(4月) |
明治33年4月1日 |
天理教校、開校式執行につき御許し願い。
さあさぁ段々尋ねる事情/\、何かの事情も尋ねにゃなろまい。順序の道である。道という、一条の道に集まってある。時という旬という、成るように成って来る。一時/\知らす事出け難ない。一寸伝えておく。一点を打ちしっかり聞き取りて、それぞれへ伝えにゃならん。道の上の世界という。世界道理もなけにゃならん。その理の成って来る元がなけにゃならん。その元を心に含んで、なけにゃならんものはなけにゃならん/\。くどくど返やしおく。応法世界の理は心に持って、道は一つやで/\。成るも道成らんも道、成って来るは道、ぼつぼつが道。最初から大きなものはない。大きなものは末は枯れ掛けたるようなものや。ぼつぼつ掛かるがよい。 |
奉告祭神前にて執行願い。
さあさぁ尋ねる処、代々道という、理という。道から一つ始め掛け/\。それより順序始め掛け/\。 |
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明治33年4月3日 |
上田ナライト、運び方につき願い(園原上田ナライト運び方につき先方の心聞いてこうという処を聞いて、その上尋ねてまあ一度尋ねとの事につき、先方には家内一同寄せて貰いたく、例えどんな苦労あるとも結構でありますからとの事でありますが、又後の家屋敷の処如何致しまして宜しきや、先方の御話してありますから、この辺り御願いの上の事と申しおきましたが如何と願い)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ段々事情/\、長い事情ようよぅの日/\。それ何ぼでもどうも仕切りた事情運び難くい/\。段々言葉通り浮かましたる浮かましたる。運び掛けたらだん/\運び順序できにゃならん。成って一つ治まりという。又内々後々どうしておいたらよかろう、こうしておいたらよかろう。治まろまい/\。後が有ったさかいにどう、ないさかいにどうとはない。たゞ治まるが台。そら台。どうはよいこうはよい、又内々一つ心があるによって委せおこう。どうしたらよい、こうしたらよいと言わん。後々早く取り捌いて運びするがよい。 |
押して、仰せの通り先き様の心にこうとおっしゃる通りに運ばして貰います。
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明治33年4月3日 |
山名分教会、事務所北の方地所買い入れ願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、段々それぞれ皆な多く中、それぞれ心々という理という、運び方それはよいこれはよい、よいよいという治まり方は、天然自然の理である。さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治33年4月3日 |
飯降まさゑ、久しく背中の骨痛みにつき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、いつや一つ尋ねて、後々順序諭すれど、とんと分かり難ない。どう聞いて分かるやろ。分からんから未だ身上障るという。前々尋ねる事情どういう順序に成ると尋ねたら、後々諭したる。まだ順序悟り分からんから分からん。あらあらの理は諭してある。聞きよう取りようで、順序の理分からん。そこで、明らか順序諭すによって、よう聞き分け。筆に一つ点、一つ筆に諭しおく。筆に諭しおいたら違うまい。仮名な事で諭す。もう悟り要らん。どうでやろ、こうでやろと思やんは要らん。よう聞き分けて、定めて了え。決めて了え。これまで分からんから、あちら眺めてどう、こちら眺めてどう、よう聞き分け。一時の理に心定める理諭す。そこで安心と思えば、直ぐとすっきりする。心に治まらんからいついつ障る。これ十分なる理諭す。もう一度尋ねる事要らん。理諭す。今日一つの諭は、一代やない、いついつ何代の理。又取次理に諭す。後へ/\の理に諭す。年限理から諭したら、万劫末代理という。又取次にも取り治め。第一一代二代三代、何代でも同じ事、一代の理は万事。今一時の処世界一々分かる。順序広く中通り抜け/\、通したる理尋ねる/\理諭す理、人間心とは更々思われようまい、又思わしょうまい。席と言うたら、同じ人間である/\。なれど、席に立って諭すは、天よりの諭しである。この事、適う適わんは取次にある。教祖から順序の道、一つの理聞いて居る。裏一つの理表一つの理二つは一つの理。この区域今親がある。親亡くなったらどうであろうこうであろ、思う事すっきり間違うてある。株たあっていついつまで芽が吹く。心というは皆な一名一人の心がある。心の唱え損いはどうもならん。親が亡くなったら、どうしょうというような事では分からん。我は年が行く、どうであろうと更々要らん。この理心から出る。人間というものは第一思い開き。女一人で立たんやない。心に持って治まる。屋敷伏せ込んだ理はようよぅと思う。よう聞き分け。あらあら心あっても今に日分からなんだ。日々段々運ばし身の内入り込み、段々順序数え込んでみよ。人間心でして居るようさらさら思わりょまい。もう、席伏せ込んだ理は台にある。欠けて了てはどうもならん/\。案じる事さらに要らん。親の後は子である。親に子がなけねば、貰てなりと末代という。よう聞き分け。心が悔やめば、切りがない、果てがない。女一人でも、どんな事でも成らんやない。道の理速やか覚え込んで治まったら、段々席までさす。別席までさす。これが間違いと思たら、間違う。聞き違えば違う。さあさぁ心配する事要らんで。親は一代理は末代、神は末代。理は違わん。この理聞き分けておけ。 |
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明治33年4月4日 |
平出団次郎、身上妻も身上障り速やか成り次第台湾へ行く願い(山名分教会役員)。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は大き一つの事情、身に一つ心得ん一つ中に、夫婦共言うであろう。身上速やかならん。順序道を諭する。治まったら先々心に理治め。身上治まったら、急いでその心を治めくれるよう。身上不足薄くは頼りない。心に尋ねる事情に、一日も早く心に早く、急いで早く。人間という、世は生まれ出て定まりある。知らず/\苦しみもある楽しみもある。一つの理を聞き分け。何処でどうするも一つの理。遠く辺所の理、心に一日もなあと身上思う処、治め方名々行くのでない。神が連れて行くのや。どんな思わくも立てさす程に。この一つの諭し容易でない程に。遠く辺所難しい中、難しい処を通り抜けたら、末代一つの治まりという/\。 |
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明治33年4月6日 |
東、分教会長上原佐助51才身上肺炎につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情はもう余程大層。尋ねる事情どうでもこうでも尋ねる。身上/\迫り切って了い/\、もうこれまでも理を急いで掛かりたる。十分遅れてある。あちらこちら、取締まり出越して居る。さあ身上どういう事、タンノウ十分の理に諭さにゃならん。タンノウ諭す。万事遅れてある。これまで急いだ処からタンノウ。後々の理諭しおく。今一時身上迫り切ってある。存命を見て、立ち並ぶ人の心に取って、堪えられんであろう。取り違いあってはならん。よう諭さにゃならん。善き事なら言う事ない。聞く。見る。安心はなろうまい。尋ねる処、人の心に諭しおく。後々ゆっくり諭しおく。急いだ処タンノウ急ぐ。タンノウさして、順序聞いて後々でなければ分からん。十分の理を諭しおく。 |
押して、運び方につき心得のため願い。
さあさぁ後々の話し、後々の理一時迫る処、一つタンノウ/\。そういう理は、後々でなければ及ばん。早く一つ頼って/\。 |
又押して、本部より前以て山沢為造、高井猶吉出張して居りますが、尚この際もう一人本部より出張致したものでありますや願い。
さあさぁ早く一時立ち寄ってやれ。後々皆々頼りになるで。成るだけ急いでタンノウさすがよい。第一どういうこういう事は、後々の事、身上一つの処でタンノウ治まりて、先々までも治まるという。 |
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明治33年4月4日 |
正木国蔵、身上願い(名東支教会長)。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条の理を尋ねる。いかなる事も思う事を尋ねる。身上に一ついかなる事も尋ねるやろう。長らくいかな日、いかな月も通りたる。道と理と容易ならん運んで一時治まりという。尋ねる身上は大層である。なれど一時でない。よう理を尋ねて、タンノウ治めてくれ。よう聞き分け。多くの中段々ある。一名万人の理が治まったる。将来末代の理と言う。世上の難を見て、思い取り直し、早く/\取り直してくれ、後々尽した理は、尽し損にはない程に。末代の理よう聞き分けて、急いでタンノウ治めてくれるよう。 |
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明治33年4月8日 |
土佐敬誠、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上段々事情を尋ねる/\。日々一つ/\事情ようよぅなって、それぞれ思う処、一つ事情身上に掛かる。いかな事であろ。惣々心思う心一つ理。身上は心得んなあと、身上案じては切りはない。人事思う。身上過ぎたるも、道という、長い道もある、ついの道もある。生まれ出て一つ理、一日定まりある。その中一日の日若き一つの理、こうなればどうじゃなあと思わぬよう。他に一つの理、こうじゃなあと思わぬよう。一日もなあと道は一つの理、天然の理と言う。心に理を治め。成る道成らん道、成らん中の道が天然の道である。案じた分にゃいかんで。年限の中、あちらこちら思う日も、名々もなあと思う/\。思わぬよう。これから天然の道という、長い道ある。どんな事も積み、天然の理である。こうなったらどうと、小さき心を捨てゝ了い、大きく咲く花の理と心を治め。 |
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明治33年4月10日 |
田代兵蔵59才、身上願い(河原町部内水口支教会理事)。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ/\いかなる事情であろうと尋ねる。事情いかなる事情一つ、心発散、理も発散。それぞれも心々鮮やか。今一時身上迫る。よう一つ事情諭するによって、よく聞き分け。万事の処、内々それぞれの心楽しんで、これまで長らえての中、道という一つの理というは、何にも無駄の理にはなりゃせん。心という理末代の理に受け取りてある。後々も思やんせい。放っておこうにも放っておけん、消そうにも消されん。天の一つの理にある。消すに消されん。先という、後という、放っておかれん。これより楽しみはあろうまい。身の処不自由なる処、タンノウせい。どうしてこうして他から放っておかんが、この道という。長らくの道通りてくれた。順序の理に道を諭して、楽しましてくれ。後々何にも案じる事要らん。さあさぁ身も緩かしい/\。早くこれを諭してくれるよう。 |
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明治33年4月11日 |
西松太郎及び家内、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上という一つ事情、内々さあさぁ内々いかなる事情であろう/\。どうも一時、どう思案をしたらと思う心は今まで/\。何かの事情も聞いても居る、見ても居る。どんな事情の中も通り来たるは道すがら。内々一つ事情どうもなあ、日々であろう。何が違う、何が間違うと思うは要らん。長らえて伝え来たる道である。楽しむは、これからである。楽しんでくれ/\。ようよぅやれやれまずまずの日は、どうなりこうなり定まりて道と言う、理と言う。天の理である。治まったら、いかなるも心に安心して一つ事情、又内々もこれではこうと思う。年限の間通り来たる。案じる事要らん。道という、道はなかなかの道である。天より一つ事情受け取りてあるから、返やす理はこれからである程に。楽しんでくれるよう/\。 |
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明治33年4月16日 |
市内かね67才、身上願い(中河分教会部内大堀出張所担任)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上の心得んと言う長らえて事情、いかな事であろ。いかな理、どうであろう、こうであろう、皆な聞いて居るやろう。皆々道という、心という、一つ二つの理聞き分け。一時身上の処、どうでもない。名々もうこれだけの年と言えば、日々の処に思うやろう。又心に思うやろ。これまでは楽しみと思うた日もあれば、又これまではなあと思うた日もある。ようよぅこれまでというは、一時身上どうもならんと思うた日もある。これまで長らえてようよぅの道、一日の日も忘れられん。いかなる事もまだ身上、ちいとの事はあるで/\。道のため尽した。又一時こうなって、タンノウできやせん。なれど身上にタンノウ。ようまあ聞き分け。世上を眺め、所々の難を見て、ようタンノウせにゃならん。身上の処まだちいとあるで。道というものは、尽した理は生涯末代の理に受け取りある。何の楽しみがないと思うやない。尽した理は、尽し損にならんで。これをよう聞き分けてくれるよう。 |
押して、如何取り運びさして貰いますが宜しきや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、第一尋ねる処、どうがよかろう、こうがよかろうと尋ねる。人にも一つ十分心を聞いて、又諭してやれ。存命の間に譲りて、満足さして、一時事情あるならば、どうともして満足をさすがよかろう。 |
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明治33年4月19日 |
檜作徳之右衞門、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ事情尋ねる。さあさぁ一つ事情尋ねるから、指図しておこう/\。身上にこれまでの処、長らえての事情/\、もうこれ年は何年になると思う処、身上に不足なったら、何事もできやせん。これ一つよう聞き取れ。又一つには、こうして内々の処、年限の処、中に身上これなあと、一つ思うやろう。身上の処一寸には余程の事情と思うなれど、身上速やかと思え。又事情よく一つ諭すによって、身上の処心さえ頼もしいと思いを定め。なかなかどうなるもこうなるも、道の理尽した理、順序によって諭してある。一代と思うやない。理は将来末代である。なれど、身上不足なりてタンノウできやせん。なれど、世上を見て、又世界の難を見てタンノウせい。まだ一寸暫くの処もあるで。頼もしいと思う心あれば、一寸暫くの処はある。これ諭してくれ/\。 |
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明治33年4月20日 |
城作次の屋敷段々運びの上、昨夜包金一万三千円にて話しまとまりし旨願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあまあ長い間であって、古い事と言えば、どうまあなろう、こうまあなろう、誰も知らなんだ。時々刻限で話はしてあれど、段々年限とて長い間である。ようよぅの中思い掛けもないなれど、聞いて居る。何処に雛形もない。誰も知らなんだ。道の理運んで万事の処心さえ持って働きさえすれば、どんな事でもさして見せるは、順序の理に諭しおこう。さあ早く運べ/\/\。 |
一同手を打ちしあとにて。
さあさぁいかなる事も皆々一つ/\理も治まり、長らくの道中長らくの日、どうもならなんだ一つの日、どうでもこうでも一人暮らしをさしてある。一日の日と万事の処、重ね/\の一つの理治まるなら、一つの楽しみの理に諭しおこう。 |
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明治33年4月21日 |
茨木基敬及び妻くに身上願い(北分教会長茨木基敬46才昨年陰暦12月頃より喉痛み今日になおりませず、又妻くに35才昨年陰暦四月の頃よりぶら/\致し当年の正月12日頃より故郷の東京の方へ参り医師に掛かりし処、肺とも肋膜とも申し今日の処にては神経を悩みにつき、とんと如何の事情掛かり居りますか)。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上/\あれこれ身長らえての身上、事情どうであろう。今日の日では一つの心という。初めて一つ心というは、道より道という心はあれど、一時成らん処である。そこで、一つ心日々心を使う一つの理。身上不足なって、一つ尋ねたらこうと身上の処一寸暫くと言う。こんな事ではなあなぁと思うたら、心だけの道理である。そこで道というものゝ心だけの道理である。そこで道というものは心だけ運び、タンノウ安心をさすが優しき心と言う。これまでという、道の理順序の理に違いてはどうもならん。親々内々の処、どうも楽しむ処ないなあと思うた処、取り替えれば、まだ暫くとも言うである。あちら眺めこちら眺め、道というものは心にあるで。通りよいものは道ではないで。又先々の心それぞれ国々所々諭し、夜が明けたなら道という順序の道眺めてみて、並べてみて、又それぞれから日々の心に悔やしんで来たる。道というものを踏み留まりすりゃ、この一つの理をよく聞き分け。さあさぁ楽しめ/\。 |
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明治33年4月26日 |
山口県下奈良支教会、萩の講社と高安分教会部内講社と衝突事件につき高安分教会より願い。
さあさぁ心に掛かる事は、尋ねにゃ分からん/\。皆な何かの道理が添うてある。何か年限から道理考え。一時、どうしょうこうしょうと思た処が、成るものやない。あちらこちら順序重なりて、又事情どうなりこうなり道である。どうなりの道付いたら、やれやれと言う。又、タンノウせにゃならん。これ道である。これ立って来れば、天然である。皆々その道理聞き分け。皆なその道理である。 |
押して、本人元へ立ち帰る事承知致しませんから苦しんで居ります、如何したら宜しう御座りますや。
さあさぁこれよう聞き分け。天然と言うた道、天然という道は聞く聞かず。どうしょうこうしょう、言い合わすような事は、天然とは言えん。よう聞き分け。道という理聞いた上は、これ天然の道ある。名々でどう、おらこうと言うは、天然でない。天然の道が暇が要る。心に道あれば天然で成る。一時成るか、年限で成るか、成って来るは天然である。これを心に治めくれ。一時言うてなろまい。年限さえ経って来るなら、天然の道がある。一時どうしょう、皆なこの道理である。 |
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明治33年4月27日 |
吉田梶太、四男四郎2才、昼夜泣き脳膜炎につき願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、小児事情いかなる事情であろう。長らえての間どうこうまあ日々思うは一つ理であろう。皆々の中に、一人どういう事であろ。なれど、どのようにも取って、タンノウしてくれにゃならん。難、難から道に染まった。よく思案して見よ。一つ順序の理運んで居る中、何が違う彼が違う、どれ思われようまい。又中に一つ何でやろうと心を病まねばならんと思うのやない/\。中によう思案して見よ。これ運んで居る。道の上である。よう聞き分け。何が違う彼が違うと言うは、これまでゝある。道というものは、誰それどうしてこうして、よく一つ中に思い出してみよ。道を聞いて来たる程に思えば、これ諭しおくによって、皆々一つの心を持って、一つの屋敷に治まりて居る者は、容易ならん中から治まりてある。これ一つ、よう治めてくれるよう。 |
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