(10月) |
明治28年10月1日 |
久保清五郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情、いかなる身上悩む尋ねる。段々事情一日の日を以てこうと言う。それぞれ皆んな理の処、別にどういう処もない。長の事情短き事情、治まるかと思えば、一年経てば又候どうしても治まろうまい。治まる治まらんは、よく事情聞き分け。長い間を見て、又外々の処を見て、よく心治めてみて、どんだけ尽す尽さん、これ又内々事情思わんよう。尽す理は、名は末代。これ事情よく聞き分けば、又事情一つ、どうもならんではないという。 |
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明治28年10月2日 |
事情願の後にお授け一人加え御願い申し上げしにつき御話し。
さあさぁ尋ねる一日事情心に掛かり、これ話し事情諭する事情、声計り難ない/\。 |
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明治28年10月2日 |
山中忠七、家移り陰暦8月15日伺い。
さあさぁ尋ねる処、さあさぁほんの気休みだけ。ほんの勝手、心気楽自由だけ許してある処よう聞き分け。こうと言うて仕切りてすれば、難しいなる。ほんの一寸気休みしてある処、どうもする事は要らんものという理を、よう聞き分け。仕切り立てる理を聞き分け。ほんの暫く気休み、心だけでよい/\。 |
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明治28年10月3日 |
夜、富田伝次郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\余儀なく事情であろ/\。さあさぁ余儀なく事情に余儀なく事に、どういう事であろうと、思うやろ/\。どうも一つ理がどうなろと思う。事情によってどうでもこうでも何でも彼でも、踏み止めにゃなろまい/\。一時事情どうなろうと思う。どうでもこうでも何でもと思うは理や。何が間違ってこうなろうと思う。一時事情によって、何でも彼でも事情急いでならん/\。一時諭し難くい諭し難くい。一時どうという事情になろまい/\。一時の処暫くと思わにゃならん。又候/\思うてはなろまい。暫く事情定めてくれ/\。 |
押して願い。
さあさぁまあまぁ一つ思い違い、思いが外れたる/\。又思いが違う。日々の処どうであろうや。なれど、一つ取り直さにゃならん。早々諭してくれ。道のためなら治めてくれ、道のためなら定めてくれ/\。 |
又、押して願い。
さあさぁもう一度/\思うは理や。又助からにゃならん、助けにゃならん。思案のうちに治め/\て、一時も早く治めてくれ/\。 |
三木支教会の方と兵神分教会の理事との事情願い。
さあさぁもう何も彼も皆な一つ立て替えて事情/\、又一つ道のためなら何でも一つこれ一つ、又々事情これ早く。 |
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明治28年10月7日 |
夜10時、刻限御話し。
さあさぁこれこれ、今夜という今夜はすっきりした指図、どんな事も指図通り用いらねばならん。どういう指図するなら、日々忙しい急がしいというは、どういう処から忙しなる。皆んな出て来る。満足を与える。満足の理が世界。今まで結構は分かりてあれども、この理が分からん。多分の人が入り込む/\。これから何んぼう入り込むやら知れん。何処から出て来るやら分からん。世上にては掃除をし掛けた。何っからどういう者出て来るやら分からん。いつとも分からん。分からん先から諭す。あってから諭すやない。指図通り皆な成りて来る。あらあらは今まで分かりてある。応法のようなもの。これから日々日が経てばどういう事も運ばにゃならん。難しい事を一寸話し掛ける。どういう事話し掛ける。何程身の障り幾重幾重何ぼう指図したとて指図はその場限り。どうしたらよいこうしたらよいといえど皆なそのまゝ。指図なくても勝手だけはよう出来る。指図通りできん。指図通りできたる事もある。出けても不承/\だらけ。あちら腹立てこちら腹立て一つの理に治まらん。互い/\の心さえ皆んな話し合うなら一時の理に治まる。
この道は俺が/\と言うたて皆んな神の道(である)。神が働けばこそ日々の道である。それで難しい事(を)始め掛ける。年限/\どれだけ(の)年限(が経った)という。年限の経ったものでなけりゃ用木(ようぼく)には使われようまい。年限の経たぬものは用木にはならん。年限の経ったもの程強いものはない。用木と言えば、普請(が)何ぼどれだけ綺麗な(普請である)と言うても、若いもの細いものでは持たぬ。年限経ったものなら何ぼう節が有っても歪んだものでも(持ち)こたえる。重りがこたえやで、重りがこたえやで。そんなら細いものは間に合わぬという(のであろうか)。年限経てば年限相応だけ間に立つ。年限の古い用木(だけ)では揃わん。後々足らぬ処は年限(を)待つより外はない。年限経ったならこそ用木という(ことができる)。用木は何程焦らってもいかん。そこで(人間思案で)、これ(を)どうしようとこうしようと(してもできるものではない)。名々のまゝ(にしよう)というようでは(どうもならん)。世界の(考えの)まゝに(も)いかん。(人間思案を以てしてはならん)。どうしたとてできんものはできやせん。じっとして居てもできるものならできる、どうしてくれともこうしてくれとも言わん。
(神の)言葉一つ(に添うて行くの)が用木の力なら、(世間並な考え方では)どうする事も、戻す事もできん。皆んな(神の言葉の)それに凭れ/\て若木が育つ。世界に何ぼ育つとも分からん。そうしたら世界(に)どんな事(が)できても怖わい道はない。これから(は)急いて/\何処まで(も)急くやら分からん。世界には新しい道が千筋もできて来た。どんな用木(が)できるやら分からん。あちらの国から(も)用木、こちらの国からも用木(ができてくる)。高い山にも山の背腹にも谷底にも(用木が)ある。低い所から引き出すには引き出し難くい。高い所から引き出せば早い/\。高い所の用木はする/\と下りて来る。どんな用木(を)寄せてどんな仕事(を)するやら分からん。小さい心はやめてくれ。疑ぐり/\の心はやめてくれ。欲しい、惜しい、恨み、そねみの心はやめてくれ。そこで席(の指図)一つの理をよく聞き分けてくれ。これ一寸、たった一言話しをしておくで。 |
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明治28年10月11日 |
本席、四五日前より御身上御障りにつき、本日本席に御出ましに相成り御願い。
さあさぁ一寸尋ね掛ける処、尋ね掛けるは一つ事情、いかな事万事指図以て指図に及ぶ。何でも彼でも理を台として立てゝ行く。理に向かわんよう、逆わんよう、これだけ治め掛けたらどんな事でも治まる。世上に理があればどうであろうと言う。重く思うは名々心に理があるから案じる。どんと心を治めてくれ。道の理踏み被りなきよう、世上に理を下ろしたる。理を聞き分け。治まる治まらんというは心から。よう聞き分け。文字も分からぬ者でも、道に使う理を聞き分け。所には名称下ろしたる。そもそもから治まらん。一つの芯が元である。芯が狂うから、間違う。間違うから治まらん。二度三度運ぶ理を聞き分け。元という、ぢばというは、世界もう一つとないもの、思えば思う程深き理。古いもの埋れてあるというは、よう聞き分け。人間の心では分からん。分かり掛けたら分かる。古いものは所々又所々出るに出られんという。よう聞き分け。理の取りようで軽くなる。出て来る理は神の理でなると聞き分け。誰彼は一寸には言わん。ほんにこれは成る程と考え出して、これと/\鮮やか浚えてくれ、誰にこうして彼にこうせいとは言わん。理から掛かりてくれ。いつから掛かるとも言わん。掛かれば、皆育つ。育て心を以て治めてくれ。あちらに一寸囲いがあって、これがどうも一つとんと鮮やかならん。これ聞き分けるなら、何も危なき怖わきはない、と諭しおこう。(前々刻限のお話しに古き者云々とあるにより役員協議の上、古きと思う人々を引き上ぐるにつき願い) |
同時、上田ナライトの事情願い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ねてくれねば分からせん。一名の女/\、何程の理何程の者、どれたけの理と思う。何遍の指図繰り返えし/\諭す処、これまでの事情とんと分かり難ない。よう聞き分け。育てば育つ。前々の理に諭してある。育て方皆んな頼む/\。女一人貰う理は他にないで。他に貰い替えはならんわい/\。年限経てばついつい分かりてある。何でも彼でも伝わる理を拵えておかねばならん。神の指図という。皆な同じ事を諭すのや。なれど、一つの理に治まる処を聞き分け。これだけ諭せば分かる。又後々続く理を拵えておかねばならん。続かんような事ではこの道遅らすか、曇らすかの道より見えやせんで/\。人という、どれだけの者と言うやなし、皆な同じ人間である。なれど、事情の理から見れば、(本席の指図を)疑う理はあろうまい。よう聞き分け。入り込んで話しをすれば、人が替わりてあるだけやで。理は同じ一つの理である。これよう聞き分けてくれ。 |
同時、上田ナライト内々の治め方願い。
さあさぁまあまぁ軽く言うてまあ当分という。治め掛けたら治まる。まあまぁ遊びがてらというような事情と治めてくれ。十分治まりたら、往のうと言うても往ならせん。これだけ諭しおこう。 |
同時、諸井国三郎本部員に引き上げる願い。
さあさぁ一寸話し掛けたら、それぞれ談示の理も出て道が開く。開いたら諭そう。遠い所始まりの理に取りても重いものなれど、重い軽いは言わん。こうもせにゃならんかという処は、十分の理であるから許しおこう。まだもう一つある/\。理によってどうも暮れて了た/\。なれど、後々理は繋がってある。前々一時どうしよう知らんという処、安心して尽した処を思えば十分の理である。後は立ったるなれど、これも一つの理に治めてやってくれにゃならん。 |
同時、上田民蔵本部へ引き寄せる願い。
さあさぁ皆なこれ一つ/\、心に掛かるだけは、理が重なりてあるから心に掛かる。これ一つ十分許しおく。 |
同時、西浦弥平本部への願い。
さあさぁこれも心に掛かるやろ/\。どうでもこうでも、心に掛かるだけは安心の理に許す。 |
同時、桝井政治郎本部への願い。
さあさぁこれもなあ、年も何ぼうにもならん、年限もなあと思うやろ。なれど、親という、親より続く理、これも一つ心に掛かる理であろう。 |
同時、堀内与蔵本部への願い。
さあさぁ尋ねる処、これは十分今の処ではとんとどうでもあろまい。なれど、十分の理がある。本部へどうせにゃならんとは言わん。どちらで尽すも同じ事、十分の理を治めてやれ。 |
同時、松田音次郎本部員に引き直しの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、これらは一つの理と言う。長らえての間、及ばんながらでも、山を越え段々運んだる。まだそのまゝの心で尽して居る。尋ねる理に許しおこう。 |
同時、村田幸助本部への願い。
さあさぁこれも一つ十分である。なれど、一軒の内に幾世帯も持つと言うたる。なれど、こうと言うと言えば、その理に許す。 |
同時、松尾はる本部への願い。
さあさぁ段々事情を尋ね人々の処、これも内々にはこうと言う。なれどぢばにいつまでと言うなら、又々治めてやってくれにゃならん。 |
同時、身を隠してと御聞かせ下さるは何方で御座りますや伺い。
さあさぁ身は隠して居る。なれど、後へ一人の小人を残したる。この元をよう聞き分けてくれ。内々左程の物も無き中、安心して段々尽したる理を、思やんしてくれ。今の処内にも一寸始め掛けて居る。暮れた者の理より、ぢばの名義も一つ下ろしてやってくれにゃならん。 |
押して、前川喜三郎で御座りますや。
さあさぁそれは尋ねる処/\、方角はころっと違うたる。山を越えて西にある。今の処普請掛かりて居る。早く治めてやりゃ大いのためになる。 |
大阪網島寺田で御座りますや。
さあさぁ尋ねる処、どうなりこうなりの理が分かりたか。十分/\どうしよう知らんという処、いずれ/\放っておかんと言うて楽しましたる。ようよぅの日が来る。本部へ一つの理を寄せてやるなら、鮮やかという。 |
押して、本部へ寄せますは小人で御座りますや。
さあさぁ今は未だ小人たる処、今は親と代わりて十分タンノウさしてやってくれにゃならん。 |
同時、増野正兵衞より会計上の事情願い。
さあさぁ皆な治め方/\、治め方が難しい。何も難しやない。皆な銘々の事と思て掛かれば難しい事はない。あれとこれと集めるのは、なかなかの理やなけりゃ集まらん。銘々これだけの理を集めるのは楽しんでくれ。道なき道は分かりゃせん。どうしたいこうしたいと言うても、できるものやない。又入った処が分かりゃせん。これよう聞き分けにゃ分からんで/\。 |
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明治28年10月14日 |
高安分教会所を村の乾方所有地所並びに接近地所買い入れの上転地の儀心得まで願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ余儀なく事情である。最初ほんの掛かり十分、これで十分と思うた日がある。あちら狭うなる。人々こちらどうする、地所一条運び難ない。余儀なく事情、地所変えて、旬を見て、心に委せおこう/\。 |
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明治28年10月19日(陰暦9月2日) |
分教会長より先々教会の神霊鎮座祭致し来たりしも、もう一段明かならざる故如何致して宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、これも一つ尋ねば指図に及ぶ。いついつ分からん。一つ指図一度事の続く、これまで変わらん処から一つ道かい、分教会は大きい印々、大きいものは大きい。又それから先何代事情、まあまぁ支教会は元の分教会からその先又小さきもの、肩並べるようなもの見えてある。遠い所中にこうして貰わいでもよい、と言うようでは真の理分からん。重になる者分からんようではならん。皆んな相当という一つ理を越してみよ。これだけ指図すれば皆な分かる。 |
押して
さあさぁ支教会と言えば分教会の次、一寸許すは一つ、そこまで十分運んでやらにゃならん。その先二つある/\は裾は支教会から満足、又こうと言えば随分理、又そうせにゃならん言えば大儀理起る。その心で運ばにゃならん。さあさぁ一つ諭し置かんならん中にあろうまい。なれど、随分/\又候かいこうというは、随分/\軽くして歩むだけ歩み、軽くして中に生涯一度の事というは、親から差し止め、大層してはならん。よう聞き分け。軽くすれば軽い。軽い理は何程重いとも分からん。中に絡まれたる理ある。名々結び込んで、生涯の理に治めてくれにゃならん。 |
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明治28年10月19日 |
東分教会長上原佐助、これまで通り据え置く事を願い。
さあさぁ尋ねる処/\、余儀なく事情/\、皆んな一つ理の集まりて日々の処、どうもそもそも、そもそもではなろまい。又一つ事情所により何処にどうであろまい。又言えまい。よう聞き分けるなら治まる事情により、どんな事情もある。たゞ一つ理子供する理、今一時の処こうという、治め方宜かろという処に委せおこう。又々日柄経ったら十分治まるやろう。 |
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明治28年10月19日 |
東分教会副長加藤新兵衞、事情願い。
さあさぁ尋ねる処/\、まあ一つ初めからという改め。その場寄り来たる理思う処、理前々最初改めてという理になりたる。又名義一つ理、成る事なら道に伝えて一つ理という。又治まり難ないと言えば、又一つ改め替えて。なれど成る事なら道の理を諭すなら、一つ理という。 |
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明治28年10月19日(陰暦9月2日) |
寺田半兵衞、孫行く/\本部の方へ引き寄せてという処から親寺田タンノウして貰いましたらという処願い。
さあさぁ尋ねる処/\、多くの中にその中にこれ年限経ったる。多くの年限まで悟り、成る時は何でも成る。成らん時は成らん。親子一つ理あり、成る時成らん時、これ一つ鮮やか分かるなら分かる。そこで小児遺しおいて身を隠れたる。親という理ありて隠れたる。親が尽そ、どうか尽そうという、難しい。難しい処精神に留まる理は、末代の理に留まるように運んでくれ。 |
押して
さあさぁ治まる理は末代理、治めてくれと言うは余儀なく理、又一つ末代理やない、今の理やと言うは、一つ助けたら皆な助かる/\。これまでどうもならん。善き者救けよい。その理は暗い道あらねば、暗い日明い日はどちら見ても見える。見て楽しむは大変事情と取らにゃならん。これから指図したなら、皆な分かる。 |
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明治28年10月19日 |
平野トラ、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上変わりた事や/\。どういう事の理、一つ心日々の心、どうも多くの中皆な女とあれど十分届いて居る。又万事治め方随分なる。なれど、身上障りどうであろうという。思う通り行かんという。事情身上案じる事要らん。出越す処治まれば治まる。心得のため、明日日立って行かねばなろまいという。これも治まりたる。万事心に掛かる処、悠るりと思えば思うよう、見れば見るよう、十分指図する。 |
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明治28年10月19日 |
村田すま、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上に余儀なく事情尋ねにゃならん。元というは一つ諭したる。一度諭する二度諭す、段々諭す。とんと分からん。分かる時理が治まれば身が治まる。なれど、段々日が延び長い間、名々一つたゞ一軒内から寄り合うたる。何人でも治まる。なれど一軒、何ぼう程一寸始め方ならという処から、名々皆な事情起す。そこで気の合う者もあれば、又合わん者もある。こうして居たら、遂に身上迫る。どうしたらよかろうという心ある。悠るりとした、あちら楽々、年寄りたる者と言うたる。楽々一寸始め掛け。それで治まるなら留めて了い、指図通りするという心持ってすれば、直ぐに治まるやろう。 |
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明治28年10月22日 |
本部青年輩九州佐賀関へ布教に四名罷り出し処、信者も結成せしにつき布教所御許し願い。
さあさぁ尋ねる処、さあさぁ皆な若き事情、それぞれ布教信徒事情のため世界ならん処、所にならん処、事情にて早い/\、なれど、ほんの気休まりという、大いなる処許さんでない/\。もう暫くの処。 |
押して、本部員でも派出して手数運んだならば御許し下されますや。
さあさぁ多分遠く所、事情に二つない/\。又一つ一人の処にどういう処、これもならん。日柄という/\、日柄事情これ心得のため諭しおこう。何処から何処、又どういう事情もある/\、多く世界丹精尽す、運ぶ中聞き分け。放うておけばどうなるや知らん思う。これも余儀なく事情、一寸暫く。長う待てと言わん。 |
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明治28年10月23日 |
茶谷卯助45才、身上願い(南海部内東愛支教会会計)。
さあさぁ尋ねる身上、余儀なく事情尋ねる処、一時どうと言うやない。どんならんと言う事情、よく聞き取ってくれにゃ分からんで。事情に事情なくば、何も言う事はない。身上長らえて、どうも事情一寸大変である。余程迫りてある。内々の処、第一聞き分けにゃならん。何故なるとは更々思わんよう。これまでの処、すたるやない、捨てるやない。よく諭してくれにゃ分からん。一度の理やない程に。尽す理は末代の理にある程に。よく聞き取ってくれねば、分からんで。これ諭してくれ。 |
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明治28年10月24日 |
山名分教会より事務所本部近傍にて地所買い入れ建築致したく願い(ついては鈴木由太郎地所買い入れたく願い)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあまぁこれまで古き所で先楽しみ、今の一条前々古き事情にて又話しにて通り来たる。容易ならん道通り、今一時これ一つ楽しんだ日来たであろ。それは心に委せおこう。皆々心に委せおこう/\。 |
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明治28年10月24日 |
井筒梅治郎身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ余儀なく事情尋ねる/\。身上迫る処尋ねる。よう事情聞き取れ。十分諭して一つ事情、どういう事間違う、こういう事間違うというは、今までもう一先ず何でもこれは言うまで。又一つ事情一時掛け継いだなら、どういう指図掛け継いだ指図。事情にて指図判然諭し難くいなれど、一先ず一先ず事情以て、中に一つ成る因縁聞き分け。始めた事情治めた事情、同じ理治まる/\。事情は十分治まりてある。掛かり/\役々一つ事情、何でも親という理戴くなら、いつも同じ晴天と諭しおこう。一先ず/\という事情、何でも治めてくれ/\。 |
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明治28年10月25日 |
石田玄益、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上不足なりて尋ねる。まあ尋ねば諭す。どういう間違いであろ。こうしたらよいという指図はない。たゞこの道心一つ。借りもの一条借りもの一条、これ聞き分けて居る。聞き分けて居るなれど、まだ一時聞き分け。為す因縁聞き分け。因縁ならと言うて了えば、どうもならん。因縁為すと思うなら、この道聞き分けて。聞き分けば、借り物一時伝える。借り物自由成る成らんの理聞き分け。道に入りてよう聞き違いのないよう、聞き分け。成ろうと思たて成らん、成ろまいと思たて成る理、聞き分け。いつまで身上速やかなら、何も思やせん。年々という、一時なると思わずして、この理一時聞き分け。一寸暫く聞き分け。早く諭して聞き分けるなら、一寸事情又々と言う。 |
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明治28年10月27日 |
岡林浅次35才、身上願い(高知部内)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一条の理を尋ねる。余儀なく事情尋ねる。どういう事であろ、思う事分かろまい。一時どうとはあろまい。一時鮮やかなる処、遅い/\と日々思う。思うは道理なれど、取り直し、取り返やし、取り返やして、身上これだけ成りたる。世界からどうと言う。一度二度三度一つ事情、又一時ならん、尋ねる。それは余儀なく事情一つ諭して、理なければ、どうと言う。よう聞き分けて、それぞれ治めてくれ。一時速やか暇が要る。どういう事も取り直してくれ。名々傍々取り直してくれば、又一寸治まろ。 |
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明治28年10月29日 |
板倉槌三郎、子息国太郎身上願い。
さあさぁ尋ねる処小人たる処、思い掛けない身の障り、名々事情思惑もあろまい。小人身の障り事情内に一つ事情、どうしても何でも彼でも、心という理一つに見にゃならん思わにゃならん。小人たる者身上にて事情はなきものなれど、親一つ身に一つ事情、何たる事と思ただけではならん。為す事因縁の理を聞き分け。一時の処そのまゝ戻りて、一つ何でも彼でも成るようによか成らんと言う。一つこの道運んで居る添うて居る中に、一つ鮮やかなる事情、早く諭してくれるがよい。 |
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明治28年10月31日 |
増野いと、居所障り日々一時に痛みては下り、小人おとも口中怪我して熱差し夜々泣きて困るにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いついつ事情、身上判然せん/\。いつになりたら/\、さあさぁ一つ小人又小人、皆んな同じ事情、どういう事何よの事、前々より伝えてある理、こう身上に掛かればどうなる知らんと思う。身上案じる事は要らん。これまでどういう処遙々の所思わず、道の遠い国の遠い、皆んな為す因縁の理を以て為す事、集まる理を以て治めてみるがよい。身上は案じる事要らん。案じると善き事を捨てゝ切なみより思わん。又一つには段々の話多くの中、それぞれの事情日々取り扱う。取り運ぶ処の事情一寸掛かる。改めて諭すによって、又々の席を以て事情という。 |
押して
さあさぁ尋ねる処/\、ようよぅ一つの理を尋ねる。大半分かりあって又一つ事情、居所分からんという処の理、日々遠く所どんな事情、何程遠い所、一つ最初掛かり掛かり、段々事情経ち年限経ち、皆な経ち来たる処、とんとどうでもよいと思わず、どちらもそうすればよい。為す事因縁という、一つの理を持たにゃならん。これ聞き分けたら、何も思う事は要らん。 |
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