明治32年9月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (9月)
 明治32年9月1日
 日本橋分教会長中台勘蔵辞職事情につき、永尾楢次郎、喜多治郎吉、都合により増野正兵衞罷り越し御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ最初順序理を尋ねる。ならんいかん、一寸ならんいかんと諭したる。心に思い詰めたる、取り直すに取り直す事出けん。そこで成ると成らんと治め方して来るがよい。一時待って居る/\。何か順序治め方委せおこう。何程言うた処が成らん/\。成ると成らんと委せおくによって、速やか行て来るがよい。
 明治32年9月1日
 増野正兵衞、咳出るにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身に心得んという、身に心得んから尋ねる。いついつ同じ事、尋ねるから諭し、諭したなら身上と事情と一つ心得てくれ。いついつ順序指図する。ほうと思う身上そのまゝ。指図は取りよう聞きようある。何か身上の処一寸迫る。一寸尋ねる指図、指図して差し掛かった理は、放っておけん。何でも彼でも道という順序ある。道という理から治め。あの者どう/\、心から出る理であるから案じる事要らん。案じた処がならん/\。皆な神の守護、神の働き聞き分け。後々前々順序指図一つ片付きまで。片付いたなら放っておいてはどうもならん。掛かった理ある。この順序何ぼう遅れたるやら分からん。どうでもこうでも順序付けにゃならん。放っておけん。こんな事というような事あってからならん、急いで急いで帰って、急いで順序道を運んでくれにゃならん。
 明治32年9月1日
 永尾よしゑ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる/\身上/\、長い/\ようでも悪い/\。良い日は良い、悪い日は悪い。余程長い順序どうしてもいかん。いかんから指図してある/\。指図してあればと言えば指図という。この理は取り尽してはいかん。そこで親々直き/\話しする。もう一日/\日を送りてはならん。身上こうなりて指図は親が直ぐと話する。珍しい指図。どんな事もこんな事も身上案じてはいかん。案じて居ては切りがない。案じてはならん。親直ぐに思惑伝え、両方から持ち合っての話し、席了うたら、直ぐとそれだけこういう事であったと直ぐに伝え、話し何でも彼でもそらどうこらどう、止めおく話し難くい。その場/\、その場こういう道理であったと伝え、十分の諭を伝えよう。
 明治32年9月2日
 林熊太郎、三女たかゑ6才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つさあ小人いかな事であろ。どうでもならんどうでもいかん事情、尋ねる事情には又順序の指図しよ。指図というは、どういう指図と思う。小人まあ内々何でもという心運ぶ尽す中に、こういう事なあと思う。これ必ず思うやない。よう聞き分け。この道難儀さそう不自由さそうという道でない。よう聞き分け。皆なの中内々一つ中と言うやろ。いついつまでこんな事、人が何と思うやろ。これすうきり思い開かにゃならん。この道に理を諭す。因縁諭す。因縁世上へ諭せば、名々今まで通りた道順序聞き分けて、親々治まったら、何も案じる事要らんで。この事情治め。よう尋ねた。事情世上にはどんな難もある。これだけなら、為す事情から取って見ればタンノウせにゃならん。身上に不足ありてタンノウでけやせん。なれどタンノウは前生因縁のサンゲえである。しいかり聞き分けてくれ。
 明治32年9月2日
 春田英一36才、身上障り願い(吉野川役員)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に長らえて心得ん。この身上なあ。成らん成らん尋ねる。尋ねば指図。よう聞き分けて、十分治めてくれにゃならん。よう聞き分け。所という、一つ理というは、元々何も声もなく、一つ道ある。この順序道は、どういう事ででけたか。身上尋ねる。聞き分けねば、唱え出け難くい。道に諭す。因縁。この理から内々それぞれ聞き分けば、分からんやない。因縁というは成らんが因縁。しょうと言うてでけるものやない、しょまいと言うても出けて来る。この理聞き分け。因縁ならと言うて了えば、どうもならん。よう聞き分け。この道には生まれ更わりまで諭す。世上因縁数々ある。数々ある中の、世上第一難々から、名々聞き分けてみよ。道運んでる中に皆なある。身上案じてはならん。万事道どうこう思う。尽す心皆な受け取ったる。これから楽しんでくれ。楽しめば又喜ぶ心出るやろう。これ聞き分けてくれ。
 明治32年9月3日
 撫養、部内坂出出張所新築願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ前々には事情いかな事であろ。皆な惣々の理であろ。いかな事情万事諭す。まあよう聞き分け/\。こんな思い掛けない事という説もあろ。又それぞれ順序もあろ。余儀なく事であろ。一つ改めて順序諭す。もう一度/\皆んな思いなけにゃなろまい。前々十分成ぁたる処から見たら、旬、まあ遁れたかと、心に治めてくれにゃならん。一つ改めて事情、これからという心以て運んでくれ。順序は取りよでころりと変わる。よく聞き分けてくれ。尋ねる事情は、何時なりと掛かるがよい。
 明治32年9月3日
 富田伝次郎、内々事情申し上げ願い。
 さあさぁ段々事情以て尋ねる事情いかな事情であろ。一つには思う、堪えられん事情であろ。年々歳々事情思う。心の堪いられん事情であろ。よう諭すによって夫婦治めてくれにゃなろまい。成ると成らんとこれまで諭してある。又多く中へ諭す。成ろと言うて成るものやない。又成ろまいと言うても成りて来る因縁順序は世上へ諭す。又内々夫婦中へ治まってあろ。治まってあれば、よく聞き分け。どういうものであろ、夫婦心に起るやろ。よう聞き分けにゃならん。皆な世上中という。昼にあって晩にない。一日あって二日ない。世上多く心に取り寄せてくれにゃなろまい。事情有ってタンノウの理治まらん。なれど、世界の理を見てタンノウ。成ると成らんと聞き分けて、ほんに世上なあ、いついつなあ、その理夫婦中治めるなら前世因縁のサンゲえと諭しおこう。ほんに今まで知らなんだなあ。世上の皆な難を見てほんになあと治めてくれ。早く取り替えて一つ事情。
 押して、予て御許しの富田家族分教会へ引き越し以前の居宅を貸家に致したく心定め、山田政太郎は現場は一時教会へ不参の事情御座ります、なれど心だけ御道に尽さして貰うの定め願い。
 さあさぁ心だけ/\は受け取る。心だけは受け取る。これ一つこうと思う、思うだけ心だけ治まるだけは受け取る。こうと思うだけの理は、早く治めてくれるがよい。
 明治32年9月6日
 阪本弥三郎49才、身上障り願い(池田役員)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情さあさぁいかな事情であろう、どういう事であろう、一つ指図早くと言う。尋ねる。よう聞き分け/\。一つ理というものは、外にない。理というものは外にない。身上から道に、道から身上。名々心、心だけのもの。身上が切なし、身上が切なし、こんな事でどうなろうと思う。一つよく諭してくれ/\。身上から一つ理思う。どんな事思う理が出る。道は長く長らくなら、どんな日もあろ。これまでこんな事思うた日もあろう。これから、何でも楽しみという心定めてみよ。どんな理も籠もりある。これからという心定めてみよ。数々は諭すまで。よう聞き分け。
 明治32年9月7日(陰暦8月3日)
 山沢ひさ、身上おこり障り願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情を尋ね切る。尋ね切れば段々事情尋ねる理を諭す。先々これからという理を諭す。よう聞き分け。長い事情変わりて困る事情、よう治めてくれ/\。皆んなそれぞれ多く中である。他に事情々々事情のなき日あらせん。あちら治まればこちら、こちら治まればあちら、時治まり兼ねる。時々事情よう聞き分け。身上切なみ尋ねた。切なみから尋ねた身上離れての指図。指図から万事の理の取り替えすれば、治まったる事情あれば運ばにゃならん事情ある。よう聞き分け。前々諭したる処皆の中にあるによって、いついつ指図こうあったどうあった、段々運ばにゃならん。迫り切ってからならん。ならんから皆な繋ぎ合うて、運ばにゃならん事運べば、綺麗になる。綺麗な事あれば、どんな働きもする、どんな守護もする、と前に出してある。長く事情聞き分け。人の心というものはそら分からせん。遠慮気兼は要らん。銘々身に掛かりて来れば精神定めにゃならんという。皆な定めた処が、日々遅れ月々遅れ年々遅れるという道理になる。もう段々迫りたる/\。内々も迫り世上も迫りたる。万事これで内々綺麗か跨りないか、早く順序治めてくれ。放っておけば、いつまでも流れて了うてからどうもならん。大海の中へ行て了てから、やいやい言うた処がどうもならん。なってから取り返やしはない。合い言問い言なきようになってからどうもならん、と諭しおこう。これまでこういう事あった、どういう事あったと万事早く調べ、道という理、指図あって道、道あって指図。指図放っておけば、いつまでも/\放っておけばこれ見難くい。見難くいからいやいやという心出る。そもそもになる理軽いよう思たていかん。いかんようなってから、治まらんようなってからではならん。万事こうしてどうして決まり取ったと、決まりだけではどうもならん。日柄遅ればついつい忘れて了う。これ早く内々の処綺麗になるよう、綺麗にしたら身の内障り付かん。何処にこんな身の障り、何であろと思う。皆な身上からどんな理も治める。それぞれ頭へ掛かる。頭へ掛かれば放っておけようまい。受け取ってこうと思えども日が遅れる。ついつい忘れる。忘れたら一掛けから行かにゃならん。一日の日も早く心休めの理を頼もう。
 手を打って後へ御聞かせ。
 さあさぁ身上尋ねて道理諭せにゃならん。心に案じてはならん。時々変わり起こる日もあれば、起こらん日もある。そのような理も取ってくれ。これから案じてはならん。案じる事要らん。年が悪い。世界同じような事やなあ、と、思てはころりと違う。よう聞き分け。
 明治32年9月8日
 日本橋分教会長中台勘蔵辞任につき、中台庄之助を以て事務取扱いと定め御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ遠い一つこういう事となあ、それ順序思う。何と心一つどうもならん。幾名何人あれど心というは別のもの。こうと思う心集まらんが別なるものなれど、道という理心にあれば皆な一つと言うやろ。なれど、未だほっと心思い詰めたる理発散出けん。そこで余儀なくであろ。皆などうも事情一つ尋ねる理、皆んなそれぞれ後々しっかり繋ぐなら、しっかり道見えて来る、と、指図しておこう。一時尋ねる事情、皆んな中こうと思うなら、皆な委せおこう/\。
 明治32年9月8日
 森下友蔵、伜両名出直し事情につき伺い(兵神部内神戸出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情/\も、段々事情によりて余儀なく事情、どうも忘れるに忘れられん事情、どうも何たる事情、これどうこう指図出け難ない。皆な掛かる事情、どうもこれ聞いて居る。これ取りようなき事情。名々道々たぁて運ぶ中、堪えるに堪いられん事情、皆な思う。教会、出張所、布教所、これこれ何たると思う。どうであろ。よう聞き分け。いかに悪魔という/\。どういう事ゆえ、名々したらどう、これ他人に遭わせたとすれば、後々苦しめにゃなろまい/\。これ聞き分けて、真を改めてくれるようと指図しておこう。
 明治32年9月10日
 浅井勝太郎、次女つる身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上なあ事情なあ/\、成らん/\の事情尋ねる。尋ねるからは順序諭す。よくしっかり聞き取ってくれ。一時堪えられん。それぞれ思うやろ。一時どうとはない。なれど、身の処大層。大層やが、大層なら、又皆などうしたらと思う。皆々よう聞き分けくれ/\。成る/\成らんが一つ理、成らんと言うて成る理、これ聞き分けにゃ分かり難ない。日々の順序心の理有る無いはあろまい。物々の理多分/\理があれど、身上不足ありて、楽しみはあろまい。順序として助けにゃならんが理。なれど、身長らい長らえて。なれど、いろいろ思う。よう聞き分け。世上にもあろ/\。この心以てタンノウ。タンノウは前生因縁のサンゲと言う。これ第一よく聞き分けて、真の心改めてくれるよう。
 明治32年9月11日
 撫養分教会岩朝、天満、吉成、田村家族分教会へ引き移り願い(尚教会便所へ庇掛け、井戸掘り換えの願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は許しおく/\/\。又普請一条これも許しおく。許しおくが一日の日を以て尋ねる。尋ねた処重々許した一つ理、一日の日という/\、将来の心、将来の理、いついつ一つ事情人々に十分伝えて、それ一つ事情、一日の日は将来の心一つとして、さあ許そ/\、さあ許しおこう。
 明治32年9月12日
 平安支教会本部、近くの高田邦三郎の地所へ一寸普請して信徒取り扱いたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は願い通り/\、そら許しおく/\。事情は急ぐ事ない/\。もう程のう忙わしいてならん/\。そらあちらも手が足らん、こちらも手が足らん、と言う。又感じてあるによって、ぼつぼつと言う。事情は何時なりと許すのやで/\。
 普請は少し見合わせましたら宜し御座りますや。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情これ急ぐでない、急ぐでない。まあ追々ぼつぼつもう急がしいてならん、手が足らんという事は、程のうであるによって、楽しんで待つがよい。
 明治32年9月12日
 岩朝脇次郎49才、歯痛みにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つさあさぁ事情いかなる事と言う。何ぼうでもならん思う処、どういう事である。何が間違うと思う処尋ねる。尋ねば道の順序諭すによって、よく聞き分けにゃ分かり難ない。これまで段々の道通りたる。いかなると思う。最初はふわふわしたもの。それより名々それぞれ運ぶこうのう集まりたる処、よく順序諭す。しいかり踏ん張りて運んでくれ。どういう事諭すなら、国々所々名称という、追々事情段々始めて一つ理と言う。一人事情追々諭し、諭したら浮かむやろ。名々心に確に踏ん張れば、いつまでも確に踏ん張れば、いつまでも一つ理を諭そ。身上案じる事要らん。
 分教会へ引き越しの御許し頂戴致しましたが、これは如何でありますか願い。
 さあさぁ追々の理/\、楽しんで居れば楽しみの道。何でもと思えば、いついつまでの理。事情は許してある/\。
 明治32年9月15日
 本席昨日夕方より俄かに御障りあり、先日と同じ腰痛みの御障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねにゃ分かろうまい/\。一度ならず二度ならず、良い時楽しんで、心一つ日々という。何か順序、前々以て諭したる/\。なれど、事情尋ねて順序一つ/\筆に取りて、それぞれ心に治めてくれにゃならん。いついつも尋ねる。皆々順序諭してある。なれど、聞いたばかりでついつい放っておく。どうもこうもならんようになってからは、取り返やし出けん、と諭したる。心という、心に事情あるから身上障りという。心事情が障るという。どういうものでこうなる。皆んなそもそもの心では治まらん。早く諭したる事情内にも迫る処世界も迫る。迫り切ったら、聞くや否や、どういう事出来るやら知れん。よう聞き分け。喜び勇んで日々という。不足はあろまい。なれど、働く中に、心に一つどうなるや知らんというようでは、心に楽しみ有るか無いか聞き分け。身上迫るというは、一つ/\諭したる。何か順序遅れてある。遅れ切ってならん。どういうもので遅れるなら、どんな事もこんな事も日々働く中である。世上満足与える理聞き分け。一日休んだら明日やろうか/\と、待つ理聞き分け。夜な/\障る。明けたら何でもない。一日はよい、二日はよい、五日十日の事情になってからはどうするぞ。楽しんだ理これでという理明らか諭したる。たゞ一つの言葉からで皆な満足。国々所々盛んという。楽しんだ事情、もうこれ一つ遅れ、二つ遅れ、遅れ切ってからは、どういう日見にゃならんとも分からん。勇め/\。勇んで来れば勇む。一つの理で持ったる。一人勤めば双方治まる。銘々あちらもこちらも何も彼もすれば、用が欠けるという。この道理から思案せよ。よく分かったか。分からにゃ何ぼでも尋ね返やせ。
 押して、三軒三棟の名前付ける処、この間教長より扱人へ仰せ下されし処、本席へ申し上げて、普請落成の上願うてくれとの仰せにつき、この事御知らせ下さるや。
 さあさぁ尋ねる処/\、一つ治まれば皆んな治まる。治まらんから治まらん。そこで、どうしてくれこうしてくれは言わん。長らく年限の理を眺めて聞き分け。どれだけ何が有ったて、心に楽しみなくば働けようまい。どうせいこうせいはこれは言わん。いついつ一つの心集まらにゃどうもならん。日柄一つ/\集まれば、ほんにそうやったなあと言う。日々という、順序から見ればもう楽しみなけにゃなろうまい。年々という理がある。よう聞き分け。もう年もそこい/\である。亡くなってからどんな理治めてくれたて、どうもならん。判然なるとは言えようまい。よう聞き分け。一日の治まりは末代の治まりとも言う。どうしてくれこうしてくれ、これは言わんで。日々の処満足与える。人というは、成る程の心一つに治めてくれにゃなろうまい。
 押して、三軒三棟の処西の方は永尾で、本席宅の方は政甚で、今新たな所はまさゑの様に御聞かし下されますが如何願い。
 さあさぁまあ一時尋ねる処/\、どちらもこちらも一つ/\治めてくれにゃならん。万事取りさがしである。そこで出来してから治めてくれにゃならん。半端の中では、どうもでけようまい。どちらどうなるやら、あちらこちらこうなるやら分かろうまい。三軒並べ立てた処、一時諭してない。未だ満足与えてない。出来してから一つ一つの理を治めてくれ/\。
 押して、普請の処急いで仕上げます。
 さあさぁ一つ尋ねる処、前々よりも諭の理。これ一つ二つ心以て諭したる。これだけ言われてよう出けたなあ。これがあたゑかと皆喜んでくれにゃならん。苦労さしてはあたゑとは言えん。古い話しにもしてある。前々始め掛け。容易やない。ほんの草生えの中からでけた理、今日の日は大いの事情に成ってある。まあ危ないなあ、これ怖わいなあという中からでけた。今日の日一時に成ったのやない。人の義理を思て成るか。聞き分け。天の理から出けて来るのがあたゑ。あたゑなくば、どれだけ蔓っても、退かれたらどうもなろまい。勇んで掛かりてくれ/\。勇んで掛かりてくれ/\。勇みなくては受け取る理はない。よう聞き分けてくれるよう。
 明治32年9月19日
 田中忠蔵の屋敷買い入れる事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ毎夜/\理を伝えたる。いずれ/\一つ一つ、遅いか早いか及ぼさにゃならん。理の集まりてこうという理を治めてくれ/\。
 明治32年9月19日
 増井りん、事情願い(増井りん以前神様のお指図より教長の御許しを受け別席も運び居られ本部員同様というお指図もありますが、教長より本部員の辞令を受け居らず、たゞ詰所で札を掛けたるだけにて本部員の辞令交付の事御願いすべきや伺い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事をも尋ねにゃならん/\。日柄とも刻限とも言うて諭したる順序もある。何でも彼でも、どういう事もこういう事も、皆な知る中もあろう。知る中から、どうでもこうでも運ばにゃならん。同じ一つの理である。この道男女言わん。この順序も諭したる。存命より先の楽しみ授けたる理ある。古い/\話、古なあったなあというような事では、行く/\うっとしてならん。よう尋ねた。一字も抜けんよう、悠っくり諭すによって、詳しく筆に取ってくれにゃならん。漏れ落ちてはならんから、筆取り一人ではいかん/\。二人筆を取れ。
 二人筆を取っての願い。
 さあさぁ一点筆を打って一字も抜けんよう、悠っくり諭す。悠っくり筆に取ってくれ。又聞く者も悠っくり聞くがよい。中にこれがと分からにゃ尋ね返やせ。言葉返やしたら、どんな者でも心に治まらにゃならん。これまで古き者埋もれてある。聞き分けてやらにゃならん、と諭してある。理は埋もれ切ってある。事情それから日々の処から段々引き出したる。第一引き出しようがないから諭したる。誰一人名出して誰と言えば、早く出しよい/\、よう聞き分け。何年後と言うやろう。そうやろう/\か、こうやろうかどれやろうか、これやろうか。皆んな惣々の理によって尋ねた理ある。成らん中勤めたコウノウというは、これまで書き記してない。たゞ言葉一つより立ち来たったもの。聞いた者あれば聞かん者もある。よう聞き分け。いついつの晩、いついつの刻限に諭しある。男女言わん。本部員同格と諭した理思やんしてみよ。思やんすれば分かるやろう。こらどういうもの、誰の失策/\身に現われるは尋ねにゃならん。日照るが理であろう。よう聞き分け。同格という、たゞ同じ同格やろう。これ違うか違わんか。違わにゃ同じ事が同格やろう。こちらも五寸、あちらも五寸というは同格。あちらが三寸、こちらが五寸と言えば、同格とは言えるか。一つの理違うか違わんか。ならんやならんと、この答一つの理で見るがよい。
 押して、会議にも出て貰う事でありますや伺い。
 さあさぁ尋ねにゃなろうまい/\。理を聞いたら分かる。皆な本部員/\一つの理を持ってる処、あちら掛かり合い、こちら掛かり合い、女というは、出る事に出難くい/\。内々聞き分けてくれ。何処にどう言うてくれるやら、彼処にこう言う手掛かりあるも言うも同じ事、又一つ会議というは、理に理によって、何でも彼でも出にゃならん事もある。なれど、出ようと言うた処が、一寸用があるというは、誰でも出る事でけん。そのまゝ見直したら同じ事。これ諭してくれ。これよく聞き分け間違いありてはならん。これまで順序にしては、辞令なけにゃならん。又辞令のうても、そうと治まったるなれど、理にしてなけにゃならん。皆などんな会議にも出やにゃならん。なれど、出越した者出ようと言うた処が、出る事がでけん。今日運ぶ/\。手は離せん。手が離せんというは、出る事でけん。あちらこちらへ出て掛かりあるも同じ事。これ分からんか。分からにゃ、皆ほどきあるによって。
 明治32年9月19日
 北分教会整理につき、高井猶吉、喜多治郎吉両人出張につき神様へ御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一つ理を以て出越す処、何が順序程のう/\理、どうもうっとしいてならん/\。一時速やか晴れた日に勤めさそうと思うは、一度でなろまい。治まるというは、たゞ一つより治まらん。たゞ言葉数々あったて、たゞ一つより治まらんで。出越す処許しおこう。治めて来い/\。
 押して、一つより治まらんと仰せ下さるは御道の理一つとは心得居りますなれど、一寸御願い申し上げます。
 さあさぁ順序の理を諭したる理は、一つに理があって理栄え。あちらの事や、こちらの事や。一人寄り出し二人寄り出し、どうもならん。行きとうても行からせん。順序道違うから道外さにゃならん。これ心に持って治め方という。
 明治32年9月19日
 井上政治郎29才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ成らん/\の理、理を尋ねる処、理は一つ諭そ。身上余程大層になったるなれど、一時どうとはない。なれど、心という理を思案せえ。これまで/\日々尽し運びある処、受け取ってある。この理残る/\。又一つ、積んだ理は離そうと言うても離れやせん。これまで積んだる理あるから、これまで話聞けば、何たる理。皆々そもそもの理、よう聞き分け。真の理は誠、一つ理は誠。誠一つ理は実という。これまで嬉しい中、心に掛かり、今までの理これ諭して、どうなりこうなり結構という理を諭し、楽しみの理というは天の理。天の理は実々、実は天の理。この理よりないで。これを早く諭してやってくれるがよい。さあ急いで/\。
 明治32年9月23日
 梅谷たね、身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ何か事情どういう事情、さあさぁまあ所を変えて心を治めた一つ事情、又理は皆同じ事であろ。なれど、あちらへ心に掛かりてならん。さあ心に掛からんようするがよい。又一名何よの事も側にすればどう、他に離ればどうもならん。そこであちらに障る、こちらに障る。治まりたら一つでよいもの。まだあちらへこちらへ心に掛かりてならん/\。又一名には年限経った者もある。これは心に掛かる。心に掛からんよう治まりたる/\。心たゞ一つでよい。未だどうやろうこうやろう思てはならん。心に掛かる事は一つもなきよう。心に掛かりてはならん。
 とみゑこちらへ引き寄せの事。
 さあさぁ心に掛からんようするがよい。心に掛かりてならん。
 老母も寄せまして宜しきや。
 さあさぁ老人/\これも/\聞き分け。何も用向きなど思うやない。親ありて子、親ありて子。思やんせい。結構思えど、心に掛かればどうもならん。理の煩わんようせにゃならん。
 妹お春も寄せます事情。
 さあさぁ心が掛からんよう/\。どちらも理は同じ事/\、同じ一つの味持って居る。心に掛かるは、どもならん。又身上から尋ねた、尋ねて指図から以てすれば、どんな事も諭す。これしっかり聞き分け。
 明治32年9月24日
 本席新南の建物塀を南北へ立門をする事井戸屋形三間に一間半梁建てる事東宅の南の塀を真直ぐにする事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は前々一つ理を許したる。又段々楽しみ許す。どういう事もこういう事も、許しおこう/\。
 明治32年9月26日
 奥野権平64才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん事情尋ねる。いかな事情であろかと尋ねる。尋ねるは理は諭そ。よく事情聞き分けにゃ分かり難ない。まあこれまで長らえて/\道という。一つ長らえて一時事情一つ/\、まあどうなろこうなろ、後々の理。又一つは、名々尽してある運んである思うは日々であろ。日々の処は、そら受け取ってあるなれど、身上頼りないなあと日々思うは理なれど、これから暫く。まあまぁ楽しみ見て何も思わず、これから治まりを見て楽しみ。心悠うくり持つがよい。さあ早々急いで話するがよい。
 内々家内の処道の上より運びまして誠心定めはおたすけ下さる事か、押して願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあ身上に一つ事情ありて、事情尋ねた。身上は、まあ一つは満足与えての諭。又身上不足ありて楽しみあろまい/\。日々の処、心に掛かりてはなろまい。何か心に掛からんよう。どうしょ、孝心の心からなら、いついつまで伝う理。これ一つ第一の話である。よう聞かしてくれるよう。
 明治32年9月27日
 上田民蔵、小人なをえ身上目の障りの処願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、小人事情いかなる事情、長らえての事であろ。日々の事情日々の事情、まあよかろかと思えば、又候/\どういう事であろう。日々事情日々の事情送る処、小人事情というは、これまで皆親一つ理。所に小人と言うは、何一つ事情なく、生まれる事情又どういう事であろ。内々もなあ、よう事情聞き分けにゃならん。幾人の中/\、皆な一つ理以て、成ろうと言うて成らん。成ろまいと言うて成る。成らんから成らん/\。それぞれ心に治めて居るやろ。又内こうして居た処が、どうなるこうなる。さあ、うんうん思う処、皆な早い者遅い者、理は一つという。この心治めてみよ。身上どうなるこうなる。世上にある。なきにもならん。成らん/\重ね/\と思わず、よく聞き分け。小人でありて一つ事情、他に事情皆大難の処小難という処、聞き分け。この理第一尽し方の理はなか/\の理。一代やない二代、この理治まりある内に、成らんは成らんと思わずして、日を送る/\。
 明治32年9月28日
 増野正兵衞、身上及びいと血の下るにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情、ならん事情尋ねる処、さあさぁ身に一つ事情あれば尋ねるやろう。尋ねば一つ皆んな一つ指図に及ぶ。よう聞き分け。幾重事情幾重指図、いかなる指図も及んである。どんな事、こんな事も事情に掛かる、皆なそれぞれ掛かる。尋ねたらこういう指図あった、どういう指図あった、どういう指図あった。指図はいつも同じ理諭したる。前に知らすか、又後に知らすか、事情掛かりてある。一日尋ねる/\。身上ならんから尋ねる。事情諭すによって、いついつならん処の理/\、いついつ指図以て、成る程と思うた日あろう。それより心定めてくれ。身上こうなあたらどうなろう、とはぁちゃ思わせん。身上案じてはならん。身上切なみ内々事情もあろう。又皆んな万事事情集まって来る。よう聞き分け。一人一軒身上障りて、話し十分諭してあれどどうもならん。一人から惣々理を以て扶け合い運ばにゃならん。惣々なる理は直ぐ/\理、又後々の理、皆な惣々指図に及んである。言葉という、身上切なみ一寸応法という、応法という。心にあってたゞ一つ成る程という。心真実より、直ぐとすぅきりなる理聞き分け。言葉一つで速やかなる心理、聞き分け。これまで一度やない、皆なの中聞き分け。身上案じる事要らん。案じてはならん。安心なる理治め。治めば広く中どんな理、世界道どんな事ある、こんな事ある。どんな事ありても、踏ん張りて守護するやこそ。よう聞き分け。一寸話聞けばどう、又聞けばどう、そんな事ではどうもならんで。よう聞き分け/\。
 押して、私始め家内の者心定めする処でありますや。
 さあさぁまあよう聞き分け。身上不足なりては、どんな事聞いたて楽しみあらせん/\。この道皆嬉しい暮らすが道。よう聞き分け。皆入り来る者出て来る者、連れて帰る理聞き分け。何処にも隔ては一つもない。たゞ一つ理から成りたる道。皆な可愛/\、皆な役々は一つ理、これ一つはよく聞き分け/\。




(私論.私見)