明治27年7月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治29年7月分お指図」を確認する。


 (7月)
 明治27年7月1日
 藤北嘉十郎、光岡貞蔵両家火災、外に光岡麻蔵出直しにつき伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情いかなる事情と思う。尋ねる。大変心であったであろう。日々の処思う処であろう。余儀なき事情一時心もなって、先々の所必ず/\思うでない/\。為す事遁れられぬ理であろう。これまで話し思う。思うでない。一つの話し諭する。世界の治まり、よう聞き分けにゃ分からん。何たると思う。心を定めてくれ。先々の所ついつい定まるであろう。これよう聞き取ってくれ。
 明治27年7月3日
 山野直吉、身上願い(下田支教会足柄出張所長)。
 さあさぁ尋ねる処/\、成らん理を尋ねる/\。余儀なく理、軽くの話しなれば、それぞれ安心なれど、余程迫りたる。よう聞き取れ。内々これまでの道というは、心得んという。通りたる処、一時より見れば、これはと思う理と今の一時身上より考え、内々よう聞き取ってくれねば分からん。事情大変と言えば、一寸には治まるまい。尽す理はいついつまでの理。よう諭してくれ。
 明治27年7月3日
 西田伊三郎妻コト、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、事情は前々以て指図に及んだる。一寸には良いかと思えば又戻る。一夜の事情又心得ん、尋ねる。よく聞き取れ。これまで長々の処(通りて)、名々は尽しながらの道はこう(いうこと)やないで。まあ一寸(の)事情(である)。今一時の処は何ともない。よう聞き取れ。尽しながら(不足していてはどうもならん)。今一代の理は心一つの理にある。早々伝えてやってくれ。
 明治27年7月4日(陰暦6月2日)
 夜、辻忠作、身上の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ尋ねる処一日のよう聞き分け。一日の日速やかに住居する。勤める。夜一つの事情大変事情、心一つよう聞き取りておかにゃならん。事情重ねて事情、どういう事でこう、身の障り実を諭す。実があれば速やかなもの。そんならと思う。日々成るたけの理を尽する。一つには名々の心、こうしたらそうじゃな、諭する、そうじゃな。身の障りから尋ねたら、こういう指図であったと諭してくれ。
 明治27年7月5日
 礒田源右衞門、身上願い。
 さあさぁ一日/\運ぶ、一日/\尽す理は受け取る。身に心得ん。いかなるも前々日々に諭しおいたる。前々諭し明らかな諭し明らか。これまで辺所、いかなる理から運ばやならん。その時さい世上一つの理、どんな事も危なきはない。して又々先々危なき、一時早く心に治めくれるよう。身に案じなきよう。
 明治27年7月6日
 堀内与蔵子息吉太郎19才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ尋ねる事情/\、身に事情尋ねる。尋ねにゃ分かろうまい。よう事情聞き取れ。一年でよき事も、三年五年掛かり、一年三年五年、一年こうと言う。よう諭してくれ。聞いた処でない。道の道すがら聞きても居る。知らず/\分からせん。名々心の理に潔う暮らす。一つの理、同じ暮らしながら、ずつない/\暮らす。名々分かる。ずつなき通りよき、潔う名々聞き取って、若き事情先長い楽しみ、これまで道すがら、事情聞き分けて、働く事情尽す事情と言う。身は自由。先長く事情、先の長い事情は、先長く楽しみと言う。これ一つ聞き取ってくれるよう。
 明治27年7月9日
 刻限御話し(事情済みの後にて)。
 さあ一寸一言尋ねる。言葉の理を諭する。事情段々重なれば、段々楽しみの道を運び来たる。どんな事情も運び来たる。又先々遠く所の間違い、どういう事も指図を以ていかなる理も治まり来る。よう聞き分け。よう聞き取れ。日々の処切りなしに運んだる。心さえ勇んで運べば、こうと言えばこう、勇んだ心なら何も言う事要らん。今日/\と言うて居る。内々あれも困るこれも困る。皆なそれぞれ早く事情にタンノウ。何の案じもないと言う。安心一つの日を待ち兼ねるとも指図しておこう。
 明治27年7月9日
 永尾よしゑ、のぼせ14、5日前より食の味失いしにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上心得ん/\。さあ不自由尋ねる処、よう聞き取れ。それぞれ聞き取れ。何度/\の話に諭しおき、名々身上にて運ぶという事情もあろうまい。又、思惑もあろうまい。一つ治まり、やれやれ今日の日までは十分治まりてある。一寸事情変わりていかなる理、何処から考えても分かろうまい。一人の事情を以て頼りにして暮らして居る。事情は分かろうまい。何かの処は兄弟三人、これまでより伝えてある。今日の日は一人の一つの心を楽しんで、今日の事情長い一つの諭しである。事情はたんのう。皆んなそれぞれ楽しみは言うまでやあろまい。よう聞き分け。長いようでも短い。この事情取り扱うてくれねばならん。長い楽しみ一年経ち越し、今一人と言えばどれが一人やら分かろまい。後々互い/\どうやなあと楽しんだる。一人頼り心にとって思やんしてみてくれ。これ一つ諭しおくによって、心に事情曇りはあろまい。身に事情あれば、いかな事情も聞き分けてくれるよう。
 明治27年7月10日
 東分教会、入社祭御霊祭毎月陰暦27日に致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一つにはなあ、やれやれと思た日より、どういうもの、これではなあと思うた日もあろう処、そうの理がある程に、治める程に。勇んで運んでくれるなら、どんな事情も治める。これ一つ諭しおく。
 同教会北手へ教祖御霊鎮座所並びに客間27坪建物新築致したく願い、ついては従前よりある古き建物取り除きの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁどうしてよかろ、こうしてよかろ、よかろ/\の理で成り来たる。尋ねる処は許しおくによって、心おきのう掛かりてくれるがよい。
 明治27年7月10日
 上田嘉治郎身上両足に浮き回り、顔にも浮き回るにつき願い。
 さあさぁさぁ尋ねる処/\、身上に不足なれば事情尋ねる。もう身上は尋ねるまで。どんな事も聞かしてある。諭してある中に、理の治まりたる処もある、又一つ治まらん処もある。これまで前々段々話し伝えてある。一人古い話しほのかの話しも聞いて居るやろう。悪い事情悪い指図やありゃせんで。
 押して、ナライトの事情で御座りますか。
 さあさぁまあまぁ長いようにも思う。一寸に傍にもどういうものと思う者もある。一度やない、二度と三度やない。一時事情当分代わりという、半端なもの、又一人事情にはまだまだの事情に、心一つの理によって余儀なき事情、とんと淋ぶしいてならん。さあさぁよく聞き取って、長い日ならどんな事もある、と心に治め、一日も早く治まりてくれ。これから先は長い。長けりゃ、長い心を以て定めてくれねばならん。
 明治27年7月10日
 平野楢蔵、身上願い(東国地方へ布教に行きて帰りし後障りにつき)。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ事情と言う。尋ねる処の理よう聞き取ってくれねばならん。遠く所行く所/\、長い間万事やれやれと思うて戻る。身上障る。どういうものと思う。これまでどうにもならん/\遅れがある。万事それぞれ一同発散取り替え事情取り替え。急ぐ/\。身上からあちらへも一寸障り、時々尋ねる指図に皆な知らしたる。尋ねて身上速やかと言えば、障り一時に諭すでけんから、又々時を以て尋ねてくれ。遠く所、身上障りありてはどうもなろまい。許しおくと言えば一つの間違い。身上に事情いかなる事もあろまい。尋ねんとする事はとんと定かならん。又々諭すから、どんな事も運んでくれ。
 明治27年7月11日
 高安、部内古市支教会浅野喜市出直せしにつき、後任の処同人小児を以てするが宜しきや又役員を見分けてするが宜しきや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情変わりて、一つ一時治まりという事情を尋ねる。速やかなる指図及ぶ。後々続いて事情、幼年である。余儀なき事情中に一つである。これまで暫くの処治まる処、そこえ/\理を見立てゝ治まるがよかろう。
 明治27年7月12日
 撫養、部内名西出張所へ地方人民より雨乞い出願につき心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々の事情が重なる、どういう事も重なる。雨乞い雨乞いと言う。年々重なる。前々諭したる。どうもならんからと言う。その一時の理その場限りの真実、いついつの真実、幾重の理もある。一時こうと言う。一時以て尋ねる処の理は、捨てゝもおけようまい。追々の心の理を寄せてやるがよかろう。
 右事情にツキ諸方より願い出しの時、本部にて取り扱い上心得のため願い。
 さあさぁ事情/\は、まあ日々の事情の理に前以て諭したる、それより伝えこれまでに自由の理も聞かしたる処、自由一つの理がなけねばならん。なれど中に何でもという中にも幾重の事情理がある。何でもという真実の理と、その場だけの理と、どうでも印貰わねばならんという理と、理によりて、与える与えられんの理がある。言葉の理を返やし尋ねる処、心得のため諭しおく。年々事情重なる。まだまだ自由の理は早い。あちらも一寸こちらも一寸、自由の理があれば、傍々皆々分かり来る。仕切った事情はまだ早い。
 押して
 さあさぁ一年前事情を以て諭したる。心通り治まりたる処もある。些かでも印あれば、これはと喜ぶ処もある。前々伝えたる理より伝えてくれるがよい。
 明治27年7月12日
 鈴木由太郎の地所八畝十坪杉本重太郎買い取り本部へ寄付するにつき御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁもう何でも彼でも広く/\話し、遠いように伝え、一つ集まって二つ自由、一時尋ねる処、どちらへ遅いか近いか、所事情遅うても近うても、集まる/\。
 押して願い。
 さあさぁ事情伝える。近う集まる心に持って、事情以て運んでくれるがよい。
 明治27年7月12日
 芦津、部内笠岡支教会地所他の人の名にて一時買い求め置きたきにつき心得のため事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情というは幾重の事情もある。又一つには一人でもこうと言えば、そりゃ許さんならん。又々皆んな談じ合うてこうというもある。一時尋ねる事情、これなら成る程真実やなあと見込む処の理があれば、真実だけの理は受け取ろ。
 明治27年7月12日
 井筒梅治郎手患い、妻とよも出物にて、両人共手の患いにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得ん事情いかなる事と尋ねる。まあ結構という心は、十分日々供えて居るやろう。これは受け取って居るなれど、中にまあこれではなあ、とんとなあ、安心成って成らんという日もあろう。影姿の見えぬ道を長らえて通り来た。どんなタンノウも今日の日は治めても居るやろう。よう又出し勇んで、行く先分からん道を通りて居る者もある。これ聞き取ってくれ。夫婦ともども心を治めてくれ。夫婦身上事情どんと真を定めて、事情試してみるがよい。これだけ諭しておこう。
 明治27年7月12日
 井筒梅治郎、笠岡支教会副会長西山平四郎辞職願い出でにつき会長として治め方の心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ一つ集まりたる処、一つには一と言う、二と言う、どうでもと言う処は、心なきとは言えようまい。一度の処は二度の理を以て、世界の理も聞かし、段々又々又々の理も十分諭してくれ。全く心の理は、一寸他より迷わされて居るようなもの。よう十分段々の理を諭してやってくれるよう。
 明治27年7月12日
 増野正兵衞、今朝起きて頭重く頭痛につき願い。
 さあさぁ尋ねる/\処々、心に/\尋ねる処心得ん。事情よう万事事情諭したる。身に掛かる。成ル程身上鮮やか一つ知らせ。身上数々事情捨てゝおかれん。事情重なる。名々事情重なればほと思う。万事聞き取ってそこえ/\治まる。事情によって、成らん事情はとても/\治まりゃせん。身上さえ又変わり、思い掛けなき身上と指図と事情と思うてみて、身上速やかなれば鮮やか。これをよう思うてみてくれにゃならんで。
 明治27年7月12日
 河原町分教会、役員定める事六名の願い。
 さあさぁ事情以て、それはどうしてやれとは言わん。名々世界中寄る。どんな理集まった事情一つ、この者一つ事情変わり事情は、中という理に委せおく。十分改め、又改め。後も先も事情、長く事情に委せおこう/\。
 又、礒田源右衞門娘こめ18才、植谷浅次郎伜亀次郎17才入会の御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる処、余儀なく事情、それこうして楽しめば、聞いてやらにゃならん。治まり、それぞれ心という事情ある。日々取り扱い、それぞれ理に委せおこう。
 明治27年7月16日
 桝井伊三郎母ゆき、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、よう聞き取らにゃならん。これまで理を諭したる。これまで長らえて、一寸には心にいつの事と思うた日もあるなれど、今日の日は分かりてあるやろう。子供という、何名何人、この者はこうする。そりゃその時は楽なようなもの、日々運ぶ理の集まる処、この理をよう聞き取れ。当分と言う。当分が一度二度三度も運ばんならんようになる。長らえこの中、ようよぅの日である。年取りたる者にも、よう満足さしてくれ。子供を育てるが役、夫婦も言う。欲いと思うてあたゑなければどうもなろうまい。世上には十分の事情、何不足なくても、いついつの宝のうて、難儀する者を考え。その場の宝いついつ宝、この理、事情をよう聞き分けてくれ。
 明治27年7月19日
 教祖石碑玉垣十二尺九寸、十二尺一寸御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ一時と言う、追々と言う。尋ね/\ば指図どうでも放ておけん。追々と言う。それとも言うであろう。掛かる事情、心おきのう掛かるがよい。
 明治27年7月19日
 安堂鶴造、小人竹松身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ余儀なく事情尋ねる。尋ねば、又指図。さあさぁ一時何たる因縁事情思うばかり。一寸思う理、余儀なく一つの諭しよう。年を分けたら楽しむ。ようよぅの日も通り、忘れん大変なる理を悔やむ事情、これよう聞き取って順序遠く所出越したる事情、こうしたら成るやない。今日までの日を通りたる中に、一人であろう。よう一つ、これまで因縁一つの理は遁れられん。身の処大変思う処、自由こんな処為す因縁。詳しい話しも伝え、先々の因縁も伝えて、銘々の因縁分からん。先々の処取り直してくれ。どうでも因縁遁れられん。皆な生まれ替わり伝え、先々因縁分かる。内々大変の理が重なる。知らなんだなあ、幾程事情である、思えば事情重なってならん。どういう心を定めたらと思う。道の処旬々の理受け取り、どうなりこうなり通れば、十分諭する理より、内々心を定めてくれるよう。さあ自由/\一つ聞き分けてくれ。
【7.26日朝、「日清間事件につき朝鮮国へ人夫五百人本部より出す願い」に対するお指図】
 7.26日朝、お指図。「日清間事件につき朝鮮国へ人夫五百人本部より出す願い」。
 さあさぁ尋ねる事情、さあどういう事始まる。どういう事聞くとも分からん。やれ怖わや恐ろしや、分からん。何度の諭してある。事情は筆先に写してある。今の間にも見えると伝えて、どうでも是非/\残念を現れにゃならん。ならん中の道から新しい道が見せ掛ける。どういうこうと思うた理を計り、こうしたらよかろう、指図を以て一つの事情、これ第一の事件、第一話までの話であろう。ほんにできたかいなあ。一つの心一つ治める。今一時に道は、怖わき恐ろしい道を通らねばならん。未だ柔んわりと諭する。それより人夫一つの理を以て一つ防ごう一つ抑えよう、大概もう世上のところ要らざる事やなあ、一つには道のため果たしてみよう、聞いたる道ができてきた。大概の理は諭したる。これまでうか/\聞いてはならん。幾日日柄月柄田の修理(楽しう理)しまい次第と言うてある。五月五日より始まると言うて、今見えるというも何年以来に伝えてある。多く話伝えて居る。多く話し伝えて居る。一時早くの理に人夫と言えば一寸俺も/\と言う。これも道で一寸には集まる。今一時集まり難くい。一日一日迫り来る事情お前もな/\。一時の処は応法些かなる印までにしてまだまだ治まらん。どうでも治めてみせる。遠く所へ出越す。大いの心を働くと言う。難しい理を尋ねる。指図の理を以て掛かれば一つの道明らかと言う。これまでの話の理に心を寄せ、一時一寸の理を運び、一度二度まだ是非/\の道があるで。それぞれ話し詳しく伝えて、一時の道を通ってくれるよう。

 又、
 さあさぁこれこれよう聞かにゃならん。一盛り俺も/\と言う。何でもなきものなれど、今日という日が来れば、一時の理に早いと言う。まだそれより些かなものどんな事、談示もせにゃならん、指図も貰わにゃならん、という。
 又、
 さあさぁ押して尋ねる。話し掛けるである。皆な揃うて尋ねば、連れて行かねばならん。確かなる理に及ぶやら、今一時の処は世上一つの理に持って、じいとして居るがよい。是非と言う、やれと言えば又一つ許さんでもない。

 戦争に協力するために本部から人夫を出す計画に対しては「要らざる事」と差し止めていることが分かる。ところが、「天理教史参考年表」(高野友治編)によれば、明治27年の項目に「8月17日、日清戦争につき部下分・支教会より軍夫500人を募集したところ、応募者2700余名、但し軍当局より不採用となったので軍資金として1万円献納。8月27日、応募者に対し、本部より各教会を通じて賞および紋章杯を授与される」と記録されている。ということは、お指図で「要らざる事」と啓示されているにもかかわらず、その後に本部は予定通り軍夫を募集したものの軍当局から受け入れられず、結局は神言の通りになったことになる。
 明治27年7月26日
 神道本局より教長へ幹事及び神殿建築監督受諾の件申し込みにつき伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は二つに持って尋ねる。一つの処は一寸暫く、一つの処はもう一度の処、二度の処先々の処に理がある。事情は皆な重なる。どうでも事情は重なって来る。まあ一つだけの事情。
 又押して、然らば監督の方は辞退致して、幹事の方は暫く御受けする願い。
 さあさぁこれは暫く一つの理を治め。後一つの事情は、一度二度の理に指図しておく。
 明治27年7月26日
 高田文次郎、身上につき願い(阿波信徒徳島県名東郡上助住村)。
 さあさぁ尋ねる処、さあ一時身上に迫る。さあさぁどうでも一寸の理がなく尋ねる処、よう事情聞き分けくれるよう。遙々長らえて道を通り、身上に迫る。案じる。一時どうとはあろまい。余程事情、皆な所に事情第一。これまで生涯末代の理に諭し、どれだけ運ぶ尽す思う事情なれど、余程の事情思うようならん。末代の理、一言の事情に諭してくれ。これこそと安心をさしてくれ。
 明治27年7月27日
 東保太郎、小人シナ2才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ小人ようよぅの小人であろう/\。内々早くそれぞれ一度という。身上不足なる処、どういう事情とも分かろまい。今日の日どういう道とも分かろまい。どういう事成るも因縁。一時事情分かろうまい。所々には、こんな事とは知らなんだ。もう一度こんな事あってはと、思うやろ。真実一つの理を聞き分けた理は、日々心に治めて、日々説いて居るやろ。どういうものと思うようでは、日々尽す諭す心の理の区域は分かろまい。よう聞き分けてくれ。
 明治27年7月27日
 朝鮮事件にツキ軍資金として金一万円献上の願い。
 さあさぁ事情を以て尋ねる処/\、どんな事情もそれぞれ集まって、段々一日の日を以て協議とも言う、談示とも言う。されば事情にはよい事情と思うやろう。前々諭したる、些かな理と諭したる。一時の処は用いるがよかろう。
 押して
 さあさぁ尋ねる処/\、それはまあ皆んな揃うた理に委せおく。どうしたさかいどうと言うやない。一寸には愛想とも言う。愛想より理はない。これ一つ諭しおこう。
 明治27年7月27日
 朝鮮事件につき人夫五百人差し出し願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一度二度事情諭したる処、事情変わると言うは、よう聞き分け。何名何人の理は治まろまい。事情改め変えてこうと言う。世界のため道のためと思うは一寸は理である。改める処精神の理、心だけの理に委せおこう。
 本部より取り締まりとして三名出越すの願い。
 さあさぁ他に一つ事情以て三名と言う。それはならんとは言わん。又一つの事情、その日待って、改めて事情と言えば許しおこう。
 明治27年7月28日
 上田ナライト気の間違いの如くなりしにつき願い。
 さあさぁまあまぁ一寸には治まらん。幾重これまで一寸見える。後へ代わりであろう、そうであろう。一寸ではどういう事やろう。皆んなこれまでの古い理では、おかしい事言い、憑きものであろうかと言うた事何ぼあったや知れん。たゞ/\ようようの治まりは一つの事情と言う。席と定めた事情は、心に映してある。他に一つの心と言う、一人限り一人の事情を以て暫く長らく間、何ぼうの事とも分からん。親子の中の理を以て一人暮らし、一時の事情に治まらん。代わりの者と言うたる処行こうまいが。たゞ一度の話しにて事情速やか。それさえ帰りて、気の間違いでない程に。一寸知れん。たゞ、又入り込まん。何処へ入り込むやら知れんと言うたる。三才子供の事情、言葉の分かり掛けも同じ事。心休ますよう。一日二日じっと見て居るがよい。
 同時、押して園原へ連れて帰らして頂く事願い。
 さあさぁ一寸なあ、一日二日又々戻りて、さて、今夜は迎いに来たという理を、運んでやってくれるがよい。
【7.30日、「軍人健康祈祷執行願い」お指図】
 7.30日、「朝鮮事件に付き明日より三日間、軍人健康祈祷執行願い」お指図。
 さあさぁ尋ねるところ/\、いかなる事情も尋ねにゃなろまい。尋ねたところ助け一条の事情、所々国々遠く所までもたすけ一条で助ける助かるというは皆な説いたる。早く早くそれぞれ皆んな早く/\の心に成って、何でも彼でも治めにゃならん、治まらにゃならん。所々にては、それぞれ心の理を以て、早く助け下されという願いをして治め。一寸には治まろうまい。なれど早く引き戻して了う。大事件あのくらいの事情、早く事情になったなあと早く見せにゃならん見にゃならん。

 「押して明日よりつとめに掛かる事情」。
 「さあさぁ力々力々」。

 「各分支教会出張所に於いて同祈祷執行願い」。
 「さあさぁ早く/\、皆々つとめと言う。治め方のつとめと言う。早く急ぐ/\」。

 押しておつとめの手御尋ね申し上げたところ、
 「さあさぁ一時の処は早く/\、何かの御守護の理を以て願うがよい」。

 軍人の無事を祈願するおつとめを「早く/\」と急き込まれている。おぢばのみならず、全国の分支教会が一手一つに「治め方のつとめ」をつとめるように指図されている。
 明治27年7月30日
 前川梅三郎25才、身上の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に迫りたら、いかなるも尋ねにゃなろうまい。迫る事情にも幾重の事情もある。長引く中/\、又一つ、誰に通知もできん、大変なる事情、よう聞き分け。事情(は)大層/\なれど、これから道のためなら三才と言う。三才の小人なら日々いかなる事も行う事もできようまい。これは諭し難くかろう。なれど、指図よう聞き分け。これは通じてもよい、これは通じられん、と言う。又、隠し包み遠慮気兼は要らん。聞いて聞き分けるがサンゲとも言う。
 明治27年7月30日
 刻限御話(前川梅三郎身上願い。後引き続きて)
 さあさぁ先程事情にあらあら諭したる。指図どういう、よき指図ならそのまゝ治まる。指図に跨がりはない。もうであろうか/\と思う程日が遅れる。いかなる事も延びる。又、指図の理に言い難くい事も言うが、取次ぎよい事言うは嬉しい。又、聞いて腹立つようではどうもならん。速やか分かる事を心の理を以て苦しみ残念/\。何処から出た事情、一時急く/\心の理、こうしたらよかろうと、段々尋ねて運ぶなら指図通り治まる。日が延びたらどうもならん。難しい処から理が出る。これだけ先程からうずらを聞く。残念/\な事やなあ。今日より席に出なと言うた。今日限りの日であるか。これまで運んだ理は末代。取次次第の道である程に。取次を以て世界と言う。一時一寸知らしたる。一にはいずかた神は神の支配間違いと言えば間違い。席がなくなりゃ暗闇、一日劣れば三十日劣る。皆な話し合い、心のサンゲとも言う。刻限事情知らしたいなれど、それこれ事情のため諭されなんだ。うっかりはでけん程に。安心の道も早く運んで綺麗にして、それぞれ運ばにゃならん。あのくらいにしてあるに、何処に不足あるか。行こうと思えば行かれる、休もうと思えば休まれる。よう聞き分け。寒い中でも心通り、これは一つ安心なれど、よう聞き分け。一つの理、一つの理から心に曇りあれば楽しみがあるか。取り扱いの仕様によりて楽しむ。十分と思うて居る中に、心に掛かりてある。これ一つ治めてやらねば結構はない。これ早く諭したい。間違いと言えば間違いになる程に。何ぼ堅く包み立てたものでも、心の理によりて崩れる。早く安心なる日を、暮らし/\になりてある。千度より一度の理がこれならという安心さしてくれ。愛想の理がなけりゃ曇る。曇れば錆る。又、日々の運ぶ事情から早く諭してくれ。
 同時、押して増野正兵衞より、上田ナライトの事で御座りますか、と尋ね。
 さあさぁ尋ねるまで/\。曇り/\てある。一人やない、皆なそれぞれ曇りたる。これがこうという理を以てすれば理が割れる。割れ掛けたら、何処までも割れるや分からん。割れたら、寄る事は一寸難しいで。よう聞き分けてくれ。
 明治27年7月
 諸井国三郎、胸つかえ、三度吐き直ぐ助かり、それ故登参致し身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上にて心得んと言う。いかなる事も尋ね、指図しよう。聞き分け。名々世界多く中、長らえての道、まだまだ長くの道、名々も通らにゃならん、通さにゃならん。心に掛かる処、よう心に治め。まだまだ多くの中、世界の事情、どんな道もある。心に掛けるやないで。国々出入る処、兄弟の処、今日の日は多くの中、心の道皆な連れて通る。古い話し聞いた理は、それぞれ集まるであろう。どんな事情あれども、難しいと思えば難し、何も案じるやないで。案じ掛けたら案じの理が回る。案じ掛けるで心がいずむ。古き話し、今日の道、よう心に治めにゃならんで。まだまだまだ事情と言う。




(私論.私見)