明治27年6月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (6月)
 明治27年6月2日
 村田すま、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に心得ん。不足なりたる処、日々の処、思う事はあろうまい。心に事情定めて、夫婦の中定めても居るやろう。身上不足なりたる処、心にこうと思う処と、二つの事情を取り比べてみよ。人から見てあゝ偉いものやなあと言うまで。二つよう見比べてみよ。夫婦二人の中、身上から定めた中やろう。年限の経ったる処より見分けてくれ。もう余程の事とさらさら持たず。身上案じる事はない。案じてはいかん。
 明治27年6月3日
 神道本局管長より来翰の次第につき伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情いかなる事情も近づく/\。これ一時になったとは更々思うやない。事情によって日が急いで/\ならんようになる。内々の事情他の事情向こうの事情とは思われん。これまで説いたる。千日という、千日経てば誰に遠慮気兼は要らんと。千日前に諭したる。事情大事件と思う。何も大事件と思うやないで。道に道すがら一年経ち来たる。どうでも急いで掛かる話と言う。仕切ってどうともできようまい。なれど捨ておく事もできん。事情はあれこれ実を聞いて治めてやるがよい。事情一寸には治まろうまい。なれど、治まるようの道を運べば治めてやろう/\。
 押して教長十日頃御上京の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、十分指図をしておこう/\。まあ事情向こへ一時にとはせず、こちらも事情は一時今日という日知らさず、事情は願い通り許しおく。心は十分勇んで行くがよい。向こうまで入り込んだ処が、じっと見て居るのやで。行て速やかなるまで控えて居るがよい。
 同時、御供何人程という事情願い。
 さあさぁまあまぁ道中の処、理を以て三名、又事情によりて返さんならんや知れん。成るべくひっそ/\、軽くの事情。
 同時、前川菊太郎、松村吉太郎、清水与之助の三人随行の願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁそれは願い通り許しおこう。又立つ、善い日尋ね出るがよい。
 明治27年6月4日
 山沢為造、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、いかにもどうも/\、何ぼうでも/\身上一つ堪えられんとすれば、又々一つ日々事情であろ。よくよく一つ事情と言う。身上事情と言えば案じる。案じてはいかん。重々これまで諭したる。成る成らん、成る成らんやない。よう聞き分け。いつまでも身上、日々思う処速やかなら、何も思うやあろまい。日々勤め一寸計り難ない事情思う処、余儀なく事情尋ねる。これまで指図及んだる処見分け。日々見にゃなろまい。今日と言うて行こまい。案じる事要らん。他に事情さらさら持たず、日々楽しんでくれるよう。これなれば、又々事情見にゃなろまいか、という理思わぬよう。
 明治27年6月5日
 柴田弥一郎25才、身上伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情あって事情尋ねる。いかなる事情も尋ねるであろう。身上細くなる。一つどういう話し、どんな事情も見る。身上ならんと思う。一時事情大層。大層と言えば、一時は案じるやろう。よう事情聞き一度二度ならず、どういう事情聞き分けるなら、運ぶ尽すのに何故なるとは、些かも持たず、成らんかて思わんよう。早く取り直さしてくれ。一時どうともないで。これだけ心を運び尽すのに、これはどういうものであろう。何ぼ尽し運んでも、心が戻る。皆な話説いて、言葉一つの理で自由。一先ずの処、事情どんな事も驚かず、一つの理精神定めてみるがよい。世界一つの心、鮮やか一つの心もなくてなろうまい。よく聞き取ってくれ。
 明治27年6月6日
 杉本重太郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一時事情心得ん事情尋ねる。いかな心もしいかり、いかな事情もしいかり定め。一つ事情いかな事情も治め。何故なる/\更々思わず。心事情、さあさぁ案じる事要らんで。案じてはいかん。
 家内の処申し上げ願い。
 さあさぁ事情/\、事情がいかなる事であろ。一時堪いられん。いかな事情も心に治めてくれ。一時前々より諭し指図事情に伝えたる。何故なる/\と思うな。因縁伝とてる。心というは、事情何故とは必ず思わず、持たず。これ一つ聞き分けにゃ分かり難ないで。
 明治27年6月7日(陰暦5月4日)
 平野トラ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々身上心得ん/\。どういう事あろ。一つ事情尋ねにゃ分からん。一日以て尋ねる処、よう聞き分け。これこれ長い間道すがら/\、これまで事情今一時一寸障れば心に掛かる/\。心に掛かる処、幾重思案すれど分からんやない。よう聞き分け。通るも心一つの理というは、皆んな他に諭す事情身に鮮やか。それより道であろ。名々諭せど、身上心得ん処尋ねにゃ分からん。一人/\一つの処であろ。身上不足なければ何も思う事ない。どういう事も身上不足、思う処段々障る/\。そんだら障りなければ思うやせん。因縁諭す。人に諭せど、治まる理治まらん。理も人々の理によって治まる。名々借りもの/\、名々治まれば、道と定めて尋ねるまで。ほんに聞いたる。生まれ更わり分からせん。ほんに、聞けば借りもの、先々借りもの。借りもの聞き分け。名々いついつまで速やかならん、という事あろまい。内々親族タンノウ、身上不足ありてタンノウ一寸でけやせん。なれど、よう聞き分けば分かる。さあさぁ身上案じる事要らん、案じてはならんで。
 明治27年6月8日
 江藤すゑ、願い(東肥支教会)。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々以て一つの諭しある。こうと言えばどうもならん/\は、あれは偉い一つの理、世界困らせる。不安じゃな。なれど、真実心で入り居りと言う。これをよう聞き取ってくれ。
 明治27年6月8日
 東分教会、敷地を本部長御名前に切り替える願い。
 さあさぁ事情尋ねる処/\、ないではない。先々事情治まるものもある。一時の処どうもならん。暫くの処、治まるようにして治めてくれ。これも暫くやで。又それぞれ治めて掛かるで。
 押して願い。
 さあさぁそれは治まりの付くよう。暫くの処、皆んな心の勇むようの事情に、計ろうてくれ。
 明治27年6月8日
 東分教会員加藤新兵衞副長にする事情願い。
 さあさぁいかなる事情も尋ねるであろう/\。今一時の治め方、心の事情、それぞれ事情、これで治まると思う事情、暫く治めてやれ/\。
 押して
 さあさぁ副会長と言えば控え会長、それぞれ治まる。許しおくによって、それぞれ事情治めてやるがよかろう。
 明治27年6月8日
 平野トラ、目の障り願い。
 さあさぁ身上尋ねる処/\、あちらも不思議や、こちらも不思議や。余儀なき事情一つの理を諭す。これまでも思えど、まだ速やかならんと言う。前々諭したる。皆な同じ一つの理であるから、続きの心を以て治めてくれ。身上はすっきりするで。さあさぁ又一つ事情日々の処、多くの中なら寄り来る理もあろ。事情急いたる処、皆な用が重なる。放っておけようまい。日々の処にも、やれやれの理を治めにゃ、何ぼう重なるとも知れんで。これだけ一寸諭しておく。
 平野楢蔵、重々の身上により東京へ行く事願い。
 さあさぁ皆なこれ事情、あちらの事情重なりたる。言うだけでは分かろまい。内々前々諭したる処話し合い、隠し包みの話しは要らん。事情急くと言う。放っておいては見えて来ん。今一時こうなりた。何でも出て来たならば、大切楽しむ理、これよう聞き取りてくれ。互い/\事情治めてやらねばならん。
 押して
 さあさぁ万事の処もう急がしい。一日帰りたかと思えば、あちらへ引かされこちらへ引かされ、隅から隅まで届こうまい。夜昼分からん日があるで。これ一つ聞かしておく。
 明治27年6月9日
 山本利三郎、家出の事情につき願い。
 さあさぁ尋ねにゃならん日が出て来る/\。どういう事と何も言うまで。立てやう立てやう。どういう事も諭したる。結構治まったかいな、という日もあり、今一時方角も分からんと言う。心休めまで、一寸諭しおこう。どういう事も分かるやろ。出越したる方角、一寸には分からんなれども、辺な所より便りとも言う。一寸事情には分からん。あわてゝあわてんよう。急いで急がんよう。
 押して
 返やすに及ばん/\。
 明治27年6月10日
 森田卯之助40才、娘小みき2才身上事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上にては長らえて事情、日々困るであろ。又内々よう聞き分けにゃ、分かり難ないで。身上不足なる処、一日二日障るだけなら、後勇むなれど、長らえて事情なら薄なる。一つは案じ、一つは世界対してなあ。日々理を拵いる。よう聞き分け。最初元とす。言うた日が台。成る成らん理を聞き分け。他に聞き分け見分けて、内々成る程と定めるなら、成らんやない。小人たる理、皆な事情集まるによって、よう聞き分けてくれるよう。
 明治27年6月11日
 礒田こめ18才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は分かろまい。一つには先々事情以て、いかなるも尋ねるなら、一時の事情に分かる。身の障りあれば、身を案じる。案じる事は要らん。それぞれ銘々の心、身に切なみあっては、何にもできよまい。身上さい速やかなれば、何も思う事はない。身上どういう、暫くは大抵身上不足なって、どんな事思うたとて、成りゃせん。これをよう聞き取ってくれ。
 明治27年6月11日
 教長、上京出発につき願い。前川菊太郎、松村吉太郎、清水与之助、平野楢蔵、四名御供明日出立願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ出越す処、一時事情速やか許したる処、万事事情、万事心事情に持って行くがよい。何もおめも恐れも要らん。こんな事でどういう事でありたという処、今に見えて来るよって、心広く丈夫に持って出るのやで。
 明治27年6月11日
 河原町、部内山国支教会地所買い求め願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情願い通り、これは許しおこう。心の理に許しおこう/\。
 同教会所九間四尺に五間半の建物、事務所五間に三間の建物、控所六間半に二間半の建物、門二箇所、物入れ四間に一間のもの一箇所、井戸二箇所、石垣七十一間、土塀五十四間、便所二箇所、手斧始め陰暦5月14日、石搗き陰暦7月6日、上棟式陰暦7月11日の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は許しおこう、心だけの理に許しおこう。心だけの理を許しおくが、掛かる一つの理鮮やか潔う。なれど、大層は要らんで。心だけ許しおこう。さあさぁ尋ねる事情は許しおこう/\。
 明治27年6月12日
 杉本定蔵、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかなる事情、尋ねる一つの事情、今一時尋ねる。前々一つの事情一度事情、何でも思う。長き短きは、名々精神心に治めてくれにゃならん。指図貰うた今一つ事情、二度と言うであろ。一時の事情大層。もう一度という事情あろう。何でも彼でも今一時大層なら、大層の道を通り、早く一つの事情、道の処遠く、詳しく諭する事もできようまい。一時身上迫りたる。どんな日も通してある。これ一つ諭してくれ。
 明治27年6月13日
 高知、部内石濱支教会へ他より邪魔人あるにつき願い。
 さあさぁ段々事情尋ねる。いかなる事情も尋ねにゃなろまい。どういう事もできる。先々できる事情、大きいなれば風というができる。どういう事も育てゝ通れ。仇でも仇にせず、一つという、最初初めの事情、見ても立っても居られんと思う処、一つ助けるも一つの理。又候/\と言えば一つの理を集めて一つの事情。よう心治めてくれた。又候/\一つの理で明らかも見にゃならん。一つの理所々道すがら心を治め。暴れる。何もならん。聞けば聞く程身をはめる。可哀相なものや。一名一人の心、一つ名称一つの理、二度三度一つの理なら分けにゃならん。道筋の理を諭し心治めてやるがよい。
 明治27年6月13日
 増野いと、腹張るにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に心得ん事情を尋ねる。よう聞き取れ。内々の事情とも言う。よう聞き取れ。一寸の事情なら道の理なら理、一寸名々心の理なら理。年取りたる、これでと思えば又後へ。これ一つ指図を貰う。又と言えば指図。これで治まらんならんという中に、又事情どういうものと、名々理を拵える。名々心の理により、どういう事も思惑通りにさしてやるがよい。
 押して願い。
 さあさぁ年が取れたると言えば一人の事であろう。どうでいかん、こうでいかんと言う。これなればこう、有難いと思う中に、どうなるや知らん、眺めて見ればこう。可愛ければ可愛理を運べ。何も不自由ないから、いついつまでの理を計りて居るから、速やか心の理が解けんから、身上解けん。可愛ければ可愛理を運んでやれ。
 又竹島キヨを宅へ置く御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り。この者と言う。駈けつく所もないと言う。この心いついつ変わらんければ、どんな理とも分かろうまい。一寸一つ心を楽しましてやるがよい。
 明治27年6月14日
 松永好松、長男吉之助14才願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情の事情一つ尋ねる理、どういう事であろう。一寸分かろうまい。一度二度身上不足なる。身上不足なければ、思う事はない。一つもう諭する理がある。諭先々多くの中の理諭する。内々一つの理という事情、よう聞けよ。為す事因縁と。たゞ言葉の理/\の理を聞き分け。身の不足なって、発散なろまい。生まれ更わり、因縁の理の為す事。成ろうとて、成るものでない。些かなら、これだけ事情運ぶ尽すのにと思う理で、諭する理。世界聞き分け。内々の理を聞き分け。何故成るとは思わず、為す事前生因縁サンゲとも言う。これをよう聞き分けてくれるよう。
 【6.17日、本席身上お指図】
 明治27年6月17日、本席、腹ひっくり返えるようになり身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁ何日事情/\勤める。勤めをさして居る。今日の日一日世界を楽しんで戻る事情、願い事情頼りない。そのまゝに通さん。又一つ事情でけん。これはどういうものである。何度話しに伝えど、あれこれ言い掛けて、そのまゝ中に事情つかえ埋もれ、先長く声出難くい。運び難くい、困る日できる。誰に頼り席に直る。吹き出せば入り込んで話し。頼り思うな。朝理なくば一日の日経つ。直きにどうなりこうなりこれまで事情。席に順序、理を諭して一日の日席に定め、又席又長い年限に諭し、一日一席定め、他にあちらこちら老母/\いついつまで。共に日々の日が重なり成って、これまでの理起き来る。百十五才長いもの。この度の理によって、席に直り諭する理。声が出んようなれば、どうもなろうまい。若きの理に思われようまい。席に言わん、そのまゝ諭せん。道を用いて、明日の日から事情運ぶ。よう聞き分けてくれ。月が替わればもうあろうかと、遅れてならん、早く道を運び、今以てどう、事情暫く許してある。これをよう聞き分けてくれ。
 同時、押して遅れる事情を願い。
 さあさぁ尋ねる/\一つ事情始め掛ける。理急げば急ぐ。そのまゝ/\よう聞き分け。遠く所聞かし掛ける。十分の道運びある。十分運んでいゝ加減長い理であった。気の休まるという事ない。延べ/\の事情、何ぼ指図貰うても指図をくる/\丸めて何にもならん。言葉理の改め替え。事情一つ指図までのもの。さあ心胆一つの事情(は)難しいもので(ある)。この道(の)始め何人(も信心する中)、よう名々心(の者)もあれば(真実の心で)運ぶ者(も)話しを聞く(者もある)。皆な兄弟一つの理(である)。(それを)総計(と)前々(の事を一まとめにして)一つ論を始めるようでは治め方(にならない)。なかなか何人(も)遠く(から)で(て)来る。(皆)掛かり/\(の)事情(を)聞いて鮮やか(分かる)。元一日(の理によって)あちら(こちらの)心の理を治め、改め替え(て)道を渡る(よう)。名々一つの心(を)治め難ない。皆な相当の理を(心に治めるよう)、それ又許しおく。
 明治27年6月17日
 郡山分教会へ岩崎吉三郎、小原亀次郎入り込みの願い。
 さあさぁこれ前々以て説いてある。成る程と真実一つの理を積む者ある。今更前深き一寸暫く又と言う。思うよう使うてやるがよい。
 同日、郡山分教会へ植田定吉、村田筆松、乾伊蔵、中川幾太郎入り込みの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる処どんな事情これまで聞いて居る。今日からどうして頼み出でたる。ほのかの心を以て入る者もある。定めて入る者もある。ほのかの理聞いて定まる者もある。尽す者、もう大丈夫思う者、大いに妨げる者もある。今大抵何人尽さすだけ。日をも一つ/\理に理を回り、理に理を増す。善き理ある、善き理同し。置いて貰おうとて居らりゃせん。生涯の理頼み、働かして何も構やせん。思うよう働かしてやるがよい。
 明治27年6月17日
 山瀬文次郎家内、伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々事情諭したる。鮮やか心一つ頼み、ほんに成る程。又一つこれはどういうものであろう。多いゝ事情ある思う処尋ねる。主に一つの理を諭す処、強って一つの事情、一日の日所治まりてある。これはなあと、たゞ一言違い、前の通り思う理、同し事。一寸道が隔て居るだけ。こうしたなら真実改め。一つお前思うだけの事にしてやろ。これ一つ思い違いのない、取り違いのなきよう、理を諭してみるがよい。
 明治27年6月17日
 矢追楢蔵、願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ銘々事情一つの理を尋ねる。尋ねる事情理を諭し、長らくて道すがら分かる事情、年限長い年限であろう。よう事情聞き取って、古い/\中、ようよぅ理の治まり方、一時思うよう行かん。長い年限つけ掛けば早い。長い道すがら、よう治まりたる処、身上案じる事要らん。日々これだけこうこぅようと思えどできん。一つの心を聞き、年を寄せ、事情幾重一つの理現われる理も諭し、名々遠い所尋ねてこう。三十日掛かれば、五十日掛かる。日々の案じる事もできる。先長いこれでと思うでない。遠くの所運ぶでない。遠いに見る理である。分かる。どれだけ/\の理、歩かにゃ分からん。近い所理を運び掛ける、理は元にある。成る程の理、世界よう事情尋ねた。案じる事は要らん。
 明治27年6月17日
 礒田源右衞門娘こめ、願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ前々一つの事情諭しある。まだ一つ事情鮮やかならん。日々尽す事情、運ぶ事情、どういう事違うてある。間違う間違わん、一つの理が分かる。これで長い/\大変/\事情重なりてある。で越してまで運ぶ中、内々これではなあと思う処、内々何にも思わくあろうまい。事情長らくなれば、いろいろ事情、これして尽して居る。内々これ一時治めにゃならんと。事情世界恥かしなあ、これ違う。内々事情世界の事情諭する事情、三つ聞いて治め。十日ものなれば五日、五日ものなれば三日。事情一寸大層のようのものやなれど、案じる事は要らん。よう聞き取ってくれ。
 明治27年6月20日
 網島分教会、地所139坪余買い入れ願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情所一つと言う。さあ皆なそれぞれ事情と言えば、運んでみよ。これを事情定めみよ。段々一つの理、願い通り心事情理に委せおく。何時なりと事情理に委せおく。
 明治27年6月23日
 増野正兵衞、小人道興目かい障り又正兵衞母神戸より連れ帰る事を申し上げて願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情/\、一つこう思え。指図それぞれ事情に一寸治まる。指図は間違わん、違わん。一つの事情、何でも心を治めてやってくれ。一寸半端思て居る。万事事情をよく言い聞かして足るなく、尋ね事情聞き分け。そんならと言えば鮮やか。道なき道はつかん。一寸に行きやせん。今年に行かねば来年という。それからよう聞き取ってくれるよう。
 同時、居宅の南へ三間に四間余の二階建の願い。
 さあさぁ尋ねる処、それはどうなりと皆な仮家、仮家なら許しおこう。心をとんと心に掛けず、楽しんでするがよい。
 明治27年6月23日
 杉本重太郎、事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情尋ねる処、身上事情あろ。一度二度指図思う。いかなると思う。万事一つ心得。指図の理に違わん。なれど、よう聞き取ってくれ。身上事情あれば、楽しみなろまい。一時以ての一つの理に諭しおこう。一つ定めた事情、早くどういう理でなる。一寸暫く身上、鮮やか一寸事情、そのまま一日/\やれやれ事情理改め。よう聞き分け。どんな事、一日に一日/\名々長いな、辛く、よう聞き分けてくれるよう。
 明治27年6月25日朝
 東京地震につき御滞京中の教長の伺い、及び信徒見舞のため出張の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、遠く事情あらあら話分かれども、詳しく分からん。心にかかる出越して居る処、日々尽す処、尋ねにゃならん。又、先々一つの理もなけりゃならん。尋ねる処許しおこう/\。
 同時、事務所一人詰所より一人の願い。
 さあさぁ尋ねる事情は、まあ一つ/\の話し、段々の事情を以て尋ねる。願い通り許しおこう/\。
 同時、増野正兵衞、永尾楢次郎上京の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\の一つ、一時尋ねる事情は、速やか許しおく。早く行て早く戻る。早く戻るのやで/\。
 同時、分支教会総代として深谷源次郎上京の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、事情は許しおく。同道に行て直ぐと行て直ぐ戻るのやで/\。
 明治27年6月25日
 植谷浅次郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事も尋ねるやろう。日々の処思う事一つ。身に不自由あれば、思われようまい。一日の日を忘れぬよう。世界いかな話しもする。する中に、どういうものと思う。この理を改めてみよ。身上余程大層である。なれど、一時やない。名々成る程と治めた一日の理を思案して、名々諭す理よう思案。名々どういうものと思う理を、一寸改めてみるがよい。
 明治27年6月26日
 立嶋嘉八、次男貞一身上願い。
 さあさぁ事情を以て事情を尋ね掛ける/\。よう事情聞き取ってくれ。事情はどうと思う。こらどうじゃ、一つ治まって中に、どうと一つ、こらどうじゃ知らんと思う処、一人頼り、言葉一つの理が頼り。又さあ子供事情はどうじゃろうと思う。よう聞き分け。又運ぶ処は、日々という。尽す処は、日々受け取る処は、事情という。日々尽す中に、苦しみあって楽しみがある。苦しみを勤めて、楽しみはいつまでと言う。又何故こうなった、なって来る。何故なると、内々事情がなけにゃ、尋ねる理もあろうまい。因縁又一つ諭する処、理よう聞き取ってくれ。名々も又内々も、一つの理がなけりゃなろうまい。さあさぁ子供一寸の処は、事情余程大変である。さあさぁ始まりた事情は、世上と言う。又子供事情は大層であって、運ばにゃならん。日々に因縁事情の理、人に諭する理から、銘々一つの理を聞き分け、心に治めてくれるよう。
 明治27年6月27日
 南海分教会、普請につき会計同教会会計不和来たしゝにつき板倉槌三郎、一個の見舞として行きその際御諭し申したきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねいかなる処も尋ねる。まあまぁ一寸には一つ/\理を運べば、一つ/\こうなる。一寸事情計り難ない。事情によって案じる。案じる事要らん。さあさぁ一つ/\集まりたる処、段々集まる事情、一つ諭して事情一つ出越す処、それは許しおこう。事情は成るへ諭しこれ事情。
 明治27年6月27日(陰暦5月24日)
 山沢ひさ、身上熱ありのぼせにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情ありたなら尋ねる。身上事情いかなる事思い掛けなき一つ尋ねる。いかなる事も、聞き分けにゃ分かり難ない。身の切なみから、一つ事情皆これ大抵聞いて居る。その場/\皆な見て居る。よう聞き分け。まあ内々どうであろう/\、内々案じばかり事情。よう聞き分け。案じてはならん。道の道ありて事情よく事情、聞き分け。成るも一時成らんも一時、よう聞き分け。身の処不足なる処思うやない。又、不足ならせにゃ何も思うやせん。よう聞き分けにゃ分かり難ない。皆な長い年限聞き分け。因縁聞き分け。これ一つ諭しおく。先々理は要らん。その日/\理以て日々と言う。よう聞き分け。身は案じる事要らん。
 明治27年6月28日
 村田幸助、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身上に一つ事情があれば尋ねる。身上に一つの事情なくば尋ねられようまい。又一つ指図と言う。指図分かり難ない。どういう思案をする。一時速やかならん指図。一ついかなる身上に事情あって尋ねる。よう聞き分け。又一つこうと言う。これもこうせにゃならん。身上に不足なる。どういうものでなる。日々にいろいろ理を拵える。こら要らんで。いろいろ日々余程理があるで。日々に働いて居る。そこで一つ一寸話し理がある。何でも尽し、さあ身上も聞き分け。これ分からん。身に切なみ、いろいろの理拵え、夫婦とも日々に尽す、日々の理がある。名々も皆な寄りようたる中、日々の処、前々に一つの理もありた。なれど日々に寄り合うて暮らす中、どんな理もある。こういう指図があったと皆々へ諭してくれ。身上は案じる事要らんで。身上は速やかやで。
 明治27年6月28日
 麻植房次郎妻34才、身上伺い(撫養分教会副長妻)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情身の処にて心得んと、いかなる事と思うやろ。許し変わりて事情、さあ一つ事情案じ、事情身上効なければ、又一つ変わりて、一つ心得かと思う。しいかり事情、心通り事情理。身上まだいかん理。案じるやろ。皆な障り自由、身上難しいように思う。銘々も心に治めにゃなろうまい。前々内々にもこれまでに事情。名々も心にある。内々皆々に心得のため、諭しくれるよう。
 【6.29日、神道本局の寄付依頼伺いお指図】
 明治27年6月29日朝、神道本局、負債2万8千円今回悉皆弁償につき当会より3千円出金の事願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々に事情を以て尋ねた。前々事情指図いかなるも明らかな指図。どうでもこうでも頼みに来にゃならんようになる。皆な何と思うて居る。さあ心おきのう許そ/\、さあ許すで/\。
 同時、本局神殿建築につき用地当教会より買い求め、教長の名前にして本局へ貸し与える件願い。(但し地代は三千円程)
 さあさぁ段々の事情が重なる、皆な重なる。重なる事情皆んな重なる。さあさぁ皆な引き受けて了わにゃならん、という一つの理を諭そう。一時どうであろうと思うやろう。よく事情を聞き取って、皆々談じ合うてすれば、どんな事でもできて来る。話は生涯の理、話しの理で繋ぐ繋がる。いかなる事情もよう聞き取れ。どんな事も皆な集まりて来る。これ一つ諭しおく。前々怖わや危なや恐ろしや、と諭したる。一つの理でも成ると言えば成る。成らんと言えばどうでも成らん。成る程指図よかったなあ、と心寄せばどんな事も成る。これが助ける理助かる理。よく話しの理を聞き分け。大きい心を持って皆々談じ、世界集まる日がある。頼もしい道と言う。これ一つ諭しおこう。
 同時、神殿建築につき監督の名義を受けるや否やの伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、もうこれが事情重なりてどうでも事情なれど、一時の処は随分/\の理を持たにゃならん。どうでもこうでも理が集まる。一時尋ねる。まずまずと言う。段々の理に伝えるがよい。
 同時、押して左様なれば他に譲りましたもので御座りますや。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうでもと言う。二度三度も事情、まあまぁこれが先々の道とも言う。これ諭しおく。
 同時、特撰幹事の名義を金光教会へ受ける時は当教会も受けるや否や心得まで。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ同じ理が三つある。あちら心得ん、こちら心得ん、半端と言う。心得のため指図しておく。どうでも一つの理に集まる処、それは一つに是非の中の理を以て治めてくれ。
 同時、押して是非/\という場合には受けましてもよろしう御座りますや。
 さあさぁもうどうでも/\理が迫りて来る。迫りて来れば、そんなら暫く/\という理に運んでやるがよい。




(私論.私見)