明治33年12月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (12月)
 明治33年12月1日(陰暦10月10日)
 増井りん、昨日御息お授け下されました処、高井猶吉、梅谷四郎兵衞のようなと同じ事でありますや願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねるには皆なそれぞれ心あってどうやこうや分からん。治まり着かんから、尋ねる/\。いきと言うて授けおいたる。それにどうこれにこうという事はない。助けるに皆な先雛形がある。この理心に授けたる。守り/\という、たゞこれまで(は)どうもならん。人間心(を)以て勝手でしてる。勝手でする事(は)いかん。そこで、理というもの(を)授け(て)ある。(それが)埋もれてある。よう聞き分けにゃならん。年限長い間指図(が)ある。知ってる者(が)あったて、言わんから、後々(の者が)分からん。聞かん者は分からん。そこで日柄指図という。数九つという中に一つ針止めと言う。幾つ何ぼう(する)と言う。もう(お守りにする赤衣が)なくなった(という)。今日一日(の日に)改めてこうしてどうして(さして頂こう)と、宵からちゃんとして守らにゃならん。第一助け一条(の道)に世界並同様ではならん。わしもしょう、誰もせい。そんな事ではどうもならん。しっかり改め、鮮やか(に)せにゃならん。何か改め(て)せにゃならん/\。
 増井りんのこれまでのお授け当分という事でありましたから、これまでのお授けは取り消しのようで御座りますか。
 さあさぁ当分というは当分、日柄来んからどうもならん。そこで、当分という。しっかり一つに、こう言うたら、明らかよう聞き分けにゃならん。皆んな中に遅れたる。十分遅れたる。女というだけで同じよう思て居た。よう諭す。何年あと本部員という理に改めたる。一二三改めて、教祖順序段々諭したる事ある。なれど、どうもならん。女と言うて埋ってあった。教祖存命と言うて改めた事情、しっかり真柱に言いつけ。
  明治33年12月1日
 敷島分教会所、教務所教祖外九棟の建物並びに塀石垣致したく尚御許しの屋敷内へ引き移り願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は皆それぞれの皆んな心を以て理を集まりた理という。皆なそれぞれ心順序に委せおこうぞ。さあさぁ許しおこう/\。
 何日と日限定まりませんから日取の処万事御許し下されたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は皆なそれぞれにあれこれに決まりた事あるまい/\。段々の理それぞれ心、勇む心に委せおこう/\/\。
 明治33年12月2日
 本部事務の処、陽暦12月26日より翌年1月10日まで休み、それより陰暦12月20日まで事務運びまして、同21日より陰暦正月9日まで休みまして、本部節会終り次第続きて陰暦正月10日より事務始める事に致せば、遠国の信徒も節会に参拝致しまして満足致しますと心得ますから、右の事に御許し下されますや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一日の日柄休む、又休む、と皆な言うて居る。まあ一日なりと運ばるだけは運ばにゃならん/\。いつからいつまで年々通り休む処休まにゃならん。なれど、余分の休みは要らん。願わくば世界にあろう。一日の日なりと抜かずして運んでやってくれ。遠く所それより楽しみはない。休む処これだけ/\、と今一時尋ねる処、二度/\中に三十日/\も休んだらどうもならん。休み少ないのが望む/\。
 明治33年12月4日(陰暦10月13日)
 増井りん、御守り拵える時に九つという処は以前千人を一勤と聞かして貰て居りますがそこで千の内で九つでありますか、又は夏冬共御召し下されて御下げ頂きます数その中で九つでありまするか、この処願い。
 さあさぁ尋ねにゃならん/\。尋ねにゃならんというはどういうものなら、分からず/\ではどうもならん。(教祖の)存命(中に)皆んなの中(に)一つ、何から何まで/\芯と言うて順序授けおいたる/\。(それを)皆な人間心で(考えては)どうもならん。人間心で通りて来た。そこでどうでもこうでも、道(が)大きく(成れば)成る程、道(を)改めにゃならん。改めにゃならんから、順序諭し掛けた。(お守りは)数々なかなか沢山あれど、出して了たらなくなる/\。どれも同じ事(である)。幾つ千ずつ繋いでする(の)も、又夏物冬物と言うてするも同じ事(である)。守り/\は同じ理(である)。そこで九つ一つ(ということは)どうでもこうでも立てにゃならん。守り(が)幾つ何ぼうの(ある)中、どうでもこうでも九つという理を留めにゃならん。
 四名の老女方手伝いして居る処は、これまで通りで宜しう御座りますや。
 さあさぁ何か尋ねにゃならん。一つ/\指図すれど、指図までのもの(ではならん)。なれど、これから尋ねる。尋ねば守るは指図(という)。指図は教祖存命同じ事(である)。守り(については)九つ(という理を)治め。後々(は)手空きの者(が手伝えばよい)。女という(は)誰彼(ということ)はない。ぜんぜん忙わしなる時(に)、後々の者(が)でけんと言うてはならんで。手空きの者は皆せにゃならん。女(で)この屋敷へ入り込んで(い)る者(には)、手伝わす/\。遊んでる手は要らん。段々世界(へ道が)広くなれば、ぢばにも広くなる広くなる(処の)理を治め。又そんならと言うて誰彼(なし)と言うた処が、庭掃いてる者も、又農行きという(者は)、こらいかん。それはそれで用がある。皆な段々運んだる者(を)引き寄せたる。又、ようせん者にせいと言うた処が、そら無理というようなもの(である)。これだけ諭したら分かる(であろう)。
 着物拵えさして貰います時にも、一針なりとさして貰います事でありますや。
 さあさぁそれはもう脱ぎ更えの時(も同じこと)。これまでの処ほどいて了て守(まも)りと言う。一つ赤衣と言うて、心あって供える者もある/\。又中にも内々(仕立て)せにゃならん。その時針の芯と言うてあれば、一針なりと掛けにゃならん。さあさぁちゃんと三方の中へ供え、又ほどく時幾つ何ぼう(できる)。長き数(は)何ぼう(できる)。これはこれだけはっちゃ出けんと、ちゃんと積もり上げて(くれ)。針の芯というは、何から何まで心得(て)くれにゃならん。
 御息のお授けの時、お指図の中に一二三という処はどういう事でありますや押して願い。
 さあさぁ悟りが付かにゃ諭そ。本部員/\という中に、一二三どういう事と言うたる。この理聞き分け。一二三という。段々区域あって言うように思う。一二三というは、中に、中々一二三争うた人である。何も区域なきもの。この理悟れ。悟り違ては大い間違いあるものである。分かったか/\。分からにゃ尋ね/\。
 御諭しの事話してる処へ
 まだ違う。間違う。何が何役という名はない/\。勝手に付けたもの。このぢばへ尽した運んだ者引き出して居る中、高い低いはない。一列隔てないは、教祖の道と言う。高い低いの隔てないは、教祖の道と言う。これで分かったやろ。
 りん以前教祖より赤衣頂き御座りますのをお助けの時着ます事でありますか。
 さあさあこれも尋ねにゃ分からん。皆な赤衣下げたと言う。真実と実と言う/\。もう切ない中と言えば、もう一つの授け、いつというその理は赤衣召し、心にちゃんと肌に付けて、これはそれぞれ型もある/\。
 大層悩みの時着けさして貰いますと願い。
 さあさぁもうこれ成らんという時、そんなら何処彼処なしという事出けん。又遠く中とも言う。それぞれ中どうもなあという事あったら、肌に付けて早々運んでやらにゃならん。
 明治33年12月4日
 藤橋光治良、三男光信1才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情、小人にどうも身の処心得ん処尋ねる。尋ねるから順序諭す。小人何故と言う。どういう事と言う。一つ楽しみの際、こういう事と思うなれど、一つ諭すによって、心しっかり定めてくれ。こうして今までという理分かる/\。まあまぁ楽しみ中、こんな事と思う。そら思うやない。小人障る障る。第一これまでどんな事も聞いて居る。いかな大難も小難という。よう聞き分けくれ。理を案じてはなろまい/\。どうこうなったら子供はほんに可愛いなあ、可愛いなあ、親々親は子は可愛いなあ、治まったら世界の子可愛いなあと、この心定めてくれ。これだけ一寸話しておこう。
 明治33年12月7日
 梶本楢治郎、以前の事情申し上げ宮田善蔵の娘カナ20才縁談事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情も段々あって、一時尋ねる。事情という、段々長らく道すがらという。道理一つ理、余儀なく尋ねる処、余儀なく理は取り入って事情運んでくれてもよいが、又掛かり合いというは、又いかな因縁という。この理聞き分け。それより精神。精神の理より受け取る処ないで。よく聞き分け。何年以前あと、世界から見たら十分と思うた理であった。なれど、どうもならん。人に楽しみ、楽しみあって名々この世の住家という。楽しみなくば行こまい。無理でけん。無理して一つの理は行こまい。無理して立つか立たんか。人に無理は立てようと言うた処が、どうもならん。又何年以前、何年間互い行き違って、年限経ったる。年限のコウノウという理なくして、集まれそうな事はない。これ一つよう聞き分け/\。どうでもこうでもと思うたて、コウノウなくして治まるか、治まらんか。皆な一名一人思案してみるがよい。人々の心で、順序道すがら、日々行いを第一。行いなくして、コウノウなくして、いつまで待ったてコウノウあらせん。これを一つ台として、年限二年三年ほんの生まれ更わり、互いなあと年々内々通り抜けたら、コウノウと言う。一夜の間にも入れ替え、入れ替えしたら受け取る、と話しの理も諭したる。これ知らずして、通りてはどうもならん。口でどのような事唱えたとて、心に行いなくして神が受け取りでけん。これ聞き分け。尋ねる理、又捨てたもの、引き上げる者もなくばならん/\。人間一代作り上げるという処から、掛かってくれるがよい。
 押して、それでは両方へ運びまして、分教会にて治めさして頂きたしと願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それもよいが、皆なよう聞き分けにゃならん。人の義理に詰まって、こうとあってはならん。先々という心持ってしてはならん。因縁の為す事、因縁なくば通られやせん。神の話し聞いて、親の理なら精神真実心という。常々なら真に聞き分け。因縁という。一つ理聞き分けにゃならん。又々親こうと言えど、又人と言う。どうなってもこうなってもと言う。一つ堅くば夫婦中と言う。この理聞き分け。無理と言うてはならん。無理なくそれから結び、結構と言うて通り抜けるは、真実真の道/\。これだけ話しておくによって、真にこれならという、人に勧めらるさかいにと言うてする事はよいと思えども、いかんなあと思てはいかん。これだけ諭したら、縁談は尋ねる事要らんもの。神に理に治まったら、縁談尋ねる事もない。捨てたもの引き上げて、作り上げるという心持ってくれにゃならん。
 又押して、先方の方へ精神を尋ね双方治まったら御許し下されますや。
 さあさぁ先方の方へ、順々道理運び、又先の心一時心にて義理という理は、後のためにならん。義理は後のためにならん。そこで寄る夫婦の中、親こうと言えど、いかん縁談もある。親こうと思えども、子に縁談事情あるで。これだけ諭したら十分という。
 又押して、親より本人なり治まったら運ばして貰うたら宜し御座りますや願い。
 さあさぁ皆な尋ねるから諭したる。諭しは間違わんよう。親一つ理、義理は先のためにならん。一寸話し今義理という。これは一人やない/\。人の義理掛け、縁談に義理掛けてはならん。それはほんの一寸の飾りのようなもの。そこで縁談というは、真の心に結ぶは縁談。又離れ/\寄りてはならん。人間には心という理がある。心合わねば、どうでもこうでもそも/\理。これだけ諭したら、どんな理も分かる。
 明治33年12月9日
 山名、部内大東出張所移転並びに担任小倉みよに変更願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情には前々に事情一つ、又一時事情以て事情こうと尋ねる。尋ねるには、皆なそれぞれという理を集まりて、これで治まりという。又思う。尋ねる事情は願い通り/\、さあさぁ許しおこう/\。さあさぁ他人事情これよりという前々事情、他人余儀なく事情、これより他人改めて事情、一つ精神一つ理、さあ許しおこう/\。
 明治33年12月12日
 辻忠作65才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上が一つ事情に一時心得んという、一つ事情尋ねる。尋ねるには皆な名々の心という、よう思やん取り替えにゃならん。若き者から、どうしょうこうしょうと諭した処が、若き分かろまい。名々心という理を取り直して、順序という。長い間/\聞き分け。いつまで名々こうと言えど若きあろ。若き理であろ。この理諭し難くい。若い処言うた処が追わん、そこで日々順序取り合うて居る者で改めて、急いで運んでやるがよい。よう思案して、身上適わんから取りよあろまい。一時どうとはない。なれど一寸行かん/\。よう聞き分け/\。そこで銘々こうと改めて、さあ若き者/\と言う。日々身上不足なしに働かして貰うが楽しみと、この理治まったら治まる。この順序諭しおこう。
 明治33年12月13日
 松尾与蔵、小人きぬゑ腹痛につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ子供一ついかな事であろうと思う。どういう違いでこうなると思う。何も違いあるまい。道の上から段々不自由、一時道を通り重々運んで居るは、日々受け取ってある。どういう事で違うと思う。小人与えたる一つの理、思うやないで。古き台を続いて一つ運んで居る。思うやない。一つの理集まる。家内どういう難、こういう難、何も思うやない。大層やで。どんな理があろうが、こんな理があろうが、染まらぬよう。中に精神一つの理である。内々にも思惑話し、たゞ一つ道盛ん思う中に、こんな事と思うやない。大難小難一時どうと思わんよう。どうなるもこうなるも、道を運ぶ心は受け取ってある程に/\。
 明治33年12月15日
 春野喜市、長男貞造身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小児事情いかな事情と思う処、小児には何の事情の事情有る無いは言うまで。分かりある。親々事情親々という。又それぞれという。難なくば何にも言う事ない。なれど、小児たる処日々の理であろう。小児心得んなあと、何がどうと思う尋ねる。尋ねば一つ諭しおこう。小児/\これまで話し/\、又諭しの中に籠もりある。身上の処こうなればどうと思う。何も案じる事要らん。案じてはならん。道というは、どうという長い心ではいかん/\。よう一つ万事の処に心得なくばならん。所々ほっと思う処/\、知らん処まで何か理あるか。若き事情、歩く処所々国々それぞれ通りたる。元々より万事分かりある/\。一時という事あろうまい。先々所々理、名々もこれ一つ段々古き理から聞き分け。一時の理はなき程に。よう聞き分け。長いが楽しみやで/\。何もなく心に屈託なく、長いが心に楽しみという。そこで早く/\諭したら、鮮やか理聞き分け。さあさあ案じる事要らん。何も案じる事要らんで。
 明治33年12月18日
 河原町、部内水口支教会分教会に引き直し致し本部直轄に取り扱い願いたしと、双方示談相済みの上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかな事情も尋ねる/\。尋ねにゃならん。尋ねる一つ理というものは、それぞれ心というもの寄った理/\も例に、そんならなあよしや/\と、互い頼もしい心というは末代の理。真の心の勇む理に、何か事情は許しおこう/\、許しおこう。
 明治33年12月22日
 河原町分教会長深谷徳次郎又小人景三、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ内々にさあさぁあちらこちらどういう事であろ、いかな事であろ思う処、どういう事こういう事、万事の処長らえて間という、年限の内という/\、年限の内には思い出してみれば心にある。通りた事知らんという事、そらない。時旬々深き楽しみ、楽しみ道というものは、理という。理から立ぁた道、理から立ぁた道なら、元々ある。そういう道理諭した処が、とんと分かろまい。身上どういう事と思う。思うやない。多く中と言う。理がある。理がありて出け立つ。時々旬という、楽しみ中という、楽しみ中に、身上が不足なれば、楽しみあろまい/\。いかな理聞き取れ。又側の中、どうこう詰めてる中聞き分け、成る/\成るも道成らんも道、成らんの時見れば、成る楽しみ見れば役員も一つ理と言う。この一つ理聞き分け。又後々言わず語らず一つ理、どうしょうこうしょう言うても、成らん。又じいくりしても、種あれば生える。この理聞いて楽しみ治め。よう聞き分け。身上どうなるこうなる。銘々は一代、名は末代。理立てば楽しみ/\。この一つ理皆んな中へ惣々中へ治めてくれるよう。一時案じる事要らん。さあさぁもう一声/\、よう聞き分けにゃならんで。十分と思えば、十分の道というは、それは重畳と言う。成るよう楽しみ勤めば、先は言うまで。一時どうこう仕切りた事要らん/\。身の処へ成りてみよ。心得まで諭そ。どうでもこうでも心からでける。心さい治めば十分。成らん時を思い出せばタンノウ/\。先は神が引き受けて居る。案じる事要らん/\。よう聞き分け。難儀さそう不自由さそうはない。どうせえこうせえあろまい。よう聞き分け。どんな事も勇んでくれるよう/\。先々どうとは要らん。何も紋型ない時の事治め。苦労は楽しみの種。どうでもこうでも楽しみ働けば、これ種と成る。よう聞き分け。
 押して、水口の事情申し上げ尚甲賀の方運ぶ事でありますか。
 さあさぁ尋ねる/\。尋ねば、旬という、時旬という、急いだ処が成るものやない。旬という、時という、独りでけて来るは旬と言う。この心治め。どちらこう、こちらこう、仕切りた事要らん。時旬という、この心で居るがよい。
 明治33年12月27日
 田中捨吉、小人ナワヱ8才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人身上どうも心得ん。いかな事であろと思う処尋ねる。尋ねるからは順序諭し置く。小人身の障り、見るに見られん堪えるに堪いられん、いかな事、と思う処日々であろ。よう聞き分けてしいかり聞き取れ。取りよで間違う。道はこれだけ長い道中艱難苦労運び通る中、身上こういう事と思う。些か事情治め。大難小難という、大難小難とはどうなろうと又思う。そうやない。よう聞き分け。働いて/\十分働いてる中に、心の理を病まんならんような事ではならん。天然という、一つこれ聞き分け。成っても成らいでも、道という理道という理に心さいじいと治まれば、何よの事も治まる。何程どれだけと思えども、天然という道ある。よう聞き分け。案じてはならん。小人大難小難という。これどうと思てはならん。大難小難聞き分け。小難というは、名々はどういう事もこういう事も聞き分け。日々皆なある。そんならこれ段々信心、これだけ運んでると思う。これ必ず思わず世上理見てタンノウ。どうでもこうでも小人は可愛/\い中に、心病まんならん。どういうもの。よう聞き分け。世上理見てタンノウ/\。大難小難という。一時どうではない。なれど、どうも小人身上一時判然なり難くい。これだけ諭しおく。成っても成らいでもという。良い後は悪い。悪い後は良いと言う。年限の中から積み立てるは年限という。これだけ諭せば、皆な籠もりある。成っても成らいでも、道という一つ理、心に治めてくれ。
 押して天然と仰せ下されますか、運んで居ます処。
 さあさぁそれは、もう取り仕切りたらどうと思う。それは成って来たら成る。どうこう思うたて、成る日来たら成りて来るは、天然と言う。これだけ諭したら皆な籠もりある。
 明治33年12月30日
 峰畑為吉40才、身上願い(敷島理事)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に段々事情、さあさあ又変わる/\/\どういう事であろう。一寸心に判然せんなあ思う処、理を尋ねる。尋ねるから、又一つ順序諭しおこう。よう聞き取りてくれにゃならん。さあさぁ年限思えば、指を数えば何箇年の中に、一つ年限という中の年限の理、重々の理、一日の心に治めて遠い所一つ働く。月々年々の理に受け取りある。これで一つ楽しみと言う。これもコウノウ理である中に、又それぞれ中の中、名々こうと言えば、どういう事もそこい/\に皆な治まりある。これも年限のこうのうで治まりある、又一つ、さあさぁこれだけこうすれど、身上にどういうものと思うやないで。身上という、迫りたる。これ年限取り越す理ある。やれやれ心に一つ治まれば、身上に案じる事要らんで。案じた分にゃならん。これからやで/\。しっかり踏ん張れ/\。
 明治33年12月31日
 山田清治郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる処は、余儀なく尋ねるであろ。まあ一つどういう事にも何よの事もどういうもので、こういう事になると思う。思うやない。どんな事も、こんな事も、世上にも同じ事、中に一つ、まあ危ない処も遁れるは、年々の道理で遁れる。どけな辺所な所、もう危ない所でも、残りて来るは頼りた理である。又、わき/\の処、内々何故であろうと思う。思うやない。必ず思うやない。どんな難しい中でも、抜けて助かる処、聞き分けにゃならん。何でこういう事になると必ず思わず、よう聞き分け。道というは、世上は同じ一つ通りて居る。頼りありても分からん。こんな事と思う。思うやない/\。どんな事あろうが、この心理に皆な一つの理なら、明らかなる処に成る程に。案じな/\。安心して居よ/\。どんな事あろうが、こんな事あろうが、道の上ならどんな事あろうが、理が残る。末代の理、この理聞き分け。一代と思たら長いようで短い。短いようで長い。この道の一つの理、なかなか艱難通らして暮れた者もある。これも名残れば末代の理。あちらの書物、こちらの書物に届く理残る。留まる理治まったる。こんな事と思うやない。これだけ、丈夫な心持ってくれるがよい。




(私論.私見)