(7月) |
明治33年7月1日 |
清水与之助59才、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身上が一時迫る。どうやこうやと言う。段々尋ねる処、尋ねる事情はこれまで/\、指図及びてある。長らえて他に事情満足与え、一つには急いでから十分伝え、ようよぅ治まってある。一つこれからなあと言うは、言うまで。万事澄み切り治まり、人にとりて何どうと言うは、これまで他に満足与え、十分理急いで掛かりた処聞き分け。年限十分通りたら、主も満足/\、他にも満足、一日送りに通りたる満足、一年も十年も同じ事と、皆な満足与えて十分と思うてくれにゃならん。 |
押して、満足という処願い。
さあさぁもう満足というは、十分の理。日が足らんが不足に思う。不足に思わず、急いだ処から心添えて、皆なこれ聞き分けてみよ。一時どうとはない。なれど一時迫りたる。残りよいと思わず、何をしたんと思わず、何かこれに万事留まる。尋ね返やす理もどういう理と尋ねる。これまで十分通り十分果たし、一つ指図及んだる。指図より十分経ったる日を数えてみよ。よう聞き分けて、主にタンノウさして、十分やと、一つ心添えてやるがよい。 |
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明治33年7月3日 |
雁瀬平左衞門61才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ事情いかな事であろうと、一つどうでも何ぼう話しという、それぞれ段々という。どういう事違うのであろう、思うばかり。さあさぁ身に一つ何たると思う処、日々であろ。事情一つ諭す。よく聞き取って、心に十分諭してくれ。どういう事諭すなら、長い年限/\他に構わず、心だけ道を運び、ようよぅに通り、中に又ようよぅこれからなあ、と思う処、身上これなあ、今までなあ、この心持たず。この道ならこそと、これから暫く心悠っくり持たし、十分タンノウさし、一寸見た時はどういう理聞くやら、これと/\曖昧事情ある。よう聞き分け。道尽し損にならん程に。この道楽しみという中に、身上なあと更々思わず。この道ならこそ、この年限までなあ。何か世上理ある。この理聞けば、事情まだまだあるで。これ早々楽しめ。 |
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明治33年7月3日 |
谷田寅吉次男寅松23才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうもいかな事情も尋ねるやろ。尋ねるまでの心というは、容易ならん心である。さあ身上という、どうも心得んなあと/\思うやろ。思うは理や。なれど、尋ねるからは、一言指図しよ。この事情よう聞き分け。心に成ろまい。心に取って堪いるに堪いられん。これまで道すがら、何でもという。運んだ理に、どうと思う。いかな事と真に忘れるに忘れられん。堪いるに堪いられん。よう聞き分け。道は末代理である。心鎮めて胸に治めにゃならん。何でこうなると日々であろ。なれど心取り直せ。人間かりものなら、世上も同じ事。知らず/\である。名々心治まろまい。鎮治まろまい。なれど、世上皆な同じ人間なら、よう聞き分け。この道心尽し、どんな事あれど、二人一つの心、互い/\結んだ中なら、放っておかれん捨てゝおかれん。これより楽しみない。一戸一人なら心仕舞のもの。成って了たらそれ仕舞。なれど、道尽したら末代の理。聞き分け。放っておかれん捨てゝおかれん。いついつまで続くは理。真実続いたら誠。皆んな心持って、優しい、優しい心持ってくれ。これより楽しみない。何処へ詣ったとてないで。この道は天の道。放っておかん。いついつまでなくば天の道と指図しておこう。 |
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明治33年7月6日 |
郡山分教会山瀬文次郎本部準員に繰り上げの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事もこういう事も、これも尋ねにゃ分からん。尋ねるから、それぞれ順序/\理ある。順序から理出たもの。そこで、一寸話し掛けたら、その通りに成りて来る。又、せにゃならん。当分/\それこれあちら掛け合い、今日の話し及んで、そこで、仕切りた理は又々にして、楽しますように。これだけ一寸話しおこう。 |
準員に御許し下されますや。
さあさぁ尋ね返やさにゃ分からん。尋ね返やせば、ほんに道理やなあと、理がなけにゃならん。当分あちら掛け合いこちら掛け合い、通りた理も同じ事、一日二日三日という、段々通り理に当たる。何も悪い指図やない。結構な指図やで。さあさぁ日がある。十日三十日も同じ事。初めやない。長い道通り、捨てる事ならん。そこで仕切りた理は、一時いかん。ほんに、これなら/\と言う。さあさぁ楽しんでくれ/\。 |
土佐卯之助本部員にする事情願い。
さあさぁ段々手順、それぞれ手順待って順序/\、道一日の日皆なそれぞれ心得るから、道伝え、改め尋ねる。尋ねたら十分諭しがある。これまであちらもこちらもと言う。遠からず/\と言う。掛かりた道尋ねる処、皆な型という、雛形という。その順序に取り計らうがよい。 |
本部員に御許し下されますや。
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明治33年7月8日 |
清水与之助、養女に西本みつ23才貰い受けの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\尋ねる事情は、段々前いかな事情もどうという、もう一時事情いかなるも夫婦明らか。理を結ぶ。楽しめ/\。もうタンノウやで/\。 |
西本熊吉家族共兵神分教会三島事務所内へ入り込む願い。
さあさぁ尋ねる事情、皆々の心、それぞれの理。一つ理を見分けて、事情理は許そ/\。 |
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明治33年7月10日 |
船場分教会、類焼につき一同御詫びの上、あと/\心得のため願い(去る6月27日東手なる紙屑屋より出火類焼につき)
さあさぁ尋ねる事情/\、皆なそれぞれ心を以て尋ねる。事情いかな事情であろう、どういう事であろう、と思うは一つ理なれど、よく聞き分け。一つ諭そう。まあ一時初めて理を下ろし、理の下ろしの初めの台とも言う。それより細々事情から、段々事情集まりて事情、まだまだ事情、それぞれ皆なこうのう有る無きはあろまい。皆な与えたる理、又一時尋ねる事情、心に掛けな/\。影にも思うな。十分すっきりしたら、十分した芽を吹かす。すっきり洗い替え。しっかり心を寄せ。何年以前こういう事あったでなあと、今にも、おうそうやなあと芽を吹かす。 |
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明治33年7月11日 |
清水与之助59才、身上願い。
さあさぁ段々尋ねる事情/\、さあさぁ一日、さあ事情ならん中事情尋ねる処尋ねる処、さあ一言/\。もうこれ長らえ/\の事情である/\。どうなりこうなり/\、何でもと思う処、日々思い詰めたる処/\、余儀なく事情、身の処堪えられん事情から、まあ内々満足与え、夫婦中一つ、この道理聞き分け/\。皆んなこれまで、長らえて道すがら通る。皆な諭す中聞いて居る、又諭して居る。皆な為す因縁事情諭して居る。夫婦中、実ないと思わらせん。日々説いたる中ある。夫婦跡目あと一つ同じ事/\。あと皆な伝え出る。夫婦ないと思わず、今日の日という。いずれ/\何よ心に掛けな/\。もう一日の日も短いなあ、掛ける心持たず、前々事情諭しある。身に迫るから、長い夫婦なかったと持つやない。皆な世上から見てすれば、身上楽になる/\。世上のどんな理もある。その道理から心急いで跡目治まれば、年限の内も同じ事、タンノウ/\すれば身の処/\。 |
押して、普請そこ/\でき上がりましたから本席、本部長御這入り頂いて、続いて清水与之助移り度く願い。
さあさぁ心に掛けずして、もう一日の日も何日も同じ事と心治め。もう楽しんだ処、もう一日も/\どうやこうやと思う事要らん。直ぐと/\。 |
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明治33年7月11日 |
吉成森蔵47才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に願う事情は余儀なく事情であろ。もう十分なかなか皆なそれぞれ中、思い掛けなく、どうも堪いられん。不自由これどうであろうと思う。一つ諭す。何よの事も聞き分けにゃならん。これまで道の処という、一寸で成ったものであろまい。この中通り道の中という。世界の中と思い、この中通り、身の不自由どうであろうと思う。よう聞き分け。すうきりと成ってからは、どうもならん。取り返やしあろまい。これまで長らく心あればこそ、身の自由とタンノウ。世界どれだけ財産あれど、身の不自由見分けてみよ。さあ身の処追々。 |
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明治33年7月13日 |
下和田長助45才、身上再び願い(前お指図より、もとの支教会へ引き越す精神定めて居りますが、一時お助け蒙り候え共、又候障りにつき)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情に心得んという。どういう事であろうと思う処、尋ねる。もう大抵ほんの言葉の理で、身の悩みたゞ言葉の理で理がある。身上何たる事と思う。折角なあ、こゝまでなあ、どういう事も思う心は日々であろ。よう心取り直して聞かにゃならん。先々元という、一時どうしょ、ならん。段々コウノウという道理、コウノウありて元へ治まる理、聞き分け。半ば/\理であっては、とんとなろまい。一時身に迫る。どういう事こういう事、心持って一つ理元の処へ理の処へ治まって、これからという処、身の自由ならん。よう聞き分け。前々諭したる。皆な尽した理から出たるもの。よう思案してみよ。一寸入り込んでどうと更々ならん。心にタンノウ治め。道というは、いつになっても変わりないというは道。長々尽し損やと更々思わず、これからという心持ってすれば一寸理がある。タンノウ第一。道の中にコウノウありて、元へ入り込むという。これだけ諭したら、皆々もその通り、段々事情、タンノウ諭してくれ。 |
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明治33年7月14日 |
天理教別派独立の件につき、内務省へ書面差し出しおきし処、信徒を取り調べの事に対し、各府県より内務省へ種々の事申し込み有之、よって今少し確実のもの提出せば却って教会のためかと言われ、よって十二下りを郡山の信徒中西牛郎に解釈させて大綱を内務省へ出す事御許し下されますかと願い。
さあさぁ何か尋ねる事情/\、前々に一寸一時事情、いかな事情どういう処、高い所という。あれから一つ理合うたら何も言う事ない。高い所は世上の理である。この道というものは、どういう処から成り立った。遠い所高い所は何にも分からせん分からせん。(この道は)一時にできた道やない。細い道からできたもの(である)。そこで、もう遠からず道見えるで。心しっかり持って(通るよう)。皆んなの綺麗な心より(神が)働き(を)する。(神が)働き(を)せねば何にもならん。どんな者こんな者(も)、皆な綺麗な者(でなければならぬ)。むさい事では何にもならん。さあさぁもう、どうも一時ならん。道理から聞き分け。どんな大風(が吹く)、雨が降らん、旱水(かんすい)という。月日(を)待っても降らん。どういう事(であろう)。こら何処からできるものぞ。これも分からせん。又(大風に)一時に吹き落され、一夜の間に(悲嘆に)はまりて了う事もある。これも何処からできるか分からせん。よう考えてみよ。この元一つ、よう聞き分けてくれ。上(かみ)さえさあと(認可してくれたらと)思うたら、これで結構と思うなれど、この道は容易では行かん。容易では成り立たん。(真)実というもの(が)世界に治まりて、道理成り立ったらできるもの(である)。もう長い間やない。遠からず成って来る。俺が許した、彼が許した、という事はない。独り成って来る。世界治めて居る者一人ある。始めて居る処へ、どうという処から、持ち出す。出すものは、どしどし出すがよい/\。隠し包みしてゝはならん。十分心に通り抜けたら聞く者ある。出抜けた者ある。あちら騒がしこちら騒がし、こちら聞いたら悪い、又あちら聞いたら善いと言う者もある。そこで、何よの事すっきりこちらからあちらへ耳の通り抜けた者に入れば、一時早業に火を移すようなもの。さあさぁ心おきのう一時出すがよい。まだまだ掛かり掛け。独り分かりて来る。 |
増野正兵衞、松村吉太郎明後日上京する願い。
筆先の処、大裏で建物して其処で調べをさして、その後別席場に用うるための建物の儀願い。
さあさぁ尋ねる処/\、それは道すがら道理ある。理に委せおく。あちらから一寸、こちらから一寸、何か一つ/\道理なくば、成り立つものやない。よう聞き分け。何か、どうぞこうさしてくれ、と言うは、ならんと言わん。年限道すがらである。何よの事も道という心以てすれば、どんな事も許さんと言うた事はない。さあさぁ掛かるがよい。 |
押して
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明治33年7月14日 |
増野正兵衞身上なり又小人おとも、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、いついつ事情にも尋ねる事情、身に一つ心得んから尋ねる。尋ねるからは諭す。これまで、それぞれ指図及んだる。どういう事掛かりて、一つ事情掛かり来るは、皆々中、皆々の中というものは、通りよいものゝ通り難くい。通りよいものゝ通り難くいというはどういう事。何よこの道という、心から一つ、それは言うまでやない、通りて居る。皆なそれぞれ中、万事、此処もこう彼処もこう、ほんにそうやなあ/\。何よの事も、言葉一つからどういう事も治まる。どういう事も成り立つ。万事取り集まり、万事取り光りともいう。そこで、どんな事するも、指図の上よりするは間違わん。指図によって跡目/\、切れ/\の理は合わんというような理もある。よう聞き分け。遠い理と近い理と、理と/\合わせば分かる。持って出る理も、持って入る理も、これから聞き分け。道理始める/\。何よ満足。満足は心の理、優しき者は日々満足。満足は小さいものでも、世上大き理に成る。これより大き理はない。満足広く通り、不足はあちら縮める、こちら狭ばむ。時によれば取れて退く。満足というものは、あちらでも喜ぶ、こちらでも喜ぶ。喜ぶ理は天の理に適う。適うから盛ん。あれこれこれ寄せた者入る。段々持ち寄り、理に入る出て来る。十分満足。満足与えば、わしもなあ/\、これ第一の満足、満足は天より与える理/\。身の処案じる事要らん、案じてはならん。 |
はいる出て来るという処、押して願い。
さあさぁ理は一つに話すなら、あちら取り寄せ、皆々心もそれぞれ映るという。何か満足が、これ第一の台である。不足はどうもならん。よう聞き分け。物持って入る、そこに置いておけ、と言うような事ではならん。大きい小さいは言わんで。小さいもの、小さいものでも満足は大き成る。台々、元々始めたものは小さい。小さいものは満足の台であるで。これよう聞き分けにゃならん。 |
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明治33年7月15日 |
桝井安松、身上咳出る事につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事も尋ねるやろ。尋ねたら、又事情の諭しもある。さあさぁよう聞き分けて、しっかり聞き取って、身の処堪えられん、時々いかなると思うから尋ねる。何事も取り扱え。一つ事情聞き分け。こうと言うてどうと言う、こうと言うてどうと言う。したなら何よの事も、それであるこれである、と諭す理をほどき掛けたら、理をほどき、こうしょうやないか、どうしょうやないか、諭してくれ。見難くい聞き難くい、何よ道の上から取って道の上より見分けてやれ。これがこうやこれがどうや、一つ/\道理から明らか道諭すのやで。名々又上上三名、こうというは皆なそれに成る事や。これまでの道、運ぶは容易やない。さあ急く/\。身に掛かる。日々同じ事。こうしたらこう、どれから眺めても、ほんにそうやな。後々見せてくれ。尋ねたらこういう指図ありたと話して、日々理重なり悖り騒ぎ、日々の理言うたて、ほんに道理諭す事でけん。何程こうやと思うて居たて言えん。言えんから上から上々、二三四五名より、こうと思う事、こうなると台急き出す心あるから一つ出す。しっかり/\/\五つ指の如く諭し掛けたら、その理に治まる。これ段々諭すは容易やない。年限理によって日々治まれば、万事タンノウ治まる。身上案じる事要らん、案じてならん。身上から尋ねたら、こういう指図あったと。見遁す事でけん、聞き遁す事でけん。ならんから諭す。又何よそれぞれという理あるから/\、同じ中でも、大抵下から事情あろまい。皆な上より世上も治まる。これこれ取ればこれ、段々見分けてやらにゃならん、聞き分けてやらにゃならん。知らにゃ教えてやらにゃならん。促してやらにゃならん。代わりとして諭してくれ。皆なの中にお前の事の身の上から出たと言う。それでどんな事も諭す事でけん。よう聞き分けば、ほんにと分かる。これ諭しという。 |
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明治33年7月16日 |
深谷徳次郎、小人景三4才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人/\事情さあ変わりた事やなあ。いかな事でこうなる。どうした事であろ。尋ねるから、この順序諭しよう。よう聞き分け/\。小人事情は何も知らん。小人である。さあさぁ腹中に籠もりて堪えられんというは、よう思案せにゃならん。事情は余程大層。何たると思う。よう思案してみよ。他に事情、たゞ言葉一つで治まれば、皆な治まる。言葉の理が治まれば、そのまゝである。一時掛かりた理は、一時諭す。それぞれ人々あちらへこちらへ、人々諭しに出すやろ/\。よう聞き分け。言葉取って治まれば、身の堪えられんという処治まる。内々どういう事、よう聞き分け。腹中に籠もりて小人堪えられん。見るに堪えられんであろう。忍び切れんであろ。事情は皆同じ事情、名々事情/\、何が取る何が取る。同学同様世界にある。順序道もこれもあろ。これ聞き分け。堪えられん。腹中に籠もる。親又親々聞き分け。国々にある、あちらにもあるこちらにもある。尋ねる事情、いかな理も聞いて、ほんにそうかいなあ。事情迫りある。これからすぅぱり立て替えにすれば、いかな順序もある。 |
押して、他の分教会より分教会生まれたる事情もありますが、このへんの事知らせ下さります事でありますや。
さあさぁ押して尋ねる事情、あらあら分かれあれど、悟りでは大い取り違いありてはならん。それぞれ中の中、中の第一と言う。言うて一つ理である。これから順序見て、何処もどうや、彼処もどうや、順序理ある。いかな理も尋ね合い、合わせ合い、ほんにそうであると、親々理まで諭しおこう。こうしてくれと言うは、国々理ある。親の理から出たる。親こうと言うは道という理、第一腹中に籠もれば堪えられん/\。洗らえ替えて、腹中に治めてくれ。 |
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明治33年7月20日 |
城島分教会、三輪町大字金屋に於て地所買い入れ、分教会の屋敷地に御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、何かの事情、皆なそれぞれこうと思う。中に一日以て順序、それぞれ一時はどうかと思た日もありた。皆々精神一つ心を以て一体と言う。心あるなら、どんな事でも成り立たんという事はない。さあ、精神一つの理に許しおこう。さあさぁ許そう/\。 |
同分教会三輪町大字金屋886番地へ移転の願い。
同分教会陰暦本月28日三輪町大字金屋886番地に移転普請中は同所一番地に仮りに御鎮座祭の願い。
さあさぁ皆々これでよいと思う。精神一つ、残らずの精神の理に許しおこう。 |
同陰暦6月29日屋敷地均らし始めの願い。
さあさぁ尋ねる事情、許した理の限り、いつなりと許そう/\。 |
同分教会城島を敷島と改名願い。
さあさぁ尋ねる事情、さあ尋ねる処に委せおこう。さあ心に委せおこう/\。 |
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明治33年7月23日 |
村田豊吉30才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上にどうも心得んから尋ねる。尋ねるからは、又一つ指図に及ぶ。どういう事。身上不足なれば、何が違うやろうと思う/\中取りよう。どういう事も皆な心から成るもの。もう頼りという頼り薄くなり、又頼りがなくなり、思い/\日柄という。よう聞き分け。道という理に心治め。こうという理を治め。一日初め入り込んだる心、将来末代理を治まる。成るも一つ成らんも一つ。道筋という、遠い理由やない、近い理にある。身上不足なれば、どうなろうかこうなろうか、心に思うやない。しっかりせい/\。長い間ならどういう事もある。この心持って、しっかり踏ん張れ/\。 |
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明治33年7月24日 |
宇恵凖治妻のぶゑ29才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねる。身に一つどうも心得ん不思議という、いかな事と思う事ばかり。どういう事違うこういう事間違う、思うだけ皆々にある。よう尋ねるから、諭しする。よう聞き分け。どういうものでなる、と思うやない。皆な組み立て/\ある。組み立てがある。どれだけ盛んになるも、一つ組み立てという、土台がある。これ台として順序運ぶなら、何か安心。案じる。どうしょうか知らんと言うようでは、日は楽しみない。日々台から組み立ぁたる。どれだけの事これだけの事ありても、辛抱運ばにゃならんというは、数々ある。初め土台、一寸に治まったんやない。何か順序始めたいから、それぞれ寄って居る。これより運んで、これより運ぶ事情ない。身上今にものうなろうかという事情、これも捨てておかれん、どれも捨てゝおかれん。これもどうせにゃならん、これもこうせにゃならん、というは、皆な治めば、身上も治まるやろ。 |
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明治33年7月25日 |
飯降政甚、事情願い(政甚事情につき、本席の仰せには親子の縁を切って了う、との事の方如何致して宜しきやとの願い)。
さあさぁ段々尋ねる事情、いかな事と思うやろう。年限数えば、余程長い年限。よう一つ、どういう事もこういう事も、一つ/\。年限の内にどうもならん。幾度事情/\、よう聞き分けてくれ/\。抱きかゝえする間は、親の言うようなもの。どんな艱難してるは親の理、もう年限経てばどう言うもこう言うもどうもならんと言うは、あちらから抑え、こちらから抑え、心治まらん。年限長い年限、どうも修理肥遅れて了うては、作物取れようまい。遅れて了うてから修理肥は、どうもならん。実がのりてから、何程どんな事した処が何もならん。実をのらん、遅れん先から手を引いて、まあまぁそれぞれと言うは理。一時許すに許されんというは、皆なそれそせれ心なけにゃならん。世界の理がある。よく思案の処である。心で煩う、心で病む。心どれだけ何と思われても、心から出る。病んで果たす者もある。この道(を)聞き分けてくれ。この道元前々治めた理は、あちらから取り(こぼたれ)こちらから取り(こぼたれ)、皆な噛じり欠かれたような道から、でけて来た。一人尋ねる理、一本の根より三本、三本道理聞き分け。もう切るに切られん/\日が来た。切って了うてはそれ仕舞。切ったと見せて切らんが秘密。切って切らんという処は、皆なに委せおく。又席の言う事は成る程の理、世界満足与える理がある。よう聞き分け。抜いた刀でも理に合わせば、鞘に納めるが秘密の理である。さあさぁ抜いた剣も、切らずして鞘へ納めるというは悟りである。切って了うたら、あゝという処混りたら、一先ず暗闇であるで/\。さあさぁ、尋ね返やす事あれど/\、一つ仮名な事で諭す。一人煩いどうした事であろうと家内思う/\。若い年寄によらん。過ぎて行く者でも、根の止まるまでは、何と思うても/\、後というはまあまぁと言う。道理/\、養うから育つ。日が経てばあゝという理、これまであった処の事を、皆なの心に諭しおこう。さあさぁ追々一つ/\諭す。一本の一つ三本の枝、これ一つ第一理。今の処一本の子通りとして二本の子、もう一本子、どちらで成るもこちらで成るも同じ事。一人名前付け変え/\。 |
姉妹衆に話しをした上、押して願い。
さあさぁあら/\話というは、あちらもこちらも聞き半ばで分からん。皆な峠なくば分からん。すっきりまあこちら抑えて行くがよい。本復の理によって又一つという。 |
西、よしゑ、南、まさゑの名前にという処。
さあさぁ一戸を拵えるねで/\。そうして三つに分かる。元芯というは、今煩い、どうであるなあ、こうであるなあ、煩い中煩い中なら、皆な心持ってくれ。道理諭したら、元一本の枝と言う。よう聞き分け。善い事言うも道、悪い事言うも道、どんな事もこんな事も、年限の内に籠もりある。 |
もう一戸立てる事。
さあさぁもうすっきり早い道理にするがよい。まだ分からん処ある。一つ分けてすれば、名前二つになる/\。一先ず別派、共に分かれてという。共に分かれさすがよい/\。すれば我が物であって、支配でけねば他人の物。これだけ諭したら分かるやろう。 |
南、まさゑにして、政甚一所に居てという処。
さあさぁ名前の処ころりと変え。一人名前付け変え。暫くの処、席随いて行く。そうして、ころりと入れ替えば、よう聞き分け。煩い中/\、大病煩うてるも同じ事、一時介抱と言う。一つ用いって、これで本復やなあ/\と言えば、一つ理治めてくれるがよい。 |
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明治33年7月30日 |
植田平一郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかな事情も尋ねにゃ分からん。さあさぁ前々にいかな事情もどうと、これ段々結構楽しみ治まり、後に事情どういう事思う処尋ねる事情、又一つ指図に及ぶ。どういう指図なら、さあさぁ万事これまで順序明らか通り、明らか治めたる処、これから一名一つ、何か順序ある。何か心というものは、どうしてこうしてと言うは、言うまで。なれど、追々こうなったらこう、どうなったらどう、一つ理長らく心持って/\、気を休め/\。道理から心の中勇む。心は言うまで。勇んだ理は楽しみ。長らく/\楽しみ、長らく道理ある。これ何か道理治まるなら、身上案じる事要らん/\。これ一つ指図に及ぶ。 |
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