもあろう。 |
本日地均らしの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、今日はまあ大層/\なようなもの。なれど、ぼちぼちすれば、大層やない/\。心の治め。一里の道も、急いて行っては、しんどいと言わにゃならん。十里の道でも、ぼちぼち行けばその日に行ける。この理聞き分け。掛かりというは、もうざっとしておくのや/\。雨露に打たれにゃよい。この道の理皆な治めにゃならん。こら狭いなあ/\という事は今にも出る。一時は狭い。道立てゝくれば、どんな所でも、こんな事くらい二つや三つの恐れる道やないで。これも聞かしておこう。 |
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明治34年4月18日(陰暦2月30日) |
一昨日の本席の御言葉につき願い。(「一昨日詰所にて梅谷四郎兵衞、諸井国三郎の両名教校の普請の事につき大工奥村忠七と話し合いの際、本席火鉢の所へ御越しになり、神様御入り込みの上、『違う/\しっかりせい/\、明日尋ね出るがよい』との御言葉につき願い」)
さあさぁ尋ねる処/\、いかな道理も尋ねるから分かろう。たゞ願い通りは許したる。皆なそれぞれ今この一時学校や/\生徒や、それぞれようよぅ一つの理。元々何かの理聞き伝え居るであろう。たゞ一条の糸伝えながら、大きいやら、切れるやら、長いやら、深き順序の理、取り損わんよう、この順序の理を聞き分け。いかな事やら何やら、それで惣々の理を拵えて、多くの中から三名頼まれたもの。余儀なく事で好んでするのやあろうまい。この道たゞ一つの理からできたもの。何よの事も聞き損い、やり損うてなろうまい。運び切らぬ先に、神が止めたのやで。数々そこそこ運び切らぬ先に神が止めおいて理を聞かすのや。何や彼や派を分けて三名分けて了うたら、傍からどうする事もでけん。皆々寄って面白く頼もしくやってくれ。でけ掛けてでけなかったら、どうもならん。そもそもでける。これを聞かしたら、何よ一つの理一つの心、この順序より成り立つ。どんな事も成り立つ。皆喜んですれば、日々連れて通る。派を分けてこうと言えば、難しい理が起きて来る。一も取らず二も取らず、取り決まるまで留めおいたものや。万事理を取り決まってくれ。許すものは許してある。 |
又
さあさぁ一時/\ようしっかり言い聞かさにゃならん。今日一日の日、遠く処/\気を養いに出たる。これからそういう心になってはならん。世界/\遠く処より運んで来る。親という。金銭は有る所には何ぼうでも有る。無い所にはすっきりない。ない中から喰わずでも道は通りて居る。陽気遊山/\はすっきりならんで/\。一日の日やめて、教理は、一度の処三度五度も聞かすが道やで。 |
又、筆一点打って記し掛け。
さあさぁこれ何よの事(も聞き)分けさゝにゃならん。(本部と教校と)区域分けにゃならん(というの)は、たゞ一条(に)成った(な)ら、教校は世上の理(であるから)、どんな者も入り込む(からである)。(しかし)一つの処の会計はしっかりと/\(処理をせよ)。後々つゞまって(も)、これだけ(は)しっかり、別派に立って行け。建家一条は屋敷中のもの(である)。一つの理(が)添う/\(よう)。やれやれ、これもどうせ一つの理に纏まらにゃならん。暫くの間やで/\。道理を以て暫く(は)古き中の理を伝うて来る(よう)。これは大先生/\(という)。一つやれやれ。十分心を開いてやれやれと言うまでは、しっかり取り決まってくれにゃならん。そこで、この理(が)鮮やかに分かるであろう。 |
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明治34年4月19日 |
田代卯吉妻きく28才、身上願い(水口分教会理事養嗣子妻)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一時どういう事であろ。まあこれまでいかな事情の処も、道のため世界のためとも言う。重々働きもある。その中に身上心得んなあ、と。よう聞き分けてくれ。身上不足堪えられんである。こんな事でと思う。中によう理を聞き分け。身上借りもの、心に治まってあろう。どういう事も思わんよう。こんな事世界何と思う、心に思うであろ。これ事情に取り直し、道という、明らかであって、ならん/\というは、実を聞いて実と定めるなら、世界いかな自由もあるであろう。中に内々思う。道の十分中の上と言うである。十分の中に、身に何たる事である、心思うでない。自由世界に思わさせん。この理持ってくれるよう。一時ならん/\名々それぞれ働き十分。これさい取り直し、心を持ってどうなりこうなり自由適えば結構、と喜ぶ。タンノウできるが一つ道という。身に不足あってタンノウできやせん。なれどタンノウは前生のサンゲ。どうなってもこうなってもという心定め。道の中一つの心を働き、十分この心を持ってくれるよう。又、道の中タンノウ。タンノウは前生サンゲ。因縁という、為そうと言うて成るものやない。成るまいと言うても成って来るが因縁。名々一つの処自由再々、さゝしっかり踏ん張れ/\。 |
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明治34年4月20日 |
浅井勝太郎47才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上心得ん。段々長い間身上心得ん日々であろう。日々事情忘れられん。よう事情聞き取って、いかな事情もしっかり諭しおく。最初掛かりともいう。段々運ぶ尽す理は皆な受け取ってある一つの理、これだけ順序受け取りあれば、これはなあ思う。これ聞き取れ。言うて聞かす。一代切りと思てはならん。人間生まれ更わり、分からん。名々どうこうと言うは、一つの心に治めおけ。今まで道を伝うて来て、身上これだけ切なみ。道の上結構の中に、どういうものじゃなあ、心に分かるであろう。その理すっきり忘れて了え。この道末代治まりある。人という、それぞれ中遁れん中、一人の中に染まりつくがよい。この理一つの理、しっかり聞き分け。身上案じてはならん。日々皆なそれぞれ中から何と思う、何と言う、この心更に持たぬよう。切なみ心に持たぬよう。因縁という。長らえて一日の日なりと、これから心を定めて、道という心しっかり染まるがよい。この理鮮やかならねば、暇が要ってならん。何程衣服多くあっても、楽しみない。世上の因縁、夜一夜の間にどうなって了うやら分からん。道の上ならこそ、成らん中切ない中でも通して貰うが、この道。この心を持って、これで大丈夫日々の心に持って、一日/\順序治まり/\、つい嬉しい理頼もしい日見えて来る。タンノウ第一。タンノウして、暮らし難くい日も通り、世上一夜一つの理見、タンノウ。タンノウは前生の因縁サンゲとも言う。案じんよう、しっかり心を定めてくれるよう。 |
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明治34年4月22日 |
岡本善六夫婦及び栄太郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に掛かる。いかな事情であろ。一人又二人それそれ皆身上何であろう内々事情、心前々にも身上一つからよう/\一寸治まり、年限まで立たず/\身上掛かる。一つの理どういう事であろう。内々言うまで。何の心なく、身上あって何かの楽しみ。身上あるは何かの心にあろ。この心早々治まれば、身上治まる。さあ、じいとして居る間に治めにゃならん。どうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。一つの心治まるなら治まる。じいとして居る間に、早く聞かさにゃならん。 |
押して
さあさぁ国々所々にて追々盛ん。一つ膝下及ばん。先はどういう心にも及ぶ。元枝栄えて先々事情、じいと/\と言う間に治めにゃならん。身上から堪まらん。身上あって楽しみあろう。この理よう諭してくれ。それ成る程の理を治めてやるがよい。 |
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明治34年4月24日 |
都築竹治46才同妻トラ43才、願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一ついかな事であろうと、日々一つの理思う。よう事情聞き取って、一つ指図貰たら、という心であろう。どういう事でと思うやないで。銘々心で思やんしてみよ。道のため世界のため、この心運んで中に、名々身上一つ思うようにならん。よう思やん。助け一つの理、心に添うまい。何でなあ、成って一つ、道があって一つ、理があって一つ。一寸事情は大層。一時事情でない。この道に心を映し、順序思うでないで。道の中こんな事と思わんよう。世界何という、道に一度の心を映し、その理あれば何度の理同し事。一代と思えば頼りない。人間生まれ更わりあろう。よう聞き分け。一時は切なみであるなれど、人間借りもの、因縁の理あろう。因縁の理は人にも諭するであろう。身上切なみあってタンノウできやせん。なれど、世界いろいろの理見て、タンノウすれば前生サンゲともいう。タンノウ満足、日々尽した理は、年々月々皆な受け取ってある。尽し、働き損にはならん程に。この理早く聞かしてくれ。 |
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明治34年4月25日 |
本部木小屋七間に八間伏せ込み柱、屋根は杉皮葺に願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあそれぞれ願うまでのものや。心に委せおこう/\。 |
別席所二間に五間の両側付二箇所続きに御許し願い。
さあさぁ尋ねる建家一条願う処の理は、いつなりと。ざっとするものは、何時なりと許そ/\。 |
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明治34年4月28日 |
上田猛楠47才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一ついかな事であろうと尋ねる。事情は、何がどう一つの理にあろうまい。身上に掛かる一つの理思う。何よ半ばという、長らえて道筋どういう事であろう。一時頼りない。それぞれ思う。どういう理で思う。半ば/\何も彼も思う。他に何と言う、世上から何と思う、思わずして、心をしっかり定めてくれ。道に心を映し、尽し運んで通りた。それぞれの理を聞かすがよい。成っても成らいでもという、この心に取り直し、これだけ/\この身上どういう事であろ、世上何と言うはあざない心のもの。一つの証拠から心を尽した理は末代とも言う。この一つの理急ぐで。早く楽しましてくれ。この道、この道あればこそ/\。尽した運んだ理は、皆な受け取ってあるという事楽しましてくれ。早く急いでくれ/\。 |
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明治34年4月29日 |
泉田おとら、身上の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上/\と言う。一時成らん事情尋ねる。尋ねるから一つ重々指図及ぶ。聞き取って十分諭してくれ。長い間あちらへこちらへ、一つ段々遠く処、心というは日々受け取ってある。一つ自分心、あちらへ歩きこちらへ歩き、これは十分受け取ってある。中に十分一つの定め処、行く/\の理諭した事もある。定め方一つ大抵は一つ/\、これから早く楽しみ見にゃならん。名々いつまで若き一つの理を運ぶ。成らんが一つ、十分理を諭して一二三年心を定め。たゞ一つの心を、しっかり心定め。外々成る程名々一つの理どういうものである。ほんにそうじゃ皆なそれぞれに凭れて一つの理。これで治め方思惑二三年。あゝ名々という心あれば、治まり難くい。名々身上の処、大層うかうか心を持っては居られん。この一つの理聞かしてくれ。 |
押して願い。
さあさぁまあ何にも急く事はない。十分治まって、年は何程/\。いつまで十分治まったら治まって来る。この一つの心定める、第一である。 |
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