明治28年3月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (3月)
 明治28年3月2日
 教祖墓標台石仕替える事御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一つ/\ようこれまで指図、あちらを直し、こちらを直し、これで生涯事情治まりない。これでこうしたらこれでという事情はいかん。皆んなの心、心だけ委せおくによって、やってくれるがよい。
 明治28年3月3日(陰暦2月7日)
 浅田いそ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身に心得ん/\。事情尋ねる。一寸一時どうなろと思う。案じる事要らん、案じてはならん。万事事情聞き分け。身の処不足なる。何で不足なる。何も事情あるまい。間違いはあろまい。なれど、それぞれ治まりある処、とんとどうなろうと分かろまい。何も分からんやない。よう聞き分け。日々勤め日々に功積むという心治めてみよ。何も案じる事要らん。
 明治28年3月4日
 島ケ原支教会を分教会に引き直しの件につき、初めての事ゆえ念のため心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁいかな事情も尋ねる。尋ねるからは一つ指図に及ぶ。どういう事もこういう事も、一つの理になるという処尋ねる。よう聞き分け。今日良うて明日分かろまい。そこでどうしてくれ、こうしてくれ言われん。定まりた理に許そ。見ては綺麗と言うても、心内にどういう理あるとも分からん。よう聞き分け。一日の日でも朝は明らかでも、後の空曇る事もある。よう聞き分け。どうしてせえ、こうしてくれ言わん。それでは行く/\の処、決まり案じる。心の決まり取れようまい。兄弟/\忘れさいせねば同じ理である。
 分教会長とすれば直轄か付属には行きませんか押して願い。(但し平野楢蔵の願い)
 さあさぁそれはどうも別段という理下ろし難くい。銘々こうしてやれは先々深くいついつまで、一寸/\長く引い張る者もある。そこで分けてやる者に、心に委せにゃなろまい。分教会/\幾つ理ある。直轄という理ある。分けてやれば同じ理。皆な心という理ある。そこで談じやいの上定めてくれ。こちらからどうしてやると言うた処が、心という理あるによって。
 会長より押して願い。
 さあさぁ、それは表分かれたる理、又、中々理異なる。そこで、よう聞き分けにゃならんで。
 尚続いて申し上げし時。
 さあさぁ尋ねる処/\、それはまあ表立つ理。世界又内々理ある。それでは一寸には分かろまい。別段道分けて分かるだけ分けてやりたら、向この者/\。そこで心という理。又一つ生涯という。分けて貰うて、表は表、中は中という。分けてやりたら、向この者とせにゃならん。
 平野より、島ケ原万田言う事には、一代は宜しいなれど、代々向こうになりますと自然と薄くなり忘れる形になりますから付属という事申しますと、これは型のない事でありますから、この上諸方より参りて願いますと思います。
 さあさぁ型がない処、行く/\型になるという処尋ねる。尋ねば指図。あちら付属こちら付属、今の一時境界明らか。そうかいなあでは、それでは何万出けても嬉しくないというは理。よう聞き分け。本部はたゞ一つ。それより渡りた理、十分の理戴いた理。そこまで指図したら、しいかり聞き分けにゃならん。
 明治28年3月6日
 梅谷分教会治まらぬ事につき、増野正兵衞、宮森与三郎出張致させ治めたきにつき両人出張御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁどうも一つ理が治まらん。どうも心合わん。日々の処それはどうもならん。思い立ったる理失わんよう、よう聞き分け。どんな道あるも、道の有る理と道なき理と、これ聞き分け。これ聞き分けば治まる。道のうて治まる理。これ聞き分け。一時はどうで通り難くい道もある。なれど通り抜けたら安心。楽しんで通られる。これよく諭してくれ。
 副会長でも置いて治めさせて貰ったもので御座りましょうや願い。
 さあさぁ指図という。指図というは、もう一つの理が治まらねば指図と言えん。一つ調べて、篤とその上鮮やか分けてやるがよい。
 明治28年3月6日
 喜多治郎吉、宇佐支教会へ派出御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ万事の処、又は段々理多く治めんならん理あるによって、治めて来ればよい。万事理あるによって許しおこう。
 宇佐支教会に派出するにつき、序でに九州地方即ち大分熊本両県下信徒視察致させたく願い。
 さあさぁそれは心に委せおこう/\/\。
 明治28年3月6日
 檪枝の堀内与蔵、小人三人の事につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、皆んなこれ内に掛かる処、小人/\判然せん。何人日々の処、どうも何程思えどどうもならん。ならんと思う、ならんやない。前々掛かり一代にして二代、又事情小人何人ある。又事情/\これ思う処、よう聞き分け。内にあるか、外にあるか。内にある外にある。心という理一つ、一つである。この理聞き分けくれねばならん。一寸には分かる。何も案じる事要らん。
 押して、内々の事情願い。
 さあさぁ尋ねば一つ事情諭す。どういう事である。理は一つで一つ話し合う処、内にこれだけと思う/\。治まる理なけにゃならん。速くという処通るは道、十分の事なら何も言う事はない。なれど、よう聞き分けてタンノウ。不自由の処タンノウするはタンノウ。徳を積むという。受け取るという。これ一つ、聞き分けにゃならん。何も案じる事要らん。
 明治28年3月9日
 高安分教会、負債金嵩みしにつき所有の地所悉皆な売り払いの上、返済致したきにつき御許し下さるや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は余儀なく事情尋ねる。どうしてこうとも言えん。今の道、事情重なりてこう、又一つこうという。まあ今一時の処、見合わして、さあ暫くという。
 押して、分教会維持困難につき、役員協議の上にて万事取り決め致すべきや。
 さあさぁ尋ねる処又一つ事情、皆々談示の上より一つ定め。定めた上、又事情とも言う。これ一つ指図に及ぼう。
 押して、然らば、役員会議の上地所売り払いの儀協議一決致して売却致して宜しきや。
 さあさぁ事情は定めておいて、事情は暫くともいう。精神の理を定めて、一寸暫くという。
 明治28年3月10日
 教祖御霊殿本部北寄りで六間に八間の建物建築致したきにより願い。
 さあさぁ段々事情以て尋ねる処、一時はこうせにゃならん、又事情によってなくばならん。皆なそれぞれ事情急ぐ処受け取る/\。年明けたら十年という、何でもという事情の処、急く事要らん。まだまだ地所急ぐ処ある/\。又広く建て出す処、日柄何時でもでける。地所は一寸今に言うて今に集める事はでけん。これでなら大抵なあ/\というは、一時の道という。地所から定めてくれ。
 押して願い。
 さあさぁ尋ね返やす処/\、一つ一寸話に及ぼう。これ聞き分けて定めてくれ。どういう話しなら、たゞ一つ世界事情、これは教祖という。それは十分受け取りてある。なれど内々治まる処急くやない。まだまだ扉開いてある/\。名々の処、こうしたのにと言う。その処、一寸気兼は更に要らん。遠慮は要らん。たゞ事情世界理が集まれば、十分受け取りてある。そこで扉開いて居る。
 続いて願い。
 さあさぁいつまで仮家ではどもならん/\。これだけという処定めたら、建家事情理を諭す。それまで建家一条、まだまだ早いと指図しておこう。世界理を集めてぢばこれだけという処、それは構わん。世界十分なりたら、ぢばは十分出けてあるのや/\。さあさぁまあまぁ十年経っても、まだ教祖建家ないとは更々思うな。心掛けるまで親里という/\。親は子思うは一つの理、子は親を思うは理。この理聞き分け。何でもぢば、という理が集まりて道という。親の内は地所さい拡がりたら十分。建家住家して居りても、多くの子供戻るぢばのうてはどむならん。
 明治28年3月11日
 清水与之助、身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、とんと心得ん事情であろ。いかなる事であろ。理を思う処余儀なく事情尋ねる。尋ねば一つ諭そう。よう聞き分け。長らえての道筋、長らえての事情、尋ねる処にては一つ指図、よう聞き分け。どうするも一つ因縁、成る因縁掛かる因縁聞き分け。因縁/\という処が、どんな因縁もある。よう聞き分け。たゞ因縁と言うたら、前生どういう因縁やらと言う。為す因縁聞き分け。一つ話する。一時以て掛かる事情、何したんやらと思わず、内々夫婦中という、一時あたゑ。あたゑなきという。それは何にも思う事要らん。夫婦あたゑなき因縁。先々因縁、先々治め方、これ一つ確かに持たにゃならん。尽して(も)こうなればどう(であろう)という理を持たず、掛かりて来ればどう(なろうと不足せず)。一時(一つ事情)片付けばやれやれ(という心を持ってくれ)。皆な一つの理に掛かる。どうで一つ(の)なき(処より始めた)事情の道、始めたる理(である)。これ聞き分けて(くれ)。何も心に思い残さず持たず、よう聞き分け。案じる事(は)要らん。案じる事は早いで。
 たゞ今お指図小人を貰い受ける心は両人とも無之外の人を後に致したきの願い。
 さあさぁまだ一つの事情は思惑/\。そら成程の精神受け取る。まだ何年とも先長い。その事情まだ早い。年限経てばやれやれ。まだまだ長い道やで。
 明治28年3月11日
 村田慶蔵、普請事情につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあ尋ねにゃなろうまい。一時どうという処あろうまい。なれど多くのぢばへ、いずれ一つの理から出て来る。一時と言うまで。一時疾うから又一時でないと思う。尋ねる一時、こうして居たならと言う。するならいつなりとするがよい。その心でするがよい。
 押して、外にという処願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁまあ一寸建てゝ十分、一寸大層と言う。そこで話し掛けて、所で思い付き、先で此処という。こうしておこう処なら、何時でも許しおこう。さあ、もう一つ思案/\/\思案して心静め。一時こうと言うた処が、一時心治まらせん。
 明治28年3月11日
 郡山分教会、部内池田支教会所地所の処三方の事情申し上げ願い。(中和)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一時理を尋ねる処、事情はそら随分許しおいたる処、又一つ変わりて、又一つ前許しおいたる。又変わりある。どうも心に落ち付かん処、尋ねる。尋ねば事情諭しおこう。まあ元に事情ありて、成らん処から漸く理の治まりたるなれど、こうと言や許しおいたる。前元なる処に理があれば、随分よかろ。
 明治28年3月12日
 柴田久兵衞妻よね54才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身の処事情尋ねる。どうしてもならん、いかん。ならん/\尋ねる。尋ねば、話し事情諭す。よう聞き分け。一時なりて一時なるとは思うな。日々こうしてる中、更に持たず、名は事情/\世界にも内々にもこれ聞き分けて、成る程と治め。一時なるとは思わず、余儀なく事情、十分安心なる処、十分治め諭す事情は世界。内々にも一つ聞き分け。これ治めば、一寸ならんではない。これよう聞き分けてくれるよう。諭しおこう。
 明治28年3月12日
 梅谷分教会、部内に属したくと願い出でし黒崎太治郎は、先達て不都合の処ありて一先ず退社命じたる者なるが、この度改心して入社申し込みしにつき如何計りて宜しきや心得までの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ人々心どうもならん。何程聞いたてならん間はどうもならん。なれど、多くの中あらあら理が分かりて、一つの理には取り立てゝやるがよかろう。
 明治28年3月12日
 永尾楢次郎、小人身上願い。
 さあさぁ尋ねる/\/\、尋ねる処まあ小人と言うても、小人/\/\三箇月経っても小人、三年経っても小人、三箇月経たん小人、不思議/\血が出る事情というは、どういう事思うも、皆んなこれ小人罪あるとは思われまい。為すとも思われん。小人十五才まで親の理で治まる。この理取り直し鮮やか。どういう事いかん、聞き分け。いついつまでの身を以て生まれたる者、これ事情諭しおこう。
 明治28年3月13日
 内務省より事情申し来たり前川菊太郎、橋本清上京につき御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一つ話し、又一つ話し/\、段々事情という。一つ一つ理の聞き分け。一つ/\理の悟り。自由/\、皆んなどうと思う、思うやない。さあさぁ理が分かる/\。急いで行くがよい/\。さあさぁ許しおこう。
 明治28年3月13日
 上志兵治郎より買い入れし宅地へ石垣並びに塀拵えたき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、仮家/\、一寸/\一寸仮家、さあさぁ許そ/\/\。
 明治28年3月13日
 増野正兵衞、小人目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、日々事情/\に事情心得んという処尋ねる、心得んやない心得んやない。一つ/\分かり来る/\。こうして居たら善い事聞けば、楽しみ事情聞けばどうと思う。事情に事がありたら節と思え/\。さあさぁ案じる事要らん/\。
 明治28年3月14日
 平野楢蔵、目の障りにつき願い。
 さあさぁ心得ん事情であろ/\。第一一つ見え難くい/\。見え難くいやない。見えたる事見え難くい。見えたる事見える。十分見えたる処、身の内目に見えん理ある。これ一つ放っておけん。何日暫く/\抑えてある/\。一つ改めて早く見えるよう。いついつまでじいとしておけん。一つそうしては取り返やしがならん。この一つの理聞き聞かず、強って一つ掃除、これ掃除早く治め。この一つの理が急ぐ/\。話し/\て相談為して相談為し下され。違うで/\。よう聞き分け。知らず知らず思い/\不義理事情、不義理事情、これ堅い理突っ張る/\。これ解きほどきすれば、今日と治まる。これ一つ早く諭しおこう。
 押して、内々の事か講社部内の事か願い。
 さあさぁ部下でもない。又内の事やない。おっとり何日という。三日は三日という、前なりたる。尋ねる事あろまい。人間心以て治めたる。なれど、急いで早くあちら事情こちら事情、早速騒がにゃなろまい/\。治めにゃなろまい。
 話して居る処へお指図。
 何ぼうでも(諭しても)悟り付かん/\。内になき世界になき、ぢば一つ/\(の理という)。これ一つ第一残念でならんわい。
 明治28年3月14日
 焼山善治53才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかなる事も尋ねる。身上ならん/\の処、尋ねる。どんな事、これ一つ思案第一。十分心持って一日と言う。中に身上不足、尋ねる処/\身の内借り物、一つ/\心得。この一つ案じる事要らん。なれど、成る程借り物第一。これ一つ早く諭してくれ。
 明治28年3月18日
 午後8時、刻限(本席、島ケ原より御帰りの晩平野楢蔵目の障り願いの前)。
 さあさぁやれやれ、あゝやれやれ。さあさぁ一時も帰るを待ち兼ねた/\。事情の話し暫く事情を諭すから、落ちのなきよう十分書き取って、十分の心を治めにゃならん。筆が揃うたら話し掛ける。今晩の話という。事情諭すから、落ちのないよう付けて貰わにゃならん。これまで段々事情つかえて/\、一度速やかなる諭しとうてならなんだ。一日/\と勤めて居たから控えて居た。十分の心から、理を以て一寸連れて居た処から話す。所々国々十分の理が治まって、心の理を運ぶ。連れて居た見せた。これから話し掛ける。どういう事情諭すなら、皆んな尽してくれる中に、誰々とも言わん。成る程尽して居る中の理によって、これだけの道、大きい話ししてある。さあさぁ上からするやら下からするやら分からん。身上に障りという。身上に障りあって尋ねるから、一寸諭し掛ける。これから一つの話しするから理は間違わん。取り混ぜの内に一二三と印を打つ。

 
これまで世上という、世界という、あくたもくたの道(であった)。(その)中にも心に(真実の)変わらん者もある。これは一つの話し。これから段々話しする。これまで長い道すがら(の中)、長々(の)話し(を取次いで)どうなりこうなり、所々には真実の理を治め掛けたる。皆な治ま(りた)る。治まってあるのは、誠があって治まる(のである)。中にはどういう処もある。これから一つ尚も/\改めた上も改め、何でも改め(て通りてくれ)。

 
大抵始め掛けるが一、一と言うたら二が後になる、三はもう一つ後になる。世界あくたもくたの中、万に一つも/\世界悪風悪説、この理が会うたら何にもならん日があろう。ようよぅ往還あれど、崖道通らんならんような道があってはどうもならん。もう話ししようかと思い/\、ようよぅ越して来た。意見しようと思うても、意見聞かんと言う。これが一つの初め。澄んだ道から澄んだ心が鏡屋敷。澄み切ったもの、曇りあっては世界映ろうまい。少しでも曇りあっては、世界は丸曇り。まあまぁまぁと言うて聞き捨てた。日々に守護あればこそ、尽しただけの理がある。ならん中からこゝまでという。もう一つ世界映そうと思えども、裏も表も曇りなき鏡拵えねばならん。言う事も一つ、聞く事も一つ。これが曇りの端である。これから又一つ事情、これから一つの事情、一二三と言うたる。これから二と言う。にっこりしようと、はあと言おうと、たった一つの曇り、さあ晴らしてくれにゃならん。台になって晴らしたら、皆な晴れる。身の障りという。よう聞き分け。これより手柄さすで/\。さあさあしっかり定めるなら、一時に晴れる。それ世界すっきり晴れる。たった一つの聞き分けという。心にやめようと行こうと、たった一つの心。さあ聞き分け/\、聞き分けにゃならんで。さあさぁ変わる/\/\/\、多くの中、世界の中、信者信者と言うて日々連れて帰る。改める心の磨き。濁り言葉はなけれど、心に濁りありてはどうもならん。通るに通れん。あちらへ出越す、こちらへ出越す中に、真実信者に聞こえたら、どうするぞ。俺が/\と言うたて、澄まさにゃならん。皆んな中に上から澄ませ。空から澄ませば、皆な晴れる。上から濁れば、はた曇り真っ暗がり。若き中内々の処、何度/\の詫び言。罪に落そうと思う。何度/\澄ませ/\。

 
(道を)始め掛けた(の)は、何(を)以て始め掛けた(のであるか)。四方正面の理を以て澄まし掛けた(のである)。よく聞き分けてくれ。どれが悪いこれが悪いは、数々の中言えん。通りただけは心にある。手柄さすで/\。曇り洗い切る台とも言う。手柄さすで/\。さあさぁ高い所に濁り、一寸には数えられん。何とも一寸には現われん。もう一寸手が足れば俺も磨こうと思えども、高い所は手が届かん。よう聞き分けたら、何にも不足はない。誰も/\長う通ろというは皆な同じ事、よう聞き分け。一寸速やか心という理改めたら出世/\。それぞれの心も改めるやろ。これではなあと、道を切ったる者もある。十分の道具めかえ/\。さあさぁ一寸に見えん/\。さあさぁ手柄/\、手柄さすで/\。さあさぁ明日日から話に掛かり、どうなるも思う処、日日照らしてくれ。どうでもこうでも道、心の理に曇りありてはどうもならん。行くも一つ帰るも一つ。みす/\の理というは、どうも治めるに治められん。出るも帰るも見んという理は、これまで楽しました甲斐もないわい。ウワヽヽヽヽヽヽヽ
 押して願い。
 さあさぁ身の内の障り、痛み悩みは神の手引とも諭したる。さあさぁ楽しめ/\。心の理は受け取りてある。こうと言うたらこうという理は見定めてあるから、第一の道具(の)、一名からこうと言えばどうでもこうでも(食い)止めて見せる。台に成れ/\。(神の理に添わねば)幾名何名の中でも思うように行かん。よう聞き分け。それぞれ談じ合うてくれ。これまで何時どう成るともどういう心に成るとも、分からなんだ(道を通って来た)。(今日の日に成ったのは)教祖の(お)陰、神様の(お)陰や。どう成りても構わん(という心を定め)。つい(最近)の一つの事情(についても信心の年限の)、長いとも短いとも(区別は)言わん。歎きの言葉も聞いたであろう。年が若い者(までも)、又候/\(か)と言うて何にも(事情治まる)兆しもなく、心に(直接関係の)なき者まで皆な煩わした。そのたった一つの理(を)皆な改めさすから、俺は何もした事はないと言う者もあろう(がよく聞き分け)。これだけ諭したら十分の諭である程に。
 明治28年3月23日
 足立亀助、身上願い(福知山支教会長)。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうも身上一つ心得んであろう。尋ねるまでやろ/\。これまで事情段々聞き取っての上であろう/\。一時身上自由ならんという一つの理を諭しておこう。どういう理を諭す。今の心一つというは、最初掛かりというは何でもと思う理より、こゝまでと言うなれど、今一時の処、こうして居ては世界の処もどうやろうと、段々心に理を沸かす。世界の処世上の理、どういう理が立つぞ。ようよぅ聞き取って、一つ取り直しゝてくれねばならん。内々にもこんな事とは更々持つなよ。よう十分理を聞き分けてくれ。これ一つの理を諭しおこう。
 明治28年3月24日
 陰暦4月5、6日、宇佐支教会開講式につき本部長出張の儀御許し可否願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあまあ所々に一つ/\事情という。何も軽い重いの隔てない/\。一つ理治めたる処、一つ成る成らん処、一つ成る処諭さにゃならん。遠く所でも尽さにゃならん。又軽き事情、又々事情ある。よう聞き分け。大抵というは又一つ許しおく。なれど、まあ一人代人以て諭せば、一つ聞くであろう。
 押して願い。
 さあさぁ代人を以てこうという。一つ理治まる。又々後々事情あるによって。
 明治28年3月25日
 下村賢三郎、病気につき山沢為造尋ねに行く事御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ遠く所であろう。事情一つの理、又々心という理はいついつまで、一つ治まりてこうと言えば、一つ許しおこう/\。
 明治28年3月26日
 郡山分教会長平野楢蔵、熊本へ派出願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所々一度という。さあさぁ事情それは心に委せおくによって、さあさぁ心に委せおこう/\。
 明治28年3月27日
 山村のゑ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、成らん事情を尋ねる。いかなる話し、事情によりて身上と言う。不足なる/\。不足なれば心と言う。これまで段々尽す処運ぶ処、よう聞き取れ。尽した理は無にならん。よう聞き分け。一寸暫く/\これだけ道のため苦労して居る中に、どういうものと言う。この理は必ず/\思わぬよう。心に持たぬよう。内々名々それぞれも、よう治めるよう。聞き分けるよう。
 明治28年3月28日
 吉岡栄蔵妻さと、身上願い(近愛支教会長妻)。
 さあさぁさぁ尋ねる処/\の身上、理の許りる処、ちょとの理ではない。必ず軽く思うな。一つ名の下りる理は、なかなかの理である程に。普請に掛かって居る。身に又事情どういうものと思うであろう。古き処、又艱難苦労因縁の道、年限の事情心の理、三つ一つの理を台として、よく聞き分け。尽す理は受け取る/\。又身上大層であるなれど、内々心一つ。心次第である。よくこの理を聞かせおく。
 明治28年3月29日
 天理云々につき中山会長、心得までに願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ理によって事情の理、一に持って尋ねる。まだまだ一つの理が分からん。どうしてもこうしても初めという、諭し掛けた理、この道が分からん。本元を知らん。一時分からん理、段々に分かって来る。道という、分からん者に言うたて分からんなれど、日が出て来る。どう言うもこう言うも、治まる日が出て来るから、皆な心配は要らん。皆な守護、さあと言うたら出るで。さあと言うたら成るで。




(私論.私見)