明治27年1月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (1月)
 明治27年1月1日
 夜11時、教長、歯痛につき御願い。
 さあさぁさぁ事情もなければ何もない。事情もない何も事情ない。尋ねる事情あるまい。尋ねる事情はあれど、一寸身の処どういう事あるやら何も分からせん。どんな者でも分からせん。分かりてある。一寸急いで世界の事情、あれこれ一つ事情これ第一。これは言うまで。これまで(は)どんな者もこんな者も(神の云う事を)疑いばかり(で通りて来た)。(それでは)一時これまでの処どんな者でも(今まで艱難して通りて来た道を)取り消して了わにゃならん。潰さにゃならん。(それでは)これから先どういう事で通りてよかろう。(これまで)遠き所で(思うままに)いかず、近き所雨風も厭わず、ばら/\/\(と)立ち越して話し合い(をして成り立って来たのは)、この道何年前(の事)であろう。古い事やあろまい。これまで分からん(道であった)。これまで(の)道の件(くだ)ん(が)変わる/\と言うや、どういうもの(であろう)と思う(やろう)。身の処から不思議ありて尋ねる。尋ねば諭しという。尋ねたらどんな話しも伝えと諭すと、何も(今は)これどんな理(どんな)道(であるかと思うであろう)。今の道(は)、是非/\の道(を)通りて居る/\。(思惑が)成らんから(というて)放っておいては分からん。分からねば、それで/\は折角(の)艱難苦労の道(を)失うて了う(ことになる)。そこで、これまでと道の件ん変わりて通りてある。どんな話しも見て居る者(も)ある、聞いて居る者もある(であろう)。この道(を)まあ理でなりとつけにゃならん。

 今の処道々の(コウノウの)理で、世界から(見れば)けなるてならん(ようになった)。道はこれは言うまで(もなく)艱難(の道である)。(それを)何故人がけなるがる(のであろう)。(神の理を)思い/\通りて今日の日(という)。天(の理)という。天の理(の)掛からん所(は)ない。(世上は)その道(を)知らず、(この道を)潰そう/\(としている)。世界(に)ようよぅ道つけ掛けたる。年々信者(が)増えて、あちら(で)理が下りる、こちら(で)理が下りる。所々(に)何ぼう(できて)来るとも分からん。

 これまで一寸話し伝えたる。怖わいから話し(が)でけなんだ。これまで(は世上と)戦うたようなもの(である)。どんなもの(を)見ても恐ろしい。一寸聞いても怖わいと言うて通りた。あちらへ隠れ、こちらへ隠れ、たゞ(教祖を慕う心)一つで皆な通りたる。これから先通すは胸一つ(の道という)。誰の事情で(も)あろまい。よう聞き分け。(今は)思うよう(に)して暮らす(に)は十分(な道である)。これから(は)これまで(の)艱難(の道中は)知ろまい。(艱難の理を)真綿の中で埋(おぼ)ってあるようなもの(である)。長い道や/\。これまで(も)長いよう(に)思た道(であるが)、(これからもこの艱難の理が)欠けたらどうでも恐ろしいようなもの(となる)。恐ろしいと言うやどうであろうと思う。恐ろしい道(は)あろまい。なれど、心の理(が)治まりてなけりゃならん。どういう事言うやら(と思うが)名々思い立ったる(道である)。


 名々よう聞き分け。一寸道一人一つの心借りて通りたる。その事情天を捜してもない、地を捜してもない。後も分からん、先も分からん。遠い所から一時頼りと成りたるは、艱難苦労。艱難分かるか分からんか。これまで見れば驚いた日あろう。それから見分けてみよ。こうして話し掛けたら、分からんと言うや、四五日経ったら席始め掛けたら談じ、尋ねたら理知らそ。一日一夜の日以て話し掛ける。身堪えられんという事はあろまい。身上案じる事要らん。なれどどんな事聞き分けにゃならん。これからたゞ道一つ治まり、一つ名々世界思惑どういう者招かにゃならん、こういう者招かにゃならんという処、先に廻しておかにゃならん。これだけ話し掛けたら分かるやろう。よう聞き取っておけ。
 明治27年1月5日
 日下伝蔵、身上願い(那賀郡)。
 さあさぁ尋ねる処/\、身に事情がどうも心得ん。尋ねる。いかなる事であろう、どういう事であろう。事情諭すれど、どうも速やかならん。とんと分かろうまい。まあ一つ事情一時どうとはないなれど、段々迫る処、いかなる事情も取り替え。それぞれ道から悟らにゃならん。何程尽し方、ほんそうと思えども、運ばん。諭すれど、受け応えの処、事情ついての事情/\心の事情あろう。人について明らか伝えてやらにゃならん。人に計りて諭して行かなゝらん。人に計りて諭して行かにゃ、道も人を見て人を取らず、事情世界事情から諭して、事情は大層であろなれど、一時どうでない。早々事情聞きようで直ぐやろ。取りようで速やか分かる。これだけ諭しておこう。
 明治27年1月11日
 夜11時20分、刻限御話し。
 さあさぁ一寸これ話し掛けたで。やれやれ段々話しが積もりて、これまで/\ようよぅの事でなかったであろう。今度/\年が明ける。始まり/\、もうこれ、まあまぁ一寸真似をしてやれ。珍しやなあ/\、さあさぁ始め掛けたる古い道。新という、新の正月は済んだ。古い正月了うて、正月三十日長いようなものなれど、言うて居る間に二月、さあ始まる。どういう事始まる。一寸早く先に諭しおこう。今度という今度は、始まり(を思案すること)は治まり方(になる)とも言う。どうでも今度は難しい。世界(が)曇る、日が曇る。思惑の道が遠い。思案をせにゃなろまい。どういう風が吹くやら、分からん。春風の楽しみの中に、空々(には)夏冬(の季節の区別の)なきの風(が)、あちらでもむらむら、こちらでもむらむら(と吹き荒れる)。秋風や冬風は、とんとどうもなろまい。さあさぁ、その風の迫りという、どういう道(であるかと言えば)、(世上にて)言うも一つの道(の理)、聞く(の)も一つの道(の理がなければならぬ)であろ。何でも一つの理がなくば治まろまい。早く道を知らしておかんならん。一日も早く、国々所々道治め掛けたる。早く一つの理を治めてくれ。

 いかなる理も見え掛ける。道が変わる。秋風かと思えば冬風(が)あちらでもむらむら、こちらでもむらむら(と吹き荒れる)。さあ道を分けるで。(治まりを)早く急ぐで。こんな所で何を言うと思うやろ。一寸譏(そし)りは(な)し(の掛かりだけいうておく)。あちらこちらの道(には)怖わい恐ろしい道もあろ。又始め掛けた(処)の道もあろ。西を向いてはやれやれ、東を向いてはやれ/\(と思う)。一つの道(には)実の道がある(であろう)。いつに(事情が)出るとは分かろまい。年が明けたら出て来る、寄り来る事情に、どんな事(を)持って来るやら分からん。どういう事も治めにゃならん。人が足らいでは、いかな談示もできようまい。名称一つの理を許してある。どういう事(も)始まる。難しいて(は)ならん。うかうすきょろ/\した道やないで。いかなる日が出て来ても(案じることはいらん)。名々世界(から)集まる所、親里と云う/\。
 明治27年1月13日
 山沢為造、子供身上より為造の身上も共に申し上げ願い。
 さあさぁ尋ねる処/\/\、身の処に不足なる、又不足なる家内/\小人どういう処思う処よう聞き分け。一寸今の間どうもなろまい/\。これまでそこえ/\心運び、一つ/\タンノウさし喜び、今一時どうもならん。子供盛り一つ聞き分け。とんとなあ/\事情なあ、日々であろ。又々子供すれば又々日ある。長く事情以て先の楽しみ一寸思わず、これは思う/\中に、一つ治めてくれ。万事/\映したい事情来たなら治まる。いつの事と分かろまい。なれどその日近づく。先の日楽しみ、今子供盛り、とんと心に嵌まろまい。よう聞き分け。前に一つ話して、理を以てこれまで通したる。すればタンノウして通るなら、先々案じる事要らん。これよう聞き分けてくれるよう。
 明治27年1月13日
 上原伊助家内ミツ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身上/\身上不足なりたる処という。前々事情指図したる理、いずれ/\漸く一寸事情という。又一つまだまだという。とんとなあ、どうもなあ、どういう事と思う。日々の処よく聞き分け。名々身上銘々まゝにならん。どうであろ思う処、又世上一つ万事諭する。諭して一つ、どうと言うであろ。又内々になあ、世界になあ、近い所隣り/\思う、思わる処、これ内内一つ隣り近所。隣りやない。よう聞き分けにゃ、分かり難ない。これまでどういう道、長い間知らず/\処、ようよぅ始め掛けたる処という。皆な先々因縁という。知らず/\という。先々因縁内々分からいではならん。よう聞き分け。国に初めて所、世界対してなあ、隣りなあ、思う。思うたら、因縁分かろうまい。世上諭して、内々分からねばならん。よう聞き分け。そら因縁ならと言うは、是非ない。因縁日々持って通れば、前生サンゲい。よう聞き分け。世界でない身上思われ、言われ、見られ、通りたら、何と思うど。今日の日立ち返いりて、よう聞き分け。大難の理小難。これ聞き分け。因縁内々聞き分け治めば、十分である。日々治まれば、又分かる。内々分かる。どんな事でも不足思われん。因縁知らず/\の事情聞き分けばタンノウ。これ聞き分けてくれるよう。
 明治27年1月15日
 河原町、部内甲賀支教会水口にて御許しの処、この度都合により宇田山田太右衞門宅70番地に移転の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ事情はそれぞれの皆なの心という理があるによって、心の理が集まりてこうと言うや皆な許しおこう/\。
 隣地買い入れの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それぞれの心と言う。こうもよかろう、どうもよかろう、思案治まりこうと言うや、委せおくによって、心だけの理に許しおこう/\。
 明治27年1月17日
 辻とめぎく、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情、いかなる事も尋ねるであろ。尋ねば一つ身の処から指図しよう。よう聞き分け。一名一つ心、いかなる心、日々であろ。同じ勤めるも、よう聞き分け。三年勤めても、言葉一つで戻る戻らん。よう一時聞き分けにゃならんで。これまで長らえて事情、又一つ名々思惑一つ理更に立てた処が、成るものやない。よう聞き分け。先々永く心持って、何も聞き分け。治めにゃならん/\/\。一時楽しんで了た分にはならん/\。身の処案じあろまい。よう聞き分け。身の不足なる。他に見て心事情あろ。早く事情諭してくれ。心永く持って、先長く楽しみ。これ一つ早く治めてくれるよう。
 明治27年1月18日
 兵神、部内北海道高島郡小樽稲穂町21番地岩田正吉事務所にて、古川吉平この度同所へ分教会より布教のため一人差し向けくれと同人より頼みにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\遠く所と言う。一つにはよう事情聞き取って、いついつまでも楽しみと言う。事情と言う、一寸一つ諭しおこう。何ぼ遠い所でも、実という実があれば自由と言う。道という理があれば何にも遠いやないで。さあさぁ一寸諭しおこう。さあさぁ許しおこう/\。
 北海道出張につき清水与之助より心得の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁよう事情を聞き分け。何処から何処まで、これまで古い話しに伝えたる。何処から何処までもと言う。一寸でも掛かりあるなら、心にこうと芯を治めるなら、心に安心事情を以て運んでくれるよう。
 明治27年1月20日
 御墓所の古池の南西大きくなして地普請致したく願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ大きくに思わく立てゝ居る。そらせいでも立ってある。堰水溜めるまで。そこであのまゝですれば許しおく。大きくするはせいでもよい。改めてこうという処、せいでもよいものや。
 あのまゝ直します事願い。
 さあさぁそれはまあ一寸水が欲し、大層欲しい時は随分よい。なれど囲うた水は良うない。あの水はこれはなあ、という処あってはならん。深き所いかん。一寸浅き所、一寸持つ。一寸これだけという所しておくがよい。
 明治27年1月20日
 正月には前年12月20日より正月15日まで御休みの事願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、その一つ事情と言う。遠い所あれば近い所、しっかりした処、言うておいたかて、又事情ある。大けん一つ諭しておく。そうして幾日と一つ諭しておかんならん。多くの中切りがない。その中余儀なく事情運ばす。運んでやらにゃならん。
 明治27年1月20日
 盃の処雲かわらけに改めたものでありますや、これまで通りで宜しきや願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、深く尋ねる。一つ事情改めてこうと言う。そら何も構わん。勿体ない、こら一寸思うなれど、皆な月日の中に住みなして居ろ。皆なこれそのまゝそのまゝ、これは又せにゃならんと言え。構わん。改め替えてこうと言えば、多くの中ふえる。一つ十分改めて、いついつまでどんと深くこうと言えば受け取る。一つ段々の事情なら、これ一つ風を変えてこうと言う。
 明治27年1月20日
 梅鉢の御紋置いてとの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それはまあ一つ/\の印し、これは随分してもよい。なれど軽きにしておいて、皆な軽きにしておくがよい。
 明治27年1月21日
 旧正月節会に東京神道本局管長を招待する願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねにゃ分かろうまい/\。尋ねて/\、重々尋ねて、事情一つはよう事情聞き取れ。これまでの道すがら、長い間艱難苦労した。ほのかに聞きて居る、又見て居る。どういう者寄り合うて居る。又世上一寸思う。思うは理であろう。思う/\は又後々治めて運んでくれるよう、と指図に及ぼう。
 明治27年1月21日
 篠森乗人の事につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、段々事情といえど、そらこうもせにゃなろうまいか/\そら思う。よう聞き分け。これ指図という理、どういう理に思うて居る。尋ねたらそこえ/\指図してある。どんな事も指図以て善運ぶなら、いかなる日も楽しみ。なれど人間同志運んでやった事情は先々分からん。名々苦しみ、傍々も苦します理にならせんか。これから先は尚々事情よう聞き分け。草生いの中から今日の日なら、神の道、神一条分からにゃならん。先々よくよく聞き分け善き善き理治めにゃなろまい。
 十分運んで寄せる事押して願い。
 さあさぁ段々事情尋ぬる。段々事情サンゲい取り扱いできんと言わん。よう聞き分け。サンゲい道通る事でき難ない。これまで聞き分け。遠く所運んで、事情一ついかなると思う理ある。道掛かる理によって、日々そこそこ与えたる道筋と、段々の道考え、日々詰み来る処、一つ取れ。二つ事情、区域心に治めるなら、当分の処許さんと言わん。
 明治27年1月21日
 島ケ原支教会長万田万吉、小人靖次郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人たる身上の障り、いかなる処思う。段々事情尋ねるから、指図事情諭しおこう。よう聞き分け。所変わりて事情これ一つ事情、それぞれ思う。よう治まりたる。小人たる身上障り思う。よう聞き分け。どんな事も、こんな事も定めて居る間に、内々事情どうであろうと思う。名々こそ所変わりて勤めて居る。家内中/\聞かし、こうなるは因縁と言う/\。因縁と言うは、どうでも事情思い掛けなく事情、所あって処、治めに出てる処、よもや思いもせにゃ分からん。どうでも治め出てる中に、こうなると思わず/\、よう聞き分け。一寸案じる事要ろまい。案じてはならん。これだけ諭しおこう/\。
 明治27年1月21日
 東保太郎43才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ尋ねる事情、身上に一つ心得んという、又候心得んという事情、よう聞き分けよ/\。身上こうなればなあ/\、身上どうなれど、心という理いずまんよう/\。いかなるも事情、指図事情一つ治まり、身の処治まり、これまでと言う。身上心得ん。よくよく聞き取りおけよ/\。道のため段々尽すという、運ぶ処、身上なあというさらさら持たず。よう聞き分け。前々事情ありて、一つ指図してある。これから聞き分け。一つ尋ねるも同じ事、指図変わらん。何故なる、一つ他になあ、これ更々持たず、よう聞き分け。案じる事要らんで。案じてはならんで。
 明治27年1月22日
 午後1時20分、本席、御身上願い。
 さあさぁこれ一寸朝起きる。くれぐれと身の処事情できる。どういう事、少々事情ぐらいなら何でもあろまい。よう事情聞いておけ。些かなるものがどうなる、大きものがどうなる。この二つの理が難しい。難しい取ればどのくらい難しいと思う。どんな事も談じてくれにゃならん。談示という、抜け目のないよう、もう何時や何時や、夜が更けるというような事では何ぼ寄っても何もならん。皆な一つの心寄せたら、直きにこの場で治まるものや。霧の中、雨の中、風の中に置いたるようなものや。晴天という、晴天も一夜の間にどんな事に変わるとも分からん。あちらから一寸持って付け、こちらから引っ付ける。これは雨が降れば一寸、風が吹けば一寸むくれる。これこれ名々の事という理を思えば、引き付けるような事してはならん。性根という性根のなきもの、何ぼ聞かしても何にもならん。答のなき所へ持って行た処が何にもならん。そこからくれっとむくれる。心に一つ事情思わずして逼い続けるも同じ事、思うてする事情は大変とも言う。事情諭し掛けたら、出掛けには後も向う向けるやろ。なれど、戦場へ出たなら、後向く事もでけん。今日はどうと一つの心定めるより仕様がない。朝という夜が明けたら事情と言う。人々つかえてある。言わず語らず、御膳はもむないながらにも、常に変わらんように喰べて居る。これがほんまに喰べられんようになりたら、どうするぞ。今日の晴天明日の雨風分かろまい。何程心に尽そと思ても、身が動かれねばどうもならん。今の鮮やか知れようまい。これ一つよく聞き取ってくれるがよい。
 押して
 さあさぁよう聞き分けにゃどうもならん。十人の中親と言えば親、兄弟と言えば兄弟、従兄弟と言えばこれから先淡くなる。他人が他人やない。身が身やない。これ一つ聞き分けたら、何かの事情も皆な分かる。
 明治27年1月22日
 午後12時30分、刻限御話し。
 さあさぁさぁ今日までの話しは言わん/\。今日までの話しは言わん/\。明日からの話しようこれ今年と言う。もう僅かの日柄、もう春や/\一年の日がある。これとんと聞いて聞かれんような話や。これが第一。話し長い事はない。敢て差し支えもなかろう。どう言うもこう言うもあろまい。春やと言うも冬と言うも、冬と言うや言うまでの事や。春と冬との日の戦いの事を見よ。治まり掛けたらどうでもこうでも治まる。生まれた時は美しい疵のないものなれど、どんな疵出るやら分からん。治りたら一代は通れる。これから話し事情を悠っくり聞き取りてくれ。まあまぁこれまでの処には、段々深い話し、いろいろの話しがあるなれども、話しの仕様がない。話し掛けたらそれからぼつぼつ話し掛ける。なれど何ぼ話しそうと思えども、話すだけではどんならん。幾日/\の写し後先なきよう/\、後先ありては行こうまい。すっきりなければ尚行こうまい。何も彼も話しする。ちゃんと筆に留めてくれ。これはとんとどういう事ぞいなあ、というようではどうもならん。書いてあった処が、字数は数々要らん。今という一つちゃんと決まりた処を書いておけ。今まで皆んな寄り合うてした事、これまでの事は経って了うた。これより先ほのかに聞いたる話、ほのかに聞いたる理から治めにゃならんと言う。日さえ越したらこうと言う。ころっと間違うたる。これから先人間寿命という、いつまである。百十五才これは定めたるなれど、一人はまだ年限は分かろうまい。長らえ/\事情によって世界から出て来るは、何の理であるぞ。あいてもあかいでも心に理が嵌まらねば出ては来ようまい。今の今でざっと言うたらほっと言うたら、どうでも/\治まらん道があろう。これから向うは人間の理で通る。人間の心で通る、とても/\行かせんで。一筋の糸が切れたら暗がり同様の道である。早く後を継いでくれるよう。糸の掛け替い早く急ぐ/\。珍しい事話し掛けたで。
 押して、糸の掛け替えと仰せ下されるが、如何の事で御座りますや願い。
 さあさぁ急いで/\。急いでならん。これ半分/\ではどうもならん。半分/\では纏まる事はない。どうでもこうでも丸こいものはどうなりと自由自在である。なれど心程行かん。高いなあと言うようではならん。半分/\ではどうもならん。丸こうしておかねばならん。ようよぅ一分通り真ん丸、あと九分はようよぅ色が付き掛けたかいなあ、地がつき掛けたかいなあというようのもの。一つ色に治まらにゃならん。これから九分は早くと言えば早くなる。これ一つ話の台が変わったら、これはなかなか治まらん。治まってあって治まらん。聞いて居る者は分かる。分からん者は雨風同様。雨もなけりゃ、風もなけりゃ、晴天もなけりゃならん/\中の理から悟るなら、何も言う事ない。聞きながら放っておけばどうもならん。成る程と言うて治まるなら聞き分け。結構の国の柱、何時どういう風が吹くとも、雨が降るとも分からん。どれだけの道を通るにも、雨風の道は通り難くい。これは甘い辛いの始まり、思う心治めてくれるなら、今年も段々盛んやなあという中に、雨風雲曇りの掛からぬよう道を頼むで。
 明治27年1月25日
 1.25日、「本席身上」お指図。本席、身上御障りにつき伺いのお指図より一同談議の上左の点伺い。第一、御道上のお指図はその都度二通を製し一通は本部長に一通は詰所に保存する事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時に一つの理を尋ねる処、まあ諭は皆んな一つの理に諭したる。分からん指図はしてない。取りようで変わる。指図一つの理に集めるなら、どんな事でも集まる。まあまぁ願い通り事情、さあ許そ/\。
 第二、本席付添一人にては手廻り兼ねるにつき、村田すまを補助員にする事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一日/\と言う、又一夜とも言う。事情という、人替わり替わり、その日/\、夜々人替わりこれは十分。理の中にもどういう理もある。又一つにはよう聞き取れ。尋ねる処こうもよかろう、どうもよかろうと言う。そりゃどうとも言わん。こうと仕切りた処が成るよう行くよう、まだどうという心にいろんな事聞かさんよう。外なる事要らん。心に留まれば心散乱。深き精神改めるなら、尚々改める。よう聞き取りておけ。
 第三、本部詰合中は互いに親切を旨とし、もし誰にても届かざる所為ある時は遠慮なく諭し合いする事情願い。
 さあさぁ尋ね掛ける。始め掛けたらいろいろ皆な浮かぶであろう。尋ねるまでのもの。まして世界事情と異なり、これまで何度諭してある。元始めぢば裏も表も住家尚々諭し、名々心も尚々治めて事情と言う。何程の身を持ったとて、理を聞き分け。怖わいもの恐ろしいもの言うまでやない、尋ねるまでやない。一時尋ねる処受け取るによって、万事改めてくれるよう。
 明治27年1月25日
 江州水口に於てお筆先を販売せんとする事情につき伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあ世界では色んな事を言う。又一つには難しいようにも思う。思うは一寸理。これまでどんな処でもふでに知らして出してある。見ても居るやろ。一時どう成るかと思う。よう聞き分け。世上には色んな事を言う。どちらやこちらやと言う。こうしたらと思て来た。艱難の道、世上現われてこうのうという一つの理。たゞ一時不思議やなあ、忌ま/\しいなあという事情、こりゃ大変違う。あちらからもなあ、こちらからもなあ、どうでもやってみよかと思うなれどできやせんで。大道/\と言う。どういう怪我ないとは言えん。往還道は踏み被りない筈なれど、心に油断があるから踏み被ぶる。何ぼ細い道でも、心一つの理さえ治まれば踏み被りはない。これも話し説いてある。一時尋ねる処、一時防ぎは出けんと思う。一つ大変と思う。まわし/\一つの事情、さあさぁ多くの中どんな者も居るやろう。まあ一つ事情話し付けて、運んでみるがよかろう。
 明治27年1月25日
 北分教会へ桝井伊三郎、喜多治郎吉派出の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁとんと心得んという事情思う。どうであろう尋ねて一つ事情聞いて、成るべくは早く万事聞き取り、善き処の理に治めるがよい。さあ許しおこう/\。
 明治27年1月25日
 船場、部内堀江支教会の事情願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、後へ引くのやないで/\。一度で行かん二度と言う。後へ引くやないで/\。それはもう名々事情許した限り、事情後へ引くのやないで。さあさぁ事情又々改めて。さあさぁ事情/\さあさぁ。
 明治27年1月26日
 本部、西側道の事につき足達源四郎地所云々の事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる処、さあさぁどんならん。何も分からんからや。何ぼうでも欲しい。金どれだけで道買うと言わん。それは何とも言わん。年もこうなりて集まりたる。一時どうせにゃならんこうせにゃならん、こら言わん。成るも成らんも時節。してみせる。これまで段々年限相当という事情、思惑通り高い安いこら言わん。金出さんならん金は、多い言わん。こうがよかろうどうがよかろう、指図こうや事情と言う。そら暫くの間やによって、事情委せおくによって、これ指図に及んでおこう。
 同日同時に江州に於て教祖筆先云々事情につき願い。
 さあさぁ尋ねる処、まあ一寸思てみれば、あちらでもこちらでも皆な一つの処、善き事なら十分である。こうしたら道の妨げ、これどう成ろうと思う。よう聞き分け。事は安心なもの、皆なあちらからもこちらからもこういう事、中に年限の理から成り来たるもの、そら応法道、その処談示に委せおこう。これと/\仮名な事、事情委せおこう。さあさぁ然るよう/\。




(私論.私見)