明治28年4月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治28年4月分お指図」を確認する。


 (4月)
 明治28年4月3日
 柿谷達太郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の処いかなる処尋ねる。尋ねるから一寸諭しよう。身上不足なる処、何故なると、日々内々名々も思うやろ。まだまだ先々は長くの事情、日々運ぶ尽す中に事情ありては、どうもなろうまい。分かろうまい。よう事情の理を聞き取って、やれやれ頼もしいという一つの理を治め。世界事情の理を、心一つの理に治めるよう。世界にはどんな事情もある。どんな理もある。道のため運ぶ尽す理は日々にある。これまでの処、何でもないようなもの。よう心一つの理を取り直してくれ。何も案ぜる事は要らんで。案じてはならんで。
 明治28年4月4日
 辻豊三郎ととめぎくと、縁談の儀願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条尋ねる。繋いだ日結んだ一日の日を生涯の理に治めるなら、十分なれど、中にどんな事情神に尋ねてしたなれど、こんな事言うような事ありてはならん。そこで名々それぞれこうという理さえ結べば、一つ運んでみるがよかろう。
 明治28年4月5日
 教長、本局管長御迎えのため出発御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一日二日この事情、又一日二日この事情、それだけの義務は尽さにゃならん。何時用がつかえるとも分からんで。そこで、一日二日の事情を以て出越すよう。
 随行員篠森乗人、松村吉太郎の両名御許し願い。
 さあさぁその処は事情、又内々事情、又出越す処の事情、願い通りに許しおこう。
 明治28年4月10日
 高安分教会、教祖を御祀り致し居りし座敷取り払い教祖の御殿を新築致したく、ついては右座敷は教祖の御入り下されし座敷につき取り払いても可然や伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一つ事情を以て尋ね掛ける処、心に掛かる処もある。こうせにゃならんと思う。こうせどうせとは言わん。どうしてくれと言わん。ぼつぼつの心を持ってやるがよいで/\。
 明治28年4月11日
 前川菊太郎、明日か明後日か上京するにつき願い。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、さあさぁどうでもなろう。まい/\一つまあ談示一つ事情。それぞれ一つ事情であろう。何か万事一つ許しおこう/\/\。
 明治28年4月11日
 足達保治郎、四畝二歩宅地買い入れ御許しの願い(本席宅東の地所)。
 さあさぁ尋ねる処/\、時を以て/\。成る時あれば成らん時もある。時以て事情運んでくれるよう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治28年4月11日
 増野正兵衞、小人二人の目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上心得んは一寸案じる。案じる事要らん。まあ一つ事情できたらどうであろう、これ事情に理あろう、思う事情一寸内々どうであろう。皆な思う処、先長く思えば長い。一時以てこう、前鮮やか事情思う処、よう聞き分け。年取れたる者は今日言うて今日に変わる。明日言うて変わるものや。そこで変わる事情楽しましておけば治まる。どう成るこう成る楽しませて置けば治まる。どう成るこう成る楽しましておくがよかろう。小人案じる事要らん。案じ過ごす内々聞き分け。道々の処、先もある。日々案じる事要らん、と毎度諭してある。案じてならん。これ内々治めてくれ。
 明治28年4月17日
 本席、目の御障り御伺い。
 さあさぁまあ一寸尋ねる処/\、指図というは幾重指図及んで実々口説き諭したるなれど、とんと心得ん事情であろ。もうすっきりなあ、皆な一つ事情思う処、これ聞き分けにゃ分からん。もう速やか。今日は身の内少しよいという、又悪いという処から勤めさしたる。日々事情どれだけ重なる。一時見れば計り難ない。よう聞き分け。遂に/\話し諭したい。どれだけ諭したかて、ほんの掴みさがしたるようなもの。日々運んでる中に、ほんに安心してる処あろうまい。よう聞き分けにゃならん。人間心の治まり所という。どれだけの中に、不自由艱難嬉しいという。遂に分かるもの。年一つ数えてみるがよい。年限長き諭しある。年限聞き分け。一日も休んだる日ない/\。楽しみの中にとんと一つの理にうっとしい。うっとしいから聞き分けにゃなろまい。よう聞き分けにゃならん。放っておけば、いつまでも一人居らん/\と言う。日々の日を遅れたる。一日の日運び難ない。よう聞き分け。身の内と道と理と日々運ぶ理と三つ諭したる。それぞれ皆な心の理失うて居る。そこで分からん。そこの処、とんと運んでくれにゃなろうまい。
 押して、政甚の処ですか、まさゑの処ですか御伺い。
 さあさぁ皆な尋ねる処/\、治まりありて治まりない。どうもなろうまい。誰がどう、心治まらんから万事治まらん。皆な根を洗い/\、速やかならん処から、事情どうもならん治まらん。根からすっきり洗い、大望の処からせいとは言わん。一人から治まりたる処よう聞き分け。訳も分からん処から、この道元々破れ道、細き道忘れて、今日成りたる道ばかり見るから分からん。元々根から洗うてすっきりと言う。
 同日、教長、御身上御伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうもこれ身上という。身上今日速やかありて、一時心得ん処、万事の処聞き分け。まあ身の処が不足なる。まあ明かい処/\、日々明かいなれど、心の道事情これどうもならん。何故どうもならんというは、一つの物持って一つ、二つ持って二つ、三つ持って三つ、難しい諭、よう聞き分け。一時の治まりというは、いずれというは、どうもならん/\。よう聞き分け。物に譬えて諭そ。損じて了たらどもならん。早く修理掛からにゃならん。年々修理/\。破損なる。破損なり切りたら、修復に掛からん。これ一寸聞き分けてくれ。
 明治28年4月19日
 内務省より鳴物の内三味線入れるのを喧しく言うによって、三味線に代え琵琶のようなものに御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁどういう事こういう事、一時分かるまで心が澄まねば、許すという理もならんという理も、日々であろ。どんな事も出る。出ても何か見るであろう。心に持って。
 明治28年4月27日
 教長、身上御障りにつきほうそ守り遠方の人折角参拝せしも渡し兼ねるにつき、本席に書いて頂きます事は如何で御座りますや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時以てどういう、鮮やかなる理成る。日々遠く所、一度二度の理、一つ理により代わり、代わり事情は席に万事委せある。席にそう言うてくれ。万事すっきり委せてあるによって。
 明治28年4月27日
 増野正兵衞、目かい、小人おとも目にやに時には血が出る、首筋に大き出物の願い。
 さあさぁ尋ねる、余儀なく事情尋ねる。尋ねていついつ事情、毎度/\身の処不足、あちらが不足、こちらが不足、あちらが良いと思えばこちら、どういう処余儀なくの処、善き事情諭しよう。これまで長い事情幾重の理、日々運ぶ処、皆々事情よく聞き取れ。内々事情日々運ぶ中/\、中に日々の理、内々心得んなあ思う処、運ぶ中忘れられん。これ一つの事情、まあ一つぢばと言うてある。ぢばの中一つもうものと言う。伝とうよう、成る程一つ忘れる。万事一つの事情、遠い所一度二度三度、どんと集まって集まらん。第一一つ事情いかなる事情、いかなるも内事情、小人見難くいなあ。これして神の使うとも神の道具とも言う。神の働きに間違いあってならん。話し纏まり放ておけばあちらから間が抜ける。当分こちらが帰らん、あちらが帰らん。皆な理が遅れる。縺れたら先も縺れる。口は何処やら分からんようになる。名々仕切って一つ内々心に掛かる。掛けて運び方なく仕切って皆な集まる。そもそもどうもならん。長い日放っておけん。ついつい皆な戻る。仕切って事情、名々身に掛かる。敷いて詰めて、他にそれぞれ日々の処どんな運び方、戻る、帰るとんと集まらん。放っておく。先という治め方一時大層、仕切って運ぶという心を定めてみよ。よく聞き取れば十分談示、一つ掛かり掛けたら、すうきり一つの理を聞き分けて治めてみよ。




(私論.私見)