明治32年11月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治32年11月分お指図」を確認する。


 (11月)
 明治32年11月2日
 午前4時頃、刻限。
 さあさぁ一寸一つ話、さあさぁどういう事知らす。どんな事を聞かすやら分からん。さああっちでも手が鳴る、こっちでも手が鳴る。鳴ってから、あら何でやいなぁと言うてはなろまい。さあ刻限知らす事は違わんで。あちらで声がする、こちらで声がする。何でやろう。行く先々前々より知らしたる事見えてない。道を知らする事、度重なると分かる。一時筆取りたらあらあらの事も悟るやろう。初めも知らす。身の直る事まで。これさあ刻限/\。刻限の話し、理によりて深く見にゃならん、聞かにゃならん。

 いかな事も、詰みて/\詰み切ってある。外から見たら、むさくろしいてならん。さあ掃き掃除拭き掃除(という)。掃除に掛かれば箒も要る。どんな道具も要る。拭き掃除にも道具が要る。要らん道具は要らん。(神は道具を使って)どんな働きもする。怖いと思わにゃならん、嬉しいと思わにゃならん、勇まにゃならん。実々どんな道がつくとも計られん。何でも諭さにゃならん。うっとしいてならん。明らかなる(ように)名々心から(聞き分け)。どうもならん。いかな事も聞き分け。(間違いの理が)重なりたら(どうもならん)。間違いの理が重なれば、どんな事(も)こんな事も(事情となって)ある。一人残してある。皆なの者も、皆な手を打たねばならん/\という理を、一寸諭しおこう。
 明治32年11月3日
 昨夜の刻限のお指図につき、本部員一同打ち揃いの上願い。
  さあさぁ段々尋ねる処、刻限順序の理を尋ねる。刻限というものは、何時でも話するものやない。刻限は詰まり/\てどうもならんから、それぞれ決まりた理を知らす。何の事でも違うという事は一つもない。なれど、これまでというものは、刻限の理を聞きながら、どうもならん。何を聞いて居たのやら分からんようなもの。どうでも刻限は間違わん。刻限は積もり積もらにゃ話し出けん。時々諭した処が分からん。そこで、何ぼ言うたて分からん。刻限は積もり/\ての刻限である。善き事は何ぼ遅れてもよいがなれど、成らん適わん声もなく、堪えるに堪えられん事察してみよ。誰の事とは言わん。紋型なき処からの道理を見れば、嘘はあろまい、間違いはあろまい。言い難くい事も言い、難しい事も解きほどきて一つ扱う。世上から眺めて聞くにも聞かれん、見るに見られん、心にあれど口には出せぬが理。よっく聞き分け。又集まりて刻限道理から一つ道あれば、疑う事できようまい。よう聞き分け。同じ多くの中に一つ、多くの中の中がある。どういう事に思うか。一つ入り込んで居る。皆々日々話し伝えて居るは、中の中である。一つ諭の中、道理がある。元という中に一つ聞いて成る程は理であろ。どういう事ぞいな。あんな事か。と、これで道として理に当たるか、理に当たらんか。日々働いて居る/\。よう聞き分け。人の事と思うなよ。我が事になってから、どうもならん。これ聞き分け。何ぼどういう事を言うたて、言うのが悪いなあ、言うてはいかんなあ。包んで居ては真実真の事とは言わん。我が身捨てゝも構わん。身を捨てゝもという精神持って働くなら、神が働く、という理を、精神一つの理に授けよう。
 暫くして
 さあさぁもう一言/\押しておこう。さあさぁもうこれ、どうでもこうでも、掃除という。刻限出した限りには、仕遂げにゃならん。掃除仕遂げる。隅から隅まで掃除に掛かる、掃除に掛かりたら、あちらこちら声が聞く/\。どんな事を聞いても、心を授けた限り、一名一人の心という。おめも恐れもない。控え心は受け取る事でけん、と諭しおこう。
 明治32年11月6日
 古川太十郎29才、伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、一時身上一つ心得ん。尋ねる事情、いかな事情も尋ねにゃ分からん。順序諭そう。道というは、人のため世界のため国のため道のために、尽して居る中に、身上こういう事でなあ、世界からなあ、思う心日々であろ。よく諭する。内々それぞれ事情聞き分けてくれにゃ分からん。どういう事を聞き分けるなら、これまで信心の道に入ってあゝしてこうしておけば、何事もないという一つの理より、内々万事の処より掛かり、惣々日々であろう。こうして長らえて、世上からなあと言う。よく聞き分け。人間は皆な神の子供。不自由さそう難儀さそうという親はない。一時身上大層と思うやろう。一時事情さえよく心に治めるなら、為す事情諭しても居るやろ。名々成る事情成らん事情、一つには年若きより治めたる事情は、将来末代。長く短く理はない。成っても成らいでも、一つの事情どうでも一つの理よりない。皆々の理に、しいかりよく治めてくれるよう。
 明治32年11月8日
 井筒五三郎妻たね21才、流産後身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情いかなる、又候いかなる。後、身上不足なる。どういう事でと思うやろ/\。諭する。第一ゆるしという事情、身上不足第一心に思う。案じる事要らん。どういう事で又候/\、月々の理を見れば不思議/\、この一つの事情、人間事情聞き分け。神の一つの理から出たもの。どう思うたて又候/\、皆なそれぞれの理、成る理成らん理、一つ/\心を寄せて、日々助け一条の理、いかな事情、こういう心を持つであろ、必ず思うな。自由成る一つ成らん一つ通りて/\、人の心どうであろう思う。思う心であろう。あらあらこれから楽々道であろう。一日の日は順序楽しんだ。内々こんな事、前々古き事情、前事情知らせん。怖わい恐ろしい中も踏み止めて、心の理、惣々一つの心楽しんだ中で、楽しみが苦しみあって、どうでもこうでも通らにゃならん。案じてはなろまい。必ず案じんよう。内々も外も隔てないなあ。一つの理神の理、皆々心たゞ一つの理に治め。(この中に『怖わい恐ろしい中』とあるは親類などから殺すなどと言うて反対した事を言う)
 明治32年11月8日
 久保田百太郎47才、願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条の理を尋ねる。さあ身上これよう事情諭す。万事直ぐ/\伝えてくれ。身上不足いかなると、日々思う。日々これまで尽した理、内々大変悔やしんである。よう聞き分け。一時身上不足なると持たず、皆なそれぞれ世上の理を眺め。道に理があれば、今日までの理。一時大層。大層なれば大層の理を運べ。心をどう成ぁたて構もわん。一つの道という、心よりない。早く一日治めてくれ。心は成っても成らいでも、道というこの理よりない。前々聞いたる。難儀不自由さそうという親が有るか無いか、聞き分け。
 明治32年11月15日
 飯降政甚、新建家へ移るの願い。
 さあさぁ段々の事情を尋ね出る。一つ/\理を解いてようよぅあらあら普請という。前々順序理幾重にも諭したる。棟三軒と言う。一時明るい理の処、今一時どちらこちらと言うでもなく、日々の処たゞ僅か、内々順序、些かなる処、心という理がある。兄弟三人の中の理、あちらからこちらから、どうもむさくろしいてどうもならなんだ。一つ飛んだ事情ありて治まらにゃなろまい。どういう事、長い間長い道の理、段々重ね、一つ重ね二つ重ね、もう一つ重ねにゃなろまい。これからと言えばこれから一つの台。これからという、それぞれ皆々の理にある。治まるも治まらんも皆々の理にある。えぐい話と思たらいかん。屋敷たゞ一つ今日まで伝え難くかった、尋ねる事情は早く順序運んで満足さゝにゃならん。順序運ぶにも、善い事悪い事皆々の中にある。分かりよい理も心という理から分かり難くなる。怖わい所に行て、落つる処をようよぅ喰い止まり、将来もう一度ない。もうこれ何時間や何時や、ようよぅ連れて戻り、一日や二日やと言うまでやない。これから順序聞き分けてくれ。満足与えば一日の日、これから立てようと倒かそうと人々皆心にある。どれも善い、これも善いは、何にも言う事はない。一つ/\間違うから見にゃならん。これ一つよう聞き分けてくれにゃならん。
 押して、政甚、まさゑ同居する事。
 分からん事は尋ねにゃ分からん。今という今、表という理がある。世界という理がある。世界男一つ名前という理がある。戸主と言うであろ。中にたゞ一つそうでない。あちらこちら一つやで。あちらこちらの心ありては、治めが取り難くい。あらあれじゃこらこれじゃ、という心ありては、どうもならん。中にありても外にありては、くれぐれと皆な変わるで。
 来たる21日、家移りの願い。
 さあさぁ二十一日、もう日もなく、何かの処、とかく満足を与えてやってくれるよう。
 政甚来たる陰暦10月25日大工修業を解く事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、あの事情というものは元という理から出たもの。一日なりと業という理から出たもの、解きほどきの理は委せおく。計ろうてくれ/\。
 25日より宅へ治める事。
 日の初めとして、万事の処委せおく/\。
 明治32年11月15日
 松村さく身上速やかならん故松村吉太郎より押して願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、一つには尋ねにゃ分かろうまい。前々尋ねる言葉に、善いと悪いという。親という、子という、親子一つの理、よう聞き分けくれにゃならん。同じ道がある。よう事情聞き取ってくれ。どういう事で元と言う。皆な小首傾け膝に手を置いて思案してみよ。親という、痛み悩みありて一つ聞き、道ありて道、道のうて親と言わん。道あって親あって子という。世界中教会、世界成らん理は思わずに満足させば、満足から何処からでも理が返る。これ一つ悟ってくれ。身に掛かると、苦しみて勤めると、嬉しう勤めると、親を助け道を助け、名々言うまでもなく、堅う突う張って居ては、どうもならん。万事始め、程のう治まる。日々治まる。これよう聞き取ってくれ/\。
 押して、分教会の事でありますや。
 さあさぁ思うてくれ。互い/\それぞれ談じ合う。これも楽しむ。苦しむ道を始めんで。これよう聞き取ってくれ。
 押して、分教会の事でかゝりますや、本部の用でありますや願い。
 さあさぁ教会どうやこうや、あれがそれぞれ長い間の道に明らかなれど、向こうも明らか。楽しめば子の苦しみなき、鮮やかなものである程に/\。
 押して、大県の治め方でありますや願い。
 さあさぁ心にある。万事治め/\と思う道で、万事心に鮮やか、銘々鮮やか。抑えてならん。親というたゞ一人、親を助ける心があるが理。理を思うそれぞれ取り次ぐ処も万事それぞれ。元々の理首を傾け思案して、治め方の理によって栄える。理によって潰れる。よく聞き分け/\。
 明治32年11月17日
 山名分教会を掛川ステ-ション近傍へ移転心得の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は一つ前々古き事情一時事情以て、それぞれ自由のため一つの理。皆な段々日、こうしたなら悪いとは言わん。強ってと言えば許す。まあぼつぼつと。何とは言わん。取り計ろうてやらにゃならん。一時あわてんよう、まあ、ぼつぼつ言い掛けたらできる。
 明治32年11月17日
 上田楢太郎17才、身上願い。
 さあさぁ身上一つ尋ねる。身上事情尋ねる。身上より先に一つ事情諭さにゃならん。どういう事、身上から理を尋ねる。身上は後へ一つ、身上はこれから一つになる。まあ内々事情長らえて事情、良い処の事情些かもない。どうでも日々事情、どういう事で、日々事情であろう。歳々思い/\どうも心治まろうまい。頼り/\又外れ外れ、外れると思う。必ず外れると思うな。古き理に因縁という理諭してある。神の道成るようにはっちゃ成らん。道筋の道を聞きて、内々ほんになあ、第一思案。あちらこちら定まって、悪いという、悪いだけすっきり通り了う。若き身上に掛かって、主も心得んと思うやろ。どういう頼りも、何故外れて、外れてはないで。心にしっかり、どんな難儀も茨畦も不自由も通り抜けて、楽しみと思え。これさい心に治まったら。これしっかり聞き分け。
 明治32年11月22日
 東分教会、事務所詰所は教会内に有之処、都合により以前本部設置の際に事務所を置きし処の間へ分教会事務所詰所をその方へ一集めに置く事に致したきにつき少々造作する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はそれぞれあちらこちら順序直す処、事情願通りさあ許そ/\/\。
 上原会長住居は敷地内に在る41番地の家屋へ住居致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り/\、さあ許そ/\。ざっとしておくねで。長う住居すると思うなよ。長う住居するのやない。ざっとしておけ。
 明治32年11月22日
 増野いと、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ何度となくして、身上一つ又々一つ、いかな事情どうでも身上ならん。どうでも難しい。案じ二日三日どうなろうと思う処、前々事情ありて、指図貰てと言う。又、案じてはならんと言うは、よう数えてみよ。余程なりたか、一時尋ねる。痛み悩み、何にも案じる事要らん。事情聞き分けてくれ。万事掛かりてある。どうした中こうした中、よう思やんせにゃならん。万事治め方、どんな固め方も、どうでもこうでも理より治め方はない。理よりない理を外してはならん。万事諭す。よう聞き分け。聞き違い取り違いありてはならん。何もその時の場を作るようなもの。人間の間違い。指図間違いない、指図間違いない。なれど、人間心より間違う。聞いて万事掛かる処理より立たん。理を外すからどうもならん。人間義理を思うからどうもならん。そら人間の義理もなけにゃならん。そらその時の人々の理。神の道には理より立つものはない。理から運べば、万事綺麗にして一つに治まる。あちら見ては義理思い、こちら見ては義理思い、それではならん。指図取って、指図聞き分け。指図取り損うてはならん。あちら眺め義理思い、身に掛かりてはならん。何も頼りない。成らん時何を頼りか。第一助け一条始めたる。人を困らしては助けの理が外れ、よく聞き分け。神の指図理守るは道、この道よりない/\。人の義理やない。神の理運んで居る。この話し深き話しやで。誰にどう彼にどう、という理はない。さあ、尋ねる身上案じる事要らん/\。
 明治32年11月22日
 城法支教会長山本藤四郎妻こま、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上どうも一時心得ん。いかなる事であろと尋ねる。尋ねるから理を諭すによって、よく聞き分けてくれ。内々という事情という、十分道という心運ぶ処、日々受け取ったる処、まあ人の心事情身上これではと思う。又、内に一つどうでもこうでも日々の処思うようにどうも運べんと思う。そら思うが理なれど、身上これではなあ思う。何が間違う、間違いがない。よう聞き分け。道に尽して、難儀する苦労する(と思う)。この理はない程に。よう聞き分け。身の処不足なる。何が間違いと思う。又思うは真の理、身上不足なると案じる。案じる事要らん。まあ一人親眺めて見ればなあ/\、長い間やない、思うよう成る。案じてはならん/\。内々こんな事と必ず思わぬよう。よう聞き分け。世上、どういう者も、こういう理もある。これ聞き分けて常に事情という。この理病むも理、こらどうでも成る、こうでも成る。この事情聞き分けて、皆の者楽しんでくれるよう。
 明治32年11月23日(旧暦10月21日)
 ペスト病予防のため秋季大祭延期の事を、警察より忠告により御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうもこれもう世界中という。皆な道理に責められて居る。(疫病の感染防止という世上の)道理に絡まれて居る。今日の日というは、(道の)人々(も考えを)改めて、(秋季大祭を)延期や/\と言う。この間は(このような状況であるから)結構や/\。どんな事してもはい/\と言うは、結構や。どうでも通れん日がある。大祭/\延ばすよかろ/\。これは成程の理。延ばそうと言うても延ばさらせんが理。なれど、どうなりこうなり、不精/\理。

 世上一寸ほんの掛かり、何処からどんな流れ水出て来る(事情が起る)とも分からん。そこで前々刻限に諭したるという。掃除に掛かりたら、(人材の)道具が要る、要る。何か一寸始まりのようなもの/\。今の処、そんならそうやと軽く治めてやれやれ。寄り来る者もどうという。ほんにそうやなあと心映りたら分かる。心配は要らん。なれど、皆な答(を知りたい)という。踏み止める理なくばならん。踏み止めるというは、皆なの(神一条の)精神という。一時そんならそうと世界理もある。皆なこうと言うは、委せおくによって、延びようが、縮めようが構わん。心に理あれば、よく真実の心受け取る。真実勤めた処が、あちら向きこちら向き、そもそもではどうもならん。まあまぁ、こうと言うやこうにしておくがよかろう。
 「感染症事情の「おさしづ」を読む 05月24日号」参照。
 押して、部下へ電報にて通知する事願い。
 さあさぁ、まあ延ばそうと言うて延ばせば、道理に適う/\。一寸、何でやろうという処もあろ。後々鮮やか分かる。ならんと言うて来たなら、ならんと言うは理、頼み言葉なら、頼み言葉に聞いてやるがよい。
 明治32年11月24日
 村田かじ43才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何度の事情尋ねる。身上尋ねる。さあさぁ段々事情、一時迫りた時、一時ならんかならん。まあ指図/\、理というなら/\と言うは分かる。身の処じいと長い間の事情、身上が鮮やかならんという。これ一つ解きほどき聞かして、心にほんにと治まれば、暫くという。人間間の道理から思案せにゃならん。名々を弟という理という。これから思案せにゃならん。同じようなもの。どうも過ぎたる者は、どうもならん。過ぎたる者に、何を思たて、心で理供えるだけのもの。又時々切なみ、身に切なみ、この理聞き分け。元々掛かりた時から思案せえ。人間これだけ楽しみ。楽しみある間に楽しみ付けたら、いついつまでの理、まあ一時の処どうなりこうなり、まあどうなっても結構という。よう聞き分け。何も彼も身上続く間にタンノウさしたなら、隠れたる者の道理治まる。それは一代やない。後々続く理聞き分け。もう隠れ居た者の理から思案せえ。目に見えでも皆な行く先分からん。指図から心に理治めにゃならん。よもや/\思案。何も紋型なき処から思案してみよ。理は将来末代、末代と言うたら切りがない。一度やない。今日から生まれ子や、生まれ子や、と一つ案じる事更に要らん。こう言うやこうどう言うやどう、早く諭して、もう生まれ子、生まれ子というは、暫くという理は取りよでころりと違うで。違う理は何も諭せん。よう聞き分けてくれ。
 明治32年11月26日
 諸井ろく女学校へ寄宿する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情はまあ何を言うも、又若き者/\である。まあ一時にはよかろ。勝手もよいと思う。一寸見合わすがよい/\。深き事は望むに到らんで/\。
 明治32年11月26日
 多菊善平妻つね24才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねるやろ。尋ねるからは、しいかり聞き取りて心治めてくれにゃならん。指図という、何が違うでこうなるという。第一安産事情はなかなか事情一つ、第一表出したる。許し事情が出したる。その事情からよく聞き分け。世界道理から見れば、どうも空児という、空児という、なかなか事情。事情は余程大層。とんと分かり難ないなれど、どうぞこうぞ、その日経ち越したる。心に理を治め。又道々という、行き止まり、行き止まりありてはならん。行き止まりとはどういう事、真実中、心とんとまあまぁどうであろ。名々判断付こまい/\。よう聞き分け。国に一つ理の始まりという/\、聞き分け。先々幾つある/\。この理第一。事情、この理から心に理治め。何ともなくしてなろまいなろまい。道ありて段々治まりたる。親子という。もうどう思たて、こう思たて、道の理よりなきもの、天の理よりなきもの。これしいかり取り調べ。大事の処、しいかり親々事情聞き分けるなら、事情は何も案じる事要らん。事情案じるから、どうなろうか知らんと、道案じにゃなろまい。これよく聞き分けてくれ。
 明治32年11月27日
 桝井伊三郎、小児孝四郎一時引きつけにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも心得ん/\事情尋ねる。小児事情、親々一つどういう事であろう思う。一つどういう事でなる。よう聞き分け。そうやのうても皆なそもそも心、どういう事と思う。中に一名内に一つ又その上心に病まんならん。一つ諭す。小人は何も分からん。又、親という、よう聞き分け。何か事情も掛かる。どうでもこうでも掛かる台、又もうそれぞれ心病んで中に、一つ事情どうも分かろうまい。一時危ないようなもの/\立て合う。危ない事立て合うてはならん。一つ実を諭す。よく聞き分け。もうそうやのうても、あちらこちら病んで居る。その中病む心にとっては堪えられん。これより万事籠りある体や。容易ならん。万事、ほんに我が身に掛かれば辛いもの。言うに言われん。それより先心病まんよう、煩わさんよう、しっかり取り締まり、一時心定まらにゃならん。一時危ない。これから心治まれば、何も一時危ないようなものや。これをよう聞き分けてくれ。
 押して、内々の事一つの事か願い。
 さあさぁ何よの事もそう年取れたら、万事の事/\/\、これ一つ諭しおいたら万事分かる。
 明治32年11月27日
 寺田半兵衞67才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ理を尋ねる。尋ねるからは、段々いろいろ一つ/\運んで居るやろ。事情一寸指図しておく。まあこれまで長らく道中道すがらに、段々いろんな日もある。これでなあ/\思い/\の事あろうなれど、よく事情心に楽しみ、楽しみの理を早く諭してくれ/\。これまでとんと心運ぶ尽すは、皆な受け取りてある程に、受け取ってある程に。成らん中運んだ日ある。一日の日尋ねたら、こういう指図あると、心に楽しましてくれ。一時どうではないなれど、余程大層、後々の日の事情、一日の日も楽しましてくれるよう。
 明治32年11月30日
 清水与之助身上願い。(熱、咳、動悸につき)
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上という/\、いかな事であろう、どういう事であろう、思い/\何か事情、どうと言うやない。十分あれこれ/\日々という。もう長く年限事情よう/\と言う。よう聞き分け。もう一度一つ二度一つ、この理聞き分けて、一時案じてはなろまい/\。なれど、これまでの処にて、もう何時とも分からんなあ。運んでそれから日柄年々と言う。それから今日の日という。聞き分け。通りただけの理は通りたるもの。これから万事治まりてある中に、治まらん理はさらさらあろまい。どうなるもこうなるも万事委せおいたら、あれ運び談じて事情、この心治め。今までの処通り替えて、今までの処すっきり。一日の日も楽しみ長らく楽しまにゃならん。こうなればと思うやない。又他にも思うやない。世界事情何か案じてはならん。又こういう指図と案じてはならん。案じ掛けたら、どんな事も案じにゃならん。ようよう楽しみ掛けただけ/\。皆々ようしっかり添うてやってくれ。一つ台に成って居れば、どうでもこうでも用いらにゃならん。楽しみ事情ようよぅ治まり掛け。身上不足なればどうと持たず、案じず、しっかり心に楽しましてやってくれ。




(私論.私見)