明治28年7月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (7月)
 明治28年7月1日(陰暦閏5月9日)
 夜3時30分、教長、御身上腹痛上げ下し厳しきにつき御伺い。
 さあさぁさぁ身上の処願う処/\、一時一寸どういう事と皆々思う処、一寸余儀なき処である。前々以てどうなりこうなり、ようよぅの日を待ち兼ね/\、もうこれで十分と思う処、又候心得んと思う処、どういう事でなるやろと又一寸事情できる。一寸これまでと変わりて諭す処、大いの違いのないよう頼む/\。身上に一つ理と道の理と、これ一つ間違わんように頼む。一度生涯の心を見たならば、身の内切なみの理、心一つの理、身上これまでの事情思いがけなく楽しんだ甲斐がないというようではならん。身の内事情あればどうしよう知らんと思う。間違いはあろうまい。一時のところ案じるようなもの、身の内より治まり付いてある。難しいなあと言うたる日を思え。一寸改め替えるようなもの。立つべきものは立てにゃならん。一人で持つとは思うな。皆なそれぞれの理で持つのや。思てやらにゃならん。世界並とはころっと間違う。皆んな惣々の理を以てするから、どうもならん。心の理があればこそ、あれ怖わや恐ろしやと言うたるところ、一日も早くと楽しんだ日は見たやろ。これまでの理と変わらんよう、立つべきものは理であろう。名々それぞれ一日も早く、一年の寿命と言うて定めたる処は、皆な受け取る理である。立つべきものは立てにゃならん。なれど段々一つ持って上り、二つ持って上り、身の内変わりたる事情あれば案じる。心の理さえ変わらねば、案じる事要らん、という指図もしておこう。名々も変わらんよう。傍々も変わらんよう。これ第一である。
 明治28年7月1日
 村田幸助44才、身上目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上心得ん尋ねる処、さあさぁ軽いように思う。一日送り、遅れたる。身上不足なって余儀なく指図に及ぶ。一軒の理に譬え、幾重何人暮らす理を以て集まりたる。安心定まるまい。心にあるまい理からある。遠慮要らん。遠慮さす事も要らん。案じて居れば切りがない。遠慮要らん。これ一つ諭しておくほどに。
 明治28年7月2日
 増野正兵衞の事情につき願い(又家内いとの身上も願い)。
 さあさぁ尋ねる処/\、もう何も彼も万事の処、まあ事情によって一時定めにゃならんものもある。又、後々にも定められるものもある。皆んな大勢の中、埋れて埋れて、埋れぐさになってある。埋れてある事情分からねば、人々ともいう。治め掛けたら、治まる処まで治める。追い込み/\で登られん。登せんから登られん。一寸入って一寸に登って居る者もある。実さえあれば連れて通るが神の道。通り掛け分からん先から、心一つで通りて居る者もある。分かっての事情、分からん先の事情は賢き思やんやあろまい。これから一つ思案してみよ。さあ一時の事情にも分かろまい。そうであるなと言えば随分分かる。早々談じて取り極めにゃならんものを、知りて賢きと言う。反対から見ればどう見える。届かん者は阿呆とも言う。届かんけれども心一つ実を楽しんで通るが道の台と言う。思てある理も一つの理も用いらねばならん。一つの事情を運ぶには遠慮は要らんで。役々の中にも何人あれども、万事引き構えての事情ならば、分けてやらにゃならん。これも埋れてる。さあさあ早く談じて、分けてやらにゃならん。頼みおく/\。
 押して、台所賄い方願い。
 さあさぁ埋もれ/\男女は言わん。万事一つの理もある。付き添う理もある。万事よく聞き分けにゃならんで/\。
 明治28年7月4日
 本部より豊田村へ行く道路三島村の分を取り広めの入費の件につき、今一時掛かるものや、暫時村の成り行きを見て居る方宜しきや心得の願い。
 さあさぁ尋ねたる。何も一つどういう事もこういう事も、何っからできたんやというようなりてできて来る。又一つ事情、一方は十分、一方は事情と言う。内々からこうしようどうしよう、できようまい。内々一つ屋敷中と言えば、これ一つ理と言う。一時一戸と言えば、一寸暫くの処見て居るがよい。ほんになあという理がありてはどうもならん。一つの理もあらあらのことになって来たら、一つの理も添えてやらねばならん。
 明治28年7月5日
 永尾楢次郎、小人せつ出物身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人たる処どうもこれ一つ事情一時こうという、又一時見るに見られん/\。一つ身上に一つ、罪なき者に/\理ある。何も罪なき者、身の内一つ一日事情見て、一つ皆な小人たるところ、何も段々事情、小人によって何も罪もあろうまい。悪もあろうまい、心違いもあろうまい。小人十五才親々事情、皆な一つ事情、よう聞き分け。くどう/\の指図、何度指図、月が経てば年が経てば忘れる。これではなろうまい。親々聞き取って助けにゃならん、助からにゃならん。小人心で助けにゃなろうまい。小人どうであろまいなれど、小人で大層。一時も早く、何遍も指図及んだる処聞き分け。どんな事も、指図曲げばどうもならん、と指図しておこう。改心治め方、これ第一聞き分け。一時早く思案。一時/\成る程というところ生涯に治めるなら、何遍尋ねる事あらせん。くどい/\痛み悩みから定めにゃならん。これ一つ早く聞き分けてくれ/\。
 明治28年7月7日
 城島分教会長上村吉三郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁまあ一時以て尋ねる処、前々事情まあならん、どうなろという処から一つ又一つ。日々喰もの味ない。身上尋ねる処/\、一時ならんから聞き分け。難しいようなもの/\。日々日を送る。この間身に代わりて尋ねる。尋ねば事情指図、一つよく事情聞き分け/\。事情によって延ばす事もあれば延ばせん理もある。早く事情身に一つ事情心に一つ事情ある。心にある。発散でける。発散でけねば身に回る。傍に聞き分け。これまで事情助け一つ事情/\。他に傍々事情、身に迫る事情から、皆な発散せにゃならん/\。
 押して、桜井の方願い。
 さあさぁ尋ねるまで。どうしたらえゝこうしたらえゝ、これ言わせんで。そんな事尋ねるのやないで。
 明治28年7月10日
 山名、部内愛知支教会事情につき桝井伊三郎、永尾楢次郎両人治め方願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、多くの中にはいろんな処もできる。一つ治まり、又一時治め難ないと言う。銘々もとんと治まりつかんと言う。元という事情こうという処を尋ねる。どうしたらよかろうと言えば、どうも断わるよりしようないと、精神を定めて通らして来た。埃りの中に事情あって、どうしよう知らんと言う。尋ねる処十分の話しを伝え/\て、それでもいかんと言えば、余儀なくの事情運ばにゃならん。十分諭して治めにゃなろまい。これ一つ諭しおこう。
 押して、右両人治め方出張願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ行くも一つ、行かんも一つ事情と言う。十分の理を互いに諭して、治めにゃならんで。出越しても一つ事情、出越さいでも事情、これ一つ聞き分けてくれ。
 明治28年7月11日
 平野楢蔵、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に不足がなくば尋ねやせん。これまでにも尋ねたる。事情に段々諭したる。前々国々残らず実地踏んだる処、これから大き心を持って、これならという理一つのタンノウを治めて、どんな事聞くも一つの節、見るも一つの節、さあさぁ楽しんでくれるよう。さあさぁじいとして居ても理は吹いて来る。これだけ一寸知らしおこう。
 押して、心に思う事情願い。
 さあさぁ心というものはどうもならん。思う心は何でも湧く。思わいでもよい事思うやないで。どうなろうという心は持つやない、思うやない、言うやない、さあ、どんと心を治めてくれるよう。
 明治28年7月12日
 教長、御全快につき本復御祝の願い。
 第一、各分支教会長を本部へ招待するものでありますや。第二、堅物で送りたものなるや。第三、日を延ばしたものなるや。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁこゝまでの日/\、又一つには心に浮かむ。余儀なくの理であろ。遠く所皆な事情思い、一つの理を運んだる。又一つ余儀なく運んで居る処、又一つには些かなりと自由勇む。これ思う処事情、今の一時というは計り難ない、でき難ない。そこで、あたゑで一つ運ぶがよかろう。
 本部内内祝の事情。
 さあさぁまあ一寸、内々だけの事情なら敢て構わん。遠く所は与えて事情尽してやるがよい。内々は内々だけの事、多分の事要らん。やれやれよかったという理、ほんに結構やなあ、という理さえ治まれば、それで十分である。
 明治28年7月12日
 過日増野正兵衞身上お指図より道のため尽し果てたるもの見分け引き上げの事情は人間心で取り決め兼ねます故神様より御知らせ下されますものや伺い。
 さあさぁ心の一つ助け合いという処は、その時の事情でそれぞれ尋ね出たら指図に及ぼう。指図以てこうと言えば、誰がどうとも言おうまい。指図以てすれば、どんな者でも得心する。今日という日、その時の事情を以て尋ね出るがよい。
 明治28年7月13日
 山名、部内愛知支教会事情につき桝井伊三郎、永尾楢次郎両人出張の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々以て事情諭したる処、どちらも同じ理に諭したる。どういう事一つの事情、分からん/\というは、よう聞き分け。中に皆んな互い/\の理を以て寄り合うたもの。中に散乱幾重/\どう諭しても分からん。どんな治め方何程聞いたとて、心に理が治まらねば何にもならん。教えも聞かず理も外し、名々理を以てするからは、どうする事もでけん。教えも聞かず理も外し、一時事情治まったかと思えば、又事情という。是非なきもの。この道という互い/\理を聞き込んで集まる。それから先々治まる理もある。なれど半分/\七分/\、そもそもの理ではどうも治まらん。ろっくに理を持つから、ろっくに治まる。今一時余儀なくの理を以て出て来た者治め方という。一時には付こうまい。どうも指図のしようがない。指図通り用いらねば何遍でも同じ事、これよう聞き分け。
 同時、押して
 さあさぁ強ってと言えば、それはどういう事も治め方という理であろう。出越したら治まるやろうと思う心は受け取る。なれど、よう聞き分け。どうもならん。さあさあもうこれまでの処にあちらもいかん、こちらもいかん。先々そも??/\の理から理を失うて了い、曇り/\の中、曇りは危ないもの。又世界という理もあろ。国々所々に多分の理を下ろしたる。日々働いて居る。曇り/\ては晴らす事でけん。人間心を混ぜるからどうもならん。今一時出越す処、尋ねるから前々以て理の諭しという。一時どうも諭し難くい。この理をよう聞き分けてくれ。
 明治28年7月13日
 阪口安治郎、身上願い。
 さあさぁ身上と言うて尋ねる。身上不足どういう事と言う。尋ねば事情諭そう。一つよう聞き分けてくれねば分からん。身上何故なるとは更々思うやない。難し中ならん中ようよぅ一つ始め掛けたる。どんな中も通り抜け、これから何でもという心もある中に、身上と言う。よう聞き分け。何をしたのやなあ、と言うような事では、どうもならん。尽した理は末代。身上不足有りて、有りて、タンノウはでけようまい。一時どうとはないなれど、余程大層。一時よう諭して楽しましてくれ/\/\。
 明治28年7月14日
 芦津、部内西宮支教会高橋、橋本両人の事情につき桝井伊三郎、永尾楢次郎両名出張願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一度ならず二度ならずの事情、どういう事も治まりてこそ道と言う。遠く所段々尽し運んで戻るや否や、やれ帰ったか、やれ戻ったかと言うてやってこそ行た甲斐もある。又やった甲斐もある。帰っても一つの理の治まりたる処へ入られん、寄られんというような事では、道とも弘めとも言えん。この事情大変の理であるから、一つ事情運んでやるがよい。
 同時、押して今日より出立致します。
 さあさぁそれは道のためという。こうと言えば、それは十分の理に許しおこう。
 明治28年7月14日
 檪本梶本家族、お屋敷へ引き越し事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まあ一寸一つ、皆々の事情にてはどういう事も談示の上、尋ねる処どうせにゃならんとも言わん。いずれ/\段々その日事情/\、これ一つ事情ようこれ諭してくれ。尋ねんからと言うても、どうでもこうでもという日が来たら、尋ねいでも指図する。尋ねるからは、まだまだ早いという指図をしておこう。
 押して、金銭を御助けする願い。
 さあさぁそれはもう心に委せおこう。それは何時なりと許しおくによって。
 明治28年7月15日
 中河分教会副会長田中松二郎、本宅出火につき事情願い。
 さあさぁ段々事情を以て尋ねる事情、一日の日に余儀なき事情尋ねる。後々皆々事情という。まあ一時の事情、何たる事と思うであろう。なれど、よう教え直して事情さあさぁ抜かれん事情はすっきり心を取り直して、何程事情、何がどういう指図まで因縁であろうか、中に中々の中にある。どんな事情、いろいろ続いた事情、代々事情、いかなる事、どういう事、よう思え。長らえての事情、いついつまで楽しみなる楽しみがない。事情こんな指図皆などんな事情も世界にある。一時の事情思い直して、段々これからいついつまで通り抜け。何も事情思うやない。先事情に治めるよう。
 明治28年7月15日
 郡山、部内龍間布教所却下につき担任変更谷野音次郎を後任として再願の伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一度二度三度という。どうと思うてある。一時待って居る。さあさぁ皆々一時に何時許すやら分からん。さあさぁこうという事情、何時なりと許しおこう。
 明治28年7月19日
 今度教会請願の件御許し頂戴の分は地方庁へ出願の願は休務中に相成るにつき、たゞ今一度に御許し下されますや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情一寸は遠い中という。それは都合によって余儀なく事情であろう。今一時今度長い間の事情尋ねる。それは今一時だけ許しおこう許しおこう。
 明治28年7月19日
 神沢瀧蔵56才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁ事情は余儀なく事情を尋ねる。いかなる事も思う処、さあさぁ思うように行けば思うようにならん。身が思うように行かん。思うようにならんやないで。大抵よう聞き分け。日々諭す理がある。諭す理からよう聞き分け。又内々にも理をよう聞き分けて、早く一つ/\。
 明治28年7月21日
 これまで本部御許しの上本局添書下り次第伺い仕る処、御休務に相成るにつき、一時に御許しを御伺いしても宜しう御座いますか、又一々御願申し上ぐべきや願い。
 さあさぁまあ後々の事ゆっくり/\/\。
 明治28年七月22日
 神田亀吉53才、身上願い(川之江支教会長)。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ長らえての事情であろ。身上一つこうと思うように行かん、思うように成らんなあ、と思う。皆なそれぞれ立ち寄りて、何でも思う心、些かそれは理であろう。それは皆な受け取るなれど、事情よう聞き分け。さあさぁそうしょうと言うて成るものやない。よう事情聞き分け。長らえて自由という。一つ見れば成る程聞けば成る程、と思う。心皆々それぞれ心、何でも助けにゃならん助からにゃならんと思う心、受け取る、身上事情思うよう成らん。一時、又一つ思うように成られん、思うように成られん。主一つ、長らえてのタンノウの理をよう聞き分け。世界にもどんな因縁もある。善き因縁もあれば、悪い因縁もある。為す事の因縁、為す事の因縁ならばと言うて了えば、それ切りのもの。又内々事情世上事情見て、又それぞれ話々重々伝えてくれるがよい/\。
 明治28年7月23日
 飯降政甚、縁談陰暦6月8日に取り結ぶ願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々以て事情という/\理を許したる。こうという処を尋ねる。速やかなる指図を以て治めてくれにゃならん。一時尋ねる処は鮮やか許しおこう。何も大層な事は要らんで。大層は受け取られんで。兄弟/\という、兄弟の中の兄弟の理を結ぶには大層は要らんで。ほんの軽く/\、ほんにこれでこそ、と一日の日治めてやらにゃならん。ようこそこれでこそ、という理を治めてくれ。それより又々先、一日の日という日を以て指図尋ねてくれ。従前の縁の通りしてくれ。改めた事は要らんで。
 押して荷物の処願い。
 さあさぁもう軽く/\心という理はいつまで果たさるで。大きいしても一つ、ひそやかにしても一つ。心という一つの理は、生涯末代いついつの理という。
 明治28年7月24日
 小西勝助50才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に不足なりたる理は、どういう事であろ。話し聞いて、どういう事聞いて、身上長引くなら長引く事情聞き分け。身上かりもの諭したる。取り損いないよう諭したる。身上ありて楽しみ、楽しみありて見る。見れば楽しみ。身上いつまでどういう事思たて、身上かりもの。違い違えば人のものも同じ事。我が自由ならん。味の有る間に喰べにゃならん。味がなくなれば喰べらゝせん。喰べられねば、捨てゝ了わんならん。一寸事情理があるによって、名々一つ理で、事情身の処、自由よく諭して。
 明治28年7月28日
 岡本栄太郎、小人の身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁまあまぁ中に一つ大変なる心日々持って、皆々一つどうなるか知らん案じ来たる処、又一つ今尋ねる小人たる身は不足なりたる処尋ねる。辺所の処便り計り難ない、思う理湧くやろ。皆な為す事、因縁/\は世界話す処聞き分け。一時尋ねる処一寸難しい。一寸案じるような理ある。成るも因縁、成らんも因縁。これ聞き分けば一寸理、返やし/\の因縁聞き分けにゃならん。しようと言うてならせん。しようまいと言うて成りて来る。これまで諭し聞いて又内に聞き分けにゃ分からん。どちらにも案じんよう。又内に案じんよう。案じたかてどうもならん。因縁という理諭したる。これ聞き分けてくれねば、どうにもならん。
 明治28年7月28日
 中川久蔵妻小ふじ64才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上にどうも長らえて切なみ、切なみ。段々事情の処、よう事情聞き分け。尋ねるからは、一つ諭しよう。よう聞き分けにゃ分かり難ない。信心信仰、信心十分の理あればこそ、道を通りたこそ。この事情聞き分け。最初とんと難しい日もありた。もうなあと言う日ありたやろ。通りてこそ、後々今の世界。一つ治まりたる処、たんのうしてもうどうでありた。思たこそ、上ありたこそ、これ一つ治めて見よ。一寸理、こうして所に一つ治め掛け。中に、世界何と言うやろと思てはならん。これ聞き分けば、一寸事情早く、内々一つタンノウ治め。治めば、又遁るゝ元になる。これ一つ諭しおこう。
 明治28年7月29日(陰暦6月8日)
 夜11時頃、飯降政甚、小梅結婚御盃注ぎ終りに至り御話し。
 さあさぁこうしてさあさぁまあまぁこれまで思い掛けない/\、皆々それぞれ今日であろうか明日であろうか待ったで/\。さあさぁ十分/\さあさぁ治まる/\。




(私論.私見)