明治27年5月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (5月)
 明治27年5月2日
 南海分教会の火災見舞として本部及び教長本席詰合より有志の儀御願い。(教長百円、本席百円、本部員一同より百五十円、分教会より八百六十四円)
 さあさぁ尋ねる処/\、さあどういう事も何時いかなる事、ちょい/\古き話しに伝えたる/\。一時以てどういう事と思うやない。互い/\事情の理は治めてやらねばならん、治めにゃならん。これは受け取る/\。
 押して、本部より桝井伊三郎、山中彦七両人南海へ出張御許し願い。
 さあさぁ事情運んでやれ。一時には怖わいようなもの、恐ろしいようなもの。後々案ぜる事もあろ。何も案じる事要らん。節という節から世界治まる。さあさあ勇む/\。世界も勇むで。
 押して、分支教会布教事務取扱所より見舞有志の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情の心は十分に受け取る。又一つには運ぶ処も受け取る。行て一つ事情、見て一つ事情、ハァーと言う。後々楽しみの理も治めてやらねばならん。万事一つ事情心を静めて/\、成るべく/\の道を治めて、これより世界と言う。さあ受け取ろ/\。
 押して、分支出布教事務取扱所より各総代として清水与之助、土佐卯之助両人南海へ出張の願い。
 さあさぁ許しおこう/\、さあさぁ許しおこう。
 押して、あと/\心得のため願い。
 さあさぁ一寸には恐ろしいようなもの、怖わいようなもの。一時どうなろうと思う。後々何も思うやない。まだまだ先は遠い。勇んでくれ。皆なそれぞれ大きい中ならどういう事もある。皆な諭したる。後々運ぶ処、心の理にあろう。と諭しおこう。
 押して、南海分教会所火災につき三間に四間の仮普請致したく願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それは事情であろう。それは一時の処、心だけの理に許しおこう。さあさぁ早く/\事情/\。
 明治27年5月2日
 高安分教会所敷地並びに向側の敷地同教会所へ寄付する儀願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁそれはどうでもよいで/\。皆なそれぞれ心の理治まる。心の理集めて、その理に委せておこう。どうせこうせ言うやない。心の理に委せおこう。
 押して、分教会所の名前に切り換えの願い。
 さあさぁ押して事情尋ねる処、こうと言うやこう、さあさぁ許しおこう/\。
 明治27年5月2日
 吉川芳蔵55才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる身の処/\、一時の処は事情なかなか事情迫り切りたる処、第一事情運んで事情一つ、又他に事情運び、何で成るこれで成る。これは諭すまで。事情遠く運び、一つは道のためと思た事情、一つ治め。身の切なみこら成らん思案。後々事情身上一つ理、一寸大層運んである。遠く所で身上分からなんだら、どうもならん。これ一つ聞き分けて、又タンノウ諭してくれ。
 明治27年5月4日
 富田伝次郎長女りやう、おびや許しを頂き、男子安産し直ちに出直しにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、どうも不思議やなあと言う事であろ。どうも世界もなあ、これ思う。思うは理。尋ねる事情いかな事情も諭しよ。何故こういう事でありた。思われまい。身上安楽一つ事情、後一つないと思てはならん。何でも身上二つは許し、道理後一つ事情末代事情、よう聞き分け。これより一つ一寸日々思うばかり。よく聞き分けてくれ。いかなる事情も聞き分けてくれ。これ一つ諭しおこう。
 明治27年5月4日
 梅本善七長男永治10才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、もう尋ねるまでの事情のもの。これまでいかなる事聞いて居る。一つ成る程聞いて、何の印もなあ、これ持たず、こういう事ではならんという心持たず、皆な諭する理に皆な籠りある。これだけ印なあ、どれだけなあ、これ持たず。こういう事あるによって、話し事情、借りもの話し聞いて、成る程定めてある。よう聞き分け。どんな事ありたて、どうむならん。生まれてからならという理分かれば、前生サンゲとなる。又いつの事、同じようではならん。事情定めて運ぶなら、又ほんになあという理、遂に現われると諭しおこう。
 明治27年5月5日
 増野正兵衞、右歯ぐき腫れしにつき伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、心得んという事情、尋ねる処どういう理であろう。一つの理の指図と言う、前々事情以て、いかなる事情運ぶ/\。諭したる。返やし返やし元々一つ事情、心に掛かるやろう。又々事情ついさい事情持って戻り来る。事情心得て、一つ事情治めてくれにゃなろうまい。
 押して、まさゑの事情でありますか願い。
 さあさぁ事情という、指図という、又一つと言うで。こうして居る万事事情、十分の理を運んでくれ。あれとこれと、これとあれと、一つの理以て運んでくれ。いついつと言うでない。運んでくれ。
 又神戸春野ゆう神戸で居住さす方宜しきや、又こちらへ一緒にする方宜しきや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、よう思案をせにゃならん。どんと心という理残りて、まだ判然せん。成るべ諭せば治まりて一つと言う。僅かの理になりて、あちらこちらの理持たず、もう僅かの間に理持って、一つ十分理聞かすがよい/\。
 明治27年5月7日
 深谷源次郎、身上願い(左腰から足まで身上)。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上の事情心得ん。尋ねる/\。さあ指図貰う。指図する。指図通り諭と言う。そのまゝの理、名々の心の理一つこう、事情一つ段々諭する。幾日から幾日の間、世上こうなら、名々こう。所々名もある処に、名を一つ聞く。一つの身のため道のためから、いかゞ判然の理悟り難くい。心の理どちらにも合わせられる。よう聞き分けてくれ。人の心何時悪にあらず、その理取りようが難しい。道にその理心に治めて成る程の理。どちらの理にも付くなあと言う。こう難しいてならん。十人の息一つの理になれば、世界の理。身上案じる事は要らんで案じてはならん。
 明治27年5月7日
 本席、御身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一寸まあ一日の日、勇んで何時なりと事情十分、時々日の中/\一席、又、特別/\それでもまだうっとしいと言う。よく聞き取ってくれ。事情大層なる。十分返し、十分戻り来たる心使う処取次ぎする。後席まで終り下され、遠く所の日々の日待つ処、生涯とも言う、末代とも言う。急ぐ心を持たず、治まって道。急ぐ心を持たずさあさぁ。
 明治27年5月7日
 元稲田の地所地均らしの願い。
 さあさぁまあ話のように思うて居た。日柄延びればどうであろう思うて、一度の話し一寸には行かん。どうでも、日が一寸延びる月が延びるだけ思惑通りして了う。なれど、入り込みあちら、あちらへ無理、こちらへ無理、大き心に成ればして了う。どうやこうやろう、一日の日楽しんで一つの心、どんな所も危なきはない。心という理、はあん、どうや知らん、日々どう、それではどうもならん。これまで話し伝えて、これから話したら、敷に掛かりどんな事委す。どちら思惑にするがよい。許しおこう/\。
 明治27年5月8日
 山沢為造、身上なり、又この間より小人ミキノ、サワ、為信身上事情より願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、日々の処にて、見れば一つ、聞けば一つ、事情一時の処にて身上変わらん。一つ思う処、これ事情。これまで指図、二度三度でなく、皆な諭してある。又一つ差し掛かり、小人身上どういう事、よう聞き分けにゃならんで。どんな事情、どんな中皆な連れて通ると諭したる。又名々家内何一つも不足あろまい。小人どういう事と思う。何も案じる事要らん。事情一つこうと治め掛けたる処、今の処これでは/\思う。思わず、一年先又二年先、段々先楽しみ、子供成人楽しみと、これ一つ行く/\楽しみ、これ楽しんでくれ。又先長いなあ、これ家内に一つ聞かしてくれ。見れば、これ一つ掛かる。これまで指図からじっとじっと寄りたる。大丈夫という一つ事情。さあさぁ案じる事要らんで。
 明治27年5月9日
 杉本定蔵、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つ事情心得ん、尋ねる処、さあさぁよう事情聞き取れ。よう事情聞き取れ。これまでというは、何か一つ心に持って事情と言う。楽しみ事情によって、一つの心まだまだこれからどうでも一時の処大層。未だ一時他の心いら/\。名々これ何でも他に事情あれば、尚々心改め。暫くの処どうでも楽しまにゃならん。又心にこうと言えば、安心心に持って、まだまだ一つ事情事情。
 明治27年5月10日
 本部長、御身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上心得んと言う、心得んどういう事であろう、思う処指図というは、事情によって指図に及ぶ。指図一つの理に持って理と言う。理を話して事情と言う。万事事情重なりたる理出る。一つ尋ねる。尋ねば一つ指図、これにて一つの心定めてくれ。何も案じる事要らん、案じてはならん。どういう事聞く。大きな事聞けば、理に理増あして事情と言う。何も案じる事要らん。
 明治27年5月11日
 八木布教事務取扱所八木町大字北八木128番地に続く五点の地所有志者より献納これあるにつき、これを布教所の地所に御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はさあ許しおこう。又一つそれぞれの心しいかり結びようて、成る程と言う。旬を改めて事情と言う。さあさぁ許しおこう/\。
 明治27年5月12日
 本部長御津支教会より船場分教会に引き取り、引き続き大江支教会へ御越し下さる処御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情一度戻ると言う。それは理であろう。戻らんならん理である。なれど、それ一度理許しおこう/\。
 明治27年5月12日
 大江支教会、教祖赤衣の事治める願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まあ他に事情、それぞれ事情あるによって、その事情以て、さあさぁ治めて来い/\。
 明治27年5月12日
 南海分教会、火災につき改めて普請の願い(教会所は九間に十間の建物)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情はもう一つの理に許しおこう/\。心おきのう通りてくれ。さあさぁ前々事情どうなろう/\、思案ばかり。恐ろしい理の中に理なる事情以て事情運ぶ。一つ受け取りてある。一日早く知らしおいたる。どういう理諭したるなら、案じなきしっかりという理諭したる。どんな火の中水の中でも遁れさすという理諭したる。さあさぁ事情一つの理に許しおこう。
 押して、一つの理に許しおこうと仰せ下されしが、すれば事務所煮炊場納屋の三点の処御許し下されたく願い。
 さあさぁ珍しい一つ事情、ほんに成る程分かるであろう。これから一つ理、どんな所からどんな芽吹くやら分からんで。さあさぁ始めてくれ。万事許しおこう/\。
 これから先教会所はともかくもその外建物地搗き棟上げいろ/\御願い申します処、一つ/\願の処一手に御許し下さる願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ理を以て尋ねる理に、一つ事情、心おきのうするがよい。万事許しおこう/\。
 明治27年5月12日
 5.12日、松村吉太郎の「田畑、山林の入質」に関する伺いに対するお指図。
 さあさぁ事情/\、前々以て事情尋ねたる処、一時の処口実を定めて実を通さにゃならんと思う。これはどうせにゃならんと言うのやないで。尋ねる処精神の理に委せおこう/\。一時こうと言う中には、どうしたんであろうかと、いろいろの説が立つ。何ぼ説が立っても、向こうの理に思てるがよいで。先々の理を楽しむ/\。治めりゃ治まる。治めりゃ治まるで。
 明治27年5月13日
 寺田半兵衞、身上並びに娘コウの身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に一つ事あれば事情尋ねる。いかなる事も尋ねる。内内家内身に障りなけりゃ分からん。よう聞き分け。これまでの間と言うと思う。良うならん/\思う。良う/\ならん/\思う。良うならんと思うから一つならん。よう聞き分け。早いも一時の理、遅いも一時の理。分かり掛けたら早く掛かり掛け。尽してもとても尽されん。思い掛けなき事情、内々何人中と言う。これではなあ、どういう事になると思う。急いて一つ行かん。勤め事情諭したる。一時/\まだ分からん。一日/\送り来たる処、一つ道始め掛け。これまでもうあの人と思う。一つ、つい治まりて治まらん。道から治めて勇む。事情又一つ頼りならん。よう聞き分け。一度であろまい。障り付いて聞き掛け。楽しみであろう。楽しみてありて、身上不足あれば、楽しみない。内々何たる日あろう、思うやない。大難小難、内々大難と思うた。そうやない。見分けてくれ。先を短くば実を急く。これ一つ諭しおく。よう聞いてくれ。
 明治27年5月18日
 河原町、部内近愛支教会所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情という一つ事情、さあさぁ一時事情は何時にても許しおく/\。なれどもう一度一つ、二度一つ、重々一つ事情何時にても許しおくと指図しておこう。
 押して事情運びの上と願い。
 もう一度一つ、二度三度鮮やか事情運び、事情は何時にても許すで。
 明治27年5月18日
 城島分教会長上村吉三郎、身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなるも尋ねるであろ/\。日々の処にてこれまで一度事情、二度事情、大抵なる事情、成る成らん事情治めて、ようよぅの理を見て順序楽しみ。いかなる事もあろ。身上事情なくば何も思うまで。身上迫る処、よう聞き分けて十分タンノウして、これまで道すがら通りたる処分かりあろう。事情まだ鮮やか定め。これより一時どうではない。なれど、大層身上切なみ一つ理から定め。長く、事楽しみは言うまで。一時どうではない。万事楽しみ事情、万事事情運んでくれ。
 明治27年5月18日
 上田いそ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時の理を以て尋ねる/\。なれど一時事情あろまい。大抵通りたる。一つ未だ/\思えど、一つこれはなあ、思う日々であろう。よう聞き分け。どんな日、どんな者、どんな日、どんな者、これ聞き分け。淋ぶしいかろ淋ぶしいかろ。はあと思うたる日、どうでも発散せん。身上迫る。暫くの処、踏ん張らにゃなろまい。難しいようなもの。皆な遅い早い理はない。何か思い治すがよかろう。
 明治27年5月19日
 伊沢彦右衞門、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上いかなる理を尋ねる処、よう事情聞き分けにゃ分かり難ないで。事情という、どうでもいかん/\。よう聞き分け。この所より段々事情始め掛ける。言葉で諭する。言葉で一つの理で身上という。身上不足なる処、段々ある。これ伝えてある。どうせにゃならん、こうせにゃならん、諭してない。一つ理がある。よう聞き分け。何故諭せん。身上不足なる理困ると言えば、そら定めると言う。よう聞き分け。人間という、助けにゃならん助からにゃならんが理なれど、長らえての中なら、どんな理もある。成る成らんは理にある。又心にある。又世界に理がある。どんな理も因縁の為す事。一つ因縁というは、しょうまいと思うても成りて来る。しょうと思えど成らん。成らんと思えど成りて来るが因縁。これ聞き分け。人間一代という、一代定まりは定まるなれど、生まれ更わり聞き分けば、どんな理も治まる。身に一つ不足はいろいろある。不足は世界見てタンノウ。身に不足ありてタンノウできやせん。なれど世上を見てタンノウ。タンノウは前生のサンゲいと言う。追々一つ追々見えるであろ。よう聞き分け。
 明治27年5月21日
 徳本伝太郎長女はな19才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情身上の事情尋ねる処、何程どうすれどいかん/\。身上の事情これいついつまでも同じ理。どれだけ願い、何でもと言うて運ぶ。なれど、一時些かなりという処尋ねる。尋ねば一時聞き分け。一時事情は大層であるで。大層は大層の理を運んで、内々もちっと諭する理持たにゃならん。一時なる理とは持たれようまい。一時どれだけという、これまで折角という理持たず、因縁のなる事という理聞き分け。これより内々事情諭しおこう。
 明治27年5月21日
 上西休治郎妻、身上願い(兵神部内)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上には、まあ一時どうと案じる事要らん。案じる事要らんが、よう聞き分け。他に事情心を以て他に事情心を以てどうという処というは、分からず/\。道と言うて、そんなら治まりて治まるものやない。天然の理、先行たさかいにどう、後から行たさかいにどう事はない。そんだら、行かいでも大事ないと思う。そうやない。心だけ。人の歩めるだけ、心だけ。精神出せば、遠く所といえど、案じの道どころやない。道を聞き分け。今年行たら、又一年経って、他に行たさかいにどうという事はない。名々心だけはっちゃ付かせんで。名々聞き分け。聞き直さにゃならん。遠く道ある。二三年後分からん。道聞いて、この中に多く/\道治まる。治まり掛けたら、一時に治まる。遠く所、日々受け取る。遠く所運ぶ事情は受け取る。なれど内々どうもならん。一時障りという、一寸案じにゃならんような道になる。これよう聞き分けてくれるよう。
 押して願い。
 さあさぁ暫時の間、心頼もしい持って掛からにゃならん。心頼もしい持って掛かれば、いついつまで皆な治まる。
 明治27年5月23日
 本席一点につき四点の理由の事願い。
 さあさぁ事情の理によって一つ、又事情によって理に許しおこう/\。
 明治27年5月23日
 日和佐支教会長西川実三郎、眼の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上心得ん一つ尋ねる。余儀なき事情、世上段々善き処の理なら、何も言う事はない。一つ分かり難ない道があって、なれど、通ってなってからあろう。先に諭する。心得ん。どういう事でなる。世上一つの道がある。ほんになる曲り、歪みがある。分かるで。心得に諭しおこう。
 明治27年5月24日
 葬祭道具倉及び山沢為造家引く願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、さあさぁ今日したと思えば明日取り、どんな事情も仮家と言う。あちら直しこちら直し、皆なこれまで話してある。何時取らんならんやら分からん。決まりつくまで、切りなし普請と言うであろう。ふへんぞやと思う。思うやない。皆な許しおこう。
 明治27年5月24日
 元稲田の屋敷に東塀する願い。
 さあさぁ尋ねる事情、それも許しおこう。こうと思う、日々の処、年が明けたらずんずん取り、又印する/\。又向こへなる。さあさぁ何時なりとするがよい。
 明治27年5月24日
 雪隠の東の方へ洋灯の居所建てる願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それもこうと言う、どうでもと言う。何時あちらへ提げて行くも、こちらへ提げて行くも。同じ事。何時なりとするがよい。
 明治27年5月24日
 増井りん小人、身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人なる処、身上心得ん。一時の処、なれど一時の事情、何人の中、一人と言う、重々の理に迫りたる。どうでも迫りたる。頼りない。又候/\一つの理に持たず、内々の処、道が一つの理が治まり、楽しんだ中、一つの理、いかなる事も大難小難定め。内々一つ名々一つ、一寸大層/\、よう聞き分けてくれにゃならん。
 明治27年5月25日
 杉本かめ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の処事情尋ねる。前々事情あって指図/\及ぶ。まだまだどういう事情もあろう。一つ余程事情、事情一寸の処事情は一寸には行こうまい。なれど、身上に事情あれば、聞き分けてくれにゃならん。道は通りて、それそれの事情日々の事情は受け取る処、内々事情第一に掛かるであろう。よう聞け。遙々道に運び、身に一つの事情なくば、言うまでの事情であろう。身に事情あって忘れられん。一寸どうでも事情、いかなるも話し/\の理を聞いて、いかなる話し心に治めてくれ。大層のようなもの。暫く早く事情万事心に掛からんよう。日々いかなる事情、それぞれ指図一つ話し遂げ、成る程理を治めてくれにゃならん。
 明治27年5月27日
 橋本清より東分教会長の事申し上げ願い。
 さあさぁ世界の事情/\多くの中、さあさぁ事情/\、まあ一寸掛かりと言えば、どうも今一時風が変わるようなもの。よう聞き分け。一代で道開く/\。どうも難しい。他に事情暇が要る。ごもく中道付けたる処、世界始め掛けて、これどういう、こうしたさかいにどうでも、埋りておけばどうもならん。身上と事情理と分からん。あちらこちら、一寸聞けば堪えられん道であろう。よう聞き分け。これより堅く事情定めて、又思わくこうと言う。これまで道付いたる事情は、どうでも道付け越さにゃならん。今日話し始まれば又盛ん。こら見る事できん。今一時どうもならん。よく聞き分け。今日より聞き取りて、精神道改めてくれるがよい。
 押して、本部より月替わりに分教会役員より人を選んで事務取る事の事情願い。
 さあさぁこれ二つの理があって/\、一時の処はぢばより一つ運び、一寸道早くと言う。又先々深き治めたる理ある。又あの人なら又ある。十分理諭そ。所は所に理に持たせ/\。そうして、又と言えば又理がある。これだけ諭しおく。
 先方の方へ副長定めの処願い。
 さあさぁまあ一つ事情、所に一つ理が治まりあるによって、その者理によって所に一つ精神見分けて、暫くどうでもと言う。又そうしていかんと言うは、速やかという理改めると言う。
 十分話してという、押して願い。
 さあさぁ道々という理あるによって、それでも治まらん時の理によって、満足する。一時ごむそうてならん。なれど、一つ始まりありて一つむさくろしい。人の話しとんと聞き難くい。なれど、むさい中の一つの理が遁れられん。そこで、一つ一寸始まらんせん。綺麗な処捜して、それでもと言えば、他に一つ人体一つ改めて。それでならんと言えば、順序改める。二つ三つ事情、何でも彼でも元浚いて。どうでもむさくろしい。余儀なく事情持たねばならん。早く事情改めてくれるよう。
 明治27年5月27日
 桝井伊三郎妻おさめ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の処に一時を以て心得ん。尋ねる。案じる事要らん/\。内々事情成る程、内々事情どんな事もあろう。又一つ思わにゃならん事情あろう。皆な世上一寸ひながたと言う。この事情では威光がつこまい。事情世上皆な聞こうと、見ようと、先々まゝあろ。内々日々の処多いで大層と必ず持つやない、思うやない。これ思てはならん。これ思うやろ。ならん中こうして来たらという隔てない。あの者どうや、この者どうや、思うな。言うやない。皆な仕込んで居たで。
 明治27年5月28日
 前川喜三郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情以て諭したる処、余儀なく事情尋ねる/\。尋ぬるまでやないで/\。よう聞き分け。これまで皆心にあって道であろう。皆な内々治まりてある。半端と更に持たず、又他に一つ出越して事情案じる処あろうまい。これより談じ合い話し合い、いついつまで渡る、続く理、この身おこう。安心。悔やむ理は更にない程に。尽した理はこれである程に。よう聞き分けてくれ。
 明治27年5月28日
 河原町、部内近愛支教会所設置仕りたきにつき再び願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情前一つ事情と言う。いかなる事と更に言う更に言う。事情一つ改めて又一つ、精神一つ理に許しおこう、さあさぁ許しおこう許しおこう。
 明治27年5月31日
 前川喜三郎、葬祭埋葬地豊田山の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねて一つこれなれば治まる。行く/\の事情までも治まる処、これまで。成る中からなら誰でもできる。成らん中十分の理、さあ尋ねる処許しおこう。
 明治27年5月31日
 諸井政一、身上につき国三郎より願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事も尋ねる。身上長らえての事であろう。内々も案じるやろう。案じる事は判っきり要らんで。名々諭す理よりよう思案せよ。因縁という理を聞き分け。しようと思うて成るやない。しようまいと思うても成って来るのが因縁の理と言う。しっかり聞き分け。国内々の理を思案せよ。何も案じる事要らん。なれど親という、可愛い/\の事情から心を沸かす。何も思うやない。案じるやないで。末代生涯の理を十分心に治め。楽しみの理を持ってくれねばならん。これだけ諭しおこう。
 同時、諸井政一、寄留の願い。
 さあさぁ因縁の為す業と言う。善き事も、どんな事も因縁。心通り思惑通り委せおこう。
 同時、諸井国三郎、小児ろくの歯代わり出遅きにつき願い。
 さあさぁ事情/\尋ねる処心得んと言う。何にも心得んやない。身上不足とはさらさら思うやないで。何度でも与える処に揃わんと言う。よう聞き分け。何も分からん。小人にあたゑと言う。あたゑのある者に何故身上こうなると思う。因縁事情を聞き分けてくれにゃならんで。




(私論.私見)