(8月) |
明治28年8月1日 |
山沢サワ、腹痛につき事情願い。
さあさぁ尋ねる処/\、小人の処身の障り尋ねる。何かの処分かろうまい。分かりて分かろうまい。分かりた処通り難くい。小人たる処親という/\道理聞き分け。親というは障りどうしたらよかろうとばかり、万事これまで諭したる。親となれば下々まで自由見てこそ、聞いてこそ。一時案じるようなもの、身上案じる事要らん。何度指図一つ/\何たる処一つ出てあるか、二つ出てあるか、皆な掛かりてある。これまで言い難くい事もありた。その場は通り難くい事もありた。その場治まり何人あれど頼もしい一つ理これ聞き分け。言われん、通れん道である。通れるように成りて来る。どうせにゃならん、こうせにゃならん、ならなんだ。これから心という理親々聞き分けて、堅い事言うたて成りて来る。親々談じようて長い道支配/\と言うてある。神がしてみる。成る程これであるかいなあという心治め。まだかい/\。長い事なら、又万事明らか一つ、安心なる処一つ、よう聞き分け/\。 |
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明治28年8月3日 |
夜、6月19日、飯降政甚婿入りにつき大阪へ出越し、小梅身上障りにつき共に帰りの上願い。
さあさぁ尋ねにゃなろうまい/\。尋ねるからは皆んな指図、将来の指図までもする。よう筆に書き取れ/\。十分の中に身上一つ心得んという。どういう事と思う。よう聞き取れ。まあこうして一つ外なる処の事情とも違い、治まりとも違い、珍しいぢばや/\という理も、聞き分けにゃなろうまい。先方親々の運ぶ処の理は十分の理に受け取る。さあさぁ内なる処よう聞き分け。事情これまで何度/\、幾重/\大変の処も見遁してやり、聞き遁してやりたる。今一時尋ねる処より、しっかり心得ねばならん。これまでは何にも知らんからできた事やろう。さあ、これからというは、知らんとも言えようまい。さあ、しっかり改め、しっかり治めて、よう聞き取れ。昔の事情やあろまい。今公然の事情は皆言うまで尋ねるまでのもの。目の前に道の事情理は見て居るやろう。これから一つ話し掛けるから、詳しい聞き取れ。分からん処は尋ね返やせ/\。
親という理を聞き分け/\。目の前だけの親ばかりやない。目に見えん親もある。現在の親という、親の理を見て治めるなら鮮やか。親というは、三十年来どんな道、艱難苦しみの道を通りてようよぅの日、又一人の親はようよぅの日を見る事できずして暮れた事情は、何と思て居るか、何と心得て居るか。これからすっきり取り替え/\。朝は早く門は掃除、これも長うとは言わん。五十六十までもせいとは言わん。この屋敷高い低いの区別はない。日日朝は疾くより来た。夜までも働いて居る者もある。この事情を見てさあ明日日より日暮になれば水も打たにゃならん。働きもせにゃならん。机に凭れて飾るような事はまだまだ早い。よう聞き分け。日々働かねば存命繋げんという者の事情を見よ。姉弟三人名々は末子。姉という、親ともいう。世界並から言えば戸主なれど、神一条の道では功を積んだ者がそれだけの理という。楽々の道はまだまだ早い。さあ今日は一日何処どへ行てこうか、というようになるのは、コウノウの理を積んでからの事。まだまだ席を改めて飾る事は早い。なれど、事情によりては見遁す事もある。親に言う理を聞き分け。二年三年よう/\の日も見ずして暮れた親を思やんせよ。 |
親が艱難したならこそ名々今日の日という。働きとコウノウと積んでこそ名々の道(となる)。 |
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明治28年8月9日(陰暦6月19日) |
夜、仲田、事情願い(仲田左衞門の家名は岸松が継ぎ居りますが、この人を引き寄せた方宜しきや、又楢吉日々おやしきに勤め居られますがどちら運んで宜しきや)。
さあさぁそれはこれ兄弟/\という。兄は兄、弟は弟でありて、兄は親とも言う。なれど兄は理がない。今一時のコウノウより運んでやってくれ。親というは隠れてから余程なりてある。これまで段々成らん中通りた者である。一時子が親に続いて勤めて居る処より、よう聞き取ってくれ。 |
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明治28年8月9日(陰暦6月19日) |
夜、増野正兵衞、大阪より帰りし上大阪にて腹痛又留守中妻いと身上につき併せての願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上に事情ありて尋ねる。幾重何度の尋ねも理は一つに諭したる。内々には案じるやろ。何も案じる事は要らん。よう聞き取れ。どんな事もこんな事も皆な掛かりてある。一人ではとても運べん。一名二名三名同んなじ一つの理に治め。こうと言えば直ぐと運べるよう。一人では世上に困る理もある。一時心を許さんよう。一名ではとても行こうまい。これまでは長い間長らくの道筋、一つは話しの台にもして居るくらいの事、あこはどうやろ、こゝはどうやろと聞いても聞き遁し、見ても見遁しのようなもの。さあこれからというは、指図一つの理からこうと言えば一時に運んでくれ。身上案じる事は要らん/\。 |
押して、前々古いもの指図下され、その事でありますや。
さあさぁ皆々古い事/\と言えば、どんな者も古いように思う。どれだけ古いと言うても見たら分かる、聞いたら分かる。今一時眼前の理を運んで居れば、その者は直ぐ分かるやろ。よう運んでくれられた、と嬉し/\の理には曇りはあろまい。よう聞き取ってくれ。 |
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明治28年8月10日(陰暦6月20日) |
前川菊太郎、本局より電信にて申し来たり上京の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、これは余儀なく事情一時上らにゃならん。一つ万事指図して元という道筋/\段々事情、どういう事取り計り/\、又一つ事情、所々事情あって出越す処、難もなく一つ/\の理治まる程に。通る処指図に及ぶ。一つ見れば鏡という。身が鏡でない。心が鏡という指図出たなら、改心/\改め。道を案じる事要らん。心おきのう行て来るがよい。 |
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明治28年8月10日(陰暦6月20日) |
増野正兵衞、身上お指図より考えますと日々勤務致して居りますがその人数増すようとの事と存じます、如何にや願い。
さあさぁ尋ねる処、前以て事情諭したる。一名より万事皆談じ、誰と誰と事情改め、二人の理集まる。三人寄れば軽くにして、一人が二日三日事情あるとも知れん。何事もつい言い/\日が経つ、月が経つ。事情心得のためまで知らせおく。あちらとんと集まらん。どんな事一つから安心満足さゝにゃならん。皆な事情早く治めてやってくれるがよい。 |
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明治28年8月10日(陰暦6月20日) |
前お指図の後にお話しあり(会計の件についてのお指図後)。
さあさぁ一寸もう時分/\刻限で知らせたい。諭し難くうてどうもならん。皆なこれまで古い/\頼りもなければ、先々の楽しみ聞いて年限経ち過ぎて、まあ日々何にも案じる事要らんと、それには皆な添えもの間々あって古いもの何にもならん。書物書物今書物は古き者除き、古い者から出た。古い者元へ帰り、男女によらん、長い道筋を紋型なき処より聞いて、楽しんで一寸世上同じ事に結構の中、日々という。そこで皆な談示/\、治まる理もあれば治まらん理もある。これが一つの心掛かり、男女によらん。見分けてやってくれにゃならん。聞き分けてくれにゃならんで。 |
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明治28年8月10日 |
東分教会、治め方の願い。
さあさぁ一時尋ねる処、これ十分の理あって十分あり、心に治め居る。治め居る間は道のため世界のため、ほんに成る程現われる。教会の事情判然せん。いかなるも諭し、その事情から治まるであろ。一度よい二度よい、三度よい。又一年はよい、二年はよい、三年はよい。追い延ばし先で分かるやろ。皆な一つの理を、世界治めるから世界という一つの理と齟齬なる。見を悩め/\て一つ改めさす。どうなる知らんこうなる知らん。一時事情諭する。身上障りである。一つ戻り又戻り、第一の理に掛かり来れば、治まるの事情もして諭しの事情もしてくれるよう。 |
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明治28年8月14日 |
網島分教会の地所大阪市北区相生町379番地を買い求めたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は余儀なく事情、尋ねば鮮やか諭そう。こうと精神一つ思案という。拠ろなく理を旬と取れば、心どんと治まる。それから自由。さあ心一つに委せおこう/\。 |
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明治28年8月14日 |
増田きぬゑ、目の障り願い。
さあさぁ小人心得んと思う。心得ん分かろまい。どういう事で分かろまい。よう聞き取って小人の事情ある。いかなる処よう聞き取ってくれるよう。前々一つ/\の事情、何か一つの事情なくして事情渡り、所に一つも渡り一日の日も経ち、内々の処十分の理が治まり、これまで何心なく始めて年々一つ心を運び、一つの理を寄せ、よう聞き分け。前々の道とは言わん。一寸の事情段々の事情、又々幾重の事情運ぶ処十分受け取る。家内それぞれ治めおいた。これではなあ、万事の事情通り来たる処、今一時の治まりの事情、小人の心の事情持たずして何かの処理の治まり、心おきのう尋ねるから、又々の理も聞いた、深きの理も聞いた、と諭してくれるよう。 |
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明治28年8月17日 |
東野善三郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、一時事情はどうもこれ大変なる事情なりたる処、まあまぁ一寸には鮮やかならん速やかならん。これ些か事情なれど、一寸という、どういう事でなると一時以て思う。思うやない。よう聞き取れ/\。一年という二年というと言う。年を重ねば、思う処あちらというこちらという長らえて尽し方、これではなあ/\あと/\思う。一つ取り締まりが第一。あちらへ義理を思うこちらへ義理を思う。理を外す一人の決まり方、一人から世上の理を聞き分け。数々の中聞き分け。今一寸にはこうなりてはなあ、折角なあ、一寸思う。これ切り替え/\。一つ芯という理、遠慮気兼は要らん。どうこうという理、心という理運ぶなら明らか。こちらへ気兼ねあちらへ気兼ね、捌く理が遅れてある。一人のためやない。これだけ指図したなら分かり来るやろ/\。 |
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明治28年8月18日 |
中河分教会長につき伺い(中河分教会治め方につき会長前川菊太郎東京より帰る願い)。
さあさぁ尋ねる処/\、もうこれ前々事情諭したる。出越す処/\、出越す事情は許したる/\処、遠く所行てる処、まあ一つ大変事情なれど、早く呼び返やして、いかなる事情も立て替えて、改め替え/\。急ぐ/\。よう聞き分け。治め方/\、治め方に、とんとこれ十分治まりたるように見えて、それからそれ日々の処説くに説かれん、諭すに諭されん。これ早く聞き取りてくれ。 |
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明治28年8月18日 |
橋本清、喜多治郎吉両人、越後佐渡地方に派出の件伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、まあまぁ容易ならん道である/\。皆なこれまで一つ事情、又追い延べ/\。遠い所であれば追い延べが多い。心にありて大切。尚々道運ばにゃならんは道、どうでもよいはでは道でない。皆な並大抵で付くやない。心尽す事情、これ身成ると成らんと見分けてやらにゃならん。出越す処許す。急いで出る処、一時治まるなれど、世界にある事情一寸には行かん。よう聞き分け。これぢば一つの道、何遍も/\事情心に案じる事要らん。早く行て治めてやるがよい/\。 |
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明治28年8月19日(陰暦6月29日) |
藪の北方田地一町三反余買い入れる事御許し下さるや願い。
さあさぁ尋ねる処/\、地所/\という。一時大望と言うである。大望と言うや大望なれど、成る時成らん時一つ、一つ成る時見分けて、無理にどうせい言わん。成る時成らん時、そこで旬と言う。一つ年を待って事情という、多くの中戻り来る。地所狭い。これは追々指図以て運ぶ。それはどうせにゃならんと聞かし難くい。長い心/\これだけ/\年限経てばこれだけ、又これだけと言う。又一時事情というは小首を傾げて事情。そこで話す/\、今年に出けねば又来年。無理してはならん/\。年々あちら一寸こちら一寸大きい成る。皆な大木の大きく成るようなもの。これだけ一寸指図しておこう。 |
押して、買い入れは御許し下されますや。
さあさぁこれは強ってと言うは許さんではない。数々ある。年限経ったら節から芽が出る。無理は一寸もでけん。無理してはどうもならん。 |
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明治28年8月19日 |
磯村卯之助53才、身上(コレラ病)願い(兵神分教会理事)。
さあさぁ尋ねる処、さあ一時以て尋ねる処、身上事情一つ困る。これまで長い間長い間中にこれまではなあ/\、心一つ治め方日々送りたる。余儀なく事情/\、内にはどうもなあ、これ一時である。なれど取り直し、皆な為す事情因縁事情、皆なこれまで諭したる。又身に掛かれば、これまでなあ思う。そんならこれまでなあ、因縁ならなあと言う。なれど、生まれ替わりというは何遍も同じ事、これ聞き分け。心治まらんではない。今一時大変難しい処である。なれど、一寸掛かりてある。早く聞き分けくれねば分かり難ない。 |
押して、日々の処、取り直しをさしてと願い。
さあさぁ内々の処、さあさぁ見れば綺麗なもの。中に一つ事情どうも鮮やか分かりて分からん。なれど心という理道にありながら、世界の事情どうせにゃならんどういう事。見れば一寸美しい。これがない/\。一つよく聞き取らさにゃならんで。 |
押して、教会治め方願い。
さあさぁ日々の処、運び方、多くの中運び方どういう事違う。治まり方ありゃこそ、世界治まりたる。心に取り直し、実がありゃこそ、世界事情。よう聞き分け/\。 |
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明治28年8月22日 |
平野楢蔵、身上願い。
さあさぁ尋ねる処、身上事情尋ねば、心にどういう事で分からん。尋ねば一つ指図しよ。身上案じる事は要らん。何か事情、これまでどんと分からん事情あって、年限の事情十分治まってある。治まらん一人の心損じ一つの心にある。何かの事情心に掛けんよう。後の心に委せて、あちらへ二日こちらへ三日、外へ心を移さんよう、すっきり万事委するよう。委する順序の理、日々の理に積むによって、これで楽じゃ。それで治まれば、いついつ同じ事情治まる。 |
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明治28年8月23日(陰暦7月4日) |
藪の北の方田地一町三反余の地所買い入れ約定致しましたが御許し願い。
さあさぁ尋ねる処/\、前々以て事情諭したる。一時以てこうという処止めもせん勧めもせんと言う。一つこうとなった事情は受け取る。その事情世界大層さすやない。一年で行かねば二年、地所いかんと言うやない。大層というは、一年二年よう聞き分け。どうしたんや知らんというは一つの道。さあさぁ受け取る/\。 |
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明治28年8月23日 |
磯村卯之助出直し、あと心得の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、事情は余儀なく事情であろ。皆一つ事情、こんな事とそれそれ思う。思うは理なれど、取り替えてくれにゃならん。これまで始まり、始め一つ深き事情、数なき事情に誘われたとは、必ず思うやない/\。何日一日の日十分互い/\運び合い、互い映し合い、余儀なく事情残り、よい道筋/\道筋ありゃこそ、余儀なく事情運ばれたらこそ。これ一つ、又々たんのう、世界見分け、誰一人寄り付く者なく事情、よう聞き分け。又一つ、中に、これだけ遁れなんだやろ、これ思う。なれど、思うやない。水の中火の中、一人頼りなくてもなろまい。剣の中火の中水の中運ばれる処は、これまで事情と言う。指図しておこう。 |
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明治28年8月25日 |
森岡亀吉、子供身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ遠く所尋ねる一条大層事情であろ。又諭す処どうも早速諭し難くいなれど、事情諭しおくによって、筆に取りて諭さにゃならん。先々安心。何たるいかな事情、それぞれ寄り合うて思う処言う処、一時なろまい/\。よう聞き分け。大難の処小難一つ思い、いかな事思う。何故なりた。どうも内々治まりてはなろまい。こうして一つ名下ろすも、名々更に言わず思わず、どうなるもこうなるも諭す事もあろ。これ内々より世界見て、これ聞き分けてくれるよう。 |
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明治28年8月31日(陰暦7月12日) |
本席、歯の御障りにつき御伺い。
さあさぁまあ世界の処集まる。一日の日延びる。どういうもの、ほんの一つ話し映れば皆な思う/\。理が掛かる。暫く順序として皆な掛かる。長い事やない/\。 |
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明治28年8月31日(陰暦7月12日) |
本部裏藪取り払うて東西北へ石垣塀並びに北へ門を設ける御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ地所段々それぞれあらあら地所一つ/\事情始まる、又重なる。ぼつぼつ事情掛かる。普請心おきのう掛かれ。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治28年8月31日 |
兵神、講社取扱事務所本部近傍にて求めたる地所へ四間十二間棟つき東に掛け下ろし致し普請の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ願い通りは速やか許しおこう/\。普請は皆なざあとするのやで。ざあとして、これではいかんとすれば、又するのやで。さあさぁ許しおこう。 |
掛かる処伺い。
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