(5月) |
明治33年5月1日 |
桝井政治郎、小人ナヲヱ4才身上願い(三日前より食事すっきり止まり喉苦しみにつき)。
さあさぁ尋ねる事情/\、小児身上いかなる事情であろうと尋ねる。身上の処一寸一時どうこうとはないで。余程大層なれど、一時どうではない。何かの処内々の処安心ならん。小児又一つ多くの中どうでもこうでも多くの中、どんな者もそれぞれいかなる者も、それぞれ一つ諭しおこう。順序というものは、日々にある。順序の道を定め。内々事情もあるなれど/\、一つ身上の悩む大難小難、小難大難一時に案じる。小児身上又大難事情、理というものは幾重にもあるで。大難小難幾重にも分かりてある。内々の事情、一つよく聞き分け。 |
押して、中河分教会治め向きにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\尋ねる。さあさぁ今一時の処、身上という順序を尋ねる一つの際、先々の処万事の処、心掛かりのないようにして、扱いは、何時なりと許そ。そこで、安心と見て、何時なりと。さあさぁあちらもこちらも道というもの、これ一つの心得のために、理を諭しおこう。 |
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明治33年5月2日 |
桝井政治郎、前お指図より家族分家願い(但し小人長女ナヲヱ身上より)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人事情いかな事情も尋ねる。一つ/\事情/\諭し、何処へどうするも、遠く出るも、心と言う。心に掛かりてはどうもならん。心に掛けずして、どんな楽しみ分からん。身上遠く所前々事情あったであろ。これも心に掛かる。日々心に掛かる。よう思やんしてみよ。当分余程年限経ってあろう。月々年々思い何人寄って暮らす中、どういう日もあろ。この一つ元々という理を聞き分け。重なる者、どんとこれはなあ道という理という、一時思案。身上治まって、楽々日もあろ。又、別々の理を以て、夫婦子供中安心であろ。又、一つ/\理を諭する。一日又二つの心あろ。身上迫る理で万事諭し、二つ成るなら一つの理がある。相当の理を治めてやるなら、許す/\。 |
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明治33年5月3日 |
松村ノブ昨二日俄かに気がのぼせて倒れしにつき、如何の儀知らせ下されしや願い、且つ長男義孝夜分に非常に咳きますにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも一時心得ん。又一つ事情、小人一つ事情、さあさぁ一時もうどういう事であろう。理を尋ねる。尋ねるから一つ事情諭しおく。身上という、思い掛けなく、どういう事と思う。段々これまで事情、どういう事も諭してある。諭したる一つ理というは、この道は天然という理諭しある。元という理から、天然という道に基づいて道という。よう聞き分け。前々から思えば、天然でなくばならん、と治めにゃならん。前一寸分からん。何が間違うてある、彼が間違うてある。尋ねる小人事情、何か順序時々理を諭す。諭は、よう胸に治め。天然で成る道、どういう事もこういう事も、どんな辛い事も、ほんにそうや、そうやなあ、と心に治め。この理治め、以てタンノウの理治めるなら、身上の理は案じる事要らん、これをよう聞き分けて治めてくれ。 |
押して、元という処仰せ下されましたが、分教会の内らの事でありますや。
さあさぁ何よの事も、尋ね掛けたら諭す。諭せば一つ/\分かる。何か思い出して、ほんに天然である。天然というは、急いてはならん/\。よう察してくれ。天然という理以てあちらこちら、どうなるも天然、こうなるも天然。タンノウ心に治め。心に、おらどうと思えば、天然と言えん。さあさぁ身上案じる事要らん。案じてはならんで。 |
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明治33年5月6日 |
上原佐助本部員事情につき願い(上原佐助以前身上のお指図より高井猶吉、山沢為造二名の心得まで御願い申し上げし処、同格同様に許しおくとのお指図を蒙り、それより両名東分教会へ出張し一同へ話致されし処、一同も満足の上心定め致せしにより、本部へ立ち帰り、一同へお指図の上より話し致して本部長へ申し上げしに、もう一応御願い申せとの事につき願い)。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々に事情いかなる事情も、一つ事情に諭したる。許した事情は、皆々それぞれ心一つ理以て、順序取り扱いするがよい。 |
本部員という事に御許し下されますや。
さあさぁ同格と言うたら、違わんが同格やで。これ一つ諭しおく。 |
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明治33年5月7日 |
増野正兵衞妻いと昨日身上障りにつきお指図頂戴致しまして、その通り致しますからと願うてお授けを戴けば直ぐと身上助かりそれ故本日願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁどうも一時身上という、心得ん/\理を尋ねる/\。事情さあ/\何かに一つ事情よく聞き分けにゃ分からん。どういう事諭すやら分からん。身上という、障りという。何か順序知らす。事情に障りという。授けという/\、一つ渡すなら、身の堪えられん事情速やか発散する。又変わりて事情、授けという。やはり取り次げば鮮やかという。事情は万事掛かり何か事情、これまでどんな事も聞いて居る、見て居る。又、人の事も聞いて居る見て居る。その中、留まる道は神の道に。人間というは多い沢山。心沸かしてどうもならん。この道に、遠い所厭わず運ぶ。難渋な処この話一つ順序授けという。取り次ぐ理は、容易ならん事。軽い事と思てはならん。結構という一つ、取次ぎして貰えば結構治まる。内々運び方、多く寄り集まりて居る中、頭取って居る者も同じ道理、同じ道伝うて居る。同じ道伝うて居れば、高い低いはあらせん。これ聞き分け。世上働き、事治まれば一つ理という。男女によらん。皆な相持ち合わせた理、掛け隔てはない。同じ理。名々もそんならなあ、世上に対して運んでくれ。今日こういう指図あったと、ほんにそうやなあと繋いだ手も同じ事。又中に働けば満足という。礼言うも同じ事。この諭したいから障り。ほんにそうやと思えば、直ぐと速やかなるは障り。又どうでもこうでもいかんというは心からの理。この理取次聞き分けてくれ。中の中皆んなの中、一つの心も同じ事、何人居れど一つの心でやってくれ。中にあれやこれやとそも/\引く心ではならん。掛け隔てないが神の道。これ諭したら分かるやろう。悔やみ歎きは心からである。身上の悩みは何も案じる事要らん。さあさぁ一言/\、一点を打って印し掛け/\。話しというは皆の中、今日という明日という、今日は心にあれど、理に分からん。身に障りあれば、ほんにそうや/\なあ、一日二日はよいなれど、日が経つと、ついつぃ忘れて了うは人々の心、皆な何でもという心で日々働いて(い)る間の心(が大切である)。将来(生涯?)の理は誠(という)。誠(の理に)は神が十分付き添うて守りてやろう。これ皆な聞き分けて居れば楽しみ(である)。この道は一人や二人三人四人(で)、それそれどんな事(を)したて何にもならん。皆んな(の)心(を)以てすればこそ、どんな事もできる。すれば、どんな刃どんな槍が差し向け(られ)ようが、どんな敵に向かおうが、皆な真実(の心を)天に供えて運べば天より防ぐ(という)。天より守る。今日の諭は、これより結構はない程に。段々刻限時々諭したい。なれど諭し難くい。刻限でほんにと第一諭せにゃならん事あれど、諭せん。そこで、時々身上障り、ようよぅ尋ねる。刻限の順序諭すという。 |
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明治33年5月9日 |
古橋勝治62才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情いかな事情と一つ尋ねる。尋ねるは、一つ事情諭しよう。身上の処、どうも一時の処余程大層事情である。大層事情であるが、又一つ何かの事もタンノウ諭してくれ。一つ理を諭す。これまでという道筋、成らん処尽し順序通りた理は、将来末代の理に受け取ってある。又内々の心にも、まあ一先ずというは理なれど、身上事情大層事情、尽した理は将来末代の理。後続く理は、何でもという精神一つの理で通りた。コウノウという。一時ではない。なれど大層。早く実々諭して、タンノウ/\後々思うやない。長いという理が楽しみという理を、一寸諭してやってくれ。 |
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明治33年5月10日 |
南海分教会所へ県庁の方より来人あるにつき、電灯を引くの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、さあさぁこれまでという、事情という、一つ理が集まりて一つ順序。こうと言えば、重々の理に扱うてやるがよい。皆々一つ/\出て来る。これまで容易でなかった/\。運んでやるがよい。一寸尋ねる理は許さんでない。又、許すとも言えん。そら心に委しておこう/\。 |
あと/\四つ五つの処御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ皆んな中に、幾重の中、幾何人中、どういうこういう一つ/\説なくばならん/\。分からんから尋ねて順序という。そら皆々の中、どんな思いもある。よいと言う者ありて、又これはと言う者もある。そこで、すっきりならんとも言わにゃ、許すとも言わん。皆な心なくばならん。よう聞き分け。結構と言えば結構/\、中にこれはという心あるによって、そら変わらんがよかろ、変わらんがよかろ。 |
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明治33年5月12日 |
城島分教会長山田伊八郎及び妻こいそ並びに役員二三人、身上障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つ事情さあ又段々それぞれ替わり/\、いかな事と思う、事情尋ねる。いかな事情と思うかな/\。事情から理を尋ねる、尋ねるは一つ指図しよう/\。よく聞いておかにゃならん。これまでという、道筋という、道すがらという、どんな事も(ありたが)段々善い事も立ち、悪い事も立ち、善い事悪い事(の)中に、どうなろうという道もあった。この道(を)よう聞き分け。どもならん(という)中に、善い方/\(も)あれば、又、悪しき方/\(も)入り(交りて)ある。縺れ/\/\(たる)順序道筋(が)あったであろ。なれど、真実決まりた理(という)。真実の理が残り、その理に添うて、一時(の)道筋、皆な段々満足見て治め(て来た)。身上切なみから見れば、どうなろうというようなもの。これも思惑。身上案じる事要らん。これより皆な心を合わして、段々真実供えて勤めば、どんな事もできる。自由(という)。又(運ぶ)中にどういう風(も)、こういう風も折折吹く。風の便り(も)聞く(であろう)。善き風(も)あれば又引き風もある。善き風に添うて通れば善い日が来る。段々楽しみ一つ諭しおこう。 |
上村の家内の処子供貰うて後継がしたものでありましょうかという処から、何分庄作があるからそのまゝにして置いて宜しいかという処心得まで願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、眺めてみればどうであろ。聞いてみればどうであろ。その心にあるが理や。なれど、そらどうもならん。親の事情から子の事情。善き事栄えるは何も言う事はない。なれど、悪い事栄え、何程どうしてやろ、こうしてやろうと思うたて、名々の心より取り返やしはならん。皆な諭した処が是非なく、銘々心悔やみ、そこで善いという処がじいとするがよかろ。寄せた処がじいと寄り難くい。可哀そうな者と、優しい処以て治め。又一名悪説出した理は、遁れるに遁れられん。名々になる事是非なく事である。これだけ心に持って、順序道通りてくれるよう。 |
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明治33年5月13日 |
平野辰次郎45才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ理を尋ねる。いかな事と思うやろ。さあさあどういう事であろう、どういう事やろ、尋ねる事情諭す。諭すからは、よう聞いて、タンノウさしてくれ。これまで/\どうなりと思うから、勤まったる。さあ身上迫り来いたる。一時ではない。なれど、どうむ大層。大層やが一つタンノウさすがよい。タンノウさせば心も休まる。心休まれば身も休まる。これまで尽した理は、重々末代の理に受け取りたる。後々どうなろうと思う。続く/\。尽した理は無にはならん。理は末代。又替わり/\楽しみ。身上切なみ、切なみから一時速やか暇が要る。そこでタンノウ治め。こんな事と思わず、道ならこそと取らにゃならん。そら取り難くいなれど、道の理から取り直せば、取り直さる。道の理は重々受け取りたる。それよりタンノウ。タンノウしてあゝと思えば、一寸心は楽々身は楽々。 |
本部より一名行く事願い。
さあさぁ尋ねる処、一度の処に十分に一つタンノウさしてやるがよい。 |
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明治33年5月15日 |
本部水車水路付け替え御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情、事情は変わる。万事事情思う通り、許そ/\。 |
元城作次地所東側北側石垣御許し願い。
さあさぁ尋ねる/\。取り掛かり一つ/\、取り掛かり追々、一つ順次構わん。掛かる処は掛かるがよい。許しおこう/\。 |
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明治33年5月16日 |
山沢ひさ小人為次身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\/\、身上という、さあさぁ身の障りという。尋ねたら大半分かるやろうと思う処、又小人一つ変わりて事情不思議やなあと尋ねる。尋ねば順序諭す。指図これよう聞き分け。台に身の障り段々ありて、ほんにという理ありて、中にどうもなあという障りある。厳しく掛かる理聞き分け。指図通り鮮やか守らにゃならん。段々事情重なりある。内々の事情やないで。身に掛かる。尋ねる。刻限一つ道理である。段々ならん/\事情掛かる処、一時どうでもよいなあではならん。一時これではなあと言えば、見捨てる事できようまい。放っておく事できようまい。よう聞き分け。明らか道知らしたい。段々事情諭すれど、一時ついつい忘れ、そら捨てゝはおけようまい。会議すればそのまゝ、運び足らん。内々屋敷の中誠々は世界段々事情中に心どうもあってはならん/\。一つの理一つの事情忘れようにも忘れられん。忘れられん理ありてはどうもならん。よう聞き分け。一寸どういう事から話し掛ける。内々一つの台、もう一つと言うたら一つ、これどうもならん。人の心養うように、優しいなあと言うは世界の台。又一つ、屋敷の中に人の喜ぶ事まゝの事、喜ばん事放っておかれん。端々会議にあらあら分かれど、会議からでは治まらん。仕切りて一つ下だす理という。今日尋ね何でも彼でもこの屋敷綺麗に/\水晶の澄み切りた理にせにゃならん。人間違いという、取り損いあってからどうもならん。あってから膝に手を組んで思案した処がどうもならん。そこで毎々知らしある。どれ程高い所でも、道理から十分話しを持って行けば伝えられる。濁りてはならん。濁り澄まさにゃならん。道理から以てすれば、それぞれ話の理から思案せにゃならん。身の内一寸怖わいようなもの。世界知らされんようなもの。心悔やみ出てはならん。何かの事知らしおく。取違いありてはならん。一つやない、二つや三つやない。勝手はしよい。これまで見遁しておいた。見遁して居れば暇が要る。名々人の事やない我が事と運ぶから、満足/\。清水澄み切り、水晶と言えば満足。これよく諭しおく。これだけ諭したら、真実の事分かる。身の処一時怖わいようなものや。なれど、治まる/\。 |
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明治33年5月17日 |
道の友改良の件や、道の友の事につき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、これまでという、皆なそれぞれ集めて、皆々中から、どうがよかろうこうがよかろう、出して心集めて、それぞれより世上一つ/\して居る。又、一時どうがよかろうこうがよかろう、それぞれ段々それぞれという。又あちらこちらどうがよい、持ち込んで一つと言うなれど、ぼつぼつと、ぼつぼつするがよい。どうしてこうして何もせいでもよい。何にもぼつぼつ掛かりて/\ぼつぼつ掛かれば、何処から眺めても彼処から眺めても、これと自然と現わす。自然と現われば、まああちら一寸入れこちら一寸入れ、ならんという理、あちらからもこちらからもじっくりして、又、年限内ならこれもなあというは道理。又あちらからどう、こちらからどうと言うは、心あたわん事あっては、折角の事、皆なそれぞれ煩わにゃならん。よう聞き分け。仮名なほんの仮名な事と言えばどんな者でも分かる。念が入れた処が、年を聞く者はよい。念知らず、こら何や分からん。よう聞き分け。あちらこちら根差したる理ある。三つのものなら、一つなあと言う。これが年限という。 |
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明治33年5月17日 |
松村吉太郎、目の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁほっと心得ん。さあ、どうも一時なあと思う処、尋ねる理身上に掛かれば、尋ねる/\。尋ねたら又それぞれ皆んな事情という理を諭す。いかな事も聞き容れにゃならん/\。第一掛かる身の処、一時どうもなあ、心に取ってみよ。身の障りどういう事であろう。第一の所一つ障り/\、日々の事情、又それぞれ皆んな一つ/\治まりと言う。この事情心得ん/\。心得んの理もう多く理重なり、段々重なり/\の理を放っておいてはならん。放っておいてはならん。続きに前々諭したる事もある。一日それぞれ中聞き分け。どうもならん事情、これも聞いたら放っておけん。見捨ておかれん。この理又一つ、どんと治まって楽しんだ理は、どういう理もこういう理も元々なあと思やんの事情、第一又ぢばという/\、段々事情ある。皆んなの中綺麗な中々、諭し難くい指図ある。諭し難くい指図何でも彼でも話さにゃならん。諭し難くい指図程放っておけん。諭しよい指図は、十日三十日放っておいてからでも、運べばこのまゝ治まる。諭し難くい理心にあるやろ。皆な掛かりて来にゃよい言わにゃよいなれど、それでは道とは言えようまい。あちらから妬みこちらから妬み、ほこりの元。元は障りという。善い者に障り付くはどういうもの。ほこりの者に障り付かんと言う。直ぐに行けば多く日々取次要らんもの。一人のために道を弘めたんやない程に。ようこれを聞き分け。皆な世上助けたいため。一人のためやない。世上助けたいために弘めた道。その道うっかり思て居てはならん。この道諭しの中からでけた道。ほこりの中から付けた道やない。でけて来れば、我が身構わんと、年々尽し、段々道弘め掛けたる道である。どうも鏡屋敷の中、一つ/\曇りありてはならん。積もり/\、重なり来れば、どうもならん。なりてから取り返やしはならんで。名々は構わんという心に、人間には義理はない程に。仕切りた理は諭し難くい。又取り次ぎ仕難くかろ。なれど、磨き掛けたら磨かにゃならん。晴らし掛けたら晴らさにゃならん。一人のため尽し掛けた事ない。皆な心に一つの道というは、心にあるもの。心にあるものあれば、心さい狂わしさいせにゃ、道の台。又一つ黙って居ればよい、言わにゃよい。それではなろまい。日々世上なくばよい。世上にあるは元にある。世上はぼっとしたもの。元々濁り/\から、世上濁り回りてはどうもならん。道は捨てる心なくとも、元に曇り出れば、これではなあ、暗がり同様である程に。これ聞き分け。一人のために運び掛けた道やない。世界助けたい、心通り助けたいという道。よう聞き分け。道を始め、こうして多く皆な連れ帰る道、水晶の玉の如くに映さにゃならん。濁りありては、玉とは言い難くい。皆な心同様にあったら、心に目に見えん。真実水晶の如く成あったら、天よりの働き知らんか。あの人何とも言わんなあ、この人何とも言わんなあ。道は心尽しての道。人間の道やない、神の道。神の道ならおめ恐れない程に。この理、よう胸に持ってくれにゃならん。 |
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明治33年5月17日 |
中井のぶ71才、脊髄身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身の処にどうも心得ん事情ある。一つ指図貰たらなあと思う処、日々であろ/\。長い間重々、一つ/\重々の理に受け取ってある。さあ一寸指図しよう。これまでどんな話しも聞いて居る。治めて居る。これだけ/\思えど、安心でけん。年が何ぼうなあ、心に思えど、発散でけん。この心日日事情重々指図しておく。これと言う。心に安心という心、人と人と心々、これで安心という。たった一つ、成るに成らん事もうであろうか/\、心が緩りん。日々である。快いと思わん。そこで人と/\心に委せおくがよい。そこで安心である。安心あれば、身の処まだまだ理ある。早く諭してやれ。誰にどう彼にどう心胆述る事でけん。心をどんと、人と人と快く、これと/\人と人と心定めてくれ。 |
のぶと宗助と話し合うて運ぶ事でありますかと、押して願い。
さあさぁ一寸道理から理が諭し掛けたら、それ運ぶ心浮かむ。人の心休まる。外にあるも内にあるも理は一つ。一代楽しみ、どうでもある。これ一寸楽しみ聞かしてやろ。身の処案じる事要らん。 |
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明治33年5月19日 |
宮森ヒサ、眼の障り及び出来物の処願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つ身上に事情、さあどういう事であろう、思う処又候/\、いかな事であろうと理を尋ねる。尋ねば指図という理ある。指図はどういう指図と言うなら、今までの処、あちら掛かり、こちら掛かり、ようよう治まり、身上に悔やみ。こんな事と思えば、身上に掛かりた。それから指図。指図治まれば、身上速やかなるなあ。又これではと思う理を諭す。よう聞き分け。内々事情、何も内々事情というはあろうまい。又教会という、あらあら治まり楽しんだ理ある。成る程これだけと思う処、身上不足と思う。よう聞き分け。人の中、世界中、この中聞き分け。又内々手を繋いだる中々、日々道理である。まさか理によって違わん。人間事情/\一つは難しいものである/\。そこで何よ聞き分け。さあと言うたらさあ、わしはきという手を繋いでくれるが十分/\。十分の中から、聞き難くい見難くい理ある。聞き難くい見難くい理あれば、後で聞いて腹を立て、気に障え、こんな事ではならん。段々身に指図。指図は変わらん。残らず手繋いでこそ、世上から見て鏡通りと言う。あの人この人という理を聞き分け。どういう事も、こういう事も、一つの理に集まりて、一つの理に治まりて道と言う。男女隔てない/\。この道理皆んな聞き分け。日々あちらの用してる、こちらの用してる。用の都合によって、そら要る者も要らん者もある。なれど、さあという時は、万事心一つも同じ事。世界から見れば、ほんになあと言う。綺麗/\はほんに道、後でどうでも言い訳でけるは鏡屋敷。言い訳出けんような事では、鏡屋敷とは言えまい。これ聞き分け。身上案じる事要らん。身上治まるは、心が治まれば身上治まる。皆な指図という、男女同じ事。男女言わん。皆な理が定まれば、実が治まる。これ障りという。どういう障りも、こういう障りも知らず、理は結構と思え。どれだけ難しい、これだけあゝと言えど治まる。障り、障りは容易ならん事知らす。皆な理は同じ事。男女隔てない程に。これよう聞き分け。 |
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明治33年5月20日 |
柏木六左衞門、三男信次13才身上願い(河原町部内甲賀支教会理事三男)。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上という、いかなる事情と思う。一つ事情を尋ねる。尋ぬるから、一つ事情を諭しおくによって、十分一つ諭してくれ。どういう理を諭すなら、日々どういう事、幾重一つ事情聞き取れ。日々暮らす中に何よう一つの不自由あろまい。身の内というものは、借りもの聞き分けてくれにゃ分からん。ありゃどう、こりゃ不自由。なれど精神十分に諭するによって、借りもの一つの理が治まったら、何よの事も一つの道理の理に適わにゃならん。ほんに、あれが借りものという処、心に治めて、ありゃ借りものに違いないという理治まるなら、追々に歩みよいようになる、と一つ話をしてやれ。 |
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明治33年5月21日 |
下和田長助45才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも心得んという事情、さあ/\とんと心得ん事情、何か事情、なあ身上から頼りないというような事ではなろまい。どういう事で、こうなろう分かろまい/\。この道という、この道はたゞ一つ、たゞ心という道である/\。その心の道は、どういう道であろと思う。心というものは、行き難くて又行きようえもの。その間、聞き分け。所を一つ、まあ所を一つ、あちらにもこちらにもという。一つ/\部下という/\。第一一つ所元段々元から先の理、この理から話しいかり十分諭すによって、元々から先又先。元がしいかりすれば、先しいかりする。元弛めば先は弛む。諭し難くいなれど、悟りたら分からにゃならん。諭し難くい、又果たし難くいものなれど、心に理が分かれば、果たしよいもの。元々順序道渡れば、先頼もしい、安心という。これしいかり聞き分けて、しいかりした者から諭して、話しするがよい。元からあって事情、さあ心がほっとこらどういうもの。よう聞き分け。ほっとすれば、何も楽しみない。楽しみなければ、日々経ち難くい。この道(に)尽し、よう運び、よう誠(の心で)通るなら、人もその通り(という)。我がもその通り明らか(となる)。世上(も)栄える。皆なその理にある。身上案じる事要らん。元からしいかりせにゃならん。元しいかりせねば、先傷む。傷めば頼りない。元からしいかりなるなあ、道添うてしいかりする。この理聞き分けてくれ。 |
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明治33年5月25日 |
辰巳宇三郎66才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\/\、身に事情という、どういう理であろ、と思う処尋ねる。身上事情、心に思う事は何もあらせんで。一日の日楽しみ、それぞれ楽しみ、日に/\楽しんで働いて居る。そうすると、どういう事と思う。身に掛かる事、通常の事なら安心なれど、惣々心病む/\。万事それぞれ内外心にある。何とも安心なくば是非という。この中案じ心に病まにゃならん。一つ掛かるというは、皆々聞き分け。人に取って何もあらせん/\。一日の日が楽しみ、賑やかなあと言うて楽しみ、心惜しまず働いて居る。この掛かるは、それぞれ事情何か心得、大切/\してくれ。日々の処聞き分け。朝から晩まで、心惜しまず働いた心、皆な思い出してくれ。これだけ諭したら、惣々中諭す事情同じ事、心惜しまず運んでやってくれ。 |
押して、城島事務所へ連れて帰ったものでありますか、大裏に置いたものでありますか。
さあさぁ尋ねる事情/\、その処は、どうがよかろこうがよかろ、それは皆々心とんと計り難ない。なれど、互い/\心なくばならん。内は遠い/\。これまで道という理ある/\。なくばならん。それだけ伝えば、又皆んな満足する。道の上聞き分け。ぼっとして、ぼっとした処から入ってる者やない。これだけ諭したら鮮やかなもの。 |
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明治33年5月26日 |
永尾よしゑ35才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情はいついつ一つの理、身に心得んから尋ねる。心得んから尋ねば、まあ指図というものは、幾度の指図でも同じ事。どうしてこうして思うまでなれど心に掛かる。心に掛けるやない。中という、我は、因縁悪い、因縁悪いという心は持つな。この屋敷三十年伏せ込んで、又姉弟伏せ込んである、伏せ込んである。伏せ込んであれど、まちまちなりて心煩わし/\。どうもならん事情で、彼是遠く薄くなりて、これより親一人存命働かしたる心以て通るなら、身上不足なし。又、多人数成る程と言わすれば、理不足ありてはならん。又、親に曇り掛けてはなろまい。この心持てば何にも案じる事要らん。親は存命で居るが親働かにゃならん、又働かさにゃならん。働くというは、皆んなの道理以て働かす。又、一つ中という、中という理は、これは又々別格の理である。姉弟三名一つに治まれば、悪いやない/\。なれど、まちまち心持てばどうもならん。よう聞き分け。姉弟三名そりゃ遠慮はせにゃならんなれど、真の気兼は要らん/\。連れ戻りた理ある。連れ戻りた理聞き分け。伏せ込んだ理は、動かんが伏せ込んだ理である。又多人数一つ/\、あちら眺めこちら眺め要らん。明らか道という。一つ未だ存命の親が居る。親はいつまで踏ん張るとも分からん/\。なれど、姉弟三名心よりどうなるとも分からん。いついつまでやない。自由と思うな。道という心以て通るなら、どんな道も通す。道あれば、内々仲好く/\道渡れば、世界成る程と映る。映るは、仲好くは第一である。よく聞き分け。 |
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明治33年5月27日 |
畑林やす、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上心得ん/\。いかな事情であろうと言う。まあ一寸どういう事、何よの事にも道という上からである。道という上からである。身上一寸事情一つ指図貰たらなあ、どういう指図あろうか。身上から尋ねる。尋ねるから指図。指図は幾重幾度の指図も変わりた事あらせん。なれど、皆な取りよで変わる。さあ段々長らえての間道すがら、ようよぅと思えば/\、それそれ一つ事情は何であろうと皆な思う。なれど、これから中という理諭す。皆な惣々中諭す。あちら/\道という、根差したる/\修理という、この修理は大層/\なれど、急えてはいかん、急えてはならん。皆な天然という心どんと定め。急えてはならん。そこで身に掛かる。身に掛かるから指図。成るよう行く行かん。これない。これまでどういう事こういう事から、道二様。あち一人という理二つになり、どうも治まらん。なれど、これからすればすっきりなりたる。これからという、一人重たる理、かくれたる者、後々大事という心台。それから天然で成り立つという心。皆な惣々心供え、あちら中、こちら中、いろいろ中通りたる。成らん中通りた理は、皆な受け取ってある。これから聞き分け。順序道はこれから。二派という理ありてはならん。そうやなあと言うてした処が、どうもならん。とんといかんと言うても、どうもならん。これから道、後々台として、皆な手を繋いで助けてやらにゃならん。又、後聞き分け。理なくして持たるものやない。手を繋ぎ理ありて、これ一つに止まる。又、身上聞き分け。こうなれば、どうなろうこうなろう、と必ず思うやない。まだまだ理あるによって、どんと心定め。これだけ諭したら、どんな理もあるによって、聞き分けてくれ。 |
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明治33年5月28日 |
山岡元吉38才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一つ理を心得んという理を尋ねる。いかなる事であろうと思う。どういう事であろうと思う処、尋ねる。さあこれまで長い間、日々の処に心に掛け、心に掛け、それぞれ集まりて、名称という。一つようよぅの心、一つようよぅ治まりて、身上何たると思う。思う順序諭す。よう聞き分けて、皆なそれぞれ順序改めてくれ。どういう事と思う。これまで運び尽しゝた処は、どうなろうと思うゝやない。理は末代の理である程に/\。所に一つ理の治まりというは、末代の理の元という。元は変わらんが元という。これ、よう聞き分けて、タンノウしてくれ。一時どうではない。なれど大層。なれど尽した理は、運んだ理は生涯末代の理に受け取りある。これよう諭して、タンノウ/\治まれば、又一寸の理あろ。これ一寸諭しおこう。 |
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明治33年5月29日 |
土佐卯之助妻まさ、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という、いついつ身上という、心得ん/\と言う。又候/\いかな事と思う。身の処/\、どう思てもこう思てもなろまい。これまでの処、心に楽しみ早く諭してある/\。そこで何ぼう日経ぁたて/\、よう聞き分け。身の処不自由/\あれば、どう思たてなろまい/\。そこで楽しみ諭したる/\。もうすうきりした指図やで。皆んな心に治め。治めたらまあ一寸と言う。何程どう言うたて、楽しみ諭し、容易ならん諭やで。これまで遠い所厭わず理に尽した理に、早く楽しみ諭したる理である。これ早く諭してくれ/\。 |
押して、本部の方にある事務所へすっきり来まして勤めさして貰うたら宜しきや。
さあさぁ身の処、身に不自由あれば、どちらどうしたてこちらどうしたて、傍々案じるような事では、楽しみと言えん/\。これまで道通り、年限通り、ようよぅどちらへどうするも、こちらへこうするも、自由道ついたる。この事情治まったら、これより楽しみあろまい。もう一まずまず心に思わんようなもの。身に不自由あったら、何ぼ思うたてどうもなろまい。これだけ諭しおこう。 |
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明治33年5月31日 |
松村ノブの5月3日のお指図に、天然という御言葉を下された処に、如何の処の事でありますや、押して願い(尚小人義孝夜分非常に咳きますから併せて願い)。
さあさぁ尋ねる事情/\、指図あれど、事情どういう事もこういう事も、皆な指図以て順序の理。所々それぞれ皆んな治まりある。身上から又々尋ねる処、よく事情諭す。分からにゃ尋ね返やすがよい/\。これではとんと分からんと言えば、尋ね返やすがよい。中にも諭したる。又候/\重ねて尋ねにゃならん。さあさぁこれ聞き分け。前々に天然自然と諭したる。天然自然というは、誰がどうする、彼がこうしょうと言うてもできん。独り成って来るは天然の理。金でどうしょう、悧巧でどうしょうというは、天然であろまい。世上から見て、珍しいなあ。何処から眺めても成る程、というは、天然に成り立つ理。この理聞き分け。思案してみよ。それより明らかはない。この道理皆な伝え。名々治め。内々それぞれ治め。それから始まった道。急いてもできん、又しょうまいと思てもできて来るは、天然の道と言う。よう聞き分け。どれから眺めても成る程と言うは天然。これ聞き分け。身上案じる事要らん。案じる事要らんと言うたら案じた分にゃならん。ついに案じる事要らんようになる。段々もう仕舞なったなあ、どうや知らんと言うて、又一つの理も取り直し/\、そら一つ肥するも同じ事。これ一つ理を悟ってくれにゃならん。 |
押して、たゞ今お指図を承りし処、今度中西牛郎に十二下り解釈を致させて居りますが、この件に掛かりますや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、それ天然と言うたるで/\。これ一つに悟ってくれ。何程発明利巧な智者や学者でも、行くものやない。たゞ言葉で八方という。まだ鮮やか分からん。急いた処が行かん/\。この道(は)何も紋型ない処から、天より天降りて始め掛けたる道(である)。誰も(胸が)分からんから、天より天降りて始めた道(である)。誰が掛かりたかて、(この理は)そら分からん。そこで、どうしょうこうしょうと思たて、一時(に)成るものやない。なれど、何年経ったて通り抜けにゃならん。どうで危ない所も、怖わい事もあろ/\。(しかし)年限重ならにゃできやせん。段々(の)道理から、段々ほんに珍しい事しよったなあ(と言うようになる)。悪い事も聞くなれどなあ、そうやないなあと、明らか(な理が)重なりて往還の理と諭しおこう。 |
押して、中西はそのまゝ仕事をさせて宜しきや。
さあさぁどういう事もこういう事も、皆なあちらでもこちらでもする。これが誠や。それぞれ出て来る。連れ戻ったる。怖わいと言うて来るものやない。皆な肥や。どんな者もこんな者も、年限の内に立ち寄る。金銭出したとて雇われん。一つどういう、こういう、掛かりた処がでけん。どれだけ悪口言う者もある。言うた処がそら世上へ知らすのや。そこでぼつぼつ掛かるがよい。この道具に使う。急いた処が行くものやない。ぼつぼつ掛かるがよい。 |
松村吉太郎5月17日身上のお指図にどんと治まって云々は、こたまの事情に掛かりたるように思いますが、こたまの件は如何致して宜しきや。
さあさぁ尋ねる処/\、悪い者やなかった。善かろうと言うてしたる事はどうもならん。悪い者やなかった。悪い風に誘われ、余儀ない一時の道を失うたる。そこで、名々親に代わって、心に掛かれば、心に掛からんように明らかして了うがよい。 |
前川の方片づけたら宜しい御座りますや。
こたまの籍を引き取りまして宜しきや。
さあさぁどうも一時、どうしょうと言うた処が行こまい。悪い風に誘われ、取り損いはどうもならん。これまで指図及んだる。風に誘われたのは、名々の恨みと諭しおこう。 |
又梶本楢治郎昨年より分教会へ連れ帰り居るが如何致して宜しきや。
さあさぁ尋ねる処/\、一つと言うや二つ。道理という、どうもならん/\。一人はどうもならん。こうと言うた処が、風に誘われ、又名々思う存分、心を吐いた処が日々添わん。人に治める処は、治めにゃならん。放っておかれん。年限理を以て改めてやれ。心から改まらにゃ、改まりたとは言わん。口で言うた処が、心に改まらにゃ、真実改まったと言えん。これだけ諭したら、どんな事も分かる。 |
押して、そのまゝ分教会に置く事願い。
あさぁどうも、さあ一時どうしょうと言うても、どうもならん。ほんの言葉一つで、今日から分ける事でけん。何か天然の道理持たにゃならん。天然はいつになっても、天然で通るだけは、どうでも連れて通る。これ聞き分けたら、怨むやない程に/\。名々心恨みと諭しおこう。 |
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