(9月) |
明治28年9月5日 |
富松たみ、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の事情を尋ねる。さあ、まあまぁ長い間とんと事情どうなる。ようよぅの事始まり、一つのさいどういう事であろう。いかなる事も聞き分けにゃ分からん。分からんという指図は鈍な者助けたいが理である。助からにゃならんが理である。事情によってどんな理、どうも一つと言う。取り損いのないよう。一時どうではない。一寸一つ尋ねる処、それぞれのため為す事要らん。それぞれ諭する。世界にはどんな理、どんな事もある。どんな理でも通らにゃならん。それぞれあるだけ尽すのに、どういうものと思うてある。これ思い違いのないよう定めてくれ。世界難もいろいろあろう。何故なる。尽した理、日々の理は受け取ってある。いついつ末代、これから一つ聞き分けてタンノウしてくれるよう。 |
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明治28年9月13日 |
網島分教会、事務所二間に三間これを先に建て仮に親神様教祖御遷り御祀り致したき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情、段々小さき処から掛かるは、これは順序。さあさぁ掛かるがよい、さあさぁ掛かるがよい/\。 |
教会所四間に十間、教会教祖の間三坪、及び大小便所願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ追々事情である。地所建物速やか万事許しおくによって、急く事要らん。急いてはならん。楽しみ一つ以て運ぶなら、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治28年9月13日 |
増野いと、身上の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、内々と言えば内に皆事情あれば内々と思うやろう。皆なそれぞれ道の道具/\よう聞き分け。前々諭したる理を掛かる。早く取り合うてみて忘れて了い。忘れるのやない。日々の事情忙しいから遅れ、身上掛かれば今一時諭したる処、こういう事どういう事一つ/\分かりて来る。若き一騎当千では分からん。年を取れたる者から聞き分けさゝにゃならん。 |
押して、身上の処お助け下されますや。
さあさぁ内々よう聞き分けさしてくれ。案じた分にはどうもならん。 |
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明治28年9月13日 |
夜、武内清次郎身上、家内小人外役員共身上願い。
さあさぁ事情尋ねる処、いろんなる事情どうもならん事情であろ。駈け付けて一つ事情なら、心一つの理に諭しおこう。代理と言えば代理の理に諭しおこ。よう聞き分けてくれ。これまでの処、道のため十分の理を運んだる処、尽したる理は日々に皆んな受け取る。受け取るなら、身上一つどういうものと心に一つ浮かむやろ。よう聞き分け。遠い所遙々の所なかなかの事情尋ねて、こうという理は十分受け取る。なれど事情諭し難くい/\。よう聞き分け。何故なるという理は更々言わず思わず、為す事因縁事情諭す理、因縁と言うて了えばそれまで。銘々世界諭す理、今の一時も先の理も同じ事。生まれ更わり出更わり因縁事情。これまで尽し運んだ理は何にも捨てるやない。いついつ末代と言う。さあさぁよう聞き分け。何でなるとは更々思わん言わんよう。さあさぁ早く/\、後々は又々の理に諭す。 |
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明治28年9月13日 |
才加志市松母うの、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に事情不足なる、長らえて思う処、それ思う処余儀なく事情、よう聞き分け。道のため、皆なそれぞれ心という理は一つ運び、身上不足なる処思う処、長らえて/\中々ある。皆などういうものである。長らえて助け下さる事でけんか、でけねばなあ、末一つなあ、この心聞き分け。世界の処聞き分け。世界の理見分けてくれ。よう聞き分けて、改めてくれ。難儀不足さそう理はない。親の理聞き分け。暫く、一寸暫く。そこで長らえ間と言えば、楽しみ十分大切してくれるがよい。十分大切運んでくれるがよい。 |
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明治28年9月14日 |
上川孫兵衞52才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ人々の事情は言うまで。この場に立ち並んで聞くも一つ、見るも一つの理。先々の事情どうも見て居られんと言う。名々身の事情に成り代わり、名々事情より先々の理を察してみよ。どういうもので又候/\どういうものと思う、思うは一寸の理。掛かる処の理は中々重い一つの理。先の処の事情は重ね/\と思うやろう。尽した理は末代の理に受け取りてある。よう聞き分け。先であゝなればどうなろうと言う。事情重ければ、掛かる処の理も重く掛かる。よう聞き分けて一つ、見分けて一つ事情と言う。大変な事情あちらにもこちらにも現われる。よう聞き分け。一戸の内なら、それぞれ親族があり、持ち分かれのようなものなれど、根は一つ。掛かる処の理は皆元一つの理に掛かる。先々の処まで理を諭しおくのやで。この席に立ち並んだ者は、よう立ち並んだ事や。伝え理では治まる理が薄い。よう聞き分け。しょうと思て成るものやない。しょまいと思ても成って来るが因縁一つの理という。因縁の理であるからと言うて了えば、それまでのもの。生まれ更わり出替わりの事情は、名々も世界諭して居るやろう。さあさぁ急いで/\駈けつけ/\。運ばれても運ばれでも、駈けつけるが一つの理であろ。早く/\。 |
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明治28年9月15日 |
東分教会整理のため前川菊太郎、平野楢蔵出張の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、どうもこれ/\一時の道が一つ治まらん、どうも治まらん。一寸見ればそれは治まろうまい。理を以て治めにゃ何遍でも治まらん。前々の事情から段々余儀なくの道も通り、どんな中も越してどうなりこうなり、日月年限の事情というなれど、今の心であればどうも治まらん。一時始めた理は消す事も埋める事もでけん。ようよぅの日が経って、ようよぅでけ掛けたる。一時人気が悪いに就いて、治め方がでけんという日が来たる。自由という日がなくばなろうまい。一人二人代わりての事情なら、一時速やかなる処の理を諭す。よう聞き取れ。底なしには、何ぼ澄んだ水でも入れる事はできようまい。底がありてこそ、なむなむながら水が盛れたる。この理をよう聞き分け。治め方には、どうでも一度行かにゃならん。どんな事も、重い理も一つ話しの理によりて軽い。神一条の道の理を思案せよ。倒そうと思えば我が身倒れる。転かしたら転ける。よう聞き分け。今に倒そうかという理を持って居る者もある。一時成らにゃ成るようにしようかという、一つの心を持って掛からにゃならんで。 |
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明治28年9月15日 |
中河分教会、事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\いかなる事情も尋ねる。尋ねるからは一つどうでも治まり一条の理を諭そう。指図一条の理を以て一時治めるなら、どんな事も治まる。そんなら最初も指図の理を以て治めたるという理もあろう。互い助け合いは言うまでの理。この道の台とも言う。よう聞き分け。義理という顔という理を以て掛かればどうもならん。今一時の処にて名称の下りたる場所にて、大変の事情ありて皆々それぞれ心揉んだであろう。心病んだであろう。あちら眺めこちら眺め、義理を思うからどうもならん。神一条の理と人間と/\の理をよう聞き分け。人間の理を病んで神の理を欠いてはならんという。理はこれまでにもちょい/\の指図の理に聞かしたる。どんな事も名々一名の理に取ってすれば皆な治まる。一時以て尋ねる処、皆な心の理が集め、こうなら治まろかという。治まる治まらんはどうも指図できん。あの人があゝ言うからというような事ではどうも治まらん。水の理、容物によってどのようにもなる。この理聞き分け、治めにゃならん、治まらにゃならん。何にもなくば何ともない。大変の事情あれば、大変心も病んだやろ。さあさぁ芯の心から改めたなら治まらんやない。こうという芯を改めてくれ。 |
押して
さあさぁそれはこうと言えば、それは許しおく。一日も早く一つの理、一つの立て替え治めてくれにゃならん。 |
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明治28年9月19日 |
柏原友吉44才、身上願い。
さあさぁ段々事情尋ねる。身上に一つ長らえ不足なりたる処、どうでもいかんどうでもならん日々送る処、事情によって大変。一時以てどうという事あろまいなれど、重々迫りたる。どうという心更に持たず、これまで成らん処尽した理は、いついつまで長らえての処末代という。よう聞き分けて、いかなる事もタンノウ。身上不足ありてタンノウでけやせん。なれど、よう聞き分けばタンノウせにゃなろまい。身上不足なりてタンノウでけやせん。なれど、聞き分けて、タンノウは前生サンゲえと言う。身上不足なりて、なかなかタンノウでけようまい。なれど世上から聞き分けばタンノウ。これまで運んだ中のこれとは、内々にも思わず持たず、末代の理を聞かす限りは、楽しみ一つの理を治めにゃなろまい。 |
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明治28年9月20日(陰暦8月2日) |
本席、元御住居所中南煮炊場所取り払いの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、もう何処も彼処もごむそうてならん。一時に掃除せにゃならん。どういうにも思い、一度すっきり程のうの理及んである。ここもこういう処、心おきのうしてくれるがよい。 |
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明治28年9月20日(陰暦8月2日) |
教長の座敷狭き故他の場所へ建築御許しの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、もう何処彼処一時に屋敷あちらもこちらも取り払わにゃならん。一時今一時以て尋ねる処、何時事情移る処これでよかろ。皆な一つ事情心に掛かる。狭ばい、ほんの仮なら許そう。相当の事ならまだ。 |
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明治28年9月20日(陰暦8月2日) |
たゞ今の座敷の北側へ二間程建てる事御許しの願い。
さあさぁ前々、今したから明日取らにゃならん、これもこうせにゃならん。今日して明日取る。ほんに狭ばい、何時取らにゃならん。その心ばいなら何時なりと。今日までは長いようで短い。ちゃんとそれを見る。又遅れる。今日して明日取るなら。 |
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明治28年9月20日 |
別席を陽暦9月23日より始める願い。
さあさぁ尋ねる処、もう世上待ち兼ねて居よ。何時なりと早う沙汰をするがよい。 |
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明治28年9月22日 |
仲田楢吉、西村喜之助布教のため出たく願い。
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明治28年9月22日 |
中山まさ、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いつまで/\いつまでも思う心、それぞれ内々いつまでいつまで思う心、身上事情の理諭しよ。これまでの処、一人どんな事心で持ってどういう事、どんな事もこんな事も知って居る。これまで事情にしては分からず/\皆な子供ばかり取りて身上事情出けたなら、どうも明日という先という、暫く諭す。長らく間でない/\。一寸分かろまい/\。なれど、これまでの処、通り来たる処、一つ十分諭してタンノウ/\、タンノウ伝えてくれ。何も残してどうという事はない。まあ内々早くと言う者あれば、もう三年と言う、そら人々の心。もう一年と言う、三年と言う、そら人々の心。長らえてと言えば、言いよいなれど、もう一時暫く。これだけ皆な子供によく諭しおくがよい。 |
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明治28年9月22日 |
増野いと、居所障り願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いついつとても一つ事情あれば又尋ねる。変わりた指図はないで。変わりた事はないで。身上不足なる日々思う処、まあまぁ一時事情にてこういう事あれば、理に思う処/\思わんよう。大抵/\あらあら、幾夜伝えたる。身上不足なければ思やせん。身上不足あれば尋ねる。尋ねたら又指図。一時迫る。又よう聞き分けにゃ分からんで。道という、どうという思やんなら中に治まりたる。どういう事も指図以て試してみるがよい。理に一つ日々の処、これも聞き分けにゃならん。最初よもやの道出越して一つなれど、追々事情という。まあ日日経ち/\日々送り所治まりという。長らえて道筋/\、まあまぁ明るうなりたら/\、前々事情に伝えたる。指図及んで居る。何処に居たかて思うよう行かん。暮らす中不自由のうても身上不足あれば、思う。いかん。いかんやない。この中多くの中、大望日々一つ事情、この事情タンノウ持ってくれ。不足思たてならん。大望日々一つ見てタンノウしてくれ。日々いかなる事もタンノウ。 |
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明治28年9月22日 |
森岡亀吉、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\遠く所の事情という。ほんの身上迫る。一つ尋ねる事情尋ねる処、さあさぁ一時以て尋ねる事情一つの事情という。余程迫り、それぞれ何でもと言う処銘々迫る。これ思う。よう聞き分け。第一一つの理集めて共に一つ添えて一時始めて事情。よう聞き分け。成る事情聞き分けにゃならん。指図というは何でも指図さい一つ貰てと言う。そら思う。こら理やなれど、よう聞き分け。皆々中に一つ大勢の中に一つ、誰々深い理ある中思う一時は理何程理、人々心だけ持って集まりたる理、聞き分け。身上一つ不足あればどういう事もできん。出けねば聞き分けにゃ分からんで。一時の処では危ないようなものなれど、思たる事眺めば、これとはなあ、身上不足なる皆々中運ぶ中、寄り合うて理願う処受け取る。どれだけ理鮮やかならん処尋ねる。よう聞き分け。こうと言うて精神定めて、世界一つから治まる理聞き分け。身上聞き分け。諭す事情は幾重理。理によりて心うっとしいなる。又因縁事情も諭すであろ。諭せば、名々聞き分けにゃならん。これだけ事情運んで身上迫る処なあ、更に持たず。これより一つ早く伝えて、これより一つ理。 |
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明治28年9月25日 |
北出政吉、奈良の方へ引き越し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ同じ尽す一つ道という。十分道を尽すなら心、又一つ事情の中にいろいろある。何処に居ても同じ理、神に尋ね、尋ねたらいついつまで指図は違わん。なれど、取りよ聞きよで違う。よう聞き分け。幾重理、成る理成らん理、そこでどうせこうせ言わん。思うよう成るも思うよう成らんも一つ理。どうでも精神一つ。成っても理、成らいでも理、名々精神一つの理に委せおこう/\。 |
山口県へ弟をやる事願い。
さあさぁ同じ一つ理を尋ねる、これも一つ同じ事、因縁為す事、因縁聞き分け。尽してあらあら分かるまで。事情計り難ない。銘々心に委せおくより仕方ない。さあさぁ心で心に委せおこう。 |
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明治28年9月27日 |
本席、御身上腹痛み治まり又本日右の足痛みにつき願い。
さあさぁ尋ねくれる。尋ねてくれるは又事情、さあさぁどうもこれ聞き分けにゃ分かり難ない。日々これより毎日勤める。又どういう事とんと分かろうまい。身上不足ありて一日の日勤める事できん。なれど、事情によって勤めにゃならん。足が歩めんとすればすっきりならん。よう聞き分け。まだこれから多くの中掛かり、日々伺いに来る。数々あれば一席二席三席という。縮めては勤まらん。よう聞き分け。一日勤めば何日ぶりも勤める。治めさす。よう聞き分け。前々より伝えたる心に治めあろ。一席の内三席事情という/\。よう聞き分け。願によっていろいろある。何ぼいろいろありても嫌とは言わん。指図に及ぶ。よう聞き分け。願いしょ、所所治まる。所地所という、これならという、教会地所なら許す。地所買い入れという。よう聞き分け。今の処済んだ。一つ段々放っておけば仕舞にはもう願わいでもよいというようになる。地所からそれ一つ買い入れ、一つ万事許し出してある。これから先心得、一度の処二度三度委さにゃならん。しんの処よく聞き分けにゃならん。席によりて何席勤める。出てする事は何席でも勤めさす。何日になりても瘉らんようでも、明日日速やか勤めさす。これ神の自由という。身の障り尋ねるから諭そ。又何席一席三席に向かう事情ある。よう聞き分け。使い得のような事ではならんで、ならんで。皆々心得のため知らしおく。 |
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明治28年9月28日 |
富松たみ、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、どうも余儀なく事情を尋ねる。事情諭し取り損いなきよう。皆な事情にて尽して運んだる者ばかり、事情は受け取ってある。どうも大切ない。一日も堪えられん余儀なく事情、これまで通りたる。内々どういうもの、世上に何と思う。為す事因縁、成るも因縁成らんも因縁、助からにゃならん助けにゃならんが事情一つ聞き分けてくれ。どうせこうせにゃならんとは言わん。一つの理を聞け。どういう事もこういう事も、どんと理を定めてくれ。一つ末代、これより一つ理はなきという理を定めてくれ。 |
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明治28年9月28日 |
深谷徳次郎26才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、自由にならん。多分いか程どれだけ世界どんな事情。身上動かん。分かろうまい。難、広くなれば広く寄り来る。何ぼうでも広く広く心を持って/\広く通る心という。広く心を持たねばならん。事情世界一つ身上一つ絡まる。どういう事情で絡まる。思うようならん。思うに、皆な運んでやるがよい。内々諭し。 |
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