明治34年3月

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.1.3日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (3月)
 明治34年3月1日
 堺支教会長平野辰次郎へ田原支教会役員竹西長松弟千次郎貰い受けたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、縁談一つ事情尋ねる。尋ねば一つ又事情の指図もしよ。皆々それぞれ心という、どちらも心という、これでという/\、楽しみやなあ。心の楽しみ寄って、これでという運ぶなら、何時なりと許しおこう。
 明治34年3月5日
 上原佐助三女ふさ17才こちらへ引き寄せたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、年限数えるは余程年限。後の年限よう/\理集まり、それより今日の日と成る理大切/\。これまでの理、皆なそれぞれ中の理で養育。これから真実の理で養育。心の理で治めてやるがよい。心通り/\委せおく/\。
 姓は上原家名乗らしたものでありますか、又川合家と名乗らしたものでありますか。
  さあさぁ尋ねにゃ分からんで。こうしょうと思う、どうしょうと思う、一つあろう。それは、主の心にその心添わすが精神。この理聞き分け。容易ならん理、治めてやるがよい。
 明治34年3月5日
 高井猶吉、左の手の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に心得ん事情尋ねる。さあさぁまあ身に心得ん事情尋ねば、尋ねる事情から、一つ何かの事情諭しおく中に、その中という中に、その中という皆な惣々理を聞き分け。惣々治めにゃ分からん。定めてくれにゃならん。身に心得んから尋ねる。尋ねたらこういう諭しあったと。それぞれ事情、これまで身の処から聞き分けるよう諭したる。これ聞き分け。今日の日という/\。時はいつとも分かろまい。分からんが、その中の中にどうも惣々治め難くてならん。そこで、これまで容易ならん中から立ぁて来た。怖わい危ない中通り抜けて来た。なれど、世界前々穢しい処埋って了う事情、事情の際になりたる中の曇り、どうも埃りでならん。皆な惣々容易ならん中通り来たであろ。世界花元よりない、これまで事情諭したるから、諭したる処聞き分け。多く中皆なの中の理、諭しとてならん。こういう身上一名一人尋ねる。幸にして諭す事情ある。又刻限諭したい。なれど諭し難くい。又幾度諭した処が、その場だけ聞き流し。身上に掛かれば、聞き捨てる事でけん。談じ合い、よう事情聞き分けて成る程と治めにゃならん。皆な楽な道は通りよい。通り難くい道は通り難くい。成らん中に頼んで戻る者あれば、又何でやろうと言うて戻る者あろ。そういう事ではならん。あれもこれも埋りて良い花咲かし。それではならんで。これうっかりしては居られん。いついつ障りで諭したるなれど、何の便りもない。満足とんと与えてない。身上案じる事要らん、案じてはならんで。
 明治34年3月7日
 永尾よしゑ、身上のぼせにつき願い。
  さあさぁ段々事情尋ねる。身上に事情心得ん。時々という、又静かと言うやろ。こらどういう事であろう。日々越す日々暮らす事情というは、何か事情集まりと、女々と何か事情、どうも一時捨てるに捨てられん。放っておくにも放っておけん。今までと風変わりて、我も/\という理であろう。そこで、一名一つ/\、又数々という。どんな事も心に掛けずして、優しい心神の望み。悪気/\どうもならん。何か悠っくり育てる心、道である。悠っくり育てる心、道である/\。皆々心も同じ事、育てにゃならん。育てゝ順序及ぶ/\。身上案じる事要らん。心(を)悠っくり持って、此処に(は)どういう(事ができる)、彼処(かしこ)に(は)こういう(事ができると)、寄り来る者(は)大切(である)。こうして居たら、とうとう(案じることは)そりゃ要らん。寄り来る者(は)大切(である)。又、他からありゃどうという心(で)、曇り(を)持ってはならん。育てる道である。これ聞き分けて、皆々同じ心(で通ることが大切である)。万事そもそもではどうもならん。女でありゃどう(や)、そりゃ(ということは)あろうまい。(そんな事は)あろうまいが、(どんな人が)又寄りて来るとも分からん。男女によらん。道の台(というは)一つ(心)から(治めることが大切である)。存命(の当時)教祖(は)、ほんに物(を)貰たら、こりゃどうしょうやら知れん。何のため(を)やろ。何のため(を)やったら喜ぶやろと言う(て通られた)。人に満足さすは、教祖の理(である)。貰たさかいに/\と言うて、これでよいわでは、後の種(が)切れる。持って来れば当り前、持って来ればよいでは、後々(の)防ぎでけん。この心(を)皆な惣々に持ってくれ。身上案じる事要らん。しっかり踏ん張って居る。
 手を打ってから
 さあ、もう一声/\、一つ点打って、後々へ聞き分け。どういう事、成るも成らんも、たゞ一つの道から成り立った。よう聞き分け。もうこれだけ成ったら/\、大丈夫という心は違う。楽の道は通りよい。さあ、しんどいなあと言うて、一服して、寒いで火を焚いて、まあ一服/\というようになったら、何思ったて、彼を思ったて、どれだけ焦ったて、どうしたて、明らか道楽しむ事出け難くい/\。これ聞き分け。どんな事及ぶも、道からという心なけにゃならん。外へ力入れて居ては、薄うなる。どれだけ世界の道やと言うて心寄せて居ては、神の道薄くなると諭しおかにゃならん。あれはこれだけや取り違いやなあと言う。又中にもあろう。これよう聞き分けてくれ。
 明治34年3月9日
 梅谷分教会、部内西沢万吉より本部基本財産として山林献納願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は一つの心、精神の理一つ、事情心受け取る/\。さあさぁ許しおこう/\。
 明治34年3月11日
 宮森与三郎、右の眼の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得ん。心得んから尋ねる。どういう事であろう。一つ事情尋ねたら、一つ指図あろう。思う処尋ねる。尋ねるから諭しおく。よく聞き分けにゃならんで。前々事情から、一つ見れば一つ栄え、一つ心治まり、一つ治まり又治まり、段々治まり、又治まったかと思えば、又候/\この事情、皆なの中へ話しおかにゃならんで/\。尽すだけ尽してやらにゃならん。見てやらにゃならん。長い間やないで。もう僅か心添えば、世界何か、どんな悪人でも、道から治まったと言えば、世界の雛形と言う。現われる/\。これ皆々治め。何も彼も皆な因縁同志、因縁という。親子の理、因縁理聞き分け、善い子持つも悪い子持つも因縁。これ聞き分けにゃならん。又中にいずみ切ったる事情もある。これよう諭し、尽し損ではならん、運び損ではならん。この順序早く運んで、皆々の処へ治め。これしいかり聞き分けてくれ。
 明治34年3月15日
 本部、東の蔵続きの北へ三間に二間半の蔵新築願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情はこれ許さんでない。許さんでないなれど、もう一時どういう指図及ぶやら分からん。そこでこうと取り決まりた事情は、一寸見合わすがよい。
 明治34年3月22日
 松村吉太郎、東京本局に対する件申し上げて後上京する事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねる。尋ねば事情の諭もなけにゃならん/\。なくては頼りになろうまい。どういう一つの事情、どういう事こういう事、精神一つ以て掛かった処が行かん。行かんやない。止めて居る。皆な古き話に十分伝えたる。今日と明日と分からん。今日の日は今日に分かる。明日は分からん。明日になけにゃならん/\。心以て万事一つ皆の中一つなら、何も言う事ない、思う事ない。この道は皆な一つ(の理)から始め掛けたる。皆な大抵(それを)知らず/\(に居て)、あれも聞いた(事は)これも聞いた事は、鮮やかならん(と思っている)。皆な名々通りよい道ばかり(を)思案して居る。よう聞き分け。この道は容易な道やない。往還(という)。往還(は)危ない。細い道は怪我(が)ないと、惣々(に)諭したる。(常識からいえば)細い道は危ない。往還は何にも危ない事(が)ない(の)が道なれど、(その反対に)往還道は危ない、細い道は危ないないと(いうの)はどういう事(であろう)。よう聞き分け。これまで通りて来た(の)は、神が連れて通りて来た。神の道(は)往還道やない。(道の)掛かり(は)、何処からも(助けを求め助けを)用いった道やない。よう聞き分け。教祖一つ(に)天より(親神が)天降だり、(親の思惑の)道(を)つけ掛けたる仮名な道(である)。この道は(神の心通り、神一条で通るならば)一つ皆な楽々行くは行きよう良(道である)。(人間の常識では)重荷担いで(は)細い道は通り難くい。往還道(は)通りよい(と思うであろう)。なれど、一日尋ねる処どうしてこうして言うた処が、これと定まりない/\。なれど、その日/\心に弁えて行くがよい。
 その日/\の場合と仰せ下されます事かと願い。
 さあさぁ楽をしては通れやせん。どうでもこうでも、どうなろう知らんというような事なく、明らか見えやせん。中に一つの心で、一条の糸なら切りゃせん。なれど、あちら結びこちら結びては、何時どういう事になるやら分からん。細い糸でも、一条程堅いものはない。一条の道やなくばならん。なれど、あちら結びこちら結び、何程大き綱でも、ほどけたらばら/\。これ聞き分け。これ以て、万事談示の元になると定めてくれるよう。
 野田幹事の処止める事につき御願い。
 さあこれまで道のため、なじみという/\。心安い者/\なら、何処へ行ても心安い。これだけ/\と、気を休めてやるがよい。
 明治34年3月22日
 土佐まさ43才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に事情、さあ心得ん/\。いかな事一つ事情、どういう事情、こういう事情、何の事情であろう、どういう事情であろうと、鮮やか分からんから尋ねる。成らん中から尋ねる。成らん中から尋ねにゃならん。尋ねたら指図しよう。事情聞き分けと、皆な惣々中へ順序諭す。身に堪えられん事情から尋ねる。尋ねたらこういう指図あったと、皆々中、これまでいかな事も通り抜けたる。又一つ楽しんだ中、これは何たる事と言う。よっく聞き分けて、何か分からにゃならん。惣々中聞き分けて、ほんになあなぁこの一つ事情、皆な惣々中へ治めにゃならん。一つ余儀なく事情から越し、どういう事で行こ、こういう事で行こ。堪えられんは日々であろ。身に掛かればどうする事も出けん、と聞き分けて、先という。一年二年事情思わず、事一つ理、これまで成らん中、通りた中から思案して、身に掛かれば堪えられん事情から何思うたてならん。一二年じいと鎮めて、それから何か現われる。早くという、身上一時の処、余程大層。なれど、一つどんと定めて、ほんにと一二年の間、どういう事も思わず、為す事せず、ほんに道というは、どう分からにゃならんかと、この事情一つ定めて早く/\。
 板倉槌三郎より話し掛けて居る処ありますが、二三年控えましたら宜しきや願い。
 さあさぁ一時尋ねた処、あれこれ諭したる。何か諭しの理に籠もりあるによって、その理から話し掛けるがよい。
 明治34年3月23日
 本部教長夫人東京へ御越しのこと願い。
 さあさぁ行こと思えば、何時なりと/\。心々心に一つ、心に理。行こと思えば、何時なりと。
 松村さくお供する願い。
 さあさぁ尋ねる処、一人ではそら行こまえ。連れ添う/\、心々心だけ/\。
 明治34年3月25日
 村田かじより林由松普請東にある二階の建物西の村田幸助の南へ建築致し、尚それに建て添えする事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあこれにこうこう、これにこう一つ皆々ある。一つの理尋ねる。一つこうという、心おきのうしてやるがよい/\。
 元の二階取りた後へ蔵建てたく願い。
 さあさぁ尋ねる処、そら心に、心に許しておこう。
 明治34年3月26日
 畑林為七妻やす49才、身上御願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一つ事情堪えられん身上、いかな事情と思う処、よう一つ聞き分けてくれ。聞き分けにゃ分からん。どうも身上に堪えられんというは、余儀なく事であろう。身上借りものというは、聞いて居る。それぞれ言うまで治まったる。こゝで身の悩む処、聞き分け。助けてやろと思うのに助からん。又、助けてやらんと言うても助かって来る理もある。これどうも事情に通らにゃならんという事聞いて居る。為す事情籠もりたる。これ聞き分けてくれ。これまでいろいろどういう事も、どうなるや知らんこうなるや知らんという処、通りたる。ようよぅ治まり、これでもと思う中、又この中、又一つ身上堪えられんというは、あり可き理であろまい。あり可き理であろうまいなれど、十分タンノウしてタンノウしてある。前々から段々通りた処聞き分けてタンノウしてくれ。先々運んで思わずでは、道ないも同じ事。心からどんな事も出ける。成るも一つ成らんも一つ、難儀さそう不自由さそうという理有るか無いか、これ聞き分け。何も思う事要らん。名々部下という、先と言うたる。国々一つ理見てタンノウしてくれ。タンノウより理はないで/\。しっかり聞き分けてくれ。
 明治34年3月26日
 夜、西村おなつ、身上咳くにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ心得ん/\と、心得んという。前々事情から一つ何かの事もそれぞれ中という。前々事情も諭しおいたる中という。皆な夫婦と成るも因縁、親子と成るも因縁。どうでもこうでも因縁なくして成らるものやない。夫婦親子と成り、その中よう聞き分けにゃならん。身の処咳く/\と言う。堪いられんであろ。又一つには妊娠であろ。堪いられん処から親という因縁という処から、どういう処も治め。一人の理ではない。皆んなそれぞれ中どうもせにゃならん、こうもせにゃならんと言うは、これは因縁の中という。道という。助け合いというは、それぞれ諭す。又因縁の中というは、尚々の事。因縁、それはやり損うてはならん、運び損うてはならん。前々事情は余儀なく事情。夫婦親子というは深い中、それには又兄弟/\ある。この理何か結び合い/\、この心定め。成る理は言うまで。何か因縁為す中なら、どうという一時急く事、人という心寄せ/\、心寄せるなら又世界もほんになあ道と言う。速く順序定め。急く/\。妊娠というは、尚々案じる。案じるというは常々の理にある、これ早く一つ早く一つ。
 押して、これまでそれぞれ決まりつけさして貰いましたが、尚植谷家の事につき願い。
 さあさぁ前々事情、何彼もよう聞き分けにゃならん。因縁という、親子兄弟因縁なくしてなろまい。この理からほんに成る程というは道の理。すれば何か理合わせ、道の中因縁聞き分けにゃならん。仕舞になったさかいにというは、因縁と言えまい。因縁したる理は、いついつまで結び合うは理、この理悟りつけてくれ。
 明治34年3月27日
 本部、東の方の蔵の北続きに神実を納める蔵建てる願い(三間に二間半のもの)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々に事情尋ねた一つ、又一時/\遠くという事情一寸抑いたる処、何時何処から何処まで、一度建家取り払て了わんならんやら分からん。したかと言えば、取らんならん。小さいものならなれど、大切ないもの入れば、大切ないもの入るように理がなくば入れられん。そこで一寸心抑いたる、続きに掛け出しのようにするは、何時なりと。これでなくばならんというようでは、惜しいようなもの片付けるは惜しい。なれど、今日にして明日にも取るというようなら、そら何時なりとするがよい。構わんで。
 明治34年3月27日
 増井幾太郎、小人仙次耳の処願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々にも事情一つ、どうも一ついかな事であろ。又候思う処尋ねる。尋ねるは、一つ順序諭しおくなら、子供/\と言う。幾人ある、何人ある。これはどうであろう、この順序どういう理であろう。皆な惣々中という、身上という。段々あちらが障る、こちらが障る。追々いずれ/\と言う。どういう理である。又候どうであろうと日々思う。思うやない。軽き何よ、それで/\そりゃ/\、この理で子供にて何の楽しみあろうまい。なれど、よう聞き分け。不自由といえど成るも一時、さっぱりと言えば不自由なれど、ほんの当分不自由、又いつの間になあ。一時そりゃというは、どうなるか。タンノウしられんではない。今どうなろうと言うようではない。又候と思う。そら思うやない。なれど、一寸暫く何も案じる事要らんで。
 明治34年3月29日
 本部十二下り再版する願い。
 さあさぁ段々事情/\運ぶ処、改めて/\別に改める事ない。ほんにこれでは版使われん/\かと言えば、何度も仕替えにゃならん。変わらん事情一つの理にあれば、何時なりと許しおこう。
 明治34年3月29日
 兵神、部内神山支教会本年2月7日に地方庁より名称取り消しに相成りしにつき、治め方心得のため願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも事情にて心得ん事情であろ。いかな事であろと思う処、何が故にこういう事であろ思う理、所という事情という、先々という、どうもなあこうもなあ思う事情から一つ出た。まあ何も一時すうきり取り消した事というは、何もどうもならんという。心という、理という、この理皆などうぞ理に繋いでおけば、何も長い事情やない/\。一つ道がある。明らか道が出る事というは、成り立った事情、どうも変じた事情であると思う。そら何も思うやない。他に事情、いずみ切ったる処もあれば、又盛んな所もある。いずみ切ったる盛んにと言うて居てはならん。尚々心持つが道。そこで、取り消したる処、後の事情の理さい心に結んでおけば、長い事情やない。これ、しいかり心に治め。
 明治34年3月29日(陰暦2月10日)
 増野正兵衞、道興、おとも風邪熱強く、又春野喜市風熱、たか血を吐き障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかなる事も尋ねるやろ。内々あちら障り、こちら障り、身上に掛かって来ればどうである。尋ねたら、どんな諭しもこんな諭しも、一つ分かるやろと楽しんで居る。一つ詳しい諭す。よう聞き分け。尋ねて分からん処尋ね返やせ。これよりしっかり諭す。元々から諭す。取りようで違い、前々元というは、国との処/\、縁談/\一つ結んで当分/\国に治め、それより道にほのか。これを聞いてこれを定め掛けたる。人一つでどういう事もこういう事もでける。初めて国を立ち越し、夫婦/\縁という。見ず知らず/\の事である。それより縁あって長らえて道、この道に赴いた道。それから長い年限の中に嬉しい日もあゝという日もある。又長らく小人与ゑなく又与ゑという。折角小人与えて貰たのにこういう事でなあと案じる事ある。それより、案じるやないと指図あった。又一つ中に一人というは十分という。十分という中に、はっというは、因縁為す事情と定めてくれにゃならん。名々兄弟因縁の理、又子供因縁聞き分けにゃならん。国を立って留まった事寄せて、一つ与えある。順序治まったる。名々半端というは理である。なれど因縁為す事と定めてくれ。又兄弟/\子供どうして居るというは分からん。名々側に居れば、互い/\という、頼りという、古い親という。これはどうでも成る/\。そこで、成るよう行くよう助け合いという。人を助けるはこの道なら、尚々血筋というは尚も助け合い、タンノウしてすれば、過ぎたる者も勇んで居る程に/\。これよりにして心に掛けさゝず掛けさゝず、十分タンノウして、年取れたる者は、どうでも成る/\。名々これではいかん、どれではいかんと思わず、同じ心持って寄ったる者、尚々親切に持って行くは理であると心に治め。年取れたる者は、どうでも成る/\。タンノウして連れ帰ったる者/\、若き夫婦仲好く/\過ぎたる者の頼むという/\。さあさぁ身上から尋ねた。ほんに不思議であった、と、真に治めてくれるよう。
 押して、普請に付地所も求めて致しましたが引き続き取り掛かりましたものでありますや、しばらくじっくりしたものや願い。
 さあさぁ尋ねる/\。それは、どうしょうとまゝと言う。心にこうしてくれというは、これは満足であろ。どうしたらよかろと、心に巻かれて、どうしたらよかろと言う。よう聞き分け。する事大層思うやない/\。名々あたゑある。何も遠慮気兼は要らん、遠慮気兼は要らん。
 明治34年3月29日(陰暦2月10日)
 午前10時、諸井国三郎、去る陰暦正月25日の夜俄かに身上嘔吐下痢交々厳しく、27日朝お指図を頂き如何様とも改めさして頂きますと御願い申しお助けを頂きしも、その後、妻その小児なつの共に身上障りにつき願い。
 さあさぁ内々に段々身上の処へ掛かって、一人かと思えば、又後々段々重なる。いかなると思う処尋ねる。尋ねの事情は、もうこれ何度事情にも諭しある。以前年限の道理、年限数えてみれば、余程古い事情、長い道筋どんな事もあったやろ。よう聞き分け。よもや道というは、目に見えてあって、先の事情であろまい。年限から世界である。この事情内々持ってくれ。内々そらどうやこうや、何が間違うてあろ。そやない。大き心定めてくれ。よもや、これ年限古い事情に大和へと、順序定め掛けた時、今の事見たでなかった/\。いかな事どうも不思議/\という。段々年限経ち切ったもの。すれば、今世界見ればタンノウ定め。内々世上寄り来る。日々こんな事では、先どうと思う。なれど、そうやないで。道の道理作り、内々作り/\、家内タンノウ心つけみよ。どんな難しいと思う事あれど、何でもないものや。段々伝えて、楽しみ世上にある。この理聞き分けて、内々タンノウつけ。一時聞き分け。こうなったどうなった、一時写してある書物からではあろまい。ほんの言葉から成り立ったこの道。道はどんな事もある。どうでもこうでも、こゝまでこうしたらと言う。初めなら何を学ぶであろう、何をどうするであろう。手繰り掛けられるような処から、今日の日世界見えてあろ。さあタンノウせえ/\。しっかりタンノウせえ。
 明治34年3月30日
 河原町分教会長深谷徳次郎外小人、それぞれ身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる/\。尋ねる事情/\、さあさぁいかな事と(思う)。それぞれ内々事情、身の処へ掛かる。何でやろ(と)そら日々思うやろ。何も思うやない。よう思案してみよ。この道という、道の上に一つ芯とも言う。(芯というは)台とも思わにゃならん。道を段々運ぶ。普請出ける。この際身の障り(いう)。どういうもので障ると必ず思うやない。(心の)間違いと言えまい。間違い(は)あろまい。今日世上より寄り合うて一日の日もタンノウして、日々運び来る日に(拘らず)、内々障る/\と必ず思うやない。出て来る道の理さい治まったら、成っても成らいでもと、大き心(を)定め。何(事に)も間違いあって(は)道と言えまい。皆な治まり(て)ありゃこそ、我も/\と言う。さあ成っても成らいでも、どう成っても結構、こう成っても結構(という)。この理(を)治め。こういう事(は)年限の内に数々あらせん。何ぼ頼んだてでけやせん/\。この理(を)聞き分け。道というやこそ、一つ/\成り立って来る。日々心に掛けず/\、内々どう成ったて(心を治めて)世上(に)でけて来る処(を)聞き分け。それだけでけるのに、内々障るという、そら思うやない。そこは精神定めの台である。これ聞き分け。世上(に)出て来る処、天よりの理(である)。(芯というは)台であるで。しいかり聞き分け。





(私論.私見)