(3月) |
明治27年3月4日 |
夜、刻限。(この日4時頃より本席俄かに歯痛)
さあ、ウゝゝゝゝゝゝ、さあさぁ話し掛けるで/\。詳しい話し掛けるから、筆に記してくれ。落ちたる処は尋ね返やすよう。どうも急いで知らしたい。なれど日々に遅れるばかり。今日までよう/\勤まり、戻る者は近々の内戻ると言うて暇乞いして帰りた。これから風(向き)が変わる。風(向き)が変われば多くの中(に事情が多くなる)。事情(が)段々多くなれば、日々に運ばにゃならん。急がし(く)なる(の)も一つ(の事情と云える)。これまで事情(の中、助け一条の心)を以て働いた理が回り(て来)たる(のである)。何程(ぢばに)行きたいと言うて(も)来られん(者もある)。(ぢばへ帰って来る者は)身上から出た者ばかり(である)。(国所の)中には一寸/\(ぢばへ帰りたい)と言う者(は)何ぼあるとも分からん。(しかしこの道は)年限相応の道である。(年限立てば)心から道に染まりて来る。これから/\(は世界が)あんな者(が)なあ、あんな所(に)なあ、阿呆らしいと言うた者が国の心柱と成る。(神が)入り込んで了う(この道である)から(ぢばへ皆な)立ち帰る(ようになる)。今日と言えば今日(に)、実の心(で)どんな事も聞き分け(てくれ)。
皆なこれまで事情指図、それぞれ皆な伝えて、事情指図を以て日々と言う。こんな事は、指図貰わいでもと言う。許した限りは何一つ粗相のないのが許した理や。一寸には分からん。なれど、心の理が違うから間違う。心安い。兄弟の理によりて扱う。早く抑えて了わにゃならん。兄弟の中曇り、靄掛かりありてはその日その日の害になる。朝からこれして昼からこうと言う。皆なできる。雨が何時降るやろう、風が何時吹くやろうという中に、中に/\曇りあっては道のためやない。どんな事になるとも分からん。そこで諭し合い、何か治めてくれるよう。一寸あらあら話をし掛けるによって、これから日が経てば、席々々段々席が重なって、どうもならん程重なる。席に事情身に障りあれば日々遅れる。どうか一つの理聞き流さんよう、しっかり心と心の理を寄せてくれ。又一つ段々頼む。一条の話しはどうでもこうでも運んでくれるのが、恩とも言う又為とも言う。この理を聞き分けねばならん。水臭い話しもあれば濃い話しもある。これだけこうして、これはまあ放っておけと言う。明日日から運び、身に切なみあれば一席の事情とも分かろうまい。段々伝えて、ようよぅ追うてくれた。これでこそ何も思う事ない。暑い事もなけりゃ寒い事もなく、ちゃんとこれ一つ治まれば、すっきり世界澄んだるも同じ事、世界叢雲はない。名々所々、上見ようと思えば上見える。下見ようと思えば下見える。向こう見ようと思えば向こう見える。これ一つ段々決まりてくれるよう。 |
押して願い、まさゑ縁談の儀こちらで人を決めまして御尋ねしたもので御座りますか、神様よりお指図下されますや伺い。
さあさぁ尋ねてくれるやろ/\。尋ねにゃ分からん。身の処障りあって尋ねたら、こういう指図があった。これは放っておけん。話が纏まりさえすれば、何も言う事はない。重々の理、ついつい事多き中、今日と言うて今日勤まらん。どうでも急がにゃならん。これだけと思うてはどうもならん。危ない話しも怖わい恐ろしい話しもしてある。一念から席事情尋ねたる。指図引き出して改めてみるがよい。指図の中に間違うたると思う事もあろう。なれど指図の理は間違わん。聞きよう取りよう勝手の理があるから、ありゃこりゃになるからどうもならん。席からこうなると言うや、何でも運んで、日々安心さしてくれにゃならん。今日も暮まで機嫌好う遨んで居たなれど、一時変わり身上と言う。皆な何じゃろう/\/\と言うだけの事。 |
又暫くして
話し掛ける。守尋ね掛ける。守あれど、これと/\/\、あれと/\言い掛ける。も一つの理皆なそれぞれ尋ねてくれるがよい。何ぼ尋ねても筆に書いても、指図見んようでは指図までのもの。これよう聞き分けにゃならんで。 |
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明治27年3月4日 |
12時半頃、刻限御話し。
さあさぁ又話し、変わりた話しも出る。仕掛ける。さあさぁまあこれまで/\、何度何度くどう/\話し掛ける。どんな事も日々通りて来たる処、まあどうなりこうなり、それぞれ思うて居る。その中話し通り、指図通り早く取り決まりてくれ。これは今度の席、席延ばしてはならん。これまでは何度/\成り来た道なら立つやろう。皆々実々の奔走すれば世界開けるやろう。どんな難しい処も連れて通りた。連れて渡した。もう一段の処で、大きな話しに成ろうが、これ一つ話し難しい。難しいと言えばどういう事と思う。物が中に入りたる間は蓋を開けたら分かる。中に何もないようになれば何も分かろうまい。傍の分からぬ者は、世界分からぬは当たり前。もうこれ今度/\と聞き遁しはならん。事情集めて心の安心。早く事情を諭してやれ、諭してくれ。席に並んでも何ぼ十分話そうと思えど、声が出ん。その時どういうものとは更々思うなよ。いかな心も聞き合わせ。これ一つ難し。話し聞き流し/\も重なりてある。もうならんで。いつとは言わん。今と今どうせいとは言わん。話しというは、時々話さんようでは口を失うて了う。大事な事である。今日席が席の場に直りて声が発せんと言えば、何も分かろうまい/\。さあ十分安心さしてくれ。これだけ諭すから、今夜に話し決まってくれ。よう聞き取ってくれ。 |
暫くして(本席伏せ込みの話し)
さあさぁ何ともないようなら、何でもない。この道筋始め掛けた。皆な遠いように思うた。ようよぅ詰んで来たらその道が見え掛けるやろう。心に治まりて居るやろう。よう聞いてくれにゃならん。一寸始め掛けた時、どちらへ入り込むか、こちらへ入り込むか。入り込む者は沢山あったなれど、どうも一人の心に一つの理を結び込んだ。長い間なら聞いて居る者も、見て居る者もあろう。又中には聞いて居ん者もあろう。筆先にも出してある。元々の話し聞いて成る程の理と思うだけの者貰い受けた。親子諸共伏せ込んだ理、人間心人間の思惑には成ろうまい。誰にも遠慮気兼はない。もう、伏せ込んだ理よりよっく思案して、心得違いのなきよう、取り間違いのなきよう、よう事情治めてくれるよう。 |
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明治27年3月5日 |
夜12時、教祖御霊屋のうしろへ三間に二間一棟建物事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、これ普請と言う。いざとなるものも、今日に言うて何時取らんならんや知れん。ただ雨露に打たれんよう、風の入らんよう、何時取りても惜しいないよう。思い掛けたとて、掛かり掛けたとて、大層やと思うようではどうもならん。ほんの仮とも言う。尋ねる処、これは十分の理であるから許しおこう。 |
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明治27年3月5日 |
夜12時、平群郡生駒村川久保重□長男鐵蔵24才、願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情、さあさぁ尋ねる事情、縁談事情/\/\、もう縁談という処それからそれ、段々難しい中、話しやい事情思う事も思いやい、運んで一つ縁談一条の理、この屋敷親子諸共伏せ込んだる。どうでもこうでも出るのやない、出すのやない。話し/\聞き分けたる理段々聞き分け。速やか治まるなら委せおこう。 |
押して、あちらへ繋ぎにやるものか、こちらへ繋ぎて下さるものか願い。
さあさぁ尋ね返やす処/\よう聞き分けくれ。理を外さんよう/\、理を以て十分話し掛けてくれ。理を外してはどうもならん。又候/\ようこれを聞き分け。難しい事言うやない。どちらへどうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。前以て話し、前以て片付けと言う。心組という理、年限は十年と日を切って、何ぼ日に戻りて来た。十年というは長い。もう十年はたゝ何ぼ日の間事情あるから、一寸理を結びにやった。どうでもちゃと見ておいた。急いで/\ならん。事情急ぐから引き戻した。戻る中に、重に芯になって、あちらもこちらも頼り/\働いて居る。伏せ込んだる者出ようとも言えようまい。出る心になろまい。これから一つ話し掛け。それでも/\行く/\と言えば、世界と言う。その心に委せおく。 |
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明治27年3月5日 |
夜12時、増野道興二、三日前より段々目が塞がり願い。
さあさぁ尋ねる処/\、不思議なる事思い掛けないと一時思う処、尋ねる事情前々以て知らしたる。身上に掛かりたら尋ねるやろう。さあさぁ名々一人ずつない目は、名々一人とは思うな。この屋敷どれだけ勤めようと思うても勤められん。誰がどう言うてもこう言うても、この屋敷神が支配して居る。暫くの処は、万事踏ん張ってくれねばならん。さあさぁ前々踏み込み急いで掛かりた事情、どうこう言い/\治まった処を見れば、神の支配の証拠とも言う。皆な言い/\でも治まりてある。道の理から聞き分けるなら、兄弟/\の中の兄弟、退くに退かれん、切るに切られん因縁とも言う。一日の日に生涯の理を定め。所を立った時の事情、尋ねた時の指図は生涯とも言う。これから先長い間、なかなか心配、一寸誰がどう言う人があると言うは、知らず/\の理とも言う。なれど、言い/\の中に出けて来る。神が表へ出て珍しいたすけをする。皆な他人と言う。他人を寄せて兄弟一つの理。神が日々使うて居る。神が支配をして居るやこそ治まってある。神が支配せねば一年やない、半季やない、三十日やない、治まるものやない。ようよぅ世界道とも言う。もう固めたるから崩れる事はない。ずつない事は節、節から芽を吹く。やれ節や/\、楽しみやと、大き心を持ってくれ。小人という、目という、開かんというは、これ必ず案じてくれるな。内々大変案じる。案じる事はない。世界助ける事から思えば、案じる事はない。さあさぁ皆んなそれぞれ伝える処は一つの理、同じ理に諭しありたと、互い/\話し合うて、いついつ一つの理の話しとも言う。 |
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明治27年3月6日(陰暦正月29日) |
飯降まさゑ、縁談の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ね一条/\、事情尋ねる処、因縁なる/\因縁話しある。思惑どれとこれと、話しどうなるも分かろまい。縁談話し理が分かりよう処分け。白きもの白き理、色の話し、どんな話し、大変間違う。取り違い、思惑因縁の話しよう聞き分け。事情こう事情始まる。何処に因縁分かろまい/\。伏せ込んだる理集める。成る程と言えば、成る程と言えば理か。因縁難しい理わたりやうまい。皆な一つこれまでどういう、皆な因縁の話しである。立つも立たんも因縁。深い因縁でも、日々の理がなくば理が消える。どんな因縁もあるとも分かろまい。どうやろ、こうやろ、何程指図どうならん。白き話し、白きものを以て、理を以て理聞く。理なく何程と不安なようでは結べん。どんな事も聞き分け、見分けでけねばならん。こうもできて因縁運ぶまでのものである。 |
押して
さあさぁ話し掛けたる処、よう聞き分け。どうなるも因縁、こうなるも因縁、どんな心と心がある。何程どうしてやりたいと思うても行かんが因縁。一寸行かん。繋いで日々の処因縁、できるも因縁、成らんも因縁。どうしてやろ、こうしてやろうと言うも因縁。あれどうやろうと言うも因縁。一寸難しい。互い/\の心を寄せるから、末代の因縁。あの者偉いと思うとて、人の心という理がある。これから一寸理を聞き分けてくれねばならん。 |
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明治27年3月7日 |
山田作治郎母、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ前々事情以て、これ一度二度事情いかなる事もうのう時ならん/\取り運び、又、事情どうでもこうでもタンノウ、指図及んだる。又一つ遙々尽して、これ一つまあまぁ遙々出て来たる処、又どうであろう。又一つタンノウして居れど、又、タンノウこれ諭してくれ。一時ではない。なれど心得ておかにゃならん/\。一時でない。なれど心得ておかにゃならん。 |
押して心得の処医師の処と願い。
さあさぁまあまぁ遠い所である。旅草臥れてありた。一つ心休まりて、又名々心休むであろう。これ一つ諭しておこう。 |
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明治27年3月10日 |
永尾よしゑ、身上につき願い(眼の障り)。
さあさぁ尋ねる処/\、身上に事情いかなる事一寸はよいか又よいか、あゝこれはと思う。事情どういう事情、数々事情重なりてある。早く聞き分けてくれ。万事一つ今一時内々事情、どういう事も届く事も届かん事もある。十分と思う日もあれば、これはと思う日もある。一寸の処暫くの処、一時皆な一つの心で賄いとも言う/\。まあ一寸暫く間取り決まりもあら/\。段々日が経つばかり。身上は案じる事要らん。又心掛かり一つの話し一つの仕切り、さあさぁ事情暫く内々事情取り決まり、取り締まりてくれねばならん。内々兄弟一つの事情、どういう心も思わんよう、よく聞き取ってくれ。 |
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明治27年3月11日 |
橋本清、平野楢蔵両名関東地方の講社巡廻致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所々と言う事情、所々と言うての事情、さあさあまあまぁ一寸遙か遠い。一寸行かん。出掛ける事情こうという事情改めて、どうでもと言う。又、先々どうでもと言う。これは許しおこう/\。まず可愛い/\いう理以て通れば、どんな道でも通す。さあさぁ可愛/\は第一やで。 |
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明治27年3月13日 |
宇野善助長女こん25才、三久保力三郎次男繁治郎29才、縁談事情願い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる事情前々以て事情尋ねる処、まず暫く指図というは、よう聞き分け。一時の処尋ねる処、順々心治まり、又一つ事情、順々事情であろ。何時なりと、心に委せおこう/\。 |
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明治27年3月15日 |
小梶与兵衞40才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事も尋ねるであろ/\/\。さあさぁこれよう聞き分け。尋ねる中に、聞き分けにゃ分かり難ない。指図したなら、必ず分かると思う。指図、変わる指図、あたわん指図はない。一人事情どんな指図諭も幾手にもなる。聞きよう取りよで違う。よう聞き分け。所にて一つ事情始めて成る程定め、成る程伝えたる。その中一人身上迫る。それだけ話すれど、身上速やかならん。速やかならん処、聞き分け。身上どうこうないで。これまで話して、一つ治まれば、直ぐと治まる。これ聞き分け。治まらん理を聞き分け。どう成るこう成る、日々思う。思うは理である。よう聞き分け。一時成らんというは、一時成らんやない。そこで早く聞き取らし、所始め掛けたる台である。そこで台が分からねば、先々皆な分からん。親が分からにゃ、子が皆な分からん。万事事情運び、世界明らく事情運び、これは台として、事情始めてくれにゃならん。 |
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明治27年3月16日 |
高知、部内高岡支教会高岡郡にて銅山事情につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は思い掛けなき一つ事情、段々日を見て心それそれと言う。又一つ尋ねる。これでどうせこうせは言わん、こら言わん。よう聞き分け。それぞれ何か所事情、心掛かりなきよう、すっきり許しおくによって、その心で掛かるがよい。 |
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明治27年3月17日 |
夜、本席、御身上御障りにつき願い。
さあさぁ話しするで。いついつまで話しばかり、聞いて/\どうよこうよして居たばかりでは分からん。長い間であった。ようこれまでそれぞれの道も運び、遠く所も分かる。楽しんで/\順序暫く追うて世界取り抑え取り鎮め、これ見て居る、今の処ほんのこれ味が有るかいなあ、無いかいなあ、と言うだけのもの。もう暫くしたら味ができる。これはこのものゝ味やと言う。味の分かる処まで話せにゃならん。席は一席二席昼から席待つ者ばかり多てならん。国々掛かり楽しまし、先々聞き、俺も/\わしも/\と言う。甘い辛い辛い分かりたなら味付いたもの。これ取りてみればこれどうや。蒔いておいたら独り出けて来るよう思うて居てはこれ違う。何処が盛んや、ここがいずんで居る。話し/\小首傾げて居る者もある。中に向こう向く所見えん。どんな事しても、これまで話し聞き分け。無理な願いしてくれな。これから一つ、模様変わるとも分からん。模様変わりたなら、小首傾げてうんと言うて思案。返事一つ急ぐ。皆な勝手/\の理を拵え、ならん時には指図/\と言うはどんならん。指図取りて事情、さあさぁ井戸/\深い井戸に譬えて話しする。すっきり澄んだ水いらいさえせねば濁らん。すっきり濁りた水が飲めん。よう聞き分けてくれ。濁る時節来る処どうもならん。世界濁る。席順序急がしなる/\。一席始め掛けたる処、日々事情によって運び越したる処、まだどうもならんから、無理に段々勤めさして居る。無理に勤めて居る。さあさぁ一貫目の物持って走るなら、何ぼうでも走られる。一貫目の物に二貫目の物持っては走られん。軽い事のように思うてはどうもならん。独り成りて来るという心、何でも捌かにゃならん。新木を買うて普請できする。放っておけば虫が喰う。色が変わる。そこで道具を以て雨露打たれんようすれば、二年三年住める。これ聞き分けてくれ/\。 |
同時、押してこれから朝席だけという処願い。
さあさぁ尋ねにゃ分からん/\。もうこれ日々急がしければ特別して席の処、三席勤めて居る。皆その心ならよい。何も言う事要らんなれど、あら役やと言えばどうもならん。話しをすれば、その場わや/\取り集め、これどうもならん。席を話しを真実心を寄せてな。一席二席やない。三席何席勤めても、今日は何席勤めた。よかったなあと言う。皆な運ぶ理でそうなる。何も言う事ない。三十日五十日、二月三月席が止まりたらどうするか。あちらへ駈け歩き、こちらへ駈け歩きした処が、何もならせんで。 |
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明治27年3月18日 |
午後4時半、昨夜お指図下されしは信徒治め方の事で御座りますか、まさゑ縁談一条の方で御座りますか伺い。
さあさぁこれこれもう難しい中や/\。一言だけ指図しておく。一言だけ。何時指図止まるとも分からん。指図止まると言えば、どんな事も放っておいて掛からねばならん。満足/\安心/\、気の養いさゝにゃならんというは、これまで何度/\も聞かしてある。人間の心から満足安心、気の養い楽しみの理で、なかなか長の年限通してある。二三年の間、ならん中叩き/\て通してある。これ分からねばどうもならん。さあさぁ話し/\/\、よう聞き分け。蝶や花のようと言うて育てる中(に)、蝶や花(や)と言う(の)も息一筋が(あるので)蝶や花(ということができるの)である。これより(他にむ)一つの理はない程に。いかなる事も聞き分け。長い間といえども短い間や。これ一つよう聞き分けてくれ。 |
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明治27年3月19日 |
夜、飯降まさゑ縁談、川久保鐵蔵の方は話し纏まらぬ故見合わせと成りましたと願い。
さあさぁ尋ねる処/\、もうこれ大抵の事なら、難しいような事なら、前の難しいは先に立つ。急ぐ事なら早く運ぶ。心に浮かばん。これはというよう事ならとんと遅れる。前々分からんような事なら、先々分かろうまい。これでこそ/\と育てる心なら育つ。詰まり/\ては、いついつ治まらん。よう聞き分け。もうこれどうでも/\と思う。思案区域の理は大変間違うによって、指図通りの理を以てすれば治まる。なれど、長らえての年限道筋幾重の理も出る。そこでよう聞き分け。そこで結んだる縁談でも取りようで間違う。皆んな心の理さえ寄れば、しっかり委せおく/\。縁談一条何度/\の指図。又々日を送り大変な事件のようでは、行く行く軽きとは取れん。後を譲る理ではあろうまい/\。一人の心を目指して世界の鏡とするような事情なら、捜さにゃならん。又よくよくの談示もせにゃなろうまい。よう聞き分け/\。皆なの心勇んでするなら、それぞれ心の理も散り/\にはなろうまい。先の話しを今する。一人の片付け何度/\運ぶ。そんな難しい事情やあろうまい。こちらの心あちらの心、互い/\行き会えば生涯と言う。難しいと言えば生涯難しい。指図を以て運ぶ中に、事情という難しい事を結んだ処が、所詮一つの道は治まろうまい。さあさぁよく聞き分け。縁というは何処にあるとも分からん。因縁有る無いも尋ね返やし、何処に因縁あるとは、これ一人知りたる者あろうまい。なかなか何も分からん処から始めて来た。この道という世界事情を見てみよ。一度尋ねようと思えば段々日を待ち、事情運んで成る程の理を賜ばって帰る。帰れば皆な治まるやろう。ぢば一つの理でありながら、夜々何度/\尋ねて、日々夜々勤めた処が、勤められようまい。直き/\の指図を貰うて治まらんと言えば、何処に治まる道があるか。又一つには、重々の理を洗うてその道を運ぶ。遠慮気兼は要らん。一年で戻る者も三年になり、五年になり、いつとも分からんようになる。委せた事を問い返やすからは、委せた理は更になきものである。さあさぁ委せると言えば委せおこう。指図の理にどういうものと言うようでは、指図は何もならんようなものなれど、これまで道の理を考えてみよ。分かるやろう。勝手の理に理を拵えるから間違う。今の話しの理に止まって了うと言う。 |
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明治27年3月21日 |
高井猶吉、永尾楢次郎両人山城江州伊賀伊勢地方へ派出の願い。
さあさぁ尋ねる事情、所々所々事情彼是事情から諭の理があるによって、育てる心を以て諭するよう。さあさぁ速やか許しおこう/\。 |
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明治27年3月21日 |
諸井政一、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情、身の処心得ん/\と思う処、心得んであろう。事情国に所一つ事情、又一つの事情思う処、十分の理を定め。いかなると思うである。国々の処、名々事情心と、不思議の事じゃ、又不思議の事やったなあ、いついつ後思う。日々心に事情に持たず、よう身上の処、案じる事要らんで。よう聞き取れ。案じてはならんで。 |
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明治27年3月22日 |
坂口元吉、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情、よう尋ねる事情、又しっかり伝えてくれ。一時以て尋ねる身上、段々案じる。余儀なく事情、このまゝ事情と思わず、早く事情、身の処不自由でなって、今で心にある程に。改めて早く一つ事情、これまでどうなりこうなり運ぶよう。事情諭しおこう。日々暮れを待つが楽しみ。 |
押して願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁもう一度こう事情、定める処、事情さえ速やかなれば、所を変えて治まる。身に事情あれば、治まり難ない。日々の処治まるよう、身上どうなり世話を改めさせるよう。先々飽くまで一時の理を運ばしてやるがよかろう。 |
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明治27年3月29日 |
本席、御身上の願い。
さあさぁ段々尋ねる処、又事情身の処、事情諭する。いかなると思う。前々から伝え。今何でも思うは間違う。元前々知らしおいたる。何でもないなれど、一日休み又休み、段々休み/\が振り替われば、どうでもならん日が来る。何度の話し何度の伝え、身上伝える。疾うからの話し、今日休めさせ。まだ一つの心定め安心見せず、心に寄る/\。事情歎き、口説き早く理を休め、なかなかの日来る。どれだけあちらへ遊びや。何でも彼でも暫くの処に授け、理治め来る。もう余程年限、若き強きでも段々衰える。皆な心を改めくれるよう。 |
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明治27年3月29日 |
本席、陰暦3月節句前後高知分教会へ御出張の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一度許しおくという事情は、一つ話し、よう年限の事情一度許そう/\。さあさぁ尋ねる処、それは事情いつという、この事情という、いつという、その事情に委せおく。 |
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明治27年3月30日 |
中西増蔵55才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情には、大変一つ困るであろ。身上不足なりたる処、大変困るであろ。よう事情聞き分けて、一つ治めにゃならん。身上悩む処、どういう理で悩む。よう聞き分けば、全く改めてくれにゃならん。何故成る、どういう事で成る。これ更に持たず、思わず。これまでというは、言葉で運んで分かる。身上理言葉で分かる。一時どう成ろと思うなれど、一時でない。なれど、身上大変なる。早々一つ理以て、事情十分心に安心直ぐと聞かしてくれ。こういう道と聞いて、これだけの事と思うなれど、大難小難聞き分けにゃならん。どういう事も一時一寸遁れるなれど、生涯一日の日という。遅き早き分からん。そこで、安心聞かしてくれ。何故成るという処聞き分け。これまで艱難苦労。国に一つ名という。なかなか治まりたる事やない。これ聞き分け。これだけ尽すのにという理、必ず持たず、よう聞き分け。国にどんな理もある程に。世界事情見て、何故成るぞいなあ、必ず持たず、心にタンノウさしてくれ/\。 |
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