(11月) |
明治28年11月2日 |
高安分教会、本部近傍にて郡山増田甚七の地所を買い受け、高安事務所設置致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情はこれ何時にてもどういう事、又一つにはそれぞれそう、一たい事情、一だい事情集まりて尋ねる処、それは心おきのう許しおくによって、何時なりと一つの理始め掛けるがよい。 |
建物の処四間に六間の二階建、二間に四間の出し家御許し願い。
さあさぁ建家の処、こうというだけ許しおこう、それは許しおこう。 |
|
明治28年11月2日 |
空地善右衞門、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尽す事情によって、遠く所尽す中に一つ道、段々遠き所成らん処運ぶ。治まる一つの理に一寸掛かる処尋ねる。そら一つ何がいかん、何が間違うやろ、一つ思うやろ。一つ聞き分けて、諭してくれ。どれだけ間に合う間に合う。間に合うやこさり、心に心なくば運ばれん。なれど、心に差し掛かる処は、一寸には行かん。行かんやない。遠い所は遠い心、悠るりと心持たすがよい。とんと心分かる処も、分からん処もある。それ、よう諭してくれにゃならん。 |
|
明治28年11月5日 |
本席、三日前より御障りにつき御願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ又尋ねにゃならん。事情日々変わらず/\、事情運ぶ事情というは何ともなき日を送る。一寸事情/\一寸止まればとんと計り難ない。日々待ってる理は長い。言うてる間に日が経つ。事情始め掛けたらどういう理始めるとも分からん。日々どれだけに向かうとも分からん。日々遅れると淋ぶしいなるとも分からん。深き理定めて聞き分けにゃ分からん。何人寄せた処が計り難ない。休まず/\は、洗い替えと指図しておこう。今日の処、話し掛けたら時々以て尋ねにゃなろまい。尋ねば治まる道を諭す。それによるなら、どんな事もできて来るできて来る。心一つ理以て又々尋ね、一寸に分からん。これよく諭しておくによって、よっく聞き分けてくれ。 |
|
明治28年11月5日 |
五条支教会担任富松猶次郎辞職につき、後任前田喜四郎に願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一つの事情によって皆々の中一つの理、集まる理、一つ定めた理、一つ/\からこうという、一つ事情こうという治まる理、願い通り/\さあさぁ許しおこう/\/\。 |
宇恵準治を副担任に願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一つ/\の理は同じ事、一つの理に許しおこう/\/\。 |
|
明治28年11月6日 |
増野正兵衞、前お指図に基づき願い。
さあさぁ尋ね掛ける処/\、前々以て皆な知らしたる。どうなるこうなる知らしたる。皆な心得、心得まで皆な諭したる。万事の事情諭しおく。悠るりと書き取りて思案してくれ。この道元々ありて変わらん。どういう理、名義見えん。諭し掛ける理見えてある。見えてあるは中、内々中一つ芯ありて又ありて三つ治めたる。三つ理どういう事と思う。分からん先から諭したる。疑う事でけん。おら聞いて来たと言えまい。何でも彼でも治めくれ。どういう理、いついつ続く理諭す。余儀なく指図皆な一つの理に留まる。留まれば日々の事情、日々の事情は年々事情になる。よう聞き分け。日々尽して居るは受け取る。その中一つ理ありて育てば育つ、育たねば育たん。この理いついつにも出てある/\。大望出掛ける。禍は下から。その理聞き分け。出掛けたら堅い処でも砕ける。よう聞き分け。嘘やない。どうしたらよかろう。今日の日疑う理あろうまい。又々の理添えるからいろんな事添う。皆な澄み切りた理は集める。濁りた理は寄れん。ひながたあるで/\。嘘やない言うたる道出てある。どういう事成るも神の働き、神の働き諭す。台一つ/\書き取りたる。読み返やすも同じ事。間違た事言わん。それぞれ談じようて、真の心に善いひながた出さにゃどむならん。雛形聞き分け。名々脱いでも構わん。出そと思てならん。刻限で諭したい。なれど、刻限諭されんから、あちらへ障りつく。段々尋ねば一寸諭す。又席諭す理、雛形通り成りてはあろうまい。育てば育つ、この理難しい。禍は下から。この理聞き分け見分けてくれ。いついつも出てある。詳しく出してある。旬待てども外れる。旬外れるから取り返やしならんようになる。よく定めてあの者/\どういうものと思わず、よう聞き分けて皆な楽しみ。どうしたいどうしたらというは、鏡屋敷とは言わん。長い指図、指図の理一段区い切りて又一段、悟りないほんに取り違うて居たかと言う。諭す理は遠い近い言わん。理のないもの/\、こら言わいでも分かる。小さいとこから説き掛ける。よう聞き分け。年明けば十年祭ある。どういう大き事と大半分かる。これも諭す。その日/\皆なそれぞれ運んで居る。運んで居る中、それぞれ与ゑ年分皆な与ゑ、要らんといえど与ゑが楽しみ。同じ働く者、働く者は見てやらにゃならん。これとは言えん。男女言わん。男ばかりやない、女にもある。どういう重い役持たすや分からん。女でも世上一つ集まる。親持って中途から滑り落ちて居る。今日でどうむならん。この理聞き分け。遠い所やない。皆な分かる。軽い者軽い理運び、重い者重い理運び、刻限と思えどどうむならん。古き/\古きばかりではならん。よう聞き分け。皆な諭しようて、ほんにと通らにゃならん、と諭しおこう。又席変わりてと諭しおこう。 |
三つの理、押して上田ナライトに段々運びつけて帰りて貰いますようにと願い。
さあさぁ尋ねる処、一人の処、存命中しいかり貰い受けたる。なれど、これどうむならん。治まり心にほうと思うた理、ほんに一つ捌けんから、そこで一度戻り、又間あけて又一つ呼び、運び方は事情として、それは心日々治まり、これやれやれ見えてある。後々聞き分けてくれ。秋という理、これで皆な心に浮かむ。育てば育つ、これ台として聞き分けてくれ。 |
|
明治28年11月6日 |
中村源次、身上障り願い(豊島出張所担任)。
さあさぁ尋ねる事情/\、余儀なく事情尋ねる処、身上の処どうも大層運べたる。まあ事情よく聞かしておかにゃならん。運んだ処取りよう聞きよう、互い扶け合い、後々一つ治め。タンノウ/\。いかな事も、タンノウ一つの理与えてくれ。 |
押して願い。
さあさぁ一時以て尋ねる処、身上大変事情、諭し難くい事情である。なれど、楽しみは尽した理、皆なそれぞれ立ち寄るは尽した理と言う。又内々一つタンノウせにゃならん。身上事情ありてタンノウでけやせん。なれど、よう聞き分けばタンノウでけんではない。 |
|
明治28年11月9日 |
城甚三郎、藪地買い入れの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、皆々それぞれ一つの理は皆な楽しみ、一つの理言うたる話、先々より言うたる。そんな事出けるか知らんと言う。日々経ったら一寸あちら出ける、こちら出ける。指図してある。皆なそれぞれ治まれば、きっしり繋いでくれ。まだまだ何処まで行くや知らん。皆な知らしておこう。 |
又、藪開き塀石垣の願い。
まあ今の処これだけ事情/\、まだまだどうでも及ばす。これ聞き取ってくれ。 |
裏の門願い。
さあさぁまあ尋ねば一つ指図しておこう。囲いせにゃならん。一時以てどうと言わん。一つ運べば出ける。もう広く日々人が多くなる。ほんの古い事思えば勇んでくれ/\。この働き一つ疑いはない。日々席休めばどうと思うてもならん。席は日日理遠き所治まり来る。この理成る程と思えばほんに成る程。どんな事仕掛けるやら分からん。独り成りて来る。世界治まる。もう不足やないと思えば、不足になる。勇めば何処までも勇む。心いずめばいずむ、いつまでもいずむ。 |
押して
|
明治28年11月9日(陰暦9月23日) |
武田平吉28才、身上願い(本人北分教会へ来る道中にて身に障りつき、神戸市楠町6丁目178番地に住居岩尾岩松方に世話に相成り、お指図頂戴す)。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ思い掛けなき一つ事情であろ。一時身上迫り、どういう事であろ。どういう思案、鮮やか諭しておこう。よう聞き分け。身上不足なる処、一時なると思わず、遠き所運ぶ。名々思案。身の治まる処迫り、身上事情なくば、何も思う事あろまい。一時障り/\、よう聞き分けにゃならん。遠く長く心なら、悠るりと持って運ばにゃならん。先に行こ/\、これ一つ先長く持って、悠るりと事情/\、これ一つ諭しておこう。 |
|
「子供ずつないめはすっきり掛けん。ずつなみは見て居られん。皆な心に嬉しいすれば嬉しい受け取る。受け取る理は世界成る程と言う」(28.11.13) |
|
|