(9月) |
明治33年9月1日 |
重久清吉妻シヅ30才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ一時理を尋ねる。さあさぁもうどうもならんから、尋ねるのやろ/\。尋ねるから、又指図しておくが、よっく聞き分けにゃ分かり難ない。未だ年というは、半ばしか行かん。長らえて、あゝと身上苦しむ苦しむ。これだけの事と思うは、日々であろ。又日々諭すれど、皆々これではなあと必ず思うやない。又身上どうと言う。身上余程大層。早く楽しましてくれ。これまで十分受け取ったる一つ思わず言わず、身上の処どうでもならん、どうでもいかん。日々これだけ尽したのに、何で一つ理がないと思う。又他にも思う。よう聞き分け。尽した理は、将来末代の理に受け取ったる。理は日々受け取りある。よう聞き分け。半ばという/\中になあ、又世上から何と思うやろ、又沸くやろ、思うやない。世上眺め、世上へ諭す理聞き分け。為す事情、成ろと言うて成らるものやない。又成ろまいと言う、成りて来る。成ろと言うて成らんも因縁。そこでどうなるもこうなるも、よう聞き分け。何をしたんというは、これまでとんと計り難ない所に、道の理下りたんは、容易やない。これは末代続かにゃならん。これよう聞き分け。一時やない/\。早く諭してくれ。 |
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明治33年9月1日 |
植木平助60才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ一時理を尋ねる。さあさぁ何ぼうでもならんならんと言うは、これ日々の処であろ。又それぞれ段々運べども理がないという処から尋ねる。尋ねるは一つ諭す。よう聞き分けにゃ分からん。道という理という、年限通りたる中に、身上どうと更に持つな。思うな。道に理がありて、これまで通りたる理が直ぐに受け取ったる。身上どうであろと尋ねる。一時大層/\。タンノウして、十分タンノウ諭してくれ。道という、理という、一代と思うから頼りない、と言う。そうやない。十分尽した理は受け取ったる。理は一代やない。末代。これよう聞かせ。これまで通りた理は、十分受け取ったる。受け取りあれば、又身上どうと言う。身上世上見てタンノウ。タンノウしてほんにと、そうやなあ、よう聞き分けて、道の上という理が治まれば、又一寸暫くと言う。 |
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明治33年9月2日 |
西郷長蔵44才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という、さあどうも一時に迫る処、よう一つ聞き分け。成らん。どれだけ諭すれど、成らん。又名々どれだけ思えど成らん。成らんから尋ねる。一つ道理から一つ諭すによって、よう聞き分け。今一時に迫ると思うな。遠く事情戻る。一時堪いられんなあ思う。しいかり聞き分けて、道の上からタンノウさすがよい。道の上からはタンノウは第一。これまで何も分からん/\中から名々も大抵尽した理に、身上どうと思うやない。思てはなろまい。事情は世上にある。世上の理を見てタンノウせにゃならん。世上には影も姿も分からんというような者は、世上多くある。ほんにそうやなあというは、それがタンノウ。タンノウは、前生のサンゲである。さあ身上、さあ身上、一時でない。なれど大層。道の上ならこそ。又諭す言葉という。世上の中には、戦場へ出てどんな事もある。これから見てすれば、どんなタンノウも出ける。道の上に長らえ、尽す事情は皆な受け取る。何かタンノウせにゃならん。これ一つよう聞き分けてくれ。 |
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明治33年9月3日 |
西村喜之助人をのぶ身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ小人から事情尋ねる。小人事情尋ねる。尋ねるからは又一つさしづ及ぶ。子供幾人ありても同じ事/\。もう小人の間というは幾人ありても同じ事。よう聞き分け。何かの事も大何小難と言う。大難小難というは、もうどうもならんか知らんと思う。そうやないで。大難小難聞き分け。身上どうや知らんというは、皆な可愛い。どうや分からん/\という処から聞き分け。道理から見れば、寄り来る理ある。寄り来る理に元々より前一つ先に立ってすれば、親と言わにゃならん。これ聞き分け。大難小難言葉下だす理聞き分け。助けにゃならん、助からにゃならん。道の中へ理聞き分け。これまで身の障りあった/\。指図角目角目から、ほんにそうやと合わせ。小人怖わいようなもの。そうやない。よう聞き分け。大難小難と言えば、どうや知らんと思う。そうやない。道の中真っ直ぐに通りよい。曲り/\遂に案じる心ある。案じてはならん。それぞれ遠いやない、近い。近い理見分け聞き分け。数の中小人幾人ありても可愛いが親の理。一寸どうでない。小人大層であれど、一時どうとあろまい。皆な寄り来る/\。人は皆な、子供のように理を治めてくれにゃなろうまい。 |
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明治33年9月4日 |
春野喜市、長男貞造咳厳しくにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、小人と言うやろう。さあさぁ見るまでは、どういうものともこういうものとも分からん。見るや否や親子という/\。見るまでどうやらこうやら分からん/\。小人という、親というは、小人の処、親という理はどうでもこうでも中に皆なある。子ある、親ある、未だ親ある。この理聞き分け。名々掛かりて来にゃ分からん/\。知らず/\通り来たる。これから言葉諭す。諭しから自由の道知らしたい。順序長らえての中である。親というは、長らえての中の道理聞き分け。顔見たら名々もその道理、苦労名々して見にゃ分からん。我が事に掛かれば、遁れるに遁れられん。よう聞き分け。小人もうならんかと思う。なれど、一寸大層。なれど、親に成る程、神の道は恐ろしい怖わいものやなあ。この道理のほどきよう諭す。一時どうでもない。なれど、うっかりして居られんで/\。 |
押して、親という処を諭し下されますが、老母の処お諭し下されますや。
さあさぁ尋ねる処/\、理は二つといえど、一時以てどうとあろうまい。なれど、一つ長らえて事情運んだ。その日実分かりたら、どちらからもどうしょうやないか、こうしょうやないかと、その心に添わにゃならん。
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明治33年9月9日(陰暦8月16日) |
夜9時頃、刻限(本席の御身上前日より大変御障りの処へ刻限の御話しあり、本部員一同拝聴す)。
お前等何を待って居るぞ。今晩で二晩の夜明かし。さあさぁ皆の者、何を待って居る。何を聞くやら、良き事ばっかり思て待って居る。明日日どういう事聞くやら、もうこれ今度という今度は、夏の休み月の半分も日延ばしたやないか。休んだやないか。一日の日が来た処で、間に合わんとしてみよ。どうなるぞ。よう思案してみよ。何も聞かず、甘えて居るも同じ事。そら三才児も同じ事。何時どういう事(が)できるとも、(どういう事を)見にゃならんとも分からん。どういう峠(を)越さにゃならんとも分からん。明日日(あすにち)(には)どういう事(を)見にゃならんやら分からん日になりたる。これまで年限(は)長いと皆な諭したる。よう思案してみよ。先の事(を)知らしてある。(それが)後や先にな(ってい)る。皆な一つ/\調べてみよ。嘘はありゃせん。皆な先の事(を)言うたる。言うておいた事は、年限の内にはどうでも出て来る見えて来る。どうでも先の事(を)言うておいたら、その日が来る。百年の先の事言うておけば、三十五十(の年)の者は知ろまい。なれど、どうでも出て来る。これよう聞き分け。元の話しはこのくらいの(深く長く大きい)もの(である)。よう聞き分け。これからという、これから嘘は一つもない、という事(を)思案せ(よ)。嘘という(ことに)は何も旨い事はあろまい。真実というは、真実(が)見えて来る。嘘と思うたら嘘になる。誠(と)思えば誠(が)出て来る。そら遠い所やない。内に出たる。傍の者も、一名二名に巻かれて居た。三年四年は自由自在にして蔓られた。一言も返やした者はあろまい。神の道に嘘はない。嘘に旨いものはない。勇んでくる。嘘やない。結構台である。これだけ諭したら何ぼ書物に出そとまゝや。書物を起そとまゝや。さあさぁもう一言/\言うておく。
あの者偉い者(という)。偉い者が(この道を)捜して来る。尋ねに来る(ようになる)。捜して来る者より、(こちらが)もう一つ偉い者でなくば、捜して来ん。(この道は)元は捉(つか)まえどこないような者(である)、なれど、一言説いたら、百巻の書物にできる。日本に数ない偉い者(が)出て来る、捜して来るとも分からん。これだけ説いたら分かるやろう。子供何言うやら。他所に移した花を見て、あの根貰うて作りたいと言うは、親に子供が無理言うてるも同じ事。とんだ話し、難しいと言えば、どれだけ難しいとも分からん中に、どうなりてもという、真実(が)欲しい。紙より薄い物でも、真実(を)積み重ねたら、神が(引き受ける)。(相手が)どんな刃(を)差し向けようがどんな大砲(を)放そうが、受けんが神の自由(しいう)。(これは)これまで説いたる。後にあるか先にあるか、中にあるか。これよう聞き分け。行きなと言う所へ行て、五人の子供、親二人ある、二人の子を抱かまえ、後三人深い所へはまりて了うたら、どうなる。これ聞き分けて、皆々の心、真実という心、十分真実(の心が)欲しい。これまで真実やこさり、あちらこちら苦しみの中に、道を拵えて来たる。(これは)真実鮮やか(な)話(である)。もうどうなろうと言う、とても遠い所からやいやいと言う所から通りての道(である)。もう十のものなら七つまででけた。もう三分でけたら一尺の厚みの舟やで。鉄の舟なら、どんな所でも通るげな。碎(くだ)こと思うて(も)碎けんで。(しかし)これより豪(えら)い物ないと言うても、(その)上(が)あるから碎ける。碎けて了たら、どうもならん。これしっかり聞いて楽しめ。よう聞き分け。
嘘に旨いもの(は)ありゃせん/\。嘘程恐ろしいものはない。なれど、真実程結構はない。(真実は)楽しみ(である)。この意味(は)何程結構とも分からん。もう明日日/\、世上から待って居る。なれど、今の間に、何と、どういう話しあるや知れんと、良い事ばかり待って居る。なれど、戴けん時にはならん。もう年取れた者、一戸の中なら一夜風邪引いても医者に掛かり、神信心もせにゃいかんと言う。この道という、道に理がありゃこそ。良い物貰おう/\というは、三才児と言う。子供と言う。無理なき事や/\。親に添うてるも同じ事/\。何とも親から三才児同様。今夜の話しこれも一筆留めておかにゃならん。年限の内には、国々作物取れん事もある。あちらも取れんという事聞くも同じ事。年限の内、これも一寸聞いておかにゃならん。明日日は我が所という。遠い所は分からん。陰から話し聞いた。席始まりてない/\という事、あちらこちらへ聞こえたら、大変困難やで。どうなりと又々話し風変え品変え、人々あるによって満足与えにゃならん。人変わりても満足渡す。一年で帰るとも二年で帰るとも、三年で帰るとも、分からん分からん。よう聞き分け。びっしゃり閉めて変わる。何ぼ出したて出し切れんが、神の道。すっと入りて、すっと出る。びっしゃりと閉めて、びしゃりと出たら、そのまゝ。そのまゝ、三つ四つ言葉。これ崩したら、何程の書籍になるとも分からん。もう後や先になるけれど、ちゃんと綴りておけ/\。 |
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明治33年9月9日 |
佐々木兼太郎、三女芳12才以前身上障りより事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ子供/\という。子供、どういう障りてあろ。まあ一寸々々これが障りてあろ/\。どういう事の障りてあろか、思い/\日を送りたる。順序尋ねにゃ分かろまい。尋ねたら、いかな指図あろと思う処、容易ならん事情諭す。日々という、道理一つ。今日の日、まあまぁ長い年限の間、これまで/\道の事情通り、どういう事であろ。銘々言わず語らず、通りたる理あろ。なれど、通りたる精神一つ持って今日の日。何か真に治めてくれ。遠い近い言わん。遅き早きは言わん。事情は五つ指五本の如く結び込んだる。銘々所々万事心に掛かりて心に治め。心に掛かるは天然。天然という理を、真の心に治め。万事の理ある。又子供理ある。万事治め。万事安心。案じる事要らんと、しいかり聞き分けてくれるよう。 |
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明治33年9月12日 |
平野楢蔵、北陸支教会事情のため出張願い。
さあさぁ尋ねる事情、何か事情は、それは一つ理は皆な分かる。事情へ願い通り許そ、許しおこう。 |
北陸支教会担任岩崎源右衞門事情につき、増田亀次郎を担任に致したきにつき平野楢蔵心得まで願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあまぁ長らえての道筋、先にはどういう処であろ。道順序十分という処、身に一ついかな事と思う。なれど、そうやない。道は末代理、末代理なら力落すやない/\。道は末代と言えば楽しみ、どうなろこうなろ、楽しみ治めてやるがよい。 |
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明治33年9月14日 |
本席身上願い(本席御身上夏頃より少々御障り有之、尚事務始め前より大変障りにつき、一同相談の上事務始め下されたら、第一先に本席身上の事一同の心得までお指図仰ぐ事にて親神様へ御願い申し、御身上御助け下されましたが、一昨日又昨日なりお授け御運び下されしが、夜前御身上御障りにつき本日一同揃うて願い)。
さあさぁ何か尋ねる処/\、皆な前々に一つ/\事情、身の障りどういう中こういう中、一夜戦い一つ事情、あらあら道理だけ話し掛けたる。諭し掛けたる。刻限という、今まで神一条の理で通り来たる。世界始め掛け所々名称と言う。名称は、これはこれ長い年限の間に、又候/\では、世上へ渡る事でけんから、あちらこちら、ほんの路銀を渡したるようなもの。大抵これだけこうしたら、一人歩きでけると思うてはならん。又候尋ね掛け。決してならんというはどうと、沸かすやろう。ちょい/\の処、あらあらこうしたら十分というはそう楽々の道を先という、楽々の道を先という。楽々の道を先に立てゝ、末を止めて了うたら、世上の理も同じ事になる。どうでもこうでも神が連れて通り来たる。中はどうなりこうなり世上に部下という処、一つ/\名称下ろしたる。何よ一名一人で行くなら、何よ大きい成ろうという。それより談じ掛けたる。又候一つ同じように一つ別派という、独立という、小さいものが先という。
この道というは、どう(なるであろうか)と皆な思う/\(であろう)。(その)心はころりと違(たが)う違う。そこで、どうでもこうでも天然と言うたる。天然の道には急いたて行くものやない。天然は道理でできたもの(である)。あちらへ頼みこちらへ頼み(するのは)、それは代(価)を以て代物(しろもの)買い寄せるようなもの(である)。代(価)を以て買い寄せる(の)は仮名なもの(である)。この道(を)始め掛けた(の)は、なかなか容易でできたものやない。何も知らん者(が)寄って、高い低い(と地位身分の事)は言わず渡り(て来)た。そこで、じっくり(道のコウノウの理を)溜めておけば天然という(のである)。天然(に)は節(が)ある。天然というは節から理(が)治まる。これは天然と言う(のである)。急いては行くものやない。急えたて行けやせん。一足に跨げる事できん。そら行けやせん。踏み台なくばいかん。どちらへなりと(してでも)跨げようと言うは世情(の事である)という。まあまぁこれから聞き分け。
成っても成らいでも構わん。(道の)掛かりは年相当の者(が)寄り合うて天然の道を楽しんで居る(であろう)。一代はどうでも苦しみ(の道を)通りてくれるは(天然の道である)。(その中に)神の楽しみ(の理を与えて)連れて通る道(が)ある。(神が)連れて通れば、どう(いう所)でどういう事(を)聞くやら見るやら(分からん)と諭したる。証拠(が)なくば(このように話しても)頼りあるまい。紙一重(のところ)という。紙一重(のところで真実の理を積む事)が、何ぼの(楽しみの)道(になる)とも分からん。(その道には)刃も受けん(という)。こら容易やない(ところの)諭し(である)。これだけ諭すによって、よう聞き分けてくれにゃならん。
身上という、長い間暑さも休みどころやない。どうであるかこうであるか、と力添え、心一つに成りたるなれど、大い間違いで、何がどう成ったてこう成ったて、身上に掛かれば、身上から安心ならん。どうしょうこうしょうと言う者さしておくがよい/\。精神からさすは年限から見て、世の中もあれば不作もある。前々諭す紙一重、なかなか頼り厚きものであるで。内々それぞれ皆な寄り来る、入り来る中皆な繋ぎ合い、細い糸でも大抵やない。繋いでくれ繋いでくれ。繋いでまさかの時には何処から稼いで居るやら、一時に影出る容易ならん諭である。早い遅いは言わん。言い掛けた道は、どうでも見せる。内という、上に立ってる者、よう聞き分けてくれ。この道の中、本部/\中という、それぞれ寄り合うたる古き中は因縁と言う。因縁んは深き心の理以て弘め掛けたる。難しい中でも通り掛け。楽しみ(の)路銀渡し掛けたる。これから何よ指図違わん。違う事諭さん。内々大枚用意なけにゃならんけど、用意ならん。用意薄い/\。天然の理が望む。何よ賄い/\一つの理で成りたる。どうするもこうするも、一つ理聞き分け。楽しみなくばできん。身上不足あれば、何も楽しみありゃせん。楽しみなくばできん。明日はよかろうか知らん、夜明けたらどうというようでは、楽しみできん。これもさあさぁ道をつけるは皆なの楽しみ。指五つに加わりてくれ。あんな者あんな者と言うその中に一つ理結んで年重ねたら、どのくらいの者に成るとも分からん。皆な信心から寄り合うたる。皆な初めは探り/\、探りは第一理に成りたる。皆な偉い者や。あれやなくばならん/\と皆な手を置いたる者でも何もならん。内から出たるやろう、これ雛形である。これ心一つであるものなら、そうやろう/\と言うて分けて通るは、楽しみである。これよう聞き分けてくれ。 |
押して、繋ぎ合いという処は、網島の方でありますや願い。
さあさぁ何よの事も尋ねる道理/\、段々という、古いという中に一つ理というは、働きあり/\、なれど、どういうもので発達ならん。陰から思えど救ける心ない。何よ身に応える五本の指、世上から見ても端々の処二つに諭せん。一つに区域分ける、一つに区域分けば鮮やかなもの。同じ一つ理といえど、どういう理も聞いて分かる。これ聞き分け。名称の中先には数々ある。道ならん処、理に添わん理はどうもならん/\。細々なるは、どうもならん。よう聞き分けにゃならん。前々古い中にいかな道も通り、今になあと言うは、これ放っておかれん。どういう処へ使い、益なき事したと言うやない/\。よう聞き分け。先々皆な心に分かる、何程隠しておいたて、道理から尋ね返やす処、運び合うて繋ぎ合うて、陽気の心治めるなら、又々五本の指を栄えるという指図しておこう。 |
又押して、お指図の内に賄という処は、本席の処本部の内から運ぶ処でありますや願い。
さあさぁ段々尋ね掛けたる、諭し掛けたる。追々道の心に悟る。心に分かる。談じ合い、段々談じ合えば、理は分かる。よう尋ね返やすに諭す。前々古き話しに伝えたる。十分筆にも取らしたる事もある。一つ諭し言い合わし、又一つ言い合わし、何か一つ/\談じ合いて、段々合わせし、ほんに成る程間違いという道理治まれば、曇りありゃせん/\。世上待ち兼ねて居る。どうもならんようになって了うてから、どうもならん。前々席と言うたる。席が勝手でした事一つもない。席勝手ですると思うたら間違う。前々一つ掛かりた事ある。大い理で成り立ったる。これからは、よう聞き分け。一名煩わし、席居るか、席欲有るか無いか、聞き分け。折々人に誘われ/\、折々話する事ある。これだけ本部/\と言う中に、席という名のある者あるか。これに答してみよ。席というは、休みまで働かさにゃならん。席の理安楽に暮らせるか。席はタンノウしてるけど、道理又外れる/\と、どんな事になると、どうでも何もならん。世界並も同様になりて了う。疑うやない。天の理に違う。天の理に違えばどうもならん。これよう聞き分けくれ。さあさぁもう筆一点を打って印し掛け。もう一年後隠れた者ある。三つの道理という中に一つ隠れた一つ理は、席に心になりて席の胸の内思案してみよ。年取れたる理察してくれにゃならん。今日まで、教祖存命かくれ、席に心映す。それから年限道筋よう聞き分け。道筋に、どうしてくれこうしてくれとは、席は言わん。年限来て、どちらもいかんこちらもいかん。心合わして人間心ばかり掛けたる理ある。よう聞き分け。皆んなそもそも一人頼りと思うた者は暮れた。何でも彼でも連れて通らにゃならん。こういう事は、今日の日まで言わなんだ/\。神の理に頼む、皆々の理に頼む。 |
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明治33年9月14日 |
夜9時、刻限の御話し。
アヽヽヽヽヽヽヽウンヽヽヽヽやれやれやれ、あゝやれ/\/\、まあ、あちらへ廻りこちらへ廻り、どちらにもあちらにも、皆々さあさぁ、まあ一寸早く話したい。どういう話したいなら、早く古い話したい。これまで刻限にしたいと思えど、出けん。どうやらそれぞれ道理言わにゃならん、聞かにゃならん。これでは放っておけん。皆な一つ寄りたる。こうもせにゃならんどうもせにゃならんと、今夜という今夜寄ったる刻限九時という。程のう刻限移るから、くどい話する/\。
どうこう(という)古い(者の)中には、あれこれ(と)現場(を)目の先にした事はし(っ)て居る。なれど、古い事は、ほんに(そうだ)と知って(い)る者はない。ほんの二十年二十四五年(の事は)は知って居る(であろう)。(しかし)これから後の十年以来というは、とんと分かりて分からん。書いて筆に残した事はない。実際は十七号筆先という、珍しいものがあるそうな。見たいなあ、聞きたいなあ、これはどうも見とうて/\、聞きとうて聞きとうてならんというは、世界に多分ある。なれど、容易に見せる事はでけんで。又真に聞きたいと言う者には、そら聞かさにゃならん。なれど、うっかり出せん。天然と諭したる。ぼつぼつは天然という。昨日や今日に出たもの天然と言えん。天然外したら、一も取らず、二も取らず、何をしたんやらと言わにゃならん。皆々今夜という、今夜は古い中一寸古い話し、俺等はこう思う、と言う者あってはならん。古い処は筆取ってないから、道理聞き分け。どういう道から成り立ったる。最初という、三十七年前、その前又長い。三十七年後の者知ってる者一つもない。ほんの話しにそうであったそうな、と言うだけ。実際見た事はない。難儀苦行の道は分からん。よう聞き分け。三十七年古い俺等どうや、俺等こうや、影姿なかった。後々難儀は話しだけ。皆な心に治まってないから聞いたゞけ。今勢から取り締まり、万事仕難くい。これも古い話し(であるが)、刻限と(いうて)諭したる(ことがある)。(それは)天然という(こと)は、皆ないつの刻限にも一筆なりと言うてある。
三十七年後(の道を)尋ねてみよ。(今はその時と違うて)日々替わり合うて(皆が寄りて)来る。替わり合うて詰める(ようになった)。暑けりゃ、ふわら/\と扇使いしてでも尋ねら(れ)る。又寒けりゃ大火鉢に大き火を起してなりと、尋ねてみよ。嘘はない/\。聞いた事は忘りゃせん。これだけ(の)話、早く/\と思えど、どうもならん。筆先(が)証拠(である)。今年(から)先十年二十年先の者(に)成ってから、話しというは、実際その場/\であらあら分かる(ようになる)。昨日はどう明日はどうと尋ねてみよ。昨日はどうしたこうしたと言えば、分かる(のと同じである)。
今の事権力あってはならん、微力では行かん。神の道が止まって了うてはならん。艱難苦労(された)教祖存命中(のひながたが)、先々(に)映りたる(道である)。どうでもこうでも、天然で成り立ったものは、何処から眺めても曇り(は)ない。どんな者が見ても水晶玉の如く(にならねばならん)。どんな者でもこの道理の一つに集まる。よう思案してみよ。これこんなぐらいで神の道(が)止まりて了てはならん。一つの道理に(心を定めて)、三十七年後の影も姿も分からん処からの道(を)楽しんでくれ。踏み被(か)ぶりありてはならん。よう聞き分け。一年でも古い者、後の現場見て居る。新らしい者は結構だけ知って居る。話し聞いたゞけで現場分からん。取り持ちという、取り成しという、皆々あちらから持たせば一つの力、こちらから持たせば一つの力(となる)。あちらこちら(から持たせて)四方力と成ったら、六方八方と言う。そうしたら、どんな事したとて、どんな風吹こうとも、倒けそうな事はない。これは天然と言う。偉い事でけた(という)。六十年という古い道、何処から眺めても彼処から眺めても、出けて来たら世界の(水晶)玉と言う(ようになる)。それから段々伝える。又、刻限追々する。
元へ話を返る。(この道は)三十七年(以前)何も影姿なかったもの(である)。どうもせにゃならん、こうもせにゃならんというは、これは神のしんの柱と言う(理を心に治めてくれ)。神の力(は)薄いものである、細いものである。なれど、どんな事(が)あっても動(いの)かん(の)は、神の道/\(という)。どうなりこうなり、その日来たい(と思う)。又そこえ/\、土台(が)でけたる/\。あちらに(も)こちらにも、土台出けたなあという。こら雇うてする(の)やない。又価(を)出してする(の)やない。これは天然の理として独りでけて来るで。今の刻限は、これで一筆止めおくと言う。 |
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明治33年9月16日 |
大谷金太郎52才、身上大変障りにつき願い(高知部内岩浜支教会長、元は医師に有之)。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上事情、さあさぁ一つ理を尋ねる。さあさぁ一度二度容易成る成らん/\処、又候これは芯が痛むであろう。それぞれから皆な駈けつけて、もうこれ一時の処身上迫りたる。一時ではない。身上余程事情迫りたる。成る成らん一つの理は渡しおいたる。何よの事前々から組み立てた節という。節を越したる思う。一時身上迫りたる。大層/\という事情諭すが、事ある。第一満足与え、一時皆々心に楽しみ一時諭してくれにゃならん。身上一つ迫る。諭さにゃならん。ようよぅと思えば、身上に理、余儀なくの理。さあさぁ成っても成らいでも、尽しただけは道と言う。これ末代の道の理である。一代と思うたやない。これ一つ第一の理に諭しおこう。出越して居る処、今は会長と言う。何か一つ/\、これまで早く順序の道を運ばにゃならん中に、一つの大ぶしに掛かり、はっと思うた一日の日もある。中に、一つ理早く治めたい。そこで、どうでもこうでも、あちら教会こちら教会、それぞれ所々何でも彼でも他に一つ早く伝え、本部一つの理に治めにゃならん。これ楽しみにしてくれにゃならん。主が来るなら、否やの理を渡すで。さあさぁ今一時迫りたる処、何よの事もタンノウさしてくれにゃならん。何よ尽した処皆な受け取りてある。一つ諭してくれにゃならん。さあさぁ後々の指図、会長という名のみ諭したる処、あらあら分かりてあるであろう/\。 |
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明治33年9月17日 |
増野いと、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上から一つ話々。身上に事情あれば、どうも堪えるに堪えられん。一つ何よの事もよう聞き分けて、出越して居る処、余儀なく事情である。長らえての事情長らえての処は、日々便り/\、又それぞれ中に一つの理というは、皆な互いに理結び合い、それぞれ道理事情照らさにゃならん。これよう諭しおこう。又、身上から呼び返せと思うは、どういう理と思う、こういう理と思う。皆な話し合うて連れ帰れ。同じ一つの中でも、西向いてる者もある、東向いてる者もある。西から北向いてる者もあれば、東から南向いてる者もある。それでは天の理とは言えん。何でも彼でも、東向こうと言うたら一時に東向く、西向こうと言うたら一時に西向く。これを、一つの理に諭するによって、ようこれを聞き分け。もう一つ、立ち戻らにゃならん理もある。何でも彼でも、一つの道理。世上へ明るい事情。一時何かの処、何か言い難くい/\、という事もない/\。それぞれ談示の中に、皆な寄り来る中に、たった一つの理を立てば、何も難しい事はない。善い事も悪い事も、皆な寄ってするなら、親が悪い所へ連れて行きそうな事はない。何でも一時戻らにゃならん/\、道ともいう。日々どうよこうよと説が立つ。怪我あってはならんから、これを早く談じて、一つの理伝えてくれるよう。 |
押して、増野正兵衞、松村吉太郎両人一時帰る願い。
さあさぁよう聞き分け。もう何箇月になるか。全く十日や半月の事やない。一時皆な帰れと言う事は要らん。今一時差し掛かりてある。何を放っといても帰らにゃならん。これを早く伝えてくれるよう。 |
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明治33年9月21日 |
旭日支教会長岡本善六、腹痛につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一時/\堪えられん。いかな事であろうと思う。堪えられん事情、それぞれ眺めてそれぞれ心と言う。よう一つ聞き取って心に治めにゃどうもならん。身上お腹から痛んでならんという。よう聞き分け。身の堪えられん時は、何も思う事あろまい。又他にそれぞれ道通りて居る者も、人の事と思わりょまい。どうしてなあこうしてなあ、真実というは道の理である/\。どうしょうこうしょうと、何程思うたて、たった一つの身上が堪えるに堪えられん。一つ理である。何様も皆なその通り。この道という、しいかりと思うはしいかり、不安不安と思うは不安。何程、どうしてやろこうしてやろと思うたて、皆なそもそもではどうもならん。皆人の事とも思わず、我が事と思てくれ。さあ身上大層、大層から踏み止め。これまで長い間の道筋、よかったかと思えばばらける。心に思うよう行かん、と思い/\年限経って了たる。よう聞き分け。遠い所の話しも聞くやろ、又見るやろ。所、道の理、どれだけやろなあ、どれだけやろなあ、世上小首傾げて思案なりたる。元々不安ではならん。この道、どうしてくれこうしてくれとは言わん。真実ありて思い/\添わなんだ。なれど、これから精神あれば、一時踏ん張り出ける。元々から古い事思い出してみよ。年限何をしたんやらと思う日あったであろ。皆々国々所々見て、真に誠治めるなら何よ自由。よう聞き分け。何程の物ありたて、身に不自由あれば、堪えるに堪えられん(という)。神の道に物なくなして、不安と思う。よう聞き分け。神の道やのうても一夜の間になくなした者もある。何時(に)大き風中たりて倒(こ)けて了う者もある。こら世上の習え(である)。又真実運び、心に成る程と精神(に)思うなら、(それは)種々と思え。年限尽し増ぁしたら、どれだけになるとも分からん。道(は)自由と諭しおこう。身上に長い指図した処が、一時小康が治まらん。早く助けたい助かりたいは、皆々の心、皆々の理。よう聞き分けて、将来忘れんよう、一時改め。身上一時大層、大層なら大層、大層改めるなら又一時、と諭しおこう。 |
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明治33年9月22日 |
堺支教会役員周旋の妻婦人会を取り結び、教会入社祭の当日婦人等御勤の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、皆なそれぞれ集まりて一つ事情、さあさぁ理は許しおく/\。 |
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明治33年9月24日 |
増野いと、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上から一つ理を尋ねる。身上尋ねる。尋ねにゃならん。一つ事情身上の処に切なみの処、一人に取りて堪えられんと思う。又一つ見て思う処、身上から一つ事情諭すによって、よく聞き分け。身上の切なみもいろいろにある程に。段々にある程に。又、一時どういうもこういうも皆な話し、談示とも言うたる。身上判然ならん事思い出して堪えられん。身上長らえての処案じる事要らん。長引いても案じる事要らん。よく聞き分けにゃならんで。何処にどういう事あっても、何処にこういう事あっても、(案じては)どうもならん。どういうもので、あんな事になった(と案じる)。そこで(思案して)どうであろうこうであろうと思う心は、ちょ(っ)との理である。余儀なくの事情であろう。思い違いの理(が)あってもならん。どんな者が出て来ても、どんな者が入りて(来て)も、道という糸より一つ細い理を楽しみ(である)と、諭しおいたる(であろう)。
そこで、世界の道理というものもある。世界に理(を)下ろしたる処もある。(それは)道中長らくの間の路銀という、一つの理(を)残し置いたる。世上という処も、思わにゃならんが、思い過ぎてもいかん。思い過ぎて(どうもならん)からと言うて、人の力を借りて為すようでは、天の理とは言えん。あこへ入りたら細い糸筋のような(もの)が引っ張りてある。往還になったら、(皆が)寄り合うて来る。今一時という。一つ成る理も心に持って、成らん理も心に持って(運んでくれ)。これだけくどう/\諭すによって、成る理(と)成らん理(とを)心に治めてくれ。人を頼りと思う(処の)一つの心はどうもならん。(人を頼りとすれば)そこで(は)又々先は恐ろしいものが出て来る。一日の日までどういう(事があっても)、遙か長い天然という理を以て(運んでくれ)。(人間心世上の理を以ては)薄い紙一枚より(も)薄い関が通る事(の)できん(の)が神の道(である)。人間という道なら、強い弱いある。神という道は、年限を待ってできた道であるから、それを心で壊しては、どうもならん。
(世上は)四方八方(に)糸筋が引き廻してある。又(神の道は)八方(の)敵の中(にあって)、細い糸一筋(を)引いて防いで居る道である。糸口は一筋である。これを切っては、踏み止める事できん。そこで、どんな者でも二つの道を(心に)持って、心に治めて通らにゃならん。(道に)入ろうと思えば、嘘を言うまいぞ言うまいぞ(と)、諭したる。嘘に旨いものは何もない。こりゃ世上(に対して)糸一筋がどんな土手ともどんな垣とも分からん。(この一筋の糸を)越せん(の)が天の理とも言う。天の理なれば(敵が)これ来ても帰らにゃならん。これ(を)よう治めてくれるよう。
又建家の中にも、住家なら住家、建家なら建家、道理を心に違わんよう。住家というは、たった三つの建家が初めである。後々住家という。建家は容易に行かん。この一つの道理を聞き分け。どんなもの建てたて一間四方建家も、十間四方の建家も、住家は住家。一間四方の容物も、十間四方の建家も、容物と言う。皆々の心に治めてくれ。そこで、又一つ道という道理を以て糸の中に納めてある。何処へ廻りても、糸が邪魔になりて、入るに入られん。どうなりこうなり入りたとて、天の理によって直ぐと出にゃならん。これ十分の理治めて、皆々の者しっかりと聞き分けてくれ。たゞ糸口は一筋の糸、取り締まりたる道理に諭しおこう。 |
前々お指図を悟りますと、春野利三郎生まれ更わりてありますか、出直したる日時と生まれ出での日時同じ事であります、利三郎の生まれ更わりでありますや願い。
さあさぁあゝ因縁/\。心に因縁の理を持って、知らず/\に因縁。因縁の理という。しっかり/\。 |
押して利三郎でありますや。
前々お指図に、あちらからもこちらからもこうしようと言うてとありますが、これは老母初め家作してたんのうさす事でありますや。
さあさぁ尋ねる事情という。さあさぁその言い条という。一寸尋ねた処、小児たる順序諭しおこう。その日という、その日が来ん事にはできようまい。この身上、どう思うこう思う。それぞれともいう。たんのうさゝにゃならん。それは心に委せおこう。 |
まだ地所もありませんから、皆な段々追ってする事に願い。
さあさぁこれよう聞き分けにゃならん。何言うも考えともいう。事情中に談示という、一つの理が治まりたら、一日の日を以て委せおこう。 |
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明治33年9月26日 |
植谷梅松31才、沢田善助娘とめ25才縁談事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\/\、縁談一つ事情尋ねる。尋ねるからは、一つ事情一つの理に諭そ。縁談というは、よう聞き分けにゃならん。夫婦二人は言うまでもない。親々言うまで。夫婦一代一つ心、その心理に、どうでもこうでも二人、二人の理に心が治めるなら、何時なりと許しおくで。この理聞き分け。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治33年9月27日 |
本部にて仁興村の材木買い入れの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ普請用木という/\/\、いつ要るとも分かろまい/\。いつにゃどうせにゃならん、こうせにゃならんという事は、まだ分からん。沢山ある時に寄せておくがよい。いつ何時とも分からん。なれど、用意と言えば、そら許そ/\。 |
然れば教長の方へ申し上げて買わして貰いますと願い。
さあさぁもう十分の何年でもというは、尚々の事。今一時と言うは、ならん。なれど成る日に一つ。成るだけの事働いておくがよい。 |
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明治33年9月27日 |
これまで本部に古く細道の時に通りてかくれたる者の霊祭を、臨時祭として閏八月十五日に勤め度く願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ道のため/\、もうこれ暮れたる者は、何処から頼りもあるまい。古く通りたる者は、それ分かりある/\。暮れたる者から、どうしてくれこうしてくれ、そらあろまい。今一時道の心あれば、そら心だけしてくれ。大層は要らん。お前これだけ、お前どれだけという事は受け取れん。成る者も成らん者もある。これは折角の道剥がして了う。もう心だけ運んでやれ/\。そうしたら皆な楽しんで来る。心だけ/\。皆な楽しみ/\。どうしてこうしてという道定めば、成る成らん道ある。さあ何時なりと許そ/\。 |
見計ろうて、金少々下げる事願い。
さあさぁ何ようの事も同じ事、心浮かむも一つ理/\。何でも彼でも大層受け取れん。大層は要らん。心だけ/\/\運んでおけば、それも楽しみ、これも楽しみ。無理な事した事は、成るものも成らんものもある。こればかり運んでくれ。大層大層小さいもの。大層これ同じ一つの理に結んだ者はならん。これよう聞き分けてくれ。 |
大二階で執行する事願い。
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明治33年9月27日 |
教長の庭働きに福知山支教会長足立清次郎の妹いわ17才雇い入れの願い。
さあさぁ事情/\、事情はこうと思えば、その日/\まで許そ/\許しおこう。 |
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明治33年9月28日 |
高井つね、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上にどうも心得んという事情尋ねる事情、又事情尋ねるから、又一つ指図する/\。又、指図というものは、どういう事という。皆な心にある。どんな事も身から、どういう事も尋ねるから、指図する。幾重指図、誰々指図、十分出したる/\。よう聞き分けにゃならん。どうも身に心得ん、心得んから尋ねたら、こういう指図あったと皆な用いらにゃならん。昨日に指図はこうであった。日柄経ったら忘れ、どうもならん。名々身に障りあって指図貰う。一つ中皆々中、名々それぞれ談じ合い、ほんにそうであるか、と、用いらにゃ。何か指図通り固め。ほんに成る程という道つけにゃならん。道という、よう聞き分け。道の中にどんな者もある/\。ほんに道と言うても、入って居ても出る者もある。どんな者もある。どんな者も投げ込んで、手分け/\してる者も、世上にまゝある。どれから聞き分け。道は綺麗に行かにゃならん。どれから見てもほんにと、誰から聞いてもほんに成る程という事情諭してあれど、とんとならん。風が変わり/\同じ事になる。十分(ということ)は(どうもならんと)諭す中に、それぞれ(奢りが)長じた/\。(奢りが)長じたらどういう事になる(か)。よう聞き分け。尽し果てゝ了てる者(が)ある。(道の)掛かりとする者から引き(比べ)、別して我が内はこう(である)、人はこう(である)と察してくれ。遠い所(で)皆な尽し果てゝる者(が)沢山ある。尽し果てゝ、道立て難くいと言う(者がある)。聞き分け。国々所々(に)皆なある。尽し果てたる処から見れば、(奢りの)長じた事でけん。国々(のことを)なあ(聞けば)今日はわし(も)奉公(するの)も同じ事(という)。どう言おうがこう言おうが我がまゝと言うてはならん。事情(を)身に聞き分けて、名々精神(を)定めて皆々話(し合い)して、皆々こうと定めてみよ。身上は鮮やか。さあさぁ指図貰わにゃならん。何ぼ言うたて分からん。名々改め。もの教えるも、深く要らん。一通りという。ほんにこれは選択と治め。男にしては一通りあればよい。深く学問要らん。女なら羽織袴でけば十分。羽織袴でける者は数々はない。羽織袴でけば十分。外の事は要らん。外の事するは神の事にならん。神の道外すなら外の道でするがよい。仕込んで国々辿る/\。この道、道の苦労なら十分仕込め。道初めから、する者なく為し、ころりと入れ込んで、あちらへ掛かりこちらへ掛かりしてる者、世上に沢山ある。これ聞き分けば分かる。これより鮮やか指図でけん。名々改め。身上いつまでも悩んで居てはならん。所々治め方、成るよう行くよう付けてやらにゃならん。 |
よしゑは女学校の方やめさす事に致しますが、泉支教会の方地所借地でありますで、今度買い入れたいが如何でありますや。
さあさぁそれは成るよう行くようと諭したる。成らん事は行くものやない。成るようすれば、ほんに頼もしいというは、十分諭す。これだけ諭す。 |
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明治33年9月28日 |
茨木基敬身上障りにつき願い(陰暦8月5日の晩に腹痛み御陰様に助かり、又陰暦8月18日に岡山支教会へ出越して居る先で、午後5時頃より朝方まで腹痛み歯うづき、これも御陰様で助かり、この度本部へ帰らして頂き居ります内に、身上あちらこちら悩み心がうっとしいてなりません。又時々涙が出まして困り、又夜前から朝方まで喉痛みますにつき)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情身上の処いかな事情であろ。身上心得んから尋ねる。尋ねるから又事情の理も諭さにゃならん。年限の内に/\道のため一つ諭し、ようよぅ改めて国々という、所々という。通り難くい道も通りよう、心得諭す。道理鮮やかタンノウ治め。道という理なけにゃならん。これまで丹精した理は、ちゃんと揃えて神が持って居る。遅い早いはない。万事治めちょと理に諭そ。大風の中海の中風吹いてばらばらになり、それより段々島へ上がり/\治め掛けたる。容易で行かん。一先ずは、どうなって了うやらこうなって了うやら、分からん処、段々一つに基づき順序運ぶ処、日々である。よう聞き分け。今一時からどうぞ言うた処が日結び兼ねる。名々こうと言うたて行こまい。あちらへ固まる、こちらへ固まる。今日という日付けてある。どれだけこれだけと言う。揃いてある楽しみ治め。心得のため諭しおく。これまであちらへ吹き流され、こちらへ吹き流され、名々はどうも申し訳ないという心以て、これから又々理に諭さにゃならん事がある。早い遅いはない。先長く、遅いは先の楽しみと諭しおこう。 |
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