(1月) |
明治28年1月14日 |
内務省社寺局より浪花新聞の件につき申し来たりしより、橋本清上京につき伺い。
さあさぁ事情尋ねる処、いかなる事情も尋ねる。事情もって尋ねる。事情一寸どういう人であろう。何にも案じることも要らん。これだけ拡がり、世界どんなことを言う。訳の分からん子供頑是ない子供が、欲うて/\ならん。怖わいことも何にもない。心をゆっくり持って、物をやるにも明日やる拵えてやる心ばえ。何程無理を言う奴言わし、風吹くようなもの。東風も吹く、西風も吹く。元々のぢば、元の親が踏ん張って居るから、段々理が聞こえる。元を出して触れ廻る。こう言えばこう。今一時出越す処諭しよう。物事急いていかん。おめも恐れも要らん。行って談示をして善い/\と言えば善いので、善いで一つ理が定まる。それより理が切るものである。理を取って了うたらそれ切り。事情一時に持って、一つの心治めてくれるがよい。さあさぁ遠い所一つ元々の理を互いに、事情速やか許そう/\。 |
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明治28年1月14日 |
諸井ろく、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、言葉を数々諭せば間違いある/\。それではどうむならん。二つ三つ事情のところ、色々事情、あちらこちら教会段々治まりある処、名々事情聞き分け。遠く所から誠事情始めて事情、長らえて事情聞き分けて居る。元々より聞き分けて、これまで通り来たる今日の道、小人のところ聞き分け。三才足らずして、一つ治めたる事情あろう。又国を隔てゝ事情、第一将来一つ楽しみ事情、不思議事情聞き分け。一時の処何も案じること要らん。長くの道すがらなら、照る日もあれば曇る日もある。雨も降れば風も吹く。どんな日もある。これから聞き分けて、心たっぷり大きく持って治めば治まる。とんと成る日も成らん日もある。よう聞き分け。成るも成らん因縁聞き分け。何も案じることはありゃせんで。よう楽しめ楽しめ。 |
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明治28年1月15日 |
小倉新造24才、身上願い(津山)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情、身上不足なりたる処、どうでもいかん。どう言えど一ついかん。どうでも利益ない。尋ねる事情、尋ねば一つ諭しおこう。よう聞き分け。こうして道運ぶ尽すという、一つ道治まりたる処、大丈夫と言う。一つ治まりたる処、一つ間違った内々事情大変違いある。一つ理見にゃならん。治めにゃならん。内々それぞれ心治めてくれ。世界為す事情、色々世界にもあれば内々にもある。内々事情為す事情、どうも世界なあ、これ持たず。一つ事情取り損えないよう。内々早く諭してくれにゃならん。 |
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明治28年1月18日 |
中山重吉、普請の願い。
さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情一つこうしてこうという事情は、何時にても許すによって、まあ思案安心心一つ治め、何でもという。一段それぞれ/\談じ、一段二段こうという処、安心という心定め。事情は何時にても許すによって、もう一つ治めて掛かるがよい。 |
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明治28年1月19日 |
宮森与三郎、母身上心得まで願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の処段々事情重なりたる処、一つ一先ず楽しみも聞き、又一つどうやらなあ、もう一つどうでも難しい。その心持って運ぶがよい。どうでもどうもならん。痛み悩みの事情楽しみ楽しましょう。楽しましてやるがよい。 |
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明治28年1月25日 |
上志兵治郎、地所買い入れ御許し願い。
さあさぁ尋ねる処、さあ一つの事情所難しい。もう、どうもむさくろしい話してある。それはこうと定まりたる。心に掛ける事は要らん。後あちらこちら急くで/\。 |
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