(8月) |
明治32年8月3日 |
礒田源治37才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時事情以て尋ねる理というは、身上に事情ありて尋ねる。思えども/\身に一つ事情幾度/\道理から伝えど、一つ理がない。理がないと思うから尋ねる。尋ねるから、一つ諭す。よく聞き分けて、一つ気休みさゝにゃならん。よう聞き分け。あちらでも一つこちらでも一つこちらでも一つ、第一道のため運ぶ中に、身に不足なる理聞き分け。一時どうではない。なれど大層。大層なら大層だけの理を以て、心の理休めてやらにゃならん。どういう理以て休めさす。休めるなら、難儀さそ、苦労さそうという親あるか。よう聞き分け。又伝え伝え、煩いすれば、心以て胸の内治まらねばならん。この理伝えて、心休めさすがよい。一時どうではない。なれど、大層。大層なら互い/\の心運んで、心休めさすがよい。 |
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明治32年8月5日 8.5日、お指図。 |
天理教独立願いにつき、信徒総代の処、有力者だけでは将来治め方に関する故、分教会長も共に調印して貰うという取り決めの処、本局にては成だけ少人数の方が宜かろうとの注意もあり、この辺人間心で決し兼ねるにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事情も尋ねるやろう。尋ねるからは一つ順序指図に及ぶ。この道という、何にもなき処より始まった道(である)。(今日までの道すがらは)軽いと言えば軽い。知らん者から言えば軽いものなれど、軽きものやない。軽いものやないとしてみれば、元はどういう処から出けたか(ということは)世界は知らん。そこで前々にも諭したる。何処へどうして(頼んで)許し(を)取るやない、とは聞いて居るやろ。(それが分からねば)どうもならん。
(今までの道は迫害弾圧で)一時火の消えたような道であった。(今日の道は)それより(通り来て)真実(の)理に治まりた固まりやで。名々(こうしたらと)思う心は余儀なく(の)事情である。よう聞き分け。一時通れん処を、仮名な道に許したる。(それを)俺はあの場へ出なんだ入らなんだ、と(不足を)言うようではどうもならん。道という理(を)聞き分け。何処へどう(して頼んだり)する(の)やない、と言うて暮れた教祖の理(を)思うてくれ。今の処(の手続きは)ほんの補いまでのもの(である)。そこでまだまだどんな道(を)通らんならんやら知れん。俺は名前は出なんだ入らんなんだ、と言う。(けれども)教祖の理から聞き分けば、どんな理も治めてくれ。おらこう思うどう思うというは、(名々の)思い/\の理だけのもの(である)。(この道は神一条一手一つの)精神の理によって成り立つものである。前々控え柱と言うたる(その者でも)、これはどういう理になりたるか、思やんすれば分かるやろ。応法という理さえ聞き分けば、広い(心になれる)もの(である)。名前という、どれだけの理と思えど、光(が)なければそれまでのもの(にしか過ぎない)。名前(を)出さいでも、天が見通しという理(を)聞き分け。 |
押して、たゞ今のお指図から思案すれば、この度の事情は世界応法の理でありますから、その理に治めさして貰うて宜しう御座りますや願い。
さあさぁそれは話というものは、取りよ/\で相違する。心に理を含む者もある。よう聞き分け。どれだけ隅に居ても陰に居ても、天が見通しという。これさえ聞き分けたら、当分の理治まるやろ。 |
暫くして
さあさぁ今日の日という、始め掛けた。一本立ちという、一本立ちはどうでもこうでも成らにゃならん。これまでならん/\から立ち越したる。道理から世上の理通したる。最初にどうしょう知らんと言うた日を思えば、今日は何も言う事はない。道という理を聞き容れず、代々通りたなれど、それぞれ治まった理は天に受け取ってある。世界理で映さんならんから働いて居る。応法の理として許したる。さあさあどんな事でもやり抜けようという、通り抜けようという精神さえあれば、どんな事でも、今日の日は通り抜けられるものである。 |
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明治32年8月6日 |
平野トラ、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事も尋ねにゃなろうまい。又一ついついつもの尋ねるという。誰も尋ねる、彼も尋ねる。時々という、一つの理という、尋ねにゃならん。一つ順序諭しおこう。よう聞き分け。何かの処も、身上という事情は、心からという。これまでの話し聞いて居る。又理に治めて居るやろう。身上時々に迫る。何が違うのやろ、どれが間違いやろうと言うだけしか知らせん。何でも彼でも、一つ心に理を治めにゃならん。何遍でも同じ事、いついつにも指図、ほのかの指図、五つ十中に、二つある三つあるかと言葉に添えて悟りては分からん。人々に理があるから、どちらやら分からん。俺はこれだけ思うて居るのに何故成らん、何故いかん、段々理に理を付けるから身上という。身上迫る。時の理を思うてみよ。又内々それぞれも思うてやらにゃならん。女という、教祖存命より言うてある。女というはどうでも心に掛ける。身上から万事聞き分けて、どんと一つの心を取り替えて治めにゃならん。心迫るから身上迫る。身が迫るから皆んな迫る。迫り切ってからはどうもならん。楽しみという、身があって楽しみ。楽しみあってこそ、身上日々という。
さあさぁ順序ころっと立て替え/\。又一つ話し掛けんならん。身上一つの諭は、一寸これまで。又、一点打った事情/\。さあさぁあれこれこれいついつ用がつかえてある。銘々/\あれこれ/\何か万事順序の理は通りて居ると思えど、節々に一つ錆がある。どんな者こんな者、者区別はない。並んで居る者皆な兄弟、一家内なら親々兄弟とも言う。それ世界中は兄弟、中にこの道に奔走という心定めて、今日の日であろう。元という、又先の元という。これまで幾重/\の指図してある。なれど、すっきり立て替えた指図はしてない。一列兄弟の中に、それぞれ枝先という。元があって先、先があって元、元言えば親兄弟とも言う。この順序聞き分けにゃならん。節々兄弟それぞれの先があって兄、兄があって先である。まあまぁ身の処は何にも案じる事は要らん。又先々誰に掛かるやら知れん。尋ねたら刻限混ぜて諭す。諭せば一つ/\しっかり名々皆なの心に、一つの理であるという理さい心に治まれば、身上は何ともないで。案じる事要らんで。 |
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明治32年8月8日 |
深谷源次郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身に一つ堪えられん、一つ事情いかな事と思うやろ。さあさぁ身上に一つ堪えられん事情尋ねる。尋ねる事情よく一つ聞き分け。順序という、一つ理を諭する。よう皆々の者、又それぞれの者、さあ年限という道がある道がある。一寸あらあらはこれ諭したる。順序一つ身の障り、心にはあと思てはならん。心に楽しましてくれ/\。一日の尋ねこうのうという理諭す。身上速やかと言う/\。楽しんだら速やかと言う。前々諭したる。この事情いついつと思う。皆な身の障りから集まりたる。これまでの処、急いで諭すがよい/\。 |
以前お指図に段々から七分三分という処御聞かし下されたが、そのへんの事でありますか。
さあさぁもう急いで話しするがよい。楽しましてやらにゃならん。一日やない。楽しみは速やか。一時どうであろうか知らんと言うてはならん。一日の日も万日の理も同じ事。さあ急いで諭せ/\。 |
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明治32年8月8日 |
中津熊蔵妻布志62才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん事情尋ねる。心得ん事情尋ねば、順序一つ諭す。よう聞き分けて、早く順序諭してくれ。これまで成らん/\道でありて、ようよぅの日。楽しみはこれからと言えば、身上一つ事情諭し、順序理は、よく聞き分け。どんな事もこんな事も、これまでの中運ぶ処、日々受け取ってある。事情これからという中に、身上という。一時どうではない。なれど、余程迫りたる。さあ楽しませ。一代と思たら頼りない。この道という、よう聞き分け。紋型なき処から治まり尽した理は、将来末代の理。この理聞かして、楽しませ。一時どうでない。よく聞き分けて、理は将来末代と思えば、楽しましてくれにゃならん。 |
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明治32年8月11日 |
日本橋分教会長中台勘蔵辞職の件につき、増野正兵衞より書面を以て申し来たりその件取り扱い心得のため願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事情こういう事情、事情という理はない。たゞ一つ、皆の中に堪えるに堪えられん事情から、あちらいずみこちらいずみ、空吹く風のようなる事情、空吹く風のような事情から、心にほうと事情、これは一時一寸治め難くい運び難くいなれど、中に一つ皆それぞれ中という理がある。そこで、一人ではいかん。余程順序一時諭し、事情は余程仕難くい。仕難くい事というは大い惣々の理がある。そこで、万事皆々中にあちらからこちらから、一つ/\いずみ切ったる風の便り、風の便りこの理から取り調べ/\。万事取り違い聞き違い、治め方難しいなれど、この道という理から聞き分けさゝにゃならん。又他に順序これから諭し、聞き分けさゝにゃならん。心違いありてはなろまい。心という理ありゃこそ、いつという事なくして治まったる。皆なこれまで諭したる。どうでもこうでもこの道一つはっちゃあらせん程に。心休め諭そ。どうでも名々心の限りどうしょうこうしょう、何ぼ思ても成らんが、名々心の取り違いという。一時あちらからもこちらからも心という理いずみ切ったる。このいずみ切ったる処諭すは、この道よりないで。この道よりないが、心に添わねばどうもならん。この理だけ一寸諭しおこう。 |
押して、一人でいかんと仰せ下さるが上京なし下さる御方の内でもう一人御苦労して貰いましたら如何でありましょうや。
さあさぁ一人ではそらいかん。いかんというは、もういずみ切った理は一人ではやり難くい。一名二名三名よりそれぞれ重役/\諭して、第一一つ/\重役、それより心休ましてくれ。どうでもこうでもこの道よりなきもの。この理諭してくれ。 |
重役と仰せ下さるが、分教会重役の御方でありますや。
さあさぁ早くするがよい。もういずみ切ったる中である。早くするがよい。 |
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明治32年8月11日 |
増井りん57才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上という、さあ掛かる一つ理、どういう事であろう思うやろう/\。何ぼうでも鮮やかならん。よく一つ万事諭しよう/\。これまでこれまで所という、又それ/\聞き分けにゃならん。聞き分けてやらにゃならん。この道というは、今日や昨日や(の理で)成りた道やない。皆な心という、いつと(いうこと)なくして通りた(なら)こそ今日の日(である)。名々もなあ、(我が身のことを)これまで心で思わいでも神が見通し(である)。よく聞き分け。これまで通り難くい運び難くい道(を)通りた理は、容易で通られたんやない。又それぞれ聞き分けてやれ。この道(は)何でもなく(して)出けたんやない。一日の尋ねからそれそれも聞き分け。身に一つ(の心の理は)いついつ(も)なく(て)はならん。
よう聞き分けてくれ。聞き分けてやらにゃならん。理というは成るに成らん理という、皆な惣々の中に諭しおこう。同じ理から皆々理なくばならん。押されて事情、見通し事情あればこそ、一日の日運んだる。こうなればと言うた日あろ。堪えられん事情は、神が見通したる。同じ理の中に、とんと鮮やかならん。この事情どういう処へ掛かるとも分からん。筆に知らしおこう。どんと掛かりてもならん。どちらへともこうして立ち並ぶ順序、今日や昨日に入りたんではない。尋ねる事情、わしも皆もこれまでこうして指図ありた限り、同じ理やなあと語りてくれにゃならん。何もなく物どうしょうこうしょう思うても成らるものやない。成らん。どれだけ古いと言うても成らん者もある。神が見通してこうしてある理聞き分け。身の処案じる事要らん。案じてはならん中に、思惑/\心に外しては心にならん。口に出さず語らず、兄弟ならこういう事ありた、どういう事ありた、皆んな談示一つ理なくばならん。心に悔しみありてはならん。日々取り次ぐ/\、この理に諭しおこう。よう聞き分けてやれ。何処へどういう理掛かるとも分からん。もう一大事の処である。指図諭し合うてくれるよう。 |
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明治32年8月12日 |
村田かじ43才、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、どうも身上に堪えられん事情、身上に堪えられん事情尋ねる、又尋ねる。人々それぞれと言うて、皆な堪えられん事情から尋ねる。事情尋ねる。人々事情も万事思やんして、所々皆な同じ心、同じ事情じゃと、皆な精神定めて、よう聞き分けてくれ。もう身の障りから、順序諭して守り居る間、いついつまで楽しみ見にゃなろまい。もう過ぎたる者、答なき、皆なこの理見て、どうでもなあ/\人々の事情聞き分けてくれ。一つ事情精神事情によって、ほんに身上これだけ迫る。それぞれ万事一つになりて、身に悩む理、名々に治めるなら、一寸案じも要ろうまい。心にて一寸分かり難ないと諭せにゃならん。もう過ぎたる者、答ない。誰のもの、彼のもの、順序ある、尋ねる。それぞれ心からそうかと言うは、身上もそうやと言う。これ一つ諭しておこう。 |
結構にお指図下さいまして、皆々の者へよく話しさして頂きます。
さあさぁ皆々寄り合うた中というは、皆な心で寄りたるもの。身に切なみ取りて、又先に暮れたる理、差し入ってくれ。これを見てほんにそうと言う、真に治まりなければ、分かり難ないと諭しおこう。 |
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明治32年8月13日 |
北分教会長茨木基敬、身上願い。
さあさぁ身上第一一つの身上ありて何か事情、これ一つ諭しおこう。それぞれ心以て早く/\どういう理、同じ一つ道に思い掛けなき/\事情、いかにも一つどうもならん。皆に一つ理という理はあれど、心という理/\、心の理というは、どういう理あるとも一寸見えん。見えんものや。よう聞き分け。身上掛かれば、皆一つ一つの理があろう。よう聞き分けにゃならん。難儀さそう不自由さそう、この事情有るか無いか、聞き分けてみよ。一時成らんから尋ねる。尋ねるから真実一つ諭す。この理将来治めるなら、身上も一つ治まる。これ聞き分け。どういう事こういう事、世上から道ある/\。これ聞き分け。何処の彼処の言わん。国々それぞれ理下ろしたる。あちらどうやこちらどうや、皆な心から出たもの。よう聞き分けて、内々夫婦中この道聞き分け。何処にもあらせん。元一つの理一つより先何ぼあったで。元一つこの理定めて、これまで心の理あったがためと、一つサンゲえ皆々伝え。又役員という、よう聞き分け。中に、そもそもで一つやない。この道、何処から何処まで仲好く暮らそうという中に、どうやこうや道で言わん。なれど、これまでこうと改め。人が何と言おうが、心に誠なくばならん。身上そら障る/\処、理を聞き分けて直ぐと治まるは、障りなれど、何ぼでも治まらんというは悩み、これ夫婦治め。道があってこそ、と一つ治め。この理治めば身上鮮やかなもの。よう聞き分け。道にどうこう/\ありてはならんで。これ大事の処である程に/\。 |
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明治32年8月13日 |
山田作治郎、小人重道身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ段々事情又身上、これはいかなる事情であろ。これ日々思いの事情なろまい/\。どうも一つ小人又小人これはどうであろ。こんな事と皆思う。これ親一つ理、又小人これどうなろうと思う。皆な惣々の心、よう聞き分け。身上為す事情説く。日々諭す。皆な諭す中、この理以て心休めさゝにゃならん。成ろと言うて成らるものやない。又成ろまいと言うて成りて来る。そんならこんな事と更に思うなえ。皆の心双方の理持ってくれ。皆よう聞き分け。助けたいが理(である)。これ思て見よ。皆な我が子、助けたいが(親の)理、助かりたいが(子供の)心(である)。その中為す事情(を)諭す/\、世界(に)も諭す。諭せば内々もなあ、これしっかり治めてくれ。一時なかなかの理に運びある。どういう事こういう事、成っても成らいでもという心定め。頼りない、夫婦中頼りないと思わず、道にコウノウあればこそ、末代という理に結び、これより頼りない程に。よう聞き分けてくれ。 |
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明治32年8月17日 |
日本橋分教会長中台勘蔵の件につき増野正兵衞出張致し、その事情前集会の上教長へ申し上げ神様申し上げ如何致しまして宜しう御座りますや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は前々にあらあら一寸諭したる。一つ事情始まれば一寸いかん。そこで一人二人三人、一つ話という理一つ諭したる処、一度二度三度まで運んで、是非と言えば是非と言う。どうもならん。何かなくしてたゞ思い詰めたる処、さあさぁどうなりとこうなりと何処に事情あれば、一時どうなろうか知らんこうなろうか知らん、皆な思う。惣々の処成らん処思てならん。これまで一所やない、二所やない。一つの型残りてある。この理名々持って、一度の処二度三度運びて、これ一つ。とても事情成らん処成らんや、皆な惣々である。そこで一度の処遠く所言わずして運び、いよいよと言うてすればどうもなろまい。 |
押して
さあさぁもう一度なあ、成らんなあ、否と言う処、無理に言うた処が成らん。皆んなの処、それぞれ運んで、成らんや成らん道ある。道に居て成らん。心に掛かる、何も心に掛ける事要らん。皆なこれまで心に諭したる。心でする事どうもならん。一名一人でする事どうもならん。 |
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明治32年8月17日 |
桝井伊三郎長女イマ16才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ思い掛けない身上に事情、いかな事と思う。又一日定めて一つ理。身上案じる事要らん。前々一つ身上大変掛かり、それぞれ諭し置いたる事情、何でも彼でも内々皆な談じ、心に掛かる一つ事情、これから内々元にあるか末にあるか、元にあるか末にあるか、この一つ事情聞き分け。あちらへ一つこちらへ一つ心という。順序道の上の事、銘々それぞれ思い、皆な心得のため/\、身の切なみ見て心という。先々諭したるこの理、しっかり見分け聞き分け。この事情第一掛かる事情、又それぞれ談示する処ある。もう何ぼうでも/\とんと分かり難ない。内々重なる者、重なる者に掛かれば、運ばにゃならん。身に一つ障りという。身上案じる事要らん、と諭しおこう。 |
過日増野正兵衞の身上よりのお指図から段々の事情運んで居りますなれど、これというても又運び切れた事ありませんが、その事でありますや又村田の方でありますや願い。
さあさぁ万事の処は何かの順序、取り直して段々日を遅れるばかりではならん。身の処思い掛けない処から、順序諭したる。堪えられん中に追々そら障り出る処、又替わりて又障り、他に事情ありていかん。棟を隔てゝあれど同じ一つ事情、この事情以て身の堪えられん事情から、又日が延びる/\。ついつい遅れる。ついつい遅れてならん。この一つ事情聞き分けてくれ。 |
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明治32年8月17日 |
上田民蔵、小人なをえ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人/\、いかなる事情々々、さあさぁ一時事情、さあさぁどうなろう知らん/\。一つ理に思う処、何人あれど、同じ一つ理/\。皆んなこれまでどういう事も聞いて居る。どんな事も治まりて、事情身上何たると更に持つやない。引き比べ。所に事情何たると思う。一時迫りたるなれど、一寸案じるような事はない/\。なれど、何人あれど一つ理、又々事情/\よく一つ聞き分け。人々一つ名々親一つ十分タンノウなくばならん。タンノウせにゃならん。幾人ありても、一つ/\楽しみという理持たにゃならん。一人眺める、余程大層/\、世上という理見て、タンノウしてくれにゃならん。これ一つ諭しおこう。 |
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明治32年8月21日 |
日本橋分教会長の事情につき永尾楢次郎、喜多治郎吉の両名出張する事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、幾重事情も尋ねる処、さあ一つ前々諭したる理、一時尋ねる同じ理、もうならん/\何程言うたて同じ理なれど、これまでという理があるによって二度三度、これまで/\長らえ事情、親の事情から伝えたる。そこで名々心治まり難くい。一時思うようと言えば、どうも是非なきものなれど、これまでの事情によって、二度三度運び、後々の心これ諭しおこう。立ち越す処、心おきのう/\出るがよい。 |
押して、喜多先に出張致し一日あいを置いて永尾出張、尚運びの都合によって増野出張運ばして貰います願い。
さあさぁ二度三度理、又ならんと言えば、ならん処もう一つ理も運び、念の上も念を入れば、後々理ある/\。治める一人又後々と言う。これまでと言う/\。皆んな満足与えにゃならん。 |
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明治32年8月21日 |
檪本梶本宗太郎家族共本部へ引き越しにつき、後の処浅田徳二郎へ委して引き越さして貰う願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ悠っくりと筆に取らにゃ分からん。一代/\又一代暮れて、言えば二代三代、事情何代経ったて、どうでもこうでも成って来るが理。所という立ち越してこちらへと言う。どうもこれまで遅れてある。言えば三代の理に成りたる。早く心に成ったら、心の理悠っくり諭す。これまでなき事言うやない。三代後この理ほのか/\経ち、又年限経ち、よう/\生えて立ち帰った理。この屋敷、元々始めた屋敷。よう聞き分け。これからという心以て、順序始め掛けるという理、一寸理に諭しておこう。どれだけ良い木/\と言う。やしき楽しむ理諭す。この木十分/\と思たて、それ大層経った木でも、心が治まらにゃどうもならん。親から蒔いた種から、年々という心の理によって育つ。年々によって何処から眺めても成る程というは、この道木に譬えてあるが人に諭す。又他に取次役取次役、順序諭さにゃならん。この屋敷世上の一戸、芯というは違う。一戸芯ではない。重なる理も同じ事、この道の理ありて理ある。入えったさかいにこれもこれもと言うた処が、理がなくばならん。何程大き木植えた処が水上がらにゃどうもならん。庭先/\へ植えて楽しむ事でけん。年限である。又内なる真柱、楽しむもの蒔いて、楽しむという心、最初から大きいものはない。この道道理から出けた道、これ聞き分けてくれ。日々旬増さにゃならん。これ分からんからどうもならん。よう聞き分け。物蒔いた処、人に育て育てゝ貰わにゃならん。これ聞き分け。これ最初から、さあさぁと言うた処が育たん。育てるのやない。そら倒かすのや。崇めるも聞き分け。植木同様なもの。さあさぁ何時なりと/\。さあさぁ許そ/\。 |
前御願い致しました通り二階の南へ引き越しさして貰います願い。(小二階の方へ)
さあさぁ尋ねる/\。掛かりというは年限相当、年限なくばあたゑと言えん。年々理によって理回さねばならん。積んだ理が光り、心が年限経てば、これだけ与えて貰うたという。年限通らにゃならん。その日から植えた処が、水が上がらなんだらどうもならん。一日種蒔いた処が、その日から一人前と言えん。草生えから出た処が何もならん。年限によって成る。万事、しんばしらにしっかり言うておけ。これから万事楽しめば、又楽しみの道がある。これよう聞き分けてくれ。 |
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明治32年8月21日 |
村田慶蔵事情申し上げ村田幸助普請の処願い。
さあさぁ尋ねるであろう/\。皆な前々より身上障る/\。段々事情/\、一度ならず二度ならず、三度事情である。身の障りどうしたらよかろう。皆なそれぞれ寄り合うて運べば身上という。これから運べば心掛けなく/\、心に掛かる事小さき事、もう十分の心互いであろう。これ諭したる。心浮かむ理が元になるか、末になるか。一緒の理。身の障りから運ぶ。道の順序聞き分け。これだけこうせにゃならん。何か心に掛かりありてはならん/\。思案して十分喜んでタンノウ。不足ありてタンノウできん。どれだけどうしたて、減るのやない/\。あちらからこちらから、あちらに株こちらに株、これ同じ理。これ一つ諭しおこう。これ珍しい指図やで。 |
普請する事の願い。
さあさぁ皆々勇んで掛かれば、いついつまで勇む。なれど、どうこう思うては、何時に掛かるとも分からん。これよう聞き分け。 |
兵神詰所の東の方へ建てる事願い。
さあさぁ尋ねる処/\、それはもうこれ年限数えてみれば何年、もう過ぎたるものはどうこう言えん。さしづからどうしょうこうしょう話し出けたる。それは心おきのうするがよい。どちらへなりとこちらへなりと。 |
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明治32年8月22日 |
郡山分教会長平野楢蔵、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事も尋ねる中分からん。さあ身上に掛かる。あちらからこちら掛かる。段々身上より思やんせにゃならん。一寸長いなれど堪えられん事情でない。一時尋ねにゃならん。堪えられん事情でない。これだけならこれだけならと思い/\日を送り、一つ指図貰わにゃならん、治めおかにゃならん。日というはよう聞き分け。身上から尋ねにゃならん。さあなくば尋ねる事あらせん。尋ねるから悠っくり諭す。とも/\二人は道の処皆重な者、一つ万事始め方、一人残らず掛かる。よう聞き分け。
何でも彼でも連れて通りたい/\、どうでもこうでも連れて通りたい/\。よう聞き分け。段々これまで長い年限の間(の)コウノウ(の理が)ありて(今日の)道である/\。そんならこういう事(が)あった、どういう事(が)あった(ということは)知らんでない(であろう)。すれば(今日は)楽しみ(の)理(が)ある。道の心(が)あれば、どんな通り難くい所(も)通られた(の)は、道のコウノウで通りたる。又一つ諭す。身上に掛かり、どうなろという処から思案定め。よう聞き分け。遠い道歩むのに重い荷は歩み難くい。通る事でけん。軽い荷は歩み易い。道の理であるからどんな事も通したる。さあ重り掛かる。切なみは重り、銘々身に堪え、何でも理から互い伝え合い、そら明日、そら今日。軽い荷は歩みよい。よう聞き分け。何も紋型なき処から段々寄せたる。身からどうと定め。道の案じは要らん。道を通したいから、何でも軽荷でなくばいかん。軽荷は何時でも通われる。重荷は通われん。一町の道も通れん。向こへ/\と行かりゃせん。この道は皆同じ道から出た一つの理、名々身の悩みは応えるなれど、人の身上は応えん。皆んな惣々の心定め。ほんに成る程と定め、伝え合い、あゝと言えばあゝ、身の処案じる事要らん。何でも彼でも、痛めてなりと屈めてなりと連れて通りたいから、知らす。朝耳が鳴る。さあどうや、もう日柄長い/\、日柄勇んで何処へ行こうと思たら、何時でも行かるよう。軽荷は何時でも行かる。重荷は歩む事でけん。あたゑは天にある、理に与える、と一つ諭しに及ぶ。 |
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明治32年8月26日 |
本席、一昨日より俄かに腰の痛み御障りの処願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一時事情/\身の処/\、何心なく楽しんで居る中に、一時迫る事情、一時迫る事情は何でも彼でも尋ねにゃならん。尋ねるから諭さにゃならん。どんな者でも一時迫りて了たら、何ぼどう思うても帰りゃしょうまい。取り返やしでけん。合い言問い言でけん。どんな者あったて、天が下にないと言うても、身上から理がある。席に身上障り付けたる理、筆に十分伝えとうてならん。伝える事出けんから身上に知らせ。心に十分諭しせにゃならん事つかえたる。これまで聞いたる理、どういう理なら、何年以前聞いてる者あれば聞かん者もある。真に理を聞いて、聞いた処が聞いたばかりでは、心に嵌まる事出け難ない。たゞ理に治まれば治まる。治まれば働かにゃならん。働かにゃ治まりたと言えん。どういう理諭すなら、席々と言うて、一日/\成る理もあれば、成る理聞き分け。今一時どれだけ人あったて、教祖の理映して理を吐くは一人である程に。よう聞き分け。成って了てからは、取り返やしでけん/\。万事理によって取り損いは、理と理と分かれば又一つ/\順序の理につゞまるもの。よう聞き分け。席と言うて誰から名を付けたものか。人間から付けたものか。又雇い入れたか。年限から一つ/\数える心なけにゃならん。席と言うて立て置けば、強情と思う。強情やないで。銘々身のため知らすのである。一時適わんという処から察してくれ。万事言葉一つで治まったる。世上より連れ帰りたる者に、どれだけ縁起説いた処が、理がなくば帰る者はない。留まる処、たゞ一人より満足、満足あれば、満足与えにゃならん。一人/\又三十人、百人あと二三百人、後残る理は何が楽しみありて、遠く所出て来るか。聞き分け。自然これだけ一つ/\、道伝うて皆な指図通り、双方治まればどんな事あっても連れて通る。又どんな難も遁れさす。この理天より諭す。よう思やんせ。一時又十分の理話さにゃならん、伝えにゃならん。席は世上大切現われある/\。年々道の理によって与えたのや。よう聞き分け。これ分からねば意見のため、どんな事掛かるやら分からん。あれは十分と思うやろ。現われたる理は三十六年以来、コウノウ一つの順序鮮やか聞いた処が、心に働かにゃならん。たゞ世界の話し聞いたようなもの。元より結構でない。寒ぶい処薪木もなき事情から諭したる事ある。年々理によって天より与えたもの。よう聞き分け。あちら義理勤める。同じ理といえど理の中に理がある程に。これ聞き分け。これより程のう順序ある程に。これ聞き分け。これより程のう順序、子供連れ帰る。連れ帰った処が、一時息吹かんような事続いたら、満足与える事でけん。年限の理である程に。もう今日の日見れば、世界手を合わせるというような事に成りたる。元々二十年三十年後、百姓から肥はきまでして来た者。後々因縁で寄せて来る者には、十分諭さにゃならん。その日を勤め、全然足場なくばどんと落ちんならん、と諭したる理もあると諭しおこう。 |
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明治32年8月26日 |
山沢ひさ37才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかなる事情/\、身に一つ事情あってこそ何か事情尋ねるのやろ。尋ねるからは前々以て事情皆諭したる。事情ようこれを詳しく筆に取って、何よの理もこれに添う。いかな事情見ればどう指図なろうと思う/\。身上に迫る。尋ねにゃ分からん。尋ねるから指図通り理を守るが指図、どんな事も障り直ぐと治まるは、障り皆な集まるという理を諭す。前々諭したる事情、どういう事いかん、こういう事いかん、これ言い難くい。諭した理心にあっても守らにゃならん。立てなんだら守って居るとは言わん。遠慮気兼は一つも要らん。一つ理を数えて見よ。皆な何でも重い所に重い障り付く。皆な治まり事情ある/\。前々こうしてどうして、万事許したる理ある。又諭したる理ある。諭した処が守らなんだら、聞いた理とは言えん。よう聞き分け。埋りた理を諭したる。どうでも年限一つの理、コウノウによりて生える。古き話しより年限の順序を守らねばならん。蒔き流しではならん。又皆んなの話し皆んなの理に諭す。俺もこう聞いて居る、どう聞いて居る。皆な会議にする。不足為し、心に持ってる事要らん。道によって遠慮気兼は要らん。成る程という、一寸言えば、これもせにゃならんどうもせにゃならん。なれどよう聞き分け。道の上から成り立った道理の道である。道はどういう処から成り立ったる。初め一つからそれぞれ道具を以て(道を)開く。開くから成り立つ。道の道理を以て一つ一つ治めてくれ。必ず諭す。草生えの中へ蒔いた種(が)生えたようなもの(である)。年限のコウノウによって成り立っ(た)もの(である)。遠慮気兼は要らん。人も育つ我がも育つという(理)は、それ運んでくれ。理の(諭す)処、軽き理は諭してない。登ろという(に)は、足場なくばならん。神の道に足場なしに登りたら、どんと落ちんならん。落ちては気の毒という理を諭しておこう。 |
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明治32年8月28日 |
諸井政一、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも長らえて身上という。いかな事や。段々順序諭したる。案じてはならん。案じる事要らんが、又候/\と言えば案じる。案じてはならん。一度二度三度どういう事と心に掛かる。掛かる事やめにして/\、身上はこれで大丈夫/\という処まで、悠っくり休ますがよい/\。もう一寸こうしたら/\と言う。動けさいすれば、動けりゃ動かにゃならん理なれど、長らえて十分気が疲れたる。これでならという処まで、ゆうくり休めさすがよい。案じてはならん。実心に掛けず、悠うくり休ますがよい。 |
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明治32年8月28日 |
峰畑為吉39才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得ん。心得ん理いかな理であろ尋ねる。事情尋ねば、一つ指図。よく聞き分けて、名々心に治めてくれ。これまで長らえて名々治め方通る処、治まったる。治まったるやこそ、何か順序。他に分教会順序これまでそもそみであったやろ。何か事情心に掛かったやろ。一時事情前一つ理はもうなくなった理、又改まりた理は、道順序の理。道の親、理の親、これ心にちんと治めてくれ。出越したる処心に掛かる。何処と言わん、心に掛かる。心に掛かる事なきよう。楽しみ以て一日の日も悠うくり。身に一つ事情は案じる事要らん。日々万事事情心通り受け取ったる/\。楽しみ通りこれまでどうも分かり難ない。どうなろうか知らん、どうしたらよかろ、どうも心いずみ切り、一寸どうなろと言うた日もあったやろ。道に理治まったら、又身上不足なく、不自由なくば、心楽しむは道理であろ。さあ案じる事要らん/\。 |
押して(松坂の方でありましょうか)
さあさぁ尋ねる事情/\、それぞれこちらにこうして又あちらへと言えば、一日の日も心休まる事あろまい。名々万事道理今一時であろ。前々は、その日/\の道理を見て、心に分かるがよい。 |
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