(12月) |
明治27年12月1日 |
午前11時、飯降政甚、事情につき本人御詫び願い。
もうなあ、あれこれ人替わり人替わりはこれまでの事、三つの引き換え/\、もう人間の心で言うた事して了うが、万人の心で計って、はやばや一時に浚えて了え/\。早く売り捌け/\。すっきり売り捌け/\/\。すっきり売り捌くまで、どんな事尋ねても答えん。幾日でも引かん。もっともこの通りきっしり/\、さあ皆な売り払え。すっきり売り捌いて、調べて持って来い/\/\。そんな事何とも思てやせん程に。これよう聞き分け。高い安いは言わん。すっきり/\思案するような事は、今まで三つの理運べと言うたる。すっきり積み重ねたるものは、何ぼう何ぼうの符丁を付けて売って了え/\。そうしたら改まる/\。何遍でも丸めようと思ても丸められん。丸め/\て付けた道、それを又々丸めば欠けて了う、萎べて了う。さあさぁ早く/\早うするがよい。 |
押して、三つの引き替えの理を尋ね。
さあさぁ三つの理と言うたはよう聞き分け。席が寝て居ればどうもならん、これ台一つの理、又一つには二度は越せんと言うたる。これ二つの理、人間心を以て言うたるは神が言い付けた事、これ三つの理。この三つの理、どちら助けてよいか。何もならん者助けておいた分には、いつ来たかてどうもなろうまい。気違いのような事思うてたら間違うで。何もない処からできたのやから、売り払うのが何も思案あるか。売り払わんならん元を考え。我が物売り払うのは余っ程ましや。これは着物、これは手道具、これは手廻りと、一円の物一円に売ろうと思えば一寸には行かん。半額にでもよい。そうして読み上げ。ずるずるべったりではどんならん。売るのにまごまごしたらいかんで。すっきり商売人に売るのや。残す物は敷き物と建具とだけや。すっきり売るのや。 |
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明治27年12月1日 |
夜12時、刻限。
さあさぁ/\、さあさぁ一寸話しをするで。どういう話し、皆な取り集める話しやから、心を静めて聞いてくれ。どうしよう知らん/\、こうしよう知らん/\。思案の底がないと言うまで連れて通りた。もうどうしてもこうしても、まだ暫くの処働かさにゃならんが道の理やろ。言い掛けたら、どんな事でも運ばにゃなろうまい。この道の初めという、何も知りたる者もなき道より今日の道と言う。嘘とは思われようまい。段々長らえての道を通り、艱難苦労の道を通りた理によりて委せおくと言うたる。理は大き思うか、小そう思うか。又理が有ると思うか、理がないと思うか。よう聞き分け。又一つ、心の汚(よご)れを洗い切るという理を聞き分け。身の内の処、痛み悩みありては働けようまい。暇の時なら四日五日は大事ないと思うなれど、今日は遠く所国々より段々理を以て連れて帰る。十のものなら九つだけで、一つの理がなく、おかしな心を湧かすようではどんならん。身の内静養して居る者が、足も立たんと言う。
よう聞き分け。三つの理と言う。一つの理が第一、三つあるものに第一という理は三つあろうまい。一つの理に落ちたる処、明日日になりたら、すっきり書き出さんならんようになりたる。あゝ理によってこうもなるか。この理も一つの理になる程に。一人のためやない。皆々の雛形とも言う。我が身知らぬような者が、人の事は尚知らん。重荷も軽い荷もまだ分からん。この屋敷に住家をすれば、中が腐りてありても外からは結構と思う。まあ意見のため意見して直らねば、それまで。一寸の神の働きも知らず、どうもならん日が出てからはどうするぞ。さあ、しっかり心一つの理を改め。こうという理が立てば、追々に汚れた理も剥げる。たった一度ぐらいなら、こうと言えばそれで済むなれど、何度/\の理が重なればどうもならん。中からむさいもの出るようでは、何ぼ洗うても同じ事。いつすっきり洗い切れるか。外からの汚れは洗うたら剥げる。これよう聞き分け。明日日からこうという心を定めて、すっきり/\改めるなら、売り払うた体にしてま一度は許しおこう。 |
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明治27年12月3日 |
増野いと、身上産後下りもの居所の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上と言う。事情速やかなる処、安産理を見て、あと心得んと言う。尋ねる。心得んやない。いついつ一つ事情ものに案じ要らんでな/\。よう聞き分け。あちらこちら安心。案じてはならんさかえ。安産というは危ない怖わい処、安産これに間違わんという理、心に治めてみて、心に案じる理をこれ伝え、それぞれ理掛かりて来るによって。 |
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明治27年12月9日 |
永尾よしゑ、身上の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ日々どういう事もあろうまい。事情心の事情と言う一つ事情、時々心と言う。一時心を定め了わにゃどうもならん。身上一つ名々それぞれ。一度よい、二度はよい、三度は越さん。思い出すがよい。早くさあさぁ身の内の処、自由とも言う。これよう聞き分けてくれるがよい。 |
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明治27年12月11日 |
松村ノブ、目の障りにつき伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、どうも不思議である。どうも一時事情いついつにも別段思惑もあろうまい。重々治まりたる処、日々第一使う事でけん。日々治める事でけん。内々別段これはという処、尋ねる処、案じる事はない。内々なあ、一人心でどうもなろまい。これはどうしたらよかろうか知らん。一寸出越してる者に、一寸心を寄せてみるがよい。 |
出越して居るという処押して願い。
さあさぁそれ事情と言うて、指図心に掛かる。一寸内々処に一寸事情追々一つと言う。一時事情から追々からと言う。前々諭したる処から考え。事情明らかというは、速やか事情指図尋ねにゃならん。内々事情あれば早く尋ね。事情分からん処もあろう。これ聞き取りて、身上早く明らかに成らにゃなるまい。 |
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明治27年12月12日 |
本部、東の方のもと鈴木の屋敷囲いのため塀する願い。
さあさぁ尋ねる処、さあさぁ地所囲いこれだけ仕切る処、皆なそれぞれ型ある、ざあとしておくがよい/\。 |
その所西の方門東の方門の処願い。
さあさぁそれはどうするも一時仮家と言う。使い勝手のよいようにするがよい。それは何時にても掛かりてくれるがよい。 |
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明治27年12月12日 |
夜2時半、永尾よしゑ、身上願い。
さあさぁ段々/\事情を尋ねる処、身の内の悩む痛む処、それぞれ事情重なりてどうも一時の処、何よの事も知ろうまい。よう事情聞き分け。一人のためとは思うな。皆なよう聞き分け。成る成らんの事情を尋ねるやない。どうなろうという事情を尋ねる。十分/\の理を聞いて居るやろう。一人の事情より聞け。兄弟/\の中であろ。子供二人ある。又あとゝ言う。名々それぞれもよう聞き分け。この道どういう理でなるぞ。兄弟の中三才事情なら、たゞ一つようよぅ年を取ればいかなる事も見分けにゃなろうまい。指図/\の道であろう。暖(ぬく)い中に居れば暖いもの、寒い中に居れば寒いもの(である)。この暖い寒いの理を聞き分けず、名々(勝手の)心の理を働かす処(が)、身の障りの台である。これから悟れ。名々思わく思う(ことができるの)も、名々思惑を立てる(ことができるの)も、暖味水気があればこそ(である)。この道艱難の理を聞き分け。東と言えば東分かるであろう。西と言えば西分かるであろう。南と言えば南分かるやろう。北と言えば北分かるやろう。
さあよう聞き分け。あまり結構の中に居て居て、万事理の聞こえん理が重なり居れば、因縁という理は何処にあるぞ。遠い所から毎度/\よう運んだものやなあ、と口で言うて居れど、真実理が分からん。姉妹という女二人、一人納まり後一人十分の理であるぞ。中に曇り/\の事情である。日々の席事情に大いに心を病まして居る。三人姉弟それぞれ後へよく聞き分け。指図を以て夜夜中でも指図を貰わる理を聞き分け。遠い所から来る事情を思やんせよ。つかえてあれば又戻りてある。なれど因縁の理によりて、何時なりと自由。くどう/\聞き分け。今日は俺は何処も悪くない。人の目に掛からせんと思う。名々心で思うた事が、手でした事やない心でした事。いつにはこうどうと言う。道のためには大いに心が間違う。間違えば自由の理には混ぜる事はできん。自由の理は生涯の理に治め。暑い中に寒い理はあるが、寒い中に暑い理はあるか。一時身の処一寸には怖わいようなもの、怖わいようなればそれだけの心を定め。定めば身上鮮やかと言う。よっく聞き取っておかにゃならん。 |
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明治27年12月12日 |
夜2時半、刻限(永尾よしゑ身上願後にて)。
さあさぁ一寸話しをしておく。明日日より夜明ける。それより一つ事情。席という二日の事情、三日の事情、子供どういうものやろなあ/\と言う。さあ一日/\、二日/\、三日/\、よう事情聞き分け。子供事情今日はどういうものと思う。席の心になりてみよ/\。これ一寸話しておく。 |
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明治27年12月14日 |
おかぐら式の絵図御許し願い。
さあさぁ尋ねる処/\、まあ一寸に傍からどうするこうする。皆な心に嵌まろうまい。又世界事情一時尋ねる処、ぢばからと言う。尋ねる処それはしなとは言わん。なれど大き心持って居れば何でもない。なれど事情は許しおくによって、皆な心に持って取り計らうがよい。 |
又御墓所の図面の処も本部より御許し願い。
さあさぁ尋ねる処/\、それも一つ同じ事情である/\。又国々知らず/\、これも土産/\と言う。順序許しおくによって/\。 |
又教祖諸講社員一戸の内に御祀り申す事の願、御札を刷りて講社へ出す事御許し下されますや願い。
さあさぁ尋ねる処/\、それはまあ多くの中からいろいろ唱え方、いろいろと風あろ。そのまゝ仕切ってこうと言うと、又事情。又急いでもよいなれど、そのまゝそのまゝ。一寸事情許そと言えば治まるであろなれど、今までの心持って追々心持って、じっとしてくれるがよい。 |
押して、願いに来る所へは幣を渡すべきや願い。
さあさぁそれはどうでもよい。どうでもよいが、又名々にもある。教会は言うまで。そらそらめど刷り版と幣と理があるによって、じっとするがよい。 |
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明治27年12月14日 |
上田民蔵、目の処願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁどうも心得ん/\。心得んから尋ねる。尋ねるから、一寸指図しておく。よう聞き分けにゃ分からんで。一代の間という。たゞ事情尽すだけ、運ぶだけ。一つ心治まらん。どうも半端でありた事情から、一寸身上から心得ん。世界もなあ、よう聞き分け。身の内不足あるやない。なれど、いろいろ思うは、一寸事情よう聞き分け。今からどうしようこうしよう思われまい。又なろまい。なれど、心速やかならねばでけん。一時の処、心なるだけ追々楽々処になる。そこで十分の処運ぶ。尽さる。一つは無理ならん処である。一時どうと更に持たず、じいと早いだけ思う事情当たらん。そこで内々家内思う処取り替え。今の処楽々あろ、又運びたい心あろ。なれど、その場/\治まりでけん。案じる事要らん。しいかり思い、家内しいかり定めて、話してくれ。 |
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明治27年12月17日 |
村田慶蔵、建家建て出す事の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ段々内の処、余儀なく尋ねる処、日々寄る処、普請は何時にても許しおく。一寸の処狭わい/\なあ、内々なる、何程建て出しても、広くなる、一時待ってこうという、内々談じやい、それぞれ談じ、又々尋ね出るがよい。 |
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明治27年12月20日 |
村田慶蔵、普請の処受け申し上げ願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ住家一条、事情又々これまで一度二度諭したる。まあ最初掛かり、一寸些か/\建家掛かり、その時というは、大抵それぞれ集まり、喜び段々事情多くの中、多く事情寄り集まる処狭ぼなる。掛かりから諭したる。日々の処日々取り扱いどうも余儀なく事情、又一つ古き事情、勝手楽しみと言うので、内々それぞれ心の理に委せおこう/\/\。 |
元々許して貰いました処建て替える事御許し下さるは、見残したものか願い。
さあさぁまあまぁ心に掛かれば、心に掛かるだけ。内々それぞれ事情すうきり事情という。それは心に委せおこうと言う。さあさぁ心に委せおこう/\。 |
風呂場の処願い。
さあさぁ尋ねる処/\/\、まあ一寸仮々、事情当分事情、心一つそれなら心に委せおこう。 |
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明治27年12月22日 |
増野正兵衞、目の障りにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも日々心得ん/\。事情尋ねる処、これまで内々事情運び来たる処、一時どういう事も、掛かりと言えば皆な掛かる。心に掛かる処は一つ事情了うて運んでみよ。心に掛かるから身に掛かる。 |
押して、心に掛かると仰せらるゝは、喜市に家内を貰い母の安心をさす事でありますや。
さあさぁ掛かる処、皆な掛かる処であろう。まあ一日も安心さしてやるがよかろう。 |
押して、お光を喜市の家内に貰う心得の願い。
さあさぁまあ心当たりの処、事情成るだけの心を運んで治まれば、それは運んでやるがよかろう。 |
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明治27年12月22日 |
平野楢蔵、目の障り願い。
さあさぁ尋ねる処/\、まあ一寸身上第一の処に掛かる処、どういう事と思う処、幾重事情という。まあ、名々身上どういう事掛かる。名々いついつ事情に諭しという。こうという諭したら速やかのもの、一時尋ねる処案じる事要らん。なれど、一寸掛かる処、あちらこちらさあ時々事情、万事こうという処、どんな事情も後急いで事情運ぶ。万事鮮やか事情、これ一寸諭しおこう。 |
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明治27年12月23日 |
郡山、部内榊原出張所は従前津支教会付属の処、中和支教会の直轄に願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁまあどちらこちらと言う。なれど、治まるという理なけりゃなろまい。又、兄弟一つ忘れなけにゃ、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治27年12月23日 |
梅谷梅次郎、藤沢南岳塾へ入塾願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁもう一年という処、それは心おきのう許そ/\。許す限りは、一つ理を諭しよう。一年は今まで事情、一年の日を三年事情に以てすれば、速やか許しおこう。 |
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明治27年12月27日 |
増田甚七、天野の娘竹との縁談事情願い。
さあさぁ尋ねる/\/\、尋ねる事情、縁談一つ事情尋ねて一つの理を運ぶなら、段々諭す。段々理を重なれば、縁なき道であろまい。道なき道であろまい。さあさぁ待って居た/\。これから十分話してくれるなら、重々治まるであろう。 |
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明治27年12月30日 |
増野いと、身上の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身上にどうも日々の処、それは日々不自由であろう/\、日々思えど些かなる思う。又内々何でやろう。これどうもならん。理によって出る。理によって出るのや。なれどよう聞き分け。世上という理にはどんな理も聞いて居る。又見て居る。世上為す事情聞き分け。すっきり洗い替えて、すうきりしたら、どうもあらせん。身上不足なれば内々何であろう。日々理が重なる。よう聞き分け。世界理には、どんな理もあるによって、一日経てば聞いたる日は世界にある/\。聞いたる日は僅かの間、世上には一日送り/\、身上の処これではなあ思わず、又思惑あろうまい。名々思惑あろうまい。なれど年取れたる。あちらこちら治まらん。又指図してやらにゃならん、言い/\日を送りて居る処、そこで、こんな身上何であろう/\言わんよう。年限取れたる者は今日良うて明日分からん。何であろう。又恥ずかしいなあと言う。これ治めてみよ。 |
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